りんごヨーグルト
いちごオ・レ
「……とりあえず息子を幼稚園に置いてくるよ……帰りにヨーグルトかゼリーとか買ってこようか?」
「ああ……コーヒーゼリーなら食べたいかも」
そんな話して、息子の弁当作って簡単に朝食摂らせて私は幼稚園に息子を連れて。だんなはかかりつけのお医者さんに出かけていった。
私もいまいち具合がよくなかったので、「これはもう、好きなものを好きなように食べて(←いつもと何ら変わりないし)、あとはよーく寝て治すか……」と、コンビニとパン屋に寄って好きなものを好きなように買ってきた。コンビニでいちごオ・レとりんごヨーグルトとコーヒーゼリー(←これはだんな用)を買い、お気に入りのパン屋でクリームパンを1個買い。部屋あったかくして、こたつに足突っ込んで一人もぐもぐと食べた。体調が悪い時には苺とか桃とかパイナップルとか、やたらとフルーツが恋しくなっちゃう。
抹茶入り玄米茶
「ん〜……とりあえず、インフルエンザじゃないってさー」
「そりゃ良かったー」
「これ、食べる〜?」
「ん、食べられる〜」
のへーんと会話しつつ、風邪ひき夫婦2人であったかいお茶淹れてお弁当をいただいた。昨夜は"すうどん"くらいしか食べられなかっただんな、菜の花弁当が食べられるようになっているということは多少なりとも回復に向かってきた模様。私は……なんか下り坂を下っているなぁ。腹具合と共に。
千葉の駅弁「菜の花弁当」は、アサリの照り焼き串を中央に配したそぼろ弁当。鶏そぼろと卵そぼろが綺麗に敷き詰められていて、その黄色のぽわぽわが「菜の花」ということらしい。あとは紅生姜と数種類のお漬物。なんてことないお弁当だけれど、そのシンプルさが妙に愛しい可愛いお弁当なのだった。昔からのだんなの好物。
プーアル茶
パイナップル
「じゃあ夕飯は、俺が牛すじねぎスパを作ってやろう〜」
と、夕御飯はだんなが台所に立ってくれた。先日の牡蠣パーティー用に作って、少しだけ取り分けて残しておいた醤油味醂味の牛すじ煮込みで作る「牛すじねぎスパ」。オリーブ油で薄切りにんにくを炒め、そこに甘じょっぱい汁ごと牛すじ煮込みをぶち込んで、茹でたての太めのスパゲティを和える。盛りつけたら、上からドバーッと刻み万能葱散らして、七味唐辛子もかけて、できあがり。コラーゲンがコテコテニカニカした、非常にこってりこってりしたスパゲティなのだけれど、しみじみ美味しい。でも、病人が食べるものじゃあないわねぇ……と苦笑いしてしまいながら、それでも家族全員綺麗にそれを平らげた(まぁ、分量はいつもより少なく作ってくれていたし)。
食べ終わる頃には口も手もベタベタになってしまう、濃厚とんこつラーメンに劣らないこてこてスパゲティ。
食後には「……風邪薬とパイナップルって、相性悪いとかないかしらね?」とか言いながら、パイナップルももぐもぐ。
明日には完治しろよー私の肉体。
「冷えピタ貼ろうね。氷枕も今持ってくるからね」
なんてやっていたのに、昨夜はだんなに
「はいおゆきさん、氷枕。足んところに湯たんぽ入れておくから……」
と世話していただいてしまった。
我が家には超ローテクな、昔ながら〜の氷枕(茶色っぽくてゴム臭い、金属栓でバチンと挟んで止めるやつ)と湯たんぽ("どこでもいっしょ"柄のプラスチック製。だんながゲーセンで取ってきた)がある。どちらも我が家ではめちゃめちゃ重宝されていて、殊に氷枕の心地よさときたら、どんな新型アイスノンでも敵わないんじゃないかなぁと私は密かに思っている。真夏の暑い夜に「反則な使い方だけどねー」と言いつつ、氷ざくざく入れて水注いで、タプタプヒンヤリした触感を楽しみながら寝たりして。
愛しい氷枕のおかげで、私も無事復活。ただひとつ、残る問題は昨日の午後から私とだんな2人して盛大な腹下しになっていることだった。夜中に何度かトイレに起きたけど、いっそ気持ちが良いほどの下り具合。
「……だんなも?」
「……うん、まだ、俺も」
「はぁ〜……」
これが治るまでは外出もままらないなぁと、今日は絶食気味に過ごすことにした。これさえ治れば、もう倦怠感も頭痛も悪寒も何にもないのだけれど、なぜ最後の最後に腹下し。よりにもよって腹下し。
朝御飯は、1個のヨーグルトをだんなと半分こして。150gほどしか入っていない、ごくごくフツーのカップ入りヨーグルトだったので、分け合ったらほんの2口分ほどにしかならなかった。とりあえずそれを胃に入れて、風邪薬を摂取。
麦茶
だんなが帰ってこられるなら消化に良さそうなリゾットでも作ろうかな、それとも味噌煮込みきしめんを少し作って……と思っていたのだけれど、病み上がりだというのに激ジョブだそうで。メールに「鍋焼きうどんでも取って食べなさい」とあったのを見て、「鍋焼きうどん、いいないいな」という気持ちが盛り上がる。自分で作ろうかな、でもかまぼこないなぁ、椎茸も入れたいけどないしなぁ……と考えた挙げ句、蕎麦屋の出前を取ることにした。夏に食べる「冷やしたぬき」が具沢山で美味しいお店。届けてもらうのは2度目か3度目だけれど、よくある「町の蕎麦屋さん」なメニューはいつ見てもわくわくする。カレー丼とか他人丼とか鴨南蛮とかきのこそばとか。
私は初志貫徹で鍋焼きうどん、「おそばより、うどんがいいな」という息子には力うどん。
