食欲魔人日記 09年06月 第3週
6月15日 月曜日
あんまり重ならなかったけど……「重ね蒸し」
ローストビーフのトーストサンド
苺 with コンデンスミルク・牛乳
アイスカフェオレ

一昨日焼いた豪華ローストビーフの残りで、今朝はトーストサンドに。

ローストビーフ、夕食にいただいた時は、潔く中心部分にナイフを入れて、一番綺麗に焼けた中心部分からスライスして食べた。なので残りは両端のウェルダン気味に焼けた部分。切りやすい方向に倒して、薄くざくざく切って中央の大皿に盛りつけ、レタスと細切りの人参やキュウリも脇に添えた。あとはマヨネーズ出して、塩を強めにふったローストビーフと共に「好きに挟んで食べてね」という感じに。パンは10枚切りの薄切り食パンを買ってきた。

肉をたっぷりめに挟んで、野菜もしっかり挟んで、マヨネーズにょろにょろかけて食べたローストビーフサンドの美味しいこと美味しいこと。しっかりめに焼かれていても、冷蔵庫にしまわれていても、少し常温に出すだけでとろけるような柔らかさになった事に驚いた。

ゴージャスなローストビーフ食べちゃったなぁ、贅沢しちゃったなぁ、と思いつつ、次回は気兼ねなく焼いてモリモリ食べるためにも、このあたりのお肉を買ってみようかなと思っている。1kgで2980円だったら、緊張せずに焼けると思う……。

湯びきレタスとローストビーフの胡麻だれ和え
白菜と豚肉の重ね蒸し
太刀魚のつみれと大根、焼き葱の澄まし汁
羽釜御飯
麦茶

週末は飽食気味だったので、今晩はなるべく油っけのない、野菜多めを目指す献立。
半端に残っていた白菜があったので、豚肉を重ね蒸しにすることにした。丸鍋に、ざく切りした白菜、豚肉、軽く塩、白菜、豚肉、軽く塩……と順々に層にしていき、最後に軽く日本酒ふって鍋に蓋して中火で10分弱。刻み万能葱かけて、ポン酢をかけていただく。

料理の本に載っていた写真によれば、それは見事にミルフィーユのケーキのように断面も美しい見事な層になっていたけれど、白菜の量がさほどたっぷりなかったということやら、美しく切れなかったことやら、出来上がりは「重ね蒸し」とはなかなか気付いて貰えないのではないかなという外見に。……とほほ。

まだ少量残っていたローストビーフは、湯引きレタスと共に盛りつけて胡麻ドレッシングをかけ、「和風の温かいサラダ」的なものに。今日野菜と一緒に頼んで届いた(今回、野菜のセットは頼まなかった)「太刀魚のつみれ」はあごだしで煮て薄口醤油と酒と塩で調味、大根とフライパンでこんがり焼き付けた焼きねぎと共に合わせて汁物にしてみた。心持ち強めに味をつけて、「具沢山の汁もの」、というより「汁気が少し多めな煮物」くらいの感じに。全体的に和風にできて、どれも美味しかったので何より何より。

6月16日 火曜日
けっこうなサイズで食べ応えがありました
「木村屋」のデニッシュ食パン
マカロニサラダ
ベーコンエッグ
アイスカフェオレ

この数ヶ月お世話になっている「三越くらしの御用達便」は、「大地を守る会」の生鮮品に加えて、デパートならではのお総菜やお菓子を一緒に注文できるのが売り。……けど、実際、そう頻繁に頼むかというと、扱う総菜類は冷凍ものが多かったり、やっぱり割高感が感じられたり、扱う点数もあまり多くなかったり(週毎に次々商品は入れ替わるけれど、でも「物足りない」という感覚ではある)、「すごく便利!」というほどの思いはないかな、というところ。「木村屋」のパンが隔週毎くらいに買えるのは嬉しいけど、でも肝心のあんぱんは扱いがなかったり。

「でも、一度くらいは木村屋のパン買ってみようかなー」
と、昨日届けてもらったのがデニッシュ食パン。期待以上にバターたっぷり、見事に生地が層になった、ふわふわのいかにも美味しそうなパンだった。これ以上バターをつけるのは恐ろしいので、そのまま軽く炙って食卓へ。

数日前に作ったマカロニサラダの残りと、ベーコンエッグを添えてボリュームのある朝御飯。
おおー、木村屋のデニッシュ食パン、美味しいな。我が家近くのパン屋にはこの手の食パンはなかった(多分)から、食べたくなった時にはちょっと便利かも。

