食欲魔人日記 02年03月 第5週
3/25 (月)
鮭の胡麻ねぎ和えのせ御飯 (夕御飯)
自家製"ミルクリッチパン"
カフェオレ

パン焼き機が我が家にやってきて数週間。最初はアニュアル遵守だったけど、そろそろ「タイマーじゃダメというのも、タイマーセットして焼いちゃおうかしら」と大胆になってきた。真夏の気温じゃ牛乳や卵が悪くなってしまいそうだけど、この季節なら、まして夜遅くにセットして朝の焼き上がりというのならさほど問題ないだろう、うん。
で、今日は「ミルクリッチパン」なるものを焼いてみた。通常は水だけを入れるところ、水と牛乳が入り、更に1斤あたりコンデンスミルクが60gも投入される。
「うぉー、甘ったるくなりそー」
とわくわくしながら材料を計量し、起床時間丁度に焼き上がるようにタイマーセットした。

焼き上がったのは、いつものパンより若干生地に粘りがあるような、どっしりとした食パン。割ると牛乳の香りがもわわわわん、と立ち上がってきてかなり良い感じだ。大量のコンデンスミルクが入っている割には甘さはあまり感じられない。

今日もバターを並べ、ジャムを並べ、各自好き勝手なものをつけつつの朝御飯。パンそのものもともかく、これが高カロリーなんだよなぁと思いつつもついついバターたっぷり塗ってしまったり。息子はいちごジャムとチョコペーストに御執心で
「ぼく、りょうほうぬるよー。じぶんでやるよー」
とチョコ色とイチゴ色の食パンにしてしまっている。……うわぁ。

パン焼き機が来るまでは、ジャムの消費量はほとんどゼロだった。たまにスコーンを買ってくる時に使うくらいで、大瓶だとカビてしまうから割高の30g瓶なんかを買ってきていたくらい。
だが、今年からは大好物の明治屋ヌーボージャムが買えそうだ。
数量限定で年に数度販売される、巨大な瓶に入った明治屋のジャムは、どれもこれもかなり旨い。3月ははっさくマーマレード、6月にイチゴ、8月にあんず、という感じ。早くイチゴが出ないかなぁ、ふっふっふ。

冷凍牛丼
冷茶

だんなお仕事、息子は保育園の静かな月曜日。ちょこちょこと仕事があるので片づけて、あとはぼへ〜っとテレビゲームなどやってみる。ひたすらやってみる。寝食忘れるほどやってみる(こらこら)。
「……一人分の食事の支度もめんどくさいなー」
とおっくうな気分全開で、昼御飯は冷凍牛丼。御飯をチン。真空パックを湯にドボン。準備時間は5分。コンビニ行って帰ってくるより早く飯が喰えるところが嬉しい。しかも吉野家の味だ。

吉野家すきすき大好き、のだんな曰く、
「学生時代にさ、吉野家を"くさい"って言って嫌ってる奴がいたんだよ。そいつ曰く、"松屋の方が全然良い"んだって。もう、俺ぁ信じられなくてさー」
なのだそうである。でも、それもわからんでもないような、と思っている私。吉野家の牛丼は、醤油と味醂と砂糖の"すき焼き"の味の牛丼とは全然違う。隠し味にワインを入れてるらしいと聞いたけど、初めて食べた時は「美味しいなぁ」と思いつつ「なんかちょっと不思議な味」とも思った。嫌いな人には臭く思えるのだろうなぁと思う。

で、後に聞いた話によると、だんなの昼飯も吉牛だったそうだ。夫婦で吉牛喰ってて何やってんだ、と。

豚肉と茄子のにんにくの芽炒め
鮭の胡麻ねぎ和え
ポテトサラダ
菜の花のカレーマヨネーズ和え
豆腐の味噌汁
羽釜御飯
ウィンターエール、アイスウーロン茶

余りものの豚肉と、余りもののにんにくの芽があったので「これは一緒に炒めものだな」と考える。それだけじゃ量が足りなかったので茄子も一緒に炒めることに。塩胡椒とスープだけの味つけの、シンプルな中華炒め風。にんにくの芽は火を通すと軽い甘さがあって、ビールにも御飯にも似合う。胡麻油にも豚肉にも似合う。にんにくと相性の良い食材には大体なじむので、使いやすい野菜だ。キュッキュとした歯ごたえも気持ちいいし。

で、日曜日の花見弁当の残りもある。ポテトサラダに菜の花の和えもの、おにぎり用に焼き網で焼いた鮭も1切れ残っている。
「焼いちゃった鮭はどうしよう……」としばし悩み、いつか本で見た(多分ケンタロウさんの本だ)やつにすることに。火の通った鮭をほぐして電子レンジであっためて、刻み葱と炒り胡麻と胡麻油と醤油を適当に混ぜ合わせる。御飯にぴったりのおかずになったので、御飯に乗せてわしわし食べる。

