10月8日(土) 満喫ベイエリア

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マリーナベイ・サンズの朝食ブッフェ

部屋から見た夜明け 母と息子の3人で2部屋に別れての宿泊の1泊目。
 
息子はダブルベッド部屋を1人で使用という、なんとも贅沢な一夜を過ごしていたのだった。
 
早起き勢の私と母は、いつもの事ながら朝5時過ぎにはがっつり目を覚ましてしまい、
「まだ暗いわね」
「暗いねぇ」
などと話しながら、がさがさと活動開始。
 
昨日の夕飯が若干軽めだったこともあってお腹が空いてきてしまい、7時を過ぎたところで息子をたたき起こして、宿泊プランについていた朝食を摂りにロビーフロアのブッフェレストランに行ってきた。
 
かつてなく多国籍な朝食ブッフェ。種類多すぎ! これまで、そこそこ色々な国の朝食ブッフェを経験してきたけれど、このホテルの……というか、シンガポールの朝食ブッフェの内容の多彩さは、ちょっとびっくりするレベル。
 
和洋中に加え(あ、キムチもありました)、マレー料理やインド料理。米料理1つにしても、白飯に中華粥、中華風炒飯、マレー風の炒飯、インドのビリヤニという選択肢があるくらい。
 
すごいすごいこれは大変!と広大なブッフェ台をひととおり見て歩き、ピタパンにフムス、ビーフパストラミ、スモークサーモン、サラダ野菜、ソーセージ、ニラ饅頭にカスタード饅頭、それに中華粥、パイナップルジュースと牛乳と紅茶……と、無節操きわまりない皿が、本日の一皿目になった。
 
ブッフェ台の一角には麺コーナーも。今日はfish ball noodle。 ブッフェ台の一角にはお馴染みの「オムレツコーナー」もあったし、その並びには麺コーナーもあった。
 
次々供されていたのは、シンガポール名物の1つ、「fish ball noodle」。
 
刻み葱などの薬味はセルフサービスで、私はお粥に揚げ玉ねぎをトッピングすべく、この麺コーナーに寄ったりしていたのだった。
 
いつもは食べるデニッシュ類には全然手を出せる余裕はなかったけれど、ミニサイズのデニッシュ類がパン・オ・ショコラ含めて色々あったし、温められた台にはシナモンロールやブレッドプディングも。ベーグルにテーブルロール、更にはマドレーヌや揚げドーナツ、クッキーまで、パンコーナーには並んでいた。
 
そしてインド料理ももぐもぐー そしてこちらは、左の器がvagetable potato curry、右の器がsambar。
 
右のドーナツ風のものは、手前が「vadai」、奥が「kachori」。
 
vadaiは、豆やじゃがいもを使った南インド料理の軽食なんですって。kachoriは、豆粉とスパイスのスナックボール。
 
カレーにつけて食べるものではなく、これ1つで完結する、コロッケ風の食べ物だったらしい。初めて口にする料理で「おもしろーい」と思いつつもぐもぐするも、カレーの方はしっかり唐辛子が効いた辛口だったりして。
 
日本食は見るだけで口にはしなかったけれど、白飯の他に味噌汁、焼き魚、漬物、更にはかけだしを自分で注ぐようになっている「日本そば」なんてものまで用意されていた。本当に品揃え豊富で、これは毎日来ても食べ飽きなさそう。
 
食後にプレーンヨーグルト貰ってきて、「確かパンコーナーにあんずジャムの壷があったはずー」と、「apricot jam」と書かれた陶器の壷の中身をすくって入れたらマーマレードだったというオチがあったりしたけれど、まぁ、それもまた不味くはなかったし(蜂蜜足して食べました)、全体的に美味しかった。

Marina Bay Sands」内「Rise」にて
朝食ブッフェ

食後は、クレジットカード握りしめて隣接ショッピングモールのATMに行って、軍資金のキャッシング。
 
私もだんなも「旅行先の買い物は全部カードですれば良いじゃない」派なのだけれど、母は「ある程度現金持って歩かないと心配。ていうかお金で買い物したいわ」派で、息子も「俺はカード使えないし、出先で欲しいものもきっとあるから現地の通貨ちょーだい」派。
 
ハワイや香港、台湾あたりでは全然困らなかったけれど、シンガポールでは案外とJCBが使えないところが多くて、今回地味に難儀した。
 
それでもJCB対応のATMを探し見つけて、S$600分キャッシング。帰国してから確認した請求明細は45825円で、76.3円/S$というレートで現地通貨を手にすることができた。滞在中のキャッシュカードの買い物も76.3〜76.7円/S$といったレートだったから、これはかなり良い感じ。
 
