食欲魔人日記 08年04月 第4週
4月21日 月曜日
ブリのアラは、やっぱり大根と煮るのが好きです
「551蓬莱」の豚まん
麦茶

昨日に続いて、今日の朝御飯も豚まん。昨日の夜、「あ、明日の朝御飯どうしよう」と思いつつも「豚まんがあるからいいやー」と帰ってきたのだった。

「でもさ、このペースで食べてると、あっという間だよね」
「土曜に買って……で、これでもう14個だっけ?食べちゃったの」
だんなと息子が2個ずつ、私は1個。先日台湾で買ってきた蒸籠も絶賛活躍中だ。

スナップえんどうのオイスターソース和え
「551蓬莱」の焼売
アラ大根
豚汁(ラスト)
羽釜御飯
ビール(プレミアムモルツ)

「週末は食べられそうにないから」と、湯通しして冷蔵していたブリのアラ。
今日確認してみたら余裕で大丈夫そうだったので、大根と一緒に炊いてしまうことにした。

参考にした「ぶり大根」のレシピにはカップ1の水に大さじ2の醤油と味醂……といった風に書いてあったのだけれど、大根1本と大量のアラではカップ1どころかカップ4でも水気が足りない感じ。かといって醤油を150ccとか使うことになるのもなんだか勿体ない感じがする……と、結局かなり薄味なアラ大根に仕上がってしまった。もう少し煮詰めれば良かったと思いつつ、時間不足もあって今日は「お上品な味のアラ大根」。でも、アラ大根もブリ大根も、少し下品なくらいのこっくり濃いめの味つけの方が美味しいと思う。

青いものも欲しいなということで、安売りしていたスナップえんどうは軽く茹でてからおろしにんにくとオイスターソース、少しの砂糖と塩胡椒で和えてみた。
アラ大根はたっぷりあったのだけれど、息子はアラも大根もどちらもあまり好きではないので、「551蓬莱」の焼売も蒸して出す。

「この焼売、まんま豚まんの味だよね」
「あの具をそのまま焼売の皮で包んだ感じだよね」
「それがまた、美味しいんだけどねー」
と、ビール飲み飲み焼売をつつきながら、たっぷりのアラ大根も満喫した。大根はなかなか良い色に染まっていたけれど、やっぱりもう少しこっくり煮た方が良かったなぁ……。魚を煮るのは難しい。

4月22日 火曜日
アスパラ入りパスタ。粉チーズと黒胡椒をガリゴリと。
「アンデルセン」の
 チーズベーコンパン
 ミルクフランス1/2本
カフェオレ

だんなと2人、ロールプレイングゲームの登場人物になっている夢を見た。私は、魔術師やら魔法使いやら、そんな感じであるらしい。
「えーと、で、私、何の呪文覚えているの?」
と確認したら、「カップスープ」なる単語が。……かっぷすーぷ……?
「あー、それね、カップスープ飲み放題の呪文」
俺はなんと、携帯食料食べ放題の呪文を持っているのです!と、私の横に立つだんながそんな事を高らかに言っている。いらない。そんな呪文いらない。どっちもいらない。

「……で、呪文唱えたらどうなるの?」
「持っている鞄の中に、カップスープの袋とポット入りのお湯とカップが出てくるの、1セット」
ますますいらない。

で、ゴーレムだか何だか、でっかいモンスターが目の前に出てきてしまって、
「ちょっと!他の呪文ないの?メラゾーマとかザラキとかパルプンテとか、サンダガとかマハラギオンとかティルトウェイトとか、そういうのないの!?」
私、"ひのきの棒"みたいなのしか持ってないんですけど、せめてメラでもファイアでも……とモンスターに背中を向けて「ダメだこりゃー!」と逃げ出したところで目が覚めた。目が覚めて最初に思った事が「どうせだったらカップスープ1杯くらい飲んでおけば良かった」というものだったから、私の欲望はカップスープ一直線だったのであるらしい。