「なんで?なんでぼくのは、ちからうどんなの?」
注文する電話を脇で聞いていた息子、なんで?と聞いてきた。
「んー?君、力持ちだから"力うどん"がいいかなーって」
うどんメニュー、他には山菜うどんとかきのこうどんとか、息子的にはいまいち心に響かなさそうなものばかりが載っていたから力うどんにしたのだけれど、息子にはその説明で充分心に響いたらしい。
「そっかー、ぼく、力もちだからかー!食べたら、もりもり?力もっともっともりもり?」
一体どんな「力」がうどんに入っているのかとわくわくしていたみたいだったけれど、届いたうどんを見て
「うわ!おまんじゅうがはいってるーッ!」
……何やら衝撃を受けたらしかった。……いや、それ、お饅頭じゃなくてお餅よ……息子。
絵に描いたような素敵な鍋焼きうどん。具は海老の天ぷらと、茹でたほうれん草、甘く煮付けた椎茸と筍、お麩、たっぷりの長ねぎ、そして中央に卵、ナルトも1枚。つゆは関西方面の人が激怒しそうな濃いめの茶褐色で、しっかりとしょっぱく、そして甘い。このお店のうどんだし、そばだしはちょっと濃いめの味付けだ。カツ丼とかもかなりしっかりした味で美味しいのよね。
「……これが、ちから……?」
伸びる餅をピヨーンと箸で持ち上げて不審な顔をしていた息子も、"力うどん"が気に入ったらしい。揚げ玉が散らされ、ナルトも浮かんだ力うどんを、息子は一人で全部食べきってしまった。お餅、1口くれないかなー……と狙っていたのだけれど(狙うな)、2切れの餅も綺麗に消えていた。
カップスープ(コーンクリーム)
ここ数日、今日に合わせようと気合いを入れてダラダラしていた甲斐あって、具合はすっかり良くなった。30分に1回くらい乾いた咳が出るけれど、もう余裕でスポーツジムにも行けそうな体調。ああ良かった良かったと息子の弁当を作り、朝食の準備をする。病み上がりなのに昨夜11時まで職場にいただんなの体調の方が心配だったけれど、だんなもなんとか大丈夫そうでひと安心。
復調したばかりの朝食に焼いた卵を出したりするのもどうかなぁと思われたので、ごく簡単にパンとスープの朝御飯。だんなはポタージュ、私と息子はコーンクリームのいつもの組み合わせのカップスープに、厚切りパンをトーストして半分に切ったものと、近所のパン屋「かのん」のデニッシュブレッドを薄切りにしてトーストしたものを適当に盛り合わせる。食パンにはバター塗って焼き海苔1枚ぺろんと乗せていただいた。
柑橘類のスプマンテ割り
バニラ風味のかぼちゃの一口スープ・フォアグラのクロスティーニ
九十九島の焼き牡蠣 2個
フルーツトマトとサンダニエール産生ハムの冷たいフェデリーニ
トリッパの温かいサラダ
アスパラガス入りカルボナーラスパゲティ
春野菜のリゾット
鴨とフォアグラのパイ包み焼き 山菜とホワイトアスパラガス添え
苺のパフェ風
プチフール
ハーブティー
「今度一緒に、合羽橋散策しましょう!」
「しましょう!」
「今度一緒に、Cozimaで飯喰いましょう!」
「喰いましょう!」
なんて話を以前からしていたのだけれど、「だったらいっそ、合わせ技一本で!」という事になったのだった。数週間前から23日にしましょうかと打ち合わせして、レストランの予約もして万事調えていたのに、先週末、お互いに風邪でダウン。どうなることかと思ったけれど、2人ともばっちり今日に体調を合わせてきたのだった。
「せりあさん、だいじょぶですか?」
「うん、Tさんこそ、だいじょぶですか?」
顔合わせるなり苦笑いしながら、いそいそと新橋からバス乗って青山方面に。
そういうわけで、お昼御飯はCucina Tokionese Cozimaでおまかせコース(\5250)。午後、合羽橋散策する予定なのでちょっと急ぎ足で出してくださいなとお願いしたら、見事なタイミングで次々料理を出してくれた。それでもたっぷり1時間50分ほどかかった食事で、突き出しの他、前菜3皿・プリモピアット2皿・セコンドピアット1皿・ドルチェにプリフールと見事なボリューム。すっかりお腹一杯になった。
突き出しは一口サイズのかぼちゃのスープと、ふわっとした食感のフォアグラのクロスティーニ。表面に黒胡椒がガーリガリと削られてふりかけられている。続いてプリッと絶妙な火の通り具合で出された甘くトロンとした焼き牡蠣が2個、レモンを添えて。ジューシーなフルーツトマトの果肉と果汁をソースにしたような冷たいフェデリーニには甘く風味の良い生ハムが2枚添えられていた。
で、初めて食べた、トリッパの温かいサラダ。皿には山芋やうど、ルッコラ、柔らかく火を通した茄子などが酸味強めのドレッシングで和えられて盛りつけられ、そこに寄り添うように分厚いトリッパがごろんごろんと2切れ。今まで、イタリア料理におけるトリッパというものはトマトのソースでグダグダに煮込むものだと思っていたのだけれど、「トリッパのステーキ」のようなその姿にちょっとびっくり。少しも生臭くなく、独特な蜂の巣状のヒダのあるその下は肉とも筋肉ともつかない不思議な食感の層がついている。独特のコリコリ感は残っていて、でも私の知っているトリッパの味ではなくてすごく不思議な感じ。いかにも臓物っぽい歯触りで、臭くはなく、肉の旨さがあってコリコリで。
