12月7日(日) 地獄の泥風呂とトルコライス

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「おにやまホテル」の和朝食

例によって、早寝からの早起きの流れになった温泉旅館の朝。「つかれたー」「よっぱらったー」で早々に寝た挙げ句に早起きするのは我が家の(というか私の)旅行の常だ。
 
「そういえば、今、女風呂に行けば大露天風呂に入れるんだよねー」
と、昨夜のうちに男女入れ替えがあった大浴場に赴いて、宿自慢の大露天風呂を堪能してきた。ちょっとしたプール並の広さがある露天風呂、それだけの広さがあるとぬるくなってしまいそうなところ、源泉の温度も湯量もしっかりあるせいか、適度なアツアツの温泉で最高だった。朝早いとお客も少なくて、広い広い露天風呂が貸切状態!
 
朝食はロビーフロアのレストランでブッフェ形式。
 
別府「おにやまホテル」にて、ブッフェ式の和朝食〜。 肉じゃが、青菜のおひたし、冷や奴、数種の焼き魚に煮魚、温泉で茹でた卵に蒸し野菜などなど。
 
パンとコーヒーの用意もあったものの、おかずの多くが和風寄りだったから、御飯と味噌汁をトレイに乗せて、和朝食を楽しんできた。
 
大分名産の立派な椎茸の煮付けなどもあって、なかなか良い感じ。
今日は午前9時にチェックアウトして、別府温泉を堪能の予定〜。

噂の泥風呂はすごかった〜「別府温泉保養ランド」

入るのに軽く躊躇するレベルの外観の「別府温泉保養ランド」。でも行って良かった! 今回の旅行、一番情報を集めて、一番「行こうかどうか」悩んだ場所が、今日朝一番に訪れた「別府温泉保養ランド」。
 
世界でも希なる「泥温泉」が楽しめる施設で、ただし、「混浴」。混浴ゆえに、"女性の裸"目当ての不埒な輩も少なくないらしい。
 
施設は古く、衛生面に難があるとも聞くし、マイナス面、不安点は調べれば調べるほど沸いてくる。バスタオルのレンタルはなく販売だけ(確か700円)で、自宅からバスタオル持参というのも面倒なところ。「でも、その泥は最高」なのだとか。
 
色々な情報を天秤にかけて、「いや、でも泥風呂、入ってみたい。これが最初で最後になるかもしれない」(泥、数年前の清掃でごっそり減って、更に年々泥の量が減ってきているとも聞くので)と、不安を好奇心が上回って、行ってみることにしたのだった。
 
この施設のためだけに持参したのは、1人2枚のバスタオル。「泥がついたら汚れも匂いも簡単には取れない」らしいので、捨ててくる前提で100円ショップで1枚100円のバスタオルを大量に仕入れてきたのだった。1枚は脱衣籠に入れて体を拭くためのもの、もう1枚は「移動用」。
 
入場したら鍵つきのロッカーなどは無いらしいので、必要外のお金やスマホは全て車の中に置いて、いざいざ入浴。
 
なかなか難易度高めな「奥の露天」の泥が最高と聞いているのでそこを目指すべく、受付でがっつり「その風呂への行き方」を聞いて脳内シミュレーションをした後に、バスタオルがっちり巻いて向かってみた。
 
確かに混浴だったし、「難易度低めかそうでないか」と言われたら高めではあったけれど、でも案ずるより何とやらで、案外と大丈夫だった。なにしろ灰色に濁った透明度の全く無い「泥湯」だから、湯に入ってしまえば見られることはないし、湯に出入りする場所ではそれなりにバスタオルなどで目隠しが作られていたし。
 
朝イチでとっとと向かったからか、お客も少なく、そして若い女性客グループもいたりした。
 
件の「奥の露天」は本当にものすごい泥湯だった。ぼこぼこと泡が立っている源泉が女側コーナー(混浴ではあるけど、竹の敷居が設けられて男女コーナーは別れている)にあって、その周辺の泥の深さ、泥の濃厚さは驚くばかり。
 
この「鉱泥」は「適度な噴気」「腐植粘土層」「ミネラル水」の三代条件が揃わないと作られないものだそう。全国にちらちらと「泥湯」の温泉はあれど、「泥田」とも称されるこの保養ランドの泥は「最強」の位置にあるらしい。
 