年度末ということで、だんなはここんとこ激ジョブだ。それでも
「夕飯は家で食べたいし」
と頑張って帰ってきてくれるけど、その時間が8時半、9時、9時半、とじわじわと遅くなりつつある今日この頃。私と息子が先に食べて待っていたとしても、だんなが食べるときに私も息子も「二度目の御飯〜」とか言って茶碗持って一緒にテーブルついちゃうのである。だから「遅いけどねぇ」と思いつつも、9時半頃までなら家族一緒に食べることにしちゃってる。やっぱり1人欠けるとその分美味しくなくなっちゃうような気がしちゃうのよね。

3/26 (火)
牛角(稲毛)にて「もなかアイス抹茶」 (夕御飯)
日清冷凍食品の"カレーうどん"
アイスウーロン茶

最近の朝はすっかり
「うどん食べる?」
「パン食べる?」
「それとも牛丼?」
みたいな会話ばかりしているような気がする。冷凍庫開けると、どどーんとうどん(と冷凍牛丼)と目が合っちゃって、
「ああ、食べなくちゃ食べなくちゃ」
という気分になってしまう。うどんを喰ってるというよりうどんに喰われている気分というか。それもまた本望。

で、今朝は朝からカレーうどん。添付の冷凍だしと共に湯に入れて少々煮込むと、とろーんとしたカレーだしがちゃんとできる。肉もごろごろ、野菜も少々入り、思っていたよりかなりちゃんとしたカレーうどんの味がする。汁のねっとり感がたまらない。

しかし、大好物のカレーうどんだけど、なかなか外では食べられないのだった。色の薄い服でも着ていたら最後、食事が終わった時には見事な黄色のブツブツが胸に散らばっていることになる。成人してからも何度カレーうどんやミートソースを胸に飛ばしたことか……とほほ。

エクセルシオールカフェの
 イタリアンサンドイッチ
 バナナマフィン
 ココア

今日は雨の出勤日。昼食は部屋で食べよう、とエクセルシオールカフェでパンとドリンクを買っていった。ホットドリンクのラージサイズが最近のお気に入りで、今日はココアを。たっぷりのココアをちびちびと午前中から飲みつつ、冷めたそれでお昼御飯を食べる。

野菜サンドと鶏肉のサンドがセットになったイタリアンサンドイッチを囓り、やたらと甘いバナナマフィンにかぶりつく。仕事も超忙しかったので、外に出ない昼休みは丁度良かった。今日は急ぎの論文作成やら出力やらが山ほどあるのだ。

田町「アンプル・レコルト」にて
 洋梨とイチゴのババロア
 ダージリンティー

わたわたしながら仕事をしていると、ボスたる教授が何やら申し訳なく思っちゃったらしい。
後ろを振り向きもせずにちゃっちゃかパソコンに向かっていたところ、背後から
「あの……ケーキでも召し上がりになります?お茶しに行きません?」
と誘われた。

いや……でも……仕事は?と苦笑しながら、一緒にお茶しに外へ行く。雨だし、と学内の教職員食堂(パレスホテル運営で、そこそこ美味しい)は塾長主催のパーティーで貸し切り、
「一軒、ちょっと歩いた先に美味しいところがあるんですが……雨ですし、ねぇ」
と、大学前の小さなケーキ屋さんに入ることになった。

もう10年くらい前からある、「アンプル・レコルト」という名前の小さなケーキ屋さんだ。凝りすぎててちょっと空回り、という感じのケーキの味だけど、悪くはない。小さなテーブルで教授と向かい合って、しばしお茶。

なんか、定常状態はぽや〜んとしている教授だけど、興に乗った話になると途端に御機嫌になってあれこれと話してくれる。「今、英語を真面目に学ぼうとしていて」という話をふったところ、
「英語はね……映画が良いです。映画。"カサブランカ"って、ご存じ?」
とおっしゃる。「先生が一番お好きな映画なんですか?」と聞いたらば「いやいやいや」と苦笑したあと
「何度か……ええ、20度くらいは見ましたかねぇ……」
と返ってきた。20回かよ!と心中ツッコミ。
それから15分くらいかけて、「カサブランカ」のあらすじを教えてくれた。思考があっちこっちにすっ飛ぶ先生だから、語り終えるまでが大変だ。

「そこにね、バーがあるんですヒロインがやってきてですねぇ……あ、そのバーの名前はなんて言ったかなぁ……いやいや、ヒロインの名前の話でしたね」
聞いてる私はわかるようなわからんような、とりあえず2人の男が女を取り合う話で、昔の男が新しい男と彼女をアメリカに送り出して終わる、というところは理解した。その理解で本当に正しいのかどうかはわからない。

牛角サラダ
ねぎ味噌牛タン
にんにくハラミ
ホルモン塩ダレ
ピートロ塩ダレ
月見カルビ
ピートロソーセージ×2 塩ダレカルビ
ねぎみじん
にんにくホイル焼き
サンチュ
ごはん
にんにくスープ ハーフ
ビビンバ ハーフ
牛角風盛岡冷麺温泉玉子付
生ビール×3
青リンゴサワー
コカコーラ
カルピス

