食欲魔人日記 04年10月 第2週
10月4日 月曜日
初めて作ったラム肉カレー。臭くておいし♪
「カルフール」の
 カスタードコロネ
 プチアップルパイ
カフェオレ

「全部が全部安いってわけじゃないし、なーんか小洒落て、私の趣味じゃないって感じのスーパーなんだよねぇ……」
なんて印象がちょびっとだけあった、フランス資本のスーパーカルフール。でも、行ってみるとあれこれ欲しいものがあったり、「お、こういうの探してたんだよね」みたいな品が見つかったりして、なんだかんだと毎回大きなビニール袋数個分の荷物を抱えて帰ることになる。昨日も1パック88円の卵を2パックとか、巨大なケチャップとか、あれこれあれこれ。パンも買ってきた。あまり安くはないけれど高くもなく、味はそこそこ。カスタードコロネが美味しそうだったので、私と息子の分にと1個ずつ、だんなはチョコデニッシュ。そして唐揚げが乗ったパンとか、ミニサイズのアップルパイとかも。

今日は早起きして家族3人分の弁当を作り、ひととおりできたところで
「だんなちゃーん、朝だよ。コーヒー淹れて♪」
とお願いする。自分で淹れなきゃ分量なんかは身につかないと思いつつ、コーヒーとなるとついだんなにお願いしてしまう。こないだ、いつもの2倍以上濃いコーヒーを淹れちゃったばかりだし……。

カスタードコロネは見た目の印象通りのクリームが詰まっていて幸せ。あまりテラテラした光沢のない、もっさりした印象の固そうなクリームが私の好みだったりする。いかにも卵っぽい黄色い色が強めだとなお嬉しい。で、このカスタードコロネはそんな感じのクリームが詰まっていた。固めでもっさり。

「別に甘すぎるってこともないし、ここのパンけっこう好きかも〜」
と思いつつ、大福サイズのプチアップルパイももぐもぐと。

おうちで弁当
 きじ焼き丼
 蒸しさつまいも
 水菜のサラダ
 プチトマト
麦茶

昨日たーっぷり遊んだので、今日は心を入れ替えて朝からせっせとお仕事お仕事。弁当を作ってあったので、午前から午後まであまり中断せずにかなり仕事がはかどった。

親子3人、今日もお揃いのお弁当は、きじ焼き丼。鶏肉2枚に塩たっぷり胡椒たっぷりまぶして、胡麻油をうすくひいたスキレットで焦がさない程度にガンガン焼いていく。上からフライ返しでぎゅうと押しつけつつ皮目をパリッと焼いたら、最後に醤油と味醂をお玉に1杯ずつくらい、ジャッ と流して軽〜く煮詰めて、あとはそのタレと一緒に肉を御飯の上に乗せるだけ。皮のパリパリを崩さないように包丁で肉を押し切って細切りにし、御飯の上に乗せる。だんなは肉1枚、私と息子で肉1枚を半分ずつ。

昨日の夜は弁当の仕込みをしているような余裕が全くなかったので、添え物は今朝になって簡単に準備したものばかり。水菜は刻んで胡麻にんにく味のドレッシングで和えただけ、さつまいもは皮ごと適当なサイズに切ってレンジでチンしただけ(レンジでつくる温野菜って便利だわー)。あとはきゅうりでも詰めようかなと思ったけれど、彩りを考えてプチトマトを隅っこに突っ込んだ。

どうも私はこういう、ドカーンとたっぷりの肉を乗せた丼もの弁当(牛丼とか豚丼とか、カツ丼とか親子丼とか……)が大好きなので、ついついこういう料理に走ってしまう。肉や魚や卵や野菜が何種類も彩りバランス良く詰まったものよりも、
「わーい、肉がまだ5切れもあるぞー……まだ3切れもあるぞー」
なんて思いながら御飯をかっこむのを嬉しいと思っちゃうのだった。

きじ焼き丼は、お弁当にとてもふさわしい味。普通に夕飯などで食べるのだったら、きじ焼き丼はステーキ丼の魅力に一歩及ばない気がしてしまうけれど、弁当となるとステーキ丼よりきじ焼き丼の方が美味しいかもね、なんて思っている。
うーん、でも、このお弁当、大人はともかくとして息子はすごく食べにくかったかも……。

ラム肉カレー ゆで卵トッピング
コンビーフ入りポテトサラダ
アイスティー

昨日カルフールで見つけたのが、肉売り場の一角を占めていたラム肉。我が家近所のお肉屋さんでは、冷凍ものの薄切りラム肉(いかにもジンギスカンにしろ!という風情の)ばかりが売られていて、私の大好きな骨付き肉なんかは置かれていないのだけれど、カルフールにはその憧れの(?)ラムチョップが、しかも塊でごろりごろりと売られているのだった。値段は、まぁ、お安くはない。

「うーんうーん、ラムチョップ買いたいけど、これは高い……こっちのカレー用のラムは、けっこうお安い……」
「カレー作れば?俺、来週も忙しいけど作ってくれるなら朝飯に食べられるし」
「……うん、カレー、作るか。ラムカレー」
全部で500gくらいあった、一口サイズに切られたラム肉には塩胡椒、カレー粉をすりこんでおく。サービングポットにちょびっとサラダ油ひいて、肉炒めて玉ねぎとにんじん炒めて、あとは水入れて煮込むだけ。手元にはいつもの「こくまろ」とか「とろける」といった普通のカレールーもあるけれど、他にもあれこれ買ったり貰ったりしたルーもある。
「……でも、ラムカレーって初めてだし、ここで独特なルー使って"なんか全然合わないし!"って味になったら悲しいし……」
と、いつもの「こくまろ」だか「とろける」だかを使うことにした。1/2箱のルーを溶かして、5皿分のカレーが完成。

今回、カレーの中にじゃがいもを入れなかったので、サイドディッシュにポテトサラダ。茹でたじゃがいもに塩揉みしたきゅうりとにんじんを混ぜ込み、ついでに少量残っていたコンビーフも入れてしまう。マヨネーズにゅるにゅる絞って混ぜて、塩胡椒で最後に味調えてできあがり。

今日はせっかくのカレーだというのに、息子は風邪でもひいたのかいまいち食欲がない様子。お弁当も珍しく残して帰ってきたし(やっぱり食べにくかったらしい……ごめん……)、おやつも「おなか、すかない……」とのこと。カレーを準備してても、
「まだね、なんかね、おなかぽんぽん」
とか言いながら、それでも私の横で
「カレーのおてつだいしまーす」(ルーを鍋に入れてくれた)
「たまごのおてつだいしまーす」(ゆで卵を剥いてくれた)
「ラップもおてつだいしまーす」(残ったサラダのボウルにラップして冷蔵庫に突っ込んでくれた)
なんて、ちまちま動いて色々お手伝いしてくれていた。でも、食欲はいまいち……らしい。

それじゃあスープ作ってもほとんど飲めないかしら……と、夕飯はカレーとサラダの2品だけになった。「ちょっとでいいの、ちょっとで」という息子の皿はいつもより小ぶりのものにして、ほんの茶碗半膳分くらいの御飯をよそう。
「おかーさん、7じなのに、コナンだ!コナンやってる!」
「おお、スペシャルだ!2時間、コナンだってさー……」
「おかーさん、見たいなんだらー、テレビのおへやで食べると、いーんじゃない?」
「……そう思う?」
「うん、おもうー」
息子に勧められ、「ま、いいか」と名探偵コナンスペシャル見ながら夕御飯。

