食欲魔人日記 08年11月 第4週
11月24日 月曜日
久しぶりに中華粥〜
中華粥
(油条・ピータン・焼豚・腸詰・香菜)
アイスプーアル茶

中華街に行って欠かさず買ってきてしまうのは「油条」。中華粥や豆乳に添えて食べる、細長い揚げパンだ。今回も買ってきたので(しかも大量に買って冷凍庫にしまっておいた)、昨夜のうちに準備しておいた鍋を朝になってから火にかけて、今日の朝御飯は中華粥。

米は研がずに、3人分で1合くらい。胡麻油を軽くまぶしてから干し貝柱と共にたっぷりの水(米1合に対して1500mlくらい)に浸しておくのが前夜の準備。翌朝火にかけて、米粒が優しくふわふわ上下するくらいの火力で1時間ほど炊いたらできあがり。今回、ちょっと干し貝柱を入れすぎてしまって、大変リッチな味の粥になってしまった。

トースターで温めてハサミでざくざく切った油条と、これまたハサミで適当に切ったピータン。焼豚と腸詰はスライスしてレンジで軽く温めた。
「油条油条、これですよー♪」
やっぱりこれがないと中華粥は楽しくないよねと、油条には皆が手を出して、各自好きなように具を乗せていく。私はやっぱりピータン粥がお気に入り。肉類は粥に入れずに箸でつまんで食べ、だんなも息子もあまり入れないのを良いことにピータンも香菜も山盛りにして美味しくいただいた。

香菜といえば、「パクチー料理専門店」なるものが世田谷にあるらしい。息子が教えてくれたのだけれど、「パクチーハウス東京」は、本当に香菜まみれなレストランのよう。スープもサラダもデザートも全部パクチー入りというのも素晴らしいし、「ペペロンチーノ」ではなく「パペロンチーノ」、「カクテル」ではなく「パクテル」、「杏仁豆腐」は「緑の杏仁豆腐」、というネーミングもその料理の真実が表されているようで素晴らしい。……でも、だんなはパクチーが「食べられる」くらいのレベルだし、この店の存在を教えてくれた息子もノーサンキューって感じみたいだし、いよいよなったら一人で行ってみようかしら。

「ファーストキッチン」の
 ダブルチーズベーコンエッグバーガー
 フレーバーポテト(じゃがバタ)
 C.C.レモン

今日の夕食はモツ鍋。美味しいチャンポン麺を買ってきたので、美味しく食べるには……と考えて「やっぱりモツ鍋でしょう」という結論に。一般的ではないかもしれないけれど、私は豚骨スープベースの塩味のモツ鍋が好き。なので昨日、冷凍の豚骨を扱っているスーパーを覗いてきたのだけれど、残念ながら売り切れで、冷凍の鶏ガラしか買えず。それでも白濁した濃厚なスープをとることは可能なので、鶏ガラを使うことにした。

昼過ぎから大鍋に湯を沸かして一度茹でこぼした鶏ガラを強火でゴンゴン炊いていく。適宜差し水もしつつ、骨をモロモロにする勢いで数時間。後半は木べらで骨を細かく砕きつつ、白濁スープに仕上げていく。

お昼御飯は、適当に外で買ってこようということになって、だんなが駅前のファーストキッチンまで走ってくれた。息子はこの店のフレーバーポテトのチーズがいたくお気に入りで、「ファーキチとか?」との相談中の一言で「ファーストキッチン!それがいい!」と。
「ぼく、ダブルチーズベーコンエッグバーガー!」
「あ、私もそれがいいな」
「俺もだな……」
と、3人お揃いでダブルチーズベーコンエッグバーガーに。フレーバーポテトは2つ、息子指定のチーズと「じゃがバタ」。ポテトは適当に分けつつ食べた。

鍋のスープはなかなか良い具合。

モツ鍋
(豚モツ・豆腐・ごぼう・キャベツ・もやし・ニラ・ちゃんぽん麺)
ビール(キリン秋味)

午後、友人が「魚市場に行ったのでお裾分け〜」と、美味しそうな秋刀魚を持ってきてくれた。ひとしきりおしゃべりして、友人が帰っていった後に早速「じゃあ秋刀魚、たくさんあるし煮付けておこうかな」と。コンフィにした分はまだ少し冷蔵庫に残っているので、今度は生姜煮にしてみることにした。酒と酢で筒切りにした秋刀魚を軽く煮て、千切り生姜、醤油、味醂を加えて本格的に煮込むというレシピ。

「じゃあまず筒切りにね」
と久しぶりに出刃包丁を手にしたところ、峰の部分が薄く錆びついていたのでこの錆をスチールタワシで軽く落とそう……としたら、うっかり刃を滑らせて人差し指を切ってしまった。

