食欲魔人日記 02年07月 第1週
7/1 (月)
肉じゃが〜 (夕御飯)
「C3」のブディーノ・ディ・マンゴー
アイスカフェオレ

土曜の夕方に購入し、そのまま食べる機会がなかったケーキを、おもむろに朝飯として食べる私。私以外は全員トースト。ご、ごめんみんな。
「C3」(シーキューブ)は、神戸芦屋のケーキショップ「アンリ・シャルパンティエ」の別コンセプトのケーキ屋さんだ。なんでも「イタリア風アメリカン」なケーキ屋さんなのだとか。ブディーノ・ディ・マンゴーなる、イタリア語で「マンゴプリン」を意味するそのデザートは、スポンジの間にチーズムースやらマンゴプリンやらが挟まる。ティラミスのようなケーキだった。
チーズとココナッツとマンゴーのプリンのケーキ。朝からヘビィ……。

「ミスタードーナツ」の
 和風つけ麺セット(海老焼売×2、焼売×2、ウーロン茶)
 きなこボール

本日、月曜だけどお仕事。
出勤途中にミスタードーナツの前を通り、「ああ、つけ麺食べてみたいな食べてみたいな」と思いつつ、その勢いのまま昼御飯ミスドに突入。焼売つきのセットメニューを注文した。それだけで止めておけば良いのに、「きなこボール」が久しぶりにショーケースに入っていたので、思わずそれも。

やたらと酸味の強いタレのつけ麺は、「ま、まぁ、こんなもんか……」みたいな味だった。錦糸卵やらかつおぶしやら、甘辛く煮た筍やら肉やらが乗っている。具は甘い系統が多いのに、タレだけはやたらと酸っぱい。
それでも、「きなこボール」を前にした私は御機嫌だった。これ、ミスタードーナツのメニューの中で最も愛していると言っても過言でもないほど愛している私なのである。親指と人差し指で円を作ったくらいの大きさの茶色い物体が5個、紙のケースにころりころりと入っている。表面にまぶされているのは、淡い甘さのきなこ。そのドーナツ(いや、ドーナツと言ってよいものだろうか、これを)は中が空洞で、その歯ごたえはモチモチというかモハモハというかポヘポヘというか、なんとも気合いの入らない腰から力が抜けそうなシロモノだ。それが、妙にたまらない快感だったりして。

そういうわけで、つけ麺のデザートがきなこボール。ポヘポヘ感を存分に楽しみつつ、1個1個食べてみた。2箱一気食いなんてことしたら、さぞ楽しいだろうなぁ……。

肉じゃが
「kakiyasu dining」の茄子と豚のしゃぶしゃぶサラダ
「成城石井」のニラ饅頭
羽釜御飯
ビール、麦茶

だんな、今日は遅くなるらしい。

で、「わたし、あまりやる気ない……」と"やる気ない宣言"を朝からしていたところ、母がサラダとニラ饅頭を買ってきてくれた。それだけじゃ物足りないので、残り物の豚肉と、常備のじゃがいも、玉ねぎを使って1品作ることにした。冷蔵庫の中に、しっかり鰹だしをとって作った"丼だし"が残っていたので、「それじゃ肉じゃがでいいやー」ということに。甘味薄めの丼だしだったので、味醂と砂糖をどばどばと追加しつつ、肉と野菜をぐつぐつ煮ていく。しばらく冷蔵庫でしまっておいた丼だしは、良い感じに味がまろやかになっていて、たまり醤油みたいな味になっていた。素晴らしい。

で、ざく切りの茄子がたっぷり入った胡麻だれのしゃぶしゃぶサラダと、ニラがこれでもかと入っているニラ饅頭をつまみつつ、ビールで乾杯。
ビールで軽くおかずつまんで終わりにするはずだったのに、肉じゃがが案外美味しく、炊き立て御飯はもっと美味しく、結局わしわしと皆で茶碗を左手に持ちまくることになった。
夏の肉じゃがも、悪くない(←7月に肉じゃがつくってだんなに呆れられた事あり)。

7/2 (火)
天狗(稲毛)にて、「パルマハムの薄焼きピザ」 (夕御飯)
ミスタードーナツの
 ジャーマンポテトデニッシュ
 シナモン
アイスカフェオレ

昨日の昼もミスタードーナツだった。昼につけ麺を食べたはずなのに、その5時間後の夕方、息子にリクエストされて再びミスタードーナツへ行く羽目に。

「明日の朝、何食べたい?」
と聞いた私が阿呆だったのだ。そんなこと聞いたら、息子は絶対、
「んとねー、チョコパン?ドーナツ?……チョコドーナツゥゥゥゥ!」
とチョコだチョコだチョコがいいとはしゃぐに決まっておるのだ。しかも問うたところはミスドを前方に控えた駅前広場だったりして、それはもう問うた私が悪い以外の何物でもなかった。「ドーナツ屋さん、遠いよー。残念だったねー」なんてごまかしは通用しない場所にいた。そのまま、
「ドーナツ、ドーナツ♪」
と嬉しそうにドアをくぐる息子を追ってミスドに突入し、そして結局朝飯用のドーナツやらデニッシュやらを買い込むことになったのだった。ポイントカード、昨日だけで6点もたまっちゃったよ。とほほ。

しかし、最近デニッシュ系も何種類も置くようになったミスドは、朝御飯にもなかなか嬉しい存在になった。だんなが大好物だった「エビグラタンパイ」がなくなってしまったのはつらいけど、その代わりにツナデニッシュだのジャーマンポテトデニッシュだのクロワッサンだのが置かれている。

