8月8日(火) 酒田ラーメン、鳥海山

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海岸散歩と和朝食

昨夜は満腹で早々に寝てしまったので、今朝は早々に起床。
 
宿の裏手にいた人なつこい子猫。かーわいー♪ 海岸の近くで朝市が開かれてるという話だったので、だんなと2人、ふらりと散歩に出てみた。
 
でも今日は台風が東北にまでやってくるという予報が出ている日で、それもあってか朝市の案内のノボリなどは立っておらず。
 
代わりに、可愛い子猫が2匹、宿の裏手でころころと遊んでいたのと会うことができた。
 
うちの猫を思い出させる尻尾の長い白猫で、片方は茶色い目、もう一方は青目。写真の方の猫が人なつこく、近くまで寄ってきて触らせてくれたのだった。ああ、かわいい……♪
 
その後は、海の見える浴場でのんびり朝風呂も堪能して、朝7時半に朝食をいただきに食堂に。
 
米飯の進むおかずばかりでした。 昨夜あれだけ食べたのに案外お腹は空くもので、米飯が進むおかずだらけの朝食をしっかり堪能した。
 
おかずが多いからと私は御飯控えめにしたけど、だんなは2膳半ほども食べたらしい……うん、いくらとかあったしね、仕方無いね。
 
出てきたものは、こんな感じ。
 
山菜と筍、糸こんにゃくの煮物
きりぼし大根煮
もずく豆腐
焼売
ハムエッグ
塩鮭
いくら
昆布の佃煮・小魚の佃煮・漬物
わかめと豆腐の味噌汁
御飯
お茶

飽海三名瀑、一の滝

当初の予報よりも随分のろのろスピードになったらしい台風、まだ能登半島のあたりをうろうろと競歩くらいのスピードで北上中らしい。
 
風はそこそこ強いけど土砂降りということもなく、時折バラバラッと雨が降ってくるくらい。
 
「まあ、天候崩れたら立ち寄り温泉とかに行くってことで」
と、とりあえず青空も見えてるしと、北上して酒田方面に行ってみることにした。
 
「飽海三名瀑」のひとつ、一の滝。想像以上の美しさ。 滝を見に行ってみる?と、まずは山道をひたすら車で上って、突き当たりにある駐車場から徒歩10分くらいで見に行ける「一の滝」へ。
 
鳥海山登山道の一部で、一の滝の上流には更に「二の滝」、「三の滝」もあるそうで。
 
人気のない下り道を歩いていくと「一の滝神社」があり、そのすぐ先に鉄階段が設けられていて、滝を間近で見ることができる。
 
滝壷の水はエメラルドグリーンで素晴らしく美しく、光の加減で虹まで見えた。
 
ただし帰り道はこんな登り道。昨日もこんなところ、歩いたよね…… 期待以上に美しい滝が見られて満足だったものの、帰り道はこの登り道。
 
昨日もこんなところ、歩いた気がする……と激しくデジャヴュを感じつつ、「しまった、コンビニで水とか買ってくるべきだった」と思いながら駐車場への道をせっせと戻ったのだった。
 
今から酒田方面に戻れば、ちょっと早めのお昼時じゃない?ということで、「酒田ラーメンを食べに行こう!」ということに。

ワンタン入りの酒田ラーメン〜「花鳥風月」

昨日のお昼同様、スマホに「美味しい酒田ラーメンのお店は?」などと問いかけた検索結果の店に行ってみることに。
 
出てきたいくつかのラーメン屋の画像を見比べて「これ!このワンタンメンが美味しそうです!」と決めて向かったのは「花鳥風月」というお店。
 
wikipediaによると、「豚骨、鶏がら、煮干、昆布を出汁に使用し、自家製麺比率が非常に高い。具は、チャーシュー、メンマ、ネギが基本であり、透き通った醤油味のスープであることが特徴。また、生地が極薄のワンタンが入ったワンタンメンや、そのほか各店のオリジナリティーのある味が人気である」という、酒田ラーメン。
 
このお店はワンタンメンが名物なのね。
 
ツルツルのワンタンがとーっても美味しかった! 到着してみると、「ラーメン屋が本気で作るふわふわプレミアムかき氷」なんて素敵なメニューもあったりして、ならばと私は100円引きのミニサイズワンタンメンにすることに。
 
ワンタンメンは、肉のと海老のと2種類あって、食券機の並びからするとお店の売りはエビワンタンメンみたい。私のはエビワンタンメン。
 
魚の味はそれほど強くない、あっさり味の美味しい醤油味スープに、ツルーンと伸びる大きなワンタン。中には海老が1尾丸ごと入っている。だんなが1個くれた肉ワンタンも、肉汁たっぷりの食べ応えのあるもので、たいそう良い感じ。
 
