7月18日(火) オーシャンドームと初冷や汁

ブッフェ朝食、今朝はパンケーキ

つやつやオムレツ♪ 今回の宿泊プランは、朝食つき。チェックイン時に渡された朝食券を持って、階下の朝食ブッフェレストラン「パインテラス」へ向かった。昨日泳いだプールを見下ろすところにある、東南アジアのリゾートホテルに少々の日本臭さを加えたようなレストラン。いかにも高級ホテルっぽい、豊富なメニューの朝食ブッフェに心が浮き立ち、今日も色々食べてきた。昨日は純和風の朝食を摂ったので、今日は全面的に洋風のものを選択。

コーンフレークが好きな息子が大喜びする3種類のシリアル、その近くに牛乳と低脂肪乳が並ぶ。ジュースはオレンジ、グレープフルーツ、トマトの3種類があった。デニッシュ各種に食パン、クロワッサン、そしてパンケーキにフレンチトースト。ハムやサラダ、チーズ、フルーツにヨーグルト。オムレツコーナーの前にはシェフが立って注文を待っていて、その前にはオムレツの具として「オニオン、チーズ、ハム、ポテト、シイタケ」などと書かれた札が置かれていた。最初に紅茶とコーヒーのどちらかを選ぶと、卓上には大きなお代わり用のポットがやってきた。

今日のオムレツは、チーズと玉ねぎと椎茸入りで。頼んで焼いて貰っている間に、大きなプレートに小さなパンケーキを2枚とカリカリベーコン、ハッシュドポテト、白いんげんのトマト煮なども盛りつけておいた。空いた透き間に
「ここ、ここに盛りつけてくださーい」
とできたてほやほやのオムレツを盛ってもらって席に。あとはサラダにハム、ホワイトアスパラなどなど。デザートにフランボワーズソースをかけたヨーグルトとバナナとオレンジもしっかりいただいた。

今日はそんな感じに徹底して洋風の朝御飯にしたのだけれど、和朝食メニューも気になるものがたくさん。ざるにこんもり盛られたお豆腐も実に美味しそうだったし、一角には炭の入った七輪も。七輪の隣には既にある程度火の通ったししゃもが並べられていて、「軽く炙ってお召し上がりください」と説明書きがあった。お粥があったり豆を煮たのがあったりで、そして料理それぞれには「宮崎産豚肉」とか「宮崎産卵」「大分産○○」といった産地の記述が色々あるのがまたそそられた。

明日はししゃも焼いて御飯と味噌汁の朝御飯にしよう……と思いながらしっかり体も目覚めたところでプールの準備をしに部屋に戻る。

キャンドル作り体験

お土産が1個できた♪ オーシャンドームがオープンするのは午前10時。それまでは暇だねぇと、クーポン「ぐるぐるセブン」で1回無料体験できることになっていたホテル内のクラフト体験コーナーに向かう。前日までの予約が必要とのことで、昨日のうちに「じゃあ、明日の朝」と予約を入れておいたのだった。選べるクラフトは「松ぼっくり人形作り」と「松ぼっくりを使ったリース作り」、そして「キャンドル作り」。

「……そりゃあ、キャンドルだよー」
「だよねぇ、キャンドルだよねぇ」
「全員一致でキャンドルか」
誰も欠けることなく、全員一致でキャンドル作りに決定。予約の時間にコーナーに向かうと、既にテーブルには各色ハート型、星型にくりぬかれたロウの塊が並べられていた。

15色くらいありそうなそのロウのプレートを、各自好きなものを5枚選んで順番を考えつつ重ねていく。一番下のロウプレートに芯をつけ(←これはスタッフがやってくれる)、残りのプレートを1枚ずつ芯に通していき、最後に溶けたロウに数秒浸して表面を固めればできあがり。ほんの10分くらいのクラフト体験で可愛いものだったけれど、なかなかどうして楽しかった。私はピンクからブルーへのグラデーション(写真右)、息子は緑やブルーを中心にしたシャーベットのような色合いに(写真上)、だんなは派手目な色を中心にしたもの(写真左)。全員星形のロウプレートを手に、ああでもないこうでもないと、ずらしてみたり綺麗に重ねてみたりしながら、楽しい時間つぶしになって良かった良かった。

"ながプー"と"なみプー"〜「オーシャンドーム」

でっかいなー

そして開館を待ちかねたように向かったオーシャンドーム。事前に案内ペーパーか何かで見たオーシャンドームは、上部のドーム部分がガバーッと盛大に開いていて、
「また日焼けするかなぁ……肩、まだまだ痛いんだけどなぁ……」
と心配していたのだけれど、ドームは中央部分のほんの5mほどが開けられているだけだった。

