食欲魔人日記 07年09月 第2週
9月10日 月曜日
これを10分で平らげて打ち合わせへ
牛肉とわかめの韓国風スープ
卵御飯
ぶどう(デラウェア)・梨(豊水)
麦茶

このところ「パンの朝御飯」が多く続いていて、パンが食傷気味な今日この頃。スープたくさん作って、御飯たくさん炊いて、あとハムエッグとか用意しよっか?と、昨日話していた。今朝になってみると、ハムエッグというより「卵御飯」の方が嬉しいかもねということで、一同揃って卵御飯。幸い卵も買ったばっかりのが冷蔵庫に入っている。

私が卵を割れるようになったのは、確か中学生になってからの事。息子はかつての私よりもよほど料理に興味を持ってくれているので、あれやこれやと普段から台所に立ってくれるけれど、卵を割るのはまだそれほど上手くはない。黄身がぐしゃっとなっても構わないような料理をする時には時々割らせてあげていたのだけれど、上手く割れたりいまいちだったりと、まだ卵割りの技術は実になっていない様子。あの繊細な殻を壊しすぎない程度の力加減というのがなかなか難しいのだろうなと思う。

「今日のはさ、君の卵御飯なんだから君が責任持って割れば良いと思うよー」
黄身潰れても別に問題ないしねと、小鉢と卵を手渡して、だんなによる指導の元、卵割り。こう、ヒビ入れて、そこに親指当てて、そこを開く感じでパカンとね……とだんなは私よりもよほど丁寧な教え方で、そして今日の息子は綺麗に卵を割ることができたのだった。

卵御飯に使っているのは、目下のところ関西味のおたまはん。関東味よりほんのり甘めで、それがかなり好みだ。

新宿 「タヒチアン ノニ カフェ」にて
 アジアンサラダ (紅茶とセットで\950)

今日は新宿でお仕事の打ち合わせ。移動時間にゆとりを持っていたはずだったのだけれど、何をどうしてしまったのか「昼御飯食べられずに1時前、打ち合わせ場所まであと多分200mくらい、そして時間はあと15分」という事態になってしまった。移動途中にドトールコーヒーなどもあったのだけれど、そういう気分じゃないしなぁと諦めながら歩いていたところ、目の前に「タヒチアン ノニ カフェ」というお店を発見。店頭にサラダメニューが置かれていて、サラダだったら5分もあれば食べられるかなと思い入ってしまうことにした。

「本日のサラダ」(今日はアジアンサラダ)と、アイスかホットか選べるノニティーがセットで950円。お安くはなかったけれど、バゲット2切れが添えられたサラダはボリュームもたっぷりだった。ほぐされた鶏肉と、野菜はレタスと白菜(!)、紫玉ねぎ、もやし、それに枝豆とマカデミアナッツといった感じ。豆類もけっこうな分量入っているので思った以上にお腹一杯になった。ドレッシングは生姜風味の甘さ強めのもの。上には細切りにんじんと揚げ春雨が添えられていた。

何がどう、というわけじゃないのだけれど、アメリカで何度か口にしたカリブ料理(カリブ料理とタヒチ料理だったら、ニアイコールということで良いのかしら)のお店を思い出した。グリルドチキンにしこたまアップルソースをかけたのが名物で、その店のサラダもこんな感じにほの甘かったし、豆もたくさん入っていたなと。
爽やかな味のアイスのノニティーを飲み干しつつ、急いでサラダを平らげてお店を出ると、ちょうど約束の時間3分前というところだった。

だんな特製 ちゃんぽん
ビール(ザ・プレミアム・モルツ〈黒〉)

「仕事の契約をしてもらえるか、断られるか」のつもりで望んだ打ち合わせは、でも蓋を開けてみると「こんな感じのものを作りたいんです……で、今後どうやってやりとりしましょうか」という一足飛びな内容のものになっていて、どうやら小さくはないお仕事を承ることになったらしい。内容は難しくはなさそうだけれど、量も多そうだしこれまでと少し勝手が違う様子。……夏に遊びすぎたし、がんばろう。

急いで帰ると、息子が学校から帰って数十分したところだった。うっかり傘を持たずに出てしまって雨に降られたけれど、いかにもすぐ止みそうな空模様だったので、雨の中構わずに帰宅。今日の夕飯は、買い置きの永楽製麺所の麺を使ってちゃんぽんにしよう、ということになっている。