日本橋三越内「EATALY」にて
 ピッツァ(ヴェラーチェ:トマト、水牛のモッツァレラチーズ、バジル) \1886
 ランチセットサラダ(生ハムとサラダ) \210
 ランチセットドリンク(エスプレッソ) \150
 グラスワイン(Rosa Vittoria / Castello di Santa Vittoria) \521

今日は午前中、埼玉方面に仕事の打ち合わせ。
めでたくまたまた大きな仕事を1ついただくことができた。先日いただいた仕事もこれから盛り上がるところだし、今年の夏はちょっと忙しいことになりそうな。

初めて乗った気がする東武伊勢崎線に揺られての帰り道。もともと今日の午後は銀座に寄り道しようと思っていたところ、路線図を見ていて
「伊勢崎線から半蔵門線に乗り入れ……日本橋の三越前を通るのか」
と思い至り、そのまま乗りっぱなしで三越前へ向かうことにした。時間も頃合いだったのでここで昼食を摂ってあれこれ買ってから銀座線で銀座を目指すことに。

日本橋三越デパート到着が正午を少し過ぎたところで、「もしかしてまだ売り切れていないかな?」と堂島ロールのお店を覗けば、在庫はたっぷり、お客さんもほんの数人という嬉しい状況だった。並ばずに買えるなら是非買いたい!と、堂島ロールと初挑戦のチーズケーキを購入し、昼食を済ませるまでお店に取り置いてもらい、その足で一人ランチの場所を探してぷらぷら。新館の地下1階にオープンした「EATALY」というイタリアンの食材屋さん併設のレストランが以前から気になっていたので、今回試しに入ってみた。

ランチメニューの中心はピザとパスタ。価格帯は1500円〜2200円ほどと、なかなかお高めではあるけれど、いかにも美味しそうな感じでもある。日替わりのパスタは海老とズッキーニだったと思う。

パスタも美味しそうだなと心惹かれつつ、でもどちらかというとピッツァの方が気になるなと、トマトソースと水牛のモッツァレラ、バジルの乗った「ヴェラーチェ」を。ランチセットということで、200円足せば生ハムを添えたサラダが、150円足せば食後のドリンク(紅茶、コーヒー、エスプレッソ)がついてくる。

気軽に注文できるようにと、グラスワインの種類も豊富で、「生ハムサラミ盛り合わせ」「本日のチーズ盛り合わせ」といった魅力的なメニューもあった。ハム類やチーズについては、すぐ隣に品揃え豊富なショップがあるし、文句なしに美味しいものが食べられるだろうなとわくわくしてくる。売り場にはパスタソースやイタリアパン、見慣れぬ形状のショートパスタや生麺なども揃っていてたいそう魅力的なのだけれど……でもやっぱりどれもこれもお安くはないのが、なんとも。

1杯500円ほどだったロゼワインを飲み飲み、とろけるような口当たりの大きな生ハムが2枚乗ったサラダを食べる。サラダに添えられた人参だけは「我が家で食べてるものの方が美味しいわ」と密かに思ってしまったけれど、葉野菜もプチトマトも新鮮なもので、添えられた上質なオリーブ油の風味も素晴らしく、210円のサラダと思うと大満足。

中止部が薄く、縁に綺麗に焼き色のついたモッチモチした食感のナポリ風ピッツァは、サラサラとしたトマトソースと、惜しみなく乗せたモッツァレラチーズ、そしてバジルがほどよく散らされたシンプルなもの。いくつかはテイクアウトも可能なようで、カウンターの上にはピッツァ用の紙箱が重ねられていた。
残念ながらこのお店の釜は薪釜ではないようだったものの、手抜きのない食材を使って良い塩梅に焼かれたピッツァはもちろん美味しくて、デパ地下散策週にこのピッツァが味わえると思うと嬉しいスポットになりそう。歯ごたえを感じるほどのたっぷりの厚さで盛られたモッツァレラチーズは、水牛特有の干し草のような香りがした。

食後はパンや総菜を少し買ってロールケーキを受け取り、銀座に移動。銀座8丁目のギャラリーで開催中の「現代のトンボ玉 それぞれのかたち」展を見てきた。

1ヶ月ほど前、「クラゲをモチーフにしたアクセサリーとかないかなー」と探していて見つけたのが、「クラゲ玉」などとも言われている、クラゲを閉じこめた風のとんぼ玉。色々な方がクラゲモチーフのとんぼ玉を作って発表していてガラスの質感とクラゲの組み合わせの妙にうっとりしてしまった。いつか彩元堂さんのトンボ玉を目にしてみたい(願わくば手中で愛でたい)というのが最近の野望の一つ。タコクラゲもカミクラゲもアカクラゲも美しすぎます。