初めてのラムカレーは、「これで、全然匂いがなくて、牛と変わらないじゃん!……なんて味だったら悲しいなぁ」と思っていたのだけれど、ちゃんとしっかりくっきりラムの味。あの独特の草臭さというか青臭さが漂う肉は、でも固すぎず柔らかすぎず臭すぎず、適度に主張のある美味しいものだった。肉にまぶしたカレー粉が今回もちと多めだったみたいで、中辛のルーを使った割に味はちょっぴり辛口寄り。肉からけっこうな分量の脂が染み出たみたいで、トローンプルーンとした艶やかなカレーになった。うん、ラムカレーも美味しいな。

で、食欲のないはずの息子は、
「お、ちゃんと食べてるじゃん……御飯とカレー、もうちょっと足してきてあげようか?」
「うん!うまー、だからね、食べる!」
と、カレーを食べ始めたらスプーンが止まらなくなっていた。ラムでも一向に抵抗がないらしい。
じゃあ、今度カルフール行ったらラムチョップの塊肉を買ってきてみようかね。シンプルに塩胡椒で、オーブンでジュワッと焼いてかぶりつくの。

10月5日 火曜日
ビビッドな色合いのショートパスタの夕御飯
2日目のラムカレー with 今日もゆで卵
カップスープ(コーンスープ)
牛乳

昨日も帰宅は日付が変わってからだった、我が夫。せめて美味しいお弁当を、と、今日も早起きしてお弁当作り。弁当作りがきっちり習慣になると、夕飯作るついでに副菜1品用意しておこうと動けたり、レシピ本をめくったりしなくても「今度はあれを作ろう」なんてのがスルスルと脳味噌から湧き出てきたりして、良い感じ。で、そういうモードから突如やる気がなくなったりすると、冷蔵庫の中できゅうりが液状化してしまったりするんだなー……。

朝御飯は、昨夜だんなは口にすることができなかったラムカレー。昨日もふんだんに羊くさ〜い風味が楽しめたカレーだったけれど、一晩経ってみると、肉のみならずカレーそのものからモヤモヤとケダモノ臭が漂ってきて、非常に良い感じ。さほど固くもなっていなかった肉は脂身がプルプルと舌に心地良くて、「いいな、ラムカレー、いいな」とすっかりクセになってしまったのだった。これを作るには……またカルフールに行かなきゃいけないんだな。あのスーパーに行く理由が、また1つ増えてしまった(他には、ワインを買いに、とか、安いチーズを買いに、とか、輸入食材眺めてわくわくしに、とか)。

冷たい雨が降り続くこと、今日で3日目。気温もぐーんと低くなって、「涼しくて気持ちいいなぁ」という快適な温度帯を通り越して「寒い」になってしまった。こういう日にはカップスープが美味しいよね、と、がさがさ食料庫を漁り、ポタージュスープとかコーンスープを発掘。
熱いスープをふーふーしながら朝からカレーライスを楽しんだ。

おうちで弁当
 ふりかけ御飯・漬物
 豚肉とピーマンのにんにく味噌炒め
 コンビーフ入りポテトサラダ
 塩揉みきゅうり・ゆで卵
麦茶

一番でっかい大変な仕事が片づいたので、それまでほっぽらかしていた別の仕事に手をつける。……手をつけ始めたら、そのでっかい大変な仕事の修正個所がどどどどっと降ってきた。……いやーん。
外は大雨だし、火曜日はジムも休みだしでもともと外出する予定はなかったのだけれど、溜まった漫画や雑誌を読めることなく、今日もひたすらお仕事していた。

お昼は、お弁当。今日は、「にんにく味噌を料理に活用できないか」という実験も兼ねて豚肉とピーマンの炒め物。山形の「にんにく味噌」は以前友人にもらったもので、スティック野菜に添えてはウマーウマーと食べていたのだけれど、もうちょっと他の方向に有効活用できないかと。これでもかとにんにくの風味が漂うちょっと甘めの味噌は炒め物の味つけにしても美味しそうだな、と、酒と醤油でちょっとのばして味を調整し、薄切り豚肉とピーマン、にんじんと共に炒めてみる。白い御飯にたまんなく似合う味になった。

そして、昨夜作ったコンビーフ入りポテトサラダを添え、白っぽいものが欲しいなとゆで卵を横半分に切ったもの。昨日から塩で揉んでおいたきゅうりも詰めた。御飯には、深さ半分くらいのところに醤油に浸した海苔を1枚ぺろっと挟み、上からはふりかけを、隅っこにはきゅうりのキューちゃん。

「……たまには醤油を使わないお弁当にしようと思っているのに、今日も醤油を使ってしまったわ」
なんて思いながら、今日もなかなか美味しくできたお弁当をかっこんだ。……でも、職場や幼稚園で蓋を開けただんなや息子は、もしかしたら
「うわっにんにくくさっ」
って驚いちゃったりしたかしら。だとしたらごめん。

トマトソースのペンネ 炒め茄子添え
酢油キャベツ
かぼちゃのポタージュ
アイスティー

「おとーさん、今日はかえってくるかしら?」
「うーん、ダメかもよ。ダメダメかもよ」
私は最近、「だんなは基本的には一緒に夕飯を食べられない」という悟りを開きつつあるのだけれど、息子はちょっと寂しそう。

今日は魚も肉もいまいち食べたい気分じゃなかったので、さっぱりとトマトソースのパスタ。いただきものの、バジル入りトマトソースをペンネに絡めてみることにした。Solleone(ソルレオーネ)という、イタリアブランドのソースらしい。最初に薄切りにしたにんにくをオリーブ油で炒め、そこに綺麗なトマト色のスープをだばだば〜と投入。軽く煮詰めてから、茹でたてのペンネに和える。それだけじゃ寂しいなと輪切りにした茄子に塩ふってオリーブ油でソテーしてトッピングしてみた。仕上げに、ベランダのバジルをちょこっと。

添え物も、今日は野菜ばっかり。「酢油キャベツ」は要するにコールスローサラダなのだけれど、日本橋の洋食屋さん「たいめいけん」の名物サイドディッシュ。千切りにしたにんじんと玉ねぎにやや強めに塩をして(←淡めの下味というより、食べて美味しく感じるくらいのはっきりした塩加減)揉みこみ、くたっとなってから刻みキャベツを加えて混ぜる。キャベツもくたっとなってから調味料。サラダ油3に対して酢が2、そして隠し味程度の砂糖が少々。それらを全体に馴染ませてから、軽く重石をして1時間ほど置いておけばできあがり。コールスローと浅漬けの間のような、どんなおかずにも合うコールスローなので、献立に困るとつい思い出してしまう料理の1つ。そしてあと一品、かぼちゃのポタージュも。

「あはは、今日の夕飯は見事に野菜ばっかりになったぞー」
「わーあ、これもおやさい!これもおやさい!」
息子の大好きなコーンスープと似たような色合いなのに、どうも息子はかぼちゃのポタージュはいまいちお好きでないらしい。いつもならスープから先に平らげて「おかわりっ!」とスープカップを差し出してくるのに、今日はペンネを全部食べ(でも茄子だけ残し)、サラダを食べてから茄子をつつき、最後にスープをごっきゅごっきゅと飲み干していた。「トマトも好きだけどー、でも、クリームのスパゲティのほうが好きだなー」とか言いながら。

市販のトマトソースを買ってパスタに絡めて食べることは滅多にしないけれど(ホールトマト缶買ってきて自分でソース作る方が安上がりだし……)、適度に酸っぱく適度に甘く、バジルの香りがほわんと漂っていてなかなか美味しかった。

