7月20日(日) 台湾高鐵、初めての高雄

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JALファーストクラスラウンジからのー

今日から夏休み旅行。
海の日絡みで7泊してしまえということで、今回は台湾の高雄2泊+台北5泊(途中日帰りで弾丸香港)という旅程にしている。
 
おそらくは、来年以降はなかなかこの身分にはなれないであろうJALのJGCプレミアの特典を使い、羽田空港国際線 JALファーストクラスラウンジで朝御飯を摂ってからの9時頃の便で台北、松山空港に。
 
往復共JALマイルを使っての旅程、往路は消費マイルそのままにプレミアムエコノミー席を押さえることができてしまったので、とても快適な移動になった。
 
ラウンジは、前回の羽田国際線利用時にはコロナ明けでまだ営業していなかった寿司バー「鮨 鶴亭」も再営業していて。
 
けれどラウンジ到着が6時45分ほどと、「鮨 鶴亭」の営業開始の7時より前だったから、結局寿司バーは行かなかったな。
行ってみても良かったな。
 
席からのスマホオーダーでいただける料理色々と、セルフサービスのお酒類。テリーヌなどの冷菜もセルフサービスで複数ある。
 
「カレーは普通のラウンジでも食べられるから」
 
と、ファーストクラスラウンジならではのお寿司だったり肉料理だったりをしっかり楽しんでしまった。
 
お米プリン、"ムハラビーヤ"はアラブあたりのスイーツらしく。
ローズシロップがかかっているのがとてもゴージャス。おいしかった。
 
お寿司で日本酒飲んで、その後2種類のシャンパンをいただきながら、調子に乗ってデニッシュなども口にしてしまいつつ。
 
そして食事の後は上階のサロンで和菓子とチョコをつまみながら梅酒飲みつつ、ソファでだらだら。
 
毎度思うことだけれど、空港ラウンジはデブ製造機……。まことにあかんスポットですよ。
 
きんつばっぽい(というかきんつばそのものな)島根の和菓子、おいしかった。

「羽田空港国際線 JALファーストクラスラウンジ」にて
鮨(マグロ(天身)・紅富士(ニジマス)・玉子)
パテ・グランメール
鴨のテリーヌ オレンジ風味
サザエと海苔の煮凝
みつせ鶏のローストジャスミンライス添え
ガスパチョ風スープ (冷製)
ムハラビーヤとローズシロップ
紅茶と夏みかんデニッシュ
日本酒(酔鯨 純米大吟醸 丞)
シャンパン(Leonce d'Albe Spéecial Réserve Brut)
シャンパン(Joseph Perrier)
 
「三英堂」の湖都路
「GODIVA」のチョコレート
梅酒(本格梅酒 鶴空)

そんな搭乗前の飽食だったので機内食はスルーする予定が、今年の5〜8月は「JAL近距離線機内食に資生堂パーラーの本格洋食メニュー」なるキャンペーン中とのこと。
 
資生堂パーラーなら食べたい!と、キーマカレーをしっかりいただいてしまった。
 
リーフレットにお菓子にランチョンマットにと、そこここに"資生堂パーラー"のロゴ。テンションいとあがりけり。
 
キーマカレーはしっかりスパイシーで辛さもある。おいしい。
 
見た目も綺麗だし、味も申し分なく。
 
洋食or和食、みたいな選択肢は無かったものの、この機内食は嬉しいものだった。
 
そして最初から 食後のハーゲンダッツは、最初からトレイに乗ってはいたものの、食べる時までしっかり固く。
"シンカンセンスゴイカタイアイス"ならぬ"ヒコウキスゴイカタイアイス"だった。
 
"JAL機内限定"とパッケージに記載のある、苺のミルクプディング味。

JAL機内食 資生堂パーラー監修メニュー
キーマカレー
魚のエスカベッシュ
ショコラヴィオン
ハーゲンダッツ(苺のミルクプディング)
コーヒー

1万元のお小遣い

到着後は、事前購入していたSIMカードを受け取りその場でスマホを通信可能な状態にして貰い、そして事前登録していた「いらっしゃいませ-遊・台湾で金運も開運も狙っちゃおう!〜Taiwan the Lucky Land」の抽選に赴けば、夫と2人して当選してしまった。
 
その場で1枚5000元(≒2万5千円)が入金された悠遊カードを2人分貰ってしまう。2人合わせて5万円超!え、すごくない??
 