今回の展覧会は特に「クラゲ」ということはないのだけれど、あれこれトンボ玉サイトを巡っていたら「ホンモノを見てみたい!」という欲望に駆られてしまって、これ幸いと見に行ってみたのだった。とんぼ玉の中に風景を入れ込む人、宇宙をガラスに閉じこめるようにする人、半透明のあめ玉様のとんぼ玉を作る人、アーティストそれぞれ個性があって素晴らしかった。とんぼ玉って、「ああ、帯締めとかに使うもの?」くらいの印象でしかなかったけれど、奥深いんだなあ。

美しいとんぼ玉、1つ欲しいなと思ったものの、1個16000円、22000円といった価格なので衝動買いというわけにもいかず、眼福だけにとどめておいて会場を後にして帰ってきた。

「えぼし」の
 青菜入り 茄子のごった煮
 玉ねぎのさつま揚げ
親子丼
わかめといんげんの味噌汁
麦茶

今日の夕御飯は、息子のリクエストで親子丼。せっかく都心のデパ地下に行ったことだし、と、お総菜を何か買いたくて、親子丼に添えるのに似合う感じの和風総菜を探してみた。日本橋三越の地下で買ってきたのは、期間限定の特別出店をしていた湘南の「えぼし」というお店のお総菜。

どこか素朴な風合いの煮物や丼などが並んでいて、具沢山の茄子の煮物が美味しそうだったので買ってきてみた。茄子と青菜がたっぷりと、そしてあとは2切れほどずつ、油揚げやごぼうやじゃがいも、人参、筍、こんにゃくなどが少し甘めのだし汁で炊かれているもの。同じお店の玉ねぎ入りさつま揚げも買って、それを親子丼に添えることにした。

いつも適当に、水と酒と味醂と醤油を同量くらいずつ合わせて割り下にして作っている親子丼だけれど、今日は他に調理するものもないし、と、レシピを見て真面目に作ってみることに。小山裕久さんのレシピによると、一口大にそぎ切りにした鶏肉を醤油で和えておけとのこと。2人前でだし汁を140cc、味醂を大さじ1弱、これを合わせて一度沸騰させてアルコールを飛ばし、醤油大さじ1強で数分和えておいた鶏肉をその鍋に加え、長ねぎも加えて、鶏肉に火が通ったところで溶き卵を加える。木べらでゆっくりかき混ぜつつ火を通し、卵が半熟になったらできあがり……というものだった。

鶏に醤油を和えておくのも、木べらでかき混ぜながら火を通すのもいつもの自分はやっていなかったことで(混ぜるは混ぜるけれど、あまりいじると卵が汚くなるかなと、溶き卵を流した直後に菜箸でぐるっとやるくらいだった)、だしは使うものの味つけはやや淡泊気味。これで美味しい親子丼になるのかな、と半信半疑だったけれど、これがすごく美味しくできた。息子も「これ!この親子丼美味しい!」と喜んでいたので、次からはこの手法でちゃんと真面目に作ろうと思う。だし汁用意して。

6月17日 水曜日
バルサミコ酢風味で。
「Fortnum&Mason」の
 レーズンパン・テーブルパン
チーズ乗せ照り焼きチキン・スライスきゅうり
アイスカフェオレ

「Fortnum&Mason」の売り場を覗くとスコーンが買いたくなるのが常だけれど、日本橋三越新館のショップには他にも美味しそうなパン(メロンパンなどまでも)があれこれ並んでいる。先日、ちょっと平べったい形のイングリッシュマフィンが美味しそうだなと思い、「お総菜買ってから最後に寄ろう」などと思っていたら、 数十分後に売り切れてしまっていて「思い立った時に買っておかないといかんのだなー」と学んだのだった。

で、昨日、そのイングリッシュマフィンがケースに並んでいたのを見つけて、躊躇無く即座にお買いあげ。ついでにとショーケースを見渡して、小ぶりのテーブルパンと同サイズのレーズンパンも3個ずつ買ってきてみた。

今日はそのミニパンの方を温めて朝食に出してみる。
お弁当やサラダに流用できるかと照り焼きに加工してから氷温室に入れておいた鶏もも肉があったので、チーズを乗せてチーズが溶けるまでオーブンで温め、1人2〜3切れずつ出してみる。ルッコラのサラダでも添えられれば良かったのだけれど、あいにく葉ものは夕飯用のほうれん草しか残っていなかったので、キュウリを薄切りにして鶏の下に敷いてみた。

「Fortnum&Mason」のパンは、ふかふかと食感が良く、材料も良いものを使っているのだろうなと想像できる上品な味。またここでパン買ってこよう……と思ったけれど、日本橋三越は美味しそうなパンがたくさん売られているので、毎回目移りしてしまうのだった。