ベランダのバジルも、そろそろ寒さに縮こまってきた。とっとと葉を全部摘んで刻んでオリーブ油漬けにでもした方が良いのかもしれない。
そうそう、バジルは「一年草」(冬を越せない植物)と言われているけれど、何度か屋外での越冬に成功したことがある。木の幹のように太く頑丈になったバジルの根と地上5cmほどの茎だけ残してごくたまーに水やりしていたら、翌春に葉がもこもこ出てきてとっても嬉しかったのだった。今年も冬を越せると嬉しいなぁ。

10月6日 水曜日
きのこをたっぷり食べました
スクランブルエッグ 炒めベーコン
ぶどうパン
野菜生活ソフト すっきりバナナ ・ 牛乳

昨日のだんなの帰宅は午前3時だか3時半だか、ともかく「朝刊が届くよりも遅かった」のだそうで。……大変にもほどがある最近の激ジョブっぷりだ。うう、かわいそう。

せめてもと、今日も早起きしてお弁当作り。非常に手抜きな内容ながら「でもこれは絶対みんな大好き」というメニューにした。弁当作成が終わったところで、
「朝ですよー、お風呂沸いてますよー」
とだんなを起こし、朝食作り。

ホットサンドにしよう、ラムカレーがほんのちょっとあるから、カレーと卵とチーズ挟んでみよう〜♪……と、卵をバターで炒めてスクランブルエッグを作ったところで気がついた。
「ああっ!そういや昨日、サンドイッチ用のパンが売り切れてたから代わりに6枚切りのぶどうパン買ってきたんだったっ!」
しまったなー、ホットサンド、今日はできなかったんだった……と、卵の入ったフライパンを持って途方に暮れる。ホットサンドができないとわかっていれば、もっとふわっとした半熟のスクランブルエッグに仕立てたのに、ついそぼろ状にポロポロに火を通しちゃったよ……。

しょうがないしょうがない、と、そのスクランブルエッグを各々の皿に取り分け、薄切りベーコンにカリカリと火を通して添える。ぶどうパンも軽くトースト。 「野菜生活、お飲みになります?」
「飲みますー」
「ぼくものみますー」
と、家族3人おそろいで野菜生活ソフトすっきりバナナ。あっさりピーチも美味しいけれど、バナナ味もなかなか。ヤクルトみたいな乳酸菌飲料に果物混ぜて、ほんのちょっとだけ野菜を入れたような、野菜ジュースとはとても思えない野菜ジュースで飲みやすい。普通の果物のジュースは何かと甘ったるかったりするけれど、これは甘さもすっきりしているのが良い感じ。クーッとバナナ味のそれを一気飲みしてから、私は更に牛乳1杯。

おうちで弁当
 カツ丼
 酢油キャベツ
 コンビーフ入りポテトサラダ
 かぼちゃのバター炒め
麦茶

仕事はあるけど今日はジムに行くぞ絶対行くぞと、11時過ぎにお弁当食べてから大きな荷物持ってジムに行く。今日のお弁当がカツ丼だったのは、これから動く気力も沸いてきて私にとっても、すごく良かった。

そもそもは、昨日の夕方スーパーで、
「お弁当用のほどよい肉とか魚がぜんぜんお安くなーい」
とさまよい歩いた挙げ句に
「このヒレカツはなんか安いぞ!」
と総菜コーナーのヒレカツと目があったのがきっかけ。このカツ買ってカツ丼にしたらみんな喜ぶかな?と思ったら、案の定みんなに喜ばれた。息子は帰ってくるなり、
「今日のおべんと!すっごく、好きだったぁー!」
と言ってくれた。そうか、君もカツ丼が好きか。お弁当のカツ丼って、何だか無性に美味しいのよね。冷めてるのにね。

水と味醂と薄口醤油をフライパンで熱し、刻み玉ねぎを散らして火を通す。細く切ったカツをそのフライパンに並べ、軽く火を通してから溶き卵を2個分まわしかけて蓋して火を通せばできあがり。温かいまま食べるなら半熟に仕上げたいところだけれど、お弁当なので中までしっかり火を通す。で、だんなの弁当箱はかなり薄めなので、蓋に卵がついちゃ美しくなかろうと、カツには卵をあまりかけないようにして。添え物は野菜だらけで、コンビーフ入りのポテトサラダと、昨夜作った酢油キャベツと、そしてかぼちゃの薄切りをバター炒めにしたもの。

ボリュームたっぷりのお弁当を平らげてから、スポーツジムに行ってボディパンプを。先々週あたりから"新曲"になって、60分プログラムで流れる10曲が総入れ替えになったのだけれど、今回の曲「BP51」は尋常じゃなくキツイ種目がいくつかある。腿の前も二の腕のタプタプしているところも引きつりそうに痛かったよう。滅多に背中には筋肉痛が出ないのに、今度の曲だともれなく出るよう。でも、一度上げてしまった負荷を下げるのはプライドが許さないので、歯を食いしばってがんばる。がんばった。カツ丼も食べたことだし。

ブルーシールアイスクリーム (バナコパ)

私がジムに行って帰ったその1時間後くらいに息子もジム。息子は私やだんなのようにバーベルを持ち上げたりする過酷なことはせず、今日は跳び箱と「山」が種目。「山」とは、畳4枚分くらいのサイズのある厚さ50cmほどのマットを積み上げてそれによじ登るという、遊びの要素が強いもの。最初は階段状に積み上げてそれをよじ登っては降りていき、次にはそのマットを斜めに立てて高さ2mほどの滑り台状に。フカフカだから上から飛び降りても大丈夫だし、適度に滑るから上からツルツルと滑って降りることもできる。トランポリンと共に、それはそれは楽しそうな種目で、息子もシャツを絞れるほどに汗をかきつつ「山」と格闘していた。

運動の後は、息子はもとより私も喉が乾いちゃって、アイスクリーム。近くにブルーシールアイスクリームが食べられるお店があるので、ブルーシールを求めてそこに寄ってみた。ブルーシールアイスクリームは沖縄のアイスクリーム屋さん。マンゴー、パイナップル、ココナッツといったいかにもトロピカル〜なフレーバーもあるし、中にはサトウキビ、ゴーヤー、紅芋といった独特なものまで。

「うん、色々あるね」
「どれにしようかなー」
店頭に貼られた各フレーバーの説明チラシを見ながら、
「私、ココナッツ!」
「ぼくね、この、レインボーシャーベット!」(またカラフルなものを……)
と注文した。お店のカウンターの内側でただ1人店番をしていたおねぇちゃんは、「かしこまりましたー」とアイスクリームボックスに向かい、数十秒して
「……ごめんなさい、ココナッツ、ちょうどなくなっちゃったところで……」
と。じゃあこれにするわ、と注文したのは、バナナとココナッツとパイナップルがミックスされた、「バナコパ」というアイスクリーム。バナナ・ココナッツ・パイナップルでバナコパだなんて、まるで我が家の「こんたまちー」並にひねりがないというか、なんというか。

かくして、3種果物がミックスされた薄黄色な色合いのアイスを囓る私と、パイナップルとラズベリーとオレンジが混ざって綺麗なマーブル状になった色鮮やかな色合いのアイスを囓る息子。素朴な風合いの甘めなアイスは期待どおりに美味しかった。……次はゴーヤーアイスかな(←前に友人が食べたのを脇からもらったけど、美味しかったのよ……)。

鮭の塩焼き きのこのバターソテーがけ
冷や奴
茄子とさつまいもの味噌汁
羽釜御飯
キムチ、韓国海苔
発泡酒(サントリーダイエット生)