今朝は、ジャーマンポテトデニッシュに、シンプルで柔らかなドーナツの周囲にシナモンシュガーをこってりまぶした「シナモン」。両方とも、食べるのは初めてだ。周囲がショリショリした甘いドーナツに、バターがこれでもかと入っているような、サクサクサクサクしたデニッシュ。朝から色々カロリー高そう……。

コンビニの
 とうもろこしおむすび
 ツナマヨネーズおむすび
麦茶

本日、お仕事。大学に来るのも、今日を入れてあと4回。

色々やることは山積みで、引継の資料も作らなければいけないので、昼御飯は覚悟してコンビニでおにぎりを買っていくことに。しっとり海苔系の「とうもろこしおむすび」と、パリパリ海苔系のツナマヨネーズ。「バターの風味たっぷり」みたいな煽り文句の書かれていたとうもろこしむすびは、確かに香ばしいコーンがざくざくと入っている。バター醤油にコーンがまぶされたような味だ。美味しいけれど、な、なんか変だ。

そして定番のツナマヨネーズむすびを囓りつつ、麦茶を飲みつつ研究室でぼへーっとする。
冬の間は窓から東京タワーが真正面に見えていたけど、今は巨大な銀杏の木が盛大に枝葉を伸ばしてしまって全面緑色となりつつある。今流行りのマイナスイオンを浴びている気分に一瞬なるけど、それ以前に目の前のパソコンから電磁波を浴びまくっているんじゃないかと思い直す。……相殺される?(何がや)

稲毛 「天狗」にて
 温泉玉子のせシーザーズサラダ
 寄せ豆腐
 バターコーン
 ポテトフライ
 若鶏の唐揚げ和風ソース
 厚切りタンのステーキ
 パルマハムの薄焼きピザ
 生ビール×2
 シークワーサーサワー×2
 コーラ
……を親子3代3人で飲み食い。

今日は一日中、ムシムシムシムシ非常に不快な気候だった。半端に暑く、湿気は盛りだくさん。外で飲むビールが美味しそうだなぁと、今日は全面的に「ビヤホール行こうビヤホール行こう」という気分で帰ってきた。もう夕飯の材料も何も買っていない私。

さぁ誘おう、だんなを誘ってどっかの屋上ビヤガーデンだ、と思って帰宅すると、「今日遅くなる」とのメールが。そう言われても、お昼おにぎり2個の空腹も喉の乾き最高潮で、「いいから行こう、ビール飲みに行こう」と母と息子を引きずって、結局近所の「天狗」に向かった。
「てんぐー?てんぐはぁ、ポテトと、おにくたべるの?」
と、既に注文するものまで決定している我が息子。何度か連れてきてると、そこがどういう店で何が出てくるのか覚えているのが親としては複雑な心境だ。
「ほら、ほら、これ、たのむんでしょ?」
と、メニューを開いて「サイコロステーキ」のところをぱんぱん叩いている。やめなさいって。

母と私と息子の3人。だんながいないと、頼むものも若干違う。「厚切り牛タンステーキ」なるものがあったので、いつものサイコロステーキは頼まずにこっちを注文(だんながいたら"両方とろう!"とか言っちゃいそうだ)。サラダに豆腐、息子用にポテトとコーン。それだけじゃ油っけが足りない気がして唐揚げを1皿。それをつついて、なんとなく満腹になってしまった。何しろ皿の6割くらいをいつもはだんなが食べてくれるのに、母ときたら2割くらいしか食べてくれない。10切れある肉を2切れ食べて「うん、美味しいわねー」と箸を置く。置くな!喰え!もっと喰え!ていうか食べてくださいお母様。

最後に、なんとなく御飯っぽいものも食べたくて、薄焼きピザでシメ。ビールがなくなったので、「新登場!」なんてポップ札が立っていた「シークワーサーサワー」なるものを頼んでみた。沖縄産のレモンの一種、「シークワーサー」を絞ってサワーであるらしい。写真ではオレンジ色をしていたけれど、やってきたのはまんまレモンの色のサワーだった。ものすごく酸っぱい。苦みもある。レモンよりはライムの味に近いようなそのサワーを口を「*」の字にしながら飲み干した。マヨネーズと粒マスタードのソースが塗られた薄焼きピザに似合わなくもない。

午後6時半頃から飲み始め、ほろ酔い気分で帰宅して、7時半すぎに帰宅。ゆっくりお風呂入ってのんびりできて、ちょっとシアワセな夜だった。

7/3 (水)
マグロの味噌づけ丼 (夕御飯)
ベーコンエッグトースト
アイスカフェオレ

「明日は1時間遅く出勤するから」
と、昨日夜遅くに帰ってきただんなが言うものだから、今日は皆揃って1時間寝坊。起きたら、母は出勤した後だったりして、8時を過ぎたところだった。1時間多く眠れたことに感謝しつつ、ベーコンエッグつくってトーストの上に乗せて一気食い。お供はアイスカフェオレ。
今日はムシムシムシムシしていて、雨は降ってないのに洗濯物も乾きそうにない。嬉しくない気候だ。

ミスタードーナツの
 アップルパイ
アイスアールグレイティー

昨日仕事が休みだった母に「よかったら食べて」とミスドのアップルパイを残しておいたところ、今朝になってもまだアップルパイが台所に鎮座ましましている。
「食べてくれって言ったのにー」
と愚痴たれつつ、しょうがないので自分で食べることにする。

オーブンでじっくりこんがりアップルパイを温めて、その間にアイスティーを準備する。小さなポットに茶葉を多めに入れておき、熱湯だばだば注ぐ。丈夫なグラスに氷ぎっちり詰めて、上から熱いお茶をどばーっと。途中で「オレンジジュースと半々にして飲みたいぞ」と思い、どっかにオレンジジュースのストックはないものかとうろうろしてみたが、「とよのか苺カルピス」とか「牛乳で飲むお酒」とか「ヴァーム」とか、そんなんばっか発掘された。どれで割っても今ひとつ美味しくなさそうだ。特に「アールグレイティーのヴァーム割り」は、できれば飲みたくない。結局ストレートのアールグレイアイスティーを飲みながらアップルパイを囓ることになった。

