食欲魔人日記 10年7月 第2週
7月5日 月曜日
ビールとフィッシュ&チップス〜♪
鶏とごぼう、舞茸の吸物
卵かけ御飯
アイスウーロン茶

今日から息子は臨海学校。
 
息子の学校は6年生の「修学旅行」なるものがなくて、代わりに県内の合宿設備での臨海学校が2泊3日。
「そっかー、日光とか行くわけじゃないのかー」
と、遠出しないのはちょっと残念かしら?と思いつつ、保護者の金銭的負担が少ないのは何より……という感じでもある。
 
ともあれ息子はわくわく半分緊張半分という風に週末に荷物の準備をして、大きなリュックに荷物をぎゅうぎゅう詰め込んでいたのだった。
 
出発の朝は、やる気の出る献立がよろしかろうと、息子の大好物の「卵かけ御飯」。

 
「明日の朝、卵かけ御飯食べたい?だったら、卵買ってきてくれないかな。冷蔵庫に入ってるのはいまいち新鮮じゃないのよ」
と昨日、「鉛筆買ってこなきゃ」と言っていた息子に追加のお使いをお願いしたら、
「卵かけ御飯食べる!!」
と、ぬかりなく生卵のおつかいをクリアしてくれたのだった。黄身がこんもり盛り上がる新鮮な卵でいただく卵かけ御飯。
 
ル・クルーゼにたっぷり作った吸物もこれが最後で、鍋をさらうように盛りつけて、いつもより数十分早い時間に息子は元気に出発していった。

千葉 「HUB」にて
 フィッシュ&チップス \580
 ムール貝のワイン蒸し \630
 ハブコロネーションサラダ \630
 ローストビーフ \580
 ビール(バスペールエール 1/2P) \500
 ビール(HUBエール 1/2P) \480
 ビール(ギネス 1P) 2×\900

息子がいない3日間。そりゃ……ここぞとばかりに夫と遊ぶでしょう。ということで、明日明後日はちょっとした予定を入れてある。
今日も
「そう遅くない時間に帰ってくるよ〜」
ということだったので、待ち合わせして、息子連れではなかなか行きにくいお店にでも行こうということになった。
 
でも、いざ考え出すと、息子連れで行けないお店というのが簡単には出てこない。
高級フレンチやイタリアンはちょっと懐に痛いし、アイリッシュパブなどの類となると、気になるお店は都心に集中している。遠出するのはめんどくさい、あんまりお金もかけたくない……と、あれこれ夫と相談して、
「無難すぎるけど、HUBに行っちゃう?」
ということになった。
 
ギネスが飲めて、フィッシュ&チップスが食べられる、英国風PUBのチェーン店だ。明朗会計で、後で伝票を見るとテーブルチャージをえらいこと取られていた……なんてことがないのが嬉しい。お店によってシステムが違うようで、千葉に新しくできたらしいお店ではキャッシュオンデリバリー。カウンターまで出向いて料理と飲み物の注文をし、飲み物はその場でもらって席に戻る。注ぐのに時間のかかるギネスとか、その他料理の類は出来上がってからテーブルに持ってきてくれる。
 
「ギネスも飲むけど……まずはバスペールエールかな」
と、ハーフパイントのペールエールをいただいて、食べ物はいかにもな感じでムール貝とかフィッシュ&チップスとか。野菜も食べたくて、コブドレッシングをかけたチキン乗せサラダももらった。
 
「ギネス飲みたいからHUBに行くって、"ハンバーガー食べたいからマクド行く"って感じだよね」
いや、そこまでじゃないか、"ハンバーガー食べたいからモスに行く"って感じ……?と夫が笑っている。いやむしろ"フライドチキン食べたいからケンタに行く"って感じじゃない?ケンタ好きだし、と、わけのわからない例えをしながら、「いずれにしてもギネス飲めたし、フィッシュ&チップス食べられたし満足」ともぐもぐもぐ。
 
白身魚のフライと揚げ芋にモルトビネガーとばっしゃばっしゃかけながら、タルタルソースやケチャップも添えつつ食べると、とても良い気分。
 
「息子がいたら行けないお店に寄っちゃうぞー」
「じゃあアレだ、午後6時以降16歳未満入店禁止のゲーセンに寄っちゃうぞー」
と、夜遊びともいえない夜遊びをして、そう遅くない時間に帰宅した。

7月6日 火曜日
今回もたらふく飲みました。
「アンデルセン」の
 サマークリームパン
 デンマークソーセージロール 1/2個
アイスカフェオレ

昨日買ってきたのは、「アンデルセン」の新商品、ちょっと変わったクリームパン。
 
「とろとろのクリームがたっぷりと。北海道産ミルクを使ったカスタードクリームに生クリームを加えて、冷やしてもなめらかな口あたり」
と紹介されていたそれは、「冷やした食べると一層おいしい」という「サマークリームパン」という品だった。
 
しょっぱいのも欲しいよねと、ソーセージロールもだんなと半分こして、息子不在2日目の朝をまったりと迎えてみる。
 
サマークリームパン、冷蔵庫に入れておいてもふわふわした食感だったクリームは良い感じだったけれど、パンの方はやっぱりちょっと固くずっしりした口当たりになってしまっている。「そもそもクリームパンは冷たい食べ物じゃないし、真夏に食べるとしても、だから冷たい状態であることを望んでいないし……」という感じで、面白い商品だけれど普通のクリームパンの方がクリームパンを食べたかった気持ちは充足できるかな、みたいな……。

新宿 京王百貨店内 「さぼてん」にて
 イベリコチーズメンチ・ロースかつ膳 \1700
 カニコロッケ \200
 生ビール(小) \400

だんなが代休消化でお休みとれたよということで、今日は丸一日だんなとデート。
 
今こそこの権利を使うとき!とばかり、ハイアットゴールドパスポートの無料宿泊権を使ってパークハイアット東京に宿泊の予約を入れてみた。
 
期間内(今年の3月から6月まで……だったかな)に2泊したら無料宿泊1泊の権利をあげますよーという企画で、期間内に新宿のハイアットリージェンシーを2泊していた我が家。無料宿泊ってホントにどこのハイアットでも良いのかしら?「1泊3室まで」とか制限あって結局どこも泊まれなかったりするんじゃ?と勘ぐりながらとネットで手続きしてみたら、新宿のパークハイアット東京でも六本木のグランドハイアットでも普通に予約可能な状況になっていて(しかも「この日はダメ」というのもなくて)、かなりびっくりした。太っ腹だわハイアット。
 