夕方スーパーを覗いて、
「ややや、鮭が安い!」
と、4切れパック詰めされて350円ほどだった生鮭を買ってきてみた。だんなは一緒にこれを食べられるかしらん……と思いながら支度したけど、やっぱり今日も無理みたい。しょぼん。

ホイル焼きにしようかな、カルトッチョ(紙包み焼き)もいいなと色々考えたけれど、シンプルに塩焼きにすることに。たっぷりのきのこを食べたくて、ソテーしたきのこをどっさりと添えた。

鮭は塩胡椒して、フライパンでこんがりと焼く。別のフライパンでバターを熱し、薄切りにんにくと一緒にブナピー、エリンギ、しいたけを炒める。味つけは塩胡椒と少しの醤油。鮭と一緒にきのこを盛りつけて、できあがり。味噌汁も秋っぽく茄子とさつまいもを使い、あとは箸休めに冷や奴、そして炊きたてのたっぷり羽釜御飯。息子と2人でもりもり食べた。

今年は、生すじこの姿もあちこちでこれでもかと見かけるし、鮭はなかなかの豊漁らしい。塩鮭とは違う、鮮やかなピンク色がかった紅色の身は脂がこってり乗っていてとても美味しかった。下手にバターでソテーしたりせずに、塩ふって焼くのが一番美味しそうな切り身だったので、この調理法でちょうどよかったかな、と。

御飯と発泡酒のお供には、今日届いたばかりの「キムチでやせる」の 柿の実入り甘口白菜キムチ味付け海苔。そういえば数日前にだんなが
「甘栗食べる?」
なんて言っていたけれど、箱の中には甘栗の他にもキムチだ海苔だ焼きそばだとあれこれ詰まっていたのだった。……だんな……ストレス溜まってるんだなぁ……(だんなはストレスが溜まると通販の申し込みをしている……大概食べ物……)と思いつつ、とりあえずキムチを開封して保存容器に入れ、たっぷり届いた海苔も御飯の供に。

ほんのり塩の味がする、胡麻油の香りが香ばしい韓国の海苔は、カツ丼とレインボーシャーベットに続いて今日の息子の心を鷲掴みにしたらしい。
「のり、のり、ごはんに巻いて、食べてもいーい?」
と海苔を1枚取っては御飯の上に乗せてぐるりと巻いて食べ、また1枚取っては……と、海苔と御飯と口の間をひたすら手が動いていた。……鮭ときのこもちゃんと食べろ、息子よ。

化学調味料がどっさり入っているときに感じられる舌がビリビリするような感じがまったくない、しっかり辛いのに優しい味のキムチの美味しさは相変わらず。今回は季節の果物の「柿」が入っているということで、ますます柔らかな味だった。まだ漬けたてほやほやな味だから、この週末あたりが一番美味しいかもしれない。息子は海苔で、私はキムチで御満悦〜。

10月7日 木曜日
今日は沖縄そば。スープはちゃんと作りました。
セブンイレブンの
 コーンパン
牛乳

昨夜も日付が変わってから帰ってきたというのに(これで3日連続深夜帰りだよ……)、だんなは今朝、
「あーもー、ストレス溜まってしょうがねぇ!」
とか何とか言いながらスポーツジムに行ってしまった。私なら、そこで絶対行かないな。1分でも長く寝ている方を選ぶと思う。

で、今日は珍しくちょっと遅くまでぐーぐーと。だんなの弁当も作る日は6時半に起きているのだけれど、今日は7時半。息子1人の弁当を作るならこれでぎりぎり間に合う時間……と思ったら、つい油断して7時45分まで寝こけてしまい、大ピンチ。
「いやーん、お弁当お弁当、急いで急いで。息子はコーンフレーク食べていく?」
と、息子にコーンフレーク食べさせながらサンドイッチの弁当作り。私の朝食は、後でコンビニででも買ってくればいいや、と。

今日は、ほんとは私も仕事で人形町やら永田町やらに行く予定だったのだけれど、諸事情あって行けなくなった。幼稚園は、「運動会の準備が大変なので延長保育は致しませーん」なのだそうで、頼みの綱のお義母さんは「あ、ごめんなさい、ゴルフの予定、入れちゃった」だそうで。幼稚園もお義母さんもどちらも都合が悪いということは滅多になくて、つい私も油断してお昼頃の時間帯に約束を1つ入れちゃったのだった。これに行ったら迎えの時間は間に合わないし、息子を連れていくとなると休ませなきゃいけないしで、もうどうしようもない。お詫びの電話を入れて、結局今日は家で作業の続きをすることになった。……ここんところ、ほとんど家から出ていなかったから、外で昼御飯食べたりするの楽しみだったんだけどなー……しょぼん。

しょぼーんしょぼーんと、全体的にやる気をなくして、息子を幼稚園に連れて行きがてらセブンイレブンで朝御飯と昼御飯を買ってきた。朝御飯はどっちゃりとコーンが乗ったコーンパン、昼御飯は3個のおにぎりセット。これで何も準備せずにずっと作業できるわ、作業が早く終わったら昼寝するのよ……なんて思いながら、コーンパンはちゃんとオーブンであっためてから食べた。コンビニパンも、たまに食べる分にはそれなりに美味しいのよね。コーンもどっさりだし。

セブンイレブンの
 おにぎりセット(鮭・いくら・辛子明太子)
麦茶

で、お昼もコンビニ飯。海苔が御飯にくっついているタイプの、しっとり系のちょっと小さめのおにぎりの3個パック。
「鮭といくらと明太子……この明太子がたらこだったらサイコーなんだけどなー」
なんて思いながら、今日はじめてテレビのスイッチを入れてタモリ見ながら昼御飯。

今日の夕飯は気合い入れて色々作る予定だから、朝も昼もこんな感じに今日はちょっと軽め。したら、もう午後4時頃からお腹空いちゃって空いちゃって、たいへんー。

沖縄そば (ラフテーそば)
クーブイリチー
フーイリチー
ビール(モルツ)

先週末、幕張の沖縄食材店で生麺の「沖縄そば」を買ってきたので、ずっとずっと「ラフテー作らなきゃなぁ」と思っていた。今日はだんな、帰って来られるかしらと
「豚バラ買ってきたので煮てますが、帰ってくるなら沖縄そばの仕込みするけどー?」
とおうかがいをたててみる。いや、それは正確じゃないな、確か
「沖縄そば作るから、今日は這ってでも帰ってこーい」
と言ったんだった。そしたら、だんな、今日は早々に帰ってきた。良かった良かった。

今日は3品作ろう、とあらかじめ決めて、仕込みを始める。まずは豚バラを1時間ほど塊のまま茹でる。その茹で汁は沖縄そばのスープになるので、丁寧にアクをすくって。豚肉を茹でている間にとなりのコンロで2リットルくらいのだし汁を作っておく。
で、茹であがったバラ肉は一口サイズに切って、鰹節のだしと泡盛、砂糖と醤油と味醂でことことことこと煮込んでいく。

一段落したら、クーブイリチー(昆布の炒め煮)を。
昆布は水で戻してからざくざく細めに切り、今回は切り干し大根も。下茹でが終わった段階でちょっと取り分けて細切りにしておいた豚肉と一緒に、サラダ油でざっと炒め、だし汁とラフテーの煮汁でクタクタに茶色く煮込んでいく。先日、Tさん家でクーブイリチーを御馳走になって「これ、ラフテーの煮汁で作るとウマーですよ」と教えてもらってから、我が家ではラフテーとクーブイリチーがセットになった。麺さえあればそれと「沖縄そば」もセットにしたいところだけれど、沖縄そばの麺は通販したりわざわざ買いに行くでもしなきゃ、近くで買えるものじゃないのがつらいところ。

