食欲魔人日記 00年2月 第5週
2/28 (月)
中華粥 with 油条
プーアル茶

数年ぶりくらいに「胃もたれ」を実感している週の始めの月曜日。不覚だ。おおいに不覚だ。バイキングで歩けなくなる寸前まで食っても、そうそう胃もたれなどにならない自分であった筈なのに。
それだけ昨日の肉は胃もたれ要因が大きかったのだろうか。いや、「胃もたれ要因」って何が要因なんだかさっぱりわからないんだけど(食べつけない高級肉の食いすぎか?)

かくして、夫婦2人が
「胃が重い〜」
「からだ、だるい〜」
「会社行きたくなーい〜」
「会社お休みしたーい〜」
とブーたれながら中華粥を囲うのである。
お供には油条とプーアル茶。ちょっとやる気、出てきたかな。

フレッシュネスバーガーにて
 サルサコンボ(サルサバーガー、オニオンリング、アイスハーブティ)
 マーブルケーキ

午後1時に来い、というお客がいらっしゃった。
そして、午後2時に来い、というお客もいらっしゃった。
かくして、お昼休みに鞄抱えて1時に到着すべく会社を出る私である。2時の約束まで20分余ったのでフレッシュネスバーガーで昼食摂取。何やら週明け早々バタバタなのではあった。

本日のランチセットはサルサバーガー、だというので割安なこいつを注文。中華粥で空腹極まりなかったので、マーブルケーキもついついトレイに乗せてしまう。ちょっと固めでもそもそしたこのケーキが、実は私、好物である。

サルサバーガーは、トマトやらピーマンやら玉ねぎやらの野菜がゴロゴロと入ったピリ辛ソースがたっぷり挟まっている。
モスのテリヤキチキンバーガーといい、ソースたっぷりのバーガーは垂らさないように食べるのが一苦労である。スーツの膝に垂らしてもまかりならんし、かと言って紙袋の中にポタポタ垂れていくのはいくので、やっぱりやるせない気分になってしまうのであった。このソースってどうすりゃいいのか。すくって舐めろというのか。そのまま捨てるのには忍びないし。もしかしてこんなくだらないことを考えているのがそもそも私だけなのか。

今日も今日とて、サルサソースはパタパタと袋の中に落っこちていってしまうのであった。んんん、勿体無い。
仕方なしに、袋の底に溜まったソースにオニオンリングを浸して食べる。結構いける。ていうか、かなり旨い。棚からぼたもち(ちょっと違う)。
そして10分で食事を終えた私は、また会社訪問にいそしむのであった。

牛筋肉の煮込み
鶏肉と大根のスープ煮
御飯
麦茶

イチゴ

だんなの帰りが遅くなるらしい、というのでいつでも食べられる煮物系を準備。大根と人参、鶏肉を拍子に同じ大きさに切り揃え、スープと老酒でことことと煮る。とろんと大根が透き通ったら砂糖と塩と、ガリガリと胡椒をひいて、とろみをつければできあがり。とろみを濃くすればおかず然とするし、スープを多めにしておけば汁もの代わりになる便利なおかずだ。

先週に作ったまま残っていた牛筋肉の煮込みも温め、御飯をよそって簡単ごはん。
鶏肉の煮込みは刻み万能葱をパラパラとふる。牛筋煮込みも同じく万能葱をパラパラとふって、更にこちらには七味唐辛子もたっぷりかける。日本酒にも合うが御飯の良いおかずにもなるんだな。
いい加減煮込まれてトロントロンになってしまっている牛筋肉は、熱が飛ぶとあっという間に煮こごり状に汁が固まってしまう。水分はほとんど脂とゼラチン質で構成されている、という状況だ。これが「どっちの料理ショー」だったら
「ゼラチンですよぉぉ〜」
「キャー〜」
とスタジオ騒然となっちゃうところである。とりあえず、一人で騒然としてみる。キャー。

現在9時15分。早く帰ってこないと、デザートの苺も片づけちゃうぞー、だんなー。

2/29 (火)
牛筋肉の煮込み(ラスト!)
ほうれん草と卵のスープ
御飯
抹茶入り玄米茶

昨夜、結局だんなは10時過ぎに帰ってきた。未だ夕御飯も食べていなかったらしく、「腹減った腹減った腹減った」ともりもりとおかずを食べ、御飯をかきこむ。
で、
「牛筋、明日の朝に残しておこうっと♪」
などと呟きつつ、少し残った鍋にそっと蓋をしていたのであった。