両替屋は全く使わなかったから厳密に「どちらが得か」は言えないけれど、でも手数料も取られなかった(取られるATMもある)から、現地通貨を手にするには、この手段が一段お手軽だと思う。S$150を息子に、S$300を母に渡して、残りは私が所持することに。ホーカーズで食事するのに現金は絶対必要になるしね。

名物インフィニティプール

インフィニティプールに来ましたよー 今日は特に予定もなく、午前中は「天気も良いしね」と、滞在ホテル名物のインフィニティ プールに遊びに行ってみることに。
 
シャワールームなどは用意されていないので、部屋で水着になって、ガウンを羽織って上階へ。
 
タオルは現地で使い放題、プールエリアへの入場には1人1枚部屋のカードキーが必要になるけど、利用は無料。
 
椰子の木が生え、デッキチェアが並ぶさまは、まんま「リゾートホテルのプール風景」のそれだったけれど、プールの奥に見えるのが上空から俯瞰で見えるシンガポールの市街というのがなんとも奇妙な光景だ。
 
インフィニティっぷりを満喫、なう。 3棟並んだホテル棟の上に船を乗せたような感じで、空中に浮かぶプール。
 
端から端まで泳げる構造にはなっていない(途中に段差が作られている)けれど、全長150mですって。
 
深さはそれなりに(1.3mくらい?)はあるし、奥行は10m弱とそれほど無いとはいえ、この規模のプールを屋上に作って、しかも展望台やレストランまで擁している。
 
地震大国の生まれ育ちの私たちとしては「頭おかしいんじゃないか」という構造だけれど、「過去100年、マグニチュード1.0以上の地震」は全くシンガポールでは起こっていないんですって。ちなみに台風も来ないのだとか。
 
こうして見てると向こうから落ちてしまいそうな光景。 「うひょーたかいーこわいー」
と言いつつ、まぁ、しばらく居たら慣れるというか。……飽きるというか。
 
慣れなかったのは、水の冷たさ。
 
遮るものなく日射しが入るから、水温はけっこうぬるくなりそうなものだけれど(だって連日普通に30℃越えよ)、水はとっても冷たかった。
 
泳ぐ間も「つめたいーつーめーたーいー」思いながら動くレベル。一度水から上がったらもう二度とプールに入れなくなるレベル。
 
後半に行ったグランドハイアットのプールが、日陰がそこそこある立地だったのに水温は高かったことを思うと、「お客さんが長居できないようにわざと冷たい水流してるのかしら」と思ってしまったほどだった。
 
実はこんな感じで端はそんなに怖くはなく で、端を覗くと、実はそんなに怖くはないという。
 
プールの縁の下にはちゃんと溢れた水を受け止める溝があり、更にその外側には通路つきの柵も設けられている。
 
身を乗り出そうとすると容赦なく監視員から笛が鳴らされるし、よっぽど本気で自殺でもしようと思わなければ、事故も起こらないような感じになっていた。
 
1時間くらいは遊んで、後半は水の冷たさに負けて、こちらは温かいジャグジーコーナーで一休み。10人も入ればいっぱいの小さなジャグジーは、案の定、大混雑だった。
 
プールとは逆サイドの展望コーナー。こちらはズドーンと真下が見えます。こわい。 プールとは逆側の、海に向いた側には、ところどころにこんな展望コーナーが。
 
床までガラス張りになっていて、こちらは外側に通路などはないので、下までずどーんと見える仕組み。
 
地上57階のオープンエアでのこの演出は、プール以上に心臓がヒュンッとなりそうだった。息子はこの柵のところまで行ってぺたぺた歩いていたけれど、母は数メートル先から一歩も近づけず。
 
今日の男部屋タオルアニマルは白鳥でしたー 部屋に戻ると、ちょうど清掃が終わったところだった。
 
今日も1部屋に1個、タオルアニマル。
 
男部屋は白鳥。
 
女部屋タオルアニマルは豚?……犬? 女部屋は……豚……かな?それとも犬?