……そういえば、買い置きのカップスープ、もう全然無くなってたんだっけ。私の潜在意識に働きかけていたのはそんなにくだらない事だったのか、と、朝から脱力を禁じ得なかった。

で、カップスープに思いを馳せつつ、昨日買ってきたパンで朝御飯。だんながコーヒーを淹れていってくれていたので、カフェオレたっぷりいただきながらチーズベーコンパンを温めた。ミルクフランスは息子と半分こ。

しかし、ロールプレイングゲームの世界では「カップスープの呪文」は必要なさそうだけれど、実際あると嬉しい呪文かも。他にも「ロールケーキの呪文」とか「シュークリームの呪文」とかあればいい。「牛丼の呪文」とかでもいい。

「R1/F」の
 黒胡麻棒棒鶏サラダ
 ほうれん草サラダ
鶏とアスパラの目玉焼きパスタ
ビール(銀河高原ペールエール)

昨日の朝、テレビに友人が出演するというので座して見ていたのだけれど、そこで美味しそうなアスパラガスの映像が流れたのだった。焼き方茹で方の指南があれこれ放映されていて、「あー、アスパラ、良いな」と、早速買い物ついでにアスパラを1束買ってきたのだった。茹でるか炒めるかしてオリーブ油と共に温泉卵を添えて食べるのも最高に美味しいのだけれど、パスタが食べたい気分だった。鶏と一緒に炒め合わせて、オイルベースの塩味パスタ。目玉焼きを乗せて食べるのは、確かケンタロウさんのレシピだ。

サラダの材料なども一応用意してはあったのだけれど、今日は仕事が立て込んでしまって夕方までヒーヒー言いながら作業を続け、夕飯の仕度も十数分でパスタを用意するのがやっとの状態。だんなにお願いしてサラダは買ってきてもらうことにした。「今日はパスタです」とだけ伝えておいたのだけれど、買ってきてくれたのは、黒胡麻風味の棒棒鶏サラダと、スモークチキンが入ったほうれん草のサラダ。

「うわ、ごめん、パスタが鶏だったか」
「あ、もしかしてサラダも鶏?」
お互い顔を見合わせて、「どうやら鶏に関して、変な電波が送受信されてしまったようだ」と苦笑い。鶏のサラダに鶏のパスタという組み合わせになったけれど、美味しかったので気にしない。

国産ビールが全くないので買ってきてください(家にあるのは青島ビールと台湾ビール、そしてコロナ……)ともお願いしたところ、買ってくれたのは銀河高原のペールエールという面白いもの。ペールエールは大好きだけれど大手メーカーのビールではほとんど見かけることがないから、とても嬉しい。綺麗な琥珀色をした独特な甘味を感じるビールで好みな味だった。銀河高原ビール、そういえばだんなの友人M井さんが好きなビールだった。お元気でいらっしゃるかしらん。

4月23日 水曜日
はっぴばーすでー
「551蓬莱」の豚まん
プーアル茶

ここしばらくの寝不足やら疲れやらがついに出てきたか、ここ数日の風邪気味が今日になって悪化した。でもまだ倒れるわけにいかぬー、木曜夜の締め切りまでは倒れるわけにいかぬー、と、風邪薬を服用しながら頑張って乗り切ってみることに。
「洗濯物、回しておくからねー」
「豚まん、蒸せたよー」
と、いつの間にやらだんながあれこれやってくれていた。私は居間で座して「あ、あったかいプーアル茶も飲みとうございます」などと言っていただけ。すみません……。

幾分かは冷凍庫にも入れてあったとはいえ、冷蔵庫の中をすごい勢いで占拠していた551の赤い箱が日を追う毎に減っていくのは壮観というか何というか。息子は当然のように今朝も2個の豚まんにかぶりついていた。

手巻き寿司
 (シマアジ・金目鯛・サーモン・スモークサーモン)
 (本鮪中トロ・ねぎとろ・自家製いくら・玉子・でんぶ・刻みきゅうり・刻みねぎ)
豚汁
ビール(ヱビスホップ)