「指!切った!」
「あらら、絆創膏?」
「いや……そんなんじゃ足りない……」
「えええ?」

これはやってしまったなーと、ティッシュ巻いて近くにあった台布巾で抑えつつ、圧迫して手を心臓より上にばんざーい。いや、これはなかなか大惨事。そういえば家にはガーゼもないじゃないということで、息子が雨の中ダッシュで薬局まで走ってくれた。消毒して軟膏塗ってガーゼ当ててテープでしっかり止めて、でも血も無事に止まったみたいだしとりあえず一安心。……明日液体絆創膏とか買ってきた方が良いかな。
かくして秋刀魚の調理も途中で(というか何もしないまま)リタイヤとなり、だんなが続きを引き受けてくれた。息子はやたらと傷口を見たがっていたけれど、実際見せたら悲鳴をあげて逃げ腰に。うん、包丁は怖いんです。普段使ってても油断するとこうなるからね……。

夕飯の準備をする頃にはなんとか左手も人差し指以外を動かせる状態になって、私はキャベツを刻んだり、だんなはごぼうをささがきにしたり、息子もにんにくの薄皮剥きを手伝ってくれたり。水炊きのスープのように濃厚にしなくても良いかなと適当なところで仕上げた鶏がらスープは、でもちゃんと美味しくできていた。相当塩を利かせないと、鍋のスープとしては物足りないねと気付いて、塩をばっさばっさ入れて調味して、豆腐とモツとごぼうを入れて軽く煮たところでキャベツやもやしやニラもモツの上に積み上げていった。

モツ自体、既に一度火が通った状態で売られていた豚モツだったので、お店で食べるような牛モツのふわふわとした"シロ"とは違っている。それは仕方ないとしても、
「でも、スープもお店のに負けてる気がする……悔しいなぁ」
などと話しながら、野菜もモツもおおいに食べた。ちゃんと美味しいんだけど、でもお店で食べたあのモツ鍋をという風にはいかないのが悔しい。

でも、悔しくなかったのはシメのちゃんぽん麺。別鍋で8分ほど茹でてからモツ鍋に加えた永楽製麺所のちゃんぽん麺は相変わらず絶品だったモチモチシコシコと心地よい食感で、素直な粉の香り。雑味のない、スープによく絡む太麺は「そうそうこれこれ、これが食べたくてスープとったのよ」と思えるものだった。

ちぢれ麺なども色々買ってきているので、食べるのが楽しみ。

11月25日 火曜日
お昼に買ってきたドリア弁当。ラザニアみたいな味でした。
「翠香園」の肉まん
プーアル茶

一昨日食べた長ねぎたっぷり肉まんを3個残してあったので、今朝はそれを。

「551蓬莱」の豚まんも甘さはあるけれど、あれは玉ねぎ由来の甘さで、長ねぎのそれとはやっぱり全然違った感じなんだな、と、今回このお店の肉まんを食べてよーくわかった。玉ねぎの方が肉まんらしい肉まんの味になる気がするけれど、長ねぎ入りの独特な感じも嫌いじゃない。すき焼きに入っている、くたくたに煮えた長ねぎの甘さみたいなのを思い出して、それはそれでなんだか懐かしい気分になるのだった。

……こういう美味しい肉まんを食べつけてしまうと、二度とスーパーやコンビニとかで買えない気持ちになるから、困る。

「KONNICHIWA Italian DELI」の二色ドリア弁当
世界のKitchenから「ドライフルーツ&ダージリン」

昨日包丁で傷つけてしまった指、だんなからは
「言っても君は行かないとは思うけどね、ちゃんと病院行きなさいね。その方が(=縫ってもらった方が)治りが早いよ?」
と言われ、息子にも真剣な面もちで
「病院、行きなさいね?お母さん?」
と諭され、でもヘタレな私は病院には行けなかった今日。

でも傷に当てたガーゼは放置しておいたらくっついて剥がれなくなりそうだし、分厚いガーゼが当たってる事自体動かし辛いし、薬局に行って何か買ってこようと開店と同時くらいの時間に駅前にちらりと外出。薬局で相談したら
「この化膿止めがおすすめです。傷の治りも早くなります」
と軟膏と手頃なサイズの「傷当てパット」をおすすめされた。

本当は怪我した直後にキズパワーパッドを使うのが良かったらしいけど、我が家にそんな気の利いた買い置きはないので、これを教訓にいくつかストックしておこうと思う。
少し治ってきたら液体絆創膏も良いらしい。でも、あまり人目にさらせるような傷口ではないので、今回は使わない方が良さそう。切り傷のケアについて調べていたら、「調理場で働く自分は先輩に"アロンアルファでくっつけろ、大丈夫だから"と教えられました」なんて技までみつけてしまい、背筋が凍り付く思いを味わった。