「……これ、すっごく下処理大変ですよね?茹でたり蒸したりしただけじゃなくて……」
「ええ、ビネガーで、3回茹でこぼしました。大きな瓶1瓶使いました……」
「ひーえー」
「ひえー」
説明いただいた内容に目眩を感じて、「こりゃあ、絶対家じゃ作れませんね」「ビネガー1本使うのは、ちょっとねぇ」と、Tさんと苦笑い。お互い、レシピ本を見たり食材を色々いじくってあれこれ作るのが好きなタチなので
「この料理はあーたらこーたら」
「そう、この食材を使うとこーたらあーたら」
と、食べ物を前にしながら食べ物の話ばかりな私たち。
で、続くパスタとリゾットはどちらも春っぽいもの。ねっとりとした口当たりの、卵たっぷりチーズたっぷりのカルボナーラスパゲティにはアスパラガスが添えられ、独特な香りのチーズの存在感があるリゾットは空豆や菜の花入り。
そしてメインディッシュは小さなパイ包み焼き。中には手をかけて仕込んだようなホロホロの鴨肉とフォアグラが詰まっていた。パイにはマルサラ酒を使ったソースが添えられ、たっぷりの春野菜にはバターのソース。筍にこごみにホワイトアスパラガスに、カリッと揚げられたふきのとうのフリットに……と、使われる食材は山菜が多く、でもちゃんとイタリア料理に仕上がっていた。パリパリのパイの食感が幸せ。
「……喰った……」
「喰いました……」
たっぷり食べてしっかり満足したところで、デザートにパフェ風のグラスデザート。パンナコッタが盛られ、ごく軽い感じのコンポートにした苺がどっさり摘まれ、ホイップクリームとバニラビーンズたっぷりのバニラジェラート。長く細いパイ菓子が添えられていて、これまでこれだけ食べてきたというのに、目の前のパフェにうっとりしてしまいながらこれも完食。苺の甘さが全面に出た、あっさり味のパンナコッタやジェラートが良い味だった。いちじく入りの卵の焼き菓子「ファー・ブルトン」と、フローズンストロベリーをホワイトチョコで固めたプチフールをつまみながらハーブティーを飲み干して、ごちそうさま。
ハニトーバニラ
ジンジャーエール
田原町側から、通りの左側をデーッと進んで、「プロパック」のあたりでユーターンして右側を戻ってくるのが大体の毎回の順路。それより奥にも広大な道具街が続いているのだけれど、このあたりを歩けば欲しいものはたいてい手に入ってしまうので、毎回あまり深追いはしてないのだった。奥の方にはものごっつう安くてものごっつう素敵なお店があるのかもしれないけれど、毎回力尽きちゃうのよね……。
→田窯(「銀のぶどう」系列和食器屋)
→キッチンワールドTDI(調理器具・洋食器)
→おかしの森(製菓道具専門店)
→創亭やぶきた(日本茶器と和風小物)
→プロパック(業務用食材とパッケージ)
→キャニオン(「銀のぶどう」系列洋食器屋)
→お鍋の博物館(鍋専門店、店内に水が飲める椅子つきの休憩コーナー有)
→本間商店(業務用食材)
→まいづる(食品サンプル)
→Dr.Goods(輸入調理器具)
→陶庵やぶきた(和食器)
てな感じに見て歩き、今日は食材少しと調理器具少し、合羽橋訪問の折に毎回1個ずつ買ってきているミニレンゲ入りサンプル(今回はセール品だった月見うどん)を。お皿もいくつか欲しいものがあったけど、「今買ってもしまう場所ないし!」と、ぐっとこらえて帰ってきた。
「……疲れましたね」
「もう、日も暮れちゃいますね」
ヨロヨロと疲れ果ててバスに乗り、とりあえず上野に移動してお茶でも……と思ったのだけれど、夕方5時過ぎの甘味屋さんは店頭に行列状態。
「……あ、あのビル、あのビルでねぇ、ハニトー喰えますよ、今ならガラガラじゃないかな」
「ハニトー……」
「ええ、ハニトー」
ハニトーハニトー言いながら、疲れていたこともあってヨロヨロとカラオケボックスPasela系列のアジア飯屋Who's Food'sへ。すんごく美味しいって店じゃないけれど、あのハニトーは、見たことない人だったらとりあえず仰天できるシロモノで、Tさんが「あれ、気になってたんですよー」とかおっしゃるもんだから思わず連れてってしまった。
「じゃあ、ま、食べましょうかハニトー」
「……うう、こんなに種類が……」
「そうそう、"ハニトー"じゃないのもあってね、こっちはメープルとか、こっちは練乳とか」
「……やっぱりハニー、ですかね」
「ですよね」
と、基本中の基本「ハニトーバニラ」を注文。やってきたのを見て、期待どおり仰天してくれるTさん、それを見て笑う私。
一斤のパンにこれでもかとバターを染みこませてトーストし、バニラアイスをごろりとトッピングしてこれでもかとハチミツをトッピング。今日のはなんだか、ハチミツ増量キャンペーンでもやっているのかというハチミツの多さだった。アイスの上からハチミツかかってる感じ。
「……うわ、アイスの甘さにさぶいぼ立ちましたよ」
「あはは、今日のはまた、やたらと甘い……気がします」
「すごいですねぇ」
「ね、すごいでしょう」
きゃあきゃあ言いながら、窓から日が暮れていく不忍池の景色を眺めつつ、ハニトーをもりもり食べてから、上野駅でTさんとお別れして帰ってきた。もう私は、夕御飯は絶対無理……という感じ……。甘かったぁ〜。
