8月10日(土) 最後の安宿、絶品バインセオ

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タイトル

日替わり生春巻
FRESH SPRING ROLLS (Gói cuốn chay)
日替わり炒飯
FRIED RICE WITH CHICKEN (Cơm chiên thịt gà)
日替わり炒麺
STIR-FRIED NOODLES WITH PRAWN (Mì xào tôm)
日替わり肉料理
HAINAN STYLE CHICKEN (Gà kiểu Hải Nam)
STIR-FRIED BEEF WITH BLACK PEPPER (Bò xào sốt tiêu đen)
日替わり魚料理
STEAMED FISH (Cá hấp)
日替わりグリルもの
ROASTED GLAZED HAM WITH PINEAPPLE (Đùi heo muối bỏ lò trái thơm)
日替わりベトナム麺
DA NANG NOODLE SOUP WITH FISH CAKES (Bún chả cá Đà Nẵng)

これがベトナム旅行最後の朝食。
 
イングリッシュティーをホットで貰いつつ(ティーバッグなのがほんのり残念)、最後の朝はバインミーとあったかいおかず類、そしてとてもおいしかったデニッシュも2種類いただいた。
 
日替わりグリルのROASTED GLAZED HAMは、こんな感じに焼きパイナップルもたっぷり添えられているのがどこかシュラスコのようで、しっかり1切れいただいて。
 
今日の麺料理はダナン風のさつま揚げ入りブンということで、夫が頼んだものを見れば、トマトやパイナップルも入っているちょっと不思議なものだった。スープさっぱり味でおいしい。
 
デニッシュは安定のPAIN AU CHOCOLATE (Bánh sô cô la)と、日替わりものがNUTS DANISH (Bánh Đan Mạch nhân hạt)と、ナッツものでとてもよき。
 
おいしかったー。
 
そしてSHREDDED CHICKEN SALAD (Sa lát gà xé)に、私が唯一苦手なベトナムハーブ(おっさんの汗みたいな匂いの葉っぱ)が入っていて。
 
何度も口にはしているのだけど、「これがその葉っぱ」と未だ特定できなくて困っている。
 
バジルもミントも香菜も大丈夫なのに、この汗臭葉っぱだけがどうにも臭くて、苦手だなあと思っているのだった。
 
そして毎朝食べていたヨーグルトは、今日も自家製コンポート全部入りで。
 
午前中は荷造りしつつ、最後の水遊び&日光浴。
 
BONVOYプラチナ会員の特典で「16時までお部屋使ってくれていいよ」と言われたものの、空港の近くに1泊2000円ほどの宿を出発までの休憩場所として押さえていたので、適当に移動しようと14時にチェックアウトすることに。
 
昼御飯は適当&軽めにと、日本から持参したカップうどんと缶ビールを消費して、終わりにした。
 
チェックアウト、支払いは2万円弱(うち1万2千円くらいがバーベキューディナー代)。
 
このホテル、BONVOYの開業キャンペーン的なものでポイント消費泊したのだけど、4泊で17万6千ポイント(4泊すれば1泊無料)で。
 
今、普通にお金で泊まろうとすると、アップグレードされた 3 Bedroom Villaは9万5千円/泊らしいので、どうもどえらく安く泊まれたことになったみたい。
 
ちなみに飛行機はデルタのマイルで取ったのでこれもほぼ無料。色々良かったなあ。

1泊2000円!〜「Red Palace Hotel」

そして一転、1泊2000円の宿「Red Palace Hotel」に。
 
この界隈、結婚式場が多いみたいで、その敷設ホテルのようだった。
 
「朝食は無料よ」
と言われたけど、
「ごめん、深夜のフライトで午後10時頃にチェックアウトさせてもらうんだ……」
と、お部屋のキーを貰って。
 
夕食終えて、夜9時頃に居場所がないってなかなかストレスなので、この"空港近くの安宿滞在"はとても良いアイディアだった。ネットで知って「そうか!」ってなったのだけど。
 
古びた部屋、バスタブなしでシャワーのみ。
 
タオルはバスタオルが人数分、でも冷蔵庫もあるしライティングテーブルもあるし、過不足ないお部屋がたったの2000円。
 
夫は到着するなりベッドシーツをひっぺがして南京虫チェックを始めたけど(それが下の写真)、これも大丈夫そうだった。なので安心して出発までの時間をくつろぐことに。Wi-Fiも無料!
 