枝豆
パイナップルクリームチーズ with リッツ
サラダ
ニラ饅頭
肉じゃが(一昨日の残り)
マグロの味噌づけ丼
絹さやとじゃがいもの味噌汁
ビール、麦茶

夕方、息子と一緒にお買物。なんだか魚が恋しかったので鮮魚コーナーをうろうろしてみたところ、「おさかなー、おさかなー」と息子は嬉しそうだ。

「こっちは、たかい、おさかなー」
と、美しく盛りつけられた刺身セットを指さし、その後
「こっちは、やすい、おさかなー」
とサクのままのパックの方ににじり寄っていく。そして、
「まぐろ、やすいなー。ほんっとに、やすいなー」
と"特売"マークのついたメバチマグロの中落ちパックの前に到達し、
「これ、かいましょう。ね?」
と決断を迫られた。どんなものをいつも買っているのか、息子はしっかりわかってるらしい。今度は見栄張ってでも豪華刺身セットを息子の目の前で買っておくべきだろうか。

ともかく、マグロという選択は悪くなかったので、中落ちを2パック買って帰った。ケンタロウさんの本を見て、一度作ってみたいと思っていた「味噌づけ丼」にしてみることに。同量の醤油と味醂、その半量の味噌と水、サラダ油少々をマグロと和え、本当は青葱を刻んで散らすところ、青葱がないので長ねぎを刻んで混ぜ込むことにする。ほんのり味噌風味のその"づけ"を御飯に盛ったら、中央に卵黄を落とし、いざいざとかき混ぜつつ食べる。私としては、レモンの味がする"ポキ丼"やオイスターソースとにんにくの香りがする韓国風の丼の方が好みではあったけど、味噌味づけ丼も、なかなか悪くない。

そして、なんだか久しぶりに買った気がする枝豆。適当に選んで買ってきた1袋298円のそれはかつてないアタリだったようで、若いピチピチとした豆の味が口の中で弾けてきそうに力強いものだった。今日のゆで加減も、絶妙。
枝豆の茹でかた、かつては『dancyu』の枝豆小特集に載っていたものを参考に、「最初は塩で軽く揉んで産毛を取って、熱湯をたっぷり沸かして……」なんてやっていたのだけど、小林カツ代さんの本に載っていたやり方を覚えてからは、それ以外にはやりようがなくなってしまった。枝豆のみならず、空豆もとうもろこしも、この方法で美味しく茹だる。小林カツ代さんのおかげで、我が家の枝豆はいつも美味しい。感謝感謝。
で、その茹で方↓(もしかしたら、本で読んだのとは微妙に違ってきているかもしれないけど)

  1. 枝豆を軽く洗い、水気を切って蓋つきの鍋に入れる。
  2. 1カップの水を入れ、蓋をする。
  3. 強火で5分。
  4. 火を止め、一度枝豆をざっと混ぜてから再び蓋をして、3分。
  5. 水気を切り、あったかいうちに塩をざざざっとまぶして、自然に冷ます。

少ない水分で蒸し煮にして、火を止めてから少々蒸らすというところがポイントらしい。
で、茹でた後に急いで冷まそうと冷たい水に放り込んだりすると水っぽくなってしまうので、茹でたあとは自然冷却が良いように思う。ほの温かい枝豆も、けっこう美味しかったりするので、多少あったかくても気にしないで食べちゃう。

7/4 (木)
ローストポークの幽庵漬 (夕御飯)
だんな特製 焼き豚と卵の炒飯
アイスウーロン茶

先週、新宿で買ってきた真っ赤な焼き豚がまだ冷蔵庫に入っている。表面が真っ赤な焼き豚は触ったら手も染まってしまいそうなほどのどぎつい色だけど、けっこう美味しい。
「やっぱりチャーハンでしょ」
「チャーハンですかね?」
と、朝御飯にチャーハン食べていくことに。昨夜のうちから葱と焼き豚を刻んで冷蔵庫に入れておき、今朝は起きて早々にだんなが中華鍋を構えていざいざと台所に立ってくれた。卵2個入り、焼き豚山盛り。葱もたっぷり。手が染まる焼き豚は、やっぱり御飯も染まってしまって、綺麗なピンク色の炒飯になった。

脂身はちょっと少なめ、焼き豚はこってり甘辛い味がする。朝から鼻の頭に汗かきながら、炒飯がつがつ。

田町「かりんとう」にて
 冷やし中華 胡麻だれ味
 フレッシュマンゴープリン
 アイスウーロン茶

本日お仕事。いよいよ「大学教授の秘書」という楽しい仕事もあと3回。

7月の出勤は半月分。
「でも7月の1月分のお給料、お支払いしますよ。……と言いたいところなのですが、出勤簿などの関係で色々ややこしいことがありまして……。領収書が出せるような、何かモノが欲しかったら差し上げようと思うのですが……」
と先生、優しいことをおっしゃる。そこで遠慮しておくのが人の道かもしれないけれど、
「わ、私、教職員とみなされますか?だったらアカデミックパッケージということでPhotoshopが3万円ちょっとで買えるんですが!」
と申し出て、最新版Photoshopをいただいてしまうことになった。あ、ありがとう先生。大学で働いていなければ10万円もするソフト、絶対買えないところでございました……。