「不二家」のショートケーキ
カフェオレ

今日は息子の誕生日。
例年通り「お子さまランチ」を作るのもやぶさかではなかったのだけれど、今年は今週末に運動会を控えている(例年5月末だったような……今年はやけに早い)ので、そのお弁当の内容と「お子さまランチ」は微妙に方向が重なってしまいそう。

「だから、誕生日の夕御飯は、あえて別な方向にする?たとえば手巻き寿司とか」
お子さまランチが良かったらもちろんそれでも良いし、と、数日前に息子に聞いたら「手巻き寿司の方がいい!」と、手巻き寿司をリクエストされた。
「お子さまランチはね、僕もう10歳だから、そろそろ卒業って感じ?」
などとも言っている。僕、もうすぐ高学年なんだから、と、色々自意識がトゲトゲしい発露を見せるお年頃なのであるらしかった。

んで、仕事の合間にお買い物。地元スーパーのうち、比較的鮮魚コーナーの品揃えが良いところを覗きに行って、あれこれ買って帰ってきた。熟慮の末にメバチマグロをやめて本マグロの中トロのサクを買ってきたり、美味しそうなシマアジや金目鯛のお刺身を買ったり。息子が好きなのは、マグロの他にはイクラと玉子とでんぶ。サーモンは、お刺身のサーモンではなくて「スモークサーモン」の方が好きなのだそうだ。
「お寿司にするんだから、スモークじゃない方が良いんじゃないの?」
と聞いたのだけれど、
「お寿司の御飯でも、スモークサーモンは似合うんだよー」
だそうで。そういうものかなと、サーモンのサクも安かったのでスモークサーモンと合わせて買ってきてみた。

お祝いの席でお寿司なら、汁物ははまぐりの吸い物とか?と思ったのだけれど、更なる息子のリクエストは「豚汁」。ついこの間、割とがんばって鍋を空にしたばかりな気がするのだけれど、私が思っていた以上に息子は豚汁が好きだったらしかった。ならばと、今日も量手鍋に豚汁を用意。

いただきものの上質な海苔をバリバリと手巻き用に等分して、
「お誕生日おめでとう!」
と言いつつ、皆でわしわしと手巻き寿司。お寿司のタネも好きなら、酢飯も大好きな息子は、「それ、手巻き寿司っていうよりタコスです」という外見の、御飯が多すぎて巻ききれなくなった状態の"2つ折り"の手巻き寿司を作ったりしていた。玉子にきゅうりにイクラにでんぶと、入れたい放題だ。

けっこう奮発して買ってきた中トロも良い感じに美味しくて、この季節には珍しく「生すじこ」を見かけたものだから、自家製いくらもたっぷりと。どれだけ食べても良いようにと4合作った酢飯はさすがに余った。

食後のケーキは、とても久しぶりな「不二家」のショートケーキ。
昨年の不祥事の影響で、最寄りの駅前ショップが消えてしまい、しばらくシャッターが閉められていた後に別の店に変わってしまったのだった。同じタイミングで千葉の駅ビルにあったお店も閉店。「不二家、好きだったのに」「大好きだったのに」と、我が家の(特に息子の)落胆ぶりはとても激しくて、以来近所で建物の工事を見かけるたびに
「ここ、不二家にならないかなー」
「こんなでっかいビルのサイズの不二家だったら、レストランとか入れないといけないよね」
「トイレもいっぱいあるといいよね?」
「なぜトイレ」
「お出かけして、帰りに買い物してトイレ寄って帰る」
「……だから、トイレ別に不二家に関係ないし」
などと話しながら歩いている私たちだった。「レストランつきの(トイレもいっぱいある)不二家が近所にできるといい」は息子の願望の一つであるらしい。

じゃあ息子の誕生日には不二家のショートケーキだ!と、だんなが銀座本店で買ってきてくれたケーキで、夕食後にお祝い。ロウソク10本立てて歌うたって「ふーっ」とやった。

