10月7日(日) マングローブツアー

今日もブッフェ

今日は8時半頃、昨日より少し遅めの朝御飯。私は昨日に引き続いて今日もやっぱり6時半頃に目覚めてしまい、
「まだ外も暗いなぁ……」
と日記をつけていたりした。この島の朝は遅い。時差がもう1時間あっても良いくらいで、朝は7時くらいまで明るくならないし、逆に夜は7時くらいまで空が明るい。

朝食は、昨日と同じくブッフェ料理。昨日と比べて内容の大きな変更はないものの、全体的に少しずつ品揃えが変わっていて今日もいろいろ楽しめた。今日食べたものは

  • スモークサーモン、チェダーチーズ
  • グリーンサラダ
  • カヤトースト、チーズペストリー
  • マレーシア風パンケーキ
  • "SAMBAL SOTONG"
  • ナシゴレン、"Kway Teow"(炒め平麺)
  • お粥(干し貝柱、鶏肉、塩卵、葱入り)
  • フルーツ(マンゴー、パパイヤ)
  • 自家製フルーツカクテルのヨーグルト添え
  • マンゴージュース、カフェオレ

といった感じ。
じわっと辛いピリ辛味の「SAMBAL SOTONG」なる鶏肉の煮込みは今日も美味しかった。白い御飯が恋しくなるわと思ってしまうけれど、その白い御飯がちゃんと用意されているのがなんとも。マレー料理はココナッツミルクを使った煮物などが案外と多く、あまり料理名等は詳しくは知らないのだけれど、タイ料理よりも私の好みな味のものが多いように思う。

パンコーナーには、シンガポールの名物朝食であるところの「カヤトースト」用の「カヤジャム」が置かれている。ココナッツミルクをベースにした甘いペーストで、バターと共にトーストしたパンにつけて食べるのが定番であるらしい。ちょうど良い薄さの食パンも用意されていたので、それをこんがりトーストしてからカヤジャムをたっぷり塗り、冷蔵ケースからバターも取り出して食卓に持っていき、テーブルでバターつけつついただいた。

塩味のついていない、プレーンなお粥もある。中華粥でもなく、ましてやインドネシアで何度か食べた「ブブルアヤム」でもなく、本当にプレーンなお粥。代わりに薬味の類が豊富に揃っていて、干し貝柱や裂いた茹で鶏、葱などを多めに添えて持ってきた。塩卵もひとかけら。胡麻油と醤油をうっすらとかけて食べた。

マンゴーの美味しさに比して、フルーツコーナーのパパイヤやメロン、スイカなどは「ものっすごく美味しい」という感じではないのだけれど、でもマンゴーの美味しさだけはいつも格別。今日も山盛り持ってきて、食後のマンゴーをこれでもかと堪能したのだった。

「Four Seasons Resort Langkawi」内「serai」にて
Br. Buffet (Adult)
Br. Buffet (Child)
3×RM106.50
RM53.00

マングローブツアー

水没した森、という感じ

ランカウイ島でのレジャーのひとつが「マングローブツアー」なのだという。マングローブ林に生きる動物たちを散策しつつ、ボートで回るマングローブツアー。参加する会社によってはトンビに餌やりをしたり、釣りをしたりもできるらしい。いくつかのツアー会社をチェックしていたのだけれど、ホテルが催行するツアーもあるということで、ホテル前から船に乗れるそれが手間もかからず良いかもねと申し込むことにした。最大催行人数は6人だそうだ。ちなみに大人2名子供1名の参加で代金はRM715.00。

一緒に行こうよ貴重な体験だよ、と、母も誘ったのだけれど、
「ジャングルなんてイヤーよ、船に乗るのもイヤ」
とのことで、一人でお留守番。母はホテルでのんびりしていると言い、ツアーの終了は13時半頃だそうなので、私たちが帰ってから一緒に昼御飯をということになった。

