9月25日(金) いざ、ノースショア

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焼きたてパンケーキの朝食ブッフェ〜「The Veranda」

今日は一日車でお出かけ予定で、だったらワイキキから離れた、車無しじゃ行きにくいところのレストランで朝御飯でも……?と思っていたのだけれど、母曰く、
「私はやっぱり、朝御飯はブッフェが良いわねぇ」
とのこと。
 
確かに母、ここ連日アラカルト朝食でパンケーキ続きだったなと、じゃあブッフェ朝食かな、この界隈で一番評判良いのはあそこだな、と、先日アフタヌーンティーを楽しんだ、Moana Surfriderの「The Veranda」に行くことにした。宿泊プランで、35%オフで食べられることだし。
 
「The Veranda」、店内の雰囲気もとても素敵です。 ちょうど朝食どきではあったのだけれど、店内はさほど混雑していることもなく、私たちはテラス席でのんびりゆたり朝御飯。
 
やっぱり「海が見えること」がこの店一番の御馳走みたいで、お客の多くはテラス席か、屋内でも窓際席に案内されていた。
 
アラカルトでも楽しめるのだけれど、ブッフェ一択、ホットミールなど全てのメニューがいただける「complete breakfast table - a first lady tradition」の素晴らしさは、オムレツ、パンケーキ、フレンチトースト、ワッフルは注文してからそれぞれ作ってテーブルに持ってきてくれるというところ。
 
「ブッフェのパンケーキって冷めてるからなぁ」と、それが一番の不満だった私には、たいそう嬉しいサービスだった。
 
フルーツたっぷり、どれも甘くて美味しかったです。 フルーツがどっさり用意されているのも嬉しいところ。
 
でも不思議なことに、マンゴーはこのブッフェ含め、他の店のブッフェ、フルーツプラッターでも全く見かけない。Whole Foodsには地元産のマンゴーが山と売られていたから、栽培はされているのだろうけど……不思議。
 
緑とオレンジのメロンに、すいか、パイナップルにパパイア、バナナ、そして葡萄、ベリー。定番の品揃えだ。
 
野菜もたっぷり。生ハムやスモークサーモンもありました。嬉しいなー♪ 生野菜も色々。嬉しかったのは、スモークサーモン(美味しかった!)や生ハムもあったこと。もちろんソーセージやカリカリベーコンなども。
 
綺麗なピンク色のグアバジュースを貰ってきて、紅茶はミルクティーで。
 
シリアルの隣には「PARFAIT」と説明札つきで、グラスデザートまで置かれていた。ヨーグルトとシリアル、ベリーのソース、ベリーの果実が綺麗に層になっていて、とても可愛い。可愛いけど、またベリーか……と思ってしまいつつ……でも、食べちゃった。
 
もちろん、焼いてもらいました、パンケーキ! そして家族全員、焼きたてほやほやのワッフルやパンケーキをしっかり満喫。
 
相変わらず、惜しみない分量のバターが添えられ、まんまるではない、ちょっと薄めの素朴な風合いのパンケーキの外見が、それはそれで可愛らしくて、良い感じ。
 
フルーツ添えたりして派手にして食べても良かったのだけれど、今日は気分ではなくて、そのままシンプルにいただいて終わりにした。

Waikiki 「Moana Surfrider」内「The Veranda」にて
complete breakfast table - a first lady tradition
4×$34

で、一度ホテルに戻る前に、お隣のホテル、アウトリガーのUPSで段ボール購入。
 
滞在ホテルに聞いたら扱いが無い(あるにはあるけど小さな箱しかなかった)とのことで、「お隣のホテルにUPSがあるから、そこでなら買えるかも」とのこと。確かに、何種類もの段ボールを販売していたけれど、聞いてびっくりなんと1箱$13!
 
でも、そこそこ重量のあるものを詰める予定だし、保険料と思って「良い段ボール」を使うべきかなと、決断して購入した。うーん、次にハワイに旅行に来るときは、折りたたみ式のプラスチックのコンテナボックスとか持ってくると、良いかもしれない……。

「The UPS Store」にてお買い物
18×18×18 box
$13.56

いざ、ノースショアへ

今日は遠出して、初めてのノースショア。
 
「えーと、まず、"この木なんの木"を見に行きます。せっかくだから。そして北上しつつ、トイレ休憩かつパイナップル休憩をします」
「パイナップル休憩?」
「うん、せっかくだから」
 