お昼は、猛暑の中久しぶりに外食しようと外に出た。確か、最近オープンしたばかりの中華料理店があったよなと、「小吃坊」の跡地にできた「かりんとう」なる名前のお店を覗いてみることに。ファミレスの「CASA」の2階に位置する店は、「小吃坊」と同じくCASAグループの中華ファミレスのようだ。
「……っち、ファミレスか」
と思いつつ、そのメニューに「フレッシュマンゴープリン」なるものを見つけてしまい、
「見つけちゃったものはしょーがないよなー」
と入ってみることにした。

炒飯セットとか、麺料理のセットとか。900円ほどの冷やし中華があり、2種類のタレの味から胡麻だれを選択。食後にフレッシュマンゴープリンと、ついでに喉が乾いたので200円のアイスウーロン茶も。
ちょっと小洒落た、ありがちな明るい内装のお店で、注文を終えて3分もしないうちに冷やし中華がやってきた。大きなガラスの器に麺。上に胡麻がぱらぱらと。蕎麦猪口に胡麻だれが入り、足つきの楕円の和皿に色とりどりの具が乗っている。錦糸卵に蒸し鶏に、焼き豚にキュウリにきくらげ、トマトが2切れ。
目の前には大きな皿2つと、蕎麦猪口入りのタレが並んで、「どないして喰えっちゅーんじゃ」と初手から途方にくれてしまった。見かけは綺麗だけど、これって何の意味もない盛りつけじゃないだろうか。つけ麺みたいにして食べるとか?と悩みながらタレを舐めたらやっぱり酸っぱくて"つけ麺"という感じじゃなかったので、麺の上からどばっとかけた。続いて和皿をわっしと掴み、そのままざざざっと具を麺の上にぶっかける。綺麗だった盆の上の料理は、一気にビビンバみたくなってしまった。とほほ。

で、ごくごく普通の味の冷やし中華だった。胡麻の味がする、こってりしててほの酸っぱい、ありがちな味だ。
そして食後にマンゴプリン。果肉がこれでもかこれでもかとざくざく入る、フルーチェみたいな口当たりのプリンだ。プリンというより「果肉のゼリー寄せ」という感じ。酸っぱいところありこってり甘いところありの果肉は、いかにもその味の違いが生の果実っぽくもあるけど、どこか冷凍果肉を解凍したものみたいな味もする。マンゴーが好きな人にはけっこう嬉しいものだったけど、「これは絶対、プリンじゃない……」と思いながら平らげた。

「うん、やっぱりCASAだ、CASAな味だ」
と内心思いつつお会計を済ませようとすると、
「ドリンク券、お持ちですか?」
とレジのおねぇさんに言われた。
いや、何も持ってないです……と答えると、
「じゃあ、これ。今日の代金もお引きしておきますね。お見せいただければ7月末まで何度でも使えますので!」
と棚からドリンク券を取り出して200円割り引いてくれた。
些細なことだけど、妙にシアワセを感じてしまった私。今度は炒飯定食いってみようかな、なんて思っちゃったり。

パイナップルクリームチーズ with リッツ
枝豆
グリーンサラダ
ローストポークの幽庵漬 豆腐と南瓜添え
ビール

「小川軒」のレーズンウィッチ
牛乳

だんな、まだまだまだまだ激ジョブらしい。
「今日も遅いってさー」
と母に告げると、せっせとサラダを作り始めた。この人、毎日サラダ食べてても飽きないらしい。いや、私もキライじゃないけど、母と一緒に住むようになってから、我が家のグリーンサラダ頻度は飛躍的に増大している。

明日も食べられるしな、と大きな豚肩ロース肉の塊肉をオーブン焼きにすることに。結婚直後くらいの時期に読んだ栗原はるみさんの本に載っていたレシピだ。けっこう気に入って、夏には何度か作っている。「柚子酢」があるとすごく簡単。
塊肉にたっぷり塩胡椒をすり込み、ついでにおろしにんにくもこてこてとまぶす(母がにんにく嫌いなので今回は少なめに、少なめに)。それをオーブンで40分ほどかけて焼き、焼き上がったらすぐに醤油と味醂と酒と柚子の絞り汁を入れたタレに漬け込む。1時間くらい漬けたらスライスして、豆腐や茹で野菜やワカメなんかを添えて、漬け汁も添えて、ビシャビシャかけつつもりもり食べる。柚子の香りと酸味が暑い日にはなんとも心地良い。焼けた肉の旨さも格別だし、オーブン入れたり漬けたりしている間はほっぽっておけるのですごくラク。

「あんたの作るのは肉料理ばっかねぇ」
と母に言われるのを、
「すみません、バリエーションはあるんですが肉ばっかで」
と応戦しつつ、豆腐や茹で南瓜を山盛り添えて肉を出した。枝豆とかチーズつけたクラッカーとか、ビールの肴も並べてぐーたら食べた夕御飯。

食後のデザートは「小川軒」のレーズンウィッチ。先日、東京大丸のデパ地下に特設コーナーを作って売られていたものだ。思わず10個入りのを買ってきたのは良かったけれど、気がついたら賞味期限が昨日だった。なんてこった、と昨夜遅くに皆で食べ、今日も食後に1個ずつ。
レーズンサンドと言えば、「六花亭」のマルセイバターサンドが有名だし、それはやっぱりめちゃめちゃ美味しいけど、「小川軒」のそれも甲乙つけがたいほど美味しい。サクサクとしたクッキー生地はバターの香りで、これでもかとレーズンの詰まった白いクリームも良い感じ。マルセイバターサンドよりはちょっと軽めの食感で、ついついいくつも食べたくなってしまうのが危険なところだ。10個あったそれを、昨日4人で食べて、今日3人で食べて、残りは3個。

「あと3個だねぇ?誰が食べるの?」
と息子にニヤニヤしながら言ってみたところ、
「ぼくとー、ぼくとー、おとーさん」
と即答された。き、君が2個かい!