懐かしいような味のスポンジに、たっぷりのクリーム。いかにもな感じのショートケーキは、あるようでいてなかなか「これ!」というものがない。「もっとクリームあればいいのにー」とか「桜桃とか挟まなくていいから、苺だけでいいから!」とか色々思ってしまうのだけれど、不二家のショートケーキは、「そう、それでいい。そのままでいい」という感じ。でっかいケーキだったから、明日また続きを食べるのだ。

4月24日 木曜日
ろくな写真が撮れずに、ベランダの白い花なぞ。
卵パン
牛乳

「"なす"って上手く書けなかった夢をみたよ」
「俺はねぇ、うどんだしが上手にとれない夢をみたよ」
起きるなり、どういう会話をしているんだという今日の夫婦。

今回の夢は、「八百屋の店頭でポップ札を必死に書いている私」というものだった。ポップ札、書いたこともないし書きたいと思ったこともないのになぜそんな夢。

目下の課題は「なす 300円」という札を仕上げるというものだったのだけれど、「茄子 300円」と書いてしまって
「それじゃーお客さんの目に留まりにくいでしょ?平仮名でお願いします」
と店長らしき人にダメだしされてみたり、今度こそと思ってマジック構えたところでだんなが脇から(なぜか隣に立っているだんな)
「あ、もやし安いなー……もやし炒め、食いたくね?」
とか言ってくるから「もやし 300円」と書いてしまってまたしてもボツになったり。結局「なす 300円」は仕上げられぬまま目を覚ましてしまったのだった。「なす 300円」の先には一体何が待っていたのだろうか。

「まったくもー、だんなが脇から声かけるからさ、間違えちゃったじゃん」
「そんな事で気が散るおゆきさんが悪い」
朝から身に覚えのないことで非難されるだんなと、「ごもっともでございます」的な事を返されてしまう私。だんなのうどんだしの夢は、うどん食べる前に終了だったのか、そのへんも気になるところだ。夢で「以下次号!」な展開をされても、続きをみる事はまずないのだから、なんとなく悔しい。1話完結でお願いしたいところ。

朝御飯は、最近息子がやけにハマッているらしい焼きそばパン、そして卵パン。
「僕、焼きそばパン食べたことあったっけ?ないよね?食べたことないよね?」
とやたらと焼きそばパンを食べたがっていたので、買ってきてみた。パン屋さんでは見かけることができなくて、スーパーで買った大手メーカー製の焼きそばパン。親子3人全員焼きそばパンというのも、「焼きそばパンはちょっとイヤ」という人(それはきっと私)がいたら困るなと、焼きそばパンは2つにして、同じメーカーの卵サラダパンも1つ混ぜて買ってきたのだった。で、私はだんなと息子が食べる焼きそばパンをおかずにしながら、卵パンをもぐもぐと。

「俺ねぇ、高校の頃、焼きそばパン異様に食ってた時期があったよ」
あれ、安くてボリュームたっぷりで良いんだよ……と、だんなが話しつつ、まんざらでもなさそうに焼きそばパンを食べているのだった。私の感覚では「なんでパンに麺?なんで炭水化物オンザ炭水化物?」という感じなのだけれど、美味しいものなのであるらしい。

昨夜のお刺身の残り
アラ大根
ブリの塩焼き
豚汁
羽釜御飯
ビール(ヱビスホップ)

誕生日ケーキの続き
カフェオレ

昨夜の残りものとか、それよりもっと前に作ったものの残りものとか色々あったので、やった事といえば「塩してキッチンペーパーとラップにくるんで氷温室に突っ込んでおいたブリの切り身を焼いただけ」という今日の夕御飯。お刺身の残りといい、アラ大根の残りといい、食卓は全体的にお魚だった。この冬はやたらとブリをたくさん食べていた気がするけれど、最後の最後に巨大なブリの切り身やアラをお義母さんからいただいて、「今シーズンのブリ、これで終了」という感じ。ブリはだいたい通年通して切り身を買うことはできるように思うけれど、やっぱり冬のブリは美味しいものだなと今シーズンはしみじみと思ったのだった。