だんなは今日もお仕事で、息子は今日はだんなの実家で私を待っていてくれて。私の帰宅は7時前だったけれど、嬉しいことにお義母さんが息子の夕食もお世話してくれていて、食事をいただいてから息子は帰宅。
「君の夕飯は何だったの?お母さんはね、ハニトーだったよ」
「んとね、ぼくはね、おすしだったんだよ。イクラとか、たまごとか」
「お、いいなぁスシか!」
息子は、今日はおじいちゃんと2人でお出かけして楽しい午後を過ごしたそうで、新しいおもちゃと少しのお菓子を持って帰ってきた。お母さんもね、今日はすっごく楽しかったんだよー。
食欲ないなぁ、と布団から抜け出すと、だんなも
「なんか俺も、今朝はスープだけでいいやーって感じ……」
だそうで。……だんなの夕飯もハニトーだった……?ってことはないか。
やっぱりどうも胃が重い感じがするので、朝御飯は私もだんなもビーフコンソメスープを1杯。薄めに入れてゆっくりいただいた。今日くらい胃を休めておかないと、明日の夜はホルモン喰ってホッピー飲みに行く予定だし。
牛とじ重
豚汁
麦茶
「ねぇね、おかあさん、おうえんにきてくれる?」
上目遣いに「おしごとあるから、ダメかなぁ?」と言われてしまい、こりゃ行かなきゃいけないよなぁと見に行った。
息子は案外とちゃんとボールを追いかけていて、私が見ている目の前でシュートを決めて1点入れた。おーおーちゃんと動いているなぁ、いつのまにか少年っぽく育ってきたなぁ……と感慨深く眺めつつ、予定終了時間を大幅に過ぎて今日の分の大会(今日はサッカー大会)は終了。もう1時近くなってしまい、お弁当買って帰宅してわーっと食べて、その数十分後にお迎えに行った。
買ってきたのは、先日から広告をちらちら見ていて気になっていた、「ほっかほっか亭」の牛とじ重。カツ丼の牛肉版みたいなもので、甘辛いタレで薄切り牛肉を煮て、卵でとじた丼もの弁当。120円追加して豚汁もつけてもらい、「……お、案外ちゃんと豚肉も入ってるよこの豚汁……」と思いながらカツカツと急いで食べた。お弁当屋さんのいかにもな味付けのちょっと濃いめの甘ったるい味の丼。御飯はたっぷりで、かなりの食べ応えがあった。添えられた紅生姜も、もぐもぐ。
菜の花のからし醤油
鶏肉と小蕪の炊き合わせ
鯵の塩焼き 大根おろし
紅ズワイガニの味噌汁
羽釜御飯
ビール(モルツ)・麦茶
フルーチェ(苺味)
「……食べるところは全然なさそうだけど、だしは美味しいのが出るかもー」
と、これも買ってきた。
鯵はシンプルに塩焼きにして大根おろしを添えて。蟹は、
「……生きたままナイフで両断されちゃうのと、生きたまま茹でられるのと、どっちが死に様としてマシかしらん……」
と少々悩み、「私まだ生きています」という顔をしている蟹にナイフを入れるのはどうしてもためらわれてしまったので、生きたまま茹でられていただくことにした。赤く茹であがったところで包丁入れて両断して、軽く煮込んで味噌汁に。予想どおり、ほとんど食べるところのない蟹だったけれど、味噌汁の味はゴージャスなものになった。
で、そろそろ季節の菜の花は、さっと茹でてから水気絞って一口大に刻み、最初に薄口醤油を和えておいてから食べ際に薄口醤油と練り辛子とだし汁を少しずつ合わせたものをザッとかけて、おひたしっぽく。小蕪は一口大に切って、鶏と一緒に薄口醤油だけで味をつけた優しい味の炊き合わせにした。
この、だしも使わない、味醂も塩も使わない薄口醤油だけで煮上げるやり方は、「青柳」の小山裕久さんのレシピ(多分この本かこの本で見たんじゃないかと……)なのだけれど、「ああ、こんな簡単でこんなに美味しいのがちゃんとできるんだ」と色々と参考になった料理のひとつ。
行平鍋をカンカンに熱し、そこに油をひかずに鶏もも肉を皮目から入れる。当然くっつくのだけれど、それを恐れずにじくじく焼いて、タイミングを掴めばその皮がペロンと綺麗に鍋から剥がれてくれるので、ゆっくりとひっくり返しつつ全面を焼き付ける。そこに蕪を加えて「お愛想程度に」染み出た鶏の脂を絡め、水をひたひたに注いだら10分ほど煮込み、最後の最後に薄口醤油を大さじ2ほど。煮含める必要はなく、醤油を入れたら適当なタイミングで火を止めて、できあがり。「お愛想程度に」といった風の表現といい、最後の醤油味の馴染ませ具合の指示といい、微妙に不親切な料理本だったのだけれど、小山さんのレシピ本で「日本料理」についての構えがちょっとだけ抜けるきっかけができた。この料理は蕪を見ると、思い出してしまう料理のひとつ。
ここのところ、まともに料理しなかったりできなかったりだったので、自分なりにあれこれ考えて作ってみたのだけれど、悲しいことに自分の作ったどの料理よりも「チャンジャ」(タラの内臓のキムチ)が旨い。先日買った白菜キムチはさすがに酸味が強くなってしまっていたけれど(……これは炒め物にでもしよう……)、チャンジャは腐りもせず酸味も出ず、ただただまろやかになっていく感じ。辛くて甘くてコクがあってまろ〜んとしていて、酒にも御飯にも似合う凶悪な食べ物だ。
「……うわーん、どの料理よりもこのチャンジャが旨いんですけど!」
「いやぁ、そんなことないよ、今日の菜の花とか、鶏とかすんごく旨いよ」
だんなは慰めてくれたけど、でも、間違いなくこのチャンジャがこの食卓で一番旨い食べ物だった。なんかすっごく悔しい……。