湯に入るなり、ずぶずぶとくるぶしあたりまで泥に埋まり、場所によっては「底なし沼!?」と軽く恐怖を覚えるくらい。周囲の草木の枝葉なども混ざってはいるものの、他の方のレポートにあった「髪の毛がごっそり混ざってた」というのは特に感じられなくて(風呂の出入り口付近はそんな感じなのかもだけど)、滑らかな泥はなんとも不思議な、心地よい触感だった。
 
この泥、吹き出物や虫さされ跡などにも効果があり美白も期待できるそう。今年の春、ノミに刺されてかなり見苦しい風になっていた足にこれでもかと泥をすり込み、泥沼に浸るカバのようになりつつ、しこたま泥と戯れてきた。
 
警戒していたほどに肌に泥が残るほどではなく、思ったよりもタオルは汚れなかったものの、身に染みついた硫化水素の匂いはこの後2日以上も残っていてちょっとびっくり。すごい温泉だったなぁ……。

別府「別府温泉保養ランド」にて
入浴料金 1100円

大きなプリンと充実足湯〜「海地獄」

別府「海地獄」。綺麗な色の温泉、入浴してみたいよねー……。 立ち寄り湯のはしごも良いけど、ちょっと疲れたねと「地獄を見に行こう」と、行ってみたのは「海地獄」。
 
先の泥湯とそう遠く離れていないのに、ここの温泉はコバルトブルーの含食塩酸性泉。ラジウム硫酸鉄の色なのだそう。
 
地球上にある「泉質」は11種類あるそうだけど、そのうち10種類を有しているのが別府温泉。「あっちの温泉は硫黄臭かったのに、こっちはそうじゃないのね」「あっちは濁っていたのにこっちは(ry」というのが当たり前なエリアなのだった。面白いね。
 
場内には無料で入れる足湯もあり、これがたいそう広くて、びっくりするほどアツアツだった。足湯は「なんかぬるくて狭くてがっかりー」な事がままあるのだけど、98度の源泉を冷ましつつ大きな浴槽に流しているのに、それでもなお熱い。
 
別府「海地獄」で食べた蒸し焼きプリン。地獄の味。 痺れるほど熱い「地獄の足湯」を堪能した後は、「地獄蒸し焼きプリン」。
 
別府は「地獄」大安売り。そこここに「地獄」の文字があって、「地獄、心地よいな!」「地獄、美味しいな!」と、言ってるこちらも不思議な感じだ。
 
350円のプリンはたいそう巨大で、テイクアウト用にカップに固められたそれを、その場で食べるお客さん用にはレトロキュートな皿にあけてくれる。
 
卵たっぷり、蒸し具合もほどよい、濃厚美味しいプリンだった。うん、やっぱり地獄は美味しい。

別府「海地獄」にて
海地獄入場料金
地獄蒸し焼きプリン
温泉たまご
400円
350円
300円/5個

おでんもあるよ〜「明礬うどん」

今日のお昼については全く下調べをしていなかった私たち。
 
この界隈でさくっと軽く食べれば良いよねぇと、ささっとスマホで調べて「明礬うどん」というお店に行ってみることに。うどんなら息子も歓迎なメニューだろうしと行ってみたら、先の保養ランドのすぐ近くの店だった。
 
「なんと、"とり天"があります!」
そこで「とり天」か、昨日あんなに唐揚げ食べたのに……と笑ってしまう私たち。
 
「……あはは、昨日"しばらく鶏の唐揚げは食べなくていい"って思ったけど、"とり天"の文字見たら普通に今食べたいよ、とり天」
「俺は昨日から、"明日また唐揚げ喰えって言われても喰える"って言ってたから、俺の唐揚げ愛の方が上だな!」
などと言いつつ、私もだんなも「とり天うどん」。どれだけ揚げ鶏が好きなんだろう私たち。
 
「鶏肉の天ぷら」は関東の民には馴染みの薄いメニューだけど、四国九州あたりではすごくメジャーな天ぷらアイテムという感じがする。特に「大分=とり天」というイメージが強い印象。
 
別府「明礬うどん」にて。とり天たっぷり、幸せでした♪ うどんは手打ちだそうで、やや細めの麺は断面がスパッと四角。だしの色も薄い、とても綺麗なうどんだった。ちゃんと美味しい。
 