正規の宿泊料金を見比べながら、「……だったら、1泊5万円台のパークハイアット東京に行く方がお得感に溢れているよね?」と、パークハイアット東京に、今日はお泊まり。
 
「……でね?」
そんな、らぐじゅあり〜なホテル滞在の前に行くのはどうかと思うんですが……と、「"さぼてん"でお昼御飯食べたいんですが」と提案。
 
駅ビルなんかに入っていて、デパ地下の総菜屋さんでもよく見かけて、という「さぼてん」。もう何年も行ったことがないのだけれど、「選べる定食」なるものがあると聞いた。メインのかつ選んで、サイドのかつをあと2種類選んで、サラダにデザートに、と、なかなか楽しい事になっているみたい。
いいなぁ私も定食選んでみたい!と、さぼてん熱が高まっているこの1週間ばかりなのだった。
 
どこにでもあるようで、でも千葉界隈ではほとんど見かけない「さぼてん」、新宿だったら京王百貨店にも小田急エースにもあるよ!と、京王百貨店を目指してみる。……けど、残念ながら「選べる定食」は、この店ではメニューになかったのだった。店舗によって、ずいぶんメニューに違いがあるらしい。
 
選べる定食なかった、選べなかった……としょんぼりしながらメニューを見ると、「イベリコチーズメンチとロースかつのセット」という魅惑的なものがある。店頭では持ち帰り用にかつやコロッケの販売もあって、
「じゃあ、これに追加でカニクリームコロッケ乗っけてもらったりすることもできたりする?」
と注文時にお願いしてみたら、あっさりOK。追加料金200円で、セットにコロッケを乗せてもらえた。結果的には「選べる定食」で食べようと思っていた内容とほとんど同じ感じのものに。
 
このキャベツの山が幸せです 深鉢に大量に盛られたキャベツが早々にテーブルにやってきて、ごりごりとすった胡麻入りのとんかつソースや胡麻ドレッシングなどをかけながらもしゃもしゃと食べる。
 
かつがやってくると同時にキャベツのおかわりも頼んで、久しぶりの「さぼてん」の味を堪能した。
 
とろけたチーズがたっぷり入っていたイベリコチーズメンチは、「何もイベリコみたいな美味しい肉をチーズメンチにしなくても」と笑ってしまう感じのものだったけれど、肉汁が溢れるほどでかなり良い感じ。フワフワのカニクリームコロッケも食べられてとても満足。
 
ホテルのチェックインは13時から可能ということで、食後はさっそくホテルに向かった。
 
泊まれる部屋は(当然ながら)一番ランクの低い部屋で、でも十二分すぎるほどに広く、素晴らしい設備だった。2人で余裕で食事が摂れそうなサイズのダイニングテーブル風のライティングテーブル、大きなチェストには充実のティーセット、お風呂にテレビ、深く大きなバスタブ、もちろんシャワーブースは別。
 
パークハイアット東京に泊まるのはこれが初めてではないけれど、前回はなにしろ10年以上前のことで、「綺麗だー」「すばらしーい」と新鮮な気持ちで部屋をうろうろしてしまった。開けられる扉や引き出しは全部開けて「LANケーブルはっけーん!」と。チェストの上には小さな茶色の小箱があり、ウェルカムスイーツ(?)のチョコフレーク菓子だった。
 
落ち着いたところで水着になって、客室ワンフロア下のプールに。更衣室が狭いとのこと(かつ、客室エレベーターはレストラン利用の一般客と鉢合わせることもない、ということで)で、「お部屋から水着着用、バスローブはおってプールまで来てね♪」とホテル側から推奨されている。バスローブはおってホテルの廊下をうろうろするのは奇妙な感覚ねと苦笑いしつつ(だって「バスローブ&スリッパで自室の外をぷらぷらは最大のタブー」みたいに、「旅先でのマナー」的な書物に書かれているわけで)、広々としたプールでたっぷり泳いできた。曇天ながら、45階という高層での水泳は最高に気持ち良い。

パークハイアット東京 「ピークバー」にて
 Peak of Joy
     女性\4500
     男性\5200
 
お部屋で
 宮崎マンゴープリン
 アイスカフェオレ

せっかくのパークハイアット東京の夜、夕食に楽しむのはやっぱりこれでしょう!と、去年も来てたいそう楽しんだ、ロビーフロアのラウンジの飲み放題プラン、「ピーク オブ ジョイ」を予約した。午後5時から9時の間の2時間、指定のドリンク類が飲み放題。デザートはつかない(2000円の別料金でデザートプレートとコーヒーをつけられる)ものの、ボリュームたっぷりのサラダ、アフタヌーンティーに使われる「三段重ね」のプレートに盛られた前菜3種、そして同じく「三段重ね」のパスタ、魚料理、肉料理を楽しむことができる。
 
ピークオブジョイ、こちらが前菜プレート 2人分一緒に盛られてくるプレートは、でも「きっちり2等分できる」ように添え物なども工夫されていて、とても良い感じ。
 
味の方も手のこんだ美味しいもので、以前同様のプランを他のホテルでもいただいた時に「あ、やっぱりパークハイアット東京のってすごいんだ」と改めて思ったのだった。
 
で、ずーっと再訪の機会を狙っていた次第。せっかくだからあれこれ飲みたいけれど、たっぷり飲んだら飲んだで千葉まで無事に帰れる自信もなく(なにより帰宅の途につくのがめんどくさい……)、新宿界隈で泊まれる機会をうかがっていたのだった。
 
前回来てから大きな違いはなく、でもカクテルメニューは一新していたドリンクメニュー。
スパークリングワイン(オーストラリア Taltarni)、白ワイン(スペイン La Obra Viura Muscat)、赤ワイン(スペイン La Obra Garnacha)、ビール(キリン ブラウマイスター)はそれぞれ選択肢は1種類ずつ。ノンアルコールカクテルが5種類、ソフトドリンクが5種類。カクテルは8種類、スパークリングワインカクテルが3種類、そしてスピリッツ&ウィスキー6種、リキュール5種。スピリッツやリキュールを割るものとしてソーダ、トニックウォーター、ジンジャーエール、コーラは選べるけど、たとえば「ラムのチェイサーにコークをください」といったこと(=ソフトドリンクであっても、同時に1人が2種類以上飲み物をオーダーすること)はできない。
 
料理は
 
ガーデングリーンサラダ レモンのドレッシング&バルサミコのドレッシング
季節の前菜三種盛り合わせ
 スモークサーモンのマリネ
 冷製コーンスープ
 チキンのシーザーソース
シェフ 特製本日のメインディッシュ
 ファルファッレのプッタネスカ
 ソフトシェルシュリンプ
 牛肉のロースト マスタードソース
 
といった内容。
 
前菜のチキンがやたら固かったことを除いては、サクサクに揚がった海老やじわっと辛さのあるファルファッレなど、どれもとても良い感じ。一口サイズのコーンスープがびっくりするほど甘くて美味しかった。
 
