9月10日(火) 最後に食べたのはロブスター
最高のヌードルバー〜「Senses」
昨夜は寝る少し前に謎の腹痛に苛まれ、すわハネムーンで襲われた"バリ腹"(バリ島での、凄まじいレベルの腹下し)かと思いきや、単にそれは食べ過ぎ飲み過ぎの結果だったのであるらしく。
痛いよーと思いながら9時過ぎに寝たら、4時過ぎにたいそう爽やかな気分で目が覚めた。
そしてだんなも6時頃には起きてきたので、それじゃあと6時半オープンの朝食レストランに早々に赴くことに。
今日のスープコーナーは、トマト入りの鶏スープ「Soto Lomongan」。
右の写真はスープコーナーのもので、こんな感じにトッピングがたんまり用意されている。
えびせんっぽいもの数種類と、醤油だれ、辛いたれ、フライドガーリックに揚げ葱に香菜に小粒のライム……と、そんな感じ。
昨日同様、日本の味の「Chicken Teriyaki with Sautted Cabbage」も温菜コーナーにあって、だんなはフライドライスに照り焼き乗せて、更に目玉焼きをトッピング……と素晴らしく美味しそうな丼を創作していた。
というわけで、今日の一皿目。
今日のフレッシュジュース"LET US REVITALISE YOU"は、"GREEN SENSATION"ですって。
グリーンアップル、ほうれん草、セロリ、生姜とのことで、まんま野菜ジュースだな!と貰ってみたら、これが案外、美味しくて。
「Sauteed Alfa lofa with Egg」というのが面白かった。「……アルファルファ?」と思ったけど、私の知るアルファルファはかいわれ大根みたいな野菜なのに、でも目の前の野菜はきゅうりかなアロエかなといった風のうすら緑の白っぽい野菜。塩味の炒り卵和え炒めみたいになっていた。
そして、初志貫徹のヌードルコーナー。
麺は、これほどの種類から選ぶことができる。
いかにも食欲を唆る風な盛りつけで、米麺や平麺、卵麺など5種類ほど。
レタスやほうれん草、きくらげも一緒に茹でて貰える。
そして好みで何個でも、チキンボールビーフボールフィッシュボール蟹ボールを混ぜて貰えて、今日のスープは2択、鶏スープとトムヤムスープですって。
私は少し縮れた卵麺にほうれん草ときくらげ、チキンボール入りの鶏スープ。
よそっていただいてから、セルフで香菜、揚げ葱、フライドガーリックなどをトッピング。
米飯もあるし、なんなら寿司コーナーまであるし、よくよく見たらその寿司コーナーには「fresh "ONIGIRI" つくります」みたいな札まで立っていて、でもそれを頼むまでもないほどに日本食が恋しくはならないバリご飯。
今回の旅行では、これまで知らなかった味も沢山試すことができて大満足。
最後にはフルーツコーナーで、カット済にはなっていなかった丸のままのパイナップルも頼んで切って貰ったしで、昨日以上に充実した朝御飯になった。
バジル入りのフルーツサラダや、バタークランブルつきのバナナケーキも最後に少しいただいた。
水遊びとお買い物
そして今日は悲しい悲しい帰国の日。
迎えの車は12時頃に頼んでいたので、午前中は時間があるねと、あらかた荷作りを終えたところで水着になって、2時間だけプールサイドに行ってきた。
もう、日射しが当たるとぴりぴりするくらいに腕やら肩やらが痛かったけれど、海っぺりのガゼボを一つ押さえて、泳いだりころころしたり。
今日も海の波は高めで、白い砂浜は綺麗だけれど海の中には海藻も目立つ。やっぱりバリ島の海は、"見るもの"という感じなのだった。
そも、バリ島では「海に魔物が住んでいる(でも神様もいるらしいのだけど)」という認識らしい。「海は魔物が棲む悪い世界」であり、「山は神々が棲む聖なる世界」なのだとか。
それもあるのかな、やっぱり海にはあまり入る気にはなれないのだった。
で、ぎりぎりまで楽しんだ後はささっとシャワーを浴びて、「最後にホテルショップくらい見に行ってみる?」とお店があるらしいスパエリアにてくてくと。
ここのロッカーやジャクジー、サウナなどは無料で使うことができたらしい。階下にはハイドロ・バイタルプール(これは有料)もあるそうで。
だんなのお目当てはホテルのロゴ入りポロシャツだったのだけど、あいにくサイズの在庫が無くて諦めた。
こぢんまりとしたホテルショップはいくらか工芸品も揃っていて、私は可愛いゲッコーのマグネットを1つ買うことに。これが最後のバリ島土産。