セルフサービスで揚げ玉入れ放題。
 
お茶や水もセルフで、そしてそれらが乗る中央のテーブルにはおでん鍋も。
 
ついつい牛すじ串と餅巾着串を貰ってしまって、それをつつきつつのんびりな昼休憩になった。

別府「明礬うどん」にて
とり天うどん
800円

別府一の高台露天〜「湯の里」

午後は立ち寄り湯にもう1ヶ所くらい行ってみよう!と、目指してみたのは明礬温泉「湯の里」。
 
硫黄泉が良いよねーと硫黄泉が楽しめる立ち寄り湯を探した結果だったのだけど、設備も悪くないしお風呂も広いし何しろ露天の開放感が素晴らしく、たいそう楽しめた。
 
ここは「湯の花製造直売所」ということで、売店や食堂目当てに観光バスも訪れるスポットのよう。ちょうどアジア系外国人を乗せたバスが到着したところで、「湯の花小屋」の見学スポットに多くの人が集まっているところだった。
 
その「湯の花小屋」を模した家族湯もあるそうで、それも楽しそうではあったけれど、私たちの目当ては「大露天岩風呂」。
 
売店などのあるエリアから階段を上り奥へ進むこと数分、文字通りの「高台」に入り口があって、そこでは風呂上がりに楽しめるようにラムネやサイダー、温泉卵などがばっちり売られているのだった。男湯女湯はきっちり別れていて、熱めの小さめ内風呂と、メインの露天岩風呂の2つの浴槽。
 
別府「湯の里」の女湯、大露天岩風呂。お客さんが私だけになったのでちらっと撮影。 青みがかった乳白色の湯はたいそう綺麗。
 
硫黄の香りがぷんぷん漂うそれは素敵な硫黄泉で、青空の下での入浴は最高に気持ちが良かった。
 
湯温は、露天が少しぬるめで、内風呂の方はそう長くは入浴できないくらいの熱めな塩梅。適当に行ったり来たりしつつ、適度に長湯を楽しんだ。
 
別府「湯の里」にて、完全無欠の露天風呂。屋根もない、この見晴らしの良さの開放感! 最初は数人の先客がいたのだけど、途中から私一人になってしまったので、これ幸いとロッカーからスマホを持ち出して、少しだけ写真撮影。
 
この露天を見下ろす位置の建物が無いからこそ可能な、この開放感!
 
しっかりした衝立があるから立ち上がらないと見えないけれど、山々や「明礬大橋」が良く見えた。
 
のんびり温まってから出ると、一足先にだんなたちも出てきていたところで、息子は「ここにこれ売ってるのはずるいよ〜」とか言いながら「湯けむりラムネ」をごくごく。

別府「湯の里」にて
大露天岩風呂 600円

いわゆる"出落ち"な地獄?〜「血の池地獄」

半端に時間が余ったので、「もう1つくらい、"地獄"見ておく?」と、行ってみたのは「血の池地獄」。
 
別府「血の池地獄」。もうちょっと赤いと期待してた……。 そう広くないエリアに真っ青な温泉と真っ赤な温泉が湧き出ているというのも不思議なものだけど、でも「血の池地獄」ってまんま「出落ち」よねぇ……と苦笑いする私たち。
 
で、パンフレットやwebサイトなどではもうちょっと毒々しく赤い感じに見えていたから期待していたのだけど、タイミングが悪かったのか何なのか、よくある「赤泥」の色そのものな感じで、これまたもんにょり……。
 
足湯もあったけれど、こちらもさほど「赤っ!」という感じではなかったから、「お風呂はさんざん入ったしね」と足湯体験は止めておいた。
 
この温泉、その昔は入浴することもできたのだとか。着物が染まってしまうから、と入浴施設は潰してしまったのだそうで……足湯と言わず、首まで浸かれるなら入ってみたかったなぁ。赤い色は酸化鉄や酸化マグネシウムの色だそうだから、やっぱり錆っぽい匂いがするのかしらん。