そしてだんなが帰ってくる直前になってからフーイリチー(お麩炒め)の準備。にんじんを刻んで炒め、そこに溶き卵に塩胡椒したところにドプンとお麩(沖縄の、ごっつい"車麩"というもの)を浸し、卵液もろともにお麩を鍋に投入してじゃかじゃかと炒める。ほんとは最後に刻んだニラを散らすと良いらしいのだけど、うっかり買い忘れてきちゃったのでニラは抜き。

最後に沖縄そば。麺は1〜2分ゆがくだけでどんぶりに入れ、スープは豚の茹で汁と鰹だし、塩と醤油と泡盛と、隠し味にラフテーの煮汁、沖縄そばの濃縮スープを少しだけ。麺とスープをどんぶりに入れたら、トッピングはラフテーと沖縄のかまぼこ(長く細い丸い断面のかまぼこで、味がギュッと詰まっていてすごく美味しい)、そして紅生姜と刻み万能葱。なかなかちゃんとそれっぽいものができあがった。……しかし、ラフテー作るだけでもそれなりに大変なのに、麺まで持っていく行程がなかなか大変だなと実感。製造過程でつい「あ、だったらあれも作ろう」みたいなものが出てきて、結果的には品数が増えて楽……なのかしらん。

今回の料理は、『しあわせの沖縄料理』(岩谷雪美/編著 PARCO出版 2000)という本にひたすら頼って作ってみた。この本、「沖縄料理」と聞いて想像する料理がほとんど収まっているし、写真がかなり美味しそう。「沖縄料理のレシピ本、買おうかな買おうかな」と言っていたら、Tさんが「これがおすすめ」と教えてくれたのだった。かなり前に通販の申し込みしたのだけれど、出版社に問い合わせだか何だかで一ヶ月以上待たされて、やーっと数日前に届いたばかりのレシピ本。届いたばかりだというのに、さっそくラフテーの煮汁で汚してしまった。

かくして、数日ぶりに親子3人で囲えた夕飯の食卓。ビールかっくらいながら優しい味の炒めものをつつき、ひと息ついてから沖縄そば。「酒の後の、さらっとそば」という位置づけにしたかったのに、
「……麺が4袋ある……4袋買ってきたんだっけ……ぜんぶ、茹でちゃう?」
「うん、茹でちゃう」
「……食べられるかなぁ?」
「大丈夫大丈夫」
と、酒の後なのにけっこうな分量の麺を茹でてしまい、どんぶりにバボーンと大変な量になったそばを各自せっせと啜ることになった。ラーメンとは違う、かといってうどんとも違う、モチッとした食感の黄色い麺は、風味も食感もとても優しい。でも分量だけはバボーンとたっぷりで、とろんと煮えたラフテーつついてかまぼこつついて、家族3人そろってすっかり腹一杯になったのだった。沖縄そばは、1人1袋でちょうどいいかな(教訓)。

10月8日 金曜日
モスバーガーの新製品喰ってきました。うまー
クーブイリチー・フーイリチー
沖縄かまぼこ
冷や奴
酢油キャベツ
きのこのガーリックバター炒め
キムチ・韓国焼き海苔
インスタント味噌汁
御飯
麦茶

今日は平日にはありえないほどのんびりした朝。なぜなら今日は弁当を作る必要がない〜。明日明後日は運動会ということで(台風直撃コースで明日の分は順延必至だけれど……)、今日は午前保育なのだった。

なら、朝御飯もちょっとあれこれ用意できるかなと、昨日の炒め物の残りやその他諸々、1人1枚の角皿に盛りつけてみる。クーブイリチーにフーイリチー、かまぼこと、一口サイズの小さな冷や奴、すっかりクタクタに"漬物"のようになった酢油キャベツも少しずつ。キムチと韓国焼き海苔も出したら、ジャンルはめちゃめちゃだけれど旅館の朝御飯のような品数多めの朝御飯になった。手抜きして、味噌汁はインスタント。

こっくり煮付けた甘辛味のひじきの煮物の味なんかは、もともと私はとても好きだったのだけれど、「クーブイリチー」の味はかなりツボ。昆布がメインだというヘルシーな印象とは裏腹に、豚肉がしっかり混ざってとても濃厚。調味料にラフテーの煮汁を使った日には更にこってりこっくりした味になって、これだけで御飯が5〜6膳いけてしまいそうな濃厚さが漂う。ああ美味しいな美味しいな、クーブイリチー大好き。豚肉好きにとっては、沖縄料理はいちいちツボにくるものがあって、危険だ。

少量ながらあれこれ口に入れることができて、胃袋はしっかり充実。
旅館の朝御飯みたいだね、なんて言っていたことを受けてかどうかは知らないけれど、「じゃあ、行ってくるね」と背を向けただんなに、息子が
「またのおこしを、おまちしておりまーす」
なんて声をかけている。私も一緒になって
「おくつろぎいただけましたでしょうか、またのお越しを」
とお見送り。
「またいらしてくださいませねぇ〜」
「またのおこしを〜」
という声を背に受けて出勤しただんなは、ちょっと複雑な顔をしていた。

今週ほど、雨の中を幼稚園の送迎をせねばならなかった週もなかったんじゃないかという状況の中、今日もとどめをさすように雨。でも歩くのは大変だから、雨の中自転車をこぐ。ひー。

「モスバーガー」にて
 マスタードチキンバーガー
 モスチキン
 オニポテ
 コーンスープ

「なんか……ハンバーガーが食べたい気分……いや、モスの新製品が食べたい気分……」
なんて思いながら、昼前に息子を迎えに。自転車に乗せた息子に
「モスバーガー、行こうか?」
と言ったら、息子もその提案がよほど嬉しかったのか
「モースー♪モスモスモスモスモスバーガー♪」
自転車をこぐ私の背後で怪しげな歌を歌い続けていた。
「シェイク〜♪シェイクはスットロベリィ〜♪」
シェイクも頼むつもりらしい。

うん、まぁいいよ、シェイク頼みな……と、ちょっと久しぶりのモスバーガー。私の目当ては今シーズンの限定商品のマスタードチキンバーガー。オニポテセットにして、飲み物はあまりの肌寒さにコーンスープ。どうせポテトは息子に食べられちゃうし……と、
「あ、モスチキンも」
と言って会計を済ませた後で、「ハンバーガーがチキンなのに、チキン別注文してどうすんだよ!」と思い至る。けど気にしない。

息子はチーズバーガーのマスタード抜きと、リクエスト通りのスットロベリィ味のSサイズシェイク。
「……おかーさんのスープ、一口ほしいな」
「じゃあ私も、君のシェイク一口ほしいな」
とか言いながら飲み物を交換しながらの昼御飯を楽しんだ。

さほど辛くない、マスタードまぶしのチキン(どことなーくカレーの風味みたいな)の上に粒が残っているようなトロリとした赤黒いプラムのソース、そしてマヨネーズでごぼうを和えたような風の根菜サラダ、ごわっとたっぷりのレタス。モスバーガーのチキンものはどれもとても好みな味で、特に「テリヤキチキンバーガー」は10年以上前から「私の一番好きなハンバーガーもの」の位置を動いていない。ここ数年はモスチキンの美味しさも覚え、ゆえにモスバーガーに行くと鶏肉ものを1つは口にしないと気が済まないようになっていた。だから余計に色々期待していたのだけれど……おいしいわ、マスタードチキンバーガー。嫌みなほどに甘くはないソースとか、どこかエスニックな味も漂うチキンとか、そのチキンに案外とよく似合っている根菜サラダとか。