昨日ほどではないけれど相変わらず痛いし、人差し指をどこかにぶつけようものなら悶絶しそうになるし、曲がらないように固定しているからキーボードもいつも通りにはとうてい打てない。それでも仕事はあるしなぁと、外出から帰ってから午前中のうちはしっかり仕事していた。午後にはどうにも痛くなってしまって「こりゃダメだー」と猫と昼寝。

外出ついでに買ってきたお昼御飯は、「KONNICHIWA Italian DELI」というイタ飯屋さんのデリのドリア風の洋風丼。チキンライスの上からベシャメルソースとミートソースをかけ、チーズを散らしてじゃがいもとプチトマトをトッピングしたような、ドリアとラザニアを足して割ったような感じの料理だった。母体は今日和というイタ飯屋さんで、パスタソースなども売られているのだけれど、どれも馴染みやすい素直な味のものが多い。今回のドリア風料理も、ほのかに甘いミートソースとまろやかなベシャメルソースは共に良い感じだった。

お供に、密かにハマッているキリンの世界のKitchenからシリーズの、ドライフルーツ入りのダージリンティ。このシリーズは、昨今甘さがどんどん控えめになっていく傾向があるコーヒー紅茶飲料界において、かなりしっかり甘いものが多い。凝った風のちょっと変わった味のものが多くて、ジンジャーエールが大好きだった。でもなかなか売っている場所を見かけることができず、再購入できないまま商品を見かけることができなくなっていっている。私の好きなマンゴーの香りがするお茶で、なかなか幸せな味だった。

玉子焼き・ポテトサラダ
秋刀魚の塩焼き with おろし醤油
白菜とひき肉のあんかけ御飯
豚汁
麦茶

昨日友人がくれた秋刀魚は1尾を残して生姜煮に加工した。生姜煮の方はだんなのお弁当にも有効活用する予定で、残り1尾は今日の夕飯に塩焼きにして、私のおかず。息子は「秋刀魚は、どちらかと言うと嫌い」という感じなので、冷蔵庫に残してあった生姜焼きの残りを出しつつ、御飯を軽く丼仕立てにしてやることにした。

久しぶりに作ったのは、白菜と豚ひき肉のあんかけ御飯。生姜と葱を胡麻油で炒め、豚ひき肉を炒め合わせたら細かく刻んだ白菜も加え、鶏ガラスープベースで醤油、味醂、酒、砂糖で調味したもの。最後につよめにとろみをつけて、御飯にかけて食べる。そのまま食べても美味しいけれど、レシピ通りに作るとけっこう水気が多い感じになるので、御飯にとろりとかけて食べた方が良い具合。簡単に作れて美味しくできたので、息子が産まれる前に何度も作っていた記憶がある。

包丁はなんとか使えるからとこの料理にしたのだけれど、中華鍋をふるうことが全くできなくて「しまった」と思った。私は左手で鍋をふるうのだけど、鍋をあおるときに人差し指で支えるその部分がすばり傷の場所なので、左手で鍋を持つこと自体ちょっと無理。無理矢理右手で鍋持ってみたけれど、鍋の中身をこぼしそうになったので断念し、今日は中華鍋はコンロにかけたまま木べらでさっさかさっさか炒め合わせていた。……これは思った以上に事態は深刻かもしれない。

元々あまり調理をせずに夕飯の支度をする予定ではあったので、ゼロから用意したのはそのあんかけくらい。冷蔵庫に残っていたポテトサラダと、お魚屋さんで買ってきた玉子焼きと、鍋に残った豚汁に続きを出して、なんとなく食卓の体裁を整えた。モツ鍋の残りもあったのでなんとかしたかったのだけれど、うっかり出し忘れて食後に改めて火にかけておいたりして。

このところすっかりご無沙汰だった秋刀魚の塩焼き、おーいしー。
大根おろしをたっぷり添えて、すだちを絞っていただいた。

11月26日 水曜日
焼売に香辣脆を使ってみる
「アンデルセン」のミルクフランス
カフェオレ

昨日、息子に「習い事の帰りにパン買ってきてくれる?」とおつかいを頼んだ。

「おっけー。ミルクフランスね?」
「うわ、ミルクフランス固定?確定?決まり?」
「うん、僕ミルクフランス好きだからー」
僕に頼むってことはミルクフランス〜♪と、お財布持って出かけた息子、本当にミルクフランスを3本買って帰ってきた。そこまで好きか。親子3人ミルクフランスか。

出張から帰ったばかりだというのに昨夜のだんなの帰宅はやっぱり遅くて、起こさないようにしながら息子と2人でミルクフランスを静かに食べた。甘いクリームをサンドしたパン、真夏よりも寒い今頃の季節の方が美味しく食べられる気がする。