7/5 (金)
MangiaPesce(千駄ヶ谷)にて「前菜の盛り合わせ」 (昼御飯)
コーンパン
牛乳 with コーヒー味ミルメーク

最近、暑くて寝苦しいのでなんとなく寝不足気味。今日などは目覚まし時計が鳴ったことすら気付かなくて、30分ぐらい経過してから慌てて起きた。本当は残った生クリームをホイップして添えて食べようとスコーンを買ってきておいたのだけど、急いでコーンパン1個を流し込むように食べる朝飯に。

「アイスコーヒーがなーい」
「アイスティーもなーい」
と、牛乳と冷たい中国茶しか冷えていない冷蔵庫を眺め、そういやミルメークがあるじゃん、と残り数個のミルメークをひっぱりだして溶かして飲んだ。コーヒー味と苺味の粉末を牛乳に溶かすと、なんともチープな味の甘い牛乳になる。それがたまらなく美味しかったりして。

千駄ヶ谷 MangiaPesceにて
 Dコース
 前菜盛り合わせ
 マグロのコンフィと枝豆のトマトソースのスパゲッティ
 ガンゾウビラメのオリーブペースト添えグリル
 白ワイン
 盛り合わせドルチェ(ケーキ3種、ジェラート3種)
 エスプレッソ

「パソコンの具合がいまいちなんです」
と報告を受け、ついでに渡米前のご挨拶も兼ねて、と久しぶりに「AcquaPazza」系列の店舗のひとつ、「Mangia Pesce」に向かった。どうせだったらお昼御飯しっかり食べたいし、と開店直後の時間帯に行きます、と予告していざいざ猛暑の都心へ出向く。気温は多分たいしたことがないはずなのに、湿気ばかりが高い今日はだらだらと汗が止まらない。ものすごく気持ちの悪い季候だ。

すごく動作が重くなるんです、と報告されたパソコンのtmpファイルを消去し、余計な常駐ソフトの常駐を止め、ついでに余計なプレインストールのソフトを削除し、最後にスキャンディスクと最適化と……と予定の工程の2番目もいかない頃に、続々とお客さんがやってきてしまった。これはしばらく時間がかかりそうだし、と、レジコーナーからテーブルにノートパソコンを移動させ、昼御飯をいただきながらの設定作業。

時間もかかりそうだったので、食事は奮発して4種類あるランチコースのうち最上級のものを。3800円のそのコースは前菜にプリモピアット、セコンドピアット、ドルチェは盛り合わせでドリンクつき。
12時を過ぎた頃には、店は見事に満席になった。

前菜は、サラダや野菜の蒸しものも選べるけれど、久しぶりだしと前菜の盛り合わせを。
冷たい前菜ばかりが何種類も盛りつけられた皿は、一口ずつの料理があれこれ味わえるのが楽しく、大好きだ。今日のも魚、肉、野菜が色とりどりに盛られていた。白身魚の燻製に、ビネガーの効いたパプリカのマリネ。脂がとろんと溶けそうな豚肉を玉ねぎとマリネしたものに、シナモン風味のかぼちゃ。時折目の前のパソコンにパシパシと指を伸ばしている私を、横のカップルが妙な顔をして見ている。す、すみません仕事なんです自分のパソコンじゃないんです、と心中言い訳してみたり。

2種類のパスタと1種類のリゾットから選べるプリモピアットは、マグロのコンフィ(←ラードでじっくり煮込むという調理法)と枝豆を入れたトマトソースのパスタを選択。マグロの油煮込みって、それはつまり「ツナ缶のツナ」とほとんど同じものだと思うけど、ほろほろの身からはマグロの味がちゃんと漂ってくる。これでもかと身が絡まるパスタのところどころにコリコリとした枝豆が。

そして、肉か魚から選べる次の皿は、注文する時には「肉を食べよう」と思いつつ、魚に転向したものだ。
「今日のお魚は、ガンゾウビラメのグリルで……」
と説明されていたとき、マネージャーY氏がすすすすすと近寄ってきて
「Tが釣ったんですっ」
と囁いた。Tさんとは、この店(というかグループ)の大元締めのオーナーだ。ご本人はレストラン経営ではない別の「本業」を持っているけれど、そのどちらが本当の本業なのかは周囲も本人もわかっていないところで、ものすごく頭のキレる人だ。話によると、ものすごい料理の腕であるらしい。厨房の若手には負けないほどの魚捌きができると、周囲も本人もそう言っている。しかも魚釣りが趣味で、夏にはカジキマグロを釣りにいく。カジキマグロみたいな大物しか釣らないのかと思ったら、平目なども釣るらしい。

「た、食べます、Tさんの魚食べますっ」
とニヤニヤしながら肉な心境だったものを一気に魚に振り切って、そういうわけで魚のグリル。
魚2切れ、1つはウロコの側を上にして、グレーの濃淡の肌がキラキラと輝いている。イタリアンパセリがパッと散らされていて、魚の片面だけにオリーブをベースにした香ばしいペーストが塗られていた。魚の下には歯ごたえを残して焼いた輪切りの茄子が2つ。ほろほろとした身は淡白で、たっぷりかかったオリーブ油と良く似合っていた。うま〜。

パソコンでの作業はそろそろ最終段階で、ここまで来るとあとは何時間もかかるものなので放っておくしかなく、画面をぽーっと眺めながら、最後のドルチェ。
大皿に盛り合わされてきたものは、ナッツの入ったパウンドケーキと、チェリーのタルトとルバーブのタルト。チョコとバニラとパッションフルーツのジェラートも色鮮やかで、エスプレッソを舐めつつじっくり食べた。しっとりしたイタリアのタルトはバターたっぷりの味がして、かなり好みだ。これでもかと酸味のあるパッションフルーツのジェラートも良い感じ。