ツアーの1日観光の「ノースショア巡り」のルートそのまんまなベタな立ち寄り地を設定したのだけれど、これが案外悪くなくて楽しかったという結果。コテコテの観光とか、全然してなかったしね。
 
これが「例の木」です。でっかいな!! というわけで、ホノルル国際空港にもほど近い、「Moanalua Gardens」に。
 
レンタカーで向かうにあたり、日立のオフィシャルコンテンツの「日立の樹に行ってみよう」がたいそう便利で、迷わず行くことができた。
 
そう大きくはない公園で、外のフェンスに張りつくだけで「例の木」を見ることはできるのだけれど、入場料は$3とけっこうな値段。
 
木の真下に来ました。木登りしたくなる枝ぶりだなぁ……。 でも、入ってしまえばもう柵などはなく、「あの木」に触ることもできるのだった。
 
高さはともかく、横幅の広さがとてつもなくでっかい木。
 
ちょうど小雨がパラついたタイミングで、一時は「ざーざー」とけっこうな降りになったのだけれど、木陰に居たら全く濡れずに済んだ。
 
この木は「アメリカネムの木」なんですって。中南米を原産とする豆科の植物、シダに似た葉は、日の出とともに開いて午後になると閉じるのだそう。春と秋に花が咲くとのことで、ちょうどこの木にも、ちらちら花がついていた。
 
アメリカネムの木の花、こんな感じ。南国の花っぽいフォルムだわ。 花は、こんな感じ。
 
葉も花も、近くで見ると「へえええ……こんな木だったんだ」と、軽く驚きが。もっとこう、いかにもな広葉樹だと想像していた。
 
それにしても素晴らしい枝ぶりで、「登りやすそう」という印象。うちの猫とか連れてきたら、あっという間に上まで行けてしまいそうだ。
 
園内には、他のアメリカネムノ木も数本。 ちょっと小ぶりながら、園内には他のアメリカネムの木も生えている。
 
私たちが到着した時は、他の個人客(ほとんど日本人ね……)がちらちらいただけだったけれど、ほどなく、観光バスが到着してぞろぞろと大量の日本人旅行客が降りてきた。これは大変、と、急いで公園を後に。もたもたしてたら、きっと次のDOLEでも会ってしまうことになるんだわ、と。

Moanalua 「Moanalua Gardens」にて
Admission Fee
4×$3.00

Dole Plantationに到着〜。 そしてハイウェイをひた走り、そして「Kamehameha Hwy」をひたすら北上。
 
道沿いに、とてもわかりやすく「Dole Plantation」が現れた。
 
ノースショアに向かうのにとても良い位置、「トイレ休憩」にぴったりな場所だったりして。
 
実際、そのように観光バスに使われているみたいで、大きな売店にデリ、そこそこ清潔な数多くのトイレなどなど、立ち寄り客に便利な作りになっていた。その気になれば、ガーデンツアーとか、パイナップルエクスプレス(観光列車)とか、色々なアクティビティがあるそうで。
 
お目当てのパイナップルソフトクリーム。すっごく!美味しい!です!! でも、私たちのお目当ては、パイナップルソフトクリーム(と、パイナップル菓子のお土産)。
 
「でも、まぁ、言うほど美味しいもんでもないかもしれないけどー」
と軽口叩きながら舐めてみたら、これがどえらく美味しかった。
 
とっても濃厚。甘ったるすぎない適度な酸味と甘味で、パイナップル好きにはたまらない美味しさだった。
 
あ、でも、オマケのように刺さってた棒状パイナップル(おそらくは芯の部分)は、全然味が無くて美味しくなかったけど。
 
売店脇には、パイナップルの木も植わってました。こんな風になるのね、パイナップル。 まんまと、お土産ドライパイナップルやら何やら買ってしまって、まんまとDOLE社の術中にはまる私たち。
 
のんびりしていたら、見覚えのある観光バスがやってきたので、「逃げろー」とばかりに、とっととハレイワに向かうことにした。
 
真っ赤な大地にパイナップル畑が左右に広がる道中。遠くには風力発電の大きなプロペラがたくさん並んでいるのが見えた。

Wahiawa「Dole Plantation」にてお買い物
Dole Whip Waffle Cone
Pineapple Hard Candy 8oz
Pineapple Chunks 10ox
Mango Chunks 10oz
$5.95
2×$4.95
2×$8.50
$9.50