「シーフードミックスと、あと豚肉。かまぼこもできたら買っておいてね」
あと、麺茹で用のお湯だけ沸かしておいてくれたら俺帰ってきてから作るからねー、とだんなが言ってくれたので、帰り道に買い物だけしてきて、あとは家で座して待っていた。何か一品作っておこうかと思いつつ、だんなが帰ってきたときには
「なんかさぁ、DVDデコーダーの本体もリモコンもどこ押しても反応しなくなっちゃった……」
今まさに録画したいのやってたのにー、と機械の前で四苦八苦していた私(←強制リセットかけたら、あっという間に直りました)。昨日の夕飯もほとんど何もしなかったけれど、今日もホストにお任せしてしまった。我が家のホスト、ちゃんぽんも作ってくれます。

見事に白濁したスープの、見事な味のちゃんぽんだったのだけれど、特に市販の「ちゃんぽんスープの素」などは使っていないのだとか。魚介や肉でスープは勝手に白濁するのだそうで、あとは顆粒の鶏ガラスープと塩と薄口醤油で味を調えたのだそうだ。シーフードミックス、豚肉、かまぼこの他はキャベツとうずらの卵が入っている、とても具沢山なちゃんぽん。独特の太麺が塩味の優しいスープを吸って、ラーメンとはまた違った美味しさだ。

ちゃんぽん麺はとても好き。冬になったら家でモツ鍋して、シメのちゃんぽん麺を存分に楽しみたいものだなぁと密かに思っている。

9月11日 火曜日
ピーマンたくさん使いました
「中村屋」の肉まん
麦茶

やっと肉まんが美味しい季節がやってきた、ということで、最近は目についた折々に朝御飯用の肉まんを買ってきている。今日のは「中村屋」。たまたま売店の前を通りかかって、
「天成かなー、フツーのかなー……うん、フツーのでいいや」
と、普通の肉まんを3個買ってきた。「天成」は、塊の豚肉や良質の椎茸などが使われているらしい、ちょっと高級めな肉まんだ。お高いだけあって美味しいけれど、でも却って肉肉しさが物足りない感があって、私はどちらかと言えば普通の肉まんの方が好き。

今日は湿っぽいながらもそれなりに気温は低く、土砂降りが降ったりぴたりと止んだりの不安定な天気の一日。仕事もあるので、真面目にパソコンに向かっていた。

お義母さんのイカのとも和え
青椒牛肉絲
生ハム乗せサラダ
大根ときのこのスープ
羽釜御飯
ビール(キリン秋味)

週末に買ってきた、肉厚の美味しそうなピーマン。確か、詰め放題で200円とかいうやつで、
「お得かね?」
「10個は入りそうじゃん……だからきっとお得だよ」
と、だんなと2人、指定のビニール袋に詰め込んで買ってきたものだった。

なんでも詰め放題界では「ビニール伸ばし」が一般的なテクニックとして知られているらしいのだけれど、あいにくピーマン袋は伸びない素材。ピーマンを潰してしまっても悲しいので、あまり無理はしないように、でも隙間が少ないように詰めてみた。多分12〜3個は詰められたと思う。
「今日だけですよぅ!詰め放題ですよぅ!」
とスーパー店頭のその野菜ワゴンで声を張り上げていたお店のおばちゃんが、
「あらあらあら、まだ1個入るわよぅ、大丈夫大丈夫」
と、トドメの1個を詰めるよう提言してくれて、かなり無理矢理にもう1個詰め込んでレジに向かったのだった。そういうわけで、我が家にはピーマンがいっぱい。

ピーマンをたくさん食べるメニューと言えば、
「やっぱり……肉詰めとか?かな……」
と私は思っていたのだけれど、だんなの意見は「チンジャオルースー!」。おお、青椒肉絲は良いね、ちょうど牛肉の薄切りなんかも残っていたっけ……と思い、今日の夕御飯は「ピーマンをたくさん食べよう」がテーマになった。

肉は300gくらい、筍は水煮の千切りのやつを1パック(120gくらい)、大ぶりのピーマンは6個使用。かなりピーマン感溢れる青椒肉絲になった。牛肉の青椒肉絲だから、青椒牛肉絲(チンジャオニュウルースー)だ。

いつも、この手の中華炒めは、「なんとなく中華炒めっぽい味つけの炒めものを作る」ことに我が家で最も秀でているだんなにお願いしてしまうのだけれど、たまには自分も作らないとなということでがんばってみた。レシピだったらたくさんある。中華料理の中でもかなりメジャーな献立のひとつだから、「周富徳の青椒肉絲」とか「陳建一の青椒肉絲」とか「脇屋友詞の青椒肉絲」とか「小林カツ代の青椒肉絲」とか、そりゃもう色々なレシピがある。今回は、牛肉使用ということで、牛肉使用のレシピだった吉田勝彦さんの作り方(掲載は『がんばらない!中華』 )を参考に。