結局、仕事で来たのか飯喰いに来たのかわからなくなったまま、
「あとは放置して、スキャンディスクが終わったらこれこれこうして最適化をしてください」
と言い置いて店を後にした。これで動作不良は直るだろうか。直るといいなぁ。

新宿ルミネ「Sunday Brunch」にて
 マンゴープリンタルト
 ライチレモネード

その後、「新宿マンゴプリン探索をしてみましょー」と、新宿へ。
ルートの予定をたて、京王デパート→小田急ハルク→小田急→ルミネ→高島屋とデパ地下巡りをすることに。着々とプリンを発見購入することができ、2〜3個買ったところでルミネ1の地下にやってきた。「Sunday Brunch」という店では「マンゴープリンタルト」を発見し、ちょうど併設のカフェで食すこともできそうだったので一休みすることに。

汗だくだくで、猛烈にスカッとしたものが飲みたかったので「ライチレモネード」なるものを注文してみた。巨大なマンゴープリンタルトを食べつつ、ライチの香りのレモネードを啜る。レモネードには凍ったライチの果実が1個落としてあって、シャリシャリしたそれも平らげる。マンゴープリンタルトは……すごかった。いろいろとすごかった。(詳しくはこのへんに

「FLO」の卵サラダ・チーズとポテトのサラダ
グリーンサラダ
ローストポークの幽庵漬
ビール

「peltier」のマンゴプリン
「MOTHER LEAF」のマンゴプリン
「Pastel」のマンゴプリン
「GRAMERCY NEWYORK」のマンゴプリン

「もうダメ歩けない」と状態で、夕食の準備をする気力もなく、あれこれ買い込んで帰宅。何しろ紙袋の中には
「すみません、1個でいいんですが、マンゴプリンを……」
と言って買ってきたマンゴプリンが4個も入っている。シアワセなような、我ながらアホだなぁと思うような。

今日も仕事で遅くなる、とだんなに言われていたので、サラダとサラダとサラダと昨日の肉料理の残り、という全体的にやる気のない献立になってしまった。もう10年近くも前になるけど、その頃デパ地下で「FLO」のサラダをよく買っていた。キッシュが美味しくて、シンプルきわまりない卵サラダがそれはそれは好みに合っていた。でも、いつのまにかそのサラダ、どんどん不味くなっちゃってしばらく買っていなかったのだ。今日、久しぶりに変わってしまった卵サラダと、これは変わってないらしいチーズとポテトのサラダを買ってきた。肉屋でハムも買ってきた。
大好きだった卵サラダはキュウリが入っていて、味も全体的に「やっぱりなんか違う」味がした。ちょっと残念。

そしてデザート。マンゴプリンばっかり4個並べて、「さぁ、喰え」と言ったら、母と息子がひいていた。
「これ、プリン?マンゴーのプリン?ぜんぶ?」
と息子が笑いながら、「ぼくは、これねー」と私が一番その味に期待している「グラマシーニューヨーク」のをわっしと掴んだ。

「ダメ、みんなでちょっとずつ食べるの」
「だめー、これがぼくのー」
「それは一番美味しそうなんだって!ヤメロ!私が食べる!」
「だめー、これは、ぼくのー」
「なんでそれがいいの!」(見ただけじゃ味なんてわからんだろーに!)
「これがいいんだもーん」
何故だ、何故なんだ、息子。貴様もしや、マンゴプリン評論幼児にでもなったというのか?

4個買ったうちの、息子が取らなかったもの3個はサワークリームが入ったなめらか系のもので、どれも似たり寄ったりの味だった。1個だけが、果肉ざくざくの私好みの、とてもとても旨いものだったのだ。
「ほらほら、こっちもあっちも美味しいんだよ?」
「んー、おいしいねー。でも、これ!」
息子、グラマシー製を最後まで離さなかった。私が探して買ってきたのに、私はたったの2口3口……。

7/6 (土)
翠華樓(鶴見)にて「マンゴプリン」 (昼御飯)
「サンジェルマン」のメープルスコーン with ホイップクリーム
カルピス

今日は、お昼に歓送会兼ねた食事会の予定。出かける直前までゆっくり寝ていようと思っていたのに、8時半に息子に起こされた。これじゃ何か食べていかねば持たないだろう、と、パン屋で買ってきた三角形のスコーンを食べる。食感とか味は紅茶と共に楽しむ"スコーン"とほとんど同じだけど、何故か形状だけは三角形。お菓子のスコーンと、なんだかごっちゃになっているみたいな外見だ。

残っていた生クリームを泡立てて(こうして生クリームを使い切るつもりでそもそもスコーンを買ってきたのだった)、ぺたくたつけつつスコーンを食べる。あいにくアイスコーヒーもアイスティーも準備できてなく、かと言って熱いお茶を準備して冷やして……というのはめんどくさく、お供はカルピス。私はちょっと濃いめのが好みだったりして、あの缶入りの"カルピスウォーター"はちょっと薄くて気に入らない。濃縮のやつを濃いめに溶くのが一番好き〜。

鶴見 「翠華樓」にてコース料理
 冷菜盛り合わせ
 硬豆腐とフカヒレのスープ
 海老のチリソース煮
 蟹爪フライ
 揚げ海老餃子・浮き粉の皮の五目蒸し餃子
 スペアリブの甘辛ソース
 大根の煮物 干し貝柱と椎茸のあんかけ
 ジャージャー麺
 五目炒飯(追加注文)
 メロン
 杏仁豆腐
 マンゴープリン(追加注文)
 ビール、ウーロン茶