ハレイワ散策

そしてノースショア、Haleiwa(ハレイワ)という小さな田舎町に、無事到着。
 
ノースショアの海は冬こそが本番で、波が高くなる時期に世界中からサーファーが訪れるのだそうだ。今は閑散期らしく、村も静か(でも観光バスは来る)。
 
南からハレイワに入ってすぐ、小さな屋台村みたいなのが見えて、
「あ!そこ、その橋越えたところに有名な海老屋があるんだよ!」
と車を止めて貰った。
 
時刻はまだ11時を過ぎたばかり。他のお客もまだ全然まばらで、お店前のテーブルにすぐ座ることができそうだし……と、ここでお昼御飯にしてしまうことにした。
 
見た目がこんなだから臆してしまうけど……でも美味しかった! ハレイワには、こんな海老屋さんが複数あるみたいで、ここ「Giovanni's Shrimp Truck」も人気の店の1つらしい。
 
でも、この落書きだらけのトラックの外見がかなり強烈で、しかも周囲にはハエがたくさん飛んでいて、なんというか、「難易度高めの外御飯」という感じ(特に母には)。
 
「Giovanni's Shrimp Truck」のメニュー、こんな感じ。 基本のメニューは3種類。
 
「Shrimp Scampi」が「Our Most Popular」であり、「Marinated in olive oil, fresh choppied garlic, lemon/butter and sauteed in a pan」ですって。
 
とっても辛いらしい「Hot & Spicy」と、あとは「Lemon/Butter」。こちらは「Boiled/steamed in a lemon and butter sauce. Served with dipping sauce on the side」ですって。
 
価格は、海老12尾に2スクープのライスがついた内容だそう。
 
名物海老料理、いただきます!すんごいガーリックだけどすんごい美味しい! というわけで、「海老はそんなにいっぱいは食べられない〜」と息子が言うこともあり、ガーリック1皿、レモンバター1皿を注文。
 
ついさっきワッフルコーンのアイス食べたばかりでもあり、朝食をブッフェでがっつり食べたこともあり、4人で2皿つつくくらいでちょうど良い分量だった。案外と、御飯の量がたっぷりめ。
 
レモンバターシュリンプは、バターソースが別添です 爽やかな、優しい味のレモンバターも悪くなかったけれど、なんといっても美味しかったのはガーリック!
 
にんにくソースが御飯にまでかけられていて、全体的ににんにく風味なのだけれど、それがたまらなく美味しかった。海老も大きくて、ぷりっぷり。
 
殻つきの海老なので外で食べるにはなかなか難易度高めだったのだけれど、用意の良いだんながウェットティッシュを持ち歩いてくれていたおかげで、事なきを得た。ペーパーはお店でも、たくさん渡してくれるのだけどね。

Haleiwa 「Giovanni's Shrimp Truck」にて
Shrimp Scamp
Lemon Butter Shrimp
Refreshment (Passion Orange)
Refreshment (Pepsi)
$13.00
$13.00
$1.50
$1.50

昼食後は、少しずつ車を北上させながら、ハレイワ散策。
 
北上してほどなく、「North Shore Marketplace」というマーケットに着いたので、ここに車を止めていくつかのお店を見て歩いた。
 
口の中をさっぱりさせたいねと、「Coffee Gallery」というお店で一休みして、「Polynesian Treasures」でお買い物。
 
母がガイドブックで見て欲しいと思っていたらしい、ハワイのお守り「Mahiole」がこのお店には売られていて、しかも2個で$20とのこと。
 
マヒオレは、元々はココナッツの殻を使った戦士のヘルメットだったそう。今は平和の象徴だそうで、車や玄関、室内にお守りとしてぶら下げるのだそうだ。ピンポン球ほどの木の実(?)に革紐と羽根の飾りをつけた風なもので、青や緑、ピンクなど華やかな色合いのものもあったのだけれど、一番自然な色合いの、茶色のものを買ってみた。あとは、クリスマスツリーに飾れそうな木製のオーナメントも1個。

Haleiwa 「Polynesian Treasures」にてお買い物
Mahiole×2
Wood Ornament
$20.00
$14.95

とっても素敵だったのは、「Kai Ku Hale」という雑貨屋さん。
 
ハワイっぽくもあり、東南アジアっぽくもある、初めて見るような素敵な雑貨が色々と。アクセサリーあり食器あり、リネンあり洋服もありで、眺めていてたいそう楽しかった。母が綺麗な布を見つけたとはしゃいでいて、いくつかお買い物。
 
