食欲魔人日記 09年05月 第4週
5月18日 月曜日
うどをきんぴらにしたり、バター炒めにしたり。
コーンフレーク with 牛乳

たまにはコーンフレークの朝食をと思い、息子と2人で(だんなは健康診断があるそうで朝食抜き)コーンフレーク。息子は苺味のを、私はチョコ味のをシリアルボウルにざらざら入れた。チョコ好きの私としては「チョコの嫌いな人なんて、世の中にはそうそういません!」などと思いたくなるのだけれど、目の前に座る息子はチョコはあまりお好きでない。

「チョコ味のお菓子よりフルーツ味の酸っぱい系グミが好きなんだよねぇ、君は……」
「そうだよ?」 チョコ、美味しいんだけどなぁ……と、親戚から息子用にもらったはずのチョコフレークは、ほとんど私が食べている今日この頃。

生うどのマヨネーズ添え
うどと人参のきんぴら
鮭とうどの海藻バター焼き
油揚げとわかめの味噌汁
羽釜御飯
麦茶

ここしばらく野菜が飽和状態だった(なかなか大根とか無くならなかったりした……)ので、今日の野菜宅配は、いつもの「6〜7品目入って1400円のベジタS」ではなく、「1〜3品目入って525円のおまかせ野菜・くだものセット」を頼んでみた。「規格外品・少量作付品のセット」ということで何が入ってるのかなという期待もあった。

で、届いたのは、うど2本と、人参3本。品数が少なかったためか、144円の値引きがあった。自分ではまず買わない"うど"が入ってきたのは面白かったけれど、人参もちょっと飽和状態なんだな……今、普通に6本くらいストックがある。さてどうしよう。(がんばって食べよう……)
んで、やっぱり「ベジタ」のセットの方が使い勝手が良いものが届くのであるらしい。来週からはまたベジタSを頼もうと心に決めつつ、うどの調理について思いを馳せる。

他の山菜類と同じく香りを楽しむ野菜だから、生のままの保存はしない方が良いらしい。固い皮を分厚く剥けば生食でも美味しくいただけるのだとか。あれこれ調べて、芯の部分は生食しつつ魚料理の添え物に炒め、剥いた皮の部分は人参と一緒にきんぴらにすることにした。葉の部分はやはり天ぷらが良いのだろうなと思いつつ、それだけのために天ぷら油を用意するのも少々めんどくさいなと、茹でておいて後日胡麻和えかナムルにしてみることに。

スライスした生のうどは半量を生のままでマヨネーズを添え、残り半量はバター炒めにして、別鍋で海藻バター焼きにした鮭の下に敷いた。削いだ皮の部分は千切りにした人参と合わせて胡麻油で炒め、醤油と味醂とすり胡麻で調味してきんぴらに。バター炒めときんぴらは多めに作っておいたので、こちらはだんなの弁当にも使えるなと冷蔵庫にしまっておいた。

口にしたのは初めてではないけれど、多分、うどを調理したのはこれが初めて。芹と似た方向の香りが葉からも根からも鮮烈な香りが漂ってきて、食卓が全体的に良い香りだった。表皮に近い方が香りは強いようで、でも繊維も多くなって口当たりは今ひとつ。きんぴらにした分は噛みきれないほど固い部分も混ざっていた。生食もバター炒めもシャキシャキとして良い感じ。

今日は味噌汁もあったし鮭も買ってあったしで和風の献立を考えたけれど、レシピを検索したら「うどのカルパッチョ」などというものもあってそちらも気になった。酢水につけておいたうどをグレープフルーツやオレンジと共に蜂蜜で和えて食べたりすると美味しいらしい。魚の煮付けに添えたり、サラダに使ったり、白魚と共に卵とじにしたりも美味しいらしく、未知の食材と後込みしていないで、次回はもっと遊んでみようと思う。……やっぱり葉は天ぷらにすべきだったかしら。