マッシュポテト・人参のグラッセ
茹でほうれん草
塩豚のグリル バルサミコ酢ソース
コーンと根菜のスープ
羽釜御飯
アイスウーロン茶
 
「モンシュシュ」のチーズケーキ

今日の日中は学校の行事があったり、何かとバタバタ。学校に行ったら、先日息子が行った移動教室の写真が壁に大量に貼られていて申し込めるようになっていた。カレー作ってたりクライミングウォールやってたりキャンドル作りしてたり皆で手をつないで踊ったりしてたり、どの写真もとても楽しそう。大人数で泊まりがけのお出かけなんて大人になってしまうと簡単にはできないイベントだから、「いいなぁ〜」と思いながら息子の写真の番号を封筒にメモして帰ってきた。

夕御飯は、塩豚のグリルにすることに。

ブロックの豚肩ロース肉が手頃な価格で売られていると、作っておきなくなる「塩豚」。単に粗塩を全面に強めに揉み込んでラップして冷蔵庫に入れておくだけだけど、塩の染みた肉はスープにしても厚めにスライスして焼いても重宝する。普通の肉よりも少し生ハムに近い感じの弾力や旨味が出てきて、安い肉でもなかなか美味しく食べられる気がする。

味つけはスタンダードにバルサミコ酢。スキレットで良い加減に焼いた肉にバルサミコ酢を30ccほど入れて軽く煮詰め、そこに醤油とバターとはちみつを適当に加えて味を調えたもの。添えたのは、マヨネーズと粒マスタードで軽く和えた粉ふきいもっぽいマッシュポテトと人参のグラッセ、肉の下には茹でたほうれん草。

冷凍のコーンとありものの根菜でコンソメスープも用意して、
「お箸かフォークとナイフか、これって思うものを用意してくださーい」
と息子に手伝いを頼みながら御飯とおかずをワンプレートで盛りつけた。「これはナイフ料理だ!」と、息子が用意したのはフォークとナイフ。

今回の肉はちょっと歯ごたえがあるもので、なかなか噛みきれないねぇと言いつつ、それもまたかたまり肉の楽しさということで。
ついつい手頃なものだから薄切り肉を中心に買ってしまうのだけれど、料理する楽しさはかたまり肉の方が上だと思うんだなー。

6月18日 木曜日
ついこないだ食べていた気がするけれども
イングリッシュマフィンのオムレツサンド
堂島ロール
アイスカフェオレ

数日前、息子に「夕飯、何か食べたいものある?」と聞いてみたら
「ハムとチーズ入りのオムレツ」
と即答された。なにその朝御飯メニュー。

夕御飯ぽくないです、てか、親子丼で卵たくさん使うから卵料理は控えめにしたいです、と答えたらしょんぼりしていたので、今日の朝にオムレツを作ってやることにした。「Fortnum&Mason」で買ってきたイングリッシュマフィンをどうやって食べようかなと思っていたところだったので、オムレツサンドにしようかな、と。

マフィンは半割にしてバター塗ってハム乗せてオーブンへ。卵2個使ったチーズ入りのオムレツを焼いて、焼き上がったそれを3等分してパンの間に挟んで出した。相変わらず、錦糸卵や厚焼き卵に比べるとオムレツがおっそろしく苦手なのだけれど、やり続けなければ上達しようがないので、めげずにオムレツに取り組むようにしている。……けど、ほんと、早く朝食ブッフェのオムレツ担当コックさんみたいなツルリとした綺麗な外見のオムレツを美しく焼けるようになりたいところ……。

果物のストックもなくなってマフィンサンドだけでは寂しいかなと思案していたら、「そういえばまだ冷蔵庫にロールケーキが」と思い出した。賞味期限が過ぎてるし(なにしろ購入したその日に食べ切れという……3人家族じゃ無理だって……)、朝食の機会を逃すとだんなに食べてもらえるタイミングがないしということで、出してしまうことに。

ロールケーキが好きな私は「ロールケーキが嫌いな人なんてこの世にいません!」などという乱暴な事を口走りそうになることがあるけれど、でも堂島ロールに関しては「嫌いな人もいるだろうな……」と思う。何しろ過剰にクリームが多い。私はこのクリームの量含めて気に入っているけれど、でも、ロールケーキとしてバランスが良いか悪いかで言うと……。いや、大好きだけど。幸せだけど。また並ばずに買えたら買ってきてしまうけど。

スティック野菜のサラダ
たらこスパゲッティ
わかめと葱の中華風ピリ辛スープ
アイスウーロン茶

だんなが夕飯の時間に帰ってこられない激務状態になって、早や1年くらい。昼食も夕食も外食になってしまうならと週に3〜4日は弁当を用意するようになって1年以上経ったということなのかな。基本的には夕食のおかずをそのままお弁当にする感じなので手間もそれほどかかっていないのだけれど、逆に「弁当の事を考えて夕食の献立を決める」ようになったので、夕飯の献立が縛られている感はある。サラダを用意してもお弁当には入れられないから(基本、チンして食べることを前提にしているので)、サラダの他に別に温かい副菜も作っておくかな、とか、煮物をするにしても汁気の多いものにはしないようにしよう、とか。

