食欲魔人日記 09年01月 第2週
1月5日 月曜日
大好きなのに、自分ではまだ炊いたことのないお赤飯
磯辺焼き
抹茶入り玄米茶

「餅ですかー?お赤飯ですかー?」
今日はパンはないんですよー、と、今日から正月明けの日常で、「猫に起こされてちょうどぴったり」な時間に起床する日々が戻ってきた。息子は今日まで冬休みだけれど、お父さんと一緒に朝御飯は食べましょうということで全員7時起き。

朝御飯はお赤飯よりお餅の方が良いなとだんなからリクエストが入ったので、変わり映えしない感じではあるけれど、今日も磯辺焼きで。醤油つけて海苔巻いて、いつもの味のをいただいた。今回買ったお餅、「すごく良いものである必要はないけど、でもスーパーの特売みたいのを買うのは止めよう。美味しくないし」という観点で選んで、クィーンズ伊勢丹でクィーンズ伊勢丹印の入ったものを買ってきてみたのだった。ちゃんとお米の味が感じられる、口当たりも良い感じのお餅で悪くなく、一安心。

そういえば今年は一度もあんころもちを食べていないなぁ……。

彩ひじき
雲白肉
キャベツとベーコンのお焼き
鶏肉とごぼう、舞茸の吸物
おばあちゃんのお赤飯
麦茶

年明け最初の出勤日だし、夕御飯は家族と食べられる時間に帰ってこられるといいな、うん多分帰って来られるよーと出勤しただんな。夕方になって「全然無理そう」と哀愁漂う一報が入り、息子と2人の夕御飯になった。平日の夜は息子と2人というのは、昨年春からのデフォルトだけれど、この10日あまりずっと家族一緒だったので、息子はちょっと寂しそう。あれやってこれやってと手伝いを頼みつつ、適当にありものを並べる夕御飯になった。

年末に煮た東京Xは、さすがに2kg全てを角煮にするのもねと、茹でたものを500gほど取り置いて氷温室に入れてある。今日はそれをスライスして軽く温め、にんにくダレを作って雲白肉に。思ったよりも脂身が多めの肉だったので、雲白肉として食べるにはちょっとくどい感じになってしまった。むしろスープにするとか、少量を炒め物に使うとかした方が美味しく食べれるかも。

彩ひじきなどの残りもあるけれど、野菜料理がもう1品欲しいなと思いつつ、でも今日は買い物に行かなかったのでありもののキャベツを刻んで「キャベツのお焼き」に。刻みキャベツとベーコンと合わせて卵や小麦粉と絡めて焼く……という、まんま「お好み焼き」のようなもので、おたふくソースとマヨネーズをかけたらまんまそんな感じになった。でも具はキャベツとベーコンだけなので、かなり軽めというか、おやつみたいな感じ。

「……いっそ、お好み焼きの夕御飯にしちゃえば、良かったんじゃない?このお肉も入れて」
と息子に、雲白肉を指さされながら至極ごもっともな提案をもらってしまったのだけれど、でも今日は雲白肉が食べたかったんだもの……。

薄く焼かれたキャベツのお焼きは、確かにお好み焼きを想像して食べるとちょっと物足りない感じではあって、ではそのうちちゃんとお好み焼きの夕御飯をしようかなと思ったのだった。

ご飯は、まだたっぷりあるおばあちゃんのお赤飯。大きな蒸籠も持っているし、私にも炊けるかなと思いつつも、まだ赤飯はもとより餅米料理自体を作ったことがない気がする。うるち米と混ぜて羽釜で炊き込みご飯にしてもけっこう美味しいと聞いたので、寒い季節のうちに一度くらいは試しておきたいかも。
でもおばあちゃんのお赤飯が絶品なんだよね〜と、おばあちゃんに感謝しつつ、ごま塩ふっていただいた。おかずの量が軽めだったので、赤飯はちょっと大盛り。

1月6日 火曜日
七草粥の前の日はガレット・デ・ロワの日
Williams-Sonomaのパネトーネ
カフェオレ

クリスマス時期が来るたびに思い出してしまうのは、昔アメリカで買って食べたWilliams-Sonomaのパネトーネの美味しさ。

イタリアのSoriniというメーカーのもののようで、缶には「創業1915年」的な言葉があったから、かなりの老舗のお店らしい。赤い大きな缶には栗のイラスト、そして「with Glazed Chestnuts」と書かれているように、通常のドライフルーツ入りのパネトーネではなくて葡萄と栗だけが混ぜ込まれているのが特徴。あのいかにもな、洋酒の香りのするフルーツどっさりのパネトーネも好きなのだけれど、栗が山盛り入ったそのパネトーネを食べてからはそちらが断然好みだわと思うようになった。