で、そういう料理に甘いお酒というのもどうかしらと思いつつ、こういう機会でないとカクテルを頼む機会はそうそう訪れないものだから、ここぞとばかりにカクテルを注文。最初にスパークリングワインを2人でいただいて乾杯した後は、「最後にテキーラ飲んで終わりにしまーす!」となるまで、カクテルばかり飲んでいた。
 
今日飲んだのは、こんな感じ↓
 
スパークリングワイン(オーストラリア、Taltarni)
カクテル Coconut Beach
      (マリブ、チャールストンフォーリーズ、グレナディンシロップ)
カクテル Yellow Carpet
      (ウォッカ、サザンカンフォート、パイナップルジュース)
カクテル Poppy Red
      (ジン、カンパリ、グレープフルーツジュース、クランベリージュース)
カクテル Coconut Beach
      (マリブ、チャールストンフォーリーズ、グレナディンシロップ)
カクテル Contrail
      (ラム、ライチリキュール、モヒートシロップ、トニックウォーター)
テキーラ Sauza Silver ストレート
 
Yellow Carpet、Poppy Redあたりは少々控えめな甘さではあったけれど、全体的にカクテルは女性向け、甘めで綺麗な色合いのものばかり。一口飲んで「あっまいなー!」と思ったけれど、ココナツ好きとしては「Coconut Beach」がたいそうツボで、後半にもう一度注文してしまったほど。口当たりの良い、飲みやすいものが多かったこともあって、「こう、喉がカーッとするみたいな、"お酒飲んでますっ"て気分になれるのも飲んでおきたいよね」と最後に調子に乗ってテキーラをストレートで1杯もらったら、めちゃめちゃ良い気分になってしまったのだった。
 
料理の方もそこそこお腹一杯になれるボリュームのものがやってくるし、そのうえでこれだけ飲んでしまうと4500円というお値段は大変にお値打ちだ。
 
美味しかったー酔っぱらったー幸せーと、でも時間はまだ8時を過ぎた頃。階下のペストリーショップはまだやっている時間じゃない?とデザートのケーキを見に行った。
チェックインする直前にちらっと覗いて気になっていたマンゴープリンは、1個なんと880円。これこれ、これが食べたかったの!と、だんなは和三盆のプリン、私はマンゴープリンを選んで、
「部屋で食べたいので届けていただけますか?」
と頼んでみた。
 
果肉たっぷりの絶品マンゴープリン♪ ケーキを買ってからちょっと周囲をぷらぷらお散歩しようと話していたので、「お部屋に届けて」とお願いしたのだけれど、散歩を終えてほどなくして届いたケーキは銀のトレイに乗せられていて、お皿とカトラリーもついてきた。
 
部屋にはドリップコーヒーのセットも置かれていたので、散歩ついでにコンビニ寄って買ってきた牛乳でアイスカフェオレを用意して、ちょっと優雅なティータイム。
 
マンゴープリンは、お高いのも納得の素晴らしい味。
トッピングのたっぷりのマンゴー果肉は芳醇な香りの生の果肉で、ココナツの香りが漂う濃厚なねっとりとしたプリンの美味しさも「そうそう、パークハイアットのマンゴプリンってこういう味だった」と思い出させてくれるもの。ボリュームたっぷり、食べ応えのある幸せなデザートだった。……でも、880円はやっぱりちょっと覚悟の要るお値段だったわねぇ……。
 

7月7日 水曜日
ホテル滞在、最後のお楽しみはやっぱり朝御飯
お部屋で
 モーニングコーヒー (カプチーノ)
 
パークハイアット東京 「GIRANDOLE」にて
 ジランドール ブレックファースト ブッフェ \3,000
 卵料理 \500 (\600?)

無料宿泊権を使っての滞在だけれど、ゴールドパスポート特典の「無料のモーニングコーヒー」は問題なく利用可能らしい。
 
昨夜夕食を終えて部屋に戻ると、部屋のドアの内側に朝食ルームサービスの申込用紙がぶら下がっていて、その中に「ゴールデンパスポートメンバーのお客様に」という枠が設けられていた。ホットのコーヒー紅茶、エスプレッソやカプチーノなどなど、ホットのコーヒー紅茶を人数分オーダーすることができ、朝食が供されるのと同じ時間帯内で好みの時間に届けて貰えるようだった。
 
「じゃあ俺はコーヒーね……時間どうする?7時くらい?」
と、欄を埋めて外側のドアノブにぶら下げておく。併せて、だんなは無料の靴みがきサービスをとビジネスシューズを専用籠に入れて外に出しておいていた。
 
本日の気温とお天気でございます、の言葉と共に 私が選んだのはカプチーノ。
 
指定の7時になるかならないかくらいの時間にチャイムの音がして、大きな盆がやってきた。
 
ポットつきのたっぷりのホットコーヒー、大ぶりなカップにはなみなみとカプチーノ。冷たい水のグラスに小さなバラの花一輪。
 
「今日のお天気もあまりよくないようでございますね」
との言葉と共にカップにコーヒーが注がれ、
「こちら、本日の気温と天気の予報でございます」
と小さなカードが手渡された。
 
なんかこう、執事を召し抱える英国貴族のマダムにでもなった気分だ。ぶっちゃけると、朝一に飲みたいのはキーンと冷えたフレッシュジュースか牛乳かの方が私は嬉しかったりするのだけれど、起き抜けのどうしようもない格好をしている状態で、朝からピシッとした身なりの黒スーツ氏(※しかもイケメン)に給仕されるというこの快感。あ、いかん、これはすごく幸せだ……と、香り高いカプチーノをありがたくいただいた。
 
せっかくだからと、朝食もホテルでちゃんと摂ることにした。
 
朝食が供されているのはロビーフロアにある「ジランドール」というレストラン1ヶ所。朝食には遅すぎず早すぎずくらいの時間帯だろうと思ったけれど、びっくりするくらいレストランはガラガラだった。賑やかに食事をしているアジア系外国人のグループ客の他は、私たちの後に家族連れが1組やってきたくらい。
 
ブッフェがメインという感じではなく「ブッフェも選べる」といった雰囲気で、そう広くはないブッフェコーナーにはパンやヨーグルト、シリアル、ハムやフルーツなどのコールドミールが並んでいた。ブッフェとセットメニューの価格差はあまりなく、ブッフェにした場合には追加料金500円(サイトには600円とあったけれど、実際のメニューには500円とあった……ような?)で卵料理をつけてもらえる。
 