別府「血の池地獄」にて
入園券
400円

リゾート特急に乗って〜「ゆふいんの森」

そして午後2時半過ぎ発の「特急ゆふいんの森4号」に乗って、一路、佐賀から長崎に移動。
 
リゾート特急「ゆふいんの森」はディーゼルカー。窓の外には列車が吐き出す灰色がかった煙が時折見えて、単線部分も多いのどかな列車の旅を楽しんできた。
 
「ゆふいんの森」のボックスシートはこんな感じ。良いよ良いよ! 私たちが座ったのは、この便では1編成に2ブロックしかないボックスシート。
 
3〜4人のグループ客のみが予約できる席で、背もたれが倒せない代わりに大きめなテーブルが使えて、背後と仕切りがあるので半個室感覚でくつろげる。
 
「ビュッフェコーナー」はこのボックスシートのちょうど隣。「売り切れないうちに買っちゃおう」と、あれこれ買い込んできた。
 
ビュッフェコーナーの向こうには「サロンスペース」があり、窓の大きなこのスペースでビールなどをいただくのも気持ちよさそう。全体的に内装に凝っていて、乗っていて居心地の良い、楽しい列車だった。
 
「特急ゆふいんの森」車内にて、ビール飲み飲み。ひゃっはー! というわけで、まずはビール飲み飲み、おつまみを数品。
 
生ビールはヱビスだったと思う。
 
由布院の燻製屋さんのソーセージやスモークチーズはパック詰めの状態で冷蔵ケースに入っているのを乗務員さんが皿に盛って出してくれた。どちらも燻製香をたっぷり纏った美味しいおつまみ。ソーセージは温かかった。
 
「特急ゆふいんの森」車内にて、甘味も堪能。ロールケーキもチーズケーキも美味しかった……♪ やっぱり甘味も必要よね!と、ロールケーキ、チーズケーキ、黒胡麻プリン(プレーンは残念ながら売り切れ)も1つずついただいてきて、家族皆でもぐもぐ。
 
ほろりと崩れる食感のチーズケーキ、黒胡麻風味濃厚なプリン、そしてロールケーキは由布院の旅館「山荘無量塔」プロデュースロールケーキ専門店「B-SPEAK」の人気ロール。
 
一見クリーム少なめなロールケーキだったのだけど、生地はふわふわ、クリームの風味も良い、たいそう美味しいケーキだった。
 
ふふ、快適だね。楽しいね。

「特急ゆふいんの森」車内にて
ゆふいん燻家ソーセージ
ゆふいん燻家スモークチーズ
山荘無量塔 Pロール
草庵秋桜 女将の手作りチーズケーキ
草庵秋桜 特製プリン(黒胡麻)
生ビール
ゆふいんサイダー
570円
410円
470円
430円
360円
2×410円
260円

「ゆふいんの森」車窓から。九州は案外に寒くて、窓の外には雪山も。 12月の九州に来て、「……あれ?九州って、ちゃんと寒いのね」とびっくりした次第だけど(昨日には雪もちらついていたし)、窓の外には「雪山」も見えて、更にびっくり。
 
道中、ぼんやり反対側の窓を眺めていて「あれ?なんか、すごい廃墟があるよ」とだんなに声をかけたら、それが「旧豊後森機関庫・転車台」だったりして。
 
「俺、京都の転車台も見たことあるんだ〜」とだんなは大喜びで、話によると日本に現存する転車台は、豊後のこれと京都にあるものの2つだけなのだそう。
 
ゆふいん全号でこれが唯一のタイミングだとアナウンスのあった、「ゆふいんの森」同士のすれ違いもあったりしつつ、列車は無事に乗換駅「鳥栖」に到着。乗り換え時間が数分しかないので若干焦りつつ階段を上り下りして特急「かもめ」に乗り込み、今日の最終目的地、長崎へ。
 
黒い車体、787系 の「黒かもめ」。ごく普通の指定席なのに席は広々で、これまた居心地の良い特急だった。新幹線並の快適車両で、長旅もさほど疲れず、夜7時半に無事、長崎到着〜。