「……でさ、君はあちこち海外出張に行っているわけだけれど、ソノマのパネトーネを買えるようなところには行かないのかね」
と、出張の予定を聞くたびに「あのパネトーネが欲しい」と打診していたのだけれど(結果、アメリカより隨分南の国でなんともファンキーな缶に入ったパネトーネを買ってきてくれたのだけれど←それもそれで美味しかった……)、残念ながらソノマのパネトーネを入手する機会はなく。ソノマが海外配送してくれれば万事解決なのになーと思っていたら、「ハワイに行ったお友達が買ってきてくれた」と、だんなが昨日大きな缶を持ち帰ってきたのだった。わ!あの缶だ!あの赤い缶だ!ブラボー!

さっそく朝、コーヒー淹れてざっくり切って、朝御飯にいただいた。パネトーネというのは洋酒の香りとオレンジピール類の酸味の後味といった印象なのだけれど、これは甘い栗の味と香りがメインという感じ。酸味は少しもなく、ある意味パネトーネらしくはないパネトーネなのだけれど、相変わらずめちゃめちゃ美味しかった。なんでもクリスマス明けでずいぶんお安くなっていたのだそうだけど、それにしてもこれを持ち帰ってくるのは本当に大変ではなかったかと……ありがとうございます。

台所には、ソノマパネトーネの赤缶と、ファンキーなサンタのイラストのついたパネトーネ缶が積まれることになって、その空間だけホリデイシーズン継続中という感じ。パネトーネ缶は丸くて可愛いからなかなか処分する気になれない。

リンゴ入りマカロニサラダ
デミグラスソースハンバーグ
茹でほうれん草・雪輪人参
キャベツたっぷりミネストローネ
羽釜御飯
麦茶
 
「A.Lecomte」のガレット・デ・ロワ
アイスティー(アールグレイ)

午前中はパネトーネパネトーネ騒いでいて、でも昼に届いたのは「A.Lecomte」のガレット・デ・ロワ。

今日は1月6日、キリスト教の公現節(エピファニー)で、フランスではこの日に「ガレット・デ・ロワ」というお菓子を切り分けて食べる。アーモンドクリーム入りの丸いパイで、中には陶器の人形(フェーブ)が1個埋もれていて、それを引き当てた人は「この1年幸せになりますよ」とう祝福を受ける……というお菓子だ。

実のところ、エピファニーには興味がない……というか関わりのある人生を送っていないのだけれど、ガレット・デ・ロワというお菓子は大好き。YOKU MOKU青山本店の「1月の出来たて菓子」はプティ・ガレットで、これを買いたいなと思っていたのだけれど、1月中に青山界隈に行ける見通しがはっきりしなかったので、今年は三越の通販でルコントのを買ってみることにしたのだった。

しかし、「今日でホリデイも終わりです、クリスマス飾りを片づけましょう」という日(エピファニーが来たらクリスマスカードやツリーなどを片づけるのだそうで)に、その日に相応しいガレット・デ・ロワを手にしつつ、朝食べていたのがイタリアのクリスマス菓子パンだというのが何とも節操のないこと。

で、ガレット・デ・ロワは夜にいただくことにして、夕飯はなんとなく洋風のものが作りたいなとデミグラスソースかけハンバーグ。
ソースは手抜きで、マッシュルーム入りの出来合いのものを買ってきた。刻み玉ねぎを混ぜた合い挽き肉でハンバーグを作り、スキレットでしっかり焼いてからソースを絡める。洋風の味のものは恋しかったけれどバターのこってりした感じは今日はお呼びではなかったので、ほうれん草と人参はソテーしたりせずに塩茹でしたのを添えた。

息子に「サラダにリンゴを入れると幸せだと思います!」と提案されたので、リンゴ入りのマカロニサラダと、あとは野菜がたくさん摂れるスープが欲しいなということで、キャベツをしこたま入れたミネストローネ。明日のだんなのお弁当の中身も考えつつ、そんな感じで献立を組み立てた。

「……玉ねぎたくさん入れたからかな、けっこうでっかくなっちゃったね」
お肉400gでハンバーグ3個にしたんだけど、大きすぎたら残していいよー、と息子に言ったら、
「ダメ!絶対残さない!」
とすごい勢いで返事された。