絶品カプレーゼ〜「Pizzeria Mozza」

しっかりシャワー浴びて、その後部屋でごろごろしたりした後で、「おなかすいた!おっひるごはーん!」と行ってみたのは、隣接モール内のピッツェリア「Pizzeria Mozza」。
 
なんとなく「ピザっぽいのが食べたいね」と、適当に「だったらここが美味しそう」と、ゆるーく決めて行ってみたのだけれど、たいそう人気な店だったらしい。
 
開店と同時の到着くらいだったから無事席があったものの、周囲のお客さんはほとんどが予約を入れたうえで来ていた風だった。最初にオーダーした飲み物が来た頃には、もう満席状態。
 
サイズや具のボリューム感とかがいまいちわからないし……と、とりあえず、マルゲリータと、生ハムとルッコラのピッツァを1枚ずつ注文。あとはみんな大好きカプレーゼ。
 
「Pizzeria Mozza」にて、驚きの美味しさだったカプレーゼ。 この、予想を裏切る外見のカプレーゼが、いきなりとっても美味しかった。
 
無造作にモッツァレラの塊を皿に乗せ、枝つきヘタつきのプチトマトのマリネがバジルの若葉と共に添えられ、そしてにんにくと松の実入りのジェノバペーストがたっぷり……という感じ。
 
見た目は雑に見えたけど、これが、モッツァレラもトマトもバジルソースも、どれをとっても文句なしの美味しさだった。
 
息子と2人で「なんじゃこりゃー!」「おいしい!すごく美味しい!」言いつつ、感動しながらいただいた。
 
お供の飲み物は、蒸し暑い気温に心地よいラズベリーモヒート。突き出しに、「薄焼きパリパリピッツァ」風の、ピッツァ1切れみたいな三角形の形状のおつまみがやってきて、これも美味しかった。
 
パルマハムとルッコラのピッツァ。モッツァレラも乗ってます。 生ハムどっさり、ルッコラどっさりのピッツァは、直径こそ普通サイズだったけれど、ボリュームはたっぷり。
 
なんでも、「現在アメリカで最も高い評価と尊敬を集めるシェフのひとり、マリオ・バタリ」という人のお店だったらしい。
 
イタリア系アメリカ人で、アメリカ版「料理の鉄人」のイタリアンの鉄人になったりもしたのだとか。
 
ナポリピッツァの店、という明記はなかったけれど、出てきたピッツァは良い感じにフチがモチモチしたものだった。生地も粉の風味を感じる香ばしいもので、期待以上の美味しさ。
 
定番のマルゲリータには、バジルの若葉がたっぷり。 バジルの若葉をたっぷり散らしたマルゲリータは、こんな感じ。
 
葉っぱの外見からして、日本で一般的なスイートバジルとは違った品種のバジルに見えた。風味もちょっと違っていて、なんとなく異国の香り。
 
チーズたっぷりで、テーブルに来た段階でも中央あたりがぐつぐつ言っているようなピッツァで、これまた満足な美味しさだった。
 
1人1枚いけるかなと思ったけれど、母はそこまで食べられないのでピッツァおかわりの代わりにデザートにすることに。
 
ココナッツソルベパイ。チョコソースが凶悪なたっぷり加減でした。 母と息子はジェラート盛り合わせ(10種類ほどから好みで選べる)、私は「ココナッツソルベのパイ、ホットファッジと塩アーモンドをかけて」みたいな品に注文。
 
値段が良いから、けっこうすごいボリュームのものが来るんだろうなぁ……と身構えていたら、やっぱりそんな感じのモノが来た。
 
ココナッツアイスの「アイスケーキ」風の上からたっぷりのチョコソース、更にてっぺんにバニラジェラート、ちょっと塩気のあるローストしたアーモンドが上からたくさん……という感じ。
 
デザートはイタリアンというよりアメリカンな感じね、と笑ってしまいながら、しっかりいただいた。
 
チョコレートラム、パイナップル、メロンのソルベ、バニラ、エスプレッソ、オリーブ油、ジャンドゥーヤ、ヨーグルト、クッキー&クリーム、ピスタチオ、バナナのジェラートから選択していた、母と息子のデザート皿もかなりなもので、
「これさ、"3スクープ"って書いてあるけどスクープじゃないよね、皿になすりつけられるだけなすりつけてるよね」
 
足つきグラスの上に、富士山のごとくそびえる小山のジェラートには、薄焼きワッフルのような焼き菓子まで添えられていて、そちらの戦いもなかなか大変な様子だった。シンガポールの人って、そんなに大食らいなのかしら。完全にアメリカサイズな気がするけれど。
 
そんなこんなで、今日も昼からおなかいっぱい。
 

The Shoppes At Marina Bay Sands 「Pizzeria Mozza」にて
Mozza Caprese
Pizza - Margherita with mozzarella & tomato & basil
Pizza - Prosciutto di Parma, rucola, tomato & mozzarella
Coconut sorbetto pie : hot fudge & salted almonds
Sorbetti & Gelati
Peach Bellini
Rasberry Mojito
Peach Soda
S$19.00
S$27.00
S$31.00
S$19.00
2×S$17.00
S$18.00
S$18.00
S$8.00