5月19日 火曜日
バラを見た後、一人ランチ
ホットドッグ
アイスカフェオレ

今日はだんながかなり早めの出勤ということで、起きるなり急ぎ朝食の準備。
こういう時こそパン屋さんで菓子パン総菜パンの類を買っておけば良かったのに、「ドッグパンとソーセージがあるから、まぁいいやー」とホットドッグ予定にしていたことを後悔した。なかなかオーブンの余熱が終わらないし、手持ちのソーセージは思っていた以上に異様にでっかいやつ(=以前イノシシ肉と一緒に通販した、冷凍もののこれ)だったしで、思っていた以上に時間がかかってしまってバタバタになってしまった。

あまりに巨大なソーセージだったので、チーズを上から乗せるのも難しい状態。キャベツ抜きで、ドッグパンにチーズを敷いてから炒めたソーセージを乗せてオーブンに入れることでなんとか見た目を整えた。てか、このソーセージはホットドッグ向きじゃなかったね……普通に炒めて夕飯のおかずにするのが良さそうなソーセージだ。

だんなと息子が出かけて行って一気に家の中が静かになって、でもまだ7時を過ぎたばかり。仕事はあるけど、午前中にバラを見にお出かけしちゃおうかなと思い立って、身支度して9時開園に間に合うように家を出て、谷津バラ園に行ってみることにした。

津田沼 「タパス&タパス」にて
 サーモンのアボカドのクリームスパゲッティ \930

綺麗なバラの写真を撮りたかったら暖かさでダレてくる午後よりも午前中の方が良いでしょう……と、デジイチ抱えて開園直後に到着するように出向いたら、同じ事を考えている人はたくさんいたみたいで、周囲は巨大なカメラを持ったお客さんばかり。いいなー大きなマクロレンズいいなーと、他の人の立派な装備を眺めつつ、愛用のカメラであれこれ撮影して歩いてみた。

毎年微妙に盛りを少し過ぎた頃に「あ、行かなきゃ」と思い立つのだけれど、今回もやっぱりそんな感じ。花は大きく咲ききったものが多く、1輪で絵になる花というのがなかなか見つからなかった。でもその分園内は満開の花々でとても華やかな光景、どこもかしこも良い香りが漂っている。

ちょっと前までは真っ赤なバラもドピンクのも真っ黄色のも嫌い、一重バラは論外、剣弁高芯咲きのものこそ素敵!……などというこだわりがあったのだけれど、今はもうどれを見ても「いいなぁ」と思ってしまう。特に最近になってロゼット咲き、カップ咲きと言われるころりと丸い形状のものの方に目が惹かれるようになってきた。深紅の剣弁高芯咲きのものもいかにも女王様然として素敵だし、鬱蒼と繁るような一重のつるバラもとても綺麗。

……で、写真を撮りつつ肉眼でもたっぷり愛でつつ、「このバラを知り合いに例えるとしたら誰になるかしら」なんて考えながら歩いていたのだけれど、バラを人に例えるというのはなかなか難しいもので(そもそもバラが似合う人というのが、私の友人には多くはいないわけで……)、「じゃあ、我が家の猫たちにぴったりなバラの花を見つけてみましょう」という趣旨に変えてみた。

りゃんりゃんはやっぱりブルー系の花だよなぁ、かすみさんはブルーじゃなくて白か淡いピンク色……と、バラの容姿や色、品種名をあれこれ見比べながら歩いて「これだ!」というのを見つけてきた。おかげで園内をくまなく歩けて、写真もどっさり撮れた。自分が好きだなと思った品種名も控えられたし。

りゃんりゃんっぽかったバラ:ステンレススチール
説明札には「グレーを含む明るい藤色の大輪美花で、すばらしい香気を放つ」と。
曇り空の下ではかなり青色に寄って見えた、実に綺麗な色のバラだった。バラらしからぬ武器みたいなネーミングもとても好み。大輪の、主張の強い青系のバラというのが、またなんとも。