「……あ、けっこう美味しいんだ?」
「すっげー美味しいから残さない!」
残すならむしろスープ!と言われてしまい、「スープは野菜だからちゃんと飲みなさい」と返しておいた。そっか、ハンバーグ美味しかったかー、と、ちょっと嬉しい。

食後にケーキがあるからと御飯は控えめにしておいて、夕食後一段落してからケーキをカット。直径30cmはあろうかという大きなパイなので当然一度には食べきれず、まずはカットして、半分は冷蔵庫にしまっておく。残りの半分を4等分にして、「では好きな1切れを取って下さい」と、息子と私で1切れずつ適当に選んで食べた。

本来は、パイの中にフェーブが埋もれているのだけれど、なんでも"保健所の指導により"日本ではフェーブをパイの中に入れることはできないとのこと。代わりにアーモンドが1粒入っているそうで、アーモンドを引き当てた人にフェーブを渡してください……といった趣旨のリーフレットが入っていた。
「アーモンドが1粒入っているそうでねー」
なんて話していたら、あっさりと息子が「うん、僕のに入ってた」とのこと。1/8の確率で見事幸運を引き当てた息子は、今年もどうやら強運の1年になりそうだった。

触るとホロホロと崩れてしまいそうなほどにしっかりパリッと焼かれたパイ生地の中には、しっとりとしたアーモンド風味の甘い生地。ルコントは、もう15年くらい前に、私と母がおおいにはまっていたお店で、「ここのタルト美味しい」「ここの洋梨のタルト、世界一美味しい」と、呆れるほどしょっちゅうタルトを買ってきては食べていた時期がある。数年後には、他にも美味しいお店気になるお店が次々と現れて、その一時期ほどにはここのタルトを買うことはなくなってしまったのだけれど、でも変わらずちゃんと美味しいなぁと、しみじみ。このお店のガレット・デ・ロワは幸運・幸福を意味する四つ葉のクローバーが2つ重なったような模様。他にもこんな感じに太陽、ひまわり、シュロの葉などを模した伝統的な模様があるのだそうだ。

実にあっさりフェーブを引いた息子は「じゃあ僕、王様ね」とケーキについてきた紙製の王冠をかぶって御満悦。
王様だというのに、りゃんりゃんには「その頭の光るのは何だ」と肩をよじのぼられるし、私には「じゃあ王様、お風呂つけてきて」「王様、お皿ちゃんと下げてね」「王様、ついでにその布巾洗い籠に入れてきて」などと言われてしまい、「王様なのに!これじゃあなんか違うっぽい!」とふんぞり返りながらお風呂つけたりお皿下げたりしていたのだった。

1月7日 水曜日
七草粥ですよー
中華風七草粥
麦茶

今日は7日、七草粥の日。例年通り、中華風のお粥で良いですかねー、と、昨夜のうちに1合分の米に胡麻油をまぶし、干し貝柱数個と共にたっぷりの水に漬けておいていた。今朝は6時前に起きて1時間の粥炊き。

いつもより30分以上早起きしたのに、昨夜寝たのは2時近く。ここ数日、やけに元気なりゃんりゃんは夜電気を消した途端に活動的になってしまっていて、コートの飾りヒモにじゃれついたり、棚の上のものを落としてくれたり、あげく台所の流しに飛び乗って金だわしを銜えて下に落としてくれたりと、大変にやりたい放題。一昨日の夜は、ちょうどうとうとしかかったところでリモコンからテレビの電源をオンにされ、ジャパネットたかたの通販番組が流れ出したのだった。よりによってジャパネット……と脱力しながら主電源を落としに行き、そして昨夜もうとうとしたところで家中で不穏な音。

さすがに放置できないなと、ご機嫌なりゃんりゃんを捕まえて
「今!人間は寝る時間なんです!……寝させてください。おとなしくしててください」
と、言い聞かせて、「まぁ、寝てくださいよ」とりゃんりゃんを私の布団に押し込んで十数分。時々布団の中から「みゃ」と声が聞こえてきたけれど、そのうちすっかりおとなしくなって布団の中で寝始めた。……昼間の遊ばせが足りないのかなぁ……なんて悩み、寝不足に苦しむなんて、乳幼児を抱えるお母さんに逆戻りしたような感じになっている。

そんなこんなで今日は4時間弱しか眠れず、でもお粥は食べたいんだよーと、弱火でことこと米を炊く。猫たちも起き出したので猫にも餌をやり、二度寝したら起きられなくなっちゃうぞと眠い目こすりつつモンハンやりながら米が煮えるのを待って、最後の最後にざっくり刻んだ七草を投入。冷凍庫に油条の残りがあったのを思い出して、冷凍焼けの匂いがついていたら嫌だなと、オーブンではなくフライパンに少量油をひいて軽く炒めるように火を通し直してみた。