息子がハンバーガーをもっぎゅもっぎゅと食べている前で、息子が食べる時間の半分ほどでチキンバーガーを平らげ、オニオンリングをパリパリつつきながらモスチキンも。息子はまだまだシンプルなチーズバーガーで満足しているようだけれど、そのうちビッグマックサイズのを2個くらい一気食いしたりするんだろうなぁ。

「柿安ダイニング」の
 牛しぐれコロッケ
 まぐろのみぞれだれ弁当
 麦茶

雨の中、今日は息子のピアノの日。先週末あたりから若干寝不足気味だった私は、今日になってどっと疲れが押し寄せてきたみたいで、昼食から引き続き夕食も全くやる気がない状態。息子も連日の運動会の練習でかなりお疲れな様子だ。
「……雨ですねー」
「あめ、つよくなってきたですねー」
と、いよいよ台風が近づいてきたような空模様を見せる雨の中、デパ地下を覗いてきた。コロッケでも買って、あとは家で御飯炊いてスープとサラダでも作って……と考えていたのだけれど、やる気のなさから、つい「お弁当」に手を出してしまう。

いつも寄ってくるデパート「そごう」の地下ではなかなかの人気の店、「柿安ダイニング」。牛肉を扱うそこそこ有名なお店が出している総菜店ということもあってか、ほんのり個性的なサラダなどが並ぶ総菜コーナーにはいつも少なくとも数人、多いときは10人以上のお客が集まっている。他の総菜の店もひととおり歩いて、
「うーん、ここのお弁当……買ってみようかな」
と、まぐろの竜田揚げに大根おろしを添えたものがメインディッシュのお弁当を1つ買ってみた。あとコロッケを3つ買い、息子と分け合って食べようかと。

どうも私、柿安の味とは相性が悪いんだか何なんだか、あのお客の入りに比するほどあのお店のお総菜が美味しいと感じられた事がない。不味くはないんだけど、美味しいか美味しくないかで言ったら美味しいのだけれど、でも人だかりができるほどの味じゃないと思うんだけどな……と密かに思っている。自分の舌が変なのか、それとも毎回ハズレの商品ばかりを買ってきてしまうのか、いまいちわからないから、時々試しに買ってみては「……やっぱり、なんか違う……」と思ってしまうのだった。

で、今回、5度目くらいになる「……やっぱり、なんか違う……」を感じることに。牛肉のしぐれ煮を混ぜたものと思われるポテトコロッケはホクホクしていてほのかに甘く、それは確かにかなり美味しかった。でもお弁当は、「普通」。モヤシやにんじんなどを炒めたちょっと甘めのあんの上に一口大の揚げマグロが乗り、その上から刻みパプリカを混ぜた色鮮やかな大根おろしが。マグロはちょっとパサついていたしお弁当として食べるには下味がいまいち物足りなくてマグロだけ囓るといまいち物足りない風味。下の野菜をどっぷり絡めるようにして、大根おろしと共に和えて食べるとちょっと淡めの味ながらそれなりに美味しくなった。ごぼうやにんじんなどの根菜の炊き合わせと、れんこんのきんぴらがついてきたけれど、それらも特に「おおっ」と思う味でもなく。

「うーんうーん、不味くはないんだけど、どうせお弁当買ってくるなら千葉駅構内で駅弁(菜の花弁当!)買ってきた方が案外良かったかも……」
なんて思っちゃったのだった。

晴れていたらケーキの1つでも買って帰ろうかと思ったのだけれど、ケーキの箱と傘と荷物を持って帰るのは無理かなと、ケーキは断念。うー、美味しいモンブランとか、栗のクリーム入りのシュークリームとか、食べたいなぁ〜。

10月9日 土曜日
モンブランが恋しくて、選んだのは不二家。
「スワンベーカリー」の
 クリームパン
 三色パン(半分こ)
 栗あんぱん(半分こ)
カフェオレ

「朝ごパン、買ったからねー」
と、昨日の昼間にだんなから連絡があった。スワンベーカリーの近くを通りかかったらしく、ざくざくと菓子パンを購入した模様。

「クリームパン、2個しかなかったからその2個買ってきた。……息子はこのチョコパンでしょ、あと、三色パンと栗あんぱん……」
袋からがさがさと菓子パン取り出し、のんびりと朝御飯。本当だったら今日は7時頃に起きてお弁当作ってあれこれ準備して、今日は息子の運動会だったはず。……記録的なでかさの台風が今日の午後には関東を直撃するらしいので、運動会は当然延期。月曜日に持ち越しとなっている。

相変わらず素朴でいーい感じのパンを、カフェオレ飲みながらもぐもぐ。
「おゆきさん、栗あんぱんでいい?」
「……三色パンも食べたい……」
「じゃあ、半分こしよう」
三色パン、組み合わせは色々あるけれど、私が好きなのはチョコとクリームといちごジャムの組み合わせ。このお店のは粒あんとクリームといちごジャムだった。クローバー型のパンを1かたまりずつちぎり、更にそれを半分に。栗あんぱんも半分にして、一口サイズになった諸々のパンをつまんだ。栗あんぱんには、ちゃんと中に栗の甘露煮入りで、その栗もだんなと半分こ(でも私がちょっと多め)。

「キムチでやせる」の焼きそば ニラ入り
「R 1/F」の揚げ焼売
麦茶

ベランダの不安定な位置にある鉢類は全部下におろし、時々空模様を見て「お、お、お、そろそろ風雨が強くなってきたかなぁ〜」なんて不謹慎ながらちょっとわくわくしながら台風の直撃を待つ。昼頃までは、千葉はまだまだ小雨状態。
「……買い物行くなら、今だな」
「うん、とりあえずちょこちょこ肉とか野菜はあるから食事はなんとかなるけど……ケーキ食べたい……」
「じゃあ、お買い物行こう」
と、一番雨に濡れずに行けるだろう駅ビルにお買い物。

キャベツがちょっと安くって、ひき肉は更に安かったので今日の夕飯はロールキャベツということになった。スペアリブも安かったので、「ソーキ汁っていうの、作ってみよう」とそれも700gくらい。総菜コーナーを歩いていて、
「……揚げシューマイ、おいしそ」
「やっぱり?俺もそう思ってた」
だんなと同時に歩く足をびたっと止めて、昼御飯につまもうと揚げ焼売も8個(大人は3個、子供は2個という計算)。味噌を買ったり、安売りしていたランチョンミート買ったり、なんだかんだでけっこうな荷物になった。ケーキもちゃんと買ってきた。

昼御飯は、先日キムチや剥き栗と共に届いた、「キムチでやせる」の 焼きそば。太くてもちもちした麺も独特なら、醤油ともソースとも違う、じわっと辛さのある甘辛い味のタレもとても独特。豚肉とキャベツといった、ごくありきたりな具で茹でた麺を炒めてこのタレを絡めるだけで、やたらと美味しい焼きそばができあがる。今日は刻んだニラも混ぜた。

「うー、久しぶりだけど、やっぱり美味しいね」
「タレもそりゃ美味しいんだけど、麺がまた美味しいんだな、これ」
息子には、ピリ辛味はちょっと酷だろうということで、だんなが塩味の焼きそばを別に作ってあげていた。麺は私たちと同じだったのだけれど、味つけが違っても、このそばが美味しい。
「"タレもさらなり"って感じだよね」
「うん、"麺もなほ"って感じだね」
そんな事言いながら、ニラがざくざく混ざった焼きそばを、合計4玉ぺろりと食べた。