卵料理も欲しいよねと、私はスクランブルエッグ、だんなはポーチドエッグをお願いした。
 
ここでの注文もまた、なんとも幸せなもの。
 
メニューにあれこれ書いてあるわけでなくて、口頭で
「フレッシュジュースはいかがしましょう。オレンジ、グレープフルーツ、クランベリー、トマト、ベジタブルが(以下略)」
「グレープフルーツでお願いします」
「お飲物はコーヒー、紅茶、茶葉はイングリッシュブレックファスト、アールグレイ、アッサム(以下略)」
卵の添え物はハムベーコンソーセージ?スクランブルエッグだから聞かれなかったけれど目玉焼きやゆで卵だったら火の通し具合は?と、選択肢が山盛りの朝御飯。「あなただけのための朝御飯」という感じがして、とてもわくわくする。
 
フレッシュジュースが空になると「お持ちしましょうか?」、紅茶のポットが空に近くなれば「新しいお茶をお持ちしましょうか?」と、いたれりつくせり。「いや、放っておいてくれていいよ……」とちょっと緊張もしたりするけれど、ここまでの「お世話される感じ」は、他のホテルではなかなか味わえないものだったりした。ブッフェ朝食は、ホテルによってはお皿を下げることすらろくにしてくれないところもあったりするし。最初に紅茶だって言ってるのに、注ぎに来るたびに「コーヒーですか紅茶ですか」と聞いてくるようなところも稀にあったりするし。
 
なんともリッチな味だったスクランブルエッグ サラダとハム、チーズなどを軽くつまんだ後にやってきたのは、美しい卵料理のお皿。
 
黄身の色が濃厚なスクランブルエッグに、厚めのハム、甘く炒めた玉ねぎを絡めたじゃがいもに、ブロッコリー。
 
これでもかと選択肢のあったパンコーナーから、ドライトマトの乗った塩味のデニッシュ、小さなサイズのパン・オ・ショコラ、クグロフ型で焼かれたパウンドケーキ風の甘いパンをもらってきて食べたら、すっかりお腹一杯になった。
 
食後にパッションフルーツ味がしたクリーム色のヨーグルトと、フルーツをあれこれ。
オレンジにグレープフルーツ、パイン、メロン、洋梨のコンポート、アメリカンチェリー、とひととおりいただいた後、夫はホテルから出勤していった。
 
いってらっしゃーいと見送った後、私はチェックアウトの12時までホテルを満喫。
プールで軽く泳いで、部屋に戻って泡風呂を堪能して、「最後にジランドールかラウンジでお昼御飯食べてから帰ろうかな」と思うも、朝食がしっかりめだったので全然空腹にならず。12時にホテルを出て、新宿駅前のデパートでちらっとお買い物だけして早々に帰宅した。

小アジと小カマスの南蛮漬け
鶏肉の親子煮
大根と大根葉の味噌汁
羽釜御飯
ビール(シルクヱビス)

私が帰宅して1時間後くらい。昨日今日の分の洗濯を済ませた頃、更なる大量の洗濯物をリュックに詰めた息子が
「ただいまー!」
と、元気に臨海学校から帰ってきた。
 
あまり青空は見られなかった3日間だったけれど、ぎりぎり天気は保ったらしい。
「これ、うちわ、作ってきたんだよ」
「キャンプファイアーもやったよ、楽しかった!」
と次々土産話を繰り出しつつ、「でね、これお土産!」と塗れたビニール袋を差し出された。中には大量の小ぶりのアジ。
 
「今日の午前中、"鯵すくい"やったの。1人10匹だったんだけど、魚がもっと大量にいたから追加で10匹貰えた!」
……わーお。
 
先生が火を通して食べてくださいって!と、背後で息子が飛び跳ねる台所で、
「……ともあれ、先にワタは取っちゃった方が良いよね……?」
と、何の料理にするかは決めないまま、とりあえずワタ抜きを始める。大きめのアジはゼイゴも取り去っていくと、アジだけではなく小ぶりのカマスも混ざっていた。カマスもアジと同じ調理法にしちゃって良いかなと、月並だけれど「南蛮漬け」にすることに。小麦粉をはたいて揚げた魚を、玉ねぎと一緒に甘酢醤油に漬けていく。大量にできてしまっても、冷蔵庫に入れておいたら明日はまた違った美味しさでいただける……はず。
 
「……学校のお友達は、魚にさわれない子もいたんじゃない?」
と聞いたら、「女の子はね、けっこうキャーキャー言ってたし、逃げてた」だそう。息子は「ぬるぬるしてた!楽しかった!超生きてた!」だそうで、魚を触りまくってきた側であったらしかった。
 
まぁ、お母さんになっちゃうとねー、キモチワルイとか言っていたらなんにもできないからねー……と、小アジなら素手で充分、と、エラ掴んで下顎をちぎりつつブチブチとワタ抜き。足元では猫たちが「何この魚の匂い!?」と2匹してにゃあにゃあ大騒ぎで、「……君たちだったら生でもいけますか?」と一番小さな魚をワタ抜きだけしたやつをぶつ切りにしてやったら、ちらっと身の部分を囓った後「もっとちゃんと処理してくださーい」と文句言われてしまった。茹でてやってもう少し細かく切ったら争うように平らげた。
 
今日の夕飯の当初の予定は「親子丼」。
 
疲れて(いや、"疲れ果てて")帰ってくるだろう息子の好物を用意してやろうと親子丼を予定していて、それはそれで用意してやろうと準備する。味噌汁は大根と大根葉入り。
 
御飯を炊きながら次々小アジ(と小カマス)を揚げていき、「……普通に塩ふって食べても美味しいかも」と、4割ほどは甘酢に漬けずに揚げたてのところにフルール・ド・セルをふりかける。きつね色にこんがり揚げた魚は頭も骨もバリバリ食べられるくらいに火が通り、南蛮漬けも良い感じに仕上がったところでだんなも帰ってきた。
 
というわけで、魚がっつり、肉がっつりの食べ応えのある夕御飯。サラダ野菜の用意もあったのだけれど、魚が迫力のボリュームで、奮闘しているうちに存在を失念。
 
アジもたいそう美味しかったけれど、息子の土産話が何よりの御馳走。3日間、幸いなことに「雨で中止」になったイベント(季節柄、雨天時の代替案は当然用意されていたそうだけど、メインのイベントの方がやっぱり楽しそうだったわけで)は1つもなく、全て予定通りに活動できたのだそう。良かったね。

7月8日 木曜日
簡単で美味しい中華風お刺身サラダ。
「551蓬莱」の豚まん
アイス凍頂烏龍茶

昨日、うっかりパンを買って帰るのを忘れてしまった。
「朝御飯、豚まんでいいかな?もしパンが良かったら習い事帰りにパン屋さん寄ってきて欲しいんだけどー」
と息子に聞けば「豚まんがいいなー」とのこと。
 