米の煮え具合も、七草の分量も塩加減も、かつてなく美味しくできたように思えた今朝の七草粥。めでたく冷凍臭さも気にならなくなった油条を添えたおかげで腹持ちも良さそうで、香ばしくて美味しいわーとお代わりしながらもぐもぐ食べた。

冷や奴
すき焼き風サッと煮
キャベツたっぷりミネストローネ
羽釜御飯
麦茶

昨日作ったミネストローネがまだまだたっぷり。
なので、夕飯はスープに合わせて洋風なもの、メインの食材は牛ももの薄切りを買ってきたからそれを……と思いつつ手持ちの野菜を見ながら献立を考えていて、雑煮の残りの芹と目が合った。

「……すき焼き風に煮るとか?」
……でもそれじゃ和風になってしまうからスープに合わないなとあれこれ思案したのだけれど、考えれば考えるほど「芹や葱入れて、すき焼き味で食べたい」という結論に帰結してしまう。冷蔵庫の中には買い置きのうずらの卵もあるので、これを最後に割り落として添えたらきっと美味しいぞと思ったら、それ以外には考えられなくなってしまった。

というわけで、以前どこかで見たレシピを思い出しつつ、サッと煮のすき焼き風。そのレシピにはささがきごぼうも材料に使われていて、面白いなと思って控えていたのだった。我が家のすき焼きでは、ごぼうは入れない……あと、芹じゃなくて春菊を使うことの方が多いと思う。

ごぼうと牛肉を醤油味醂味で煮て、芹と長ねぎも加える。本当は白滝も入れると良かったのだけれど、白滝は手元にないのでそれは抜きで。大体それらしく煮えたら皿に取り分け、肉の上にうずら卵を割り落として食卓へ。あとは冷や奴と御飯、昨夜のスープを用意するだけの簡単な夕御飯になった。

「もう私、今朝からかなり筋肉痛でさー」
「え?僕は全然だよ?」
「だって君、ちゃんと動いてないもん。手の先っちょだけでパンチしても運動効果は低いよ」
などと話しつつ、夕御飯。
二の腕や肩がめちゃめちゃだるくて、だから夕飯の支度もちょっと手抜きしたというのも、あったりなかったりする。

息子と私は、昨日からwiiのシェイプボクシングをプレイ中。テレビCM見て「楽しそう」と呟いたら、だんなが買ってくれたのだった。

私の運動不足はもとより、息子も週1でテニスを習っているとはいえ、最近はあまり外で遊ぶことがなくなってきたところなので「では一緒にシェイプアップしましょう」とせっせとボクシング中で、これが想像以上にちゃんと「ボディコンバット」風のジムプログラムと似た感じだったものだから、ジムで習った通りにきちんと動こうとするとかなり疲れる。
で、まだぬるいプログラムしかこなせない段階なのに実にあっさり筋肉痛になった。
目の前の憎い敵を殴り倒す勢いで100回も200回もパンチし続ければ筋肉痛になるよ、なるものだよ、なっちゃうんだよ、と自分を慰めつつ、とりあえずしばらく頑張ってみようかなと。そうすると次に欲しいのはきっとWii Fitなんだな、きっと。

1月8日 木曜日
パネトーネを堪能中
「サンジェルマン」のハムチーズパン
「Sorini」のパネトーネ
カフェオレ
ヨーグルト

大きな缶に入った、栗味のパネトーネ。私はたまらんほど美味しいと思っているけれど、息子はごくわずかに香る洋酒の匂いが苦手らしい。苦手なものを食べさせてもなと(いや、むしろパネトーネは私が食べるから君は喰うな、みたいな)、昨日「サンジェルマン」でパンをあれこれ買ってきた。ウィンナーロールやハムチーズパンなどいくつかを温めて1つを半分にカットして好みなものを少しずつつまめるようにしてみる。

私はハムチーズパンを半分いただきつつ、あとはパネトーネをたっぷり。
パネトーネは単なる「ドライフルーツ入りのパン」というものではなく、「パネトーネ種」なる酵母を使って焼くのが本来のものだとか。酵母と乳酸菌が共生しているちょっと珍しい天然酵母で、元々は「初乳を飲んだ後の子牛の腸内物質から取り出した菌を小麦粉と混合して作られた酵母」なのだそう。すごいところから持ってきた酵母だったのだな……。

