アジアンスイーツブームの昨今、ついに何とも魅惑的な本が登場しました。
『ミセス・デイジーの香港スイーツ』(洪翠娟/著 文化出版局 2001.06)です。
書名と著者名を見たところ、いまいちピンときませんでしたが、なんとこの著者は香港のかのデザート店「糖朝」の経営者。美しい写真満載のデザートがどれもこれも美味しそうなのも頷けます。
比較的簡単な材料で作れるものばかりが掲載されていて、マンゴプリンを除いてもその魅力は衰えるところを知りません。
「芒果布甸」と紹介されているマンゴープリンは可愛らしいドーム型のもの。小皿にちんまりと乗せられたツルリとしたプリンからは果肉がたっぷりと透けて見えます。
紹介文には
驚くほど簡単に作れるプリンです。完熟マンゴーを使えば必ずおいしくできます。
香港といえばプリン。その代表がマンゴープリンです。ほのかな酸味とさわやかな甘さ、なめらかな食感が人気で、レストランでも定番メニュー。マンゴーは暑くて汗をかいて消耗したときに疲れをとり、のどの渇きをいやす効果があるので、特に夏におすすめです。
とありました。なんでもマンゴーは「四気(暑・温・寒・涼)」の中の「涼」に属し、「のどの渇き、胃の働きに効く。利尿作用がある。」ものなのだとか。夏にマンゴープリンを食すのは中国食療法の面からも理にかなっていることなのですね。
他にも香港スイーツとして代表的な「豆腐花」、「卵プリン」、「牛乳プリン」、「杏仁汁粉」などなどが盛りだくさんのこの本は、香港スイーツ好きのバイブルとなりそうです。すばらしい……。
[01.06.23]
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上記レシピは、「糖朝」オーナー洪翠娟さんのレシピですが、それとは別に「朝日新聞」2001年6月25日付朝刊に掲載された「糖朝」のシェフ譚錫坤さんのレシピも存在しています。
材料の分量などがかなり異なっていますので、作り比べてみると面白いかもしれません。
(せりあ由紀)[01.06.29]