• 「Cafe Gentiane」〜ホテルも名古屋モーニング
• 「Pokemon The Park 2005」〜ちょっと、ヤバかったんだよ
• 「若鯱家」〜つるつるうまうまカレーうどん
• 最後の散策、お土産あれこれ

早いもので、とうとう名古屋最終日。今日の予定は特になく、
「万博、１日じゃ見足りなかったら最終日も行けばいいんじゃなーい？」
などと言っていたのだけれど、あそこに足を踏み入れるのはもうイヤだ……ということで、乗りそこねたものがいくつかあったポケパークを開場直後到着目処で再び行ってみることに。

で、少なくとも朝８時には営業している、朝食を食べられるお店の探索が急務となった。幸い、昨夜の宿は無料で使えるLANが備わっていたので、パソコンつないでカチャカチャ検索。名古屋駅近辺には朝早くから営業しているお店がさすがにあれこれあるけれど、関東にもあるチェーン店に行くのもつまらないし、やはりここは名古屋ならではなモーニングを……と調べた結果、ホテルアソシア名古屋ターミナル内にある「Cafe Gentiane」（カフェ ジャンシアーヌ）というお店を目指すことになった。ホテル内の喫茶店ながら、コーヒー１杯450円ほどで、朝にはパンとゆで卵とバナナが食べ放題なのだとか。

名古屋駅改札からもほど近い、とても便利な場所のカフェ。各々コーヒーやジュースなど好みのものを注文して、パンとゆで卵とバナナの朝食を満喫した。パンはくるみ入りの食パン（トースターも用意されている）に、バターロール、ブリオッシュ、スティックパン（プレーンとチョコチップ入りのと）といったところ。いちごジャムとバターの用意もあって、私はブリオッシュとチョコチップパンを皿に乗せ、ゆで卵は１個おかわり。息子はトースターが触りたかったらしく、くるみパンをこんがり焼いて持ってきていた。

そしていざいざ開場直後のポケパークに。専用Edyカードを求めるお客の列は今日もかなり長くのびていてなかなか大変なことになっている。一昨日、かなり長い列になってしまっていた「ミズゴロウのスプラッシュアドベンチャー」にまずは走り、30分程の行列。だんなと息子が乗り込んで、私はボートが下ってくる位置に待機してデジカメでムービーと写真を撮影したらすぐに「バトルコースター裂空」の列に移動。

「このあいだのね、星空トリップはね、ちょっとこわくてヤバかったんだよ。でもバトルコースターはだいじょうぶそうだな」
と列に並びながらわくわくしていた息子。「ジェットコースター」とは言っても、大きく上下に動くことのない、割とゆるめにぐるんぐるーんと円を描いて２回転するレールで、そこを３周するだけのもの。そうよね、楽勝よね、と並んでみたら、これが見た目以上になかなかちゃんと怖かった。乗った途端に
「これは！ヤバいかもーヤバかったかもー」
と叫びだした息子、キャーキャー言って喜んでいた。そうですかヤバかったですか、それは良かった。

そんな感じで、先日乗れなかったウォータースライダーとジェットコースターを堪能した。あとは、ポケモングッズがあたるくじを引いたり、隣接したシネコンで15分ほどの3D映画「ミュウを探せ！」を見たり。そのあたりでちょうどお昼になったので、名古屋駅に戻ってきた。

昼御飯は、一度行ってみたいと思っていたカレーうどんチェーン「若鯱家」（わかしゃちや）へ。愛知県を中心とした近県、それに東京にもじわじわと進出中のようだけれど、一度も食べたことはなかった。今日もじりじりと朝から27度を超える猛暑だったけれど、冷房の効いた店でなら熱いカレーうどんも悪くないでしょう、と、駅前にある支店を目指す。

宿へ往復するときに何度となくお店の近くを通っていて、「そうそう、駅に出て右手に向かえばね……」と思っていたところ、だんなはすったすったと迷うことなく駅を出て直進していく。スルスルと細い道に入り、「え？え？」と思いつつだんなを追いかけていくと、その先にはビルの地下へ向かう階段のところに「若鯱家」の文字が。