パン生地の中の気泡の感じが、普通の食パン、フランスパンなどとはちょっと異なって薄膜が重なってできたような感じになるのがパネトーネ種の特徴らしく、焼き上がりはかなり水分が少ないものになるとか。どこを食べても栗とレーズンがどっさりだなーと思いつつ、今日も美味しく平らげた。日持ちはするようだけれど、最後はトーストしたり、フレンチトーストにしたり、パンプディングにしたりしても美味しいのだとか。

ミックスリーフのサラダ コーンドレッシング
ポテトサラダ
鮭のムニエル 海藻のバターで
キャベツたっぷりミネストローネ
羽釜御飯
麦茶

このところ肉料理ばかりを食べ続けだったので、「たまにはお魚!」とスーパーにお買い物に。トラウトサーモンが手頃な価格で、「ミネストローネがまだまだあるし、今日こそ洋風料理にしよう」と、ムニエルにすることにした。塩胡椒して小麦粉はたいてこんがり焼き、最後にバターを落として全面に絡めてできあがり。なかなか使いどころのなかった手持ちの海藻入りバターを「こういう料理にこそ似合うはず!」と気張って多めに落としてみた。

あとは簡単に作ったポテトサラダとミックスリーフのサラダ。サラダにはスイートコーンのドレッシングという面白いものを添えてみる。先日息子と買い物に行って
「これ!このドレッシングとっても美味しそう!」
買って下さい!と息子にねだられて買ってみたドレッシングだけれど、いかにもなとうもろこし色で……なんというか、甘そう。

美味しいのかなぁ、コーンの甘さのあるドレッシングって、なんかちょっと違和感じゃない?などと話しながら私もサラダにかけて食べてみたのだけれど、これが案外悪くなかった。確かに甘かったけれど、そこに酸味が加わるとなるとバランスの悪い味なのでは、という危惧は必要なかったらしく、ちゃんとバランスの良い味になっている。酸味はゼロではないけれどコーンの味を損なわない程度の適度な味で、息子は「思った通りやっぱり美味しい!」と喜びながら山盛りのサラダを平らげていた。

で、鮭の方も非常に良い感じ。無塩以外はどの品も全体的に塩気がしっかりめのBORDIERのバター、パンにこってりつけるよりも、むしろ料理に使った方が美味しいような気がする。海藻入りは魚介に合わせれば間違いないでしょうと鮭のソースにしたのだけれど、身悶えするほど美味しかった。ヒラヒラと細かく混ざる海藻のおかげで、ただバターをひとかけ落としただけなのにすごく手間のかかったソースのように見えてくる。……美味しさも言うまでないけれど、「便利だわー」と思ってしまった。茹でたじゃがいもとかに添えても美味しいそうで、「あ、わざわざポテトサラダにするんじゃなかった、粉ふきいもで良かった」と後から軽く後悔。

1月9日 金曜日
息子のリクエストで醤油ラーメン
「サンジェルマン」のコーンパン
「Sorini」のパネトーネ
キャベツたっぷりミネストローネ(ラスト)
アイスカフェオレ
ヨーグルト

ついこれまで通りに家族3人が食べる前提でスープなどを作ってしまうものだから、作ったものが何かと残りがち。そういえばだんなにミネストローネを一回も食べてもらってなかった、と思い出して、今日はスープメインでコーンパンなどを添える。

「お手伝いしてくださーい、みんなの分のスープよそってくださーい」
昨日の夜も飲んだスープだから、もしあんまり要らなかったら自分の分は少なめにしてもいいからね、と、パネトーネを切りながら息子に告げたところ、息子は自分の分もなみなみたっぷりよそっていた。私のもだんなのも、言うまでもなくなみなみ。

「……あ、このトマトのスープ、好きだったのね。クリーム味じゃないし、どっちかというと苦手な味だと思ってた……」
「ん?このスープ、好きな味だよ、美味しいよ」
まだ息子の嗜好を把握しきれてないなぁと苦笑いしながら、嬉しいことに息子にも好評だったらしいミネストローネもやっとこれでおしまい。だんなもお代わりして食べていた。ミネストローネは、肉っ気がないとやっぱり寂しいものがある。今回は、塩揉みした東京Xの豚バラ肉を刻んで入れたので、全体になんともいえない旨味が漂って特に美味しくできた気がする。本当は豆も入れたいところなのだけれど、豆を入れるのは息子が嫌がるんだなぁ……。ひよこ豆とかいんげん豆とか、今度は少しだけ入れることにしよう。