会計時に、レジのところにドライキャットニップの小容器があったのを見て「うちの猫のお土産に」と1つ買ったら、レジのお姉さん2人組が「猫飼ってるの?」と。
 
うん、白猫が2匹、留守番してるんだよーと隣に立っただんなが説明してくれて、私がスマホに入れた写真を見せると「ワオ!あらまぁ、キュート!」と、「うちには5匹いるのよ!」だそう。あらまぁ。
 
で、レジ前には日本語で「ねこぼきん」と書かれた小さなプラカップが置いてあって、野良猫保護にご協力ください、みたいなことが書いてあった。猫好き同士の絆を感じつつ、少し募金。
 
ちなみにドライキャットニップは、猫に「なにそれなにそれすごく良い匂い!」と、またたび粉とはまたちょっと違う反応で大絶賛されたのだった。パサパサのまんま「乾いた葉っぱ」状態で、いまいち使い勝手が悪いので、近日中にぬいぐるみ的な、お手玉的なものを作ってやる予定。
 
あ、クアアイナの一号店、発見! ちなみに左の写真は、その「Kai Ku Hale」の近くにあった、「KUA`AINA」の一号店。
 
店名からしてハワイ発祥のハンバーガーチェーンなのは知っていたけれど、こんな田舎町に一号店はあったのね。
 
あと、寄るとしたら超有名な「Matsumoto's Shave Ice」かなぁ?なんて言っていたら、日本人客満載の観光バスが、まさにその近くの駐車場に入ろうというところだった。ああこりゃダメだ、とっととウミガメに会いに行こう、と、ハレイワの町は脱出。さらに北上してタートルビーチを目指すことに。

タートルビーチで亀探し

観光バスの彼らに追いつかれないようにと、とっとと車を飛ばして向かったのは、「Honu Laniakea Beach」という、ウミガメに会えることで有名なビーチ。ストレートに「タートルビーチ」などと呼ばれたりもしているみたい。
 
分かりづらいとか、ビーチ保護のために駐車除けの柵があるとか、それが今年の夏には撤去されるとか、色々な情報をブログ等で得ることができて、大丈夫かなとおっかなびっくり向かってみた。
 
Honu Laniakea Beachに到着。海がきれーい! 海沿いの道を北上し、右手に牧場が見えて来たところで、あからさまに人の気配が増え、右手に止められる駐車場的スペースには既に車が何台も。
 
めでたく、さして迷うこともなく噂のビーチに到着することができた。
 
砂浜ではあるけれど岩もごろごろしていて、歩くのはなかなかに大変なビーチ。それにしても、海の色がとっても綺麗!
 
ウミガメいたいた!この写真の中だけで3匹はいますよ。 ウミガメは、午前中は海の中で海藻を食べ(このビーチに集まる理由は、美味しい海藻があるからだそうで)、午後に甲羅干しに上陸するとのこと。
 
波打ち際、波に揉まれるようにして数匹のウミガメが動いているのがはっきりと見えた。
 
高い波が来ると、持ち上がった海面のその水の中にいくつもの大きな影が見えるものだから、その蠢くシルエットは「かわいい」というより「ちょっと怖い」だったりもして。
 
思った以上に多くのウミガメが、このビーチに集まってきていた。
 
あっちにウミガメが上陸したらしいぞー、という感じでぞろぞろ移動。 で、岩場のあっち側にウミガメが上陸したらしいぞー、という感じで、ぞろぞろと人が移動していくので、私たちもそちら側に移動。
 
風景はたいそう綺麗ではあるけれど、こんな感じに歩きづらいこのビーチ。ウミガメには心地よい場所なのだろうな。
 
ビーチには、ちゃんとウミガメ保護のスタッフが常駐していて、カメが上陸して落ち着いたタイミングで砂浜にロープを敷いて「線の内側は立ち入り禁止」の措置がとられる。
 
でっかいウミガメがやってきました! 幼児なら上に乗れてしまいそうな、大きなウミガメ。
 
餌をやるのも、触るのも絶対ダメで、皆さん、遠巻きにして「カメだーカメカメー」と観察。
 
野生のウミガメ見るの、多分これが初めてで、しかもこんな至近。楽しい体験だった。
 
幸い、例の観光バスともかち合うこともなく、個人観光客が30人ほどはいたものの、のんびりした雰囲気でタートルビーチを堪能することができて大満足。
 
帰りは再びDole Plantationでトイレ休憩をして、ホテル帰還は15時頃。おつかれさまでした!