もなかアイス抹茶
どら焼きdeバニラアイス
バニラアイス

……を、親子3人で喰らふ。

今日明日、だんなは激ジョブらしいと予告を受けていたので「ま、簡単でいーやねー」とろくすっぽ準備もせず帰宅したら、「やっぱ帰れるー」という連絡が。
「居酒屋、行っちゃう行っちゃう?」
「焼き肉行っちゃう行っちゃう?」
といそいそと出かけることにした。だんなの帰宅時間に合わせて駅の改札で待ち合わせ。「満席じゃなかったら入ろう」と向かった焼き肉屋に空席があり、前回から2週間も経っていないのに今回もガツガツと肉喰ってしまった。

最近メニューに加わった「ねぎ味噌」ものが案外美味しい。刻み葱に甘辛い味噌がまぶしてあって、焼けた肉に絡めて食べるのだ。塩ダレの肉をあれこれ注文し、刻み葱まぶしたりねぎ味噌まぶしたりでおおいに食べる。最近はホルモンやらピートロ(豚のトロ)もお気に入りで、結果、6皿も7皿も肉や内臓が並ぶことになる。4人がけのテーブル席は、いつも大変な状態だ。なんで焼き肉だと300gも400gも食べられちゃうのかしら。もぐもぐもぐ。

昨年、この店がオープンした頃は、息子は食べられるものがあまり無かった。焼けていく肉を眺めながら、ビビンバ喰ったりサラダの卵囓ったりしていた。今は「ごはん、たべるよー」「おにく、たべるよー」「きゅうりちょーだーい」「ウィンナー、ぼくのだよー」と果敢に焼き肉に挑んでいる。何度も来ているものだから、食後には「アイス、たべるの」「そのあとに、あめもらうの」(←会計済ませた後にガムか飴をもらえるのだ)ということまで覚えてしまった。

ビール飲んでサワー飲んでたらふく食べて、すっかり良い気分で午後10時に帰宅。
私たちの直前に会計していたカップルは5000円を切っていたのに、その倍額近くある我が家って、どうよ。
「やっぱりさー、見ていたら他の人は焼き肉の後"冷麺レギュラーサイズ"なんて食べてないもんよー」
「デザートも欠かせなかったりするから問題なのよねぇ〜」
と問題点を話し合いながらの帰還。でも全然反省はしていない私たちだった。

3/27 (水)
簡単ドライカレー (夕御飯)
自家製パンのトースト
カップスープ
牛乳

パン焼き機は1斤か1.5斤を選択して焼けるようになっている。で、1.5斤焼くと大体家族2回分の御飯分、という感じ。市販のパンよりちょっと小ぶりな焼き加減のように思える。

今日は、先日作った「ミルクリッチパン」をトーストに。ほのかにミルクの香りがする、ねっちりとしたパンだ。バター塗っても美味しいし、ジャムも合う。

何回か焼いていると、どんどんいろいろなものを焼きたくなってくるもので、しかも困ったことに
「甘いパン焼きたいなー」
「デニッシュパンがいいなー」
とか、どんどん高カロリーの道を歩もうとしてしまう。どうせだったら「低カロリーパンを焼きたいなー」とか「ノンファットパン焼きたいなー」とか思えば色々と都合は良いのに、どうも私の胃袋はそれを都合良しとしてくれないらしい。うーん。

自家製ポテトサラダサンドイッチ
チャイ

一人の昼飯。「朝もパンだったけどなー」と思いつつ、残りもののポテトサラダがあったのでサンドイッチにして食べることに。
冷凍してあった自家製パンを解凍してから薄くスライス。トーストしてバター塗ってレタス敷いてきゅうり敷いてポテトサラダ盛りつけてトマトを乗せる。3cm高さほどに盛りつけたそれにもう1枚のパンを乗せ、ぎゅうと押してからナイフで切った。

それと、チャイ。
アッサムティーの茶葉をミルクパンに放り込んでひたひたくらいの水を注ぎ、1分ほど煮出す。牛乳たっぷり入れて、ティースパイスをがばっと放り込んで温めたらできあがり。「他に誰も見てないしー」と、砂糖山盛り入れちゃったりして。

素朴な味のポテトサラダサンドは美味しかった。
昔、母が作ってくれたポテトサラダはじゃがいもとにんじん、玉ねぎの他にきゅうりとリンゴが入っていた。塩気を吸ってふにゃ〜となったきゅうりと、銀杏型をした皮つきのちょっとムサッとした歯ごたえになったリンゴは今ひとつ好きじゃなかった。
でも、自分で作るようになってもきゅうりは入れちゃうんである。そして、リンゴも恋しくなってる自分がいる。イヤだ イヤだと文句を言っていたけど、これが母の味だったんだなぁ、と。