これからの季節だと鰹や鯵が安くなってきそうな感じ。夏が近づくと煮魚、焼き魚より「生で食べて美味しい魚」ばかりが目についてしまうので、ただでさえ乏しい魚料理のレパートリーがますます狭くなってしまうのがこれからの季節だ。

強めに塩してあったブリの切り身は、すっかり中まで塩が染みていて、ただ焼いただけで「御飯のおかず」の味に。大根がすっかり飴色になっていたブリ大根の鍋も、アラの骨をしゃぶるようにしながら空にして、刺身の残りは主に息子が「昨日の続き」とばかりに酢飯と海苔で手巻き寿司にして食べていた。

息子、アラ大根の大根はお好きじゃないそうなのに、豚汁の大根はめちゃめちゃ好きなのだそう。アラ大根に入れる大根を銀杏切りにしたら良いのかしらと思ってしまいつつ、ポイントはそのあたりではないのだろう、きっと。

4月25日 金曜日
3人分でトマト缶1つはちょっと足りなかったらしい……
ほうれん草のおひたし
卵御飯
豚汁
麦茶

私が思っていた以上に豚汁が好きだった息子は、私が思っていた以上に卵御飯も好きだったらしい。
「豚汁もまだあるしね、卵御飯にする?」
と聞いたら、ものすごい勢いで頷いて、もうすっかり上手いこと割れるようになった卵を自分でぱかんと割って「おたまはん」を垂らして混ぜて御飯にかけている。しばらく無言で卵御飯と格闘していたと思ったら、ふうと息をついて
「もうねー、お代わりしたいってくらい、卵御飯好きなんだなぁ〜」
と呟いていた。

いいじゃん、お代わりしていいよ?卵も御飯もまだあるよ?と言ったのだけれど、「それは贅沢だからダメ」だそうで。
「じゃあ、焼き海苔あげようか?卵御飯、海苔でくるんで食べたら旨いよ?」
と、海苔も出そうとしたのだけれど、
「ダメ!海苔もダメ!そんな、美味しいものダブルはダメ!」
と、これまた止められた。
「そんなに美味しいものいっぱい出されても、どうしていいかわかんなくなっちゃうからダメ」だそうだ。お母さんは、欲望にまみれてみるのも良いと思うよー。

そうかそうか、息子はそんなに卵御飯も好物だったのか、と、また一つ新しい事を認識しつつ、私も大好きな卵御飯を平らげた。

「R1/F」のミソカツ・海老と卵のクリームコロッケ
鶏肉のアマトリチャーナ風 ペンネ
レタスのサラダ
ビール(ヱビスホップ)

なんだか大変に仕事が山積みだった今週。先週末遊び呆けてしまったこともあって、正直なところヘトヘトなのだけれど、明日は息子の運動会。誕生日の「お子さまランチ」の代わりも兼ねているので美味しいお弁当を作らなきゃなと、昼前に食材に買い出しに行き、夕方になってからお弁当の仕込みをはじめた。ブロッコリー茹でて、海老茹でて、鶏も茹でて、ベシャメルソース作って、鶏は醤油だれで揉んでおいて……と、台所はほどなくボウルだらけな状況に。重箱を簡単に仕切るのに、中に入れ込む四角い器があれば良いなと今日100円ショップで見てきたのだけれど、買ってきたそれの高さが微妙に重箱の高さをオーバーしてしまい、ちょっとがっかり……。いつも通りにレタスの葉とかアルミカップとかを駆使してなんとかするしかないか。

そんなこんなで今日の夕飯にはあまり余力を残せず、パスタとサラダだけ準備してだんなの帰りを待つことに。「何か、ビールの肴になりそうな、おかず1品買ってきてくださーい」とだんなにお願いしておいたら、R1/Fでミソカツやコロッケを買ってきてくれた。パスタは、トマトソースを使ったアマトリチャーナ風。"風"というのは、本当だったらパンチェッタ(せめてベーコン)を使うところ、鶏肉にしてしまったから。

オリーブ油でにんにくと玉ねぎを炒め、鶏肉も炒めたらホールトマトの缶詰を投入して、十数分煮込む。途中で木べらなどでトマトを潰しつつ煮て、最後に茹でたパスタと絡めるだけ。今日はペンネを使ってみた。