「大珍樓」の焼売
モツ鍋ちゃんぽん
麦茶

今日は息子の学校で、学年の親子イベントの日。親子での競技やゲームがあるのだそうで、手を使わなければいけないような内容だったら指の怪我をおしてまでやるのもちょっとな、と、行かないという選択肢もあるかなぁと思っていたのだけれど、
「2人3脚するんだよ。あと、敬老会で歌った歌も歌うんだよ。僕、ダンス担当」
とのことで、それなら行かねばと、出かけてきた。

子供たちが披露した歌はそれは見事で、そろそろ照れや反抗心が出てきてもおかしくない学年なのに皆大きな声で綺麗な合唱を聴かせてくれた。リコーダーと歌との合奏があったり、歌の途中で十数人の子供達が前に出てきて踊ったり(息子がそのメンバーだった)、その踊りもまた「ジャニーズですか」的な、なかなか格好の良いものだったりして、普段見られない息子の姿を見ることができた。2人3脚もがんばって、最後転んで膝を打ったけれど手の方は何事もなく。

夕御飯は、モツ鍋の残りがまだあったので、そのスープを使ってちゃんぽんを。鍋に残るのはモツとごぼうと、といったくらいだったので、キャベツともやしを追加して、せめてもとちゃんぽんらしい外見にしてみた。それだけでは物足りないかなと、先日横浜中華街で買ってきた焼売も。

焼売には同じく中華街で買ってきた「香辣脆」(シャンラーツィ)を添えてみた。「水気を抜いた豆板醤」というか、「ポロポロした豆板醤」というか、いやそもそも豆板醤ぽくない(ペーストや味噌っぽい状態ではない)辛味調味料。唐辛子の種の粒々が大量に入っているのが目立つので、見るからに辛そうなのだけれど、むしろ豆板醤よりは辛くないくらいだと思う。花椒や生姜、葱などが入っているそうで、複雑な旨味があってかなり好みな味がする。八角が入っていないからなのか、それほど「異国の香り」ぷんぷんという感じでもなく、使いやすそう。それこそイタリア料理(パスタとか)に使っても違和感がないかもしれない。

「……うん、やっぱりこれ買って良かった気がするー」
と、いつもは練り辛子を添えて食べる焼売に、香辣脆と醤油を添えてもぐもぐ。いかにもな普通の豚肉焼売を買ってきたのだけれど、息子は「そうそうこれこれ、僕が食べたかったのはこんな焼売」と御満悦だった。飲茶屋さんで食べた海鮮焼売もリッチな味で美味しかったと思うんだけどなー……そのリッチさは彼にはまだまだ不要なものであったらしい。

11月27日 木曜日
今日の写真がかなりイマイチだったので、こないだの横浜ホテルの朝オムレツなど
「大珍樓」の豚まん
プーアル茶
みかん

冷蔵庫の中には、肉まんや中華麺が、まだまだあれこれ。
「今日は豚まんを蒸かしましょう〜!」
と、大珍樓の豚まんを蒸籠に入れて火にかけた。

肉まん」と「豚まん」の2種類があったのが面白かった大珍樓の売店。
「あれ?2種類ある……名前違う……」
と冷蔵ケースから手にとってしげしげと見ていたら、寄ってきた店のおばちゃんが
「うん、肉まんはね、普通の塩味。でね、こっちの豚まんはお醤油味なんですよぅ!」
と教えてくれた。面白かったので違いを確かめたいなと両方を3個ずつ買ってきたのだった。

帰宅して調べたら、通販ページ

肉まんは豚挽肉とキャベツ、玉葱であっさりとした昔ながらの味付けですが、豚まんは長ネギ、ニラ等の香り野菜を使用し、野菜の持つ甘さや香りを十分に楽しめる一品です。
と説明があった。肉まんはキャベツと玉ねぎ、豚まんはニラと長ねぎ。なるほどなあ。

蒸したての豚まん、割ると肉まんらしからぬ焦げ茶色のあんが出てきて、息子は「……ハンバーグ?」と呟いている。そう、色は確かにハンバーグ。味の方は醤油味。「肉まん」と思って食べると、香味野菜と醤油の味に少し違和感を感じるけれど、これはこういうものだと思うとちゃんと美味しい。味噌の味はしないけれど、方向性としては角煮まんとかチャーシューまんとかの方を向いているような中華まんだった。

