9月09日(月) こんがり焼けた

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そこは朝食のためだけのレストラン〜「Senses」

今日明日は、もう帰国までホテルから出ないぞという強い決意を胸に、ひたすらぐうたらの予定のバリ島終盤戦。
 
朝食はクラブラウンジでも摂れるし、他の宿泊者も利用するホテルレストランでも良いと事前に確認していた(←そこ、とても大事)こともあって、てくてくと歩いて朝食専用のレストラン「Senses, Breakfast Restaurant」に赴いた。
 
ここ、本当に朝食のためだけにオープンしているレストランで、午前11時には閉店してしまうのだそう。そういうところ、本当にこのホテルは贅沢だ。
 
だからもうブッフェに特化しまくりの内装になっていて、ブッフェ台は島のように店内あちこちに設えられていた。
 
入って目の前には冷菜、サラダ、フルーツにパンの島。
左手には洋風温菜、アジア系と料理コーナーがずらりと並び、奥にはヌードルステーション。もちろんオムレツコーナーも。
 
フルーツジュースもそれだけで一角コーナーができていて、到底食べきれないほどの品数が揃っていた。
 
ワッフルコーナーにあった謎ケーキ。これは何かな……? ローカルフードには、こんな感じに丁寧な説明がついていたりも。
 
ワッフルやパンケーキも美味しそうだったけど、これは何だろう?と足を留めて貰ってきた。
 
三角形にカットされたパンケーキ2枚重ねみたいなこれは、「SWEET MARTABAK」と言うのだそう。
マルタバ、と発音するらしく、サウジアラビアあたりでも食べられているそうな。
 
ちょっと固めのパンケーキ風なのが2枚重ねになっていて、間にはちょっとベタベタした練乳味のクリームを挟んでいる風。黒っぽいものもサンドされていて、これはチョコレートだったような。
ちょっと素朴な風味でちょっと固く、昔ながらのパンケーキといった風なものだった。
 
昨夜軽かったしね、朝はしっかりいただきます。 というわけで、朝からしっかり、照り焼きチキンに野菜にナシゴレンにと盛りだくさん。
 
ソトアヤムもあったし、ビーフンを使った風のミーゴレン、お粥(残念ながらブブルアヤムではなく中華風のプレーンなもの)もあった。
 
なんとも派手な色合いのジュースは、"LET US REVITALISE YOU"という日替わりのもので、今日のは"TROPICAL SENSATION"。
マンゴー、ドラゴンフルーツ、タンジェリン、パパイアのミックスジュースですって。
 
見た目も色もいかにも南国、酸味は無くて、でも目が覚める感じ。
 
ヌードルコーナーが圧巻です。 今日はいただかなかったけれど、ヌードルコーナーが圧巻だった。
 
麺は4種類ほど、それに野菜や肉団子、魚団子を一緒に茹でてもらい、鶏スープかラクサ風スープで仕上げてもらう。
 
トッピングの葱や香菜、塩玉子、醤油だれや辛いソースなどがこれでもかと種類豊富に用意されていて、もうこのコーナーだけでお腹一杯になれそうな。
 
そんな豊富な品揃えだったものだから、もう何をどう食べてよいのか混乱するまま、うっかり美味しそうなデニッシュまで皿に盛ってきてしまって「どうしようこれはお腹一杯になってしまうぞ」と朝から困ることになった。
 
明日はパンやチーズに浮気しないで麺を食べようと心中誓いつつ、食後はフルーツ(赤いスイカと黄色のスイカ、緑のメロンとオレンジのメロン、あとパパイヤ)をいただいて、ちょっと塩気のあったストロベリーヨーグルトと、あと「ココナッツパンプキンパフェ」という謎の壺も1個。
 
これ、プレーンヨーグルトに甘いかぼちゃのピュレを合わせてココナツ味のグラノーラみたいなのをトッピングした、ちょっと不思議な味のデザート(と言って良いのかそもそも)だった。
 
朝食ブッフェのキッズコーナーがとってもかわいい。 そしてこちらは、入口近くの低めの台にセットされた、キッズコーナー。
 
小さなカップケーキっぽいものや、一口サイズの可愛い品が色々と。
 
とっても可愛くて、私も1つ何か食べようかなと思っていたのだけれど、その前に満腹になってしまったのだった。

今日は水遊び

今日は一日メインプールあたりでのんびりの予定。
朝食は早々に水着に着替え、いざ海辺のメインプールに移動した。
 
バリ島の海は、近くにありて眺めるもの……という感じ。 インフィニティプールの周囲にはデッキチェアが沢山。海際の砂浜の上にはもっと沢山。
 
そこここに屋根つきのガゼボも点在していて、多分10棟くらいはあったと思う。
 
プールのすぐ向こうの砂浜にはこんな感じにずらりとチェアが並んでいて、これが埋まりきるという事は、滞在中には全くなく、子連れのお客さんも来るけどそれほどには大騒ぎという風でもなく。
 