で、明日は約束が入ったからお弁当は不要なのだそうだ。今日のお弁当を食べている頃だろうだんなからそう連絡が入って、じゃあ今日はパスタにでもするかな、と。
「今日はパスタにしようと思うけど……鴨肉があるんだよね、鴨肉のパスタ……」
と思案していたら、学校から帰ってきた息子が
「パスタならたらこスパ!」
と熱烈に催促。たらこスパ、君、こないだの週末に「壁の穴」で大盛食べてなかったっけ……?

「でもたらこスパ!材料なら僕が買ってくるから!」
息子にたらこたらこ言われ、押し負けた形で今日はたらこスパ。普段、肉や魚は息子にお使いを頼まないことが多いけれど(目利きが不安だ)、では習い事の帰りにたらこを買ってきてくださいと、小銭の財布を持たせて送り出した。

「いい?間違っても明太子はダメだよ?あと、選択肢があったら、着色料抜きのがいいよ。一見綺麗だけど、赤いやつは色つけてるやつだからね、美味しくなさそうな色ので良いんだよ?」
明太子間違えて買ってきたら激辛たらこスパだからね!とゆめゆめ間違えるなと見送ったら、ちゃんと正しい「たらこ」を1腹買って帰ってきた。分量もちょうどいい。しかも無着色。

では、と、パスタ鍋を火にかけたら、
「パスタ、何キロ茹でるの?」
と。キロは茹でません……さすがに茹でません……せいぜい250gくらい。ディチェコのロングパスタ1/2袋くらい。一体どれだけ食べたいんだ。

たらこスパゲティにあれこれ添えるのは不服だろうなと思いつつ、それでもちょこっとだけ、スティック野菜のサラダと、胡麻と少しの唐辛子を入れたわかめと葱の中華風のスープを。揉み海苔たっぷり散らしたたらこスパに、お供にアイスプーアル茶。

6月19日 金曜日
うわぁもう7時過ぎちゃったー!という感じでこんな感じに。
デニッシュブレッドのトースト
目玉焼き
アイスカフェオレ

今週は長かった。「やっと金曜日」という感がある。
今日はお弁当要らないって言われたんだったよね……と半分寝ぼけながら起きて、残り少ないデニッシュパンを食べようかなとオーブンを余熱していたら、息子に
「僕は今日、コーンフレークの方を食べたい」
とリクエストされた。デニッシュパンはだんなと半分こすることにして、息子は苺味のコーンフレーク。マッケンチーズよりもクリームのスパゲティよりも、ここ1年ほどの息子は「たらこスパゲティ」にいたく御執心だけれど、苺入りのコーンフレークは4歳の頃と変わらず相変わらず好物らしい。

だんなの方もここ連日は2時3時の帰宅が続いていたので、今日は疲れも最高潮という感じ。
「君たち、"眠く、眠くナーイ!""眠くないのかよ!1本取られたよ!"って会話してたでしょ。俺も混ざりたかったけど眠くて起きられなくて混ざれなかった……」
と、後から起きてきて悔しそうにこぼしていた。そんなだんなと耳の部分を分け合う形で半分に切った厚切りのデニッシュパンをトーストして、半熟に焼いた目玉焼き添えて。

「CoCo壱番屋」の
 トンテキカレー
オレンジジュース

今日はやたらと忙しく、忙しいうえにこんな時に限ってこのサイトのデザインを本腰入れてリニューアルするかという気概に満ち満ちてしまって、一日中パソコンの前。この今日の日記は新サイトで公開できるといいなぁ。明日はまだ無理かしらん……。

……と、仕事が一段落したところで自サイトの改造をして、また仕事先から連絡が入って仕事に戻って、とやっていたら、気がつけば夜7時。あと1つ報告のメールを書かなければ終われないところだったので
「ごめん!カレーの宅配とかでもいい?」
と息子に声をかけて、「いいよー」という声が聞こえたと同時にブラウザから宅配カレーの申し込みをしてしまった。電話かけずに、パソコン向かっただけでカレーやらピザやらが届くなんて、なんてらくちんなこと……こんなに便利だと人間がダメになりそう。

「CoCo壱番屋」の、今の時期の限定販売カレーは「トンテキカレー」とのことで、迷わずこれを頼んでみることに。どっぷりと甘辛だれのかかった厚切り肉が何枚も乗ったカレーは想像していた以上に濃厚な味だった。別添でフライドガーリックの小袋もついてきて、ますます何というか「漢らしい」カレー。