かすみさんっぽかったバラ:琴音
説明札には「クリーム色に中心部の輝くようなアプリコットが爽やかで、ソフトな雰囲気をかもし出し、香りもある強健種」と。
花の中心部がそれは綺麗なアプリコット色で、でも一見すると白バラに近い印象の花。柔らかくふわふわとした外見で、ちょっと小ぶりの花、そしてしっかり「強健種」。強い花なのね。

「ステンレススチール」も「琴音」も、どちらも「このバラ好きだなぁ」と思ったバラだけど(それにしても、猫バカでスミマセン)、あと「これ綺麗!」と名前を控えてきたのは「フランソワ・ジュランビル」、「ピエール・ドゥ・ロンサール」、「コーヒーオベーション」。市制50周年を記念した習志野市のオリジナルバラなのだという「ローズ・50ならしの」も、写真ではなかなか再現できそうにない美しいオレンジ色をしていた。

……で、目で愛でるのはともかくとして、バラを育てるのは難しいことは重々承知のうえなのに、ついつい「今日から値引き!」の札につられてバラを2株買ってきてしまった。「カフェラテ」と「コーヒーオベーション」という、そんなにコーヒーが恋しいんですか私は……という選択。どちらも茶系のバラ(で、カフェラテの方がミルク色)で、これからちゃんとお世話してみようと思う。

数時間のバラ園堪能の後は津田沼で少しお買い物。ちょうどお昼時になったので、さんざん歩いてお腹も空いたしと「タパス&タパス」に寄って帰った。ランチのパスタは1000円弱、スープとソフトドリンクはセルフサービスで飲み放題。

クリームソースにアボカドを合わせるのは面白いなと「サーモンのアボカドのクリームスパゲッティ」を選択、アセロラジュースやピンクグレープフルーツジュースをお代わりしながらボリュームたっぷりのパスタを食べてきた。

火を通したアボカドは、あまり食べたことがない。アツアツのハンバーガーやハンバーグに添えてあっても、アボカド自体に火が通っているわけではないし、お寿司やディップに使うのも生のままのアボカド。パスタに合わせるのも見たことがあるけれど、夏用の冷たいトマトソースのパスタのトッピングのような感じだった気がする。

残念ながら、あまり甘く美味しいアボカドというわけではなかったけれど、火の通ったアボカドというのも案外悪くないものだった。サーモンとの相性も良いし、生クリームのソースとの組み合わせもなるほどなぁという感じ。オムレツにアボカドを入れたりするのもあるみたいなので、火を通したアボカド料理というのは私の思う以上にたくさんあるものらしい。

うどの葉の胡麻よごし
豚肉と里芋のこっくり煮
「551蓬莱」の焼売
玉ねぎと茄子の味噌汁
羽釜御飯
麦茶

夕飯は、半端に残っていた里芋を豚肉、玉ねぎと煮て「肉じゃが」風に。参考にしたレシピでは合い挽き肉と炊いていたけれど、お弁当のおかずには挽き肉より薄切りかブロックの方が食べやすいのではないかなと、豚肩ロース肉ブロックを買ってきて一口大に切って使うことにした。

胡麻油で千切りにした生姜を炒め、玉ねぎ、豚肉、里芋を次々加えて炒めていく。湯を注いで味付けは酒と醤油と味醂、砂糖。肉じゃがの要領で味をつけて肉が柔らかくなるまで煮込んでいき、最後に隠し味程度(=小さじ1弱程度)の味噌とバターを入れる。この味噌とバターを入れるというのが面白いなと思って、いつか使ってみようと思っていた。里芋にはこっくりした味付けがよく似合うので、確かに加えると良い感じかも。

冷凍庫の場所ふさぎだった「551蓬莱」の焼売も蒸かしてしまって、あとは茹でておいたうどの葉をあっさり味の胡麻和えに。少し香りは飛んでしまっていたけれど、なかなか美味しくいただけた。