ドライカレー
ジャーマンポテト
アイスティー

だんな、激ジョブ。息子と2人の夕御飯なのでちゃっちゃと簡単に済ませちゃうことに。

合いびき肉を買ってきていた。それを使って、簡単にドライカレーを作成。
フライパンに刻み生姜と刻みにんにくを入れ、軽く炒めてからひき肉投入。色が変わるまで炒めたら、刻み玉ねぎを投入。本当はセロリやにんじんも入れるのが良いと知りつつも、買い置きがないのでそこは無視。ざっと全体を炒めたら、カレー粉と醤油とウスターソースとケチャップを適当に放り込み、砂糖と塩と胡椒をパパパッと振って、煮詰めるように少々炒める。この間7分ばかり。炊いておいた御飯を盛りつけてアツアツのドライカレーを盛り、半熟目玉焼き乗せてパセリをふったらできあがり。

簡単すぎて申し訳ないっす、と、息子に言い訳するようにジャーマンポテトも作っておいた。ベーコンとじゃがいもと玉ねぎを同じ大きさに角切りにしておいて、塩胡椒でざくざく炒めるだけ。これも簡単。

カレー粉の味より醤油とウスターソースの味がちょっぴり優っちゃったような、ちょっとばかり面妖な味のドライカレーになってしまった。和風なドライカレー、というか。
「これなにー?」
息子はそれでも旨そうに食べてくれた。
「ん?ドライカレーって言うんだよー。カレーの味、するでしょ?」
「ちがうよー、カレーじゃないよー。ぽろぽろの、ハンバーグだよー」
「いや、違うの……ハンバーグじゃなくて……」
「ハンバーグだよー。ぽろぽろって、ぽろぽろー」
そうですか、カレーの味はしませんか……(泣)

3/28 (木)
ひき肉ヨコイのスパ (夕御飯)
日清冷凍食品の"ひやひや"
アイスウーロン茶

冷凍庫にどかどか詰まったうどんを、今日も消費。だしつきの具なしうどんを茹でて、だしを注いだだけのシンプルすぎるくらいシンプルなうどん。

10玉も20玉も購入して、もしも不味かったらどうするんだ、と、だんなが山のようなうどんを注文した時には思ったものだった。んが、なかなか旨いし具入りのも悪くないしで、着々と冷凍うどんは減っていく。
んが、だしだけをかけたうどんは、やっぱり物足りなかった。
「あ〜、もっといりこの風味がしなければならぬ」
「もっと甘味は少なくなければならぬ」
「こんなに醤油味はいらぬ」
なまじ美味しいものだから、色々な事を考えてしまうのだった。
うーん、昼御飯は「饂飩四國」でうどんかなぁ。最近すっかり"うどん人"と化している私。

田町「大戸屋」にて
 特選大戸屋ランチ 580円

「昼休みは、うど〜ん」
そう思いつつ、本日出勤。

一人で外出するときは、空いた時間対策に必ず本を持っていくことにしている。文庫でも漫画でも、とにかく未読のものを適当に持って歩く。よりによって、現在鞄に入っているのは『恐るべきさぬきうどん』の最新刊だった。高松で買ってざっと眺めはしたけど隅々まで読んでいなかったのだ。鮮やかなピンクの表紙にはでかでかと題名が書かれ、しかもカバーはかけていない。どこから見ても「私『恐るべきさぬきうどん』読んでますうぅ〜」と全力で表現できてしまう読書姿だ。大変に怪しい。そんなもん、うどん屋で読んだら更にめちゃめちゃ怪しいじゃないか。

「うーん、あんなもん読んでうどん来るの待ってたら、お店の人に"香川からの刺客か!?"と思われそうだしなぁ」(←思わないって)
小心者の私は昼休みを前にあれこれと苦悶し、結局「定食屋行くか……」とチェーン定食屋に行くことにした。
大戸屋」は、サラリーマンや学生相手のチェーン定食屋だ。その昔は、いかにも「おっさんと男子学生しか入れません」という空気を漂わせていたらしいけど、今はすっかり小綺麗で娘さん1人客でも全然平気、という感じ。実際周囲は女性だけのグループ客とか銀行のものらしい制服姿のおばちゃん2人組、なんてのもいる。

毎回、「味噌カツ丼がある……」とか「親子丼もいいなぁ」とか思いつつも、ついつい注文してしまうのは定食だ。しかも、燒き魚定食とかにしておけばいいのに、唐揚げとか、カツとか、そんなんばっか気になってしまう。もう学生じゃないんだから、と思いつつも、今日もまた「特選大戸屋ランチ」を注文してしまった。大きな茶碗にいっぱいの御飯とわかめの味噌汁、漬物、大皿には南瓜のコロッケとおろし添えの唐揚げ、千切りキャベツ、目玉焼きが盛りつけられている。「大戸屋オリジナル」とシールが貼られた赤っぽい明るい色のソースをだばだばだ〜とかけて、いただきます。