この気温と湿度で「朝に豚まん」はちょっと酷だったかしらとも思ったのだけれど、冷たい烏龍茶と共にいただく豚まんは、それはそれで幸せなもの。
紅茶でも緑茶でも黒茶でも、たいがいのお茶は水に浸けて冷蔵庫に一晩置けば美味しい冷茶になるので、「今回はどうするー?」「また中国茶にしようか」と、麦茶の他に「あと1種類」お茶を常備する日が続いている。今日冷えていたのは凍頂烏龍茶。爽やかな口当たりでとても良い感じ。

中華風刺身サラダ
小アジと小カマスの南蛮漬け
ポークソテー
大根と大根葉の味噌汁
羽釜御飯
ビール(サッポロ黒ラベル)

昨日、新宿の小田急ハルク内のニュークイックで雲仙ポークのソテー用厚切り肩ロースをお手頃価格で買ってきた。
 
「ニュークイック」は地元にもある全体的に値段が安いお肉屋チェーンだけれど、新宿のそのお店は地元のよりも大きな店舗。土地柄か、地元では扱いのないラム肉なども常備されていて、豚骨や鶏ガラの類も(常備というわけではなさそうだけれど)頻繁に見かける。袋詰めの"モミジ"(鶏の足)なんかも見た。……見た目はなかなか強烈だけど、豚足みたいな感じでけっこう美味しいのよね。
 
で、その「ハルクのニュークイック」、もう20年以上前からお馴染みのお店だったりした。当時新宿の事務所で働いていた母が「このお肉屋さん、良いのよね〜」と私を連れて買い物したりしていた記憶が色濃く残っている。つい先日フロア改装があって、ニュークイックは奥まった壁際にひときわ明るい店舗としてリニューアルオープンしたばかりだ。
 
買ってきた肩ロースは、「ここはやっぱりポークソテー?」と、ウィスキーとバターと醤油で王道的ポークソテーに調理した。
 
塩胡椒して筋切りした豚肉をスキレットで焼きつけ、ほどよく焼けたところでウィスキーを投入。フランベしたらバターと醤油を加えて煮詰めながら全体に絡めればできあがり。ウィスキーもバターも醤油も、思い切ってそこそこたっぷり使った方がこってり美味しい仕上がりになる。
 
豚肉と一緒に買ってきた鯛のお刺身は、中華風お刺身サラダにして食べようと思っていたもの。当初の予定通り、手持ちの野菜をざくざく刻んでドレッシングを用意した。
 
中華風お刺身サラダ、作り方は非常に適当で、でもとても美味しくてお気に入り。

  • 刺身は白身、鯛が一番似合うけれど、サーモンなんかも美味しい。適当に薄切り。
  • 野菜は千切り。レタスや玉ねぎ、長ねぎ、人参、大根、きゅうり、スプラウトやかいわれ大根など色々混ぜると幸せ。今日はレタスと赤玉ねぎと長ねぎ、人参を使った。
  • くるみ、松の実、ピーナッツなどのナッツ類をから煎りしてトッピングすると幸せ。今日は松の実を使用。
  • 甘くないタイプのコーンフレークを散らす(お店では揚げたワンタンの皮なんかが使われるんだけど……めんどくさいし)。
  • ドレッシングはピーナッツ油をベース(大さじ3弱)に、醤油(大さじ1)と酢(今回はいちじく酢を利用、大さじ1)、砂糖(小さじ1強)、炒り胡麻を混ぜて。ピーナッツ油が相性が良いと思うけど、太白胡麻油もまた違った感じで美味しい。

そんな感じのものを平皿に盛りつけて、食べ際にドレッシング回しかけてざっくり和えればできあがり。ナッツやコーンフレークのカリコリした食感が、ねっとりと脂の乗ったお刺身と似合って、生ハムを添えたシーザーサラダ(これも大好物)を食べるのと甲乙付けがたい幸せなサラダになるのだった。
 
昨夜の残りの南蛮漬けもあって、食卓は御馳走たくさん、という感じになった。
 
息子はポークソテーを御飯の上に乗せ、皿の底に溜まるバター醤油ソースまで御飯にかけて御満悦。
「……まぁ、"高級バター醤油御飯"だもんね」
「このウィスキーの風味と肉の旨味が出た味がたまんない感じではあるよね」
と、ポークソテーはソースも残さず消え去ったのだった。

7月9日 金曜日
料理写真がイマイチだったので、今日作ってみた入浴剤の写真など……
「サンジェルマン」のカルツォーネ
ヨーグルト with マンゴージャム
アイスカフェオレ

昨日、パン屋さん「サンジェルマン」を覗いたら、ちょうどカルツォーネが焼き上がったところ。香ばしい香りが店内に漂っていて、これはいいなと1人1個朝御飯用にと買ってきてみた。トマトやチーズが詰まった、ころんと丸みのあるカルツォーネ、息子はイタリアンデリの本格的なものの方が好みなのだそうだけれど、パン屋さんのカルツォーネも独特なフカフカ感が良い感じ。
 
食後には、プレーンヨーグルトにジャムを添えつついただいた。
 
添えたジャムは、先日、新宿の京王百貨店のショップで買ってきてみたサンクゼールのもの。「ブルーベリー」「きいちご」「つるこけもも」といった品揃えがいかにも「高原のジャム」を感じさせる、長野のお店だ。ここのジャムは美味しいですよ〜という話を以前から聞いていて購入のタイミングを伺っていたのだけれど、ちょうど夏向けの商品があれこれ揃っているのをデパートで見かけたので、マンゴーものをあれこれ購入してみた。通年商品の「マンゴー」と、季節限定ものの「マンゴー&パイナップル」「マンゴー&パッション」の3種類。
 
「マンゴー」は砂糖不使用の、甘さが若干控えめなもの。私が使ってみた「マンゴー&パイナップル」はいかにも爽やかな味で、こちらはしっかりめの甘さ。ヨーグルトにもよく似合うものだった。
 
他にも季節商品は色々と、「ココナツ&ピーチ」「ピンクグァバ&ストロベリー」「キウイフルーツ&パイナップル」「バナナ&夏みかん」などとあって、ちょっと不思議なフルーツの組み合わせのものもいくつか。店頭で味見ができた「ココナツ&ピーチ」は本当にココナツとピーチの味が両方して、なんとも不思議な味わい。パンやクラッカーには似合いそうだなと思ったけれど、「ヨーグルトに添えて美味しいもの」を買おうと思っていたので購入は止めておいた。
 