食後に大きなみかん。いよいよみかんのシーズン到来だ。

茹でもやしと焼豚の和え物
ブリの照り焼き
白菜とひき肉のあんかけ
豚汁
羽釜御飯
麦茶

毎年、年賀状は自宅で作って自宅のインクジェットプリンタで印刷している。
Photoshopを使って、自分が撮った写真やネットで検索した著作権フリーの写真やイラストなどを使いつつ、「ノーマルバージョン」と「フォーマルバージョン」と「親戚バージョン」の3種類を作っている。ここ数年の「ノーマルバージョン」は少々遊びすぎな自覚があるのだけれど(一昨年は猪→豚の発想で豚味噌鍋レシピで、去年はねずみ→チーズの流れでマッケンチーズレシピ入りの年賀状だった)、年々フォーマルバージョンの需要は減る一方にある模様。息子写真満載の「親戚バージョン」は常に一定の需要があるので、これはこれで気合いを入れて作っている。

で、そろそろプリンターも年代ものになってきたこともあって、今年はデータ入稿で印刷所に印刷頼むとどんな感じになるのかしらとあれこれ検索してみたら、こちらは早期割引(11/30迄入稿)ではがき代込み50枚5,180円+送料、こちらは早期割引はなく、通常価格ではがき代込み50枚5,250円+送料、といったものが見つかった。1枚あたりの印刷代を80円くらい取るお店が多い中、この2つのお店はなかなか安いのではないかなと。

家で刷るよりは確実に綺麗だろうし、11/30入稿目指して考えてみようかなーと、今日は1日かけて年賀状のことばかり考えていた。
元々ホルスタイン柄が大好きなので、萌えに萌える。いつもはインクを使いすぎないようにということと、どのみち我が家のプリンターではベタは綺麗に出ないので「塗りの部分は少なめに」「余白を多めに」と地味に気を遣ってデザインしているのだけれど、今度は思い切りカラーが楽しめるぞーと。でもホルスタイン柄は基本白黒だぞーと。……どうしよう、ピンクの牛柄とかにしちゃおうかな……。鮮やかなグラデーション牛柄とか……。

というわけで、あれこれネットサーフィンしていたのだけど、郵便年賀.jpの充実ぶりはすごいと思った。今回使う予定はないけれど、これとかこれとか、かなり好き。

あと、切手SHOPなるサイトで記念切手が買えるようになっていたのも今日初めて知った。毎月複数箇所に郵便物(=請求書)を送っているのだけれど、内容が内容なだけにせめて切手くらいは綺麗なものをと、季節が感じられる切手をストックするようにしている。いつも東京駅前の中央郵便局に行ったタイミングでまとめ買いしていたのだけれど、ネットで確認しながらのんびり買えることがわかったものだから、あれこれ購入申し込み。以前は「ふるさと切手」が好きで見かけるタイミングであれこれ買い集めていた記憶がある。今は「ふるさとの花」「ふるさとの祭」「ふるさと心の風景」といったシリーズがあるようで、どれも素敵。花が特に素敵だな。

夕飯は、ブリを照り焼きに。3切れパックだったそれは今朝作っただんなの弁当にも照り焼きに加工され、詰められた。私たちの夕飯は別の調理法にもしようかなと思ったけど、「やっぱり照り焼きかなー」と照り焼きに。お弁当には香辣脆を少し効かせてナムル風にして詰めた茹でもやしは、夕飯には胡麻油と塩と少量の醤油と共に刻み焼豚で和えることにした。

そろそろ食べきりたいところの豚汁と、先日のおかずの残りの白菜とひき肉のあんかけも出して、なんとなく「ありもの満載」な感じになってしまった夕御飯。
「ぼくが綺麗に片づけるから、居間でテレビ見ながら夕御飯にするのはダメ?」
と、珍しくも息子がそんな事を言い(寒いとか暑いとかいう理由でストーブのある居間で食べるのはよくあるけど、「テレビが見たい」が理由になることが少ないので)、何かと思えば日テレの「ベストヒット歌謡祭2008」が見たいのだそうだ。
「羞恥心が出るんだよー!」
……そっか。まぁ、たまにはいいかな。

あらからダイニングテーブルに皿を並べたところだったので、
「じゃあまずテーブル拭いて、それからこの皿とあの皿はもう用意できてるから持っていって、終わったら御飯を盛ってそれも運んでね」
と「お運び」はほとんど全て息子に託して、急ぎ食事の準備を終えた。

「……お母さんが知らない曲ばっかりですよ。てか、知らない歌手ばかりですよ。……あ、エグザイル知ってる、初めて知ってる人出た」
「僕は大体わかるよー」
「じゃあ、羞恥心の人、左から誰か名前教えてよ」
「んとね、赤い人がリーダー」
「その赤い人の名前はなんて言うのよ」
「……リーダー……?」
「絶対違うと思うよ……」

私同様、息子も歌手の名前はさっぱりなくせに、歌の方は歌詞もばっちりにあれこれテレビに合わせて歌っていた。学校の昼休み時間中の放送で色々流れるのだそうだ。来年の委員会活動が始まったら「放送委員会になりたいんだー」と言っている息子は、目下キッザニアで一番楽しい仕事が「ラジオ局」だそうで。

