バカンスの計画♪

発端は
「南の島にいーきーーたーーーいーーーー!」
という私の絶叫だった。
ハネムーンから3年、海外旅行はおろか国内旅行もそういえば行っていないではないか。
息子も2歳になり強靱になった。そろそろ旅行に連れて行っても問題ないだろう。旅行だ旅行だ南の島だ。

プーケットも悪くないしフィリピンなんかも楽しそうだし、シンガポールにも一度行ってみたいと思ってた。旅行会社のパンフレットなどめくりつつ夢は膨らむ。しかし膨らんだ夢の行き着くところは結局3度目になるバリ島だった。
「ま、息子は初めての旅行だし、行ったことのあるところの方が余裕あるしね……。」
「そうそう、御飯も経験あるから心配ないしね……。」
とか理由をつけているけど、結局バリ島が好きなだけなんである。
ご飯も芸能も空気もホテルも、何故か私を呼び寄せて止まないバリ島。行くぞ行くぞ行くぞバリ島。


【お宿を決める】

リゾートに行くからには、ホテルの検討から始めなければならない。今回は、何しろ2歳の息子が同行するのだ。
・子供が騒いでは困るようなホテルはパス
・プールが大きくて楽しめるところがよろしかろう
・あまり空港から遠すぎないところがよろしかろう
・万が一の為に一応日本語も通じるスタッフなぞがいる巨大ホテルの方がよろしかろう
などなどなど条件をつけて考えてみる。

最終的に候補のホテルは2つ上がった。
ニッコー・バリ・リゾートとシェラトン・ラグーン・ヌサドゥアビーチ。どちらもラグーンプールがホテル棟の周囲にあって、1階の部屋からは直接プールに降りられる仕様になっているらしい。ラグーンアクセスタイプの部屋の方が当然値段は張るけれども、これはとてもとても楽しそうだ。

↑ニッコー・バリ↑↑シェラトン・ラグーン↑
今のお気持ちは、どっち!?

旅行会社のパンフレットなど比較しつつ値段の検討、ついでに現地のホテルに直接E-mailなぞを送ってみる。
「7月に4泊したいのですが、ラグーンアクセスの部屋で何かパッケージプランはありませんか?」
とシェラトンラグーンに尋ねると、
「1泊US$240で良いですよ。」
という返事が。確か定価だとUS$450くらいだったと記憶する。いいぞいいぞ。

しかもシェラトンラグーン、イカすサービスがあったのだ。その名も「バトラー・サービス」。
バトラーと言えば、あれだ。香港ペニンシュラホテルにもあったあのサービスだ。無料でお茶など持ってきてくれて、しかもあのホテルには壁に"バトラーボタン"まで設置されていたのだった。気になるあまり、夢にまでみた私である。
今こそバトラーを使いこなすチャーンス!
というわけでシェラトンラグーンに決定。

割高だと思いつつUS$11の空港送迎も頼む。ついでに帰国のフライトの離陸が深夜になるとわかった後は
「午後11時にレイトチェックアウトできるかーい?」
と頼んでみる。午後5時までは無料でできるけど、その時間ならば宿泊の半額料金を払えばOKだという。最終日ゆとりをもって出発するために午後11時チェックアウトも怠りなく依頼。


【飛行機だ】

あとは、航空券。
ガルーダ・インドネシア航空が安いのはわかっているけど、しょちゅうオーバーブッキングは起こすし離陸は遅くなるしで今回は外すことにしてJALを使うことにした。だんなが仕事上やりとりしたことのある旅行会社に頼むと団体料金で航空券を取ってくれるらしいとのこと。お願いしちゃう。

で、バリ島へのフライトは、通常インドネシア首都ジャカルタに一旦寄港する必要のある便がほとんどだ。成田を出てからバリ島の地に足をつけるには9時間くらいが必要になる。これは……イヤだ。
ただし大阪、福岡あたりからならば直行便が出ている。これなら所用時間7時間くらい。大阪出発なら、その前後に大阪でも遊べるじゃないか!というわけで大阪滞在も同時並行で考えることになる。

最終的な今回の旅行ルートは
羽田→関空[大阪2泊滞在]−(直行便)→バリ島[4泊滞在]−(直行便)→関空→羽田
に決定。JAL臨時便を使って行きも日本も直行便。楽なスケジュールだ。


【子供も同伴だ】

海外旅行は何度か経験あれど、初めての体験「子供同伴」。何せ2歳児だ。1時間を越える食事の席にはとても黙って同席してられない動き盛りの2歳児だ。長時間のフライトで騒がれるのが一番オソロシイ。あちらで病気にでもかかられたらこれまたオソロシイ。一応出来る準備はしておこうじゃないか。

・機内で眠らせるにはどーするか
日本発のフライトは夕方発深夜着。バリ島発のフライトは深夜発翌朝着。どちらも眠りやすい時間帯ではあるけれど、万が一眠らずぐずられた時の対策をたてておく。だんなの友人のお医者さんに尋ねると
「抗ヒスタミンの薬は副作用で眠くなるよ〜」
とのこと。
「かゆみ止めなんか、良いかも。鎮静剤なわけだから。」
だそうだ。

実際、欧米人などはフライト前の子供に思い切り風邪薬などを飲ませて副作用で眠らせてしまうのだという。
健康体の息子に薬を飲ませるのに多少罪悪感を感じつつ、かゆみ止め薬と小児用バファリンなどを用意。
熱冷ましに胃腸薬、傷薬に虫よけ、日本の誇るかゆみ止め"キンカン"も携帯した。当然日焼け止めや日焼け後用のジェルもたっぷりと。

・遊び道具はがさばってイヤだし
↑という理由でほとんど持っていかず。
ただひとつ、磁石のペンでボードにお絵かきできる(下のバーをスライドさせると絵が消えるやつ)小さな手のひらサイズのお絵かきボードを購入し持っていく。プール用浮き輪は幼児用の股の部分に支えのついたものをゲーット。

・着替えとオムツはたっぷりと
こればっかりはしゃーないのでたっぷり持っていく。なに、オムツなぞ向こうで使い切れば代わりにおみやげ物が入るのだ。子供用衣類なぞ大人用の1/3ほどのかさしかないし。


かくして旅行計画は着々と進行。
折良く大阪滞在中は帝国ホテルにて「ザ・リージェントホテルフェア」が開かれている最中。マンゴープリン狂いの私は"世界一旨い"と名高いこの店のマンゴープリンを食すべく予約を入れる。食してすぐに眠れるし、ということで食事の日の夜は帝国ホテルに宿を取る。その翌日は移動の便も考えてホテル日航関西空港に。こちらはキャンペーンを利用して半額オフでのスイートルーム宿泊だ。
あうあう、一体全部でどれだけ費用がかかってしまうのだろう。あまりそゆことは考えないことにして、先に進む。