巨大な筒状のドーム、両端部分に山が作られていて、有料のウォータースライダーがいくつか作られている。中央が波の出るプールで、上の写真、奥の方には1周200mの流れるプール。
わーいわーいと沖に出ていく息子

宮崎の小学生はまだ今日は登校日だったようで、館内はガラガラ。ただ、午前中の流れるプールは、おばちゃんおっちゃんらでけっこうな混雑だった。皆さん歩く。流れるプールの中を、流れに沿う形で、あるいは逆走する形で歩く歩く歩く。見れば流れるプールの脇には「ウォーキングの効果」なんて札が立っていて、更には午前11時(開館1時間後)に流れるプールの流れを止めて、アクアサイズのようなイベントまで開かれているらしい。平日午前中のオーシャンドームの流れるプールは、すっかりスポーツジムのような感じになっていたのだった。一緒になって私たちもぐるぐるぐる。息子は流れるプールがいたくお気に入りだ。

アクアサイズが始まったところで波のプールに移動したり、「次はあっちのどうくつ探検!」「あ、人がいなくなったからもう一度流れるプール!」と、あっちをうろうろこっちをうろうろ。とにかく流れるプールはひたすらにぐるぐると、バターになっちゃうほどぐるぐるしまくった。

昼御飯は、館内の軽食コーナーから色々買ってきて、適当に。
「……なんで、スキー場でもプールでも、こういうのが食べたくなっちゃうんだろうね?」
「何もカツじゃなくても良さそうなものなのにね?」
などと言いつつ、だんな、カツカレー。私もカツカレー。息子はミートソーススパゲティ。
良くある"こういう場所のお昼御飯"的な外見と味のものをつついていると、目の前の波のプールではサーフィンショーが始まっていた。通常時より遙かに大きな波をざっぱんざっぱん出して、ボディーボードとサーフィンをスタッフが披露してくれるほんの10分くらいのショーで、でも迫る大波に息子大喜び。

サーフィンショー見て、最後の一口のジュースを飲み終わった息子は、飲み干すと同時に
「さて!それじゃあ"ながプー"に行こう!」
と立ち上がる。
……ながプーって、なんですか?
「え?流れるプールのことだよ」
……じゃあ、波のあるプールはどう呼びますか?
「ん〜……"なみプー"」

怪しい造語を考え出したらしい息子は、今にも駆け出しそうな勢いで「だから早くながプーへ」と地団駄しているのだった。
「え……あと10分、いや、せめてあと5分……休憩させて……」
と嘆きつつ、それでも息子につきあって、午後も全力で遊ぶ遊ぶ遊ぶ。
午後2時を過ぎた頃には、もう歩くのもしんどいほど疲れてしまった。

宮崎ブッフェ夕食〜「サンホテルフェニックス」

疲れた疲れた……とホテルの部屋に戻り、今日は大浴場に行きましょう、ということに。宿泊しているシェラトンホテル内には大浴場はないけれど、お隣にあるサンホテルフェニックスには大浴場がついている。本来宿泊者以外の入浴は有料なのだけれど、「ぐるぐるセブン」の優待のひとつに「サンホテルフェニックスのお風呂入り放題」というのがあったので、それを使うことにした。タオル持って着替え持って、でもまずはシャトルバスに乗って近隣のでっかいスーパーでお買い物。

国内でも海外でも、その土地のスーパーを覗くのはとても楽しい。今回の目当ては、「チキン南蛮関係の調味料って何かないかしら」というものだったり、「こっちで口にするお味噌汁は全体的に白っぽいし甘めだけど、味噌コーナーにはどんな味噌があるんだろ」というものだったり「美味しそうな安いマンゴーとかないかなー」というものだったり。スーパーは関東にも普通にある巨大チェーンだったけれど、やっぱり品揃えは私の知るものとはちょっと違っていた。だんなは西日本味のカップラーメンを数個買い、美味しそうな焼酎も1本。私はチキン南蛮用の甘酢たれと、あごだしを買ってみた。

味噌はやっぱりちょっと白めの色合いのものが多く並んでいて、それと共に濃い褐色の冷や汁用の味噌も並べられている。だしコーナーには馴染みの鰹だし以外に「いりこ」と「あご」(トビウオ)を使ったものが多い感じ。そして何より壮観だったのは酒売り場で、品揃えは圧倒的に焼酎だらけ。日本酒は売り場の10%も占めておらず(ワインより少ないくらいだった)、6割以上がひたすら焼酎。やっぱり芋かな、麦も美味しいよね、なんて言いながら眺め歩いてきた。

