マンゴプリンの作り方 果実使用  

〜脇屋友詞さんバージョン3〜


 

フィリピンマンゴー 2個
ゼラチン液
 グラニュー糖 50〜70g
 粉ゼラチン 5g
 湯 150ml
 氷 50g
生クリーム(乳脂肪47%) 50ml
オレンジの色粉(赤と黄を1対3〜4で合わせる) 適量
マンゴーエッセンス 適量
ミントの葉


マンゴーは、穏やかな酸味と甘みをもち、値段も安価なフィリピン産のマンゴー(ペリカンマンゴー)を使う。マンゴーにはこのほか、皮が赤くて球形をしたアップルマンゴー(メキシコ産)もあるが高価。
手で触ってみて、柔かく感じるほどの完熟したものを選ぶ。
指で引っ張って皮をむく。充分に熟していれば、ナイフを使う必要はなく、自然に手でむくことができる。
竹ベラを使って、果肉をそぎ取る。中央に大きな平たい種があるので、そのまわりにヘラを当てて、まんべんなくそぎ取る。
ナイフでなくヘラを使うのは、マンゴーの繊維を壊さないためである。マンゴーらしい繊維質をそのまま残して、でき上がりに自然な食感を出す。
ボウルに入れ、泡立て器でたたくようにして粗く潰す。全体が小さい塊になる程度にして果肉らしさを残す。
別のボウルに粉ゼラチンとグラニュー糖を入れて、湯を注ぎ入れる。かき混ぜて完全に溶かす。 なお、グラニュー糖の分量は、マンゴーの甘さによって調節する。
氷を入れて混ぜ、一気に冷やす。完全に溶けると10℃くらいになっている。  ここでゼラチン液の温度を下げるのが、大切なポイントである。熱いままマンゴーと合わせると、せっかくの香りがとんでしまう。また、ボウルの底を氷
水に当てて冷やしてもよいが、こちらの方法なら簡単で早い。ただし、氷の分量をきちんと逆算しておくこと。
5のマンゴーに7のゼラチン液を注ぎ入れて混ぜる。
さらに生クリームを加え混ぜ、マンゴーエッセンスも加える。好みで色粉を水で溶いて適量加え、色を調節する。
バットに流し入れて、冷蔵庫で冷やし固める。大きなスプーンでざっくりとすくって盛りつけ、ミントの葉を飾る。
【調理のポイント】
マンゴーは充分に熟したものを選ぶ。
果肉の自然な口当たりを生かすため、ナイフがわりに竹ベラを使い、泡立て器で粗く潰す。簡単で手早く、一石二鳥の方法だ。
ゼラチンは湯を加えて一気に溶かし、氷を加えて温度を下げる方法で手早く簡単に。

『中国料理秘伝帳』(脇屋友詞・柴田書店)に掲載のレシピです。
料理名は「香芒凍布甸」。「シャン マン ドン ブゥ ディエン」とふり仮名がふってあります。日本名は「マンゴープリン」。
2P見開きのレシピは、右側に大きな写真が載っています。飾り縁のついた白い陶器の器に柔らかにふるふるとした感じのプリンがざっくりと盛られています。くっきりとした鮮やかなオレンジ色の生地には果肉がごろごろごろごろと見え、とてもとても美味しそうな見た目になっています。上にははらりとミントの葉。良い感じです。食欲、作成欲、マンゴプリンへ向けられる欲望の全てが掻き立てられる写真であります。

料理説明として、

フレッシュのマンゴーをたっぷり使ったマンゴープリンである。
ここで紹介した香港流のレシピは、手早く手軽につくることができるのが利点。
あまり手をかけない反面、逆にマンゴーの自然な味と香り、食感を味わうことができる。
ポイントは、まず充分に熟したマンゴーを選ぶことである。
状態によって、砂糖の分量を加減することも忘れずに。
またマンゴーのおいしさのひとつは、熟して柔かくなった繊維の口当たりにある。
これらを生かすためにナイフは使わず、種から竹ベラで果肉をそぎ取って、泡立て器でざっと潰すだけ。
と載っていました。

材料やレシピの内容は脇屋さんバージョンNo.2のものとほとんど変わりません。ですが、こちらのレシピの方が詳細な説明がされており、マンゴーもフィリピンマンゴー指定、生クリームの脂肪分にも言及しており、より美味しく、失敗なく作らせてあげよう、という著者の心意気のようなものを感じます。 レシピランク上位の脇屋さんバージョンNo.1と甲乙つけがたい魅惑的なレシピなのですが、色粉やエッセンスなどの材料の入手しがたさを鑑み、作りやすさとしてNo.1の方をおすすめ!としておきます。

[99.10.29]