肉は醤油と胡椒、酒と片栗粉を揉み込んでおき、味つけは醤油とオイスターソース、酒、砂糖、といった感じ。レシピ通りの調味料の配合で合わせ調味料を用意したら、私の好みよりやや甘口寄りになったので、少しだけ醤油を増やしてみた。野菜は油通しなどせず、下味つけた肉を炒めたらそこに次々茹で筍とピーマンを加えて炒めていくという感じ。

できあがった青椒牛肉絲は確かにそれっぽい味になったのだけれど、充分美味しいと言える味にはなったのだけれど、でも「なんかこう、中華料理としてひと味足りない……」という印象。だんな曰く、「中華スープもちょっと入れて、片栗粉増やすとそれっぽくなるよー」とのことで、確かにもう少し汁気が欲しかったところだったかも。

ピーマンは苦いけど、でもぼくこういう炒めものは好きだなーと、息子ももりもりと食べてくれ、ピーマン6個も使った青椒牛肉絲は少し作りすぎたかなと思っていたのに最後は綺麗になくなった。ピーマンは本当に肉厚でシャキシャキしていて良い感じ。どうもまだ10個近く残っているように思われるので、近いうちに今度は肉詰めにしようかなと思っている。普通にきんぴらとかにしても美味しいよね。

9月12日 水曜日
鳥豆腐!(と、秋刀魚!)
「サンジェルマン」の
 ツナマヨパン
 チョコブレッド
アイスカフェオレ

「……朝御飯、買ってきてくださいな。朝御パンでも、朝御肉まんでも。……朝御"牛"飯でも……良いけど」
いつも帰る時に「これから帰る、何か買うものは?」と連絡をくれるだんなに昨夜そう伝えたところ、
「よぉし、じゃあ君だけ牛丼なっ!」
と返された。いやぁ、私は牛丼でなくて良いです……。

だんなの事だから本当に牛丼を買ってきかねないと、実は密かに危惧していたのだけれど、手にぶら下げて帰ってきたのはパン屋の袋。ソーセージロールとツナパンとミートパイ。どれが誰のものと想定されているのか一目瞭然だった。私の取り分は、きっとツナマヨパンだ。

昔々、子供の頃、「サンジェルマン」のツナパンはかなりな好物だった。近所の駅前にお店があったので、何かというとツナパンを買ってもらっていたような気がする。少し久しぶりに口にしたツナパンは、以前のものと形状などもずいぶん変わっていたけれど、でもやっぱり好みな味なのだった。

お義母さんのイカのとも和え
いたわさ・きゅうりスティック
切り干し大根の煮物
秋刀魚の塩焼き 大根おろし・シークワーサー
鳥豆腐
羽釜御飯
ビール(キリン秋味)

ここ最近、秋刀魚に魅了されっぱなしな私。魚屋さんに並んでいる秋刀魚ときたら、どれも大ぶりでキラキラ光っていて、重量感があって、クチバシが黄色くて(←黄色い方が鮮度が良いそうで……)、どれもこれもが「私を食べて」「俺を喰えー」と主張してくる。今はまだ、北海道産のものが多く並んでいる模様。今日も1尾100円でプリプリした秋刀魚が氷水に突っ込まれて大量に売られているのだった。気仙沼や女川の秋刀魚も有名だし、あとは銚子あたりから来るのもあるらしい。手頃な価格の美味しい秋刀魚が今年もたくさん食べられますように。

「前回秋刀魚食べたのはー……」
土曜のだんなの実家でのお刺身だったな、じゃあ大丈夫(何が大丈夫なんだか)だなと、3尾お買いあげで塩焼きに。息子に
「……なんで、また、秋刀魚なの?」
と言われてしまったけれど、「旬だから。旨いから。お母さんの超好物だから!」と押し切らせていただいた。あと2ヶ月もしたら食卓にはほとんど上らなくなるから勘弁してください……。

秋刀魚用の長皿からもはみ出てしまいそうな大きな秋刀魚と、あとのメインなおかずは「鳥豆腐」。
鰹のだし汁で鶏肉と豆腐を軽く煮た具沢山の汁物で、春菊を添える。春菊は鍋に入れてしまうと汁が春菊臭くなるうえに色までついてしまうので、別茹でしておいたものを最後に合わせる感じで。あとは適当に、ありものをテーブルにちまちまと並べてみた。