もやし炒め乗せ醤油ラーメン
厚揚げの葱挟み焼き おかか醤油
たたききゅうり
麦茶

一昨日の夜、「今日の夕飯何にするの?」と息子に聞かれて「んー……考え中」と答えたら、
「じゃあ今日の夕御飯は醤油ラーメンになりました!」
と宣言されてしまった。

いやいや、考え中ではあるけれど、もう使う予定のお肉とか決まってるしラーメンは何より麺を買ってこないとどうしようもないしねと当日は却下して、そんなにラーメンが恋しいならと、醤油ラーメン2食入りを買ってきた。私はとっても大好きな「とんこつ醤油」などは息子には醤油ラーメンとみなされないらしいので、「あっさり味」と書かれていた、ごくごくフツーな感じの醤油ラーメンを選んでみる。

本当は味噌ラーメンで作ると美味しいのだけれど、中華鍋で肉と野菜を炒めたところに熱湯とスープの素を注ぎ、少し煮てからスープごと茹でた麺の上にかける方法にしてみることに。
豚ひき肉ともやしを使って味噌ラーメンにすると、これがもう安っぽいインスタントラーメンでもうっとりしちゃう美味しさになるというのは、結婚してからだんなに教えてもらった事だ。醤油ラーメンでもインスタント臭さが軽減されてなかなか美味しく仕上がって、「コーンは入れないの?」の一言に、慌ててシャキッとコーンの缶詰を開けてみたり。そうそうあと焼き海苔もねと、最後バタバタしながら仕上げした。茹で上がったらすぐ食べたい麺料理の献立は、いつも「いただきます」の直前が大変にドタバタだ。

肉は少しで良いのだからと、少々奮発してソテー用の黒豚を買ってきてみたところ、適度な歯ごたえと旨味があって良い感じ。ラーメンだけではちょっと寂しいかなと、箸休め代わりに厚揚げに刻み葱を挟んでテフロンのフライパンで気長に焼いていたものにおかか醤油をかけたのと、麺棒で叩いて割ったきゅうりに塩をして胡麻油を軽く垂らして麻辣醤を添えたものを小皿で出した。

で、ビール冷やしておけば良かったー!……と思いつつ、つるつる。

1月10日 土曜日
久しぶりの太閤園
「太閤園」にて
 餃子
 酢豚定食
 ビール

昨夜のだんなの帰りもたいそう遅く(午前4時……)、
「お父さん起きてこないねー」
「昨日もずいぶん遅かったみたいだしねー」
と、息子と2人で待つこと数時間。結局、朝御飯よりも昼御飯の方が相応しい時間にだんなが起きてきたこともあって、「太閤園に行きましょう!」ということになった。

開店少し前のタイミングに到着するようにお店に向かうと、既に10人ほどの行列が。
「すごいね、"行列のできるラーメン屋さん"みたいになっちゃってるね」
と列の最後について、のんびりめの昼御飯を楽しんできた。

基本的にお店のおっちゃん1人が鍋をふるうお店なので、10人目のお客ともなると、料理が出てくるまでに40分ほどはかかってしまう。"ラーメンも出す中華定食屋さん"(いや、"中華定食も出すラーメン屋さん"、なのかしら)としてはかなり多い待ち時間なのだけれど、でもやってくるお客は待つのを承知でのんびりと料理が来るのを待っているし、店には週刊誌や漫画の類が積まれている。この店に来ると日頃読めない下世話な週刊誌(女性セブンとか週刊ポストとか……)をまとめ読みするのが小さな楽しみだったりして。

私が食べるものはたいてい「茄子野菜炒め」か「酢豚」だったりして、今日は酢豚定食。玉ねぎやピーマンに加えて、なぜかきゅうりも入っている面白い酢豚なのだけれど、このきゅうりの存在は悪くないものだなと思っている。火を通しすぎて水気が出ているきゅうりだったら美味しくないと思うけれど、最後の最後に甘酢を絡めるだけの、限りなく生に近いきゅうりだったら案外と似合うもの。

一般的に酢豚にきゅうりって入ってるものなのかしらと検索してみたら(私は、他のお店できゅうり入りの酢豚は食べたことがないので……)、こんなQ&Aが見つかった。私は「酢豚にパイナップルは全然OK、ていうか入ってると嬉しい」嗜好なので、「おかずだからパイナップルもきゅうりも入れない」「パイナップルもきゅうりも火を通して食べるものじゃないから入れない」という感覚は今ひとつわからない。まぁ、でも、家で酢豚を作るとしたら、パイナップルを入れることはあっても、あえてきゅうりを入れることはしないかな……とは思う。