最終夜はすてきフレンチ〜「Orchids」

今日がハワイ滞在、最後の夜。5泊は長いと思っていたけれど、あっという間に終わってしまった。
 
息子はハワイ滞在中に、「Tanaka of Tokyo」の鉄板焼きを食べたくて仕方なかったらしいけど、
「いや、それ、"もやしもん"で見た"こんなの日本じゃねぇ!"ってのやりたいだけでしょ」
「ショーにお金かけるようなもんだからなぁ……そんなに美味しいもんでもないと思うし……」
と、私とだんなに諭されて、「どうしても行きたかったら、次回ね。ランチ営業してるお店で食べよう」と。さすがに、ディナーに大枚はたいて行くお店ではないかなぁ、と。
 
で、スポンサー様(=母)の好みを優先して、最終夜ディナーは「Halekulani」のフレンチレストラン「Orchids」に予約を入れた。
 
最初はメインダイニングの「La Mer」にしようかなと調べたのだけれど、8歳以下お断り、長袖シャツかジャケット要着用、ディナーは一番シンプルめな3品コースでも$110という内容を見て、「あ、これはちょっと高級すぎる」と断念した。
 
夕暮れ見ながら海辺を歩く。良い気持ち♪ ロイヤルハワイアンから、シェラトンワイキキの海側の道に出て、海を見ながらてくてく。
 
今日は金曜、ヒルトンビレッジの花火が上がる曜日とあって、ビーチから出航するクルーズ船が複数見えた。
 
花火見に行くのも良いかなぁと思ったのだけど、最終夜はバタバタしない方が良いかなぁと、花火鑑賞は次回の宿題だ。
 
海の見える、風が気持ちの良い素敵な席に案内され、コースの紹介をしていただきつつ「でも、アラカルトかなぁ」と。
 
最初に、日本のガラス製の「お猪口」でやってきたのは、お店からの突き出しで、カリフラワーのビシソワーズ。外見はシンプルだけれど、お店の自信が出ているような、しっかり手間のかかった風な美味しいスープだった。
 
テーブルには3種のパンと、ブラックソルト、ピンクソルトをそれぞれ散らしたバター、オリーブ油にバルサミコ酢を落とした3種類の小皿もやってきた。
 
「Orchids」にて、ロブスターのビスク。濃厚〜。 前菜に私が選んだのは、ロブスタービスク。
 
チャウダーと比べるのはジャンルが全く違うけれど、「Azure」の豪快に具ざくざくのチャウダーと好対照。どちらも濃厚で、どちらも手が込んでいて、とぢらもうっとり。
 
複雑な味なのにひたすら滑らかな口当たりで、なんともリッチなスープだった。こういうの大好き♪
 
メインディッシュはラムチョップ。見た目以上にボリュームありました。おいしー♪ 本当は、
 
「前菜とメインの間に、サラダ1皿を4人でシェアするのはアリかなぁ?」
 
とテーブル担当のダンディなおじさまに相談して「もちろんですとも」と承諾いただいていたのだけれど、残念ながらそのサラダは出て来ず。
 
出てきてないことをこちらも把握していたけど、でも案外と前菜もメインディッシュもボリュームがあったから、「結果オーライ」と、最後のお勘定の時に修正してもらった。
 
で、私の選んだメインディッシュは、ラムチョップ。日本語メニューには「コロラド産骨付き子羊、スモークした茄子とズッキーニ添え、ミントのジュ」と説明があったもの。
 
骨3本分、ボリュームのあるラムチョップが、完璧な火入れでやってきた。ロール状に綺麗に盛られた薄切りの茄子とズッキーニは、確かに軽い薫製香。
 
写真は修正しているけれど、店内はかなり薄暗く(Hy'sも薄暗かったけれど、このお店が滞在中一番の「薄暗いディナー」だった)、キャンドルの灯りで正直、色味も定かでなく、それが残念と言えば残念。うっとりするようなラム肉の食感からすると、綺麗なロゼ色だったのだろうな。
 
デザートは、ライチとストロベリー。甘酸っぱさが心地よい。 デザートは、甘酸っぱさが心地よかった。「Lychee & Strawberry Fraisier」。
 
日本語メニューでは「ライチとストロベリーフレイザー」とあったけど、「Fraisier」って、「フレジェ(仏語)」だよね。生クリームではなくバタークリームかムースっぽいクリーム使ったフランスのショートケーキ的なものだった記憶が。
 