秋刀魚、少し前までは「お刺身で食べるほど鮮度が良いのは、このへんには来ないんだよねぇ」といった状況だったように思うけれど、今は普通にお刺身可能な秋刀魚がスーパーに並ぶようになった。鰺や鰯などの青魚のお刺身も大変に好物なので、秋刀魚のお刺身も当然大好物。でも焼き秋刀魚の香ばしさの魅力には抗えないのよねぇ……と、今日も心からうっとりしながら秋刀魚をつついた。

鶏肉の味が、あまりスープに溶け出さないようにさっと軽く煮込んだ鳥豆腐も、あっさりして良い感じ。鶏肉、豆腐、春菊、というただそれだけの組み合わせの汁物なのに(鰹だしに入れたのは塩と薄口醤油だけ)、これまたけっこう美味しくできて皆でおかわりしつつ食べたのだった。

9月13日 木曜日
「将門セット」がお得でした
ベーコンエッグ
ホワイトロール
アイスカフェオレ
葡萄(デラウェア・巨峰)

季節の変わり目ということもあってか、微妙にだんな、不調らしい。
「明日は休む〜」
と昨日から言われていたけれど、朝御飯は家族皆でテーブルについた。ベーコン多めのベーコンエッグ(卵は半熟)、白いふわふわパンと、いつものカフェオレと葡萄山盛り。

最近、愛用の鉄製フライパンがやけにこびりつくようになってしまって、もどかしく思っているところ。
少し前までは、油など全然引かなくても何をどう炒めてもこびりついたりなどしなかったのに、ベーコンを炒めていてさえ鍋肌にこびりついてしまう。……炒めても全然脂が染み出てこないベーコンの方にも悲しくなってしまうのだけれど、やっぱりフライパンがもどかしい。
「……ベーコンもねぇ、頼みもしないのに脂がどんどん染み出てくるようなものの方が美味しいんだけどねぇ……」
などと言いつつ、こちらは綺麗に半熟に焼けた(ベーコンにかぶせるように割ったからこちらはこびりつきもしなかった)目玉焼きをもぐもぐ。

稲毛 「らーめんえんたん」にて
 正油らーめん \600
 味付け玉子 \100
 餃子 \300

お昼は無性にラーメンの気分。地元で美味しいラーメン屋と言えば、なんといっても「虎ノ穴」なのだけれど、残念ながら今日は定休日らしい。でもラーメンが食べたい。でも、二番目くらいに気に入っていたとんこつ醤油ラーメンのお店も閉店してしまったようで、どうしようと途方に暮れた。

「そういえばさ、駅近くに新しいの一軒あったじゃん」
あそこもなんか、濃厚こってりラーメンらしいよ、とだんなが教えてくれて、とりあえず試しに行ってみようとそのお店を2人で目指してみた。カウンター席の他は4人がけテーブルが2つという広さのお店で、メニューは「正油らーめん」と「味噌らーめん」、そしてトッピング各種。焼き飯や餃子、おつまみメニューもいくつか揃っている。

私は正油に卵乗せ、だんなは味噌にもやし乗せを注文し、餃子も1皿取って半分こ。器の縁に背脂のツブツブがついているような、久しぶりな「背脂チャッチャ系」のラーメンだった。背脂はかなり大量で、「背脂チャッチャ」というより「チャッチャッチャッチャッ」くらいの勢いだ。卵の他は、メンマともやし、チャーシュー1枚、そして葱がトッピングされている。

背脂多めなので「うわ、濃厚そう」と思ったのだけれど、スープはかなりあっさり気味。味はちゃんとついているのに、第一印象が「あれ?なんだか……薄い」という感じだった。このお店のご主人は、千葉にある有名ラーメン店で長らく働いていた方なのだそうで、そのお店よりもあっさりめなスープを目指して独立したと聞く。このお店のスープのあっさり(でも背脂はしっかり)さを好む人は少なくないらしいのだけれど、私としては、「これだけ背脂入れるなら、スープ自体にももっと力が欲しいなぁ」という感じだった。バラ肉を使った柔らかめのチャーシューや、半熟の味つけ玉子はとても好みだ。

