食欲魔人日記 07年05月 第4週
5月21日 月曜日
金目鯛をテリテリに煮付けました。うま!
「クーロンヌ」の
 ツナパン
 クリームクロワッサン
カフェオレ

昨日、筑波で1時間半ほど時間を潰す必要があって、
「……そういえば、美味しいパン屋さんあったよね?」
そこでお買い物しませんか?時間もつぶれるし、と、友人にクーロンヌというパン屋さんに連れて行ってもらった。筑波は何度か来たことがあって、このお店も何度か買い物に連れてきてもらったことがある。広々とした店内に豊富な菓子パン総菜パン。店頭にはホットコーヒーとカルピス(!)のディスペンサーがあって自由に飲めるようになっている。値段も手頃。地元にあったら日常的に利用したいような素敵なお店だ。

夕方遅めの時間ということで、常ほどには品揃えがなかったらしいけれど(友人談)、それでも美味しそうなパンがあれこれ並んでいた。私はツナパンと、ホイップクリームを詰めたクロワッサン。本当は壁に掲げられた「コッペパンにお好きなクリームお詰めします」という看板がだんなと2人気になって仕方がなかったのだけれど、コッペパンは残念ながら売り切れ。クリームクリームクリーム、と、頭の中がクリームでいっぱいになってしまって、ついついクリーム入りクロワッサンというヘビィなものをトレイに乗せたしまったのだった。脇では息子が「じゃあ僕は、クリーム詰めのメロンパーン!」とか言っているし。

正直、昨日はかなり飲み過ぎた感があって(だんなと2人で泡盛を3合近く空けた……)、胃が思い感じ。クロワッサンは冷蔵庫にしまって明日食べようかなとも思ったのだけれど、ツナパンがふかふかしていて美味しくて、ついつい結局クロワッサンにも手を出してしまったのだった。……昼は抜いておこう……。

ゴーヤーのおひたし
トロアジのたたき
殻つき帆立のタルタルパン粉焼き
金目鯛の煮付け 茹でほうれん草とゴボウ添え
大根の味噌汁
羽釜御飯
麦茶・抹茶入り玄米茶

ゴールデンウィーク直前から比較的まったりモードだったお仕事、「仕事はまとめてやってくる」の格言(?)そのままに、あそことここと久しぶりのあんなところからと、山のようにお仕事が降ってきた。今頑張れば、きっと息子の夏休みの頃に懐があったかくなる。がんばろうがんばろうと、真面目にお仕事しつつ、昨日買ってきた魚を使った夕御飯の下ごしらえものんびりと進めていた。

2杯の蟹は、蒸してから足の部分は冷凍に、殻の部分は近日中にパスタ料理にでもするかと、とりあえず冷蔵に。3枚おろしになっていたトロアジは全部丁寧に叩いて、殻つき帆立はタルタルパン粉焼き。玉ねぎとピクルス、ゆで卵とマヨネーズでシンプルなタルタルソースを作って、それと共にパン粉を散らしてオーブンで5分ほど焼いた。

メインディッシュは、金目鯛の煮付け。甘辛くテリテリに煮てね、と、だんなからリクエストが入っていたので、リクエストにお応えしてテリテリにすることにした。最初、割烹料理屋さんのご主人のレシピを確認し、その後小林カツ代さんとケンタロウさんのレシピを確認し、
「……小林家ではゴボウが必須なのかしら?」
と、小林カツ代さんとケンタロウさんのレシピを見比べる。どちらも細切りにしたゴボウを一緒に煮るレシピだった。分量は金目鯛の切り身を使ったものになっていたけれど、適当に3倍量くらいに調味料を調整して、内臓とウロコを落とした金目鯛を丸のままスキレットで煮ることに。

確かに、ゴボウと一緒に炊いた金目鯛はすごく美味しく煮上がった。ゴボウの独特な泥臭さが金目鯛と似合うし、こっくり煮えたゴボウはとても美味しい。この煮汁だったら青菜を合わせてもきっと美味しいなと、茹でたほうれん草もたっぷり添えてみた。今日はさすがに休肝日にしようということでお酒は用意しなかったけれど、箸休めにゴーヤーのおひたしも。

あまり煮魚は作ったことがないので、半ば不安になりつつの調理だったのだけれど、甘辛さも煮詰まり具合も非常にばっちり。昨日お刺身にして食べて思ったけれど、買ってきた金目鯛は本当に美味しかった。サイズも3人家族でつつくには大きすぎず小さすぎずの手頃な感じ。