一時期塩気や味付けの具合が、「美味しいんだけど、いつもの"超美味しい"じゃなくて、普通に美味しいって感じになっちゃったな……」という感じだったのだけれど、今日の酢豚は絶品だったし、だんなの茄子野菜炒めの味付けも素晴らしいものだった。朝食を摂っていなかったのですっかりお腹が空いてしまって、定食をつつく前に餃子とビールをもらってしまって、昼間っから大変にダメな感じに。ここの餃子も、何がどうってことはないのだけれど、餃子もまたちゃんと手間をかけた野菜たっぷりの味で美味しいんだなー。自分の町にこういうお店があって幸せだなと思うお店の一つだ。

きりたんぽ鍋
 (比内鶏・ごぼう・舞茸・芹・長ねぎ・白滝・きりたんぽ)
ビール(ヒューガルデン)
麦茶

今日は一日家でのんびりと。
モンスターハンター2ndGの攻略も佳境に入ってきて、「G級訓練をクリアして、G級ミラボレアスと戦えるようにしましょう」というミッションに取組中の私。「訓練」はまさに「訓練」で、"自分で装備整えて自分で持ち物選んでクエストに行きましょう"の通常のクエストとは違って、装備は指定だし持ち物も現地調達。私は普段は太刀しか使わないので、太刀が選択肢にない訓練は涙目になりながら大剣やボウガンを使っていたのだった。個人戦なので、家族に助力も請えない。

「でも!!!倒せました!!G級最後の怒りラージャン訓練終了しましたー!残り時間1分36秒〜!」
午後はしばらく眉間に皺寄せてPSPに向かっていたのだけれど、太刀装備が選べたにも関わらず苦戦しましたー……と、G級訓練クリアを家族に報告。拍手を貰い、そのまま家族で隠しボスにあたるG級ミラボレアス(尻尾の長いでっかい龍)を倒しに行った。購入してから10ヶ月、ずいぶん長く楽しませてもらっています。Wii版のもきっと買うんだろうな、これは……。

夕飯は、母が秋田から送ってくれたきりたんぽ鍋。
濃縮スープや比内鶏、鍋の具の芹や白滝までセットになっている、鍋さえ用意すればすぐに食べられるセットを母が送ってくれたのだった。

肉だけは、セットのものだけだと少々物足りないので肉屋さんで鶏肉を少し買い足して、ついでに舞茸や芹も買い足して、具沢山なきりたんぽ鍋にした。
偽装問題が取りざたされた比内鶏、ちゃんと個体識別番号つきの証明書のコピーが同封された肉がやってきて、ハツやレバーもセットになっている。煮込めば煮込んだだけ味が出てくるような美味しい地鶏で、弾力の強い肉を噛みしめると旨味がじゅわっと出てくる感じ。買い足した肉は別鍋に取り分けて火を通しておき、比内鶏だけを入れて出ただしで野菜を堪能して最初は比内鶏だけを楽しんだ。一通り食べたところで「それじゃ肉を食べよう!」と買い足した方の肉を加えてこちらもたっぷり堪能。

きりたんぽはすぐに崩れちゃうからねと、適宜鍋に加えて1分ほど経ったところで引き上げてはもぐもぐ。餅と御飯の間のような、御飯の食感が残るきりたんぽは、ちょっと崩しながら雑炊のようにして食べるのもそれはそれで幸せ。

1月11日 日曜日
なんだか喫茶店のミートソースみたいな味になったのでした
ミックスリーフのサラダ
ベーコンエッグ
バタートースト・パネトーネ
カフェオレ

珍しくも猫たちが起こしに来ない……と思いつつ、なのにどういうわけか早めに目が覚めた。
「まだ7時半……」
と思いつつ、でも目が覚めてしまったからと起き出してあれこれやっていたら、息子もだんなも今日は早起き。健康的な時間に朝御飯を食べることができた。

先日、スイートコーン味のドレッシングを買ってから息子がサラダに御執心なので、朝御飯にもミックスリーフのサラダを添えてみる。ベーコンエッグとバタートースト、カフェオレの、今日は洋風の朝御飯。

今日も飽きもせずパネトーネをスライスして、「今日はバタートーストもあるしね」と、小さめの1切れをうまうまと食べていたら
「君はほんっとーにこのパネトーネが好きだよねぇ……」
とだんなに呆れられてしまった。うん、すっごく美味しいんだなー、どれだけ食べてもなー……。