11月28日 金曜日
大味なモンブランでございました……
サーモンピラフ
豚汁
麦茶

やっぱりお疲れらしく、昨夜は珍しく日付が変わる前に帰ってきただんなは、でも今日の朝ジムはお休みにしたらしい。
3人一緒に食べられるな、どうしようかなーと思い、ちょうど3人分ほど残っていた豚汁を食べてしまうことにした。御飯も冷凍してあるしー、と冷凍庫開けたら先日炊いたサーモンピラフが入っているのを見つけたので、こちらをチン。私も微妙に寝不足でふにゃふにゃしながら準備してしまい、卵料理でもと最初は思っていたのにスルーしてしまった。

お魚の匂いがする、お魚の匂いがする、と挙動不審な感じに今日も元気なのはりゃんりゃんで、必死にサーモンピラフの匂いを嗅ごうとしていた。サーモン好きだもんねぇ……(でも最近良いアラが売られてなくて、猫たちは魚がご無沙汰なのよねぇ……)

「ケンタッキーフライドチキン」にて
 オリジナルチキン
 炭火焼きチキンサンド
 コーンサラダ
 ポテト(S)
 ジンジャーエール

「シェ レカミエ」のモンブラン

昨日、テレビのCMを見ていたら、ケンタッキーフライドチキンが食べたくなった。
画面に釘付けになって、
「いいなぁ……」
と呟いたのは、私と息子が同時。

「お母さん、ケンタ食べたくない?」
「んー……明日、千葉行ったときに食べてくる?でも、夕飯がケンタのチキンってのもなんか悲しくない?」
「悲しくないよー!たくさん食べれば幸せじゃん!」
「そっかー、たくさん食べればかー……」

どうしたもんかなと思いつつ、昨夜帰宅しただんなに「明日はケンタのチキンを食べに行くことになりそうだよ」と報告したら、
「じゃあスーパーのフードコートのケンタに行って、スーパーからビール買ってきて飲みながら食べれば?」
と、だんなもだんなで危険な事をおっしゃる。
「あー、フードコートでビールね。……そんな手段は思いも寄らなかった……」
ちょっと待ってよ、だとすると、気になっていた炭火焼きチキンサンド食べてる場合じゃなくて、フライドチキン多めの方が幸せだよね、どうしようかなあ……とかなり本気で「ケンタで夕飯」を考えてはじめてしまった私。

結局、夕方買い物ついでに千葉に行くことにして、「スーパーのフードコートでビール飲みながら」ではなく、お店でジンジャーエール飲みながら、ということになった。当初の予定通りに炭火焼きチキンサンドを選び、息子はツイスターセット。それとは別にチキンも1人1つ欲しいよねと、ミニサラダとチキン2個のセットも別に頼んだ。

すごく久しぶりな気がするケンタッキーフライドチキン。一度食べると数ヶ月は「まぁいいや」な気分になったりもするのだけれど、やっぱり好きなんだな、あのフライドチキンの味が。
「そうそうこれこれ、この味よ」
と、両手を油でギトギトにしながら、念願のチキンを美味しくいただいた。

んでも、チキンはいつも通りの期待通りの味だったけれど、肝心の「炭火焼き〜」の方は、広告ほどのボリュームは全然うかがえず、照り焼きの味も安っぽくてこれなら私はモスバーガーのテリヤキチキンの方が10倍くらい好きかな、みたいな。

かなり早めの夕御飯だったので、
「家でケーキでも食べようか」
と、駅ビルの食料品売り場をぷらぷらと。「シェ レカミエ」という店のレアチーズケーキが、息子曰く「一番気になる」のだそうで、このお店で買い物してきた。お菓子の棚にはペコちゃんの飾りがあって、不二家のお菓子がいくつか並んでいる。……あれ?ここ、不二家?

でも、ショーケースの中のケーキは見慣れないものばかりだし、なんでかなと思ってお店の人に
「不二家の系列なんですか?」
と聞いてみた。お店のお姉さん、少し申し訳なさそうな顔をして
「ヤマザキの系列ですので……」
と。そうか、山崎製パンと不二家は去年の春に資本提携をしたんだっけ、と思い出して、で、自分の分のモンブランと息子の分のレアチーズケーキを買ってきた。巨大なシュークリームもあったので、明日のおやつにそれは3つ。

外見はそれなりに綺麗で、サイズが大きめな、このお店のケーキ。洋酒が効いている大人の味のモンブランと紹介されていたそれは、でも隨分と大味だった。正直なところ、コンビニで売られている(それこそ「デイリーヤマザキ」とかで)ものと大差ないかなといった印象。資本提携はしていてもこれなら不二家の方がずっとずっと美味しいわー、と思いつつ、でも久しぶりのモンブランはそれなりに幸せな味。

