9月08日(日) 海辺のサンデーブランチ
- ・ プールサイド朝御飯
- ・ 「The Beach Grill」〜潮風のサンデーブランチ
- ・ 「The Ritz-Carlton Bali」〜踊れるほどの客室で
- ・ 「The Ritz-Carlton Club Lounge」〜クラブラウンジの夜
プールサイド朝御飯
今日はホテル移動日で、クタからリゾートエリアのヌサドゥアへ。
昼はサンデーブランチを予約済なので、朝はすっごく軽くで良いよねと、昨日、通りがかったお洒落パン屋さん「The Harvest Cake」で1人1個のパンを買ってきた。
部屋にはマグカップと湯沸かし器とインスタントコーヒーの用意はあるので、それでカフェオレ用意して、プールサイドであさごはん。
私はチョコクロワッサン(見た目も味もパン・オ・ショコラ)、だんなはチョコレートアーモンドクロワッサン(こちらの見た目はクロワッサン)。
だんなの品はずっしり重く、何かと思えばトッピングされたアーモンドスライス以外にも、中にアーモンドカスタードみたいなのがどっしりサンドされていたのだった。170円ほどのパンにしては大変にボリューミー。
「このホテル、結構宿泊者多いよね」
「昨日の朝食ブッフェにもけっこう人が来てたもんね」
などと話しながらもぐもぐもぐ。
期待とお値段のお手頃さ以上に快適で良いホテルでした。さすが「by Sheraton」。
潮風のサンデーブランチ〜「The Beach Grill」
そして昼前、予約していたタクシー(アプリで簡単に配車手配できて予約も可能なブルーバードタクシーが本当に有能)に乗って、高速道路経由でヌサドゥアに。
どうせ渋滞するんでしょう?と移動時間を1時間ほど見込んでいたら、日曜ということでか道路も混雑しておらず、30分で到着できた。東京だったら多分4000〜5000円はかかるであろう距離が、バリ島だったら1000円ちょっと。素晴らしい。
今日からの最後の2泊は、「The Ritz-Carlton Bali」。
到着後チェックインの手続きをした後は、崖の上に位置するフロントからエレベーターで海際エリアまで降りて(客室もこの下層のエリア)、海際のレストラン「The Beach Grill」までバギーで移動。
海に向かって大きく窓が開けられた素敵なダイニングでサンデーブランチと洒落込んだ。
「Gourmet Sunday Brunch By The Beach」はお値段1人5000円強とバリ島にしてはなかなかの値段だったけれど、でも何を食べても美味しかったし到底食べきれないほどの品数があったしで大満足。
メインディッシュは選択制で、軽いものはエッグベネディクトから、魚のグリル、シーフードプラッターにスパイシーポークリブ、スモークダックとバナナジャムのピッツァ(!)なども。
お店のお薦めはバリで獲れたグリーンロブスターのテルミドールということだったけど、「肉だな」「肉の方が良いなー」と、だんなはオーストラリア産ラムラック、私はミックスサテ。
こういう時に注文してしまうくらいには、私はサテが大好物。
前菜は可愛い器に入ったサラダ類や、一口サイズのポテトコロッケやキッシュ、試験管風の容器に入ったガスパチョなど。
温かいスープはシーフードクリームでトッピングにガーリックトーストといくらが別添で。
5種類ほどのパスタに数種のソースを合わせていただけるパスタステーションもあった。
巨大なパルメザンチーズの中で作るリゾットの用意もあって、それもすごく美味しそうだった(食べたかったけどここまでは手が、というか胃袋が回らなかった……)。
私は手打ちらしいパッパルデッレのボロネーゼソース(にトリュフオイルがけ)、だんなはペンネのマッシュルームクリームソース。どちらもこってり濃厚で。