砂の上のガゼボも素敵。昼過ぎには埋まってました。 こちらは海辺に点在のガゼボ。
 
プールサイドには屋根が全くない露天のガゼボ(と言って良いのか……つまり台の上にマットレスが置かれているだけみたいな感じ)もあって、それもまた楽しそうな空間だった。ただ、滅茶苦茶日焼けしそうではあったけれど。
 
で、まだ午前中早くの時間で空いていたからと、私たちがここにと決めたのは、プール際、ひときわ立派な屋根つきのガゼボ。
 
素敵なガゼボ!君に決めた! プールの両端に1棟ずつあったこのガゼボ、いかにも立派で、なんとはなしに「王様のガゼボ」なんて呼び始めてみたりして。
 
大判の青いタオルはカウンターから取り放題で使い放題、プールサイドにはアイスクリームワゴンが出てたし、隣接のプールバーから料理やドリンクが注文できる。
 
気温はそれなりだけれど湿度は正直、日本の真夏の方が過酷なくらいの快適さ。
ここ最近の日本の気候では、もはやバリ島は"避暑"な感覚になってしまいそうな気すらする。
 
こんな日焼け止めバーまで。いたれりつくせり。 そして驚いたのは、プールサイドに2ヶ所設けられた、この日焼け止めバー。
 
調味料用のプラスチック製ミニカップみたいなのに入れて持ち運べるようになっていて、SPF15、20、30、50の日焼け止め(15はむしろ日焼けしたい人用)に、日焼け後用のアロエジェル。
 
私もだんなもそれほどには「絶対焼きたくないもんね」という嗜好ではないものだから、身体は30程度にしておいたり、ただ顔だけはシミが気になるお年頃なので50をぺたぺた塗ってみたり。
 
そうしてひとしきり、プールに入ったりごろごろしたりを楽しみまくった。
 
日本では、今日の未明にかなりの勢力の台風が千葉に上陸したとのこと。台風一過の朝は電車が動かなくて地元が大混乱しているらしく、羽田空港の壁に穴が空いたとか、成田方面の電車も軒並み止まっているとか、「大丈夫か、大丈夫なのか」と携帯でSNSをチェックしていたけれど、被害は想像以上に大変な様子。
 
午前のおやつにフルーツいただきましたー こちらはと言えば、今日はずっと良い天気。
 
11時頃には、可愛いおやつも配られた。スイカやメロンを丸くくりぬいた、フルーツの可愛い串。

日替わりお昼は海南飯〜「The Ritz-Carlton Club Lounge」

だんなは、一度部屋に帰って着替える?と言っていたけど、いやいや水着のままで大丈夫でしょだってラウンジの隣がプールだし、水着のまま食べていた人が昨日居たもの、と、昼はクラブラウンジに。
 
「さっきまでプールに居てまだ濡れてるから、外の席で良い?」と告げたら屋根のある屋外席に案内してくれ、クッションの上にこれを使う?とビーチタオルも出してきてくださった。
 
今日のお昼は美味しいものだらけ。そして全然軽食じゃない。 ラウンジの御飯は"軽食"と称されているけれど、全然そんなことはなく。
 
今日も美味しいものだらけで、しかも日替わり料理コーナーにあった文字は「HAINAN CHICKEN RICE」。
 
海南飯だわ海南飯!と、やおらテンションが上がる私たち。
 
昨日はそれなりに混雑していたけれど今日のランチは人影も少なくて、だからそれぞれの料理札を控えてきてみた。ほんと、ちょっとしたレストランのブッフェランチくらいの規模はある。
 
サラダ
・Seafood Salad with Lemon, Parsley, Garlic and Olive Oil
・Celery, Walnut and Apple Salad with Olive Oil Dressing
・Shredded Chicken Salad, Banana Heart and Lime
 
サンドイッチ
・Spinachi and Brie Cheese Sandwich with Onion Jam
・Tuna Sandwich with Spicy Mao, Chopped Onion
・Shredded Chicken Sandwich Fried Onion, Tomato sambal Stuffed in Mini Bun
 
温菜
・Baked Chicken with Bumbu Merah
・Zucchini Lasagna with Cheese & White Sauce
・Grilled Pumpkin, Honey and Pine Nut
 