「あの魚市場、危険だよ、すっごく危険だよ……超楽しいよ」
「前回私が行ったとき、呆れるほどたくさん買ってきた気持ちがわかってくれた?」
「うん、わかった……ありゃダメだ、危険だ……」
危険だ危険だ、次行ったらまた大変なお買い物しちゃうよ、と、きゃあきゃあ騒ぎながら平らげた那珂湊おさかな市場の戦利品。

5月22日 火曜日
回鍋肉は絶品でした
チーズトースト
カフェオレ
アメリカンチェリー

「食パンあるけど、今日も発酵バターでバタートーストにする?」
息子に聞いたら、「ううん、今日はチーズトーストで」とのこと。息子にも色々思うところがあるらしい、と思いつつ、チーズトーストの準備をした。1kg袋のを買ってきたシュレッドタイプのチェダーチーズはまだまだたくさん残っている。

「ほれ、アメリカンチェリーもね」
チェリー好きの息子のために買ってきてやっていたチェリーも出して、ちょっと酸味が強めだったそれもポクポクと食べる。とうとう八百屋さんで苺の姿を見かけることはなくなってしまった。春も終わりなのね。

もやしのナムル
すじぽん
回鍋肉
野菜と卵のスープ
羽釜御飯
ビール(キリン ブラウマイスター)

昨日から、私は激ジョブスタート。今回は「私は画像加工屋さんですか?」というような内容のものが多くて、1点1点に時間がかかる。夕方になっても今ひとつキリの良いところまで行かなくて、
「すみません……御飯とスープと回鍋肉は絶対用意するけど、あと何か春雨サラダとか買ってきてくださいなー」
とだんなにお願いした。春雨サラダを買ってくる気満々で帰ってきてくれただんなは、でも春雨サラダは駅ビルの総菜屋になかったんだよともやしの袋を抱えていた。もやしは手早くナムルにして、あと、昨夜だんなが仕込みをしておいてくれていた牛すじで「すじぽん」を。なんとなくテーブルの体裁が整った。

「すじぽん」に使った牛すじ肉も、今晩の回鍋肉に使った豚肉も、筑波にあるお肉屋さんで買ってきたもの。友人に教えてもらったそのお店は、なんてことない店構えの普通のお肉屋さんだけれど、牛肉が美味しい。豚肉も超美味しい。冷凍で売られている牛頬肉もかなり良い感じだし、牛すじ肉ときたら絶品だった。今回は
「あのね、このお店、ベーコンも美味しいのよ?」
と教えてもらって、薄切りベーコンも買ってきてみた。値段はそれなり……決して安くはないけれど、この味を一度体験すると「この値段なら決して高くはない」と思えてしまう。

大きな幅広の塊だった豚バラ肉は、塊のまま1時間ほどかけてことこと下茹でしてからスライスして回鍋肉に。茹で上がった肉の脂身の部分が綺麗に透き通るようにプルンと揺れて、あまりにも美味しそうな茹だり具合に
「うわっ、なんじゃこの豚肉」
と、一人わけもなく慌ててしまった。大きなサイズだったその茹で肉は2/3ほどをスライスして、残りはとりあえず冷蔵庫に。

牛すじの方は、昨日の夜、食事を終えただんなが「んじゃ、下ごしらえはしてしまうかね」と台所に立って下煮しておいてくれたもの。これまた美味しそうなすじ肉で(実際美味しいのは体験済)、大ぶりにカットされたものだからかアクもかなりすごい。こりゃ何度か煮こぼさないとねと何度かザバザバやっていた肉は今日から「本煮」ということで、そこからは私が鍋の番をしていたものだった。単に焼酎と水で煮ただけの味つけのないすじ肉は、取り分けて醤油と味醂で煮込むのとは別に、「すじぽん」として鍋からあげたそのままを食べる。刻んだ万能葱とポン酢をかけて食べるだけなのに異様に美味しい。

「すじぽん」を食べるにはまだ少々早いかと思いつつそれも少しだけ小皿に盛って、全体的に「美味しい肉だらけ」な感じになった夕御飯。美味しそうだった豚バラはやっぱり美味しくて、XO醤を少し混ぜた濃厚な回鍋肉だれを絡めたキャベツと一緒に口に含むと最高だった。

5月23日 水曜日
うまいよ、すじぽん。
ベーコンエッグ
チーズトースト
カフェオレ
アメリカンチェリー

昨日の夕飯の肉があまりに美味しかったので、同じお肉屋で買ってきたベーコンも食べてみることに。
「朝御飯だったら、やっぱりベーコンエッグかねぇ?」
と、月並ながらカリッと焼いて目玉焼きに添えた。