定食屋にありがちな塩分過多よりな味じゃなく、割合にさっぱりとした味付けだったりする。漬物も薄味で、かつおぶしなんかまぶしてあったり。ファミレスより飽きのこない味で、一人暮らししてたらこういう所に通っちゃったりするんだろうなぁと思いつつがつがつと食べる。店の前は未だ行列ができていて、こういうところはちゃっちゃと食べてちゃっちゃと出なきゃなぁと思いつつ。

ひき肉ヨコイのスパ
JALのインスタントコンソメスープ
アイスウーロン茶

帰宅してからテレビをつけたら、「呪いは本当にあった!」なんていう特別番組をやっていたりしたのである。恐がりなくせにこういうの大好きな私は、テレビの前で凝固していてしまった。子供の頃から、図書館の「分類番号100番台後半」(心理学や宗教、オカルトものや占いなど)の棚が大好きだった上に、京極夏彦の本を読んだら「陰陽師萌え〜」とそっちの本まで読みまくってしまったことがある。「急々如律令」なんて札の書き方練習してみたり。練習してどうしる。

で、8持半にだんなが帰ってくるまでなぁ〜んにもせずに、こたつと一体化してテレビに魅入っていたのだった。とりあえず、すぐに茹でられるようにパスタ用の湯だけ沸かしておいたりして。
「アーリオオーリオでひき肉炒めて、シンプルな塩味で喰う、というのはどうだろう」
「いやいや、それにヨコイのソースをかけたらきっと美味しいぞ」
と帰宅しただんなと家族会議を開催した結果、「ひき肉とウィンナー炒めのパスタ、ヨコイソースぶっかけ」というメニューに決定。にんにくをたっぷりじくじくと炒め、ひき肉とウィンナー(←花見弁当用に買ってきたやつのあまり)をざっざか炒めて茹でたパスタと合わせる。レトルトパックのヨコイのソースをかけて、完成。

ちょっとばかり油っこかったけど、"パスタに肉が絡んでいる"というよりは"肉の間をパスタが通っている"てなくらいに肉肉肉肉したパスタは空腹に良い感じにガツンときた。赤いウィンナーもヨコイのソースに似合って愛しい。
で、我が家、ついにヨコイのソースの在庫が底をついた。1ヶ月もしたら禁断症状に悩まされることうけあいなので「安く買えるサイトはないかなぁ」と探し始める私たち。
で、通販サイトは見つからなかったけど、こんなサイトは発見した。うぉー、これ見て作っちゃうかー(やめときなさいって)。

3/29 (金)
【今日の一枚】
なぁ〜んにも撮れるようなもん食べてなくて、
仕方なしに「うどん本棚」を撮影してみた……とほほ
チョココロネ
ウィンナーロール
アイスカフェオレ

家族全員の寝坊で始まった今日、私は一日中やる気がなかった。しかも、妙にジャンクフードに飢えていた。そういう日もあるのさー。

着替えて速攻出勤していっただんなを見送り、今年度最後となる保育園に息子を連れていく。家を出る間際にマクドナルドのCMなんか見ちゃったりしたもんだから、頭の中は全面的に「マック卵まん」。画面を見ただけでなんとなく味の想像もついてしまうのに、こういのが食べたくなっちゃう日ってのは、何をおいても食べたくなっちゃってるのだ。うー、卵まん、卵まん(←"たまごまん"と読まず、"らんまん"と読まねばならぬらしい)。

で、
「朝飯、マクドで一人卵バーガーでも喰うかなー」
と息子を保育園に置いたその足で近所のマクドナルドに向かってみたのだった。が、現在8持45分、マクドナルドの開店時間は午前9持。閉まっているドアの前で「アイヤー」と呟いて、そこで15分待つ根性もなく、かといって出直す気力もなく、とほほほーと家に帰ってきた。

家に帰ると、昨日お義母さんが「ほほほほほ、おすそわけ♪」と分けてくれた菓子パンが目についたので、とりあえずそれで朝御飯。チョココロネとウィンナーロールをわしわしと食す。

卵黄おとしドライカレー
牛乳

ハンバーガーへの思いは相変わらずつのる一方で、でもやっぱりやる気はないのであった。
一人の昼飯、
「ん〜、外に出るのはイヤ……」
と余りもので適当に済ませることにした。一昨日作ったドライカレーの炒め肉が少量残っていたので、解凍した冷凍御飯と炒め合わせることにした。薄切りにんにくを少量のオリーブ油で炒め、肉と御飯を投入、ざくざくと炒め合わせて皿に盛る。んが、御飯に対してカレー味の肉の量がちと多かったようで、味がちょいと濃い。辛い。

こういう時には卵に頼ることにしている。目玉焼きにするもよし、半熟ゆで卵にするもよし、味が濃いめのものには卵黄が良く似合う。今回は盛りつけたドライカレーの中央をくぼませて、生のままの卵黄をぽこっと落として喰うことにした。
醤油とウスターソースの風味が漂う、どこか和風チックなドライカレー。
「あ、固茹で卵をみじん切りにして散らしても良かったかなー」
なんて思いながら平らげた。ああ、それにしてもハンバーガー(←まだ言ってる)。