だんなの方の味噌ラーメンも、味噌の味はすごく濃厚(そしてやっぱり背脂はしっかり)なのだけれど、なのになぜか「なんだか……薄い」という印象。
こうと期待しているところに拳が飛んできてくれないような、微妙な肩すかし感を感じつつ、お店を後にしたのだった。

稲毛 「将門」にて
 将門セット \880
 (豚バラ・ハツ・鶏皮・さがり・にんにくの芽巻き・生ビール)
 ミニトマト巻き \150
 ぼんじり \150
 焦がしねぎ \100
 厚揚げ \130
 にんま \150
 鶏肩 \150
 もち巻き \150
 ホタテの浜焼き \180
 チャンジャ茶漬け \450
 泡盛(春雨 無濾過秘蔵酒 44度) \780
 芋焼酎(宝山 芋麹全量 黒麹28度) \700

「夕飯……どうします?」
作っても良いけど、せっかく平日に家に居るんだから、平日限定フェアみたいなのやってるお店に行ってみる?……と、ネットサーフィンしてそれらしいサービスをやっているお店を探してみる。

おお、なんか気になる……と思ったのは、地元駅近くにある「将門」という博多串焼きのお店。夜7時までの限定メニューの「将門セット」は、日替わりの串焼き5本とドリンク1杯がセットになって880円という内容だった。生ビールが500円くらいすることを思うと、けっこうお得じゃないかなと。お酒の品揃えが良さそうで、しかもそこそこ良心価格なのも気に入った。夕方ふらりと家族で行ってみることに。

1本単位で注文できる串焼きメニューはかなり豊富で、「肉巻き」ものが多いのも楽しい。アスパラ巻きにオクラ巻き、プチトマト巻き、「もち巻き」などというものまであって、いくか頼んでみた。魚介の串焼きなどもある。「厚揚げ」も串焼きだ。

ハツは少ししっとりと、皮は脂を落としまくってカリカリに……と、それぞれきちんとこだわりが感じられた串焼きで、唯一の味噌味だった「さがり」(鶏の"ハラミ"みたいなもの……らしい)も少しホルモンっぽいケダモノ臭さとコリコリした歯ごたえが良い感じ。お酒の品揃えにうっとりしつつ、つい44度の泡盛と芋焼酎を飲んでしまった。後味が丸い、良い香りの泡盛に、あまり芋らしくないすっきりした飲み口の芋麹全量の宝山。このところはビールしか飲んでいなかったので、久しぶりにけっこう良い気分になってしまった。

最後はじわっと辛いチャンジャ茶漬けでおしまい。メニューには「ゲンゲの干物」などというものもあって(ゲンゲはいかにもな外見をした深海魚)、今度はこれを食べてみたいなぁと思いながら帰宅した。

9月14日 金曜日
ココイチスープカレー。専門店のスープカレーも食べてみたいと思いつつ。
鳥豆腐
納豆
御飯
麦茶

まだ、鍋の中に鳥豆腐が残っている。
朝御飯はこれだなーと、冷凍御飯を温めて、納豆なども出してみたり。豆腐もアツアツに温めた鳥豆腐を小ぶりの丼鉢に盛り、茹でおきの春菊をどっさり乗せてテーブルに出した。

寒い季節の豚汁も「これは反則では」と思えるほどの美味しさだけれど、最近すっかりハマりつつある鳥豆腐も「これも反則では」と思わされる。シンプルな味ながら具沢山で体の芯から暖まる感じ。実のところ、今日は朝からやけに蒸し暑くて、気温がぐんぐん上がる気配に「これは久しぶりにクーラーとか必要?」と思える陽気だったのだけれど、でも鳥豆腐はしっかりくっきり美味しいのだった。

「CoCo壱番屋」の
 スープカレー(パリパリチキン)
 ヤサイサラダ
ビール(キリン ニッポンプレミアム)

明日からの連休はちょっとお出かけするので、冷蔵庫内には肉も野菜もあまり入れていない。加えてだんなの帰りも遅いらしい……という話だったので、今日の夜は息子と2人お寿司でも食べて帰るかね、と話しているところで「やっぱ今日帰れそう」と連絡があった。

じゃあ何か食材買って帰ろうかと息子の音楽教室に出かけて、やけに鞄が軽いなと思っていたら、お財布が……鞄の中に入っていない。うっかり家にお財布を忘れてきたようで、定期入れ(スイカと回数券入り)は持っていたので音楽教室は普通に往復できたのだけれど、キャッシュカードも現金も持たない状況では、せいぜいスイカが使えるところでしかお買い物ができない。千葉駅構内のヒロタのシュークリームあたりでの買い物はできそうだけど、駅ビル内の総菜屋さんも使えるお店があったり使えないお店があったりと色々だ。