「……あ、あれ？こんなところにあったんだ？」
「前に言ったじゃん、"チャオの下にもあるよ"って」
「あー……チャオって、ここにあったんだっけ……そっか……」
「迷わず来られるよ、チャオくらいなら」
何度か出張で名古屋に来ていることもあってか、だんなはやたらと名古屋の土地勘が身についてしまっている。いつのまにか地下鉄もすらすら乗りよる。迷わず若鯱家に連れてこられた事実に、ちょっとびっくりしている私だった。ああ、だんな、名古屋の人みたいよ。ステキよ。

ランチタイムということで、メニューには「ランチセットＡ」とか「Ｂ」とか、名物のカレーうどんにミニ丼がセットになったやつとか、かつ煮にミニカレーうどんがセットになったやつとか、色々お得なものがある。息子にはカレーうどんはちとつらかろうとメニューを眺め、ミニサイズの鉄火丼をあげることにした。私の注文をミニ丼つきの「Ｂセット」にして、丼は息子に。だんなは白い御飯とサラダがセットになった「Ａセット」にロースカツトッピングを注文していた。カレーうどんにはチーズとか餅とか、色々なものをトッピングできるらしい。

カレーうどん、そう頻繁にお店で食べたことはないのだけれど、数少ない経験と比較しても、ものすっごく濃厚なトロントロンのちょっと独特なカレーうどんだった。そのまま御飯にかけても普通に美味しくいただけそうなほどの濃厚なカレースープに、「味噌煮込みうどん」で使われるような類の極太ねっちねちもっちもちした麺が沈んでいる。具は薄切り豚肉とか油揚げとか葱とか。じわーっと辛い、大人の味のカレーうどんだった。おおー、すごい麺だー。

「うぉっ！麺、太っ」
「すごいねぇ、このだし、このまんまカレーライスにできそうだよねぇ」
油揚げが嬉しいねぇ……なんて言いながら、服に飛ばさないように注意しながら鼻に汗してカレーうどん。この麺がいかにも名古屋という感じで、満喫しまくった。都内にもけっこうお店はあるみたいで、恋しくなったら向かってしまいそう。

そして昼過ぎて、夕方の新幹線の時間までやることがなくなっちゃった私たち。栄まで移動してもう一度コメダ珈琲を目指しちゃおうかなどと話しつつ、名古屋駅から歩いて行ける距離にあるという駄菓子屋さんに「たません」を食べに行くという野望も捨てきれなくて駅のまわりをうろうろ。でも情報があまりになくて（そのお店の名前は「えっちゃん」というらしいのだけれど……）、「たません」を食べる野望は今回は果たせなかった。大須でも、たませんが食べられるという屋台を探してみたのだけれど、今回たまたま行ったタイミングではその屋台がお休みだったみたいで。

とりあえず疲れたのでおやつの時間に休憩。右往左往しながら「大名古屋ビル」に入り、そこでたまたま見かけたかき氷メニューがあったファミレスチックなお店で一休みした。

私は「白熊くん」なる鹿児島名物「白熊」を目指したと思われるかき氷。だんなは抹茶ミルク宇治金時、息子はミニサイズのフルーツパフェ。「白熊くん」には練乳がたっぷりかかっていて、キウイフルーツ、ルビーグレープフルーツ、オレンジにバナナ、そして粒あんとアイスクリームがトッピングされていて、「なにかが違う」という印象のものに仕上がっていた。本場鹿児島のお店で食べたことはないけれど、以前鹿児島のアンテナショップで食べたコレとは明らかに違う気が。池袋のナンジャタウンで食べた、白熊発祥の店「むじゃき」の白熊とも、違っていた。