だんなの友人夫妻と鶴見駅前で待ち合わせ、久しぶりの「翠華樓」に赴いた。子供もいるから、と予約してくれたそこは初めての個室で、更に初めてのコース料理。いつもこの店に来るとこれでもかこれでもかと点心ばかり注文してしまい、点心だけで呆れるほど満腹になるという愚かな事をやってしまう。だから、普通の料理のコースというのは、とても楽しみ。
ビールとコーラで、とりあえず皆で乾杯。

フカヒレスープあり、蟹爪フライありの、何やら豪華なコースだった。
前菜は、クラゲと厚切りのチャーシュー、小さなタコの生姜味の和えものや、蒸し海老などなど。盛りつけは華美でなく、ごくごく普通。特に目先の変わった料理はないけど、どれもこれもしみじみと美味しいのはいつもの点心の美味しさと変わらない。前菜も、生姜がふわふわと香ってくる柔らかいタコだとか、コリコリプリプリしたクラゲとか、噛みしめると繊維の隙間から肉汁がじゅわーっと出てくるような甘いチャーシューだとか、最初からハイテンションだ。

硬豆腐を細切りにしたものと、フカヒレが漂う透明なスープが次にやって来、そこから次々と料理が並ぶ。大ぶりの芝海老を使った辛さ控えめの海老チリだとか、里芋を周囲にまとったサクサクの蟹爪フライとか。揚げ餃子は、あんの周囲に香菜をたっぷりつけてから包んで揚げられたもので、マヨネーズをつけて食べるようになっている。囓ると香菜の香りがもやもやと漂ってきて、香菜好きにはたまらない点心になっていた。

オレンジの薄切りと、柔らかく火を通した玉ねぎが敷かれたスペアリブは、酢豚のような味つけ。こってりと甘いタレが中までしっかり染みていて、どこを囓ってもその甘辛いタレの味がじゅわじゅわと脂と共に染みてくる感じ。こってり系の皿の次は、さっぱりとした大根の煮物が来たりして、種類は多いのに飽きることなく最後まで楽しく食事できた。柔らかく煮た大根に干し貝柱の繊維がたっぷり絡むあんかけには、シャキシャキした青梗菜添え。

そして最後はジャージャー麺。大皿でやってきた千切りきゅうり添えの麺を各自とりわけ、上からピリ辛のひき肉のあんをとろりとかける。
「やっぱり最後は炒飯も食べなきゃ〜」
と五目炒飯まで頼んでしまい、わいわいと麺と御飯を食べまくった。ここの炒飯も、見栄えはごくごく普通のものなのにそのパラッとした感じだとか味つけの具合だとかがいちいちツボにはまる。1かけらの料理を残すこともなく、そうして全ての皿は空になった。

コースのデザートは、メロンに杏仁豆腐。甘みのな杏仁豆腐は、アーモンドエッセンスなんかじゃない"杏仁"の風味がちゃんとして、強めの甘さなのにさっぱりしているシロップと良く似合う。口に入れるとクシャッと崩れるその食感はマンゴープリンにも通じるもので、私はここのこのクシャッとした舌触りのデザートがそれはそれは大好きなのだった。マンゴプリンは白い器にたっぷり入って500円。そのコストパフォーマンスの良さもあって、「お店で食べるマンゴプリンとしては日本一じゃないか」と密かに思ってしまうほどの美味しさだ。果肉ごろごろ、甘さすっきりの、いくらでも食べられそうな絶品ものの味は相変わらずだった。

そうして、結局今日も胃袋が破れそうなほどの感覚になってしまって店を後にする私たち。いつも腹八分目にしようと思いつつ……ついつい。
で、待ち合わせ直前に買ったばかりの消化薬を早々に使う羽目になってしまった。
その胃腸薬の名は「ガロール」。同じような成分の薬に「ガロニン」というものもあり、どちらも主な成分は牛の胆汁ということだ。どっかの昔話にあった、「食べ過ぎて腹を膨らました蛇が道ばたの草を舐めると、その腹がみるみるうちに萎み……(結局それを見た人が同じ草を舐め、胃袋の中身じゃなくて自分が溶けちゃった、というオチがつく)」とう、その"草"のような素晴らしい威力がある。いや、自分は溶けないけど。
どんなに満腹になっても、これを飲めば、いつもなら2時間苦しいところ、20分ほどで胃袋の圧迫感がなくなる嬉しい薬なのだった。そもそも、そんなもの飲まなくても済むくらいセーブしながら食事するのが本来だとは思うけど。

自治会夏まつりにて
 焼きそば・焼き肉・缶チューハイ・すいか などなど

冷やしたぬき蕎麦
麦茶

夕方自宅に戻ると、今日は自治会の夏祭りだったりした。ちょうど始まったばかりで、炭火の上の鉄板で焼きそばやら焼き肉やらを焼きまくっている。ビニールプールにはヨーヨーやスーパーボール、スイカやアルコールも冷やされて、そこらを浴衣姿の子供達が駆け回っていた。

疲れていたけど、ちょっと顔出しして息子をヨーヨー釣りやら抽選やらに参加させつつ、軽く飲み食い。大量に作る焼きそばは、なんでこんなに美味しいんだろう。肉も野菜もたっぷり入っていて、それがまた嬉しかったり。

1時間ほど参加してから帰宅して、そして夜は軽く軽く冷やしたぬき蕎麦。買い置きの冷凍保存していた揚げ玉をたっぷり散らし、刻みキュウリとワカメも添えて、きりりと冷やした蕎麦を啜った。
来週は、地元の大きなお祭りもある。なんだかすっかり夏だわぁ……。