「すみません、財布を忘れて愉快なサザエさん状態です」
だから全然お買い物できません、と、だんなに連絡したら、「今時サザエさんでもやらないようなベタな事を」と笑われた。結局夕飯は、CoCo壱番屋の宅配ということに。

居間で阪神vs中日の白熱した試合を眺めつつ、私は期間限定メニューのスープカレーを頼んでみることにした。「イカスープカレー」「ソーセージスープカレー」「パリパリチキンスープカレー」の3択だったので、パリパリチキンスープカレーにしてみる。いつものカレールーが入る部分に大ぶりの野菜がごろごろ入ったスープカレーが収められ、御飯の上にグリルチキンが乗ったものが届いた。

カレー自体もそこそこの辛さがあるココイチカレー、スープカレーは輪をかけてはっきりした辛さがある。どうもスープカレーという食べ物自体がそこそこのスパイシーさを持つもののようで、一度専門店にスープカレーを食べに行ってみたいと思いつつ、息子が「辛いのはイヤー」と嫌がるかなとなかなか足を向けられないでいるところ。半年くらい前にも一度ココイチのスープカレーは食べているのだけれど、以前と同じくやっぱりそこそこの辛さがあるスープカレーだった。

具はオクラと茄子、じゃがいも、人参、そしてゆで卵といった感じ。夕飯にカレーだけというのも少し悲しいので、1人1つの野菜サラダも注文した。少しばかり酸味強めだった添付のドレッシングをかけつつ、ビール飲みつつ、野球観戦しながらのカレーの夕御飯。
中日に先制されたものの軽やかに取り返して3点リードとなったタイガース。「7回ですよー、もうすぐジェット風船ですよー」というタイミングで逆転打となる2ランホームランを打たれてしまって、21時10分現在、ハラハラしながら観戦中の私たち。(23:08追記:負けました……しかも、せっかく同点追いついたのに球児の投げる9回に2点取られて負けました……orz)

9月15日 土曜日
すごく幸せな味の排骨飯でしたー
ホワイトロール・チョコデニッシュ
ベーコンエッグ
チチヤスのヨーグルト
アイスカフェオレ

今日はいつにも増して洗いものがたくさん。
「洗濯機……1回じゃ無理っぽい……」
と、起きるなりとりあえず洗濯機を動かして、ぐーぐー寝ているだんなが起きるのを待つ。ちょっと遅めになった朝御飯は、半端に残っていたパンあれこれと、ベーコンエッグと、いつものカフェオレ、満場一致でチチヤスのヨーグルト。

ベーコンエッグ、今日はフライパンに油を馴染ませてから作ってみたらさすがにくっつかなくなった。フライパンの油に引き出されるようにベーコンからも良い感じに脂が染み出てきて、良い感じにパリパリベーコンになった。それにしてもチチヤスのヨーグルトは美味しいわ。超好みだわ。

「ドミノピザ」の
 ピザランチ クワトロA
ビール(キリン秋味)

今日は夕方からおでかけの予定。
「……昼御飯、食べとかないといけなくない?」
「あ、そうか……」
「ピザ、とか」
「ピザとビールとか」
「うん、ビールで良いけど。冷蔵庫入ってるし」

全体的にやる気なく、ぐだぐだぐだーっという感じにドミノピザに電話した。ランチセットでポテトとナゲットがついてくる。
「ピザの生地?んーと……何があるんだっけ……?あ、カマンベールミルフィーユでお願いします」
うわ、この人軽い口調で重いこと言ってる……と思いつつ、でもその重い選択を止めない私も私だ。

やってきたピザは、すごーく食べ応えがあった。「カマンベールミルフィーユ」なる生地は「生地・クリームタイプのカマンベール風味チーズソース・生地・その上に、各種具」という構成になっている。なんでも「トリプルミルフィーユ」なる生地もあり、その名の通りに「生地・チーズソース・生地・チーズソース・生地・その上に各種具」ということになっているらしい。ちょっとすごい。……というか、それってもはやピザという料理ではなくなっているような気もする。

子供にも人気があるだろう具の組み合わせだったクワトロAは、
・イカ、コーン、フライドガーリック、ブラックペッパー
・ツナ、コーン、パセリ
・テリヤキチキン、マヨネーズ
・トマト、フレッシュモッツァレラチーズ、フレッシュバジル
という4種のセット。
息子は真っ先にコーンから手を出すかと思いきや、ツナコーンの次にはトマトとチーズとバジルというシンプルなものに手を出していた。