5月20日 水曜日
朝も夜も焼き鯖寿司♪
「越前田村屋」の手押し焼き鯖寿し
「千寿」の天むす・きゃらぶき
アイスプーアル茶

昨日は一日関西方面に出張だっただんな。昨夜日付が変わる頃に帰ってきて、「これ、おみやげー」と色々な食べ物を居間に並べてくれた。「越前田村屋」の手押し焼き鯖寿しに小鯛のささ漬け、「千寿」の天むす、あとヨコイのあんかけソースとスパゲティ。出張先が名古屋というわけではなかったはずなのに、名古屋での乗り換え時間が少しあったということで名古屋の食べ物が諸々袋に入っていた。鯖寿司は私のリクエスト。

天むすも鯖寿司も日持ちがするものではないので、さっそく朝御飯にいただいてしまうことにした。鯖寿司は2つ買ったら割引価格だったとのことで、今日の夕御飯も鯖寿司に決定。

なんでもこの鯖寿司、「福井県知事賞」とやらをもらった鯖寿司なのであるらしい。ご飯と焼き鯖の間には、定番の生姜と共に甘く煮た椎茸も挟まっていた。ほくほくとした食感の、脂の乗った鯖がとても良い感じ。
鯖が今ひとつ好きではない息子は天むすを主に食べつつ、私とだんなは鯖寿司を主に食べつつ。あの小ぶりのサイズの天むすもすごく久しぶりの味。ころっとした小さめの海老天と、ころと丸いご飯が実に絶妙な分量比で素敵。添えられていたきゃらぶきもこれまた変わらない味だった。

きゃらぶきの方は、だんなが別途お土産に買ってきてくれたので、しばらくご飯の供に活躍してもらう予定。

ほうれん草と人参の白和え
鶏もつ、もやしキャベツ炒め
「越前田村屋」の手押し焼き鯖寿し
白菜と油揚げの味噌汁
麦茶

昨日は唐突に思い立ってお出かけしてしまったので、そのしわ寄せで今日は必死にお仕事。昨日に増して蒸し暑い一日で、「そろそろクーラー必要かなぁ」と思いながら窓全開で作業していた。

夕御飯は、昨日冷凍庫から出して解凍しておいた鶏もつを炒めて食べることに。
肉に飢えていたちょっと前に「送料込みで980円」というのはお手頃だわと生タイプもつ焼セットというを買ってみたのだった。鶏の砂肝と皮と小肉がミックスされた肉250gに醤油だれつき。にんにくや生姜、好みの野菜と共に炒めれば良いらしい。今日はニラが食べたい気分ではなかったので、キャベツともやしを使って炒めることにした。

醤油だれは、「焼き肉のたれ」などよりもずっと甘さが控えめなあっさり味の、本当に醤油ベースのサラリとしたたれ。野菜多めにしたら少し味が薄くなったので、塩と薄口醤油で味を調整した。あとはほうれん草と人参の白和えを、こちらはちょっと甘さをつけて、味噌汁は白菜と油揚げ。

「……で、私はまた鯖寿司なんです〜♪」
君にはちゃんと炊きたてご飯があるからね、と、息子には普通のご飯を出してやり、私は鯖寿司の分おかずや味噌汁を少なめに。

鶏もつの炒めと鯖寿司という組み合わせはちょっと妙だったけれど、どちらもそれぞれ美味しくて何より。鶏もつは砂肝の分量がそれほど多くはなく、普通に食べやすい鶏肉炒めに近い感じだった。