前回の台湾でも同じキャンペーンをしていて、その時は2人共外れていたのだけど、「台湾観光庁企画・個人旅行者対象/NT$5000プレゼント抽選キャンペーンに特別予算を追加」ということで、継続されたこのキャンペーンに見事当たった次第。
 
悠遊カードは1回の使用限度額は1,500元、1日の使用限度額は3,000元なんですって。
 
で、一旦タクシーで台北のホテルまで移動し、大きなスーツケースを預けた後は小型キャリーを1つ持ってメトロの駅までてくてく歩く。けっこう距離がある。そして蒸し暑い。

台湾高鐵に乗って〜「台鐵便當」

そして一路高雄へ。
 
台北駅でツーリスト用のTaiwan High Speed Rail Pass 3 DAYを購入し、予約してあった往復分の台湾新幹線「台湾高鐵(Taiwan High Speed Rail)」の便を印字してもらい。
 
で、予定の便までまだ30分以上あるねと台北駅構内を歩いて「台鐵便當」のお弁当”排骨經典便當"(100元)買って、日本のパン屋さん「ヤマザキ」(店名もこのままカタカナで「ヤマザキ」)のエッグタルト"蛋塔"(2個84元)買って。
 
そして微笑台北車站の吹き抜けホールで開催されていた地方の夜市のお店イベントみたいな一角でおいしそうだった「泰哥Tiger 泰式手沖奶茶」のミルクティー買って、新幹線に乗り込んだのだった。
 
台湾新幹線は日本の新幹線技術の初の海外への輸出案件だったそう。
 
車両はJR東海・JR西日本の技術が入っているということで、ほぼほぼ700系。
 
この写真だけだと本当、新幹線の写真だね?としか思わないと思う。
 
座席も、乗り心地も、車内の音も、まんま、ほぼほぼ東海道新幹線で脳がバグりそうになる。
 
そしてネット予約だと、席の指定はできなくて。
 
3人がけの内側2人だねと言っていたら窓際に若いお兄ちゃんが乗ってきて、台中で降りたら入れ違いで別の人もやってきたんだったかな。
 
その程度にはしっかり混み合っていた。
 
座席の前を見れば、こんな感じにトイレの案内だったり、広報誌だったり。
 
車内販売もワゴンがやってきて、ひと昔前な雰囲気の新幹線といった空気感だった。ほんとに。
 
高雄は、左營駅。"のぞみ"に近い便だと1時間半ちょっと。快適な旅だった。
 
というわけで、ドオレンジ色のミルクティー飲みながら、台鐵便當!
 