こちらは私のメインディッシュ、ミックスサテ。
お決まりの甘めのピーナッツソースとちょっと辛い醤油だれっぽいのが添えられて、チキンとビーフとラムの3種類。だんなのラムラックと交換しながらいただいた。
ラムラックも巨大なものが2本皿に盛られていて、こちらもボリュームたっぷり。
そしてブッフェ台にもサテがあり、こちらはフィッシュ(魚のつみれ)とか、牛ケバブとか。
アンガスのリブのコーナーには焼き野菜などもあったから、牛肉と一緒に焼きパイナップルも一緒に盛りつけてもらった。
外のアイスクリームコーナーも気になるし……とそわそわしながら食べた最初のデザートは、こんな感じに。
レモングラスのクレームブリュレにラズベリーのババロア、マンゴーのババ、フルーツを少し。
甘さはほどよく濃すぎず薄すぎずで、そして味付けは全体的に上品だった。
こちらが屋外のデザートステーション。
温めて出してくれるらしいチョコブラウニーに、ソースが色々用意されたクレープシュゼット、アイスクリームも6種類。
私はココナッツアイス1スクープにバタークランチとマンゴーソースを添えていただいてみた。
そして最後に、シンプルオレンジ味クレープシュゼットをだんなと半分こして、楽しく美味しいランチは終了。
入店時に「今日最初のお客さんだわ、ようこそ」と歓待されたお店は、いつしかそこそこ席が埋まって、屋外ではギターと歌の生演奏も始まっていた。
のどかだわあと眺める視線の先には、生演奏の2人組の向こう、青い空と青い海と────なぜか、ラクダのご一行。
あれ?ここ、どこの国だっけ……?と思ってしまう、ちょっと不思議な光景だった。
踊れるほどの客室で〜「The Ritz-Carlton Bali」
このホテルは2015年開業だそう。
でも全体的に雰囲気はクラシカル、左右対称に建物などが配されている。
敷地はひたすら広々としていて、どこに行くにも「カートを呼ぶ?」という声がかかるけれど、食べて飲んでぐうたらしての数日の予定だから、せめて歩きましょうと、結局滞在中、チェックアウトまでは一度もカートを使わなかった。
というわけで、食後にラウンジに向かう前にメインプールに寄ってみましょうかと、眺めに行ってみたメインプール。
雰囲気の良いガゼボが左右にあってビーチにもパラソルが沢山。
そして振り返ってみればこの景色。
遠く崖の上に見えるのがレセプション棟で、その左の四角い箱がシースルーエレベーター。
眺めるとなかなか距離があるけれど、歩くのも楽しいようにできているホテルの敷地だった。
クラブラウンジは奥に見える下の建物の左側。私たちの宿泊棟は、そのラウンジのすぐ近く。
この宿の宿泊はspgアメックスカードの、年に1泊の無料宿泊権を使った(だんなの分と私の分で2泊)のだけど、朝食は含まれていないし、きっと夜には(昼にも)お酒飲んだりもするだろうし……と、クラブアクセス権をつけてみた次第。
ゴールドメンバー扱いになるカード会員は若干お安くなって、1人1泊1100000Rp(+21%の税サ)とのことで、朝から夜まで軽食やお酒を含む飲み物がいただける。
更にラウンジ併設で専用プールがあったり、1日2着の服の洗濯を無料で受けてくれたりと、そんな内容なのだった。
部屋に向かう前に、ランチの食後のコーヒーをここでいただいたところ、ちょうど昼食メニューからアフタヌーンティーに切り替えようとしていたタイミング。
棚にはスコーンやサンドイッチが乗った"三段重ね"がやってきていて、これももちろん無料でいただける。
好みのものだけを取り皿に盛っていっても良いらしく、そういう風に楽しんでいるお客さんの姿も見えた。
召し上がって行かれますか?とスタッフさんににこにこ問われたけれど、まだまだ満腹で……と苦笑いして「カクテルタイムに改めてきます」と。