午前10時、ホテルのレストラン前ビーチから出発ということで、遅めの朝御飯を摂った後、しばしレストラン前のビーチで貝拾いなどしながら時間を待った。今回の参加者は私たち3人と、日本からの2人組のお姉さん方。日本人ばかりの組み合わせだったということもあってか、ガイドについてくれたのは名古屋に6年留学していたのだという、マレーシア人ジェフリーさん。ホテルからの依頼のツアーも承るそうだけれど、ご自分でもランカウイ南国アドベンチャーというツアー会社を持っているそうだ。社交的で堪能な日本語を話す彼に、ツアーはずいぶんと楽しいものになった。

向かった先は、「KILIM GEOFOREST PARK」と言う名の自然公園。かつてマングローブは良い木炭になるということで過剰な伐採が繰り返されていたそうだ。マングローブは海を地面に変え熱帯雨林を増やす重要な役目を果たしているということで、現在マレーシアではマングローブ林の積極的な保護に取り組んでいるらしい。

船は海からマングローブ林の見える河口に移動し、そこからゆるゆるとマングローブ林の水路を一周した。
これまで、「マングローブ」とは海水でも生きていける特定の木の品種名なのかと思っていたのだけれど、そうではなくて、海水に浸る土地に生育している樹木全体を指す言葉なのだそう。そして、その「マングローブ」の種類は多様にあるのだそうだ。

タコ足のような根が出ているものばかりかと思いきや、そんなことはないらしい。これは○○という木の種、こちらは××という木の種、と色々見せて教えてもらった。塩水を塩水のまま、根などで濾過することなく吸い上げて、余分な塩分は葉の表面に浮き出させて雨や風で洗い流してもらうような仕組みになっているそうで、
「塩水を溜めすぎちゃった葉は、黄色くなって水に落ちます。落ちてる葉はほとんど黄色い葉でしょ?」
とのこと。確かに水に浮いている葉は黄色い葉がほとんどだった。

船にやってきたのは一家の主 主の奥さんと子供達。3匹写ってます

水路をゆるゆると進んでいくと、右手のマングローブ林に猿たちが現れた。猫より大きなくらいの、可愛らしい猿が数匹。尻尾が長く、一見するとニホンザルに良く似ている。カニクイザルという名前なのだそうだ。あ、かわいいねかわいいねー、と眺めていたら、林に近づいた船に1匹のひときわ体格の良い猿が1匹ひょいと船に飛び乗ってきた。すっかり人慣れしていて、餌を求めに船に乗り込んできたらしい。

「僕は、あまり餌をやることは良いことじゃないと思うんです」
とガイドのジェフリーさん。餌をやってかわいいかわいいで済んでいるうちは良いけれど、餌をねだるあまり人間にちょっかいを出し、その時に「人間に悲鳴をあげさせたら人間は餌を落とす」などということを学んでしまったら大変なことになってしまう。野生の動物が人間を襲うようになってしまうのは、人間の行動の方にこそ大きな問題があるのです……というような事を言っていた。船に飛び乗ってきた猿(群のリーダーなのだそうだ。林で待っていたのは彼の奥さんと子供達)は船内を一周して「この船は餌をくれない船なのか」という風に去っていった。
ついに我々はジャングルの奥地で泳ぐオオトカゲを発見したのだったっ!……みたいな

更に進んだところには頭の白いトンビの群がいたり、ボートのまま小さな洞窟を進むと中には小さなコウモリたちがいたり。
洞窟に入るすぐ手前では、泳ぐオオトカゲにも遭遇した。

ほらほらトカゲ!の声に、その指さす方に目をやると体長1m近いトカゲがゆうゆうと船の脇を泳いでいくところだった。私たちの乗る船の前方から来て、後方へ去っていく。人間の乗る船がすぐそばにいるというのに、全く頓着しない風にゆうゆうと去っていった。

懐かしの水曜スペシャルだったら「ついに我々はジャングルの奥地で泳ぐオオトカゲに遭遇したのだったっ!」と番組の盛り上がり時に挿入される場面に違いない、という感じ。

最後の最後にはスコールに見舞われた。

出かける時は見事な晴天で、船の上でも屋根の脇から差す日差しで肩がチリチリするほどだったのに、風が強くなって気温が低くなってきたなと思っていたところで絵に描いたような盛大な豪雨。