巨大植物園〜「Gardens by the Bay」

そして午後は、息子と別行動。
 
「シンガポールのゲームセンター行ってみたいから、地下鉄乗って探検してくるー」
と言う息子と、地下鉄駅が地階にあるモール内で別れ、私と母はホテル隣接の植物園、「Gardens by the Bay」に行ってみることにした。
 
植物園に向かう道中、ホテルを見上げてみる。でっかいねー。 ホテルからは橋を渡って植物園方面に行くことができる。
 
橋の上からホテルを見上げると、こんな感じ。
 
……やっぱり頭がおかしい構造だわ……(としか思えない)。
 
「Gardens by the Bay」自体は入場無料だけれど、その中のいくつかの施設は見るのにお金がかかる。せっかくだから有料ドームにお花を見に行ったりしましょうか……と案内板を探して歩いていたら、「SHUTTLE SERVICE」の看板が見えた。
 
なんでも1日S$3乗り放題で、そのドーム方面への送迎をしてくれるらしい。これだ!と、ドーム入場チケットとシャトルバスチケットを買って、バスに乗ってみた。行き当たりばったりでも、案外なんとかなるね。
 
「Gardens by the Bay」の「Flower Dome」。ひろーい! 「えーと、"花ドーム"と"森ドーム"があるそうです。どっちから行く?」
「花ね!」
「はい、じゃあ花いきまーす」
 
ということで、最初に入ったのが「Flower Dome」。
 
「温室」と案内にあったけれど、室内の気温はむしろ外気より低いくらいで快適だった。
 
2015年のギネス記録になった、世界最大のガラス温室なのであるらしい。
 
この、「フリルのハンカチをつまんだような」形の花がかわいくてかわいくて。 花畑あり、バオバブの木あり、アフリカの植物あり……のこのドームは、あえて「冷涼かつ乾燥した地域の春」を再現したアトラクションなんですって。
 
隅々まで歩くと疲れてしまうほどの広大さで、私と母は綺麗な花を見つけては、そっちに向かう、という感じで、ゆるゆると。
 
気に入ったのは、この、フリルのハンカチをつまんで持ち上げた風な、下を向いたパステルカラーの花だった。鮮やかな紅色や紫色などのバリエーションがあって、どの花色もとても綺麗。
 
綺麗。日本でも育てられるのかなこの花。 調べてみたら、和名で「釣浮草」と呼ばれる花の仲間だと思う。
 
シックな赤紫色の株も、たいそう綺麗だった。
 
順路のおしまいの方にはちゃんと日本の花のコーナーもあって、そこには10月だというのに牡丹が綺麗に咲いていた。あとはツツジやサザンカあたりも植わっていたかな。
 
いかにも南国の花!という感じ。 この、なんとも形容しがたい怪獣のような花も、けっこう好き。
 
周囲の、トゲトゲした黄色っぽい花はその名も「ピンクッション」と言うのだそうだ。
 
ドームの出口は、この後入った「Cloud Forest」の出口と合流する土産物店になっていて、「ほんと、アトラクションみたいだわ」と思いながら、次のドームへ。
 
「Gardens by the Bay」の「Cloud Forest」に来ましたよー。 というわけで、今度は「Cloud Forest」。
 
入場するなりこの光景が眼前に広がる、迫力のドームだった。
 
ここは「雲に覆われた寒冷な高山の世界」、35mの高さの人口の山から滝が降り注ぐというプレゼンテーション。
 
エレベーターで最上層まで上がり、空中に浮かぶ遊歩道を歩きながら下っていく、面白い順路になっていた。
 
最上層には皆大好き(?)食虫植物。 最上層には、皆大好き(?)食虫植物コーナーが。
 
海外のお客さんはこの植物がけっこうツボらしく、賑やかに写真撮影をする人たちが多かった。
 
ここに限らずだけれど、いたる所で、自撮り棒を持っている人がたくさん。
 
空中散歩はけっこうスリリングでした 空中回廊はかなりの高さで、しかも写真のように支柱が真下ではなく斜めに支えている状態で、しかも通路の左右端は網になっていて下までスケスケで、なかなかにスリリング。
 