このクラブアクセス申込みが効いたのかあるいは全然関係なかったのか、「spgゴールドのお客様なのでお部屋をアップグレードさせていただきました」と、案内された部屋は、当初の予約内容の「Sawangan Junior Suite」から「Sawangan Junior Suite with Pool Access」になっていた。
まさかの2宿連続のプールアクセスアップグレード。ばんざーい。
お部屋はたいそう広くって(なにしろ100uあるらしい。ちなみに昨日までの宿の部屋は28u)、ベッド周りのレイアウトは似ているものの、ベッドから壁までの距離がめっちゃある。
隠し扉のようにチェストの中に冷蔵庫が隠れていて、収納はたっぷり豊富。
窓際には、デイベッドと言って良さそうな大きなソファにフットマン。
これとおなじソファの色違いがベランダにも置かれていて、2人がけのカフェテーブルもまた、室内と屋外の両方に。
そしてベランダに出れば、ウッドデッキの向こうがプールなのだった。
ホテル棟は全部で6つ。メインプールの他に、それぞれの建物にもラグーン風のプールがあって、それぞれ1階の部屋がプールアクセスになっているという設え。
もう全体的に、色々と贅沢だ。
ベランダのウッドデッキ側からの眺めはこんな感じ。
デイベッド風のソファに、プールへの石段。梯子じゃないのがありがたい。
水から上がってすぐ手の届くところに大判のビーチタオルが用意され、昼の清掃時は当然のこと、夜のターンダウンの時にも使用済のタオルは取り替えてくれていた。
シンクは2つ、アメニティもリッツカールトン馴染みのもので、バスアイテムは日本と同じ英国ブランド「Aspray」。s
配置が少し面白く、部屋のドアを開けて正面にはドレッサー。
90度右に折れれば、右手にトイレ、左手にクローゼット、その奥右手にバスルーム左手に洗面がある中、水回りを突っ切ると寝室とベランダが広がっているという構造だった。
でもそんな配置のバスルームも、大きく動かせる扉で開放感が切り替えられることもあって、あんまり違和感も閉塞感も無かった。
バスタブの奥にはシャワーブース、天井シャワーもついていて、湯量もたっぷり。
バスタブには可愛い石壺が置かれていて、その中には香りの良いバスソルトが入っていた。シャワーブースの反対側の壁には、壁埋め込みのテレビつき。
そして卓上には歓迎のお手紙と一緒にウェルカムフルーツ、ウェルカムスイーツ。
果物は、みかんとりんごと、多分グァバ。
ココナツの器に入っているのは、ココナッツ入りのクリームをホワイトチョコでコーティングした風な、いかにも南国味なものだった。写真では見づらいけどオレンジピールも。
すごいね、すごいお部屋だねとひとしきり写真撮ったりしたあとは、今日はせっかくなので部屋の前での水遊びにした。
メインプールに負けないくらいに、とっても広々。
滞在中、部屋の前を泳いでいる人を見たのは、ほんの一度か二度だった。
1つの棟に50くらいは部屋があると思われるけれど、煩いということもなく、とっても静か。
話によると、ベランダまで猿が遊びに来ることもあるそうで、食べ物は絶対外に出したままにしないでくださいねと言われたのだった。
クラブラウンジの夜〜「The Ritz-Carlton Club Lounge」
部屋前のプールはほどよく水温も低すぎず、そして案外しっかり泳げてしまう広さ。
ひとしきり遊んで、シャワーも浴びて、そうしてカクテルタイムが始まるのを待ってクラブラウンジで軽めの夕飯にすることにした。
ラウンジでは毎日、2回ほど無料で参加できる「特別アクティビティ」があるとのこと。それ以外にも、ホテル自体のアクティビティで、ヨガにカクテル教室にクッキング教室、ラテアートに凧揚げにサーフィン教室と様々な催しが日々企画されている。
