8月16日(火) 海亀と泳いだ日
ホテルのブッフェ朝食
今日は朝4時に起きて、精力的にお洗濯。
ウェスティンにしては珍しく(?)館内にランドリールームがあるらしい事は、事前に調べてあった。
……けど、一般的には洗濯で2ドル、乾燥で更に2ドルという風にメニューが分かれるものだと思っていたのだけど、2Fのランドリールームに並んでいたマシンは軒並洗濯から乾燥までが全部込み込みのものばかり。
乾燥のモードだけが、HOT、WARM、DELICATEと選べる風になっていたから、シャツ類は乾燥までしっかりかけたくないなと、下着小物等々諸共DELICATEモードにしておいて、半乾きで仕上がったそれを部屋で干すことにした。バスルームには幸い、物干し用のロープも壁についていて。
まあ、濡れた水着も翌日には乾く程度には室内が乾燥しているからなんとかなるでしょと、クローゼットに洗ったシャツをぶら下げれば、半日程度でほとんどは乾いてくれた。
朝食は、チェックイン時にくじ引き(?)で引き当てた無料朝食券を使ってホテルのブッフェ朝食を。
白飯に味噌汁、キムチまでそっと用意されている、海外であるあるな感じの品揃えで、卵料理はその場で焼いてくれるスタイル。
たっぷりめの生野菜にハムにスモークサーモン、デニッシュ少し。
チャモロソーセージは案外しっかりと辛く、ミートローフみたいな見た目の巨大な塊から切り出したスライスハム(は別皿に盛ったので右の写真にはないけれど)が美味しかった。
焼き置きのワッフル、パンケーキ、フレンチトーストの類は、まあこんな感じかな……という。
中華風なようでちょっと味わいが違ったお粥があって、そしてトッピングも刻み葱、茹で卵、にんにくチップという中華粥らしからぬ組み合わせ。
「なんか、中華と違う……むしろインドネシアっぽい……?」と思っていたところ、これはフィリピンスタイルのお粥の"アロスカルド"というものだったよう。
チキンスープベースの粥で、にんにくチップを添えるのが定番みたい。これ、塩気もしっかりめで美味しかった。
フルーツは緑肉と赤肉のメロン、パイナップルとシンプルだったけれど、その脇にコンポートが3種類、八角風味のパイナップルとシナモン風味のピーチ、こちらもシナモン風味の洋梨があったのがとても素敵だった。ヨーグルトに添えるととても良い感じ。
私たちのテーブルのすぐ近くには"U.S. Navy"のロゴ入り迷彩服の軍人さんたちが食事していて、そして朝のエレベーターホールやロビーフロアにもちらちらと迷彩服のその姿。
どうやらホテルにはそこそこの人数、アメリカ海軍の人たちが逗留しているらしく、そして旅行客はと言えば、日本人より韓国人が圧倒的に多い印象。
そんなに韓国人大勢来てるんだ……?という実感は、朝食後に向かったPCR検査会場でますます思い至るわけだけど。
無料PCR検査会場に
現段階でのグアムへの海外旅行は、出国時にはワクチン3回接種の証明を持っていればよし、帰国時には帰国前72時間以内のPCR検査陰性の証明書を持っていればよし、という風な状況。
結果が出るまでは丸一日かかるそうだから、逆算すると今日中に検査受けに行かなきゃだよね?と、徒歩圏内のショッピングモール内にある無料検査場へPCR検査を受けに行ってきた。
海外旅行客誘致目的の、グアムの無料検査サービスはたいそうありがたい存在で、同じタイミングでハワイに行った人の話をSNS等で目にしたところによると医療施設頼りで1人15000円くらいかかったとか、何とか。
受付開始の9時に合わせて早々に行ってみたところ、会場前は百数十人くらいの行列が出来ていて、でも蓋を開けてみればそのほとんどは韓国人旅行客(韓国は抗原検査で良いそうで列が別れる)で、日本人の列は十数人くらい?