デザートは、息子のリクエストに応えて、フルーチェ苺味。フルーチェ1袋は「4人分」とあるけれど、私にとってはあれは「2人分」の分量で、3人で食べるとほんのり物足りなかったりして。
カフェオレ
「ん〜……久しぶり〜……いいかも〜」
と、買ってきた。ハムも買い、今朝はハムエッグマフィン。目玉焼き用リング使って丸い目玉焼きを作り、バター塗ってトーストしたマフィンにハムと共に挟んでいただいた。お供にいつものカフェオレ。
だんなも私も卵の黄身は半熟のが好きなのだけれど、今日は半熟どころか限りなく「生」に仕上がっちゃって、囓るなり黄身がだばだばだばとこぼれ落ちた。……卵焼くの、ちと焦りすぎちゃったらしい。
アイスカフェオレ
いまいち時間的余裕がなくて、昼御飯はサンドイッチ買って家でもしゃもしゃと。
最近買いまくりのパン屋さん「かのん」の200円ちょっとの胚芽パンサンドイッチは、2種類が2切れずつ入った野菜たっぷりのもの。テリヤキチキンにレタスとキュウリとトマトが挟まった甘辛味のものと、卵サラダと厚切りトマト、レタスときゅうりのマヨネーズ味のもの。朝淹れて冷めちゃったコーヒーに牛乳入れて、アイスカフェオレにしてたっぷり飲みながら。
突き出し100円 揚げ餃子×4
カクテキ
ポテトサラダ
牛ユッケ
タン・シロ・ハツ・ピートロ・ハラミ
3種盛り(レバー・地鶏・カシラ)
にんにくのオイル焼き×2
長ねぎ
自家製ポテトグラタン
石焼ビビンバ(ハーフ)
クッパ(ハーフ)
鮭おにぎり&玉子スープ
ホッピー×2
黒ホッピー×5
カルピス・ラムネ
……などを、総勢4人でわいわいと。
「M井さんお久しぶりでーす。今度ホルモン喰いながらホッピー飲みませんかー?翌朝焼き肉臭にんにく臭ふりまきながら出勤しても良いなら他の曜日でも良いんですが、もし良ければ25日の金曜の夜にでも」
と先日メールしたら、
「25日(金)はオッケーです。そのままお泊まりコースでお願いします。というか平日にニンニクの残り香を漂わせての出社は、猛烈に避けたいです。」
というメールが返ってきた。わーいわーいM井さん久しぶりー。
M井さんがどのくらい変人かと言うと、
- 常に敬語
- 年下の私にも、更に年下の息子にも、M井さんは基本的に常に敬語。しかも雅な敬語。箸の使い方とかも、やたらと綺麗。
- 服装はいつも一緒
- M井さんは常に常に春夏秋冬ダークカラージャケット・黒ズボン・白ワイシャツ、その下に黒半袖シャツの装い。服装に頓着しないのではなく「わたくしはこの白いシャツを14枚持っております。ちなみに下の黒いシャツは20枚ほど、黒ズボンは4本ほど所有しています」だそうで。ちなみに「パジャマ」という概念もお嫌いなのだそうで、夜寝る時も同じ装い(一応「夜用」と称し着崩れてヘタったズボンやシャツを着用する)。
- 常にA4版のノートを装備
- ひらめいたアイディア、やらねばならぬ事をメモするA4版ノートを2冊(1冊仕事用、1冊プライベート用)を装備。ノートを防護するお手製の「ブックカバー」は無駄に厚くて無駄に重い金属板が表紙裏表紙についており、カバー素材は濡れても大丈夫なプラスチック製。「この板、理論上はトカレフも防げるんです」、防がんでいい。
- 常に「100道具」を装備
- ジャケットの下には、左右肩掛けベルトにて小袋が2つ。M井さん的「これがないと困るでしょう?」というものが山のように入っている。「7つ道具」どころじゃない。異様に多い。各種筆記用具、出力高めの明るい懐中電灯に、自転車パンク修理キット、レンチにライター。他にも色々あるらしいけれど、「お見せできません。由紀殿は"スカートの中見せてください"と言われて応じられますか?無理でしょう?」と言われた。カイロや冷えピタ、風邪薬は小袋内ではなく鞄の中に常備しているらしい。現在、エタノールを装備できていないので補充しなくちゃいけないらしい。
……と、目立つところだけでこんな感じ。
そんな友人M井さんと津田沼駅で待ち合わせ、私やだんなはこれが二度目の「しちりん」へ。"にんにくのオイル焼き"が名物の、ホルモン焼きのお店、ホッピーも常備。一度行って「なんてステキなお店だぁ!」とハマッてしまったのだった。
ほんの一口ずつの「100円突き出し」があるのだけれど、今日のメニューは揚げ餃子。4人分注文し、息子には「お子様サービス」のカルピスを、大人3人はホッピーを。豚タンだシロ(豚の小腸)だハツだハラミだレバーだと、今日もあれこれ食べてきた。苦みと甘みのある柔らかなレバーとか、コリッとした腸とか、ちょっと渋みのあるハツとか、相変わらず美味しい。
でも、今日の肴はとにかくM井さんで、
「M井さん、それだけのためにパソコン買い足したの?」
「それだけではない!簡単な事だ計算したまえ。小学校3年までのレベルでけっこうだ!」
「……髪の毛、自分で切ってるんですよね?後ろ髪とか大変じゃない?」
「由紀殿はピアノ引く時ペダルを眼で見たりはしないでしょう?それと同じです」
「……でも、最初は下手だったでしょう?」
「ええ、最初はレベル低いですよ、しかし徐々に上達する!だから若いうちに失敗しておくのだ!」
「ふーん、小さなノートも持ち歩くようにしたんですね」