公式サイトによると、中身は「白米、排骨(臺灣)、魚漿煉製品、豆包(非基改)、蛋及季節蔬菜等」なのであるらしい。
 
丸い紙容器の器、真ん中にどーんと排骨。
 
他に厚揚げっぽいのとさつま揚げっぽいのと煮卵と優しい味の野菜炒め(玉ねぎとか人参とか)と、大根の酢漬けっぽいのが入っていて。
 
そして見た目以上にご飯もたっぷりだった。これはもう、間違いなくおいしいものだ。
 
そしてミルクティーはこのサイズのペットボトルに練乳大さじ5くらい入ってるのかなという濃密な甘さ。
 
エッグタルトもしっかり甘く。通常の3倍くらいのサイズ感だったからすっかりお腹いっぱいになってしまった。
 
でも、周辺のタルト生地は良い感じにさっくさくで、中に詰まったフィリングは焼きプリンという感じで素朴ながらおいしいスイーツ。
 
ミルクティーの甘さと共に、甘い=御馳走という、図式がやっぱりあるのかなと笑ってしまいつつ、あっという間の電車旅は終了。

台湾高鐵車内で
「台鐵便當」の
    排骨經典便當
「ヤマザキ」の
    蛋塔(2個)
「泰哥Tiger 泰式手沖奶茶」の
    泰式手沖奶茶
 
NT$100
 
NT$84
 
NT$60

高雄のお宿はマリオット〜「高雄萬豪酒店」

高雄のお宿は、Marriott Bonvoy系列の、「高雄萬豪酒店(Kaohsiung Marriott Hotel)」。
 
新幹線駅からは地下鉄数駅、そこから徒歩で5分ちょっとという立地。
隣接したショッピングモールがあって、その向こうにはコストコもあった。
 
プラチナエリートだよーと伝えたら、上階のクラブラウンジでチェックインの手続きをさせてもらえて。
 
ラウンジはこんな感じに広々と、朝食とカクテルタイムのサービスが提供されている。
混雑している時は席は1時間までにしてねとか、そんな注釈があったかな。
 
チェックインの時間はアフタヌーンティーサービスがあるなどということはなく、コーヒーマシンとソフトドリンクの他は、フルーツとクッキー数種類程度の用意だけがあった。
 
お部屋は23階、グレードアップはしてくれた……のかな、解らない。
 
ライティングデスクのない室内はダイニングテーブルに使えそうなサイズのテーブルとカフェテーブル的なものがあって。
 
デイベッドほどのサイズのカウチソファにオットマンつきの椅子。
 
そして浴室は客室から丸見え(ブラインドは下ろせる)のスケスケ仕様だった。
 
お風呂が見えるのはともかくとして、トイレまで丸見えなんだよなあ……、という。
 
結局、トイレの度にブラインド降ろすのもめんどくさいと、滞在中はずっとブラインドを下ろしっぱなしだった。
 
自然光が入ると洗面台でお化粧がしやすいというのはあるけれど、でも謎仕様だなあと思ってしまう。
 
そしてウェルカムスイーツ(?)が、謎の駄菓子のようなスナック菓子で。
 
ターンダウンサービスもあって、その時には個包装のチョコレートが2切れあった。
 
そしてこちら、高雄到着早々、地下鉄乗るところの売店で買ったかわいい袋2つ。お値段失念。
 
右は巾着、左はペットボトルを入れるための袋のようで。
 
今回、台湾にジム用の保冷水筒を持ってきていたので、この左の袋がめちゃめちゃ活躍してくれた。
 
台湾旅行に水筒は絶対必須だし、トートバッグの中で転がったりしないように、持ち手にカラビナつけてこの袋ぶら下げておくのが大勝利という感じで。
 
そんなこんなでカクテルタイム、ご飯はともかくビールが飲みたいねと、クラブラウンジに行ってみた。
 
台湾啤酒飲み飲み、でもホットディッシュに滷肉だとか味噌烤雞腿だとかがあったのでこれもつまんで。
 
食べなかったのだけど、これ、謎の"關東煮(Kanto oden)"なるおでん。
 
カニカマ?扇形のかまぼこ?それに焼売のような何かとか、大根、人参、うずら卵、海老団子っぽい何か。
 
これ、おでんと言われても困るし関東と言われても困るな……と苦笑い。
 
ともかくもこんな感じに台湾啤酒を飲みつつ、チーズとか、滷肉とか味噌烤雞腿とか。
 
滷味は朝も夜も毎食なにがしかが出ていたのだけど、これが毎食おいしくてちょっと悔しかったりして。