「……でも美味しいからいいやー」
と思いつつ、小豆味の練乳氷をわしわしと食べる。フルーツは半分くらい息子に奪われた。

そしていよいよ名古屋を後にするぞということで、色々買い歩いてみる。夕方の新幹線だし、車内で何か食べるよね？ということで、名鉄百貨店の地下で風来坊の手羽先を買い、ショッピングモール「エスカ」内にある「矢場とん」で味噌ソース別添の串カツ６本セットを買い、息子にはご飯っぽいものが良いかしらと「風来坊」の向かいにあった「狐太閤」といういなり寿司専門店で「ひつまぶしいなり」「味噌煮込みいなり」という愉快ないなりとスタンダードな「六目いなり」を、私とだんながつつく分も含めてちょこちょこ購入。そして、デザートには「シャチボン」！！！

名古屋駅の地下、「ファッションワン」内にある「黐木」（もちのき）というお店にある「シャチボン」。しゃちほこを模したシュークリームなのであるらしい。

「かわいい、かわいい、めっちゃめちゃかわいい！」
と、ハマッたのは私ではなく、だんなだ。どこかでその存在の情報を入手して、「名古屋に行ったら、絶対シャチボン買うんだー」とわくわくしていた。個数限定なんだってよ、夕方に行ったら間に合わないんじゃないかなぁ……と、「取り置いてください」と昼前にお願いしに行っていたくらいだ。その努力のかいあって３個購入し、新幹線に乗る直前に受け取って、新幹線の中で食べてきた。

なんというか……キモ可愛いというかなんというか、笑っちゃうような可愛い物体なのだった、シャチボン。尾鰭などが見事に成形されていて、顔上部、顔下部、尾鰭、鰭２個という５個のパーツからできあがっている。

中にはカスタードクリームと生クリームが絞られていて、「これはシャチじゃなくて蛙の親戚じゃないか？」という印象を抱かせるキュートな目玉がついている。ご丁寧に、舌を模した感じにイチゴがちょこりと覗いている。芸が細かい。
けっこうその外見に衝撃を受けてしまったので、思わずショーケースにカメラ向けて並ぶシャチボンを激写してしまったよ（それが左の写真）。

なんでもこの「シャチボン」、2004年10月までは名駅コンコース内にあった喫茶「ボンボヤージュ」で出されていたものなのだとか。それが改装に伴い「ボンボヤージュ」がなくなってしまい、人気商品の「シャチボン」及び「ボンミッソ」（八丁味噌入りのロールケーキ……こっちもなんだかすごいね）が、地下街の「黐木」に引き継がれたということだ。ちなみに「ボンボヤージュ」も「黐木」も、JR東海フードサービスのお店だ。

ともあれシャチボン。正面顔の抜けた感じがとてもキュートです。

かくして新幹線に乗り込み、「なんかとにかく疲れた」「ビールが美味しかった」「シロノワール最高〜」「シャチボンかわいい〜」といった思い出を胸に、だんなと２人ロング缶のビールで乾杯して帰宅の途まで手羽先だ串カツだと名古屋味だらけだった私たち。デザートのシャチボンも、大変おいしうございました。

今回の旅行は「喰うこと」がメインではなかったはず（あくまでもメインは「万博」だった……はず）だけれど、結局けっこう色々食べてきたし、美味しい思いをすることがたっぷりできたなぁという旅行だった。次回への課題は

• 「たません」を食べたい
  
• 元祖若鯱家とでも言うべき「鯱乃家」でカレーうどんを食べたい
  
• 「台湾ラーメン」なるものも気になってしょうがない
  
• 「コメダ珈琲店」で、巨大なヨーグルト瓶みたいなのに入った怪しい飲み物を飲んでみたい
  
• 「コメダ珈琲店」でシロノワールを１人で完食してみたい
  
• そういえば「風来坊」のお店で手羽先を食べていない
  
• そういえば「スガキヤ」に行っていない（だんなは私たちと合流する前に行ったそうで……いいなぁ……）
  
• そういえば名古屋で一度も「きしめん」食べてない！！
• 気力体力が充実していたら「マウンテン」で小倉抹茶スパに挑戦してみたい……（でもきっと無理……）
  

など、まだまだ山盛り。
今度は万博とか関係ない観光客スカスカな頃合いに行ってみようと思います。相変わらず深い名古屋、もう大好き。