3人分で1缶のホールトマト缶を使ったのだけれど、どうもこれでは足りなかったみたい。思った以上にトマト感の少ない、案外あっさりした味のパスタ料理になってしまった。見かけの方も今ひとつ。

明日は早起きしてだんなと一緒にお弁当作りの予定。滅多に作らない、甘い卵焼きを作る予定。美味しくできると良いけど、私自身は基本的にはしょっぱい卵焼きの方が好きなものだから、無事に美味しくできるかちょっと不安だ。

4月26日 土曜日
曇天の下、今日は運動会
ロールパンサンド(卵・ハムチーズ)
カフェオレ

今日は息子の運動会。ゴールデンウィークのはじまりだとか今日は長野で聖火リレーだとか、色々テレビで放映されていたけれども、我が家は朝5時起きでお弁当作りだ。なんでも学校都合で今年は1ヶ月早い運動会なのだとか。5月や10月に運動会をやる理由が少しわかった気がする、おそろしく肌寒い1日での運動会になった。

だんながおにぎりとコロッケ担当、私が残りを担当して、焼いて和えて揚げて詰めてとひととおりのお弁当ができたのが2時間後。途中、息子と一緒に朝御飯にした。

サラダに使ったゆで卵のマヨネーズ和えを多めに作っておいたので、それをバターロールに挟んでサンドイッチ。ありもののハムとチーズも使ってハムチーズサンドも作った。あったかいカフェオレを飲みつつ手早く朝食を済ませ、私たちも出かける準備をして息子の登校30分後くらいに学校へ。それにしても肌寒い。

運動会でお弁当
 おにぎり(鮭・たらこ・ごはんですよ)
 マカロニグラタン
 鳥の唐揚げ・コロッケ
 肉団子の甘酢あん
 タコさんウィンナとうずら卵の串
 甘い卵焼き
 海老とブロッコリーのタルタルサラダ
 苺
 ほうじ茶

寒いのは朝のうちだけで、昼近くになれば少しは気温も上がるだろうと思っていたのだけれど、一向に気温は上がらず、逆に冷たい風まで吹いてくる始末。だんなが一度帰って、重ね着するものとフリースのブランケットを持ってきてくれたけれど、それをかけてもなお寒かった。それでも子供達は半袖半ズボンで元気に競技を続けている。最近には珍しい「勝負色」に溢れた運動会で、徒競走も全学年用意されているし、各学年を青組白組赤組に分けて総合得点を競ったりもする。高学年低学年それぞれのリレーは午前中最後、午後最後の大盛り上がりの競技だ。

そんなこんなでお昼御飯。「お弁当は保護者と一緒に食べましょう」ということになっていて、そこここに散ったレジャーシートの上でお弁当を広げる。今回も重箱に詰めてあれこれ持っていった。全体的に茶色であり黄色であり、もうちょっと彩りを学ぼうよという盛りつけになってしまって反省。揚げ物の脇にプチトマトとか添えることを考えるべきだった。

だんなが握ってくれたおにぎりは、鮭とたらこと"ごはんですよ"の3種類。メインのおかずはコロッケと鶏の唐揚げで、タコさんウィンナと茹でたうずら卵を串に刺したものや、豚肉の肉団子の甘酢和えも用意した。卵焼きは、滅多に作らない甘いタイプ。

当初はマカロニサラダを作る予定だったのだけれど、「それじゃ海老のタルタルサラダと味が重なっちゃうじゃん」と急遽変更したマカロニグラタンに、息子が驚くような勢いで食いついていた。昨日の夜仕込みを始めてからの変更だったので、ピザ用チーズが手持ちになくてシュレッドタイプのチェダーチーズに変更したため、いつにも増して固いグラタンに。それでも悪くなかったのか、「残りは、ぜーんぶ食べちゃっていい?」と、他のおかずあれこれは少し残して帰ることになったのだけれど、グラタンだけは綺麗に消えた。