私はカリカリベーコンが大好きなのだけれど、市販のベーコンは今ひとつ脂がにじみ出てこない感じ。脂が染み出てカリカリになる前にパサパサの味気ない感じになってしまうものが多くてそれが不満だった。が、このベーコンはとても良い感じ。じわーっと良い具合に脂が染み出てきて、適度にカリカリ感が楽しめるベーコンが焼けた。塩気が少し強めで燻製臭も強め。

「バタートースト?チーズトースト?」
の問いにはだんなから「チーズトースト!」の応えをいただいたので、昨日に続いてパンはチーズトーストに。

ほうれん草のおひたし
すじぽん
蟹とキャベツの混ぜ御飯
野菜と卵のスープ
麦茶

だんなは帰りが遅いそうで、「じゃあ外に食べに行こうかな」「ブロッコリーとベーコンがあるから、生クリーム買ってくればクリームのスパゲティが作れるな」と、色々考える。考えるだけ考えたけど、忙しくて買い物に行くのも外食に行くのも無理だった。しょうがないので、冷蔵庫内のありもので簡単に夕御飯。

食べてしまわなければと思っていた、蟹の腹の部分。ほぐしてトマトソースのスパゲティにするのも良いかと思いつつ、なんとなく御飯が食べたい気分だったので混ぜ御飯にすることにした。本当は缶詰の蟹を使うことになっていたケンタロウさんのレシピを参考に。

バターでキャベツを炒めて塩胡椒、蟹肉も加えてざっと炒めてから温かい御飯に混ぜる。混ぜる時にも少しバターを加えてできあがり。スープは昨日のがあるし、「すじぽん」もまだバケツ一杯食べられる状態だし、と、あとはほうれん草をおひたしにして添えてできあがり。

蟹入りのトマトソースパスタよりはバターの風味の混ぜ御飯が良いかなと思ったのだけれど、息子はあまり蟹そのものが好みではなかった様子。
「カラがあるよ、カラ……」
丁寧に身をほぐしたつもりだったけれど、少しばかり殻が残っていたようで、「カニはこれがあるからなー」とか言いながら取り除いている息子。蟹臭い御飯は私にはとーっても美味しかった(殻に思っていたよりたくさん身が詰まってた♪)けれど、息子には今ひとつだったようで。

5月24日 木曜日
ゴーヤーチャンプルー。豆腐多め。
チョコフレーク with 牛乳

「あり?そういえば、もうパンもなかった」
と気が付いたのが、朝。パンケーキでも焼くか、冷凍御飯で炒飯でもするか、とも思ったのだけれど、久しぶりにコーンフレークの朝御飯でも良いかねと、しけっていないのを確認しつつ久しぶりにコーンフレークの箱を棚から出した。いつ買ったのかも思い出せない(……冬の頃??)チョコフレークの箱を、息子が「これ」と指さしたので、私もお揃いでチョコフレーク。

牛乳かけて、チョコ分がやわやわと溶けてくるのが美味しいよねと話しつつ、本当に久しぶりだったコーンフレーク。家にいる私はまぁ大丈夫だとして、息子は昼までにお腹が空きまくったのではないかなぁと密かに思う。

茹で空豆
すじぽん
雲白肉
ゴーヤーチャンプルー
いんげんと油揚げの味噌汁
羽釜御飯
ビール(キリン ブラウマイスター)

めっきり忙しくて、ゲームも出来ないここ数日。買っただけで読めてない本も溜まる。録画した番組も溜まる。……仕事しているのに仕事も溜まる。……がんばろう。

夕御飯は簡単に、でも美味しいのをちゃんと作って食べたいなと、回鍋肉時に茹でた豚バラ肉の残りを使って雲白肉を少しと、メインディッシュにゴーヤーチャンプルー。「すじぽん」も食卓に出したら、和風に中華に沖縄と大変に節操のない光景になってしまった。「そーみんちゃんぷるー?」と一瞬考えたけれど、それよりもやっぱり白い御飯の方が嬉しいかなと、炊きたて御飯とお味噌汁。

雲白肉のタレは、醤油と胡麻油、XO醤とラー油、少しの砂糖と少しの酢、刻み葱と刻みにんにくと刻み生姜などを混ぜて作ったちょっとピリ辛味のもの。回鍋肉にも使った豚バラ肉は雲白肉にしても絶品で、変なクセのない脂身の部分が常温でふんわりとろけるような食感だった。全てを雲白肉に加工して、ゴーヤーチャンプルーはランチョンミートを使っても良かったのだけれど、「でもこの肉をゴーヤーチャンプルーにしても絶対美味しい」と判断して、雲白肉を軽めにしてゴーヤーチャンプルーにもこの肉を使ってみた。