そうして部屋に戻った後はフロントまで荷物を運んでくれる?とベルデスクに電話して、最後にクラブラウンジでお茶しましょうかと3日間お世話になった快適な部屋を後にした。
Wooden Batik Lizard Magnet |
112000Rp |
うっかりロブスター〜「The Ritz-Carlton Club Lounge」
最後にお茶の一杯でもというつもりが、うっかりビンタンビールを貰ってしまった私たち。
しかもぎりぎり朝食提供中のタイミングで、「SIGNATURE SAMPLERS」という朝食メニューがまだテーブルに置かれていた。
BRAISED BEEF、CHAWAN MUSHI(茶碗蒸し!)、LOBSTER SCRAMBLED EGGの3種類がある中、あら美味しそうねと、うっかりいただいてしまった、ロブスタースクランブルエッグ。
イメージとしては、ざっくり、ロブスターの身が入ったスクランブルエッグなんでしょ?という感じだったのだけど、やってきたものは想像を遥かに超えるものだった。
まず、お皿がでっかい。とてもでっかい。
どーんと半身のロブスターに、多分半身分そのままたっぷりあるのだろうロブスターの身がざくざくと。卵は若干固めに火が通っていたけれど、塩味ベースのあっさりとした味付けで。
更にベイクドポテトや葉野菜やトマトまで添えられて、十二分に立派なメインディッシュがやってきてしまったのだった。
ロブスター入りとは聞いていたけど、ロブスターに入っていたとは知らなかったかな……。
そしてブッフェ台には先のレストランで見た料理もいくらかあった他に、レストランには無かった中華蒸籠も。
中にはLo Mai gai、Vegetable Bun、Chicken Bun、Chicken Siaumai、Shang hai Dumplingなんて好物がたっぷり入っていたものだから、そのあたりも少しだけいただいた。
今日の朝食ブッフェでは見かけなかったカリカリベーコンも、このラウンジにはたんまり積まれていたものだから、これもビールのアテに2枚ばかり盛ってきた。
ここのベーコンはジューシーでとっても美味しい。
そしてこちらは、だんなが頼んでいた"CHAWAN MUSHI"。
鋳鉄のオーバルポットに可愛らしく固められた茶碗蒸しは、上にポン酢が張ってあってさっぱり味。
"Pumpkin, Red Snapper, Asparagus, Ponzu Sauce"とのことで、魚の大きな切り身もトッピング。
これも美味しかったから、どうせなら残りの一つの"BRAISED BEEF"も試してみれば良かったかな……というところで、タイムオーバーになってしまった。
ありがたいことに、チェックアウトの手続きもラウンジで済んでしまったので、さくさくとホテルを出て送迎の車に乗って。
私たちは使うことは無かったけれど、ホテルには"Arrival & Departure Lounge"もあるのだそう。
飲み物がいただけて、シャワーも使えてのんびりできる。日本への直行便は深夜発だったりするから、そういう施設があるのも、とっても便利。また泊まりに来たいわあ。
ングラライ空港で
「またすぐ戻ってきてね、バリ島に」
と、顔馴染みになったスタッフさんたちが見送ってくれる中、なるべく早く戻ってくるよと告げて、そして空港まではあっという間。
移動時間1時間くらいを見込んでいたのに、高速道路を使ったら本当に近くて、30分かからないくらいで空港に着いてしまったのだった。これはほんとに便利になった。
リニューアル後の「Ngurah Rai International Airport」もまた、随分広々と綺麗になって、そしてシステマティックになっていて。
出国手続きもあっという間で、結局、搭乗案内まで2時間半ほどの余裕ができてしまい、ならばと航空各社共通のラウンジでだらだらと過ごすことにした。
それなりに料理も用意されていたラウンジは、免罪品店街を見下ろす吹き抜けの2階に位置していて、テラス側の席に行けば開放感があって良い感じ。
私たちは電源が使える席を確保して、そしてまたビールを……つい。
ANKERはハイネケン系の、これもインドネシアのビール。
甘辛チキンとナシゴレンっぽいのと、えびせんとサラダ少し。
ラウンジの雰囲気はこんな感じで、一応、シャワールームもあったらしい。
そしてこんな札が立っていて、カウンターで頼めば日替わりのホットミールもいただけるようになっていた。