モスバーガーにて
 タンドリーチキンバーガー オニポテセット

やる気のないまま夕方になり、息子を保育園に迎えに行く。だんなは激ジョブ、息子と二人の夕御飯に際して買い物に行くが、どうも食べたいものはない。いや、ハンバーガーは食べたいんだけど。
「ねーねー」
「ん?おかーさん、なぁにー?」
「母はね、今日ハンバーガーが食べたいんだけど、君はどう?」
「はんばーがー?ポテトとコーラ、たべるの?」
「そうそう、ポテトとコーラ」
「いいよー、ポテトとコーラ、たべるよ〜」

息子にはあっさりと承諾されてしまった。どころか帰宅する道中、
「ケンタッキー、ほらほら、ケンタッキーいかないの?」
とか
「これ、ドトール!ほらほら」
などと道中のファーストフード店全てに入っていこうとする。いや、まだ5持だって。夕飯、早いって。それにドトールにはポテトないって。

で、7持頃に「手抜きですまん」と心中息子に謝りつつ、ごきげんな息子と一緒にハンバーガーを食べに行った。最寄りにあるのはモスバーガー。遠くのマクドナルドより、ここはモスバーガーに行くだろう、当然。
確か当初は"ハンバーガー"が食べたかったはずなのに、ついつい"タンドリーチキンバーガー"なんてイロモノを注文してしまった。ふわふわのパンに真っ赤なチキン、酸味のある野菜のマリネが挟まっているやつだ。メニューに唐辛子マークがついていたそれは、確かにじんわりと辛かった。柔らかい鶏肉からはどこか異国じみた香りも漂ってきて、なかなかいける。コーラやスカッシュなどよりはビールに似合っちゃいそうな味だった。

そして息子待望のポテトをばりばりと。ナゲットとポテトとオニオンリングを前にした息子は、「おいしーねー!」を連発していて幸せそうだった。母としては「母の手料理より旨いんかい!?」と複雑な心境にもなる。でも、美味しいのよね、こういうのね、確かにね。

3/30 (土)
モツ煮込み〜♪ (夕御飯)
ミスタードーナツにて
 ハニーチュロス
 バタークランチ
 チーズキッズ
 グレープソーダ

「おなか、すいたなー」
という息子の声に起こされた。まだ9持過ぎだ。「まだ早いじゃん……」と起き出し、ともあれすごく良い天気だったので洗濯機を動かしまくる。動かしまくっている間に
「買い物もいくつかしなきゃ」
「モツ買ってこなきゃ」
「息子の運動靴も買ってこなきゃ」
「じゃあドーナツでも食べがてら……」
と、近所に買い物に出ることにした。

駅前のミスタードーナツでドーナツ2個とグレープソーダ、それに「チーズキッズ」なる期間限定の小さなドーナツもみんなでつつく。なんでも「夢のドーナツコンテストグランプリ作品」とかいうものらしい。小さなカップに小さな丸いドーナツがころころと5個。表面がこんがりと茶色いドーナツはモチモチとした歯触りで、中のチーズは半分溶けているような食感でねっとりとしている。全体的にモチモチモチモチ〜ッとした面白い口当たりのドーナツだ。なかなか美味しい。

朝っぱらからドーナツを食べた後、本屋行ったりマーケット行ったり肉屋行ったりして帰還。あまり天気が良くてあったかいもんだから、布団も干して洗濯機を合計4回も回してしまった。昨日とうってかわってやる気に溢れている今日の私。何しろ、今日はうどんを打ったりするもんだから。

中華つけ麺
 燻製レモンハーブ鶏・きゅうりの千切り
アイスウーロン茶

正午過ぎて、いざいざとうどんを打ってみることにした。参考書籍は『パスタマシンで麺道楽』(大盛大和/著 文化出版局 2001.08)。数ヶ月前にパスタマシンを買った真意がここにあった。何しろ、この本によると、うどんも中華麺もパスタマシンで作れちゃうらいいのである。パスタマシンを所有してもいないのにこの本を買ってしまい、それから安いパスタマシンを探すという本末転倒な事をしていた私たちだ。

そろそろパスタも何度か打って、「今度はうどんかなぁ」という期待感がじわじわと高まっているところだった。
しかも、Kさんから、うどん用の中力粉まで分けていただいた。袋には「あひる」「緑あひる」「水晶」と奇天烈な単語が記されている。これが、香川のうどん店でよく用いられているうどん粉の種類(小麦粉の銘柄)だ。うどん打ち道を奥深く歩む人たちは
「この粉で打つとコシがすごい」とか、
「この粉は味がはっきりと出て」とか、
それはそれはディープな模索をしているものらしい。すごい世界だ。

本当は、「こね鉢」があると良いらしい。けど、未だ持ってないので(そのうち買うつもりらしい)、とりあえず今回は我が家で一番巨大なボウルでやることに。粉を入れ、計量した塩水を入れる。最初は「水合せ」という作業。粉と塩水を合わせて、最初は団子にしないで、ポロポロなるまで混ぜていく、らしい。が、ボウルは今ひとつ扱いづらいし力加減もわからんしで、ボウルの中身は「砂のようにポロポロ」というよりは「マカロニがいっぱい」みたいな状態に。あら?