ゴーヤーチャンプルーは、沖縄のしごくメジャーな家庭料理というだけあって、レシピも色々あるらしい。鰹節を混ぜたり、モヤシを入れたり、「絶対ポーク(ランチョンミート)」とか「ポークはくどいから茹でた三枚肉で充分」とかいう主張もあるらしい。沖縄料理屋さんなどで何度か口にした結果、「モヤシを入れるのはなんだか違うんじゃないか」と思っている。ゴーヤーは当然ながら絶対必要として、あとはポークと卵、豆腐、味付けは塩胡椒というのが私の中のゴーヤーチャンプルーのイメージだった。

本当は、かなりしっかりした歯ごたえの水分少なめの沖縄の豆腐(島豆腐)を使うべきだけれど我が家近辺のスーパーではそんなものが買えるはずもなく、普通の木綿豆腐を時間をかけて水切りしたものを使ってみた。……でもやっぱり崩れやすいことに変わりはなかったようで、外見いまひとつのゴーヤーチャンプルーに。ゴーヤー、1本使った割にはあまりゴーヤーゴーヤーしていないものになってしまった。

ゴーヤーチャンプルーに雲白肉に茹で空豆と、なんだか夏のような献立だった夕御飯。
「ゴーヤーが入っていないゴーヤーチャンプルーは、ぼく好きなんだけどな」
と、野菜はおおむね何でも食べる息子が、"ゴーヤー抜いたらゴーヤーチャンプルーはゴーヤーチャンプルーと名乗れませんがな"といった感じの炒め物をぱくぱくと食べていた。さすがに苦瓜はお嫌いらしい。

5月25日 金曜日
言葉にできない肉っぷりでした
ピーナッツバターパン
アイスカフェオレ

金曜の朝はジム通いをしているだんなのために、
「……ナイススティック買っておきました」
と昨夜告げた。嬉しかった?と聞けば、満面の笑みで「嬉しかった」と。なんてことない菓子パンなのに、だんなはどうにもこれがお好きみたいで、きっちりそれを平らげてジムに向かったようだった。

私の分は、ピーナッツバターをサンドしたコッペパン。昨日スーパーで、息子が好物なのだというポケモンの蒸しパンが安売りされていたのでたまには良いかと籠に入れついでに買ってきたものだった。お供にカフェオレ。

今日は一日雨模様で、明日は息子の運動会予定で、さてどうなることかという感じ。……明日晴れるとしても、ぬかるんだグラウンドで運動会するのはちょっと大変そう。

千葉 「よ志乃」にて
 ジャージャー麺 \730

今日も一日たっぷりお仕事して、夕方になってから息子の音楽教室へ。帰り際
「本当に明日運動会するのかな?延期しますってお手紙、特になかったよね?」
と息子と話しつつ果物や野菜、ハムにチーズにパンなどを買い物した。息子のリクエストは「サンドイッチ弁当」だそうで、フルーツサンド用に、もうすっかり季節はずれな感のある苺も無理矢理買ってきた。

中止という連絡がない以上、一応弁当の仕込みは帰宅してから始めなきゃなということで、
「どうする?家でスパゲティでも作って食べるか、簡単にお弁当かお総菜買って帰るか、どこかで食べて帰るか。……今日はお父さん、遅いらしいし?」
息子に尋ねてみたら速攻で
「醤油ラーメン!」
という返事が。買い物していたらすっかり7時を回ろうとしていて、それじゃあと駅ビル内の中華定食屋さんで夕食を済ませることにした。この店、普通の醤油ラーメンはたったの470円だ。

私は730円のジャージャー麺。言葉にできないほどに肉肉したあんがどっさりかけられた冷たい麺にはレタスとキュウリが添えられている。見た目通りにこっくりと甘辛い肉味噌で、でも椎茸や筍もたっぷり。案外と美味しかった。

「……ジャージャー麺は、高いね。ぼくのラーメンより260円高いね」
壁のメニューをほんの数秒睨むように眺めていた息子がやけに早く差額を計算してのけたので、ちょっとびっくり。
「……どうやって計算した?」
と聞いてみたら、
「470円に30円足すと、500円でしょ。それにもう1回30円足すと530円でしょ。あと200円だから、260円」
私は引き算だったらきっちり引き算としての計算をするので(100-70=30を730の30と足して60、そして600から400を引いて200……)、なるほどなぁと思いながらジャージャー麺を啜るのだった。私、暗算はめちゃめちゃ苦手ですねん……。