ちょうど水上の小屋で休憩をしようというところだったので、少し長めの休憩を取りつつ雨が止むのを待ったのだけれど、なかなか雨は止みそうにない。ドラム缶をつなげて浮かべているその水上の小屋は「Fish Farm」なのだそうで、ムール貝やクエなどの魚が生け簀にたくさん入っていた。水洗のトイレもある広々とした水上の小屋は、でもあまりの豪雨にそこかしこで雨漏りしていた。

「雨も少し止んできたので船に乗りましょう。帰りはどうしますか?行きと同じく海から帰るか、揺れるのが嫌だったら川を回って帰ることもできます」
と告げられたけれど、揺れると言っても行きと同じくらいとの話だったので「揺れるのは大丈夫です、行きと同じくらいだったら」「ええ、私も問題ないです」と全員一致で「海から帰る」ことを選択した。……ら、これが「行きと同じなんて大嘘だ!」というほどの盛大な揺れの大荒れの海。

往路も海を進む時はそれなりに揺れてはいたけれど、帰りはそれどころではない揺れ。船の安定を保つために全員後方の席に左右のバランスを取りつつ着席し、船に積み込んであった雨合羽を着用。ふとした拍子に船から放り出されかねない体重が軽い息子は雨合羽に加えてライフジャケットも着用のうえ、大人に挟まれる格好で船の中央に陣取った。

気分は「無料で体験できるスプラッシュマウンテン」状態で、高さ1m、いや1.5mくらいはありそうな波が次々と押し寄せて船は始終飛び跳ねまくった。何度かは頭から盛大に海水も浴びることになり、足下まですっぽり雨合羽にくるまれていた息子以外の大人達は全員、上半身はともかく下半身がずぶ濡れになった。

きゃあきゃあと悲鳴を挙げていた割には、実は皆して案外楽しい体験だったりした。意外に息子は怖がっておらず、最後までゲタゲタ笑いながら「遊園地みたいだ!」とはしゃいでいた。初めての体験に、息子にとってはこれがこの旅行中一番の体験だったようで。

ルームサービスのお昼御飯

マングローブツアー、最後は「海が大荒れで、とてもホテルのビーチには船はつけられない」ということでホテル最寄りの桟橋から帰還。ホテルの車に迎えに来てもらい、ヨレヨレになって自分の部屋に戻ってきた。予定を30分以上オーバーしての帰還に、母は
「娘たち、遭難しちゃったのかしら」
と思っていたのであるらしい。娘たちがいなくなったら大変だわ、帰りの飛行機の乗り換えとか、どうすれば良いのかしら、と、そこまで思っていたらしい。……ひどい。
昼御飯!

とりあえずは熱いシャワーを頭から浴びて、さっぱりしたところでお昼御飯。もう2時も回っていたので、今からがっつりお昼御飯を食べてもねと、ルームサービスで軽く済ませることにした。

息子は、本人たっての希望でキッズメニューに掲載されていたチーズバーガー、大人たちの分はステーキサンドとフィッシュ&チップス。

飲み物は部屋に備え付けのマグカップに紅茶やコーヒーを適当に用意した。母の部屋に皆集まって、適当にそこらで座りながらのお昼御飯。

料理を持ってきてくれたホテルの人は「ベランダのテーブルと椅子を室内に移動させましょうか?」と提案してくれたけれど、そこまでしてくれなくても良いよー、と、小さなテーブルとフットレストに料理を置いてもらった。

ステーキサンドにはオニオンリングが、フィッシュ&チップスにはもちろんフライドポテトが添えられていて、息子のチーズバーガーにも山盛りのフライドポテトがついてきている。フットレストの上は揚げ物ばっかりで、でも冷たい雨に濡れてきた私たちには嬉しいものだったり。
ボリュームたっぷりでした

ステーキサンドは、パニーニのようなパンに分厚いステーキが挟まり、炒めた玉ねぎとルッコラも添えられている。味つけはいたってシンプルだったけれど、肉汁が溢れてくるステーキがたまらない。ナイフで適当に一口分にカットして、皆で少しずつつまんだ。

フィッシュ&チップスは、大ぶりの白身魚のフライが3つ。スティック状の大きなフライにはリッチな味のタルタルソースが添えられている。添えられたレモンを絞りつつ、タルタルソースも添えつつ、大口あけてかぶりつく。