上総牛久「一吉香」にて
 とり肉揚げ台湾ソースかけ \820
 牛スジ醤油煮込 \1250
 豚モツ生姜炒め \1030
 野菜春巻 2×\530
 コーンスープ \530
 五目チャーハン \720
 牛肉麺 \900
 排骨飯 \880

夕方、友人宅に集合して一路南房総へ。2泊3日の日程で、友人一家とのんびり過ごす予定になっている。夕飯は、道中にある台湾料理屋さん「一吉香」(いちこう)で。友人一家おすすめのお店だったのだけれど、どれを頼んでも本格的な異国の味で、何もかもが美味しかった。

「すごい!グッジョブ!大当たりの味ばっかり!」
と、むさぼるようにあれこれ食べる。これ食べたいあれ食べたいと各自が適当に選んだのは、肉ばっかり。しかもスジとかモツとかそんなのばっかりで、笑ってしまった。ちなみに我が家が「これ食べたいー」と言ったのは豚モツの生姜炒め。皮つき豚バラ肉と椎茸の醤油煮込みなどにも非常にそそられた。

ソースに唐辛子もしっかり入っているピリ辛味の油淋鶏(とり肉揚げ台湾ソースかけ)は衣パリパリの非常に良い食感のもの。下茹でをきちんとしてあるのだろう牛スジ煮込みはぷるっぷるの肉に味が良く染みていてほんのりと八角の香り。千切り生姜がしこたま混ぜられた豚モツ炒めは紹興酒が強めに効いていて筍がたっぷりだった。揚げたての春巻も美味しかった。チャーハンもパラッとしていて好みな感じに具材に油のコーティングが出来ている。

で、シメにだんなと半分こした排骨飯(友人夫妻が牛肉麺を半分こして、子供たちがチャーハンを分け合った)が、大変にシアワセな味。ほんのりとカレーの香りがする骨なし豚肉のカツにほうれん草、高菜が添えられ、カツと御飯に甘辛醤油系の味のタレが少量染みている。写真のとおり、御飯も見えない見事なボリュームで880円という価格も嬉しかった。

「うひょー!揚げたて!たれの染みた御飯がうまいー!」
「台湾で食べたみたいな味がするー」
と、目を輝かしてしまいながら綺麗に完食。良いお店に連れてきてくれてありがとうありがとう!
なかなか頻繁には足を向けられない場所ではあるけれど、また是非食べに来たいなぁ。

9月16日 日曜日
日の暮れぬうちからバーベキュー
勝浦朝市通り 「まるろ」にて
 さんまのひらき お刺身セット定食 \1260

南房総某所に泊まっての今朝は、勝浦の朝市に向かうことに。観光旅行客相手っぽい感じの、さほど大きな規模でもない朝市だけれど、手頃な価格の美味しそうな魚介もあるし、地物の野菜もあるし、朝市名物の40円大判焼き屋さんがあったりして歩くのはとても楽しい。

今日も
「明日の朝、カツオ食べるー?」
「うん、カツオ良いかも」
「今日の夜のバーベキュー用の野菜とかも買わなきゃだよね」
とあれこれ買い物することになった。持ちかえり用にカマスやアジの干物も買った。

何も食べずに朝市に向かったので、今日最初の食事は朝市の中にあった料理屋さんで。まぐろ丼や地魚の煮物定食、地魚のお刺身定食などなどがあって、値段は少々お高め。私は1260円の秋刀魚の開きとお刺身の定食にしてみた。品名からすると「秋刀魚の開きと、秋刀魚のお刺身のセットなのかしら?」とも思われたのだけれど、刺身の方はマグロとタイ、イカの盛り合わせ。

一夜干しにしたらしい秋刀魚の開きは、表面がジュクジュク音を立てて脂が弾ける焼きたての状態で出てきた。口に身を含むとホロリと崩れていく。大ぶりの秋刀魚は食べ応えがあって、刺身の方もボリュームたっぷり。御飯も大盛りだ。あとはわかめの味噌汁と沢庵、2種類の佃煮が乗った小鉢も1つ。

だんなの戻り鰹の刺身定食も分厚く切られた鰹が10切れ近く盛られていたし、息子のまぐろ丼も"づけ"になっていて手がかかっている。朝食にしてはすっかりお腹いっぱいになってしまって、昼御飯はスルーして夕御飯を早めにしようねという事で話がまとまり、あれこれ買い物して宿に戻ることにした。今日の夜はバーベキュー!あと、花火!