お刺身と、鶏のたたき そして予定通り、サンホテルフェニックスの大浴場でのんびり入浴。洋風の浴槽が1つだけの大浴場だったけれど、その分広々としていて気持ちが良かった。夕飯は、そのままそのホテルのブッフェに行くことに。ホテル内の「樹海」というレストランでは、連日ディナーブッフェを開催しているらしい。

宮崎の鮮魚をふんだんに使った、和食中心の和洋バイキングです。宮崎の郷土料理チキン南蛮や冷汁もご用意しております。

という説明文にもちょっとそそられたし、8月末まで開催中の「鮮魚のあらいと和洋バイキング」というテーマも良い感じ。鶏の炭火焼やチキン南蛮もあるらしいよ、と、すっかり疲れ果てて遠出する気力もなかったのでここに入ってみることにした。これが、期待以上に美味しいものが多い。地ビールを楽しみつつシメには冷や汁も堪能できて、すっかり満足できる夕御飯となった。

昨日遊んだボーリング場と、その建物が隣接する動物園やゴルフ場方面が海と共に見える窓際の席について、まずは地ビールの生を1杯。ピルスナータイプの、でもコクがあって濃厚なビールを飲みつつ、魚介たっぷりの和風ブッフェを堪能した。まずは酒の肴になりそうなお刺身の盛り合わせから。サーモン、カンパチ、鰹のたたきと鯛の洗い。同じコーナーに「地鶏のたたき」も。醤油の小皿とポン酢の小皿ももらってきて、早速この冷たいつまみからいただいたのだけれど、魚も美味しいけど地鶏のたたきがと〜っても美味しい。適度に弾力のある肉はぎりぎりの加減で薄く火が入っていて、甘ささえ感じるような旨味がたっぷり。軽く焦げたところがまた香ばしく、紫玉ねぎを刻んだものを添えつつ、ポン酢をつけて食べるといくらでも胃に入っていきそうだった。いけないいけない、まだまだ炭火焼きとかチキン南蛮とかもあるのに。
鶏料理尽くし

春菊の胡麻和え、冷やしトマトといった野菜料理も揃っていたので、ここ数日の野菜不足を解消すべくそれらも皿に盛りつつ、「鶏尽くし皿」なんてものも作ってみる。

地鶏のたたきにセセリ(鶏の首肉)の炭火焼き、そしてチキン南蛮。彩りにトマトも添えて、
「いぇーい、宮崎鶏の盛り合わせ〜♪」
と浮かれつつ鶏をつついてまたビール。この店のチキン南蛮は一口大にあらかじめ切った鶏むね肉を揚げたもので、1枚肉を揚げたものより甘酢が染みてこっくりした味。とろんと柔らかなタルタルソースも良い感じだった。

他にはぶり大根や魚介のマリネ、温かいうどんに冷たいおそば。奥には板前さんが立って何やらやっているコーナーがあって、握り寿司数種類(レタス巻きもあった)と天ぷらを揚げてくれるのだった。野菜中心の天ぷらはゴーヤーなどもあって、しっかり苦いそれをパリポリ食べる。
で、最後は冷や汁よ

そして最後は冷や汁!
ちょっと濃いめに味をつけた冷たい味噌汁、具は豆腐ときゅうりが定番で、それを熱い御飯にかけて食べる……という事は知っていてこれまで何度か夏に自己流で作ったことがあったけれど、やはり味噌が独特。鰺と胡麻と麦味噌を合わせたものをすり鉢であたってから直火で焼き、冷たいダシで伸ばすことで濃厚な味が出るらしい。

「宮崎の郷土料理、冷や汁です。茶碗に御飯を軽くよそい、その上から汁をかけてお召し上がりください」
といった説明文があった冷や汁を、ごく軽く御飯を装った碗にたっぷりかけて持ってきた。豆腐は手で崩したようなクシャクシャな感じに汁の中に散っていて、あとはきゅうりと茗荷、しそもたっぷり入っている。薬味がさっぱりとした口当たりにしてくれつつ、でも味噌の濃厚な味が後味にしっかり残って、でも口の中はひんやり。お酒を飲んだ後にしみじみ嬉しい味と食感で、ついお代わりに席を立ってしまったのだった。何しろ、最初にブッフェ台を一通り眺めた時に「よし、シメは冷や汁!絶対冷や汁!思う存分!」と思っていたので、お寿司も蕎麦もうどんもほとんど口にしていなかったのだ。大きな鍋に入れられていた冷や汁は期待以上に美味しくて大満足だった。

鶏は美味しいし、冷や汁も好みな味だし、美味しい焼酎だらけだし、宮崎って良いところだなぁ。

宮崎 サンホテルフェニックス内「樹海」にて
ディナーブッフェ(大人)
ディナーブッフェ(小人)
ビール(ひでじビール)
\3,500
\1,750