香港有数の飲食店グループ「マキシム」の運営する、お昼の飲茶が盛況のお店「映月樓」。窓からの眺めが素晴らしく、飲茶もまた美味しいと評判です。旅程を考慮して昼ではなく夜に行ってみることにしました。……これが、期待に大きく外れたトホホな料理ばかり。飲茶は昼のみに供されているようで、夜は一品ものがメニューに並びます。それはそれで問題ないのですが、いただけないのはその味でした。
チャーシューは肉汁がいまひとつ感じられないパサついたもののくせに表面はベタベタして食感がよろしくなく、白身魚のフライのレモンソースは甘い甘い蛍光色のレモンソースがぺちょっとしたフライに怪しくかかったもの。期待しつつ注文した「雲白肉」は、「日本でもこんな不味いもの滅多に出ない」という最悪なシロモノ。薄切り豚肉は火が通りすぎてパッサパサになっており、上にかかる醤油だれは味が濃すぎて深みも何もありません。断言しますが、今回の香港旅行中、最も不味い料理を食べさせられた店でした。
どうやら、昼と夜は指揮する人が全く違うようでして、総料理長はお昼の飲茶の総指揮なのだそうです。この店は昼に来るべき店だったのだと思います。その割に夜でも地元民らしき人々で大盛況だったのが謎なのですが……。
悲しすぎるほど不味い料理は全部食べきることができませんでした。この状態でデザートを取るのはどうか……と思いつつ、それでも一応1つだけ注文してみたマンゴプリンは1個HK$18。値段はお安いです。
半割りのチェリーの飾りつきの、凹凸のある丸い形のプリンです。ミルクはなし。表面に果肉が透けてみえるのがちょっと嬉しいです。
しかし、スプーンを刺すと「ブヨン……」とした感じで、あまり心地よい感触が伝わってきません。口にすると、ねっとりとした口当たりの中にやはりポクポクとした「ゼラチン入れすぎ」の感が伝わってきます。今まで食べてきた美味なるプリン群が「口の中でするーっと溶ける」口当たりの良さを追求していた中で、ここのものはいつまでの口の中にプヨンプヨンと溶け残っている、という感じ。
マンゴーの風味はさすがに悪くありません。甘く香り豊かな果肉はたっぷり入っているのですが、しかしその品質はあまり良いとは言えないようです。ざくざく入るたっぷりのマンゴーに比例するように、ざくざく入るたっぷりの繊維質も堪能できました。歯の間にシコシコと挟まる嫌な食感の繊維質が随所で楽しめます……。
また、甘さも若干強めです。ねっとりと口に絡まって舌の表面がニカニカしてしまいそうなプリンは、その口溶けの悪さと相まって、いまひとつ良い後味を得られませんでした。
ミルク分も適度に感じられる生地は「ものすごく不味い」というほどのものでもなかったのですが、でももう二度は食べなくていいや、と思ったプリンです。
(お昼の飲茶は美味しいのかなぁ……でも、多分もう二度と行かないと思います、このお店……)
当日、詳しい食事光景はこちらの旅行記に
[01.07.02]