今日の「SPECIAL OF THE DAY」はSPAGHETTI CARBONARAとCHICKEN SOUP。
「つまりソトアヤムだよね?」と貰ってきたそれは、ホテルのものより数段カジュアルな味わいで、それはそれで美味しかった。だんなが頼んでいたカルボナーラは「んんんん……?」という感じだったけれど。
深夜の香港トランジット
そして復路も往路同様香港経由。
バリ島16:05発CX784、トランジットは香港到着3時間ほど後の、香港01:00発成田着CX524。
心配なのは何より台風被害だった。
千葉を直撃したのは昨日の朝で、でも翌日の今日になっても成田近辺の交通網は完全復旧に至らないらしい。昨日の夜時点で1万5千人近くが足止めされ、10日の昼の今時点でも未だ混乱は収束していなかった。
幸いにして千葉北西部の我が家は被害ゼロだったけれど(ベランダの植木鉢等も全て無事だそうで)、でも駅前の木が倒れていたりはしていたらしい。
ともあれ帰国するしかないよね、と、右の写真は香港行きのキャセイ便の機内食。
チキンはあんかけ御飯ですって。温野菜とフルーツ、パンもしっかりついてきて。
もう1つの選択肢はシーフードで、パスタですって。
既にもうあれこれ口にしていたから、味見程度で終わりにして、でも、お待ちかねのハーゲンダッツはしっかり食べた。
今回のハーゲンダッツは、バナナ&クリーム一択。
日本では見かけない、南国味のまったりこってり風味だった。濃厚なバナナジュースを飲んでいるみたい(全然溶けなくて、すんごく固かったけど)。
そして香港に到着し、特段買い物もなく、往路同様キャセイのラウンジでだらだら過ごした数時間。
後から思えば、せっかく時間が沢山あったのだから、シャワーを浴びさせてもらえば良かったわと思いつつ、例によって電源つきのソファを確保して、そこにカクテルいただいてきたりしながらのんびり過ごしていた。
夜だからか往路に寄ったラウンジよりは品数が増えて、ヌードルバーのメニューはこんな感じ。
担々麺に雲呑麺、トムヤムヌードル、牛肉麺。点心はチキン饅頭と馬拉糕。
ビールは青島(ほんとはサンミゲールの方が嬉しいのだけどー)、皿には素菜餃、潮州粉粿、檸檬雞、上湯娃娃菜あたりを少しずつ。
夜9時を過ぎて、こんなもの食べていて良いのかなー……と思いつつ。
ここの担々麺はとても好みな味わい。香港の街には降りなくても、ああ、香港の味だわって感じの野菜料理などをいただけるのも嬉しくて。
ソファでだらんとしながらレモンパイ(おいしい)やクッキー貰ってきてカクテル飲みつつ、
「あー、キャセイのラウンジ快適すぎる……もうワンワールド以外使う気になれない……ていうかキャセイが好き……」
とすっかりキャセイ信者な私なわけだけど、残念、今回はどの便でもアップグレードはして貰えなかった。
そして0時を過ぎて搭乗口に移動してみれば、搭乗口のすぐ近くに「蛋撻王餅店」という蛋撻屋さんを発見。
品数はほとんどなくて、でも蛋撻がちょうど3つ残っていたので、それをお土産に買って鞄に詰めた。
メニューには他にもチーズタルトとかドリアンエッグタルト(!)などもあり、何より目を引いたのは「特濃北海道3.6牛奶蛋撻」の文字。
北海道牛乳って、こういうところでアピールポイントになる食材なんだね……と、ちょっとびっくり。
そして搭乗した後は、ひたすら寝て寝て、機内食もドリンクサービスも来たことすら知らないまま、気付けば着陸まで1時間ほど。
目覚めたら目の前の機内誌ホルダーの上にちんまりと軽食の箱と紙パックのジュースが置かれていて、もそもそ食べていただんなに聞けば、ツナサンドとクラッカーとチーズあたりが入っていたらしい。ジュースは「うすら甘くておいしくなかった」そうなので、結局手つかずのまま飛行機を降りた。
ありがたいことに成田の混乱はもう収束していて、JRも本数を減らしつつも運行をしているということだそうだけど、コンテナの配送を頼みにカウンターに行けば、「一昨日の荷物もまだ到着していないと聞いているから、これもいつ届くかお約束はできません」とのこと。
大変だったですかと聞いたら、昨日の午前中一杯くらいまでは、移動できない人達が空港に残っていたのであるらしい。
でももう今日は滞りなく移動もできて、成田から1時間で無事地元まで帰ってくることができたのだった。
そして配送した荷物も、翌日昼には無事我が家に届いて。
近頃は尋常じゃない天候変動も度々で、次は我が身かと不安になるところもあるけれど、でもまた旅行は行きたいな。行けると良いな。