そうこうして、やっとひと心地ついた。

で、マングローブツアー中にびしょ濡れになった服をお洗濯に。この時間に出したら仕上がりは明日の朝になりそうで、それでも全然問題ないねと短パンの類を洗ってもらった。だんなの短パンと、私が履いていたジャージ素材のスポーツウェアをクリーニングに出して、1枚RM18.00。

安くはないねと言っていたのだけれど、4時間後の午後6時には洗い上がったパンツが部屋に戻ってきて、しかも油染み(自宅で自転車の修理をしていてついてしまった)がついていただんなの短パンの汚れは、すっかりわからなくなるほどに消えていた。消えていたのに、「染みついていたの、取ったけど取れなかった部分もあったの。ごめんね」などというカードがついている。……すごい。

午後になっても、なんだかんだで雨続き。
一瞬晴れ間を見たのでプールに行ってみたものの、ものの20分も立たずにまたすぐに雨がしとしと降ってくる。気温も下がる一方だったので、早々に部屋に戻って夕飯の時間までおとなしーくしていたのだった。

「Four Seasons Resort Langkawi」にてルームサービス
Fresh Catch Fish and Chips
Steak Sandwich
Cheese Burger with Tomato and French Fries
紅茶
RM63.00
RM48.00
RM22.00
 

Ikan-Ikan と Ruh Bar

雰囲気のあるレストラン

日が暮れても、雨は降ったり止んだりといった空模様。
夕御飯は、ホテル内のエスニック料理レストラン「Ikan-Ikan」("Ikan"はマレー語で"魚"だそう)に行ってみることにした。晴れていれば歩いて行くのも心地よい距離だろうけれど、あいにくの空模様なのでバギーを呼んで送ってもらった。

これまた、ムードのあるレストラン。
入り口にはかがり火が焚かれ、ゆったりとした大きな椅子が心地いい。エスニック調の内装で、壁のない吹き抜けの柵から気持ちの良い夜風が入ってきていた。

メニューは見事なまでにマレーシア料理を中心にしたエスニック料理で、見たことのない料理名も多く掲載されている。私と母のところには日本語の説明が入ったメニューが手渡されて、正直なところ、日本語の記載にメニュー選びが助けられた。

きっと前菜もメインディッシュも、1人1つ注文してしまっては多すぎる分量なのだろうなということで、私とだんながソトアヤム(鶏のスープ)を1杯ずつもらった他は全ての料理を皆で取り分けて食べられるようにしてもらった。

ソトアヤム ドーム型のナシゴレン これがラム肉煮込み

前菜のカレーサモサは驚くほど大きなものが2つ、サテアヤムは6本。マナガツオはどーんと1尾まるごとのもので、ラム肉は大きな骨つきのもも肉、という分量だったので、だいたい予想通りのボリューム。こっちのソース、けっこう辛いよ。あ、その皿のそれ、唐辛子だから食べない方がいいよ、とわいわいやりながら皆で大皿に盛りつけられたあれこれの料理を楽しんだ。メニューには辛さを示す唐辛子マークがついているものが半数以上あったけれど、今回頼んだのは唐辛子マークのないものばかり。

カリカリサクサクとした心地よい食感のカレーサモサには、レンズ豆のカレー味のペーストが添えられている。焼き鳥「サテ」には甘くスパイシーな(スパイシーだけど、でも辛くはない)ピーナッツソースが添えられていて、そして初めて味わう風味だったソトアヤム。

馴染みのあるターメリックの香りはするし、香菜もモヤシも添えられているしで間違いなく「ソトアヤム」なのだけれど、ふわふわした食感の肉団子と、クスクスに似た感じの、食感はういろうに近い芋団子っぽい白い塊が数個スープに沈められていた。この芋団子的なものはメジャーな添え物なのか、色々な料理に添えられている。ソトアヤムにはライムやローストピーナッツ、そしてかなり辛めなチリソースが添えられてきていて、好みでどうぞということだった。ローストピーナッツを加えると、香ばしさが増して、これがまた美味しい。