「これなら胸ポケットから2秒で出せる!A4ノートだと5秒かかってしまうので瞬時に対応できない!」
伝票締めてもらったけど、なかなか来ない。
「発光信号送りましょうか?」
そこで懐中電灯とか出さなくていいから。
てな感じに、久しぶりのM井節をそりゃもうおおいに堪能した。あー楽しいなー……十数時間でお腹一杯になって「もういいよM井さん、黙ってて」となっちゃうんだけどね。
シメにはそれぞれクッパつついたりおにぎり囓ってスープ飲んだりして、午後9時頃にふらりふらりと店を出る。
「そうそう、ハーゲンダッツの新商品出たんだよ、チャイ〜♪」
酔っぱらいながらアイス買って(スパイス臭ぷんぷんで美味しかった……)、ペットボトルのお茶買って、M井さんも一緒に我が家でだらだら。
お茶
「M井さん、今日の御予定は?」
「あきはばら」
「……ああ、お買い物ですか……」
「ええ、お買い物です」
くだらない話をしていたら、だんなも起きてきた。くだらない話、更に継続。
「……で、だから……で」
「……はぁ……」
「……やっぱ、M井さん、ヘンですよ。ヘンですってば」
「いや、今の話は文法的に正しい!文脈的にも間違ってない。だからわたくしは正しい!」
「……そうでちゅねー」
「……そうでちゅねー」
「君達。そこの夫妻、人の話はちゃんと聞きたまえ!」
ちゃんと全部聞いているとねぇ、だんだん自分が宇宙人のようになってしまうのよM井さん。
朝食はさっぱりと、中華粥。干し貝柱ざくざく入れて煮込み、最後に塩漬けの薄切り豚肉を混ぜ、「鹹痩肉粥」という感じに。油条(揚げパン)は残念ながら買えなかったので、添えたのは香菜とピータンの2種類。適当に添えながらいただいた。
茄子野菜炒め定食
「ぼくは、ラーメンが食べたいなぁ〜」
の一言で、「穴(=虎の穴)か穴か?」「いや、でもさすがにアレはちょっとこってりすぎ……」「うん、ラーメンならラーメンで、もうちょっとさっぱりしたものを……」ということで、お気に入りの中華定食屋さん「太閤園」に向かった。
「おすすめは、"野菜炒め""肉野菜炒め""茄子野菜炒め"の3段活用炒め物シリーズです。茄子野菜はー、"肉"がついていないけど、ちゃんと肉入ってます」
「じゃ、じゃあわたくしはその茄子野菜で」
M井さんは勧めに従い「茄子野菜」で。私もちょっと久しぶりな「茄子野菜」。息子はシンプルな醤油ラーメンで、だんなは炒飯。油っこくはないのに油たっぷりの炒め物がキモのこのお店、今日の茄子野菜も素材1つ1つにしっかりキラキラと薄い油の層がまとわりついている。味つけは、醤油とオイスターソースと酒がベースだと思われる甘辛ダレで、でもどうにも再現できそうにない不思議な味。毎回微妙に具が違っていたりするのだけれど、今日は白菜とキャベツ、人参と玉ねぎ、そして茄子と豚肉だった。白い芯の部分を斜めに薄くそぎ切りにした白菜もキャベツもシャキシャキッとした歯触りで実に美味しい。美味しいな美味しいなぁと思ってばくばく食べていたら、M井さんがそれに負けないスピードでカツカツと平らげていた。気に入っていただけたようで、何より。
野菜入りスープ餃子
朝の中華粥の残り
冷茶
手元にあるのは、モニター商品(数日以内に要レポート提出)の冷凍餃子。「スープ餃子」とのリーフレットがついていて、それによると添付の濃縮スープを400mlの湯に溶いて、そこに冷凍餃子を放り込んで中まで火を通せ、とある。スープに野菜を加えても良い、とも。スープに湯を溶いてみたらちょっとインスタント臭さが鼻についた事もあって、玉ねぎとピーマンとブロッコリーと人参とエリンギとさやいんげんなどドカドカ加えて煮込んでみる。もうこのスープだけで満腹になりそうな具沢山スープになった。
息子には白い御飯を用意してやり、私は朝のお粥が半端に残っていたので「スープ餃子には激しく合わないけど……」と思いつつ、それを温めなおして。少量残っていた菜の花は、サッと茹でてカレー粉混ぜたマヨネーズでささっと和えて箸休めにした。
明日は息子のランドセル買いに出かける予定。
あちこち見て歩いたけれど、最近のランドセルはおっそろしく軽くてびっくり。色も豊富らしいけど……「オレンジ色がいいなー」とか「ロイヤルブルーがいいなー」とか「リリカルでアンニュイなグレイッシュパープルがいいなー」とか息子に言われたらどうしようかしら(ま、案外息子は保守的だから「黒でいいなー」とか言うんだろうな)。
ミルクティー
昨夜、だんなは友人の結婚式に出席するため出かけていったのだけれど、息子はやけに悲しそうだったのだった。
「おかあさん、おかあさんは、おとうさんとラブラブなんでしょ?ちゃんと好き好きしなきゃダメよ?」
なんて私に言っていて、「うん、お母さんとお父さんは仲良しだよー?」と答えていたのだ。なんでそんな事を……?と思っていたら、帰宅しただんなに
「きょうは、だれとけっこんしてきたの?」
と言っていたのでやっと理解した。いや違う違うお父さんが結婚式したんじゃなくて、お友だちが結婚したのをお祝いしに行ったんだよ……と説明して、息子もやっと正しい理解がなされた模様。そりゃ、自分のお父さんが別の人と結婚してきちゃうと思ったら、不安な気持ちにもなるわよねぇ。