グァバ&ストロベリーもちょっと気になる。あとバナナ&夏みかんも……(←もう味の想像がつかない)。

青菜のおひたし
「魚久」の粕漬け(銀だら・鮭)
親子丼
わかめとねぎの味噌汁
麦茶

今日はだんな不在で息子と2人の夕御飯。
 
ちょっと手抜きしちゃおうかな、と、夕飯は先日作った「親子煮」がまだけっこう残っていたので、それを食べてしまうことに。
おかずも他にあるので小丼にご飯を軽めによそっての親子丼にした。「魚久」の粕漬けを2種類焼いてそれぞれ半分にして器に盛りつけ、小松菜のおひたしも添えてみる。
 
冷蔵庫に入れておいた作り置きの親子煮を温め直したので、外見はちょっと今ひとつな親子丼になったものの、息子は「親子丼だ〜♪」と大喜び。
他のおかずは何も要らないんだけどなぁ、みたいな事を言いながらもくもくと食べていた。
 
……で、今日は写真を撮れるような料理を作らなかったので、写真は「バスボムメーカー」で夕食後に作ってみた自家製バスボム。
 
家でバスボム作れるんだってよ、面白くない?と、だんながうきうきしながら1ヶ月ほど前に買ってくれたバスボムメーカー、本日は2回目の挑戦。
 
基本は「重曹+クエン酸+水」なのだけれど、やっぱりちょっとした香りや色くらいつけたいと思ってしまうもので、1回目から色つき香りつきを作ろうとしてみたら見事に失敗。ちゃんと固まらずに上部がサラサラと崩れ落ち、しょうがないなと最後はビニール袋に崩れたバスボムをまとめておにぎり作る要領でぎゅうぎゅう握って仕上げたのだった。
 
……で、今回も、懲りずに香りつき色つきをやってみたら、やっぱり100点満点とは言い難い出来映え。
 
やっぱり香料のオイル分とかが固まりにくくなる要因なのかなぁ……と反省しつつ、今回も最後は無理矢理ぎゅうぎゅうと固めてしまった。写真の、写ってない側の方がボロボロ崩れてきていたりして。とほほ。
 
それでも、LUSHで売ってるような、あのサイズあの形のまん丸なバスボムが家で作れるというのはなかなか楽しい。お風呂に入れるとちゃんと発泡して(バブとかよりももっと激しい感じでシュワシュワと)、固まっても固まらなくても、入浴剤としての効果はちゃんとある。体に害がない(はずの)食紅使っているとはいえ、相当量の着色をしないとあのLUSHみたいな色は出せないんだなぁと今回もひとつ学びつつ、いつかはまん丸で美しいLUSHみたいなバスボムを。

7月10日 土曜日
お昼に写真撮ったと思って撮ってなくて……代わりに背後に居た猫アップ
「サンジェルマン」のコーンパン
炒めウィンナ
プレーンオムレツ
アイスカフェオレ

最近、りゃんりゃんは私の左脇腹あたりにひっついて寝ている。
明け方とか、うっすら覚醒した時に「ああ、今も居る……♪」とモフモフ撫でてからまた眠りに落ちるのがいつものこと。今日も8時過ぎに目覚めるまで、ずっと脇に転がっていた。ああもう可愛いなぁ。
 
朝御飯はコーンパンを温めて、ウィンナーとオムレツ。
「目玉焼きでもしましょか?」
と話していたら、では俺がオムレツを作ろう、と、だんなが立ち上がってくれたのだった。
 
目玉焼きは明確に「1人1個」とできるけれど、オムレツは大皿に1個作ると息子が「僕たくさん食べたいなー♪」とか言いつつ、ごそーっと大量に持っていこうとする。今日は最初から卵5個使って、1人あたりの分量多めの大きめオムレツにしてくれたのだけれど、それでもやっぱり「僕たくさん(以下略)」さんがオムレツを大量の持っていこうとしているのだった。
 
私もちゃんともらうわよ、と1/4量ほどは皿にもらって、ケチャップにょろにょろかけながらいただいた。

津田沼 「SUBWAY」にて
 ビッグ・アイランド・ポークサンド
 チーズポテト
 ジンジャーエール
 マンゴー

今日は津田沼までお買い物に行ったり、図書館に行ったり、選挙の不在者投票をしに行ったりと地味に忙しい一日。
 
今、息子の服のサイズは160cmで、この160cmというのがとても微妙。ユニクロの子供服の展開は150cmまでで、同様に「子供服は150cmまで」としているメーカーが案外多い。なら男物のSサイズならどうかというと、これはまたちょっと大きすぎる感じ(感覚としては160cmサイズを飛び越えて170cmになる感じ)。
 
ぶっちゃけると、女性物のSサイズがちょうど良いような感じで、この冬に息子が着ていたダウンジャケットは女性用Sサイズのものだった。でも夏ものとなるとウェストがシェイプされているシルエットのものはさすがに違和感。
 
160cmサイズでも、ごく普通のTシャツの類だったらイトーヨーカドーやジャスコなどの大型量販店に行けばそこそこ見つけることができるものの、「ホテルのレストランでちょっと気取った夕御飯」なんかの時に着ていけそうな服となると、本当に選択肢が無かったりするのだった。スーツは仰々しすぎるからサマージャケットかせめてちょっと洒落たベストでも、というのが全くもって見つからない。ややフォーマルめとなると、一気に「スーツ」になってしまう。
 
はぁ、女の子は可愛い服、お洒落着いっぱい売ってるのになぁ……と売り場を見てため息つきつつ(ほんとに「女装させたろか」と思ってしまうほどだ)、それでもなんとか背面にプリント模様がついた、そこそこ格好良いカッターシャツをみつけて買うことができた。
 
お昼御飯は、息子の希望で津田沼ジャスコのフードコート。息子とだんなは「はなまるうどん」のうどんを頼み、私は「うどんという気分じゃないのよねー……」と、SUBWAYのサンドイッチ。期間限定ものの「ビッグ・アイランド・ポークサンド」というのにしてみた。
 
甘めの味付けの豚肉は、ちょっとパサパサして固めの歯ごたえ。「……あ、普通にターキーとかにしておけば幸せだったかも」と軽く後悔したものの、あのレタスにトマトにピクルス、オリーブ、玉ねぎ、ピーマン……とあれこれ野菜が入る食べ応えのあるシャキシャキしたサンドイッチの美味しさは「そうそうこれこれ」という感じ。もう隨分と昔、会社勤めをしていた時に、お昼御飯に時々買って食べていたのがSUBWAYのサンドイッチなのだった。
 
ポテトも欲しいなとドリンクとのセットにして、ついでに「サンドイッチと一緒のご注文なら120円」と紹介されていたデザートのマンゴー(冷凍のマンゴー果肉を解凍したもの。10かけくらい)ももらって席についたら、「……それ、僕もちょっと欲しい……」と、ポテトとジンジャーエールとマンゴーを息子に指差されてしまった。
 