5月21日 木曜日
さんざん悩んで、基本に返る。
コーンマヨパン・ポテトサラダパン
アイスカフェオレ

スーパー併設のパン屋さんで割引セールをしていた総菜パンをあれこれ。同じサイズ、同じ形のコーンマヨパン、ポテトサラダパン、卵サラダパンが並んでいたので1つずつ買ってきた。全部温めて、2等分して「好きなもの2切れ取ってくださーい、同じのはダメだよ」と息子の前へ。昨夜も帰宅が遅かっただんなはぎりぎりまで寝かせておくことにして、息子がコーンと卵を皿にとり、私がコーンとポテトを皿にとり、だんなにはポテトと卵を残しておいてみた。

ここ数日は初夏のような蒸し暑さ。先日から自家製の水出しコーヒーや水出し中国茶(目下プーアル茶ばかり)も用意するようになったところで、それらがすごい勢いで日々減っていく。香料などが加わらないし茶葉をけちらずたっぷり使うので、ペットボトル入りの飲料とは比べ物にならないくらい美味しいのがありがたくて、減りもついつい早くなる。

「太閤園」にて
 なす野菜炒め定食
 餃子
 ビール(アサヒスーパードライ スタイニー)

今日の午後は、新規の仕事の提案で都内にお出かけ。
とうとう昨日、都内にも新型インフルエンザの感染者が出たところで(関西で流行している以上、時間の問題だなと思ってたけども)、電車の乗客のマスク着用率が都内に近づくに連れて0%→約30%と変化していったのが興味深かった。おちおち外出もしていられない時期も間近かしら、息子の学校が休みになるのも遠くないのかなぁ……と思いながら移動。

仕事の方は、前回が「1次面接」で今日が「2次面接」くらいの位置づけなのだろうと、緊張して気合いを入れて臨んだところ、「2次面接」ではなくて「内定の確認」くらいの感じだったらしい。少しの説明の後、実にあっさりと、
「確認しておきたかったこともクリアになりましたので、正式にお願いしたいと思います」
と、大きな仕事を受注できてしまった。つい素で「マジですか!」と返事しそうになってしまって、慌てて「ありがとうございます!がんばります!」と。

私の強みは企業じゃないから安価にできることと融通がきく(御要望とあらば土日祝日早朝夜中でも作業するんで……)ことだけど、画像制作やプログラマーなどの各スペシャリストを抱えるweb制作企業には技術面では敵わない部分も多々あるのが現実。満足いただけるようにがんばろう。

帰りの電車は脱力して体はぐにゃぐにゃ、心は上機嫌で帰宅し、「今日はお祝いにビール飲んじゃおっかなー!あ、明日は髪切りに行っちゃおっかなー!」おめでとうって言ってくださいりゃんりゃんさーん、かすみさーん!と、家で猫抱えてごろごろ。洗濯物の片づけや別件の仕事の対応をしていたら、あっという間に6時を過ぎてしまった。

「というわけで今日は外食!お外で食べます!リクエストはあるかい?」
と息子に声をかけ、そのままのテンションで夕御飯は外で。太閤園はどうだろうということになって、駅近くの中華定食屋さんに行ってきた。ビールと餃子と、あと何の定食にしようかなと壁に貼られたメニューを眺める。酢豚でもなく、なす野菜炒めでもなく、一度も食べたことのないメニューにしようかなと「レバニラ炒め」とか「レバ野菜炒め」あたりに釘付けになったのだけど、でも昨日の夕飯は鶏モツだったしなと思い出して、ものすごく逡巡した結果、基本に立ち返ってしまった。注文したのは「なす野菜炒め」。

醤油味ベースの炒め物は相変わらず美味しかった。刻まれた茄子がおそらく丸1個分、あとは白菜やキャベツ、人参や玉ねぎ、そして下味がしっかりついた豚薄切り肉の炒め物。……が、かつての神がかった美味しさと比べると「すごく美味しい」くらいの、普通の(?)美味しさになってきてしまったような気がする。チャーハンも炒め物も、数年前までは「食べ始めの時から食べ終わりまで口の中を火傷するほど熱いです」というくらいの灼熱のアツアツさだったのに、最近は1/3ほど食べ進んだところで用心せずに箸を進められるくらいのアツアツっぷり。火の通し方とかちょっとした味のつけ方とか、変わってきてしまったのかなという感じだった。……でも、美味しいは美味しいし、今後もきっと足繁く通ってしまうんだ。