スープ
・Sweet Corn Soup with Crub Meat
 
この他に、定番のサラダ、チーズ、フルーツ、お寿司なんかが並んでいるという感じ。
 
お待ちかねの海南飯が来ましたよ。 そして海南飯は、こんな感じにお洒落な装い。
 
醤油だれは上からかけられ、チリソースと生姜だれは脇にちんまり添えられていて、香菜と葱と、あとリンゴみたいに見えるのはきゅうり。
 
盛りつけはカジュアルだけれど、文句なしの美味しい海南飯だった。
 
ポーションが若干軽めだからおかわりしても良かったなー(でもデザート食べたかったので自重)。
 
バリ島チックなお菓子から、これは「Nasi Unti」 で、知らないお菓子を食べてみようということで、これは「Nasi Uniti」。
 
Nasiは米だからおはぎっぽいものかなと貰ってきたら、上の茶色いフレークはココナッツを砂糖で甘く煮た風な、ジャムっぽいもの。ほっこり甘くて優しい味。
 
こちらは「Sawut」材料はキャッサバですって。 こちらは「Sawut」。
 
お芋かなココナッツかなという見た目で、味は、「うすら甘いスイートポテト」という感じ。
 
うす甘いさつまいものシュレッドをバターで焼いて固めた風な……?と思って調べたら、材料はキャッサバですって。今流行のタピオカと同じ原料。
 
どこから見ても揚げ胡麻団子な「Onde-onde」。 そしてこれは、どこから見ても揚げ胡麻団子な「Onde-onde」。
 
Wikipediaによると、「キャッサバともち米を練り合わせた餅皮の中に、黒砂糖とココナッツなどの餡を入れ、茹でる、揚げるなどの調理をする。餅皮に香り付けと色づけのパンダンを混ぜたオンデオンデは鮮やかな緑色をしている。外側にはココナッツ・パウダーを塗す。 」ですって。
 
こちらはパンダンは使われておらず、外側のココナッツパウダーもなかったけれど、でも確かにふわんとココナッツの香り。
 
揚げたてはきっととても美味しいのだろうな。
 
他にあったお菓子は、Berries and Cream、Classic Chocolate Torte、Pistachio Financier。
洋風のものがちゃんとあるのも、良い感じ。
 
そして午後もひとしきり遊んで、部屋に帰ったのは3時を過ぎてから。
 
そうそう、午後の1時半には午後のおやつ(?)もやってきて、それはガラスの小さな器に注がれたガスパチョだった。昨日のお昼に飲んだものと同じ味。
 
日替わりフルーツ、ちょっとだけ食べました。 部屋に帰ればすっかり"昼の部屋"に整えられていて、そしてウェルカムフルーツも入れ替わっていた。
 
今日は、みかんとモンキーバナナと、パッションフルーツ。
 
パッションフルーツは赤紫じゃなくてオレンジ色だけれど熟れてるのかな?と思いつつ、でも良い香りだったから卓上に用意されたナイフで両断してみたら、とろんと甘酸っぱく熟れていてとても美味しかった。
 
インドネシアでは、パッションフルーツは「マルキサ」と呼ぶのだそう。
 
季節柄か残念ながら今回の旅行ではマンゴーは見かけなかった(スーパーで売られているのはちらと見た)けど、マンゴーは無くてもやっぱり南国、フルーツ天国だ。

チャナン作りと〜「The Ritz-Carlton Club Lounge」

朝も午後もちゃんと日焼け止めを塗ったのだけど、それでも最後は肩や腕がぴりぴりと痛くなった。
 
焼けた焼けたと騒ぎつつ、プールサイドから持ち帰っていたアロエジェルをたんまり塗った。夜に訪れたラウンジで「今日いっぱい遊んで焼けちゃった」と報告したら「あらまあちゃんとジェルは塗った?」と、ラウンジのプール脇にも置かれている日焼け止めバーをここでも勧められたりして。
 
今日の夜はチャナン作りのワークショップ。この器もまた大変そうな……。 そして夜もラウンジ御飯。
 
今日のワークショップは「チャナン(Canang)作り」。参加者は私とだんなだけで(10分くらいで終わるから、通りすがりの人が好きに参加していく感じ)、気軽に楽しんできた。
 