11月29日 土曜日
お魚食べに
「頂好食品」のミニ肉まん
プーアル茶

今日は1包み10個入りのミニ肉まんを蒸してみた。横浜中華街の「頂好食品」のもので、いつも油条や中華蒸しパン、お菓子の類を買ってくるお店だ。普通のサイズのものもあったけれど、大福程度のミニ肉まんが売られていたので、「小龍包みたいで可愛いなー」と買ってきてみたのだった。いつも色々買っているけれど、肉まんを買うのは多分これが初めて。

1人2つにすべきか3つにすべきか悩んで、「3つかなー」と1つの蒸籠に3つずつ肉まんを並べて蒸して、1人1蒸籠。

これが、思ったほどにはあまり印象の残らない、ごくごく普通……というか、ずいぶん薄味な肉まんだった。具は豚肉ベースで椎茸と筍、長ねぎと玉ねぎいった感じのごくごくスタンダードなものだけれど、なにしろ薄味。皮に比べてあんの分量が少なく、そのバランスもいまいちだった。……あれ?油条はあんなに美味しいのになぁ。

「ん〜……いまいち?」
「薄味だね」
「あの店は、"油条だけ買っておけ"ということで良いのかな……」
と苦笑いしながらもぐもぐ。

「シェ レカミエ」のシュークリーム
カフェオレ

昨日買ってきたパタポン2で、朝から私と息子パタポンまみれになっていた。可愛い外見の割になかなか難しいゲームで、でも1に比べると幾分難易度が下がったようで楽しみやすい。ひたすら4拍子でコマンド入れていくだけのゲームなのに、なぜにこんなにハマッてしまうのか。

遅めの朝食で、夕飯は「早めにしようか」で外食予定。
合間に何か食べましょうということで、昨日買ってきた大変に巨大なシュークリームを食べることにした。

このお店のケーキ、昨日も思ったけれどやっぱり果てしなくコンビニチックな味。大きいシュークリーム、幸せ!という気分になるはずなのだけれど、「クリームおいしいなー」とうっとりすることはできなくて、どうにも舌に残る植物性クリームっぽい後味がなんともコンビニ味なのだった。値段は高くもなく安くもなく、といった感じだったのだけれど、これだけイマイチなデパ地下のケーキというのも珍しいもので、ある意味新鮮な気分……。

「さかなや道場」にて
 さかやな五点盛り \1554
 炙り〆鯖の柚子胡椒ポン酢 \609
 鶏唐揚げ \504
 なつかしのハムカツ \399
 玉子焼き \399
 モツ煮込み \504
 お茶漬け(鮭) \399
 炙り〆鯖の押し寿司 \609
 カニチャーハン \609
 あおさの味噌汁 \210
 ホッピーセット 2×\441
   追加焼酎 2×\210
家族で色々食べてきました

手元にキャッシュバックキャンペーンでもらった数千円分の割引券があって消費期限が迫っていたので、夕食は「さかなや道場」に。店名どおり、鮮魚メインの居酒屋で、ホッピー飲み飲みお刺身つまんだり揚げ物つまんだりしてきた。全体的に「もうちょっと盛りが良いと嬉しいのに……」という印象が残念なところだけれど(玉子焼きは、ぽっちりとほんの3切れ、とか)、シメサバなどはちゃんと美味しい。

「五点盛り」はマグロの赤身と鯛、ブリ、鰺、帆立。鰺には中骨が添えられていて、
「……骨煎餅にして食べたい感じだよね」
「マグロ揚げのメニューとかもあるし、揚げてくれるかなぁ」
と、「揚げていただけますか?」とお願いしたら快く揚げてくれた。同様のお願いをするお客さんは少なくないようで、低温でじっくりと中の中まで火を通した骨煎餅は骨も頭もさくさくで、実に良い具合。

つまんだシメサバが良い感じだったので、最後にもうっかりシメサバの押し寿司など注文してしまい、だんなの頼んだチャーハンと交換しながらお食事終了。

11月30日 日曜日
けっこうお得な感じだった中華の定食
厚切りトースト
ベーコンエッグ
カフェオレ
みかん

厚切りのふかふかトーストが食べたいなと思っていた。このところ肉まん続きだったので(ちなみに明日の朝も肉まん)、そういうものが恋しい気分。
ちょうどお義母さんからベーコンをたくさんいただいたところだったので、これ幸いとベーコンエッグにした。焼いた後で「そういえば息子はオムレツかスクランブルエッグの方が好きだったんだっけ」と思い出したのだけれど、ついうっかり私が好きな方の目玉焼きに。次はオムレツかスクランブルエッグにすることにしよう……。

千葉 「東天紅」にて
 華定食 \1575
 ビール(青島)