5月22日 金曜日
シンプルきわまりないトマトソースパスタ
ソフトフランスパン・くるみパン
牛乳 with ミルメーク(ココア)

息子を送り出してから数十分後に
「今日はこれこれのパンですが、卵焼く?」
と寝ていただんなに声をかけたら「卵は要らない」とのこと。
そうなのよ、私もそういう気分だったのよと、数十分前に息子と既に済ませた朝食も、私たちは今日は卵抜きなのだった。金曜あたりは家族全員なんとなくお疲れな空気が漂っている。

パンは、表面にうっすらとグラニュー糖をかけたソフトタイプのフランスパンと、くるみを練り込んだ柔らかなパンの2種類。適当に切って、バターも添えずにもぐもぐ食べた。たまには使おうかと買い置きのミルメークを久々に取り出したけど、「こんなに甘かったっけ!」とちょっと衝撃。久しぶりのミルメークは素晴らしく甘く感じてしまった。

今日は美容院に行こうと思ってたのに、あいにく目当てのお店は予約で一杯とのこと。月曜に予約を入れてもらった。ばっさり切りたい気持ちもあるけど、結局のところ伸ばしてまとめてしまうのが一番首が涼しい気がして、まとめられないほどの短さには今回も思い切れそうにない。最近かんざしたくさん買っちゃったしなー……。

アンチョビ入りのミックスリーフのサラダ
鶏もも肉のオーブン焼き バジル風味
トマトソースのフジッリ
ビール(プレミアムモルツ)

夕御飯は、そろそろパスタ料理が恋しいなと、フジッリを茹でることにした。「空豆と桜海老」とか、「春キャベツとアンチョビ」とか、色々考えたけれど、今恋しかったのはシンプルなトマトソース。にんにくと赤唐辛子をオリーブで炒めてトマトの水煮缶入れて煮詰めるだけの、ごくごく普通な感じのトマトソースが食べたかった。

もうそれでいいや、それがいいやとフジッリはトマトソースにすることにして、買い置きの鶏もも肉をオーブン焼きに。一口大に切った鶏肉を塩胡椒してドライバジル散らして230℃のオーブンで20分弱焼くだけの簡単な肉料理を添えて、あとはサラダ。ミックスリーフに玉ねぎとパプリカ混ぜて、小さくちぎったアンチョビも加え、味つけが濃くなりすぎない程度の少量のピエトロドレッシングかけてできあがり。パスタも簡単、肉料理も簡単、サラダも簡単とあって、準備はすごく短時間で済んだ。

新型インフルエンザ、関東にもじわじわ患者が増えつつあって、学校からは「いつ休校になってもおかしくないので、休校になったら自宅でこのプリントをやってね」などという指示も出て、息子はプリントをどっさり抱えて帰って来た。来週以降は行事もいくつかあるので、息子は「中止になったらどうしよう」と心配している様子で、ほんと、うまいこと収束してくれると良いなと思う。ウィルスは湿気に弱いということで、いつになく梅雨が待ち遠しい今日この頃。

5月23日 土曜日
「野菜串」がポイントでした
千葉そごう内 「とん亭」にて
 とん亭Aセット \1500
 生ビール \600

今日はなかなか良い天気。思いたって、冬用布団を片づけることにした。カバーを洗って布団を干して、夏用のカバーを出して、朝から汗かきつつ家族皆で作業。念入りな掃除が終わったら、もう朝食というよりは昼食に近い時間になっていた。あれこれ買い物の用事もあったので、「では朝昼兼用で食べちゃいましょう」と、早々に家を出る。