おつまみチーズ・フォンデュチーズ
殻つき帆立のバター醤油焼き
バーベキュー(牛肉・豚肉・鶏肉・ラム・ソーセージ)
スティックきゅうり、サンチュ、炭火焼きじゃがいも
にんにくオイル焼き
サンドイッチパン
ビール(ヱビス)・コーヒー焼酎

3時頃から子供たちが「お腹すいたなー」と騒ぎ出したので、屋外でバーベキューの準備を始める。男たちは炭火の火おこし、女たちは食材の準備、子供たちは両方を行き来しては細々としたものを運んでくれてきゃっきゃきゃっきゃとはしゃいでいる。昨年同じ場所でバーベキューをした時には後半すっかり真っ暗になってしまって、「私たちは何を食べているんだろう」「見えないね」「ていうか、焼けたかどうだかわからない……」と苦笑いしながら食事することになったのだけれど、今回は開始が4時過ぎということもあってとても動きやすい。季節的に蒸し暑さもあまり感じず、適度に風のある中あれこれ焼いて楽しんだ。

今日の朝市で買ってきた殻つきの帆立貝は網焼きにしてバターと醤油を落として食べる。じゃがいもはアルミホイルにきっちりくるんで炭火の中に。あとは塩胡椒して焼いた肉をそのまま食べたり、焼肉のタレつけつつ食べたり、サンチュやパンに挟んでみたり、好き放題してみた。

「……あ、お米、あんまりないんだよ……」
「お米買い足すと割高になっちゃうし、パンにしちゃえば?焼肉とパンも案外合うと思うし、食べやすいし」
「あ〜、サンドイッチ用のパンとか良いかも、確かに」
と、適当に今日決めて買ってきたものが案外と良い感じで、特に友人が「これ、家にあったんだー」と持ってきてくれたチーズフォンデュ用のミックスチーズが良い感じ。アルミホイルで適当に作った小さな容器にチーズを入れて網の隅に置いておいたら、パンをつけて食べたりじゃがいもをつけて食べたりととても楽しめた。

鶏もも肉も、下茹でしたバラ肉の塩豚などもあったのに、1kgの牛肉が綺麗になくなってしまって、
「……もしかして、次回は1.5kg必要……?」
「うん、そのくらい必要かも……みんな良く食べたし……」
という状況に。外で食べる楽しさもあってか、息子も驚くほどよく食べていた。牛肉もめちゃめちゃ食べていたけれど、サンドイッチ用のパンも普通に3枚くらい食べていた。

ひととおり食べ終わる頃にはすっかり日も暮れ、花火をするのにちょうど良いくらいの暗さ。夏の残りの花火をしこたま持参していたので、吹き出し花火や手持ち花火をたっぷり堪能した。最後は暗いなか「ヘビ玉」もしっかりと。

……で、「せりあさん、次回の課題としてメモしておいてください」とリクエストされたこともあって、次回に向けたバーベキュー備忘録。

  • 屋外バーベキューは、夕方4時くらいから始めるのが状況的に良いらしい。
  • 炭火、火おこしには小さな炭の破片が便利だが、「本番」用にちゃんと大きな欠片も残しておくこと。
  • 2家族で牛肉は1.5kgくらい必要だったらしい。
  • にんにくオイル焼きは、また是非やりたい。
  • フォンデュ用のチーズを網の上に置いておくと、パンやじゃがいもにつけることができて最高だ。
  • 上記2点には、軟弱なアルミカップや手作りアルミホイル皿よりも、3インチスキレットなどを使用されたい。重ねたホイルだと隙間の空気が膨張してめんどくさいことになる。
  • 御飯も良いけど、サンドイッチ用のパンは便利。サンチュと塩焼き鶏肉ととろけたチーズでサンドなどすると幸せな味がする。
  • 今度は自宅から、酒の肴になりそうな野菜料理など持っていくと良いかもしれない。酸っぱいものとかあると箸休めになって良いかもー。
  • 風の強い日は、吹っ飛びやすい紙皿紙コップよりも陶器の皿やガラスコップが吹き飛ばずに結局は便利っぽい。
  • やっぱり虫除けスプレーは必須だ。サンダル着用の場合、爪先までしっかり蚊除け対策をしておくこと。

明日の朝は昨日買った鰹で炊きたて御飯の予定。これもまた楽しみ。