ヌサドゥアエリアの中でも比較的奥まったところにあるホテルだから、こうしてホテルの中で楽しみながらのんびりというのが、このホテルの使い方なのかな、と。
で、今日のラウンジでは「ジャヌール作り」が予定されているということで、だんなと2人参加してみた。
そう参加する人は多くないらしく、場所はラウンジ入口脇、入ったところにござを敷いて、ホテルスタッフさんがやってきた人に都度教えてくれるという感じ。今日は1人日本人の女性がやってきていて、3人で教わってきた。
ジャヌール(Janur)とは、こんな感じの、椰子の葉を使った飾り物。
大きなものは祭りののぼりみたいに道路の左右に飾られて(昨日沢山飾られてるのを移動中に見た)、小さなものは手の平サイズのお皿みたいなのも。
筋を除くようにしながら20cmほどの長さに葉を数枚切って、襞状になるように蛇腹っぽく切り込みを入れる。3枚を星形みたいに重ねてホチキスで留めて(本式なら竹ひごで留めるみたい)、折りたたみながらまた留めて……と。
見ているのも難しそうなら、自分でやるのは更に難しく。
カッターで指を切らずにさくさく葉を切ってまとめていくとか、日々しているから出来ることなんだなあとしみじみ思った。
できあがった私のは、ちんまりとした一番左のもの。だんなのが右端(うまいな……)、先生のは右から2番目。
せっかくなので部屋に持ち帰り、帰国の時まで飾っておいた。
夕飯は、カクテルタイム(17:00-18:30)のみにいただけるのだというカクテル類を中心に。
モヒート2杯とマルガリータ、喉が渇いてしまったのでつい、くいくいと杯を重ねてしまった。
正直、昼が重かったから固形物の方はあんまり食べられる空腹具合でもなくて。
色とりどりのフルーツ、お寿司、サラダ類、そして豊富なチーズやナッツ、クッキー類あたりは、朝昼晩問わず、食事時間の時には出してくれている風。
バリ島は乳製品にはあまり強くない(スーパーの品揃えは種類が少なく、バターはオーストラリアの輸入品だったり)のに、チーズがこれだけ種類豊富なのはとっても嬉しい。
フェタ、エメンタール、ブリー、パルメザン、クリームチーズ、ゴーダ、という感じだったかな。
あとは、日替わりの温かいおつまみがこんな感じに4〜5種類。
保温容器に入った皿入りの温かい料理が更に4種類ほど、あとは日替わりお菓子が6種類。
ラウンジを使いまくる人は、それこそ日に4度も5度もここに訪れるわけで、だからか日替わりものは昼と夜、ちゃんと別メニューになっているのだった。
目移りするなあと思いつつも、さらさらっと夕飯はこんな感じに2皿ばかり。
野菜とチーズ、一口サイズのお寿司をいくつかと、これは美味しくてお代わりした1本ずつグラスに入っているサテと。
保温容器に入った温菜コーナーには、レッドスナッパーのバリ風トマト煮、チキンのレモンローズマリー煮、パンプキンライスといったものが並んでいた。
そしてせっかくだしと毎食食べているフルーツと、最後にお菓子。
1個だけ貰ってきたお菓子は、黒糖蒸しパン、馬拉糕的な感じの"Bolu Kukus Caramel"。
Boluはスポンジ、Kukusは蒸すという意味とのことで、やっぱり蒸しパン。
甘さ控えめ、素朴な味わいで良い感じだった。
これから数食ホテルご飯が続くだろうし、せっせとインドネシア語名称の料理を試してみようかなと思っている私。
早めの夕食を終えて外に出ると、風に吹かれてジャヌールが揺れていて。
クタのホテルも(クタのホテルの方が!)身の丈に合っているわよねと思いつつも、高級ホテルならではの居心地の良さはたまらないものがある。
毎晩虫除けを撒いているそうで、蚊もいないというのもありがたく。
明日は一日、水遊び予定。