朝食がどういうものなのかものっすごく気になったので調べたところ、選択肢はほぼなく(ちょっとしたブッフェ式ではあるみたい)「今日はフォー」「今日はバインミー」という感じみたい。
気になるなあ……。
 
シャンプーが、使ったら髪が針金みたいになるやつだこれ、という感じだったので、旅行にはこういう事態も予想してパウチタイプのシャンプーセットも持ってこようと心から思ったのだった。
 
お湯の出も排水もクーラーの機能も問題なく。

最後のダウンタウン散策〜「HAN MARKET」

少し休んでから、ハン市場に行ってみようと、市場近くのダナン大聖堂(ピンク色の建物、キッチュでかわいい)に寄りつつ。
 
あいにく礼拝の時間らしく内部までは見られなかったけれど、青空に映えるピンクの聖堂がなんとも素敵な雰囲気だった。
 
ハン市場は、こんな入口の、屋内マーケット。
 
冷房は無く、ひたすらに蒸し暑い。
 
飲食店あり雑貨店あり食材店ありの、ダナン一番の市場がここなのだった。
 
迷路のような雑然としたフロアは、うっすらとだけ「このあたりに乾物店」という塊はあるものの、でもとても雑然としていて、良い雰囲気(こういうの大好き)。
 
中央あたりは吹き抜けになっていて、上階は主には衣料品店があるようだった。
 
怪しいTシャツなども見てみたかったのだけど、いかんせん、倒れそうなほどに暑くて、欲しかったものを買うだけで精一杯だった。
 
欲しかったココナッツクラッカーと、フエ名物の胡麻餅の大容量パックを合わせて₫200,000で買いつつ(値切れば良かったと後から思うも、もう暑くて判断力が無かった……)。
 
雑貨などもちらりと見つつ。果物いっぱいあって良いなあと思ったものの果物は持って帰れないしと、あっさり買い物を終えて一旦ホテルに戻ってきた。

美味絶品バインセオ〜「Bánh Xèo Bà Dưỡng」

最後の夕飯は、
 
ダナン名物!超有名店バインセオバーユン(Bánh Xèo Bà Dưỡng)へ行こう | ダナンスタイル」、
 
毎日数千人が訪れる大人気店!「バイン・セオ・バーユオン(Banh xeo Ba Duong)」の魅力を紹介 - Danang Holic
 
あたりのサイトを参考にしつつ、ホテルから車で5分ほどの距離(近すぎて、なかなかGrabも掴まらなかった←行っても良いよという車が現れにくい)のところにある、バインセオ専門店に。
 
細い路地の一番奥、途中には、そっくりな名前の別のバインセオ屋さんがあるので、「ここじゃない」と素通りしつつ、最奥の混雑するお店を目指して。
 
当然のようにクーラーは無く、扇風機のみ、ハエも飛んでるし、眼前の壁には小さな蟻が行進している。でも気にしない。気にしてはいけない。
 
"卵焼き"と称されることも多いバインセオだけれど、色が黄色いだけで、実は卵は使われていないこの料理。
 
薄い米粉にターメリックを混ぜたもの焼いたものの中にもやしやひき肉、海老などが入っている、ダナン名物でもあるベトナムの米粉料理。
 
地域によって見た目や食べ方、つけだれが異なるそうで、ダナンスタイルは、扇形に折りたたまれていて、皮も柔らかく、ライスペーパーに巻いて食べるのだとか。
 
食事メニューは、BÁNH XÈO(バインセオ)とNEM LỤI Đĩa nhỏ(ネムルイ=串に刺さったつくね)、BÚN THỊT NƯỚNG(ン・ンティット・ヌオン=焼肉のせブン)、BÒ NƯỚNG LÁ LỐT(焼肉の葉っぱ添え)の4種類のみ。
 
そのほかにビールやソーダ系、そしてずっと気になっていたSữa Bắp(コーンミルク)の文字も!
 
え、飲んでみたい、とコーンミルク、頼んでみた。
 
これ、まんま冷製コーンスープ。いくらかあっさりだけど甘くてとても飲みやすい。なんだこれおいしい。すごくおいしい。
 
持って帰りたい、と2本、帰り際に貰って帰るくらいには気に入りました。1本90円程度。
 
店内にこんな感じにコーンミルク専用の冷蔵庫が置かれているくらいには、ベトナムにおいてはメジャーな飲み物。面白い文化だなあ。
 
そして期待のバインセオは、もうめっちゃめちゃにおいしかった。
 
今回のダナン旅行で一番おいしかったものと言っても過言ではないくらい。
 
右の写真は、ネムルイ。これも適当にバインセオと一緒に食べる。
 
長方形のライスペーパーを手に取って、適当にちぎったバインセオと葉っぱ類、きゅうり、パパイアの酢漬けっぽいもの(ほのかに甘い)それに好みでつくねも乗せて、きっちり巻いたらたれつけて食べる。
 