君はうどんが食べたくてうどんにしたんでしょー?、と言いつつ分けてあげた優しいわたくし。
 
で、お昼に写真撮ったつもりでいて、今日1枚も写真撮っていなかったので今日の写真は、りゃんりゃんの顔のドアップ。

卵豆腐
豚肉とニラ、もやしの炒め物
冷や汁
羽釜御飯
ビール(サッポロ黒ラベル)

冷蔵庫にニラが1束。
これを食べてしまおうということで、豚バラ薄切り肉、もやしと一緒に炒め物にすることにした。
 
味噌汁の具も買わなきゃねと、昼食後に津田沼のスーパーでお買い物。
 
「君は、味噌汁の具は何がいいの?」
と、横を歩く息子に聞いてみたところ、
「ワカメは必須でしょ。あと、あぶらげと豆腐」
とのこと。ああ、一番好きなのはワカメなんだ……と思いつつ、
「3種類も入れるのかー具沢山だなー」
と豆腐売り場を見ていたところ
「じゃなきゃね、豚汁。でなきゃ冷や汁」
と。
 
冷や汁。冷や汁は良いね。炒め物に合いそうだし、確かにそれは嬉しい献立だわねと、だんなも私も「それにしましょう」と意見が一致。手にした豆腐をそのまま籠に入れて、あぶらげはスルーして野菜売り場に。きゅうりとシソと茗荷と……と次々カートに入れた。そうそう、卵豆腐が特売だったのでそれも買ってきた。
 
豚ニラもやし炒めは、だんなが塩と醤油味ベースのさっぱりした感じに炒めてくれた。メインディッシュがもちろんこの炒め物だったのだけれど、「いただきます」の直後、息子は小丼によそった冷や汁(最初からご飯投入)を捧げ持って
「今日のメインディッシュ〜♪」
とか言っている。
 
すごい勢いで冷や汁を平らげ(薬味は嫌いということでシソも茗荷も抜きで)、「冷や汁を"がつがつ食べる人"を見ちゃったわ」と唖然とした私が「お代わりも……あるよ?」と告げたら、また同じくらいの量の冷や汁を平らげていた。冷たい汁も最高だし、キュウリと豆腐の感触がまた気持ちよいのだそうだ。
 
だし汁を冷やすから、一見"だしの素"なんかを使っても誤魔化せそうな気もするのだけれど、逆に、だしの味をはっきり感じてしまうので手抜きができない冷や汁。普段私が作る冷や汁は干物の鯵などは入れないので、せめて代わりにと、いりこで濃厚めなだしをとっている。
 
今日の冷や汁の出来も、息子がお代わりするのはさもありなんという美味しさにできあがり、もう1回家族でいただけるくらいの量用意しておいたはずなのに、残りは後僅か、私一人のお昼御飯くらいにしかなりそうもない分量しか残らなかった。

7月11日 日曜日
横浜中華街の焼味屋さんで焼味丼♪
※今日の写真はクリックすると大きくなります※
ピザトースト
アイスカフェオレ
牛乳寒天

明日の朝御飯、どうしようか?と、昨日スーパーで相談していたところ、「冷や汁」リクエストを繰り出した息子が「ピザトーストはどうかなぁ?」と、新たな提言。
 
ピザトーストは素敵!それは良いね!と、息子の提案に賛同して、材料を買ってきた。厚切り食パンにトマトピューレ、ベーコンと玉ねぎとピーマン(ピザトーストを作るにあたってこの3種は、どれも欠けてもならない……と私は思っている)を乗せて、ピザ用チーズをたっぷりと。ちゃんとパンがサクサクになるように、長めにじっくりオーブンで焼けばできあがり。
 
久しぶりに作った厚切り食パンのピザトーストは食べ応えも充分、とても満足な朝御飯だった。
 
食後に、スーパーで特売していたので試しにと飼ってきてみた牛乳寒天を。岩手の湯田牛乳というメーカーのもので、「牛乳プリン」ではなく本当に「牛乳寒天」なのが面白かった、ポクポクとした歯触りのミルクデザート。

「モスバーガー」の
 サウザン野菜バーガー
 オニポテセット(オニポテ・ラッシー)

今日は午後からお出かけ。
 
夕飯は外食になるから、昼は家でさらっと済ませようということになり、だんなが用事を済ませがてらモスバーガーであれこれ買ってきてくれた。今年の夏はナンタコスやるのかぁ……とwebサイトを見て心そそられつつ、結局好物のサウザン野菜バーガーに。セットのドリンクにラッシーが選べるのがすご〜く嬉しい。
 
お風呂掃除とか洗濯とか済ませた後、午後3時頃お出かけ。

横浜中華街 「金陵」にて
 蒸し鶏&焼き鶏丼
 瓶ビール(中)
 
横浜中華街 「頂好」にて
 パイナップル冰 \300

目的地は新横浜。
 
だったら横浜中華街で夕御飯かなぁ?と、電車を乗り継ぎ中華街へ。魯肉飯か焼味丼が食べたいね!(=つまり中華風の肉丼……)ということになり、お気に入りの焼味屋さん「金陵」に足を向けた。
 
横浜中華街「金陵」の店頭。モツ煮がたくさん……♪ 「焼味」とは、ローストダックやローストチキン、チャーシューや皮つきの豚バラ肉の炙りなど、ロースト肉のこと。
 
焼味以外にも、「金陵」では店頭で「滷味」(醤油煮込み)のモツ類も扱っていて、これもたまらなく魅力的。
 
「焼味」も「滷味」も共に値段は安くはないけれど、中華街を訪れた時のお楽しみのお土産候補の一つだ。
 
夕飯というには幾分早い時間に訪れると、でももう店頭にぶら下がる肉の量は少なめ。週末はずいぶん早く売れていってしまうようで、
「すみませーん、上でお食事したいんですが〜」
と、お店のおばちゃんに告げると、「ん〜……ここに、もうこれしか残ってなくてこの分のものしか出せないけど」と、上階の飲食コーナーに通してくれた。
 
お店の2階にはテーブル席が3つばかりあって、ちゃんと料理人が詰めているタイミングであれば炒飯や青菜の炒めなどもいただくことができる。今日は半端なタイミングということで、焼味丼だけを3つ注文して、あとはビール中瓶をだんなと半分こ。
 
叉焼飯はチャーシュー丼、焼鴨飯はアヒル丼。焼肉飯(皮付焼豚丼)、白切鶏飯 (蒸し鶏丼)、焼鶏飯 焼き鶏丼……とあって、それぞれ750〜800円。好みのものを2種類選ぶこともできる。他には豚バラ煮込みかけご飯、ねぎチャーシュウ丼、もつ類丼なども。
 