母が怖がってしまって、止まることも写真を撮ることもなく、一目散にこの通路を駆け抜けてしまった。
 
上の写真のどこかに写っているはずなのだけれど、娘にも全然わからないという。
 
そんなこんなで数時間、すっかり歩き疲れてホテルに戻り、お風呂に入ってのんびりし終わった頃には、だんなも無事に日本での仕事を終えて、ホテルに合流。
 
息子も1人でのシンガポール街歩きを満喫(&それなりに緊張)したようで、夕方無事に帰ってきた後は「つかれたー」とソファで爆睡していた。

Gardens by the Bay」にて
Shuttle Service 1d
Two Conservatories
2×S$3.00
2×S$28.00

今日も来ちゃった〜「9 Goubuli」

今日の夕御飯は、ホテル隣接のモール内にあるフードコートで肉骨茶(人気店が入ってるらしい)でも食べようじゃないか、なんて話になっていたのだけれど、夜7時過ぎてそのフードコートに皆で向かってみると、想像以上の大変な混雑ぶり。
 
席数はかなりあるものの、空きそうになった席は次々とローカル客に取られていき、息子と2人フロア内をあちこち歩いてくれていただんなも
「いやー、もう、シンガポールローカルの人々に席争奪戦で勝てる気がしない……」
と絶望の口ぶり。
 
これは頑張っても座れそうにないねー……と、フードコートは諦めてモール内を彷徨った挙げ句、気取らず安心して食べられる中華料理が結局のところ嬉しいよねと、昨夜行ったお店「9 Goubuli」に今日も向かってしまうことにした。
 
昨日給仕してくれたフロアのおっちゃんが今日もいて、私たちがいるのを見つけたら
「え?今日も来たのか!」
と大喜び。
 
「明日も来たらデザートサービスしてあげるよ!」
とげらげら笑いながら言われたけれど、残念、明日はさすがに別のお店に行くと思うなー。
 
母が昨日「これ、美味しい」と喜んでいた豚バラのカリカリロースト(脆皮焼肉)と、母好みの牛肉炒め(京葱炒牛肉)。
 
昨日も来た「9 Goubuli」で、今夜は海老炒めとか。 シーフードも恋しいよねと、シンプルな海老炒め(清炒蝦仁)も頼んで、ビール傍らに楽しんだ。
 
米飯も恋しくて、締めには炒飯2種類、息子リクエストの乾燥ホタテ入り卵炒飯(瑶柱蛋白炒飯)と、私とだんなリクエストの塩漬け魚と鶏肉の炒飯(鹹魚鶏粒炒飯)を。
 
「シェフ特製茶壺入り澄ましスープ」、本当に「茶壺」でやってきました。おもしろい。 これは、母が
「スープが飲みたい、あったかいのが欲しいわ」
と言うので注文してみたスープのうちの1つ。
 
これというシンプルめなスープがメニューに載っておらず、「2種類頼んで、母が好む方を母に飲ませて残りは別の誰かが飲めば良いよ」と、シェフ特製茶壺入り澄ましスープ(狗不理茶壷湯)と蟹と玉ねぎのスープ(蟹肉洋葱羹)を頼んでみたのだった。
 
本当に「茶壺」に入ってやってきたスープは、つまり「土瓶蒸し」みたいな感じ。
 
中には鶏肉やクコの実などが入っていて、クリアなスープはすっきりと美味しくて、これは美味しく楽しいスープだった。対して蟹スープは、オニオングラタンスープのグラタン成分抜いて蟹肉入れた風なもの。どこか洋風で、とても濃厚。こちらは私やだんなが美味しくいただいた。
 
今日は昨日に増してカオスな注文になってしまったけれど、でもこのお店、どの料理も過不足なく美味しい。特に好物の鹹魚炒飯も程よい塩気とたっぷりの旨味で良い感じだった。

The Shoppes At Marina Bay Sands 「9 Goubuli」にて
豚ばら肉のカリカリロースト
エビ炒め
アメリカンビーフと葱炒め
シェフ特製茶壺入り澄ましスープ
蟹と玉ねぎのスープ
塩漬け魚と鶏肉の炒飯
乾燥ホタテ入り卵炒飯
ビール(タイガー)
ビール(ハイネケン)
スプライト
S$22.00
S$24.00
S$26.00
S$14.00
S$12.00
S$20.00
S$22.00
4×S$13.00
S$13.00
2×S$7.00

高いところは怖いくせに高層階のお店は好きな母が、「ホテル最上階のバーで一杯飲みましょう!」とホテルに帰還後その足でバーに向かってみたものの、あいにくの満席。
 
「立ち飲みでしたらコーナーがございますが」と言われて、いやいや座って飲みたいですし……と撤退したのだった。
 
うーんやっぱり高層階で食事か何かしたいわけですかお母様……と、明日はその最上階のレストランに夕飯の予約でもしてみましょうか、ということに。このエリアは、割と簡単に夕飯難民になってしまうことが今日わかったので。