「しまった……御飯小盛にしてもらうの忘れてた……」
肉の他に刻みキャベツも乗り、かなり食べ応えのある品。肉そのものがこってりコテコテな味付けだから、カレーがあまり減らなくて困った困った。もうスープカレーの扱いはないのかな。スープカレーがまた食べたい(何もココイチのでなくとも良いのだけども)。

6月20日 土曜日
こう、「だいなし感」漂うお昼御飯。でもシアワセ。
薄切り食パンのトースト
ハムエッグ
アイスカフェオレ
ヨーグルト

昨日から息子が「プール、プールに行きたいぃぃぃぃ」とうるさい。先日学校のプール掃除を皆でやって、授業でも1回入って、プール魂に火がついてしまったらしい。
「いいじゃん、これから授業でじゃんじゃん入れるんでしょ、学校で泳げばいいじゃん」
とすげなく却下しつつ、でも私もプールには行きたいかも。泳ぎたいかも……と思い直す。だんなもこのところの激ジョブですっかりスポーツジム通いが中断してしまっているし、じゃあお父さん誘ってみる?と昨日息子と話し合い、今朝だんなにプール云々と伝えると「じゃあ行こうか、今日、これから」と。話は早かった。
 
今行こう、すぐ行こう、僕はもうタオルも水中メガネの用意も終わったよ!と鼻息荒い息子の前で、私は「眠い……」とローテンション。今日はもう少し遅くまで寝ていたかったのに、りゃんりゃんに「餌がありません、人間よ起きなさい」とばかりに7時過ぎに起こされた。最近は、平日に起きる6時半までなら鳴かず騒がずおとなしく人間が起きるのを待っていてくれている猫たちだけれど、週末の朝に少し寝過ごすと「餌がないのよー!」とばかりに情熱的な態度で起こされる。
 
朝御飯というには少し遅めな時間にパンを囓って、それではプールに行きましょうと準備する。
薄切り食パンをトーストして簡単に用意したハムエッグ、食後には昨日届いたpal systemのクリーミーヨーグルトを食卓に。お試しで良いからと営業の人の言葉に乗ってしまって入会したpal systemは昨日が初めての配達日。入会キャンペーン中に利用できるお得セット(じゃがいも、人参、玉ねぎ、トマト、キュウリ、青菜、豆腐、納豆、豚肉、ウィンナー、卵、牛乳、ヨーグルト、が少しずつ)を頼んでみた。
 
牛乳もヨーグルトも確かに美味しいんだなぁ。「大地〜」のものよりは全体的に若干お手頃価格でもあるし、配達の人もすごく印象が良いし(「大地〜」の人が悪いというわけではなく、「pal〜」はやたらと愛想が良い……)。でも、あまりに分厚いカタログ類は見ていて疲れる。加工品(冷凍食品とかレトルトものとか)やお菓子の類も大量に載っていて、そのあたりの購入にはあまり興味がない自分には「もっと必要最小限な感じのカタログで良いんだけどな」という印象。今のところは「どうかなー、大地〜からpal〜に切り替える必要は感じないかなー」というところ。
 
でも、それでも、このヨーグルトとっても美味しいんだな……牛乳も。

千葉パルコ内「HOME COOKIN Village Vanguard」にて
 マハロフィッシュ&チップス \750
 スモーキー&グリルドバーガー \950
 生ビール(ヱビス) \490
 ビール(Anchor Liberty Ale) \890

というわけで、向かってみたのは千葉駅から歩いてすぐのところにある京葉銀行文化プラザのプール。大人は900円で、プールとスパ施設、お風呂も使える。ガツガツ泳げる場所は少なかった(20mのコースが2レーンだけ)けれど、通常はアクアビクスなどに使う「フィットネスプール」がフリータイムになると子供も入って遊べるようになる。フリータイムを狙っていけば、息子とも充分泳げそう、もとい、遊べそうな感じだった。
 
2時間ほどたっぷり遊んでたっぷり動いて、空腹きわまりない状態になってプールを後に。施設の風呂場には、小さいながらも露店風呂があったし、思った以上に大きな浴槽と洗い場があったしで、これは良いかも。また泳ぎに行こう。
 
「そんなことよりお腹が空きました」
「すんげぇお腹が空きました」
喉も乾いたしビールが飲みたいです、と、「大戸屋」で和風の定食はどうか、スパゲティの類はどうかと話しつつパルコ方面に移動して、入ることにしたのは「HOME COOKIN Village Vanguard」。アメリカ〜ンながっつりハンバーガーを食べてきた。
 