太めのちぢれ麺も、あっさり味の炙り叉焼も、美味しかった。
 
ふわふわの氷自体もすごく美味しかった、オリジナルかき氷。 そして食後に、「豆乳を使用し、杏仁の風味がしっかり味わえる甘さ控えめな一品」という、豆乳杏仁ミルクかき氷を。
 
氷も真っ白、ソースも真っ白で、一番上にクコの実が2個。
 
豆乳の風味も嫌みではなく、思った以上に杏仁とよく似合っていた。杏仁風味濃厚で、杏仁豆腐好きにはたまらない美味しさ。
 
店内はいつしか満席で、人気あるんだね、すんなり座れて良かったね、と、いざ次の目的地に。

酒田「花鳥風月」にて
醤油味 エビワンタンメン(ミニ)
今月のプレミアムかき氷(豆乳杏仁ミルク)
\680
\500

鳥海山ドライブ〜「鳥海ブルーライン」

午後は「なんか天気も落ち着いてるし、鳥海山に行ってみよー」と、「鳥海ブルーライン」ドライブ。
 
鳥海ブルーライン、「鉾立展望台」に来ましたよ。 山形県遊佐町と秋田県にかほ市を結ぶ全長35kmほどのドライブルートは、海抜0mから1100mにまで登る山岳道路。
 
有料道路ではないのに綺麗に整備されており、台風らしい真っ黒な雲も秋田側にかかる中、それでも雨に降られずに展望台などに寄り道しつつ、秋田にまで抜けてきた。
 
すぐ近くでは、雲が沸く様子が見られたり。 中腹の展望台にはなぜか鹿公園(フェンスの中に10頭ほどの鹿がいて、近くの売店で鹿せんべいを買うことができる)があったり、この天気の中、登山客もけっこういたり。
 
風はそこそこ強く、麓から吹き上がる湿った風がその場で雲になっていくような、そんな景色も見ることができた。

最後はいろいろ、お買い物。

せっかく秋田にまで来たことだし、秋田側の道の駅も行っちゃいましょーと、秋田県にかほ市に位置する「道の駅象潟 ねむの丘」に寄り道。
 
山形と品揃えががらりと変わり、馴染みの「いぶりがっこ」や稲庭うどん、秋田の地酒が並ぶ店内にわくわくしながら、うっかりここでもお買い物。
 
だんなが「これ、かっこいい!」と買っていた前掛け、「美酒王国・秋田」は、NEXT5の蔵名も当然入った、秋田の酒蔵名勢揃いな素敵なもの。
 
あとは美味しそうなどぶろくと、好物のはたはた漬けと、酒粕と。

にかほ市「道の駅象潟 ねむの丘」にてお買い物
前掛け(美酒王国・秋田)
日本酒(どぶろく 恵の詩)
酒粕
冷凍はたはた漬け(100g)
\2700
\1512
\320
\464

初めて見ました、ネイガーさん自販機!喋るよ! 「そういえば、秋田だからネイガーさん自販機あるんじゃない?」
「え、なに、そんなの存在してるの?」
「話すんだよ、ネイガーさんが」
 
なんて話しながら館内を出たら、すれ違ったおっちゃんが「ネイガー自販機なら、あそこさあるよ」と教えてくれた。
 
ありがとうございます!と指さされた方向に行ってみたら、ぽつんと置かれた派手な自販機。これか!
 
戦う秋田名物 超神ネイガーは、「海を、山を、秋田を守る。秋田発・地産地消ヒーロー」。twitterが楽しくて、私もだんなも「今日のネイガーさん、見た?」とちょいちょい話題にしている。
 
そのネイガーさんが、喋りまくってくれる「自販機「超神ネイガーあきた弁だ〜!」
 
お茶を1本買ってみたら、
「えぐ来たな!超人ネイガー、あきた弁だー!(中略)ありがどな!飲んだらゴミはくずカゴさ投げれよ!へばな!」
思ったよりも高めの、好青年的声音だった。もちょっと渋い声だと思ってたわ。
 
その後は山形側の「道の駅 鳥海 ふらっと」にも寄りつつ、南下して酒田市に。
 
酒田市内の「夢の倶楽」は、地酒の品揃えが素晴らしくて、「冷蔵保存しなくて良いのなら?」と楯野川の「リキュール 子宝」のヨーグルト系をお土産用含めて数種類買い、上喜元の純米本生にごり酒(出羽燦々)を1本買い、先に秋田の道の駅で買ったどぶろくもあわせると、「スーツケースに酒瓶6本詰めなきゃいけない」という事態に。
 
