9月22日(火) 終日クルーズ、ペタンク&シャッフルボード

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今朝は和食で

昨日は日付が変わる頃まで夜更かしして、夜食だなんだと満喫してしまったので、今日の目覚めは夜が明けてから。
 
部屋の小さな丸窓から朝日が差してきて、「……お?」と覚醒すると、既に6時を少し回ったところだった。それからしばらくだんなも息子も起きる気配なく、今日はちょっと遅めののんびり朝御飯。今日は終日クルーズなので、そんなに急ぐ必要もないのだ。
 
今日の昼御飯は「洋食」と船内新聞にあったので、朝食は初めて和食を選択してみた。「金目鯛の西京焼き」とメニューに書かれていたのも和食を選んだ理由の一つ。
 
和朝食の配膳はこんな感じで きゃらぶき、大根おろしとともに小ぶりの金目鯛の切り身が角皿に盛られ、小鉢にあれこれひじき煮が盛られたり、ちりめんじゃこと胡瓜の薄切りが盛られたり。
 
小ぶりの茶碗に御飯と、今日はあさりのお味噌汁。デザートにフルーツいろいろと、朝食には私はどうしても乳製品が恋しくなってしまうもので、飲むヨーグルトも1杯。

「ぱしふぃっくびいなす」本日の朝御飯
金目鯛西京焼き
佃煮(きゃらぶき)
ちりめん胡瓜
ひじき煮
焼き海苔
味噌汁(あさり・葱)
香の物(きざみ沢庵・からし高菜)
御飯

フルーツ(メロン・梨・バナナ・すいか)
飲むヨーグルト

終日航海の今日は、お客さんを飽きさせないようにと船内イベントがこれでもかと山盛り用意されている。同内容で1日4回も開催されるアート&クラフト教室だとか、風呂敷包み方教室、ダンス教室、そしてゲーム類の「ペタンク」「シャッフルボード」「ダーツ」「オーバルボール」「パットゴルフ」などなど。
 
船はそれなりに揺れてはいるし、筋肉痛も絶好調という感じではあるけれど、せっかくだから今日は色々参加してみようかな。

ペタンク&シャッフルボード

今日の午後1時半からは「操舵室(ブリッジ)開放」があるとのことで、午後はぜひそれには行ってみたいねと。
午前中は他にやりたいこともなく、息子垂涎のプールはあいにく今日はクローズとのこと(天候不良のため、だそう)。退屈そうな息子を連れて、8Fメインホールで行われるゲームイベントに参加してみることにした。
 
午前9時からは「ペタンク」。
船内新聞によると「小さなボールを目標に向かって投げる、どなたでも楽しめる競技です」とのことだ。会場に行ってみるとなかなかの混雑で、30人ほどが集まっていたところ。5〜6人ずつグループを組んでのチーム戦、私たち家族は全員違うチームになり、ほぼ総当たり戦という感じで戦った後には勝敗数をカウントして優勝チームを決めた。
 
ペタンク。黄色が的玉、チームごとに赤や青の玉を投げます。 フランス発祥のゲームなのだそうで、ルールはカーリングに共通項が多い。
 
的となる小さな黄色いボールのどれだけ近くに自分のチームの玉を多く寄せることができるかを競うゲームだ。的や敵のボールに自分のボールを当てて動かすのもありだから、それなりに戦略とテクニックが必要で、最後に大逆転もあり得る。
 
ボールの投げ方はアンダースローで、手の甲を上に向けて、というのが決まりらしい。案外とコロコロ転がるボールなので、見た目以上に難しかった。
 
面白いことに、私もだんなも息子もそれぞれそのチームのリーダーに祭り上げられてしまい、先攻後攻を決めるじゃんけんでしょっちゅうだんなや息子と対峙することに。失敗しても成功しても賑やかな息子の声は周囲に響いていて、子供は他に1人2人という感じだったから、ムードメーカーになっていたようだった。
 
そして10時からは、同じ会場で「シャッフルボード」。
こちらは「伝統のデッキゲーム」なのだそう。
 
こちらがシャッフルボード。縦長の面白いコート。 シャッフルボードは一種の「陣取りゲーム」のような感じで、黄色と黒色のディスクを交互に打ち合い、得点枠に最終的に収まったディスクの点数を競うというもの。
 
ディスクを押し出すスティックは「キュー」と呼ばれ、シュート時には「ディスクは押し出される瞬間までキューヘッドに接触していなければならない」という決まりがある。つまり、ビリヤードのようにコツンと叩くのではなく、押し出す要領でシュートする。
 
ディスクは「枠に乗っていてはダメで、中にきっちり入らなければいけない」ルールなので、10点のところに収めるのはとても大変。8点7点の枠も力加減を誤ればー10点の枠に一直線だし、運良く入っても次の敵チームのターンで押し出されてしまったりもする。これまた「ペタンク」と同様最後まで勝敗がわからないゲームだった。
 