それにしても、寒い。このままでは体調も崩しかねないと、午後の息子の競技を見終わったところで閉会式を待たずに帰ってきたのだった。帰るなりまずお風呂。

千葉そごう内 「ぷんぷくまる」にて
 焼き餃子(5個) \390
 豚バラ青菜炒飯(大) \1080
 牛すじ豆腐 \880
 生ビール \500
 ラムネ \300

明日は息子の音楽教室の進級試験。習いに行くのは4月末までの今期でおしまいなのだけれど、最後のテストはテストとしてしっかり受けようと、今日の夕方には休館日だった昨日の分の振替レッスンに行くことになっている。早起きした私の方もずいぶんお疲れだったのだけれど、息子も当然お疲れ。寝不足なのはだんなも同じはずなのだけれど、彼の方は友人達と飲み会があるということで元気に夕方出かけていった。

疲労困憊の中で聴音や初見演奏などのテスト対策レッスンはなかなか大変な様子だったけれど、1時間のレッスンを終えた後、どこかで御飯を食べて帰ることにした。
「何かリクエストある?運動会と音楽教室でお疲れだろうし、リクエスト承るよ?」
「んー……でも、昨日の夜、トマトのパスタだったじゃん?マカロニグラタンも今日食べちゃったし」
だからスパゲティ屋さんって感じじゃないよね?と、「なんでもいいよ」と言ったのだけれど息子はあれこれ考えて
「じゃあ中華料理!炒飯とか食べたい!」
と結論を出した。

中華料理、しかも炒飯……だったら、千葉そごうのレストラン街に炒飯専門店みたいなお店が1軒あったなと思い出して、そこを目指しててくてく歩く。ぷんぷくまるというそのお店、炒飯メニューが豊富で担々麺などの汁麺もあれこれあるようだった。一品料理もそれなりに揃っていて、ちょっと飲みながら何かつまむということもできるらしい。チャーシューと卵が入っているようなシンプルきわまりない炒飯が恋しかった私と息子だけれど、残念ながらそれっぽいものはメニューに見つからず(一番近いのが卵とレタスの炒飯だったと思う)、悩んだ末に「豚バラ青菜炒飯」に。角煮を薄くスライスしたような、甘辛味のぷるぷるした豚肉が混ぜ込まれた、割と強めの味付けの、こってりした口当たりの炒飯だった。

私の方はお昼のお弁当をしっかり食べてしまったこともあって、今ひとつお腹が空いていない。
「その炒飯、大盛りで頼もうよ、お母さんも横からちょっとつつくから」
と、私は「牛すじ豆腐」なる一品料理と生ビールを。中ジョッキが500円という価格だったから、そこそこ良心的な値段だわと思っていたのだけれど、やってきたのは「それは世間一般的には"小"と呼ばれる分量じゃないでしょうか」というやけに細いジョッキだったのでちょっとがっかり。牛すじ豆腐は、醤油ベースの甘辛味の牛すじ煮と豆腐を煮込んだようなもの。料理のかさを増やすためかのように、千切りの筍がやけにたくさん入っていたのが気になった。お店の雰囲気作りとか、牛すじ豆腐が土鍋に入って出てきたりだとか、やけに凝っているのだけれども「あれ?」と思うところがちょこちょこあったこのお店。悪くはなかったのだけれど、「なんか、高かったなあ」という印象ばかりが残ってしまった。

……で、帰宅して、飲み会を終えて帰ってきただんなに報告したら
「だってあそこ、際コーポレーションのお店じゃない?」
と。調べてみたら本当にビンゴで、なるほどな、と思ってしまったのだった。「なんかちょっと、微妙なお店」とは思っていたけれど、だんなに言われるまでそのグループだとは全然気付かなかった自分が不覚。というかだんなの「際センサー」の精度は相変わらずすごいなと思ってしまったのだった。