今日も昨日同様、椰子の葉を畳んで切ってのお皿作りから。
 
今日はホチキスではなく一歩踏み込んだ本格風に、竹ひごを通して葉を留める方法で教わった。全部が燃える材料になるから、飾り終わった後はそのまま土に返すことができる。
 
お花盛り盛りのチャナン。とってもかわいい。 お皿が出来たら、緑の葉(パンダンですって)を入れて、4色の花を入れて、最後にまたパンダンを真ん中に入れて。
 
黄色の花はマリーゴールド、ピンクと赤と紫の花は、形状からして多分ブーゲンビリヤ。「こちらではパニャ(ポニャ??)と言うのよ」みたいな事を言われた気がする。
 
初めて手にした、「私のチャナン」、本当はそういうものではないのだろうけど、食事中にテーブルに飾っておいた後、部屋にも持ち帰った。
 
疲れた身体に嬉しいおつまみ、たくさん! そうして今夜の日替わりメニューは「RISSOTO」と「COOKIE CREAM PARFAITS」。
 
どちらも好みの具材を組み合わせてスタッフに作って貰うもので、説明札を確認しにカウンターに向かうと、担当のお兄さんが「作る?作る?」とわくわく顔でこちらを見てくる。リゾットなら後で食べるよと立ち去ると、あからさましょんぼり顔になってしまったりして(で、ついほだされて最後はデザートまで食べた)。
 
好物尽くしな前菜皿。幸せー! 1杯目のお酒はウォッカベース、クランベリージュースとオレンジジュースで割った「MADRAS」を。
 
前菜棚に並んでいた一口おつまみは、Ote-ote Kacang、Spicy Tofu and Seafood Cube、Chicken Pop Corn、Crispy Ravioli with Cheeseといった感じ。
 
チキンポップコーンが、まんま唐揚げで、小さな串に刺さったこのおつまみが美味しくて、ついついおかわり。
 
温菜コーナーには、
 
・Fried Vermicelli with egg, Turmaric and Vegetable
・Balinese Red Lamb Curry with Potato
・Seared Barramundi, Capers, Parsley and Olive Salsa
・Beetroot Mash
 
といったものが並んでいて、今日は全種類いただいてみた。バリニーズレッドカレーがココナッツ風味で辛さも無くて、とても美味。
 
スープも毎食違うものが。これも美味しい。 嬉しいことにスープも毎食違うのが出てきて、これは「Indonesian Red Bean Soup with Chicken」ですって。
 
冬瓜と人参ざくざくで、優しい味の鶏スープ。
 
早々に空いてしまった最初のカクテルの次には定番モヒートをいただいて、そしていざいざとリゾットコーナーに。
 
好みの具材で仕上げてもらえるリゾット。良いね良いね。 リゾットは、朝のオムレツみたいに、具材を好みに入れてもらえるというもの。
 
シーフードは、ミックスの他、イカだけなども選ぶことが出来て、チキン、グリンピース、マッシュルーム、ズッキーニ、トマトなどを、これこれと指示して入れ、仕上げてもらう。
 
私が頼んだのはシーフードミックスとグリンピース、だったかな。
 
だんなのマッシュルーム入りのも美味しくて、交換しながらもぐもぐ食べた。
 
夜のデザートもまた一層。プリンがあるー! そしてデザートコーナーは、こんな感じに昼からまた一新していて。
 
Triple Chocolate Torte
Sentiling
Creame Caramel
Getuk Lindri
Kue Ku
Royal Chocolate Cake
 
と、またローカルっぽいものと洋風のを取り混ぜて6種類。
 
クレームカラメルは、昔ながらの喫茶店の味という風な、ちょっと固めで卵たっぷりという感じ。
 
Sentilingはういろうに似た感じの蒸し菓子、Getuk Lindriはまたもキャッサバが原料らしい、練り菓子っぽい感じのもの……だったかな。このへんで赤ワインを飲んでいたからちょっと記憶が曖昧で。
 
このホテルは全体的にローカル菓子は甘さ控えめに作っている風だけど、多分、本来はもっと甘いものなのかなと思う(以前、バリの余所のホテルで食べたものはおっそろしく甘かった記憶があるし)。
 
芋とか米とかが材料のお菓子は、どこか昔の日本のもののようでもあって、素朴で美味しく、あんまり抵抗なくいただけるのだった。
 
最後にうっかり「COOKIE CREAM PARFAITS」まで……。 そしてうっかり最後にいただいてしまった、クッキークリームパフェ。
 
ベースになるクッキーはバニラやチョコチップなどから選ぶことができて(1種類でも2種類でも)、更にトッピングとして、フルーツソースやチョコレート、ナッツなどを様々選ぶことが出来る。
 
私の選択は、バニラクッキーとチョコチップクッキー、トッピングにはバニラクリームとチョコチップ、ストロベリーソース。
 
クリームが若干植物性っぽくはあったけど(これがソフトクリームだったら超絶幸せだったかも!)、でも美味しい。
 
バリ島は街の喧騒の中での300円御飯も幸せだけど、空間やら何やらを贅沢に使ったこうした豪華ホテル滞在も幸せで。
 
ほんとにバリ島良いところ……とうっとりしつつも、明日は帰国。楽しい時間はあっという間に終わってしまうね。