待っている人数の印象に比して、数段さくさくと、30分足らずで検査を終えることができた。
鼻の奥をぐりぐりと綿棒でかき混ぜられるPCR検査、私は受けるのが今回初めてだったものだから、「痛っ!?きもちわる……っ!?」となったわけだけど。
だんな曰く、「アホの子みたいな顔をして口開けると楽なんだよ」だそうで、それを早く言って欲しかった。
明日のお昼以降にパスポート持ってくれば結果を手渡ししてくれるんですって。
ウミガメとシュノーケリング
今日は本当に最高に良い天気で、海遊び日和。
しかも今日のビーチはそこそこ満潮気味で水深もあり、そして足元にはちらちらと熱帯魚たちも見ることができた。
体長20cmほどの白っぽい魚は、「美味しそうな体型だな」と思ったらカスミアジというアジの仲間の幼魚だったみたい。
カワハギっぽい見た目のカラフルなのはムラサメモンガラ(見た目通りにカワハギの仲間らしい)。
ああ魚、ちゃんといたんだーと感慨深く思っていたら、ビーチでカヤックレンタルなどをしているお店の人が話しかけてきて、沖では普通にウミガメと会えますよ、と。
スタッフついて沖までカヤックで連れてってくれて、シュノーケリングするツアーが1人$45、写真色々撮ってくれてデータでくれるのがオプションで+$10。
あんまりに良い天気だったのと、波打ち際でも魚と会えた喜びから、ついつい申し込んでみた。
今回の旅行、島内巡りとかシュノーケリングツアー云々的なものには何も申し込んでいなかった(ひたすらのんびり過ごすつもりだった)けれど、そも、その手のツアーはまだほとんど再開していないのだそう。
雨期でこれだけ穏やかな日が続くのは珍しいですよと言われたこともあり、いそいそとカヤックに乗って沖に繰り出してみたのだった。案内役は現地の色黒イケメン、オースティンくん。
鼻呼吸しがちで水中眼鏡の中に頻繁に海水を入れてしまう私は、シュノーケリングはできない人なんだわ、そういう体質なんだわなどと思っていた。
……のだけど、今日借りた日本製のシュノーケリンググッズは実に優秀で(TUSAというメーカーのものだった)、鼻呼吸しそうになっても全く水が入って来なくて。
海岸から200mほどの沖合に出れば見事な珊瑚礁が広がっていて、水族館で見るそのままな光景のお魚天国。
20種類以上くらいの魚は目にすることができたと思う。アオブダイみたいな綺麗な青色の魚もいたし、チョウチョウウオの類も何種類も。
真っ青な巨大なヒトデに30cmくらいはありそうな巨大なクロナマコ、視界に入る魚影は、50尾くらいはいたかも?くらいの魚群ともすれ違った。
カクレクマノミもいたし、そしてめでたくウミガメも見ることができた(えらいスピードで泳ぎ去ってしまったけれども)。
溺れないようにと救命胴衣をつけていたから素潜りまではできなかったけど、シュノーケリングに慣れたら素潜りもできるようになるかしら。
とにかく、とんでもなく透明度が高く、水深10mくらいの場所も泳いでいたと思うけど、それでも海底まで綺麗に水が澄んで見えた。
カヤックに重りをつけて係留して、そこそこの距離をシュノーケリングで往復したし、その後、カヤックに再び乗り込むとか、船漕いで帰る(そこは私は乗ってるだけでだんなとオースティンくん2人が頑張ってくれたのだけど)とか、1時間ばかり、そこそこしっかりな運動になった。
んで、午後にも水遊びするつもりで、今日のお昼は一旦部屋に戻って部屋で適当にカップ麺と、だんながホテル向かいのABC Storeで買ってきてくれたスパムむすびを半分こ、あとビール。
5泊もしていたら絶対途中で"なんかもう今日はどうでも良いお昼を食べよう"という日が来るだろうからと持ってきていたカップ麺。
"そうそうこれこれ"という風な美味しさだった。
輪を掛けて"そうそうこれこれ"な気持ちにさせてくれたのが、玉子焼き入りのスパムむすびだったりしたわけだけど。
そんな昼食をささっと済ませた後はまた水遊び&ビーチのデッキチェアでごろごろの数時間。
ホテルや街中でアメリカ軍人の姿を見かけるの同様、頭上にはかなり頻繁(3機まとめて飛んできたりするけど、ならすと10分に1機ペースくらい?)に戦闘機が飛んでいて、なんだか、すごいな……という感じ。
んで、「ちょっとは日焼けして帰りたいし」と、毎回大惨事になりがちな肩と首だけに日焼け止めを塗っていた結果、腕と足がめちゃくちゃに焼けた。足もここまで焼けるんだ?ってくらいに太腿が真っ赤に焼けて、かなり痛々しい状態に……。
ガンボっぽい海老スープ?〜「Beachin' Shrimp」
そして火曜の夕方、夕飯難民になりかけていた私たち。
湾向こうに見えるホテル日航の中華料理店やブッフェ料理店とかはどうですかねと調べてみたら、営業は水曜から日曜までとのこと。
一応と電話してみれば、「ホテル日航のレストランは月火のディナータイムは全て閉まっています」というけんもほろろな言葉。