まずビール、とにかくビール、そしてビールの肴!と、生ビールと共にフィッシュ&チップスも注文。同じタイミングでバーガー類も頼んだのに、素晴らしい早さでビールとフィッシュ&チップスがテーブルにやってきたのがとても嬉しい。カジキマグロのフライが2切れと、くし形に切ったじゃがいものフライがこんもりと盛られ、タルタルソースとモルトビネガーも添えられる。もう、さきほどまでの運動が大変に「だいなし」な感じ。でもそれが良い、という感じ……。
 
私の注文したハンバーガーはデンマーク産のスモークチーズと甘さが出るまでグリルした玉ねぎが挟んである「スモーキー&グリルドバーガー」。レタスやトマトもしっかり挟まっているから、たいへんに高さのあるバーガーを上からぎゅうと押さえつけて卓上の袋状のペーパーに挟んでかぶりついた。スモークチーズの燻製臭が強く漂う、大人な味のハンバーガー。息子はチェダーチーズとベーコン、だんなは目玉焼きとオニオンリングつきのバーベキューソース味のバーガーで、誰も彼もが大変に「だいなし」感漂っていた。でも大変に幸せなお昼御飯。
 
どれもこれも作りたての美味しさで、フィッシュ&チップスに添えられた揚げ芋はくし形切りで、バーガーに添えられているのは細いタイプので、というのがまた「わかってるなぁ」という感じ。
千葉界隈でがっつりハンバーガーが恋しくなると、ああこの店があるなと思い出す。Village Vanguardに隣接しているから、帰りに絶対寄り道して帰りが遅くなってしまうのが難点だ。

スティックきゅうり with マヨネーズ
冷ややっこ
お刺身(メバチマグロ・カンパチ・アジ)
大根の味噌汁
羽釜御飯
泡盛ロック(瑞泉 御酒 古酒)

昼はがっつり肉料理だったし、もう体力削られてへろんへろんだし、「夕飯は魚、しかも簡単に食べられるもの!」というコンセプトでお刺身買って帰ってきた。安かったメバチマグロのサクと、手頃な大きさのカンパチのサク、そして刺身用に綺麗に切られていた大ぶりのアジ。pal systemから届いた豆腐をやっこにして、同じく届いたきゅうりをスティックに切って、あとは大根の味噌汁を用意したくらい。今日の昼はがっつりビールも飲んでしまったということで、夕飯はビールは止めて泡盛のロックにすることにした。先日だんなが買ってくれた瑞泉 御酒古酒をさっそく開けてみる。
 
焼酎も泡盛も似たようなもの(どちらも"焼酎乙類"に分類される)だけれど、風味が明らかに違うのは、麹が違うからなのか、仕込みが違うからなのか。どちらがどう秀でているということはなく、どちらも好き。甘さを感じるような丸い味の古酒は殊更に美味しかった。酔っぱらっちゃうから1杯だけにしておこうねと言いつつ、結局2杯3杯とお代わりしてすっかり酔っぱらいに。
 
それにしても疲れました。明日は筋肉痛かしら。もしかしたら明後日あたりに筋肉痛なのかも……。

6月21日 日曜日
「いけちゃんオムライス」が食べたかったんだけどなー……
「アンデルセン」のミルクフランス2/3本
アイスカフェオレ

「明日は早めの昼御飯だよ、朝御飯は軽く食べてから出るようにしないと」
と、昨日だんなとお買い物して(息子は昼食後、先に帰宅していた)、だんなが「じゃあこれ?」と選んだのがアンデルセンのミルクフランス。……息子もだんなもミルクフランスが大好きなのだった。もちろん私も大好き。
 
「まぁ、美味しいよね。色々食べたけど、目下ここのが一番好きなんだよね」
と話しながら、もぎゅもぎゅ。1人1本はちょっと多いかなと、最初から2本だけ買ってきてみた。3等分して、1人2切れ。

海浜幕張「ポムの樹」にて
 ホリデーランチ(ハヤシソースとペッパーチーズオムライスS・サラダ・アイスティー) \1185

「奥さん!来週の日曜日、幕張にサイバラが来ますよ!」
とだんなが興奮した面もちで言ったのが先週末のこと。映画「いけちゃんとぼく」の公開記念トークショーがお昼の回の上演後に行われるということだった。原作者の西原理恵子さんと監督の大岡俊彦がやってくるとのこと。さっそくとろう席とろう!とネットで前から数列めの席を無事におさえて、今日は幕張で映画鑑賞。
 