たれが絶妙の甘辛さでコクがあっておいしくて。このたれだけを買って帰る人もいるみたいで、ビニールに詰めたたれがけっこうな勢いで売れていた。
 
・パリパリとシャクシャクと、ねっちりと、という色々な食感と風味が合わさった絶妙な食べ物で、生春巻きの良さと揚げ春巻きの良さが合わさったみたいな感じ。これはほんとにおいしかった。食べ飽きない。
 
で、これもおいしいと見たから頼んでみた和え麺も、じんわりピリ辛味なものの、こちらも旨味たっぷりで。卓上の野菜を混ぜたりしつつ、これもおいしくいただいた。
 
卓上のたれは、お碗に入った少なめのが2つと、たぷたぷに入ってレンゲが刺さったものが1つやってきて「?」と思ったのだけど、レンゲ入りのはおかわり用らしく。
 
食べ始めてみれば確かにおかわりは必須で、2回くらい、自分の碗に注ぎ足しながら食べることになった。
 
葉っぱとライスペーパーは食べきれるような量ではなくて、余所のテーブルを見ても、その2つは残して帰ってる人が多かったから、私たちもそんな感じにはなって。
 
で、葉っぱの中、ダナン滞在中何度も悩まされていた"おっさんの汗臭さみたいな匂いのする葉っぱ"の正体をついに突き止めた。
 
単体で囓ってみた夫が、「これ、ドクダミだ」と。
なるほどドクダミ、納得しかない風味。
 
生のドクダミってこんなに強烈だったんだねと納得しかなく、これだけはどうにも苦手だったから次からは除けて食べることができると思う(しかしもう帰国という)。

「Bánh Xèo Bà Dưỡng」にて
BÁNH XÈO
NEM LỤI Đĩa nhỏ (5 cây)
BÚN THỊT NƯỚNG
Bia Tiger
Sữa Bắp (Corn Milk)
₫80,000
₫40,000
₫35,000
3×₫20,000
3×₫15,000

そして再び部屋に戻り、出発まで2時間ばかり部屋でごろごろ。シャワーも浴びた。
 
お湯の出は全く問題なく、快適快適。

有料ラウンジからのベトナムエア帰国

そして21時半頃空港へ。
エアラインカウンターも出国手続きもまあまあの行列、それぞれ15分くらい?
 
けっこうな混雑だったこともあり、3時間27USDのCIP ORCHID LOUNGEでだらだらすることにした。
 
料理はそれなりにあり、適当にミートソースと唐揚げ、生春巻きでサイゴンビール飲んで。
 
チェーがある!と、
 
Chè đậu xanh(Vietnamese mung bean sweet soup)、
 
Chè đậu đỏ(Vietnamese red bean sweet soup)
 
もいただいてはみたけれど、これはいまいちだったな。……なんというか、味が無い感じ。
 
そして23:15搭乗手続き開始、24:05発だったはずの飛行機は一向に搭乗手続きが開始せず、何のアナウンスもないまま23:45頃に。
 
漸く流れたアナウンスによると機材不具合により45分遅れるとのこと。結局搭乗口で45分強立ちぼうけし続けることになって、深夜にこれはつらかった。
 
座るなり爆睡して、けれど背中痛ーい首痛ーいとなりつつ、やっぱりそう眠れるものではなく。
そして4時半に朝食ですよと起こされるという。夜行便は大変だ……。
 
ベトナム航空での帰路便、朝4時半(日本時間なら朝6時半)の朝食は、non-japanese style (western & asian style)とjapanese styleの選択だった。
 
日本食だったら、おこわ、ベトナムポークハム、ソーセージ、玉子といった組み合わせだったらしく。
 
non-japanese styleが良いなと選んだら、ビールフシチューとパスタのセットだった。
そして甘いコールスローみたいな海老サラダにフルーツ、ヨーグルトにクロワッサン。
 
ほとんど食べられなかったけど、パンがちゃんとおいしかったので、パンとフルーツとヨーグルトは食べておいた。
りんごジュースがあまりに甘くて飲みきれず……、よぼよぼしながら、25分遅れで8時過ぎに無事成田着。
 
SPGアメックスの特典の1つ、成田からの手荷物無料宅配サービスを利用して大きなスーツケースは自宅に送ってしまうことにして、空港からの帰宅は軽装で。らくちんー。おつかれさまでした……!