ビブグルマンの肉燥飯〜「老店柏弘肉燥飯」

台湾到着の初夕食は、ビブグルマンに2年連続掲載されたという、老舗の肉燥飯屋さん「老店柏弘肉燥飯」に。
 
忠孝夜市に隣接しているお店で、最寄り駅からレンタサイクル(YouBike)で10分ほどの距離にあった。
 
19時過ぎ、店頭には5組くらいのお客さんが待っていたのかな。
 
メニューを見てもビールはなく、
「ビールないの?」
と尋ねたら
「そこにセブンイレブンあるから(買ってきて好きに飲んで良いよ)」と。
 
うおおおわかりやすい……と思いつつ、素直にビール買ってきて(もとい、夫が買ってきてくれて)、ビール飲みつつ、料理をいただいた。
 
全体的ににんにくたっぷりな料理は私たちの感覚ではいかにも酒のアテなのだけど、現地の人たちが飲んでいるのはたいていはお茶。
 
私たちが缶ビールをプシッとやっているのを見て、欧米人のお客さんたちが「あ、あれ良いな」とばかり、真似してセブンイレブンで買ってきていたのがおもしろかった。
 
右の料理は"蟹肉炒蛋"と"空心菜"。
 
蟹玉はコンフィにされているかのようなほくほくにんにくが大量に入っていて、シンプル塩味、やさしい味。
 
ちなみにオーダーはスマホでやって、注文を入れた後にレジまで出向いて会計をする(あるいはリモート決済もできるようではあったけれど)スタイルだった。
 
夫がビールを買いに行っている間に注文を済ませようとしたのだけれど、「レジで払ってね」の中国語が解らなくて、しばし悩んだりもして。
 
そしてこちら、今回の台湾で魯肉飯に次いで色々な店で食べまくったんじゃないかという、"蒜泥白肉"。
 
"蒜泥"はにんにくだれ、"白肉"は茹でた豚バラ肉の意味。
 
ほぼほぼ雲白肉といった風な料理で、しっかりにんにく風味のピリ辛だれがとても良かった。やっぱりこれもビールが進む。
 
で、台北あたりでは魯肉飯、滷肉飯と呼ばれるものが、この地方においては"肉燥飯"。
 
ほぼ同じもの。……というか、同じもの。
 
このお店は脂身多めのとろとろ系で、若干甘めな味付けで。
 
並ぶ名物のもう1つが"腿庫飯"というもののようだったけれど、塊の煮豚がどーんと乗っている迫力の品だった。
 
ともかくも、初日からおいしいものを食べられて大満足な夜。

高雄 忠孝夜市界隈「老店柏弘肉燥飯」にて
空心菜
蟹肉炒蛋
蒜泥白肉
肉燥飯/小
肉燥飯/大
NT$65
NT$240
NT$160
NT$39
NT$68

食後は夜市をさらっと見て歩き、「水果師傅水果專賣」という、品数豊富なフルーツ屋さんのカットフルーツを買ってみることに。
 
店頭の冷蔵棚を見ただけでは解らなくて、「マンゴーとライチください」と言ったら別の冷蔵庫から出してきてくれて、その2パックで計85元。
 
日本での台湾マンゴーと台湾ライチの値段を考えると、当然ではあるけれどべらぼうに安かった。

高雄 忠孝夜市「水果師傅水果專賣」でお買い物
カットマンゴー
剥きライチ
 
セットでNT$85

で、この買い物のあたりから真剣に雨が降ってきてしまって、でも歩いて帰るのは大変だからと雨の中再びYouBikeで駅まで帰ろうとしたところで、ショッピングビルの入口で盛大にスリップしてしまい、右肩を地面に強打する、まあまあの惨事に。
 
地元のおっちゃんがすごく心配して助けてくれ、「お大事にね」と祈る仕草までされてしまって、すみませんすみませんありがとう、と。
 
数分間、肩が痺れたようになったものの指も腕もどうにか動くし、あとは四十肩になった時みたいに腕の上げ下ろしが痛いなーという感じ。
 
宿でいっぱい氷もらって、日本から持参したジップロックに詰めて氷嚢にしつつ、でも買ってきたフルーツはしっかり食べた。
 
マンゴー、すっごく甘い。台湾で食べるかき氷に乗っているあの果肉、そのまんまの濃厚な甘さ。
 
ライチもまだぎりぎりシーズンらしく、いかにもフレッシュな実がおいしかった。
 
とりあえず、自転車ですっこんだ時にフルーツばらまく事態にならなくて良かったわ……。
 
本日、歩いた距離10.30km。15940歩。がんばりました。