と、とりあえず次の段階の「まとめる」という作業。ポロポロになった粉を1つにまとめていく。が、うまくまとまらない。あらら?

「まとまらないよー」
四苦八苦しながら、だんなに手伝ってもらいつつなんとか塊のようなものにしていく。「あとは踏めばなんとかなるさ」と思いつつ。
で、実際ホントになんとかなったのだった。台所の床に紙敷いて大きなビニール袋置いて、袋の中に小麦粉の塊を入れる。丸めたそれの上に足を乗せ、あとはふみふみふみふみ、と大きく平べったく伸ばしていく。平たくなったら3つに畳み、それを更に3つに畳む。1/9の大きさになったそれを、またビニールに入れてふみふみふみふみ。3〜4回踏んだら、最初の状態が嘘のように、ツルンと乳白色の滑らかな生地になった。体重の威力は素晴らしい。

なかなか重労働ではあった。「踏むだけじゃん」と思いつつ始めたものの、つま先使ったり踵使ったり微妙な力加減が普段使わないふくらはぎの筋肉をプルプルさせてくれる。なかなかどうして重労働だ。1人で続けるのはとても無理で、だんなと1回ずつ交代しながらふみふみした。手でこねるよりは……楽かなぁ、どうだろう。

最後に畳んだ生地を袋に入れて2時間以上休ませる。気がついたら2時半になっていて、空腹でぶっ倒れそうになっていた。
急いで準備した昼御飯は、今日スーパーで特売していた「つけ麺」。冷やし中華みたいな麺を、淡く酸味のある甘辛いつけだれに浸して食べるやつだ。夏には冷やし中華に売場を圧倒されてほとんど存在感のない「つけ麺」だけど、私はこれが大好きだ。
冷蔵庫に突っ込んであった「燻製レモンハーブ鶏」を薄切りにしたやつと、きゅうりの千切りを添えて、腹を空かせた一家で争うように食べた。これ食べたら、またうどんの続きだ。

だんな特製モツ煮込み
小アジのフライ
アサリのにんにくバター蒸し
羽釜御飯
ウィンターエール、アイスウーロン茶

寝かせたうどんの次なる工程は「もみ込み」。
生地を6等分くらいに切り分け、適当に伸ばし、それをパスタマシンにかけて伸ばしていく。伸ばしては2つに畳んでまた伸ばし、また畳んで伸ばす。何回かやっている間にツヤツヤとした滑らかな生地になっていく。6回くらい畳んで通し、とパスタマシンに通したあとは、数回「伸ばし」の意味でパスタマシンに何度かかけていき、あとはカットするだけだ。台所のそこら中を粉だらけにしながら、せっせとうどんの外見を目指していく。1kgの粉で、10玉分くらいのうどんができた。食べるのは、一晩寝かせた明日以降だ。

そして、ちょっと遅めの夕御飯。
来週半ばに友人M井さんが遊びに来る予定なので、それに合わせてモツ煮を仕込み。今日仕込みたての、まだ少々味が染みていないモツ煮を早速少々つついてしまった。豚味噌鍋用の練り味噌で、下茹でした豚モツと大根、にんじん、こんにゃくを煮ていくだけのモツ煮。もう鍋の季節でもないし、と残りの練り味噌処理が目的で煮たモツは、この練り味噌ととてつもなく良く似合っていた。明日明後日あたりはもっと美味しくなっていることだろう。

あとは、小アジを開きにして小麦粉はたいて揚げただけのフライと、山盛りのスライスにんにくとバターを落として蒸したアサリ。ビールは2本。
明日はホットドッグに、いよいよの手打ちうどんに、夜は雲白肉予定。やる気のない昨日一日をしっかり満喫したおかげで、やる気が充満して、なんだかとってもいい感じ〜♪

3/31 (日)
自家製手打ちうどんで「かしわ天ざる」 (昼御飯)
だんな特製ホットドッグ
アイスティー

「そろそろホットドッグ気運が高まってきたねぇ〜」
と、久しぶりにドッグパンと長めのソーセージを買ってきた。我が家のホットドッグ作成は、だんなの担当となっている。
晴海埠頭に出没する「TOKYO-DO」なる名前の小さな屋台(というか屋台改造車というか)のホットドッグを真似している我が家のホットドッグは、カレー粉炒めのキャベツが入る。フライパン2個と包丁まな板、オーブントースターも動員して作るホットドッグは、手間はかかるけど、それだけ美味しい。