演劇も映画も「数時間ただ座って見続ける」ものはおおむね苦手な息子も、「"いけちゃんとぼく"なら」と、一緒に行くことになった。本棚の目立つところに置いていた本だから、「なにこれ?」と息子が見つけて読んで、ゲタゲタ笑っていたのは去年の夏頃だったと思う。しばらく、その本に出てきた"コロッケに醤油とマヨかけて御飯と一緒にぐちゃぐちゃにして食べるやつ"を真似て食べてみたい、と不穏な事を言い続けていた。「たまごとじゃことおネギ」の「いけちゃんのだいじょうぶの味」ならともかく、コロッケは止めようよ、と止めていたのだった。
 
で、その映画のタイアップ企画で、ポムの樹というオムライス屋さんで「いけちゃんオムライスプレート」なるものを提供中とのこと。「いけちゃんとぼく」にオムライスは出てこないけれど、でも面白いねと鑑賞前のオムライスランチを楽しみに家を出た。
 
……が、残念なことに、「このメニューは終わりました」とのこと。
「……えー、終わっちゃったんだ……」
「期間とかちゃんと見てこなかったし、勘違いしてたかなぁ?」
と、通常メニューから料理を選んでオムライスを食べてきたのだけれど、帰宅して改めて確認したら案内ページには「2009.05.18〜2009.07.31」とあって、まだ期間半ばだった。うーん、何故だ。食べたかったなぁいけちゃんオムライス。
 
結局、家族全員「ホリデーランチ」というセットメニューで。SSサイズのオムライスとサラダとソフトドリンクで1080円という内容で、105円プラスでオムライスがSサイズになる。ちなみに、SSサイズが御飯240gに卵2個の小さめサイズで、Sサイズが御飯300gに卵3個の標準サイズ。Mサイズになると卵が4個で御飯はSSの2倍……だったかな。「Lサイズ」も存在しているらしく、店頭の見本の品はとんでもない大きさだった。
 
ハヤシソースも素直な味で、オムライスは卵が良い具合に半熟のなかなかのもの。映画館の建物内にもオムライス専門店があるけど、こちらの方が好みな感じだった。ちゃんと美味しかっただけに、いけちゃんオムライスを楽しめなかったのがほんとに残念。
 
映画の方は、大変に楽しかった。隣では息子もすっかり集中して、ジャイアン的なガキ大将にいじめられる主人公に憤慨していたり、ゲタゲタ笑っていたりと楽しんでいた模様。ポツポツと短いパートが並んでいく散文的(雑誌に連載されていたものだったから)な原作が見事に一つのお話になっていて、でもちゃんとできるかぎりのエピソードを拾っていて綺麗にまとまっていた。"いけちゃん"の声は女優の蒼井優さん。こちらもとても上手で、違和感なくずっと聞いていられた。
 
トークショーは20分ほど……だったかな。写真やブログで顔は知っていたけれど、西原理恵子さんを見るのはこれが初めて。だんなは大昔、それこそ彼女の「初めてのサイン会」にも行っていたほどの筋金入りのファンだ。だんなの嫁入り道具(?)で、私は『恨ミシュラン』を知って『ゆんぼくん』を知って『ちくろ幼稚園』を知ったのだった。頭の良い人なのだなぁと、目の前に見てつくづく思う。打てば響くような質問の答え方には「すごいなぁ」と思うばかり。今日も「夢は夢、金は金」といった深い格言が飛び出してきていた。

ガーリックハーブチーズ&リッツ
茹でホワイトアスパラガス・スティックきゅうり
ステーキ丼 スプラウトと温泉卵乗せ
じゃがいもの冷製スープ(レトルト)
ビール(キリン樽生)

映画観賞後はカルフールをぷらぷらしてから帰ってきた。
「昨日の夜は魚だったし」
「今日はがっつりと肉!だ!」
と、薄め軽めのステーキ肉が3枚980円だったので「これでステーキ丼だ!」と。やっぱり、というか、今来たか、というか、昨日のプール遊びの余波が今日の午後になってやってきて胸やら肩やら太股やらが痛くなってきた。だから色々手抜きして、スープもパック入りのを買ってきたり、おつまみにとすぐ食べられるチーズを買ってみたり。
 
いよいよシーズンのホワイトアスパラガス、美味しそうな北海道産のを買ってあったので、さっと茹でてマヨネーズとチーズがけでいただくことに。毎回この食べ方で全く食べ飽きぬきゅうりもいつも通りにスティックにして(もうたまらんほど大好きなのよ、スティックきゅうりのマヨネーズがけが……)、あとは料理らしい料理をせず、だんながバター醤油味のステーキを焼いてくれた。薄切りながら、がっつりと「肉」なステーキ丼が嬉しい。
 
昨日も今日もお出かけで、明日からまた仕事仕事の一週間。
明日あたり「いけちゃんとぼく」をちゃんと読み返したいなと思いつつ。