円筒形の前衛的な外見で、抹茶の風味も添えられた、とても綺麗なデザートだった。甘さも濃厚だけれど酸味もしっかり。
 
……で、テーブル担当さんからは、「シグネチャーケーキを、当店のココナッツケーキをぜひぜひ」と熱烈に勧められていたのだけれど、正直、このシグネチャーケーキはあんまり得意ではなく……(ココナッツの味は大好きだけど、あのパサパサした食感のココナッツフレークは、どうにも好きになれなくて……)。
 
ごめん、ごめんね、でもお腹いっぱいでケーキまでは!と言っていたら、
「是非これ、試して欲しいんだ。店の自慢のケーキだよ」
と、サービスでシグネチャーケーキ、出してくれてしまった。
 
まさかのラスボス、シグネチャーケーキ(でもおいしい) 私はフレジェを母と半分こ、だんなは1スクープのバニラアイス、そして母のメインディッシュのステーキを手伝った息子は「もうダメ満腹」とエスプレッソだけ……という私たちのテーブルに、どどんと白いケーキがやってきた。
 
きらめくテーブル担当のおっちゃんの笑顔。
 
うわぁ、ケーキ来ちゃった、しかも、サービスにしてはでっかい……と皆でまさかのラスボスの登場に苦悶しつつ、「美味しい!美味しいよ!」と頑張って平らげた。
 
「甘いもの担当」の私がしっかり4割ほどいただいたわけだけど、でも、スポンジはすごく軽くてふあんふあん、クリームも優しい甘さで程よい分量。これで、ココナッツフレークが周囲にこってりまぶされてさえいなければ、最高なんだけどなぁ。
 
このレストラン、日曜のサンデーブランチが催されるのと同じレストラン。お昼に来るのも良かったけど、夜も素敵だった。
そして母は「次はハレクラニに泊まりたいわね」とか言っている……いやいや、滞在は快適だと思うけど、案外不便なロケーションだと思うのよ、ここ……(私は次はモアナサーフライダーがいいなー色々便利……)。

Waikiki 「Halekulani」内「Orchids」にて
Lobster Bisque
Lamb Chops
Lychee & Strawberry Fraisier
Beer (Corona)
Vino Gl
Espresso
$18
$54
$11
$失念
$失念
$失念

さて、そして、夕方から、非常に悩んでいた私とだんな。正直、ディナーの細かな部分を覚えていないほどに、悩んでいた。
 
夕方ホテルに戻ってきた時にテーブルに置いてあったレターには、「TRAFFIC ADVISORY」の文字。英語と日本語で交通規制の案内が記されていた。
 
曰く、今週末に大規模なイベントがこの界隈で開催されるとのこと。困ったことに、チェックアウト予定の明日土曜日、ホテル前のカラカウア通りは大規模なパレード予定があって午前8時から午後1時まで通行止めになるのだそうだ。このホテルから出るには、カラカウア通りを通る他、手段は無い。
 
当初の予定では、朝一でファーマーズマーケットに行き、戻ってきて最後の荷造りをしてからチェックアウトをする予定だった。車で出かけて車で一旦戻り、そして車で空港まで行ってレンタカーを返却するつもりだった。
 
夕方にコンシェルジュに詳細を聞きに行っただんな、すごーくいい加減に「通行止めになったら一切車は通れなくなりますよ」と言われたのだそう。そんなの前日に言われても困るって!と、憤慨しながらベルデスクに再度確かめに行ったら、
「パレードの合間を見て、車を通す予定だそうです……が、通常より30分は余計にかかるとお考えください。ファーマーズマーケットからは8時頃お帰りにならないと(それ、15分も会場に要られないじゃん……)、戻ってくることもできないかもしれません」
との返事。
 
詳細な情報を得られたのは良いけど、予定はガタガタだ。通れるか通れないかわからない時間、車の中で待機するのもしんどいし、かといって空港に早く着きすぎても困っちゃうし。ていうかファーマーズマーケット行けないってこと〜!?と、私は夕方、相当おかんむりだった。
 
「あー……だったら、交通規制始まる前に、ホテル出ちゃえばいいんだ」
「あ、そか、皆でファーマーズマーケット行っちゃえばいいんだ」
ワイキキ脱出して、どこか別のエリアで朝御飯にすれば良いわけだし……ホテルに変に閉じ込められるより全然そっちのが良いよね、と、方針が決まって、
「ゴメン、明日は早くにチェックアウトしちゃうよ!」
と、夜は皆で急ぎ荷造り。
 
前回のハワイ旅行も日本の積雪の影響で、「機材が届かない」と最終日はバタバタになったのだった。
今回もスムーズには行かないんだなぁと苦笑い。でも、ハワイは最後まで満喫しきる予定。