「恵比寿ガーデンプレイスに、譚彦彬さんプロデュースのアジアンスイーツ屋さんが!」
という記事を雑誌で読み、マンゴプリンが美味しい美味しいというその内容がずっと気になっていました。
店名は「Le Chinoisclub」(ル・シノワクラブ)。譚彦彬さんは、かつて周富徳さんが料理長を務めていた「赤坂離宮」の総料理長さんです。恵比寿に立ち寄れるタイミングが得られたので、平日の午後、ちょうど3時頃のお茶の時間に訪れてみました。
アジアンリゾート風とコンセプトに、というだけあって、バリ島あたりの高級ホテルチックな雰囲気が漂います。天井はガラス張り、中央に大きな吹き抜けのある、かなり気持ちの良い空間でした。テーブルや椅子などの調度品も、洗練されています。メニューは中華っぽいデザート類と、中国茶を中心にした飲み物類。値段はお高めです。
件のマンゴプリンの品名は、「「譚さん自慢の特製マンゴープリン」という、少々気恥ずかしいもので、単品だと700円。数種類から選べる飲み物をセットにすると1200円です。ホットのライチ茶と一緒にその1200円のセットをいただきました。メニューの説明文には
完熟フィリピンマンゴーの、果肉たっぷり贅沢プリン。
かぼすのジュレと共に。
と書いてあります。
銀色の敷き皿にガラスの透明なカップ。その中に色鮮やかなマンゴプリンが固められたものがやってきました。上の透明なゼリーが"かぼすのジュレ"のようです。角切りされたマンゴー果肉、かぼす(それともライム?)の薄切りも飾られていました。
スプーンを刺すと、適度に粘りがあり、適度にミルクっぽさ水っぽさを兼ね備えた"ぷるぷるんっ"とした感触があります。生地には大ぶりにざくざく切られたマンゴーの果肉がたっぷりと入り、生臭さ青臭さのない洗練された味わいです。
これは、確かに美味しいです。かぼすのジュレも、本当のところは「やっぱりエバミルクとかが似合うんじゃないかなぁ……」という思いがあったりするのですが、柑橘系の酸味もさわやかでよく似合っていると思います。蒸し蒸しじっとりと暑い日本の夏にはこうした酸味系マンゴプリンも、悪くないのかな、と思います。口溶けゆるやかな生地の食感もかなり良い具合ですし、何しろ果肉のたっぷり加減(しかもその果肉は柔らかく甘さたっぷりの美味しいもので!)が嬉しいマンゴプリンでした。そうそう、香港のレストランで食べる美味しいマンゴプリンって、こんな感じだったよねぇ……と密かに涙ちょちょぎれさせていたりして。
とてもとても美味しいプリンだったのですが、惜しむらくはその値段の高さ。単品700円はぎりぎり許せるとしても、ドリンクとセットで1200円というのはいまいち納得できません。ガラスのポットに入れられ、木製のトレイに茶碗と共にやってきた中国茶は確かに洗練されたセッティングではあったのですが、マグカップ1杯ほどしか飲めない、ちんまりと入れられた茶葉のそのお茶に500円(それもセット価格の値段で、単品のお茶を頼むと650円とかするわけです)というのはいかにも暴利……という気がします。息子にマンゴーオレ(マンゴージュースの牛乳割り)を飲ませ、私はマンゴプリンのセットをいただき、それでお会計は2000円をほんの少し下回るくらい。「お昼御飯くらい、余裕で食べられちゃうね」という、かなり強気のお値段です。
これでもうちょっと安めの値段設定だったらちょこちょこ行けるのになぁ……と思うだけに、それだけが残念です。
[03.08.29]