食べたらとっととお出かけしようということで、昨日おやつにと買ってきたバームクーヘンを適当にさくさく切って紅茶と共に。昨日、なんだか無性にバームクーヘンが食べたくて、「ヨード卵光」シールが貼られたパック入りバームクーヘンをスーパーで買ってきたのだけれど、なんとだんなが持ち帰った結婚式の引き出物がヨックモックのバームクーヘン。欲望の赴くまま買ってきてしまわないで、6時間くらい待っていれば良かったんじゃないのー……と笑ってしまった。
今の我が家にはバームクーヘンがたっぷり。幸せ。
オニオングラタンスープ
ビーフ100%ハンバーガー
ドリンクバー
「……あー……ロイホでさ、魅力的なセットメニューあったんだよなぁ……」
だんなが気になるそのメニューとは、アメリカ〜ンな感じのハンバーガーとニューイングランドクラムチャウダーのセット。ハンバーガーは良いねステキだね私も恋しいわということで、久しぶりのロイヤルホストに向かってみた。
だんなはその魅惑的な組み合わせのセット、私はクラムチャウダーの代わりに大好物のオニオングラタンスープを選び、ハンバーガーを。息子は子供用スパゲティミートソースを。ドリンクバーからソーダ類持ってきてクピクピ飲みながら、思ったよりもしっかりとボリュームのあったハンバーガーを堪能した。大きな皿の上には、市販のバンズの2倍くらいありそうな大きなパン、そしてハンバーグ。ハンバーグの上には薄切りにされたピクルスが数枚乗せられ、そして脇にレタスとトマトと玉ねぎが添えられている。ケチャップはなく、代わりにサウザンアイランドドレッシングに似たソースがココットケースに入れられて。
噛みしめると肉汁溢れるハンバーグ、表面がバリッとした食感の歯ごたえのあるパン、全部積み上げると大口開けた高さにちょっと満たないほどのボリュームになる野菜など、懐かしげな味のする美味しいハンバーガーだった。これで山盛りのフライドポテトでもついていたら完璧だったのだけれど、
「んー、でも満足♪」
「あはは、思ったより旨いね、すごい満足……」
と、だんなと2人ハンバーガーをもりもり食べて満足満足。オニオングラタンスープも、チーズがいまいち味気ないものだったけれど久しぶりに口にできて幸せだった。
で、その後はわちゃわちゃとお買い物。
息子は「ビビッドでリリカルなイエローがいいなぁ」なんて事は言わなくて、
「ランドセルはね、くろ!くろがかっこいいと思うよー」
と、これ以上なくスタンダードな黒色のランドセルを選択して、無事にそれをお買い上げ。クラリーノ撥水加工つきなんちゃらという定価4万円弱のものを42%OFFで買うことができた。最近のランドセルは、ほんっと軽くて素晴らしい。あとは、ユザワヤ内をぷらぷらしたり、本屋を覗いたり。
ビール(コロナ)・コカコーラ
500gの強力粉にお湯に溶いたドライイースト入れて塩入れてオリーブ油入れて、元気よくえっさほいさとこね上げる。10分ほどこねたら綺麗に丸くまとめて表面にオリーブ油でコーティングしてからボウルにころりと入れ、ラップをして「弱」設定のこたつの中に。1時間ほど放置すれば2倍くらいにンプーッと綺麗に膨れた生地と御対面できる。冬のピザ生地作りはこたつがとてもお役立ち。
いつも500gの小麦粉から4枚くらいの生地を作っていたのだけれど、今日は小さなサイズで作りたいなぁ色々具を変えて……と思い、7枚くらいに分けてみる。2枚は冷凍して取っておき、残り5枚のミニサイズのピザ生地を夕飯用に。さすがにちょっと多いかなぁ、もう1枚冷凍しておけば良かったかなぁ……と思っていたのだけれど、今日の息子は呆れるほど良く食べて、
「これもね、2つもらうよ」
「こっちのピザもね、2つ食べるよ」
と、焼くもの焼くものきっちり1/3量ずつもりもりと食べていく。
結局、大人が食べた分量と1〜2切れしか違わない分量を平らげて、
「はぁ〜、おなか、ぽんぽんになっちゃった♪」
と御満悦の息子。一体どこにあの分量のピザは消えていったのだろう。ちょっと怖い。
1枚1枚微妙に具を変えて焼いたピッツァは、どれもなかなか良い出来だった。1枚目はシンプルにトマトソースとモッツァレラチーズ、生ハムとルッコラで。2枚目にはゆで卵やアスパラガスを散らし、3枚目はトマトソースは抜きにして、生のトマトとアスパラガスを中心にした野菜のピッツァに。他にも黒オリーブやアンチョビを用意して散らしてみたり、トマトソースとピザ用チーズだけでいただいてみたりと、色々試して遊んでみた。
長らく焼き加減とかオーブンの使い方に悩んでいた自家製ピッツァだけれど、やっと「我が家での作り方」が確立してきた感じ。
まず、デロンギ社のピザストーンを、最高温に設定したオーブンでよーくよーく空焼きしておく。オーブンは上下とも火をつけて、ピザストーンは天板に乗せて一番上の段にセット。そこに成形した生地を、具なしの状態で滑らせるようにストーンの上に流し置き(私はペナペナに曲がるポリプロピレン製のまな板に乗せて、ツルーッと移動させている)、3分下焼き。全ての生地を下焼きの状態にしておいて、あとは1枚1枚食べながら「本焼き」していく。適当に具を乗せて、下焼きの焼き具合とか具の内容や分量によって様子を見ながら、本焼きは1枚2分から3分半くらい。ミニピザだとちょうど1枚を皆が適当につつきおわりそうな頃に次のが焼き上がることになる。