マナガツオには柑橘味のソースが添えられていて、これがかなりはっきりとした酸味のあるもの。見た目はあっさり淡泊といった感じなのに、唐辛子も使われていてピリッと辛い。良い具合に火の通った魚の身はふわふわだ。上にこんもり盛られた香菜は、もれなく私の皿にいただいた(メンバーの中で私が一番香菜好き……というか、前向きに大好きなのは私だけ)。

ラム肉は、やや強めの八角の風味。炒めた玉ねぎがたっぷり使われている風の、甘さを感じる濃厚な煮込み料理だったのだけれど、うっかり「青っぽい、長い野菜」を囓ってしまったところ、ものっすごく辛い唐辛子だった。それから10分くらい、何を食べても味がわからないほどの強烈な唐辛子に涙目になってしまいつつ、ボトルで注文したワインをハイペースで空にしてしまう。ああ、辛かった……。

デザートは、各自アイスクリームやチョコレートケーキなどを。私が注文したマンゴプリンは、金箔が添えられたドーム型の濃厚なものだった。ねっちりとした生クリームたっぷりといった感じの舌触りで、プリンの周囲には南国のフルーツのコンポートが色鮮やかに飾られている。

さて、料理は美味しかったし、デザートも食べたし、お部屋に帰りますか、と腰を上げたところで
「あらー、もっとお酒飲みましょうよ。バーがあるんでしょ?ステキなバー」
と母が言い出し、雨も上がった遊歩道をてくてく歩いてメインダイニング脇のバーに行ってみることにした。

「Four Seasons Resort Langkawi」内「Ikan Ikan」にて
Samosa Kilas Siongkong (カレーサモサ タピオカと人参包み)
Satay Ayam dan Daging (チキンとビーフのマレー風炭火焼き鳥)
Sup Soto Ayam (マレーシア風鶏肉のスパイシースープ)
Bawal Putih Kukus Limau Kasturi (蒸しマナガツオ カラマンシ・ライム、ガーリックと香草チリ風味)
Sendi Kambing Brahsani (ラム肉煮 スパイス・コリアンダー、トマトとヨーグルト入り)
Nasi Goreng (ナシゴレン)
Ikan Ikan Mango Pudding (季節のフルーツのコンポート添えマンゴープリン)
Beer(Tiger)
Wine(GIESEN)
RM52.00
RM52.00
2×RM48.00
RM125.00
RM85.00
RM38.00
RM33.00
3×RM14.00
RM172.00

立ち寄ったバー「Rhu Bar」は中東風の、壁のない吹き抜けのお店だった。海に面した2面には、海を臨む方向にソファのブランコ席が設えられている。ソファなのにブランコで、高い天井から太い鎖でぶら下げられたソファは3人くらいで座れる感じ。ゆらりゆらりと大きく揺れる。なんだこれなんだこれ、と私と母がはしゃぐ一方、だんなと息子の男組は室内のビリヤードで遊んでいた。

頼んだカクテルは、ラムをベースにパイナップルとオレンジ、レモンの果汁を加えたような、さっぱりした味のロングカクテル「Planters Punch 2」というもの。卓上にはおつまみとして、自家製らしきポテトチップス、アンチョビを鋳込んだグリーンオリーブ、ナッツなどがやってきたので、それも少しばかりつまみながら30分ばかりくつろいでいた。

「……これ、カンテラの模様じゃないよね?」
実際中に入ってるんだよね?と私が指さした先のカンテラには、小さなトカゲ(ヤモリ?イモリ?)のシルエットが綺麗に浮かび上がっている。隙間が無いように見えるカンテラなのに、どこから入ったんだろうねとそのカンテラに近寄ってガラスをつついてみたら、裏側ですすすとトカゲが移動していった。

母は小さな悲鳴を挙げていたけれど、そういえば昨年のフィリピンと違ってこのリゾート内ではトカゲやヤモリ、それに虫の類もほとんど見かけない。私はけっこう爬虫類好きなので、リゾート内にたまーに出没するという「大きなトカゲ」(と到着日にスタッフが「いるんですよ」と教えてくれた)に会いたいなぁと思っている。

「Four Seasons Resort Langkawi」内「Rhu Bar」にて
Planters Punch 2
RM27.00