明日からまたまただんなは遠方に出張で、「そういえばあれがないと」みたいなものがいくつかあって、家族で千葉方面にお買い物。

「日本を発つ前に食べておきたいものはないですか?……とんかつ、とか」
「とんかつ……むしろカツ丼?」
「中華とかー」
「ああ、中華料理は良いねぇ」

と、そんな話をしながら歩いていて、「あのビルの上にある中華料理ではどうか」という話になった。千葉そごうに隣接するセンシティは、基本オフィスビルだけれど上の方にいくつか飲食店が入っている。その一つが中華料理屋さんの「東天紅」。デパートのレストラン街よりは空いているんじゃない?と行ってみたら、ほぼ満席の賑わいっぷりだった。

簡単に汁麺1つとかチャーハンとかで良いかなと思っていたのだけれど、日替わりの定食メニューが1575円で
 前菜 豆腐とピータンの冷菜
 小菜 鶏肉の香り揚げ、香味ソース
 スープ 白木耳のとろみ澄ましスープ
 熱菜 紋甲イカの特製ソース炒め
 熱菜 豚肉とニンニクの芽の醤油味炒め
 ご飯・漬物
 杏仁豆腐
という献立でなかなか良い感じ。それなりに1皿の分量は軽めなようだったけれど、おかずが4種類もついてくるというのはなかなか素敵。

「ミニビールでいいかな?」
「……私は青島ビールを飲むよー」
「……じゃあ俺、普通サイズの生ビールかなー……」
と、結局昼からビールを飲んだくれてしまった。

「にんにくの芽入り青椒肉絲」的な豚肉の炒め物も好みな味だったけれど、予想外にツボだったのがイカの炒め物。塩にんにく炒め、といった風だけれど、セロリの存在が良いアクセントになっていた。私は私が思っている以上にセロリが好きなのかも……と思いつつ、ポリポリ。その時の気分で入れたり入れなかったりだけれど、コールスローにセロリが入っているのも大好きだ。

ちゃんと杏仁の香りがする、淡い甘さの杏仁豆腐も平らげる頃にはすっかりお腹いっぱい。
食後ちらりと覗いたホビーショップでもやしもんのモネラマグネット第三弾をみつけてしまい、だんながせっせと小銭を突っ込んでいた。アワモリ菌はたくさん出たのに、肝心の(?)「カリブの黄色いジュゴンちゃん」とシュールストレミングは出ず。防疫班が4つも出て、これも一体どうするの、という……。
我が家は段々「醸されるにもほどがある」という感じになってきていて、息子の友達が最初に我が家に訪れた時にはあちこちを指さして「なにあれー?」「これなにー?」となるのもやむなし、という感じで、「え?あの大きな黄色いぬいぐるみはね、オリゼーって言うんだよー」と毎回教えているのだった。隣の青いのはヨーグルトの菌なんだよー。

ミックスリーフとルッコラのサラダ 鶏の塩焼き添え
たらこスパゲッティ
スープ(キャンベルのクリームマッシュルーム)
ビール(キルケニー)

昼は中華だったし、夜はスパゲティにしましょうかということになった。カルボナーラスパゲティにしようか、とだんなと相談していたら、息子が
「たらこスパゲティがいいなぁ!」
と。それも良いねと、たらこスパゲティにすることにした。今日は「スパゲティだけをお腹いっぱい」ではなく、サラダやスープも添えてパスタは軽めに、を目指してみる。

「君のリクエストでたらこスパゲッティにしたんだし、お手伝いお願いね?」
前に作った時の材料とかやり方とか覚えてる?と確認しつつ、たらこの薄皮を剥いてもらったり、昆布茶や酒を合わせてもらったり。あとは何が必要だと思う?と、皿やフォーク、刻み海苔の準備もやってもらった。うん、頼もしいなー。

スープは簡単に、キャンベルのクリームマッシュルーム缶で。ミックスリーフにルッコラを混ぜたサラダには皮目をこんがりとスキレットで焼いた鶏もも肉の塩焼きを乗せて食べ応えのあるものにした。市販の玉ねぎドレッシングを添えてみる。

猫たちに餌をやった後で、今日はだんなも息子も私も一緒になって狭い台所でわやくちゃ働いていたものだから、かすみさんは「その台所の隅にある餌を食べたいけど、人間がたくさんいる……」と後込みしっぱなしで(餌は台所の隅に置いてある)、結局私たちが食事を終えた後にひっそりとドライフードをカリカリ食べていた。奔放にもほどがあるといった風のりゃんりゃんに比べて、野良生活が長かったかすみさんは、やっぱり人間の騒がしい雰囲気とかにはなかなか馴染めないでいる。夜になるとひっそり人の足の上で寝ていたりするんだけどなー。