「不二家」の
 栗のモンブラン
カフェオレ

モンブランと言ったら普通、栗だろう……と思いつつ、「栗のモンブラン」という名前のついた不二家のケーキが今日のおやつ。ここ数日ケーキが食べたくて食べたくて、しかもマロン味のが恋しくて、
「やっぱりこのスタンダードなモンブランが恋しいのよね」
と、不二家でお買い物。だんなはショートケーキ風の苺の丸いケーキ、息子はチョコパフェ。いよいよ本格的に降ってきた雨を窓から眺めて
「台風キター!」
「ついにキター!」
と盛り上がりながらケーキを食べる。

スポンジケーキの上にホイップクリーム、そして綺麗な黄色のマロンクリームと甘い栗が1粒という、いかにもな感じの昔ながらのモンブラン。最近は渋皮栗のクリームだとかイタリア栗のクリームといったような、渋い茶色い色のクリームを使ったモンブランが主流な感じで、それも私は大好きなのだけれど、でも「モンブランを想像してください」と聞かれて思い出すのは多分不二家のものみたいな黄色い色のモンブランのような気がする。

今日はのんびりのんびり、だんなと息子がやっているテレビゲームを眺めたり、雑誌に載っていたレシピをデータベースに入力してみたり。

えびせん(えびわかめ)
ロールキャベツ
がんもと根菜の煮物
冷や奴
クーブイリチー
キムチ
いくら
羽釜御飯
発泡酒(サントリーダイエット生)・ほうじ茶

夕飯の頃には、もうほとんど雨も強風も去った模様。我が家の前にある木がここまで揺れたのはここに住んで初めて、というほどの強風を目撃し、ベランダのハーブやバラやオリーブや山椒は果たして無事なのだろうかとちょっと不安。

だんなのリクエストで、今日はロールキャベツ。キャベツは芯のところに包丁を深く入れ、丸ごと大鍋で茹でて葉を柔らかくする。詰めるのは豚ひき肉に刻み玉ねぎを混ぜ、塩胡椒と少しのナツメグで風味をつけたもの。練ったひき肉をキュッキュと巻いて鍋に並べ、水と顆粒コンソメ加えてことこと煮込んでいく。

ロールキャベツとはいまいち似合わないけれど、あとはちょっと和風のおかず。
今日の昼間、豆腐屋さんで買ってきたものが色々あるので、それも食卓に出すことにした。味噌を買ったそのお店で、
「これもどう?1皿525円!」
と勧められたトレイの上には寄せ豆腐と、絹ごし豆腐と、がんもが2袋と、油揚げ5枚。定価の半額近い金額だったので、「んじゃそれもください」ともらってきたのだった。賞味期限はそれなりに迫っているので、がんもは根菜と一緒に炊いて食べちゃうことにし、豆腐も冷や奴で。先日作ったクーブイリチーの残りもあったので、食卓は賑やかになった。酒のつまみとえびせん("えびわかめ"という名前の、海老の紅色とわかめの色が綺麗なおせんべ)も出し、更に息子の
「いくら、もう、ないの?」
の声に、そういえば以前お義母さんから自家製のをお裾分けしていただいたのがあったわと出したら、ますます食卓は不思議な光景に。

「……これ、これって、何料理なんだろ」
ロールキャベツとがんもの煮物と冷や奴の皿を各自の前に並べ、中央にクーブイリチーとキムチとえびせんを配した食卓に呟くと、
「え?"家庭料理"でしょ」
と、だんながさらりとフォローしてくれた。そう、これからこういう光景の料理のときは「家庭料理」でごまかすことにしよう。

味覚がお子ちゃまな私は、ロールキャベツにはケチャップが必須。だんなも息子も何もつけずにコンソメ味のそれを食べているのに、私一人はにょろにょろにょろ〜んとたっぷりケチャップをかけてロールキャベツを食べる。あのクタクタに煮えたキャベツと、ふかっとしたひき肉のお団子にケチャップの味が合わさって初めて、私にとっては「ロールキャベツの味」になるのだ。外で食べるクリームソースの味のロールキャベツも、濃厚なトマトソースがかかっているロールキャベツも嫌いじゃないけれど、基本はコンソメ味withケチャップトッピング。今日も美味しく3個のロールキャベツをいただいた。

私にとってロールキャベツは「寒くなったら1シーズンに2〜3回は食べたいものかな」という程度の好物なのだけれど、だんなはロールキャベツがかなり好きらしい。1〜2週間前にキャベツを買ったときに
「……ロールキャベツ?」
とだんなが小声で呟いていたのを私はちゃんと聞いていたのだけれど、キャベツの葉を外側から剥がして使うのがめんどくさくなって、つい上から下にざくっと包丁入れて千切りキャベツとか作っちゃったのだった。酢油キャベツにしちゃったり。で、もうロールキャベツへの欲望はおさまったかな?と思っていたのだけれど、昨日あたりにまた小さく
「ロールキャベツ?」
とか言っているので、ああ、これは本気で食べたいんだなぁ、と。

だんなは私が「ケーキ食べたいな。ケーキ、ケーキ、ケーキ」と呟いていると遠からず買ってくれるけれど(私はしつこいので「うるさいなー、もー」とか思って買ってくれているのかもしれない)、私はだんなのリクエストにちょっと鈍感。今度は一度の「ロールキャベツ」の呟きで作ってあげようと思う。……でもね、ロールキャベツってけっこうめんどくさいのよん。

10月10日 日曜日
フィッシュ&チップス。ギネスと合わせて。
2日目のロールキャベツ
バターロール・ぶどうパン
カフェオレ

三連休の中日、いよいよ明日は息子の運動会ということで、今日はのんびりとお買い物に行くことに。9時前に目覚めてしまったので、洗濯して、ベランダで台風の後始末(飛んできた木の葉などが大量に……)をし、パソコンを触ったり。10時を過ぎて、だんなに「起きろー」と声をかけた。

朝御飯は、昨夜のロールキャベツを温めてパンと一緒に。ロールパンが1人1個、6枚切りのぶどうパンは1人1/2切れ。昨日買ったばかりの新しいピーナッツバターを出してみた。私も息子もピーナッツバターが大好きだけれどなかなか好みなものと出会えなくて、あれこれ買っている日々。昨日寄ってみたスーパーでは、たまたま「帝国ホテル」製品と「日光金谷ホテル」製品がセール品になっていて、
「わ、ピーナッツバターがあるよ。帝国ホテルマーガリンなんかはよく見かけるけどねぇ」
「……買うなら、帝国ホテルのはまた多分簡単に見つけられるから、金谷ホテルのにしたら?」
「うん、そうだよね、とりあえずこれ買ってみよう」
と、日光金谷ホテルのピーナッツバターを籠の中に。以前買った大手メーカーもののピーナッツバターも余っていたのだけれど、我慢できずにこれを開封してバターロールにつけて食べてみた。

ちょっと色が濃いめのねっとりとしたクリームは、粒のない滑らかなもの。甘さはごく若干強めかなという感じもするけれど、嫌みな味がしないのでとても好みなタイプだった。これならパンにぺたくた塗って食べまくれるぞ、という嬉しい味だった。

稲毛 「四季のさんぽ道」にて
 ランチビュッフェ \1400

今日は後輪がガッタガタになってしまって「もう限界」という状態が続いていた自転車を買い換えに。DIYグッズで買いたいものもあったので、ホームセンターや自転車屋のあるショッピングモールに向かって、ガタガタの自転車をこいで行った。めでたく9000円くらいで新自転車をお買い上げ〜。