塩やオリーブ油やハーブ加えた缶詰の水煮トマトを軽く煮込んだ自家製トマトソースをたっぷり使った自家製ピッツァは、でも油っけは少ないし、チーズもピザ屋のものほどギトギト大量に使っていないのでとても食べやすい。今度はもうちょっと気合い入れて具を色々用意してまた作ってみよう。前に作ったテリヤキチキンピザがねぇ、めちゃめちゃ旨かったのよ……。
カフェオレ
四つ葉ヨーグルト
苺 with コンデンスミルク
「……というわけでー、うどんじゃなくて、パンでもいいですか?」
「……いいですよー……」
「いいですよー」
だんなと息子にも快諾いただき、朝食はバタートーストとカフェオレ。パンの分量は控えめにして、深皿に山盛りの苺と、甘み少なめのヨーグルトをぱくぱく。
現在、我が家近辺で買える苺1パックの底値は398円くらいだ。これが2パック500円くらいになったらジャムにしたりシロップ作ったりこれでもかと色々遊んでみたいなぁと思うのだけれど、まだまだ高級品な感覚が。果物はお高いね。
豚肉と玉ねぎ、ピーマンのカレー風味炒め
鶏唐揚げ
粉ふきいも
ほうれん草の胡麻和え
ふりかけ御飯・いぶりがっこ
抹茶入り玄米茶
「スタイリッシュクレイジーアクション」なるゲームで、剣と拳銃を持ち替えながら悪魔をざっくざっく華麗に美しくカッチョよく倒していくゲームなのだけれど、私はこの手のゲームはとにかく苦手だったりして、ゆでに私が操る主人公は一向にスタイリッシュになってくれない。EASYモードで始めたはずなのにザコ敵に地に這わされ、中ボスには5〜6度挑戦しても勝てず、悲しいほどにヨレヨレだった(でもいいの、それでも面白いから……)。
何もかもうっちゃって午前中数時間遊んでしまった後、一人お弁当。昨夜の夕飯時に何もお弁当の仕込みをしていなかったので、今朝起きてから御飯を炊き、材料を刻み、あれこれ作った。豚薄切り肉を使った炒め物をメインのおかずにしよう……ということで、和風な味のカレー炒めに。
玉ねぎとピーマン、パプリカは適当にざくざく切り、豚肉と一緒に炒め合わせる。火を通してから醤油と味醂で味をつけ、そこにカレー粉をパラパラパラッと、風味をつける程度にふりかける。あくまでも和風な味のカレー炒め。「カレー」じゃなくて「お蕎麦屋さんのカレーうどん」みたいな味になると御飯のおかずになるかなぁ……と思いつつ作ったら、ちょうどそんな味のおかずになった。炒め物の隣には粉ふきいもを詰め、ちょっと甘めに味つけたほうれん草の胡麻和えも。息子のお弁当用にと買ってあった鶏から揚げも隅っこに詰め、適当に作った割には味も外見のバランスもなかなか良いお弁当ができあがった。
「……でも息子には、このカレー粉は辛かったかしら?」
と思いつつ、あったかいお茶淹れて。我が家にはS&Bのカレー粉も常備されているけれど(やっぱりこれが基本の味なのよね……)、以前朝岡香辛料のカレー粉を買ってみたことがあって、少量香りをつけたい時などはこれを主に使ってみている。S&Bのよりツンと強めの香りが漂い、でも辛さはさほど強くないのでなかなか重宝。
朝岡香辛料の商品は、実験器具チックなガラスの器のラインとか商品シールのシンプルさなどが大好きで、買い揃えているスパイス類はほとんどがこの会社のものなのだけれど、取り扱い店があんまりないのが悲しいところ。明治屋には揃っているので、立ち寄る機会があるたびにスパイスラックを眺めるのが習慣になってしまった。エスニック料理に使われるレモングラスとかカー(生姜)、バイマックルー(こぶみかんの葉)なんてものまであるのが素晴らしい。
白いきのこの吸い物
茄子の揚げ焼き おろし醤油
ロメインレタスのサラダ
冷茶
「……そうか……魚は明日だったか……」
と、肉買って帰ってきた。オージービーフ、もも肉のステーキ用の小さいのが2枚でたったの398円。おかずにするにはちょっと物足りない感もあったけれど、ステーキ丼にして食べるには充分すぎる分量だったので、これを買って帰ってきた。だんなはどうも激ジョブらしいし、2枚のステーキ肉使って、息子と2人ステーキ丼。
肉は塩胡椒しっかりめにして焼きつけて、ミディアムレアの状態で引き上げる。肉を取り出したフライパンにバターと醤油を落とし、溶かしてほんの少し煮詰め、御飯にかけるタレにする。上から白髪葱と黒胡椒を散らして、できあがり。
あとはブナピー、エリンギ、えのきだけを使った、白いきのこだけを具にしたお吸い物。茄子は薄切りにしてあげ焼きし、おろし醤油を絡めた。ロメインレタスと玉ねぎとにんじんのサラダも添えて。
「……寒いから、居間で食べようか?」
「おかあさんはー、コナンが見たいのね?」
「うっ……バレましたか?」
「コナンなのね?」
「はい……」
息子に見事に見透かされてしまいつつ、名探偵コナン見ながら居間で夕飯いただいた。バターと醤油が染みた牛肉と御飯がしみじみ美味しい。ステーキ丼は赤ワイン使ってーとか、ごぼうやきのこ加えて具沢山にー……というのは私はあんまり好きじゃなくて、味つけはバターと醤油以上!具は肉と葱だけ以上!みたいなのがお気に入り。だから今日のステーキ丼はとってもとってもお気に入りな味なのだった。満足。