「ビール飲みたいよね」
「生ビールが飲みたいね」
と、あの店はどうだこの店はどうだと話しながら移動して、結局息子のリクエストもあってデパート内のとんかつ屋さん「とん亭」に。息子はここのかつ煮御膳が大好き。とんかつとビールという組み合わせも最高だよねと私たちも異論なく、ソースたっぷりつけたキャベツや揚げたてのカツを堪能してきた。

私が選んだAセットは、ヒレカツと蟹クリームコロッケ、野菜串がセットになったもの。デザートにオレンジゼリーもついてきて、ゼリーは息子と半分こした。野菜串はかぼちゃと椎茸、玉ねぎ。ヒレカツよりもロースカツの方が好きだけど、トンカツと蟹クリームコロッケと野菜串という組み合わせはとても幸せなもの。だんなの注文したロースカツを1切れもらってコロッケをお裾分けしつつ、ビールのアテにと追加で頼んだチーズヒレカツも1切れもらって、ずいぶん色々な味のものを楽しめた感のあるランチだった。

食後は息子のイベント用にとアウトドア用品屋さんを覗きに行ったり、メガネ屋さんで用事を済ませたり。私は今日発売のAYURA新製品を購入。夏に向けて「どうせ汗で流れるし」とメイクも基礎化粧品もおざなりになっていく一方なので、今年はちょっと踏みとどまりたいなとあれこれ買い物しているところ。

キャベツときゅうりの塩揉み
すじぽん
小鯛の笹漬け
まぐろのお刺身
冷や汁
羽釜ご飯
ビール(プレミアムモルツ)
焼酎ロック(やきいも黒瀬)

なんだかんだで帰宅は3時頃。数時間のんびりしていたら、すぐに夕飯に時間になってしまった。

先週末にだんなが仕込んでくれて、当日はまだ少し固めの食感だった牛すじ肉、私と息子の2人で食べてしまうのもなと、毎日の火入れも兼ねて柔らかくなるまで煮込んでみていた。今日はそれをたっぷり食べることにして、あとはさっぱりしたおかずをとキハダマグロのお刺身を。だんなの出張土産の小鯛の笹漬けも出した。

すじぽんもマグロも小鯛もしっかりたっぷりメインディッシュだったけど、準備は簡単。手間をかけたのは、今シーズン初めての「冷や汁」だった。歩いているだけで汗がにじんでくるほどの今日の蒸し暑さ、こうなると冷や汁でしょう!ときゅうりと青じそと茗荷を買ってきたは良いけれど、あるはずと思っていた買い置きの麦味噌は既に使い切った後だったらしい。手持ちの味噌を並べて見比べて、結局、普段使いの田舎味噌を使ってしまうことにした。ちょっと塩気の強い田舎味噌よりも、甘さも兼ね備えた麦味噌の方が本当は冷や汁にはよく似合う。

「冷たい味噌汁」くらいの位置づけの冷や汁だったので鰺の干物を入れるのは無しにして、濃いめにとったいりこだしにグリルで軽く焦げ目がつくまで焼いた味噌を溶き、氷を加えて一気に冷やしてから冷蔵庫に入れておいた。豆腐と刻んだきゅうりは食べ際に加え、あとはすり胡麻と茗荷と青じそ。そのまま啜っても悪くはないけど、やっぱりご飯にかけて食べるのが最高に美味しい。

家族全員冷や汁が大好きで、「冷や汁だー」「冷や汁だー」と、だんなも息子も楽しんでくれたようで何より。
煮崩れる寸前まで柔らかに煮えた牛すじも、適度に脂の乗った心地よい食感のマグロも、適度に漬かった良い塩梅の小鯛も、どれもとても美味しかったものだからついつい焼酎ロックも2杯ほど。すっかり良い気持ちになりました……。