昼御飯は、そのモールでちょっと気になっていたブッフェ専門店、四季のさんぽ道に。ランチは大人1400円、幼稚園児の息子は500円とあまり安くはないけれど、人気はけっこうあるらしい。この記事(dancyuのオンライン記事ということで、これを読んでから「ふーん、いつか行ってみよう」と思っていたのだった)によると、本店は熊本にあり、全国展開していて稲毛店は13店目にあたるのだとか。オーガニック食材を用い、体に優しい料理を供する家庭料理のお店なのだそうだ。

私は(だんなも)、「オーガニック食」というのにあんまり良い印象がなかったりする。無農薬野菜おおいに結構、無添加おおいに結構、それで美味しければもう最高……と思うのだけれど、適度な加減の「オーガニック嗜好」ならともかく、どうも「オーガニック教」のようになっちゃってる人や団体が案外と多かったりして(ファーストフードは絶対悪だ!子供に大手メーカーの駄菓子を食べさせるなんて信じられない!みたいなね)、ジャンクフードが大好きな私たちとしては「スミマセーン、私ら体に悪いものが大好きなんですぅ〜」とそういう場所では肩身がすごく狭くなっちゃうのだ。

で、このお店も気になってはいたけれど、
「……どうするどうする?」
「うーん……オーガニック、でしょ。うーん……」
「まぁ、とりあえずさ、どんな料理か見に行ってみて、あんまりトホホだったら止めようよ」
と、ちょっと渋り足ながらお店を覗いてみることに。大体、このお店の正式名称は「土に命と愛ありて-ティア 四季のさんぽ道」とかいうものらしく、ますます新興宗教みたい。ティアってなんだ。命と愛があるのはわかったから、何もそれを店名にしなくても、と思う。絶対、この店名で二の足を踏むお客さんがいると思うんだけどなぁ……。

「いらっしゃいませぇ!」
「……あの、すみません、どんな感じのお料理か、見せていただきたいんですけど……」
「ええ、もちろん!どうぞ御覧ください!」
なんてやりとりの後にざっとブッフェ台を見させてもらったのだけれど、予想に反して美味しそうな料理がいっぱい、しかも種類もいっぱい。試しにと食べてみることになったのだった。

メニューは基本が和食、それに加えてちょっと洋風なものも少々……という感じ。とにかく野菜がたっぷり、ひじきや豆類などもいっぱい。揚げ物もそれなりにあるけれど、煮物の方が多いかなー、という印象だった。子供向けの食べ物もそれなりに揃っていて、店内は家族連れもすごく多い。

何より嬉しかったのが、飲み物の豊富さ。温かいものはコーヒーが2種類と紅茶や日本茶、中国茶などが全部で10種類近く、そして冷たい飲み物も10種類近く。キーンと冷えた緑茶やほうじ茶、"皇帝茶"などというものと共に、ボトル1本900円で店内で販売されているトマトジュースやにんじんジュースも飲み放題だ。りんごや甘夏といったフルーツジュースも何種類も。おかげでパスタつつきながら甘夏ジュース飲んだり、納豆食べながら緑茶飲んだり、最後にぜんざい啜りながらほうじ茶飲んだりと色々楽しめた。

食したものは、麦御飯に納豆をかけたもの、混ぜ御飯、サバの塩焼き、ひじき煮、れんこんサラダ、肉じゃが、さつまいもと人参のかき揚げ、わかさぎの天ぷら、鶏唐揚げ、ポテトコロッケ、ふかした根菜、ベークドビーンズ、胡麻ドレッシングのサラダ、三之助豆腐の冷や奴、スライスフランスパンにりんごジャムといちごジャムを添えたもの、茄子とズッキーニのピザ、たらこスパゲティ、ホワイトシチュー、黒糖のぜんざい……といったところ。
ブッフェ台に乗る大皿はどれもちょっと小ぶりで、すぐ空にはなってしまうけれどもすぐに別の料理に入れ替わっていく。だからどれもアツアツの出来たて。どの料理も、工夫を凝らした目先の変わった料理……という風ではないものの、安心して食べられる味のものばかりだった。使われている野菜はどれも無農薬みたいだし、無造作に置かれていたゆで卵は店頭で1個60円で売られていた自然農法の鶏のもので、とても味が濃厚。豆腐の脇に置かれた醤油や、厚揚げのサラダの脇に置かれたポン酢などは、「あ、これ美味しいんだよね」と見知った名前のものが多かったりした。卵に添える塩も、いちいち粗塩だったりして。

「……うん、けっこう美味しいかも」
「おかわりしてきまーす」
「ぼくはジュース、もっともらってきまーす」
と、入ったときの不安はどこへやら、なんだかんだでしっっかりとブッフェ昼食を楽しんだ私たちだった。私は、ランチ1400円はちとお高いと思いつつ、また来てもいいなと思っている。だんなは「1000円だったらまた来ようって思うのにー」だそうで。

フィッシュ&チップス with モルトビネガー
ほうれん草のサラダ
2日目のロールキャベツ
ビール(ギネス)

つい数週間前も花の苗を買ってきたばかりだというのに、今日もつい気になるものが色々とあって、金魚草の苗とか苺の苗(女峰ととよのかを買ってみた……ちゃんと実がつくかしら……)などを買ってきてしまい、午後は2時間くらいかけて土いじり。金魚草は、我が家の金魚に似た色のものを選んでみて、水槽の脇に並べて置いてみた。

夕飯は、
「明日のお弁当に鶏から作るから、今日も揚げ物やっちゃう?」
ということで、フィッシュ&チップスに。幸い、タラが安かったので、それを3切れ。
「フィッシュ&チップスだったら、ギネスでしょー」
と、スーパーの脇の酒屋でギネスも2缶買ってきた(高かった……ギネス、高い……)。

まず、じゃがいもを櫛切りにして低温の油でじっくり素揚げしていく。美味しそうな色に揚がったら粗塩をふって。タラは一口大に切ってから薄力粉と冷水と卵で作った衣を絡め、中温で揚げる。一応、本を見て作ったのだけれど、
「粉と水と卵の衣って……要するに天ぷらと一緒?」
なんて思いながら、とりあえず揚げてみた。がばっと皿に盛り、できたと同時にギネスをグラスに。揚げ物とビールだけじゃあまりにもあんまりだということで、ほうれん草のサラダも。刻んだほうれん草に、ベーコン炒めて醤油と酢と砂糖加えてアツアツのドレッシングにしたやつをかけたもの。ほうれん草つまんで、揚げたての魚と芋つまんで飲むギネスは最高に美味しかった。

フィッシュ&チップスには、ハインツのモルトビネガーをしゃばしゃばかけて。ずっと前に何かの本で「フィッシュ&チップスといえば、モルトビネガーよ、しかもハインツのモルトビネガーよ」と読んでから、「そうか、ハインツのモルトビネガーか」と当時探して探して探し回って、でも見つからなくて、とうとうバリだかプーケットだか、異国の地でそれを見つけて買ってきた記憶がある。今はそこまで苦労しなくても、明治屋とか紀伊国屋あたりで見つけることができると思うのだけれど、数年前はどういうわけか見つからなかった。

「すっぱいけど、香りが良くて確かに美味しいね」
とか言いながら、揚げ魚にビネガーをばっしゃばっしゃと。これでさらっと夕食が終われば格好良かったのだけれど、
「揚げ物の後は、なんかラーメン!って気分なんだなぁ……」
とだんながGooTaを発掘し、息子も息子で
「じゃあね、ぼくは、赤いきつねー!」
とか言い出して、揚げ物&カップ麺という、非常にオーガニック教の人に怒られちゃいそうな夕飯になっちゃったのだった。でも、揚げ物の後のラーメンは確かに最高。