こちらはだんなと息子、3人同じチームになって楽しんだ。
「ペタンク」よりは若干狙いやすい感があり、何より「-10点」というペナルティの枠があるのが面白い。「あー!入っちゃった……!」などという悲鳴がそこここで聞こえてきていた。

お昼御飯はカレーライス

今日のお昼は「洋食」だそうで、
「でもお昼だから、洋食と言ってもパスタとか、そんな感じなないかなぁ……軽めに」
などと話していたところ、その読みはそう外れておらず、献立は「カレーライス」。けっこう嬉しい。
 
カレーだ!なんか嬉しい! やってきたのは、塊の牛肉がごろごろと入ったリッチなカレー。
 
野菜はすっかり溶けてルウの一部になっている、辛さはかなり控えめの食べやすい洋風カレーは「特製びいなすカレー」という名がついているらしい。
 
御飯は若干軽めな分量、2種類あるのが嬉しく、見た目も綺麗だ。左側は普通の御飯、右側はレーズン入りのサフランライス。
 
別添の薬味類はたっぷりと、揚げ玉ねぎにらっきょうに福神漬け、手作りのポテトチップスに角切りフルーツのヨーグルト和えが添えられた。
 
スープやサラダも添えられて、食後にはチョコソースと懐かしい味のウェハースを添えたバニラアイスというのがまた嬉しい。
今はちょうど、船が足摺岬沖を通過しているところ。窓の向こう、遠くに陸地と山がうっすらと見えている。

「ぱしふぃっくびいなす」にて本日のお昼御飯
具だくさんの野菜のスープ
特製びいなすカレー 2種類のライス
各種コンディメント
    オニオンフライ、らっきょう、ポテトチップス
    福神漬け、フルーツヨーグルト
コンビネーションサラダ
バニラアイスクリーム
コーヒー

食後、メインダイニングを出てすぐのところにあるショップで、記念品のお買い物。
隣接して「フォトギャラリー」も作られていて、船内のイベントやインフォーマルディナーの際に船専属のカメラマンが撮影してくれた写真を販売している。インフォーマルディナーの写真と、今日の午前中のイベントの写真がなかなか面白い感じに撮ってもらっていたので、記念にいただいていくことにした。
 
だんなは船の刺繍が入ったネクタイと、息子は「これがいい!」と船の写真入りのアソートクッキー(クッキーはモロゾフ製)を選び、それもお土産に。

「ぱしふぃっくびいなす」にてお買い物
ネクタイ
アソートクッキー
写真
\5145
\1050
4×\800

操舵室見学と、だらだらの午後

息子は船内でお友達が出来たらしい。
 
クルーズ2日目にプールで一緒になって遊んでいた少し年下の女の子で、
「友達できたから、午後は一緒に船探険したりしていい?」
と。あちらのお母様が良いって言うなら、うちはかまわないよ、と告げたら、「一緒にブリッジ見に行く約束してきたー!あと、色々一緒に遊んでくるー!」と、午後はすっかり別行動。息子はそこが海外だろうがクルーズ船だろうが平気で簡単に友達を作ってしまうのですごいなと思う。
 
後で聞いた話によると、一緒に卓球やったりクラフト教室に参加してきたり、ブリッジ見学も一緒に行ったのだそう。年の近い子がいて、良かったねぇ。
 
船尾から水平線を見てみたり 私とだんなは、操舵室開放の1:30まではプールデッキでだらだらと。
 
デッキチェアで海風浴びながら横になっていたら本気で眠りそうになり、「おゆきさん、1時20分になったよ」の声で慌てて起きだして、エレベーターで9Fに降りて操舵室に向かってみた。
 
9Fはちょっと広めのデラックスルームの並ぶフロア。操舵室に向かって矢印形のマグネットがあちらこちらに貼られ、既に数十人の乗客が操舵室へのドア前に列を作っていた。あまり多くの人数は一度に入れないので、入れ替え制で20人くらいずつ中に通される。
 
ドアを入るとまずは機関士たちの個室が並び、そこから更に階段を上って操舵室へと。
 
操舵室には案外古めかしい機器が並んでいた もっともっとコンピューター制御されていて、モニターが並ぶような操舵室なのかと思いきや、思っていたよりもメカメカした、ボタンやスイッチだらけの操舵室。
 