7/7 (日)
武蔵野(新宿)にて会席弁当 (昼御飯)
新宿「武蔵野」にて
 会席弁当 3,000円也
 (御飯をお寿司に代えてプラス800円也)
 ビール

カラオケボックスにて
 レモンスカッシュ

午前11時半に新宿に集合。
今日は高校時代からの友人たちが集まって、歓送会をしてくれる。全員忙しい職業についていて、昨日も仕事だったとか、今日も仕事だとか、そんな人ばっかりで何だか恐縮。私はというと9時過ぎまで寝ていて、そのまま朝食は食べずに急いで準備して電車に乗り込んだ。

Tさんが探してくれたお店は、新宿駅に隣接した新しめのビルの中にある和食のお店だった。開店直前にビルの前に着くと、後ろからパタパタとSちゃんが走り寄ってきた。お店に到着すると、続々とやってくるお客さんたち。予約した人もしてない人も、次々と吸い込まれていく。人気のあるお店らしい。

1時間ほどしか時間のないNさんのことも考えて、ひとそろいで出てくる「会席弁当」にしてみた。ついてくる御飯をお寿司に代えるを800円プラス。ここは
「お寿司!寿司でもいいですか!」
「ビール飲んでもいいですか!」
と我が侭言いまくってしまう。たまにしかない主役だしー。

大根のサラダっぽい突き出しに、お刺身。続いてやってきた大きな膳には色とりどりのおかずが盛りつけられていた。酒飲みながら食べるというよりは、御飯と一緒に食べたいものが多いような感じ。湯葉巻きの天ぷらや、南瓜や冬瓜、鶏肉の炊き合わせ。コンポートのような甘い梅の実に、ブリらしき魚の照焼、ほの甘い卵焼き、茄子の田楽にウニのゼリー寄せ、などなど。

激務で身体が壊れかけている(ていうか壊れている)Nさんは、救急車のお世話になりたくなるほどの腰痛と治ったばかりの腸炎を抱えていて、半年ぶりほどに見たその顔はえらくやつれまくっていた。高校時代はころころと丸い顔だったのに、今日は頬骨がくっきり浮き上がっている。私の肉を分けてやるからお太りなさい、と言いたくなるほどに。

久しぶりに女ばっかで集まって食べる御飯は美味しかった。梅干しは大嫌いだけど、甘く煮た大きな梅はクシュクシュと柔らかくてかなりいけた。柔らかい穴子や脂の乗ったトロ、海老やらタイやらの5カンの寿司も良い感じ。

そしてデザートにアイスクリームを平らげてから、Nさんは仕事に戻っていった。腰痛治せよー。

で、残りのSちゃんとTさんを誘ってカラオケへ。
「日本を離れる前に歌っておきたい」
とここ数ヶ月ハマりっぱなしの「ブリトラ」(←正式名称"ブリーフ&トランクス"。インディーズ出身の2人組男性ボーカル。2000年12月に解散後、一方の伊藤君がインディーズで現在アルバム発売中。1996〜7年頃に静かなブームだったらいしけど、私とだんな、今頃になってハマッてる……)を歌わせていただく。

「カテキン」「となりの柳橋」「ひとりのうた」「コンビニ」「石焼きイモ」「さなだ虫」「平成たいやき物語」……歌った歌った。合間に中島みゆきとかEvery Little Thingとか挟みつつ、でも「牛乳と一緒に♪とると効果がなくなる♪」とか「さなだ虫〜2メートル♪」とか歌っている私。Sちゃんからは「あなたらしい」とお褒めの言葉をいただいた。

すっかり楽しみ、4時頃に皆と別れ、家で息子と待っていてくれているだんなにお土産買って帰宅。夕飯作る気力はなさそうだから総菜も買っちゃえ〜。

「TROISGROS(トロワグロ)」の
 鴨のサラダ
 キッシュ・ロレーヌ
 ポテトのフラン
ローストポークの幽庵漬
冷やし中華
ビール、麦茶

「銀のぶどう」の
 秀くりーむ(カスタード)
アイスカフェオレ

昼に和もの尽くしだったので、なんとなーくキッシュとか洋風のサラダとかが食べたくて、デパ地下のトロワグロコーナーであれこれ買って帰ってみた。1パックが500円だと思ったサラダが100g500円で、支払いの段階で「どっしぇー」と思ってしまった鴨のサラダとか、キッシュとか。

幸い冷蔵庫には数日前のローストポークの残りもあって、更にだんなが「冷やし中華みたいなものが食べたい」とあれこれ準備してくれて、調和はめちゃめちゃだけど食べ応えのある食卓になった。
買ったときは「美味しそ〜」と思ったキッシュだのグラタン風のポテトだったりしたけれど、この湿気と暑さでバテていた胃袋には、ちょっとばかり重かった。どれからもバターやらチーズやらがテカテカと染み出てくる感じ。きのこのドレッシングがついてきた鴨のサラダは美味しかったけど、夏にキッシュは合わないかもしれなかった。

デザートは、「留守番ありがとう」感謝物品ということで、「銀のぶどう」の秀くりーむ(←しゅうくりーむ、と読む)。薄い薄い皮に、もちもちとろんとしたクリームがぎっちり詰まっている、"シュークリーム"とは言えないようなシュークリームだ。ババロアみたいな食感のぷるぷるクリームはかなり好みだ。「銀のぶどう」がオープンしたばかりの頃は連日売り切ればかりだった「秀くりーむ」だけど、今はいつでも買えるようになった。それでも人気はまだまだあるらしい。
本当は「今日中にお召し上がり下さい」のブツだけど、8個買って4個食べて、残りの4個は明日に再び食べる予定。