今朝。
だんなが残してくれた牛筋をありがたくいただく。ラスト牛筋。最後の聖戦。(なんのこっちゃい)
もういい加減トロントロンのデロンデロンに崩れつつある牛筋肉は、茶褐色の甘辛い汁の中に入るとどこに行ったかわからない。箸でかき混ぜつつ、引っかかった肉切れを摘み上げて、御飯と一緒に口に放り込む。んんん、美味しいです。美味しかったです。美味しすぎて、「牛筋葱スパ」をやるのをすっかり忘れてしました。

築地 銀だこの
 たこやき
 たいやき
緑茶

寒い寒い寒い。
今日の風の冷たさは、ちょっと身にしみる。ふと見ると、たいがい行列であるたこやきチェーン店、"銀だこ"に一人も客がいないではないか。寒い冬にはあったかいたこやきに限る、限るといそいそと購入。たこやきの横で売られていたたいやきも一緒に購入。
そして、今日も店員は言うのだ。
「美味しく召し上がれますように!」
いや……そりゃ、美味しく召し上がるように努力はするが、その日本語はどっか変ではないかね。銀だこ。

かつぶしと青海苔とソースがたっぷり、隅にはマヨネーズもたっぷりのたこ焼は、相変わらず美味だ。表面はカリカリとして中はふくふく。上品におちょぼ口で食べると一口で入りきらないビッグサイズもまた好ましい。
「ああああ〜ん」
と大口開けて食ってると、かつぶしや青海苔が机の上に吹き飛ぶのだけが難点だ。ていうか、たこやきはそもそも昼食になりうるのか。まぁ、いい。

デザートはたいやき。頭から尾の先までみっちり粒あんが入っているのは嬉しいことだ。隅っこの、皮がピランと平たくなっているところがカリカリとしているのもあなうれし。
何だか昼食だかおやつだかわからない、本日の昼御飯なのであった。

ドミノピザの
 かーにバル・クイーン
 フライドチキン和風・ロティサリーチキン
 アメリカンサラダ・ごぼうサラダ
 ポテトフライ・ポテトフォンデュ
ダイエットコーク

かつてないほどの激ジョブの一日。
いつもより30分ほど遅く帰宅した後はへなへなと座ってしまい、何もする気が起きなくなった。
ま、こんな日もあらぁな。ということで本日の夕食はピザ。
ドミノピザのチラシを広げ、一度喰ってみたかった「かーにバル・クイーン」なるピザを注文。クリームソースベースの蟹ピザだ。ついでにチキン4本のファミリーパックとポテトフォンデュなるものも追加。ほげーっと待っていたら、だんながダイエットコークを抱えて帰ってきてくれた。

蟹ピザは旨かった。蟹の味はともかく、クリームソースとのっぺりと伸びるチーズのピザというものは悪くない。
ドミノのピザは、結構好きだ。
だが。なぁ〜ぜこの店のサイドディッシュはどれも同じ匂いがするんだろう。ポテトもサラダもチキンも、全部口にした時に鼻に抜ける匂いが同じなのだ。
「……同じ匂い、するよね?」
とだんなに言ったらば、
「ドミノは……だからサイドディッシュが美味しくないんだよね」
という返事が。そうか、君も同じことを思っていたのだね。

片づけもしなくて良い、てんやものの日は夜が長い。
おもむろにドリキャス版「ジョジョの奇妙な冒険」に興じるだんな。それを見てキャーキャー喜ぶ私。
「そして時は動き出す」(承太郎)だの、
「俺達は無敵だ。無敵のコンビだぜッ!」(ホル・ホース)だの、
「リサリサ!」(ジョセフ)だの、
音声で叫ばれた日には、嬉しくてしかたのない私である。ああ〜ん、いにしえの漫画好きの血が騒ぐでございます。
あ、あ、あ、DIO様が
「無駄無駄無駄無駄無駄ッ!」
とか叫んでるし。はふ〜ん(もう止めなさいって)