種類いろいろトルコライス〜「ツル茶ん」

「ゆふいんの森」車内であれこれ食べてしまったけれど、夕飯は夕飯!と、長崎駅前から路面電車に乗って今日のお宿にチェックインした後、急ぎ夕飯のお店に。
 
長崎「ツル茶ん」。トルコライスが名物の老舗の喫茶店です。 目指したのは、「ツル茶ん」、創業大正14年の九州最古の喫茶店。
 
地方都市の飲食店はたいがい閉店が早いものだけど、このお店はラストオーダーが夜10時と遅めなところも有り難くて、「トルコライス食べるならここかな?と。
 
夜8時過ぎ、お店はまだまだ混雑していて満席で、数十分待ってからようよう着席。小さなテーブルが3つのトルコライスでいっぱいになった。
 
長崎「ツル茶ん」にて、「昔なつかしトルコライス」。 これは一番スタンダードなトルコライス、品名は「昔なつかしトルコライス」。
 
トルコ料理とは全く関係のないトルコライス。
 
これという定義はないらしく、でも基本的には「ピラフ(ドライカレー風も有)、ナポリタンスパゲティ、ドミグラスソースのかかった豚カツ」という組み合わせが一般的、なのだとか(トルコライス - Wikipediaより)。
 
このお店には、様々なバリエーションのトルコライスメニューが10種類近くもあって、どれも美味しそうで迷ってしまった。私とだんなが選んだ「昔なつかし〜」は、ポークカツ、カレーソースの組み合わせ。
 
やや薄味でバターの香りのナポリタンスパゲティ、その脇にコーンなどが入ったピラフ。ピラフの上にどどんとトンカツ、その上からはカレーがたっぷり。そして野菜サラダ、という構成のトルコライスだった。
 
長崎「ツル茶ん」にて、こちらは「トルコ三四郎」。これもトルコライスなのねー。 こちらは息子が頼んだ「トルコ三四郎」(牛ヒレ和風ステーキに和風クリームスパ)。
 
白っぽい見た目で、私たちの皿とは全く外見の異なるトルコライスだったけれど、こちらも美味しそう。
 
「ゆふいんの森」で、おやつというにはちょっと豪華すぎるあれこれを食べていたから、「トルコライス、完食できないかもしれない……」と思っていたのに、揚げたてのカツはさくさくだし、ナポリタンもほど良い存在感。「カレーのかかったピラフ」というのもじんわりとくる美味しさで、だんなや息子に手伝ってもらうことなく完食できてしまった。おーいしー♪
 
長崎「ツル茶ん」にて、これも長崎名物「ミルクセーキ」。 そしてシメにミルクセーキ。
 
夜も更けてすっかり「寒い」くらいの気温だったけれどやっぱり食べておきたいよねと、ハーフサイズがあったのをこれ幸いと家族皆でいただいた。
 
長崎名物のミルクセーキは「飲み物」というより「食べ物」。
 
「固めのシェーク」というか、食感としては「コンビニなどで売られている、ソーダやコーラ味のシャリシャリドリンク」が一番近い感じ。シェークほどアイスクリーム寄りではなくてどちらかというとシャーベットな食感の、でも卵と牛乳がたっぷりという風な味わい。
 
「おお!……やっぱり食べ物なんだね、これ」
「そうなのよ、デザートなのよ」
リンガーハットなどで既にその存在を知っていただんなは「そうそうこういう感じなんだよ」と頷いていたけれど、私と息子は初体験。冬でも美味しいミルクセーキだったけど、お店を出るとさすがに寒かった。

長崎「ツル茶ん」にて
昔なつかしトルコライス
ハーフミルクセーキ
1080円
350円

大浴場のあるホテル〜「ドーミーイン長崎」

今日のお宿は「ドーミーイン長崎」。
 
お手頃価格のビジネスホテルチェーンなのだけど、「大浴場つき」「充実内容の朝食ブッフェ」が特徴。小さな畳スペースのある和洋室があったり、天井照明つきで部屋が明るかったり、私たちのお気に入りだ。
 
今回は畳無しの洋室、エキストラベッドを入れての3ベッドの部屋。ユニットバスは狭めだけれど空の冷蔵庫があり、ベッドの広さは充分だった。何より、大浴場がありがたい存在。
 
今回の旅は大きなお風呂続きで幸せだなぁ……と、のんびり入浴してから早々に就寝した。
 
そうそう、私は食べに行かなかったけれど、夜21:30から23:00に無料の「夜鳴きそばサービス」があるのもこのホテルの特徴。小さめサイズの醤油ラーメンをレストランで出してくれるのだった。「風呂上がりに食べてくるかー!」と、男たちは意気揚々と夜ラーメンも楽しんできた様子。