やっと見つけました、「だだちゃ豆」! ついでに農産物コーナーではだだちゃ豆(300gと500gの2種類、別々の農家さんのを買ってみた)と、小ぶりのメロンまで買ってしまい、1週間の旅行でも余裕の中型スーツケースはかなりえらいこっちゃな状況になってしまった。
 
メロンは結局、手で持って帰ることに。
 
だだちゃ豆は、やっぱり地元でも人気みたい。他の品種の枝豆はけっこう普通に残っていたのに、「だだちゃ豆」の札がついたところは売り切れているものが多かった。

酒田「夢の倶楽」にてお買い物
日本酒(上喜元 山居倉庫 純米本生にごり酒出羽燦々)
楯野川 子宝ヨーグルト
楯野川 子宝ヨーグルト もも
楯野川 子宝ヨーグルト ラ・フランス
だだちゃ豆(300g)
だだちゃ豆(500g)
庄内砂丘メロン
\1458
\1404
\1512
\1512
\350
\500
\500

ラ・フランス&つや姫ソフト、美味しかったー 館内にはカフェコーナーがあったので、「ちょっと落ち着こうか」と、ちらっとソフトクリーム休憩。
 
後ろにずらりと並んだ酒瓶は、1杯100円で飲めるんですって。
 
私が選んだ「ラ・フランスミックス」ソフトクリームは、お米「つや姫」を使った白いソフトクリームと、山形県の名産「ラ・フランス」のシャーベットっぽいソフトクリームを合わせたもの。
 
ラ・フランスがあまりに芳醇な香りだったものだから、「つや姫」感はいまいちわからなったけれど、生き返る美味しさだった。結局今回の旅行中、ほぼ雨に降られることはなく、連日35度越えだったね、という。

酒田「夢の倶楽」にて
ソフトクリーム(ラ・フランスミックス)
\300

空港ビール〜「平田牧場」

最後は空港内の「平田牧場」でのんびり。 荷物の整理もあるしと少し早めに空港に向かうことにして、私たちの乗るのは、庄内発の羽田行きの最終便、17:50発。
 
搭乗案内まで1時間弱ほどあったので、空港内の「平田牧場」でのんびりすることにした。
 
でも、とんかつ定食とか食べたいわけじゃないんだなぁ……と、思っていたら、嬉しいことに「おつまみセット」をはじめ、単品の酒の肴メニューが色々と。
 
ビールと3種の料理がセットになった「おつまみセット」は、ミミガーの唐揚げと、もろみ味噌添えきゅうり、揚げ茄子という嬉しい組み合わせ。
 
「三元豚の唐揚げ」。味が濃いめでビールの良いアテ。 これは「三元豚の唐揚げ」。
 
3cm四方くらいにカットされた豚肉を揚げた、程よい味の濃さでビールのアテにぴったりな感じの品だった。
 
思わずビールをおかわりしちゃって、「もう機内は寝て行こう」のモードに。
 
何しろ台風、今日の夜にかけて山形に再接近という模様。台風を右手に見ながら雨雲のなか関東に向かう感じだから、揺れるだろうなぁと思っていた。

庄内空港内「平田牧場」にて
生ビールおつまみセット
三元豚の唐揚げ
刻みキャベツ
生ビール
2×\1000
\800
\150
2×\650

が、思いのほか、それほどには飛行機、揺れなかったみたい(多分)。
 
機内から。雲が5層くらいに重なってました。 座席に着くなり離陸を待たずに爆睡して、目覚めたらもう機体は下降に入っているところだった。
 
薄い雲が5層ほど、ミルフィーユみたいに積み重なっている中を飛行機は器用に飛び抜けて、夕焼けの中、無事に羽田に着陸。
 
そして帰宅は8時過ぎ。
 
スーツケースを開けるなり、今日買ったばかりのだだ茶豆は全て茹でてしまい、その後にささっとお風呂。
ビール飲みつつ、早速、だだ茶豆をつまんでみたのだった。
 
濃厚な味わいで、鮮度もばっちり、文句のない美味しさ。
 
計800gも買ってきてしまったから、ある程度冷凍しておこうと思ったけど、あっという間に1/3量ほどが消えてしまった。
 
その後、数日かけて食べただだちゃ豆は、「固めに茹でたのに、塩をまぶして魚焼きグリルで焼く」食べ方も最高に美味しかった。
 
夏の山形はたいそう素敵だったから、また行きたいな。