船が進む方向に視界が開ける水平線の迫力にちょっと感動しつつ、よくわからないあちらこちらの機械を見て歩いた。
 
操舵室の片隅には水場があり、ポットなどの茶器がコンパクトにまとめられている。小さいながら神棚もちゃんとあった。
 
操舵室から目の前に広がる水平線 その後は、ちょうど始まるタイミングだったのでオープンバーでのアフタヌーンティー。
 
シンプルなパウンドケーキと、ナッツやココナッツの乗ったバタークリームのケーキが2種類あったので、それをつまみつつレモンティーをいただいた。
 
船はまだそこそこ揺れているけれど、2日目の揺れを体験した後ではそう気になるほどのものでもなく(単に慣れただけなのかもしれないけれども)、
「2時からピアノサロンでドミノ、その後風船教室、更にラウンジでは歌声教室だってよ」
「イベント山盛りですねぇ……」
などと話しつつ、午後はそういったものには参加しないでのんびりしようかと、部屋に戻って水着になって、11Fプールデッキの温水ジャグジーに。
 
そろそろ風は涼しく感じる気候ながら、見事な晴天で日差しは強い。デッキチェアを日の当たるところに出してごろごろすると、たまらなく良い気持ちだった。3時のオープンと同時に隣接する展望風呂に向かい、水平線を眺めながらの入浴を楽しんだ後は部屋でのんびり。次に部屋を出る頃にはカクテルタイムになっているだろうから、少しきちんとした格好をしないとね、と話しながら、少しベッドでごろごろしていた。
 
「これ、クラフト教室で作ってきたー!」
と、和布で作ったカードケースを戦利品に、息子も部屋に帰還。1人1枚ルームキーを持っているから、「まぁ何かあったら部屋に集合ね」というのが簡単にできるのが何かと便利だ。

最後の夜を満喫

今日は最後の夜だしね、と、夕食より少し早めに部屋を出て、オープンバーで食前酒をいただいてからダイニングに向かうことにした。
 
ノンアルコールカクテルも色々揃っているみたいだよ、と息子に言ったら大喜びでメニューを舐めるように眺めている。コーラをベースにパイナップルジュースなどを入れたノンアルコールカクテルを息子は選び、だんなはフローズンマルガリータを、私はオリジナルカクテルの「ぱしふぃっくびいなす」を。
 
スパークリングワインをベースに、3種類のジュースと2種類のリキュールを組み合わせたのだという鮮やかなエメラルドグリーンの色合いのショートカクテルは、メニューによると「海と自然と幸せな気分をイメージ」したものなのだとか。甘さ控えめ、アルコール度数も控えめの、すっきりと飲みやすいカクテルだった。
他にもオリジナルカクテルとしてあと2種類、「おりえんとびぃなす」「ニューゆうとぴあ」という、日本クルーズ客船の船の名前のついたカクテルもメニューに掲載されていた。
 
そして今日の夕御飯は和食。
鴨は好き、マグロも好き、でもウニは苦手、帆立のヒモのところも苦手……と、戸惑いながらも、今日もそれなりに頑張ってあれこれ食べていた息子。私とだんなにしてみれば「わーい、白海老だー」「わーい、フグの唐揚げだー」と、なかなか嬉しい内容の献立なのだった。船の上なのに、刺身に添えられたツマや、前菜に敷かれたもみじの葉など、細かなところまで手を抜いていない皿の数々で、シメに栗御飯が出たのもとっても嬉しかった。
 
日本旅館にでも泊まらない限り、旅行先で和食の夕飯というのはあまりお目にかからないから、このクルーズ中の食事は何かと新鮮に感じられる。私はパンが3食続いてもあまりストレスは感じないのだけれど(でも麺が3食続いてしまうと「米かパンが食べたい」とは思う)、疲れている時には馴染みの「醤油・味醂味」が出てくるとホッとするというのも事実。

「ぱしふぃっくびいなす」にて本日の夕御飯
カクテル(ぱしふぃっくびいなす) \1000
 
先付 雲丹豆腐
前菜 白海老の釜揚げ
         柿なます
         万願寺ししとう甘辛煮
造り 炙り鮪のお造り 酢橘添え
煮物 鴨肉と蕪の山椒煮
焼物 殻付き帆立貝柱の磯焼き
揚物 河豚の唐揚げ
食事 吸物(湯葉・三つ葉)
         香の物(キャベツ浅漬け・刻みすぐき)
         栗御飯
和菓子 羊羹
日本酒(闘龍正宗・燗酒) \500

夜食風景。このチャバタサンドが美味しそうで、つい で、夜10時半になるのを待って、今日も性懲りもなく夜食会場に家族でぞろぞろと向かってしまった。
 
日替わりの麺類、本日は天ぷらうどんと天ぷらそば。思わず皆して1杯ずついただいてしまい、息子がつまんでいたサンドイッチ(チャバタのカスクードサンド)が美味しそうだったものだから、つい私も1切れ。レタスとトマト、卵サラダがサンドされた小さめのフランスパンサンドと共にパイナップルやメロンもつまんだ後はのんびり部屋に帰り、荷造りをすることもなく早々に就寝した。
 
明日は下船。あっという間に過ぎてしまった連休が終わるのもあと少し。