だんなは叉焼&焼肉飯、私は焼鴨&白切鶏飯、息子は叉焼飯を頼んだところ、あいにくアヒルが売り切れちゃったとのこと。じゃあアヒルじゃなくて鶏で良いです焼鶏飯で、とお願いしたら、
「アヒル、ちょっと残ってたから乗せてきたヨ〜」
と、2切れほどのアヒルが乗った豪華3種盛りになってテーブルにやってきた。うは♪♪おばちゃんありがとう〜。
 
横浜中華街「金陵」にて、これはだんなの叉焼&焼肉丼 だんなの方の丼は、いかにも「豚肉!」という感じの、この盛りっぷり。
 
テラテラと赤く艶っぽいチャーシューもさることながら、一見淡泊に見える「焼肉」が幸せな美味しさ。
 
皮目はカリカリとクリスピーな食感に、中はふっくらと、でも脂っこくなくさっぱりとした焼肉で、御飯には叉焼の甘辛いたれが回しかけられている。
 
私の方の鶏丼も、蒸し鶏の下にはたれがなく、焼き鶏の下に甘辛だれが御飯にしみしみ。青菜の炒めと半熟ゆで卵の醤油だれ漬けも添えられていて、大変に幸せな丼だった。
 
お土産に、叉焼200gとモツ盛り合わせ(1パック1260円で適当に詰めてくれる)叉焼包(チャーシュウ味噌まんじゅう)をお土産に包んでもらって、お店を後にした。このお店の叉焼包、1個180円というお値打ち価格。「チャーシュウ味噌まんじゅう」と店頭で紹介されているから「……味噌?」と不思議に思ってしまうのだけれど、いわゆる普通の「チャーシューまん」だ。甘辛い甜麪醤味噌の絡んだチャーシューは当然自家製のもの、不味かろうはずがない。
 
他にも中華まん買って帰るのよー、と、華正樓のでっかい肉まんとあんまんを買って、「頂好食品」でかき氷売っていたのでここでちらっと休憩。300円のパイナップル氷を食べてみた。
 
「頂好」の、パイナップル山盛パイナップル冰 「いちご」や「メロン」などの普通な品揃えではなかったここのかき氷、パイナップルの他はロンガンとライチという品揃え。
 
氷の上にパイナップルピュレとシロップ、その上に果肉どっさり、更にその上から氷……というシンプルな外見のこのかき氷、パイナップルそのものはちょっと甘さ控えめでパサパサしたものだったけれど、パイナップル味の果肉入りシロップはちゃんと甘くてしかも自然な美味しさ。さっぱりした酸味と甘味が素敵なかき氷だった。
 
……で、荷物を増やしつつ向かったのは新横浜、今日のメインイベント、「ウォーキング・ウィズ・ダイナソー」開催の横浜アリーナ。
 
「ウォーキング・ウィズ・ダイナソー」にて。迫力のブラキオサウルス とんでもないサイズの、リアルな恐竜が会場をアクティブに動き回るらしい……という宣伝をテレビで見て、息子と一緒に
「すごーい」
「かっこいーい」
「見たいかも!」
と盛り上がり、チケットを取ってみたのだった。
 
アリーナ席は1席1万円くらい。けっこうな価格だったけれど、どうせなら近くで見たいし……と追加公演の発売を待ってなるべく良い席を押さえてみたもの。狙っていた日程のチケットは売り切れ続出だったし、さぞ面白いのだろうと楽しみにしていた。
 
以下、ちょっとネタバレ気味感想なので隠しておきます。

で、楽しみにしていた……のだけれど、実際見てみると「……あれぇ?」という感じ。

確かに、ブラキオサウルスや、ティラノサウルスは圧倒される迫力だった。
 
頭の上をティラノの尻尾がよぎり、すぐ近くから大きな顔が睨み付けてくる。動きも実にリアルで、
「あ、私、モンスターハンターとか大好きだけど、リアルで戦うのは絶対無理だわ」
なんて思ったりした。
 
でも、その「すごいなー!」という感じが、期待では劇中8割くらいの時間が続くのだろうと想像していたのだけれど、実際は2割くらい。休憩を20分挟むところも「あれ?ここで休憩なの?」という感じだったし、終わった時も「あれ?もうここで終わりなの?」という会場の雰囲気だった(ほんとに終わったの?と拍手がなかなか出なかったくらい)から、肩すかしな感想を持ったお客さんは少なくなかったんじゃないのかな……。
 
ちょっと面白いことに、「上演中、写真撮影OKです!ただ、フラッシュ撮影と動画撮影についてはご遠慮ください!」ということになっていた。カメラを構えられるのは、サファリパークにでも居るみたいで楽しく感じて、そうして撮ったのが上の写真。ブラキオサウルスが、のーんと首を伸ばしているところ。
 
でも、自分も撮っておいてなんだけど、フラッシュを炊かなくても、カメラの液晶の明るさって後ろのお客さんには迷惑だろうし、シャッター音が消せない携帯電話とかでの撮影だと、音も迷惑になりそう。「撮影可」なのは、ブログとかに載せて、「動いているのを見たい!」と周囲の人に思わせてあげてくださいって感じなのかしら?と勘ぐったりしたけれど、どうなんだろう。
 
見てみて「面白かったな」と思ったし、たとえばこれがディズニーランドのアトラクションとかだったりしたら是非また見たいものだけど、いかんせんチケット代がぼったくり……という感じだったのは否めない。「ホラ!ここに恐竜の卵が!足跡が!」なんて考古学者が一人舞台を駆けずり回るのだけれど、肝心の前列アリーナ席からはそういうのはほとんど見えなくて、それも微妙だった。
 
演目柄、会場に子供がたくさんいてワーワーキャーキャー歓声が……というのは特に気にならなかったけど、でもアリーナ席で段差がなくて見えづらいからと子供を膝の上に抱えて立たせるお母さんがいたり(大人より頭一つ高くなるから後ろの人は当然見えづらく……)、会場で売っている電飾おもちゃを上演中もずーっと回している子供がいたり(目の端にチカチカチカチカ……しかも会場あちこちで)、乳児連れがグズって(&怖がって)あちこちから泣き声が聞こえてきたり……と、そういったところも「ディズニーランドのアトラクションなら腹も立たないけれどね……」という感じ。
 
「見なきゃ良かった」とは思わないし「楽しかった」とは思うのだけど、そういうわけで、なんかこう、色々と消化不良な感想を持ったのだった。


 

ともあれ、充実した日曜のお出かけも終わって、
「新横浜遠いなぁ……すごい不便だよね……」
と、横浜線と京浜東北線を乗り継いで横浜まで移動して、あとは横須賀線に揺られて帰宅した。
 
冷蔵庫には戦利品の滷味と叉焼と肉まんあんまんチャーシューまん。
実はそれが何より嬉しかったりして。