5月24日 日曜日
久しぶりの焼きそば
「551蓬莱」の豚まん
麦茶

月曜までに冷凍庫を少し整理しておきたかったので、朝御飯は冷凍保存しておいた豚まんを。あと残りは3個くらいで、ストックがなくなってきたなと切なくなってきた。
最寄りの駅前とかに551蓬莱の売店とかあればいいのに。あそこのコーヒーショップとかファーストフードショップと入れ替えで豚まん屋があればいいのに。……と、時々不穏な事を考える。

冷凍なので長めに蒸して、すっかり中までアツアツになったところをかぶりついた。
今日は一日今ひとつな天気のようで、朝からちょっと肌寒い。

「キムやせ」の焼きそば
麦茶

冷凍庫にこんなものも入ってたよということで、昼御飯は「キムチでやせる」の焼きそばを食べてしまうことに。

雨の降りが弱くなったところでだんなと2人、「では豚肉とか買ってきましょう」とお買い物に行ってきた。夕飯は餃子にしようということで、白菜や豚ひき肉も購入。帰るなりまた雨足が強くなってきた。

で、昼御飯はだんなが作ってくれた、独特なたれ味の焼きそば。
ソース味でもなく醤油味でもなく、近いのは「焼き肉のたれの味」という感じの焼きそば。太くねっちりとした麺もちょっと独特で、鉄板焼き屋さんの名物焼きそばをお手本にしたという事に「なるほどな」と思うような味だ。キャベツと豚こまがざっくり混ざった焼きそばに、青海苔をしっかりかけていただいた。うん、ここの焼きそばは美味しい。大好き。

チーズ(ニセコフロマージュ・クリスピーチーズ)
小鯛の笹漬け・すじぽん
もやしとほうれん草のナムル
焼き餃子
牛肉とわかめの韓国風スープ
羽釜御飯
発泡酒(麦とホップ)

午後はのんびり、だんなと2人でミラバルカン狩りに行ってみたり(上位だと思って舐めた装備で行ったらあっさり3アウト……)、ごろごろしてみたり。

猫の存在による安眠効果というのはすごいものがあると、改めて思い知った今日の午後だった。
猫たちがベッドの上でくっついて寝ていたから「わーい、私も横になるよー」と隣に寝そべって数分後、私は昼寝をしようなんて気はかけらもなかったのに、猫の寝顔を見ているうちに爆睡。6時過ぎまで寝こけた挙げ句、「まだ夕飯を出さないのか」と痺れを切らしたりゃんりゃんの鳴き声で起こされた。だんなは既に餃子の仕込みをはじめていた。

だんなが餃子のタネを用意している間に、私はもやしとほうれん草のナムルの準備。包むのは息子も誘って家族全員で賑やかに数十分で終わらせることができた。

「お母さんとお父さんに比べると、僕はまだまだへたっぴーだ」と息子は思っているようだけど、なんの、町内で10本の指くらいには入るだろう「餃子包みの上手い小学生」になってきていると思う。そのうち、君が大量に食べるようになってきたら、自分の食べる分くらいは包んでもらうからね、なんて話しながら、今日のところはお父さんとお母さんで8割以上包むような感じで。

友人の北海道土産のサクサク食感のチーズをおつまみに出して、昨夜の残りのすじぽんと小鯛も食べきるつもりで小鉢に盛り、あとはたっぷりどっさりの焼き餃子。我が家の餃子はスキレットにみちみちに詰めて焼くので、外見はまんま(多分焼き方もまんま)鉄鍋餃子と同じ感じになる。1回で30個くらいの餃子を焼いて、2回分を家族で平らげる計算。今日は75個の餃子を包んで、十数個が焼き切れずに冷凍庫にしまわれることになった。

今日の餃子は下味がちょっと強めで、そのまま食べてちょうど美味しく感じる味付け。お気に入りのラー油(へんこのごまらあ油)を添えたり酢醤油を添えたりしながらせっせと食べた。焼き目はパリッと、中はふっくらと、今日の餃子も幸せな味。