4月27日 日曜日
昨夜のだんなのお土産、五目釜飯
コロッケサンド
牛乳
苺とか、唐揚げとか

「コロッケ作るなら、たくさんたくさん作ってください」
と私がねだったせいで、だんながたくさん作ってくれたポテトコロッケ。お弁当に詰めたのは小ぶりサイズのもの6個で、それに入らない分が大小取り混ぜて10個以上もできたのだった。これはコロッケサンドだなと、昨日の夜のパン屋さんに寄って、サンド用のパンを買って帰ってきた。ロールパンのようなころりとしたパンが良いなと、選んでみたのは「ハイジの白パン」。真っ白でふわふわしたパンは、温めずに切り込みだけ入れ、温めたコロッケを挟んで食べた。

「家で作るコロッケって、なんでか美味しいよね」
「なんでか、すっごく美味しいよね」
などと話しながらもぐもぐもぐ。

カップラーメン
麦茶

案の定、微妙に体調が悪かった今日一日。元々風邪気味だったところに昨日の寒い運動会が来てしまって、用心はしていたけれどやっぱり悪化した。……でも、ゴールデンウィークの休日くらいはのんびりしたいので、平日には仕事ができるくらいに戻したいところ。今日はなるべく活動せずにだらだらとのんびり過ごすことにした。

お昼も全体的にやる気のない感じで、
「買い置きのカップ麺、何かあるっけ?」
「何個かあるよ?」
「私、その中で一番賞味期限が古いやつでいいよー」
などと話しつつ、全員種類が違うカップ麺を出してきて、皆でつるつると。私のは、サクサクした食感の背脂の小袋が添付されたとんこつラーメンだった。

そういえば最近ラーメン食べに行ってないかも……と思いつつの遅め軽めの昼御飯を終えてから、だんなと一緒に近所のスーパーにお買い物へ。そして夕方は息子と一緒に音楽教室の進級テストへ。

昨日のお弁当の残りいろいろ
豚汁(ラスト)
「与志万」の五目釜飯
ビール(サッポロ黒ラベル)

進級テストを終えて帰宅すると、もう7時。昨日のお弁当のおかずの残りもまだまだあるしと急ぎ帰って家で夕御飯にすることにした。唐揚げとコロッケを温めなおして、サラダの残りや卵焼きの残りもテーブルに。残り少ない豚汁も出すことにして、ほとんど何も用意することなく食卓は食べ物でいっぱいになってしまった。

で、今日の御飯は、昨夜だんながお土産に持ち帰ってくれた、銀座の焼き鳥屋さん「与志万」の五目釜飯。
昨夜このお店で宴会だったのだそうで、最初からお土産に持ち帰るつもりで、家からタッパーを持参したのだというだんな。釜飯のお土産はいつでも頼めば用意してもらえるし、お店で注文して食べきれなかった釜飯も快くアルミホイルでくるんで持ち帰り用に包んでもらえるのだけれど、写真のようにあつらえたように美しい盛りつけの釜飯がタッパーに納められてだんなと一緒に帰ってきたのだった。

軟骨も入っているらしいコリコリとした食感がところどころに感じられる鶏そぼろと、甘く煮られた椎茸、筍と海老、グリンピースに錦糸卵、紅生姜。多分1人前が2合ほどもある釜飯なので、2〜3人ほどで分けて食べてちょうど良いような分量なのだった。

「昨夜はねぇ、7人で食べて、5つ釜飯頼んだの。それでもけっこう皆お腹一杯になったよ」
五目と鶏そぼろと、海老とアレとコレを頼んだんだー、とだんなが楽しそうに語る内容に軽くジェラシーを感じつつ、久しぶりなこのお店の釜飯の味を堪能。焼き鳥さんざんつついてお酒飲んで、その後のこの味の釜飯というのが最高なんだなぁ。

「鶏そぼろ」の味がメインの、五目釜飯と鶏そぼろ釜飯も美味しいのだけれど、塩味の鮭とか海老とか牡蠣とかの釜飯も最高で、殊に冬の牡蠣釜飯がとても幸せな美味しさ。そんなこと考えていたら、この冬も与志万に行けなかったわということも思い出してしまい、うずうずしている私なのだった。