ここウェスティンのイタリアンも評判良いらしいのに、これも休業中。そんな感じに、ホテルレストランでさえもあちらこちらが休業していたり規模縮小していたりの現状なのだった。
月火に滞在している旅行客はどうすればいいのおおおお?と途方に暮れていたところで、「そうだ、海老屋はどうだ」と思い出した私。
グアム島内あちこちにある「Beachin' Shrimp」は海老料理専門店。
最寄りの店舗(例によって「Tha Plaza」の一角)は、グループ店(?)の「Eat Street Grill」と繋がっていて、どちらの店の料理もいただけるようになっていた。
けど、テーブル担当のおばちゃんが最初は「Eat Street Grill」側のメニューしか出してくれなくて、私が「海老料理はもっと別のがあるはず!」と気付いて出してもらうまで「Beachin' Shrimp」側のメニューを出してくれなかったり、"日替わりのビールは尋ねてね"というメニューの記述があったから「今日のビールは何?」と聞いても「I don't know」の一言だったり、とんでもなく無愛想で感じが悪かった。
こういう時は客側の意思表示としてもれなくチップを5セントとか1セントとかにしてしまうところなのに、レシートにはがっつりサービスチャージ10%が加算されているのが憎かった。
ハワイもグアムも、そういう店(サービスチャージ自動加算)が多いけども。残念。
そんな残念な接客ではあった(ここまで感じ悪い接客は、今回の旅行、唯一この店のこのおばちゃんだけだった。ほんとに)ものの、でも料理はすこぶる美味しかった。
「懐かしい!食べる!」と頼んだバッファローウィングは、正しき感じのすっぱ辛いソースの絡んだ揚げ鶏(手羽元を使うのがお約束)。
添えられる白いディップは、店によって青カビチーズ風味だったりもするけれど、ここのはマイルドなランチドレッシング。
なぜかセロリスティックが添えられるのもお約束で、それほどにはセロリスティックが好物ではないだんなの代わりに、私が一人でばりんぼりんいただいた。
そして期待のシグネチャーメニュー、店名まんまの「Beachin' Shrimp」は、
「Beachin' Shrimp is a secret recipe that is simmered for 10houres to create our unique spicy broth. Served with nine large prawns. Linguini fini pasta, and French bread for dipping !」
という品で。
10時間かけて作られるスパイシーな海老風味スープに大きな海老が9尾とリングイネが入っていますよ、というもの。
ぽそもそ食感のフランスパン(なようでいて、ちょっと違う食感のパン)は、事前に目にしていた旅行客のブログによると食べ放題という記述もあったものの、メニューでも言葉でも「食べ放題」という言葉は無かったので、おかわりまではしなかった。
スープカレーのような見た目のスープに、ラーメンのごとく麺が沈んで、海老がごろごろ。ほんの少し辛さのあるスープは焦がしバジルの風味もして、なんだかこれ知ってる味がするなと思ったところ、だんな曰く、「これ、ガンボスープの味だ!」と。
確かに、あのガンボ(=オクラ)のとろみとかは皆無なわけだけど、味の方向がとってもとってもガンボスープ的。ニューオーリンズで「ケイジャン料理ですよ」という顔で出てきても、きっと全く違和感ない感じ。
ついラーメンみたいな感覚で啜りたくなっちゃうね言いながら、海老も麺も美味しくいただいた。
しかし、視界に入るほぼ全てのテーブル供されていたこの料理、なかなかに不思議な料理だと思う。……スープスパゲッティって、あんまりメジャーな品ではないと思うし。
Buffalo Chicken Wings Beachin' Shrimp Beer(Guam Island IPA) Beer(Corona) |
$12.99 $21.99 2×$8.95 2×$6.25 |
帰り道には当たり前のようにABC Storeに寄ってしまうわけだけど。
なんだこれ変な飲料がある!と、息子へのお土産用にと思わず買ってしまったのが、チュッパチャップスの炭酸飲料。
上からGRAPE FLAVOUR、MANGO FLAVOUR(新商品!)、MELON & CREAM FLAVOUR、STRAWBERRY & CREAM FLAVOUR。
いや、案外美味しい……んじゃないですかね?とビールで御機嫌になった頭で、新商品マンゴーと、ストロベリークリームを買ってみた。
他にも、Jack Daniel'sのハードレモネードもあって、それは私が飲んでみたくてすごく気になったのだけど、すごく値段が良かった(1瓶700円とかだった感覚が)ので諦めたのだった。