ミートソーススパゲティ
アイスティー

今日も平和に狩りしたり狩りしたり狩りしたり。明日から出張のだんなはパソコンに向かってお仕事してたり、私と息子で狩りしたり。

お昼御飯は簡単にどうにかしましょうと話しながら、そろそろ午後になろうという時間にだんなと2人スーパーにお買い物に行ってきた。お手頃価格になってきた苺を買い、牛乳を買い、「簡単にレトルトのソース買っちゃってミートソーススパゲティはどうだろう」ということに。でも、安いソースは本当に安っぽい味がするんだよねと話していたら、
「じゃあ、挽き肉買って炒めて、そこにレトルトのソース足せばすごくマシな味になるんじゃない?」
と、だんなから提言があった。それだ!と、挽き肉買って、スーパーブランドのお安いミートソース買って、帰宅。

私が買い物荷物を片づけてあれこれやっている間に、だんながさっさと玉ねぎ刻んで炒め、肉も炒め、そこにレトルトソース加えてミートソースに仕上げてくれた。すごく丁寧に玉ねぎや肉を炒めているものだから、かけている手間はいつもの手製ミートソースとほとんど変わらない気がしたのだけれど、だんな曰く「いや、だって手作りするとトマト入れてから30分以上かかっちゃうよ?」とのこと。確かに、煮込み時間を考えるならいつもの半分以下の時間で準備ができちゃったのであるらしかった。

マッシュルーム入りのソースだったので、肉肉した中にもマッシュルームの存在が感じられる、なかなか良い具合のミートソース。テロンと独特のとろみがついているところがいかにもレトルトのソースだったけれど、レトルトのソースにありがちな甘ったるさも軽減されて、なんだか「こういう味のミートソース、喫茶店とかであるある」みたいな味になっている。喫茶店らしくするためにパセリをふって、卓上にはKRAFTのパルメザンチーズも出して、お供にアイスティー。非常にそれっぽくなった昼御飯だった。

チーズいろいろ(カマンベール・モンドール)・からすみスライス
レタスときゅうりのサラダ
ロールキャベツ
羽釜御飯
ビール(ROYAL CLASSIC)

期せずして献立が挽き肉続きになってしまったけれど、夕御飯は昨日献立を考えて材料を揃えてきた「ロールキャベツ」。ここ数日冬らしい冷え込みが続いていて、数日前には「関東地方も雪になるかも」なんて予報まで出ていたけれど、温暖な房総半島はカケラも雪にならなかった。でも寒くないわけではなくて、猫たちも2匹寄り添って大福餅のように丸まって寝ている今日この頃。

「だから鍋でしょう、煮込み料理でしょう」
と、昨日のきりたんぽ鍋に続き、今日はロールキャベツ。鍋に何かが煮えているというのは、なんだかそれだけで幸せだ。

"キャベツはバラしてから茹でる"という方法もあるようだけれど、私は不器用ですぐに葉を破ってしまうので、キャベツを丸ごと茹でてしまうことから始めてしまう。火の通りが良いように芯の部分だけくり抜いておいてキャベツ丸ごとを湯の沸いた鍋に入れ、芯に近い部分も少し柔らかくなる程度まで茹でては1枚ずつ剥がしてザルに取り分けていき、中央まですっかり茹でる。中心部の小さな葉でタネをくるんでから大きな葉で包んでいって、15個くらいの大小取り混ぜたロールキャベツができた。MサイズとMSサイズ、中にはSSサイズみたいなのもあるけれど、気にせずそのまま煮込むことに。

今日の肉は合い挽きではなく豚ひき肉。刻み玉ねぎとパン粉を加え、胡椒を効かせながら塩胡椒とナツメグ少し。で、スープはコンソメ味でトマトやクリームの味にはしないのが、一応「我が家の味」ということになっている。コンソメ味が好きなのはだんなの好みで、煮えたロールキャベツにケチャップにょろにょろかけて食べるのが大好きなのは私の好み。最初からトマト味にするのではなくて、コンソメ味のロールキャベツにケチャップにょろにょろが好きなんだな……。

昼御飯が少々遅めでたっぷりめだったこともあって、ロールキャベツと御飯の他には簡単に用意したサラダ、ビールのつまみにチーズとからすみを少し出しただけの夕御飯。キャベツの芯の部分は刻んでタネに混ぜてしまうというレシピもあるようだけれど、芯は芯でしっかり煮れば甘くて美味しいので、私は塊のまま肉と一緒に巻き込んでしまう。時間をかけて煮たので今日も芯が柔らかく煮え、満足。