まず、1つのフライパンではウィンナーをこんがりと焼いていく。もう1つのフライパンにはたっぷりのバターを入れ、キャベツの千切りを炒めていく。途中でカレー粉をぱらりと風味づけにふりかける。中央に切込を入れたドッグパンにマーガリンを塗り、カレー味キャベツを詰め、ソーセージを乗せてから、最後にこれでもかと大量のピザ用チーズをてんこもりにする。ホットドッグというよりは、何だか物体Xのようになったその巨大なブツをオーブントースターでチーズが溶けるまで、更に焼く。

焦げめのついたソーセージは香ばしく、パンの表面はさくさくで、チーズは下に落ちそうにとろけている。どの材料もそこらのマーケットで買えるごくごく普通のものだけど、それだけにしみじみとした美味しさがあったりする。

自家製手打ちうどんで「かしわ天ざる」
アイスウーロン茶

昨日の午後かけて作った手打ちうどん。だんなと一緒にふみふみしていたので、「夫婦の共同作業です」と胸張って言えちゃうようなうどんである。ウェディングケーキにナイフ入れるより、よっぽどむずかしいぞ。夫婦の絆を見せつけるなら、披露宴でナイフ一緒に持ってケーキに刺したりしているよりか、夫婦揃ってうどんを踏むというのはどうだろう。って、何を言っていますか私は。

我が家のパスタマシンの刃は6.5mmと2mmの2種類なのである。通常、うどんには3〜4mmくらいの刃の方が良いらしい。"やってみて、やっぱり太すぎるということだったら別の刃を注文しよう"と昨日カットしてみた6mm幅の麺は、やっぱり太いものではあった。きしめん……みたいな。

厚さよりも幅が圧倒的に数値の大きい自家製手打ちうどんは、それでもすこぶる美味だった。踏んで踏んで踏みまくった甲斐があって、コシも充分。どっしりとした歯への押し戻しがあって、表面はツルツルととても滑らか。少なくとも、そこらへんのスーパーで売っているどのうどんよりも美味しい!と言えるだけのブツはできた。

3玉分ほどのうどんを茹で、鶏肉の天ぷら「かしわ天」もたっぷり作って別添にする。だしも当然、いりこたっぷりの澄んだあのだし、香川の味。だんなは調子に乗って
「オプション作ろう♪」
とおむすびまで作っていた。海苔まいて、卵のふりかけパラパラっとかけたりして、香川のセルフの店に置いていそうなおむすびセット。
おろし生姜、刻み葱、胡麻すり器もテーブルに並べて、食卓はすっかり「プチ香川」な光景になった。いや、香川の一般家庭の食卓がこういうものかどうかは定かでないけど(一般家庭の、というよりは、うどん屋の光景、という感じ)。

初のうどん作りは、かくして大成功に終わった。
工程写真がとても参考になった『パスタマシンで麺道楽』(大盛大和/著 文化出版局 2001.08)は、今後も中華麺作り、冷麺作り、そしてパスタ作りにも重宝しそうだ。手打ちパスタの手順を記す本は数あれど、何しろこの本の工程、パスタも「踏む」ことになっている。しかも最初にうどんと同じく「水合せ」という作業がある。
「どこがパスタじゃ!」
「うどんの工程に卵入れただけじゃないか!」
思わずツッコミを入れてしまいつつも、「踏む」という行為は確かにものすごく有効なのだった。
これからは……パスタも踏むことになりそうだ。ふみふみふみふみ。

雲白肉
大根と豆腐の中華スープ
羽釜御飯
アイスウーロン茶

昼に、とてつもなくゴージャスなもの(=山のようなかしわ天と、小山のような手打ちうどん)を食べてしまったため、夜は軽くでいいよね、と雲白肉をちゃちゃちゃっと作る。
透けるように薄く切って並べた肉の様子が雲のようだから「雲白肉」。塊肉茹でて切って、きゅうり切って、一緒に盛りつけて、合わせたタレをかけるだけ。豚肉を茹でた茹で汁は、美味しいスープにもなる。

刻み生姜と刻み葱、刻みにんにくを小さじ2くらいずつボウルに入れて、そこに大さじ2の醤油、大さじ1の胡麻油、小さじ1のXO醤、酢、砂糖、ラー油を入れる。かき混ぜたらなんとなくタレの完成。
本当は八角やシナモンの香りのする「甜醤油」なるものを調味料として使うのが本来のものらしいけど、煮立てたり漉したりと、ちょっとばかりめんどくさいのだ。

30分ほどかけて茹でた豚肉を、トング掴んだ左手でぐっと抑えつつじわじわと薄く薄く切っていく。花びらのように皿に盛りつけて、中央にきゅうりの薄切りをふんわりと乗せ、赤茶色の甘辛いタレをかければ、完成。にんにくや生姜の風味がガツンときいた甘辛いタレは、ビールにも御飯にも似合っちゃって「軽くの夕飯でいいよね」と言っていたはずなのに、肉のスライスを追加してまでがつがつと食べてしまった。800gくらいの肉の塊買ってきたはずなのに……残りが3割、2割、くらいの状況に。あいやー。