5月26日 土曜日
運動会でした
ベーコンエッグ乗せトースト
アイスカフェオレ

昨夜、日付が変わる頃まで降り続いていた雨。グラウンドはびしょびしょだろうし、日曜は晴れという予報が出ているし、土曜の運動会は延期なのでは……と思いきや、しっかりくっきり決行するらしかった。揚げ物を揚げはじめてしまうと「明日詰めて持っていく」というわけにはいかなくなるので、中止の連絡網が回ってくるだろう時間までぎりぎり待機して、連絡がないのを確認してからお弁当の準備。

去年は確か2回延期になって、結局3回お弁当を作ることになったのだった。それがあまりにつらかったので、今年は「もしも翌日に延期になってもなんとかなるもの」を念頭に準備したのだった。

今日決行してくれるのならその方が嬉しい事に違いはなくて、慌ただしくサンドイッチと揚げ物の準備。いつもは「俺はおにぎり担当」とおにぎりをせっせと作ってくれるだんな、今回はサンドイッチ弁当ということでいつもと勝手が違うものの、「じゃあ俺はサンドイッチ担当」とパンにマーガリンを塗りはじめてくれた。
「生クリームは私が泡立てる。ていうか、苺サンドは私が作るから、あと他のものよろしく」
と告げただけで卵サンドやツナサンド、ハムチーズサンドが次々とできあがっていく。素晴らしい。

中止の連絡を待っていたせいで、かなり慌ただしくなった弁当の準備だったけれど、揚げ物もなんとか全部できあがったところで朝御飯にした。バタートーストに、美味しいベーコンで作ったベーコンエッグを乗せたもの。簡単に食べられて昼までお腹が保つものをと、ベーコンをいつもより少しだけ多めに使ったベーコンエッグを6枚切りトーストの上に乗せたのをテーブルに出した。

息子が出発する頃には綺麗な青空も見えていて、私とだんなもレジャーシートを出して応援の準備。

運動会でお弁当
 サンドイッチ(卵・ツナ・ハムチーズ・苺クリーム)
 メンチカツ・鶏の唐揚げ・炒めウィンナ
 マカロニグラタン・ポテトサラダ
 フルーツ(スイカ・葡萄・アメリカンチェリー)
 アイスコーヒー

「サンドイッチ弁当がいい。苺の、クリームのやつも入れてね」

あと、メンチカツと、ポテトサラダと、マカロニグラタンもあるといいなー……と、かなり細かいリクエストが息子から寄せられた今回のお弁当。「苺のやつ」とは、ホイップクリームと苺をサンドしたフルーツサンドのことだ。季節柄生クリームを使った料理を弁当にするのは危険かなと思いつつ、保冷剤を大量に詰めた保冷バッグを使って持っていくことにした。サンドイッチ類とポテトサラダは冷たい状態で持っていき、おかず類は常温で。息子の水筒にはたっぷりの麦茶を詰めて、大人用にはブラックコーヒーを大きな水筒に詰めていった。

各学年、徒競走とダンス類、団体競技が設定され、更に騎馬戦、リレーと、いかにもな感じの運動会。クラス毎に色分けし、色別で総合点数を競っていく、かなり勝負感の強い運動会だ。"順位をつけない運動会"が増えつつあるという話を以前聞いたことがあるけれど、この学校の運動会は私にとってはかなり「健全」な印象があって、好きな感じ。徒競走で一番になれば、胸に金色のリボンをつけてもらえ、一等賞の子供達はみんなとても誇らしげだ。

で、お昼御飯も子供と保護者が一緒に食べる昔ながらの形。レジャーシート広げて、その上に料理をずらりと並べ、「手、あらっといで」「お菓子は後だよ」「まずちゃんと座りなさい」とあちらこちらから賑やかな声が聞こえる中、家族で円座になってサンドイッチ弁当を楽しんだ。

下味をしっかりめに、ソースや塩、少量の粉チーズやナツメグを加えて作ったメンチカツと、いつもの味の鶏の唐揚げ。焼きたてを食べるわけではないしとゆるめに作ったベシャメルソースで焼いたマカロニグラタン(鶏肉入り)と、ポテトサラダ。息子から「ポテトサラダも!」とリクエストがあったので、あえて変なアレンジとかはせずにいつもの作り方で作った。丸のまま蒸したじゃがいもの皮を剥いてつぶし、あらかじめ塩揉みしておいた薄切り玉ねぎとにんじんとキュウリを混ぜ合わせる。味付けは塩胡椒とマヨネーズ。それにサンドイッチに挟むために端を切り落としていたハムも加えた。

小玉スイカは、今がちょうど旬(千葉は小玉スイカの名産地らしい……たくさん売ってる)。フルーツ用に用意したタッパーには小玉スイカと種なし葡萄(多分デラウェア)、アメリカンチェリーを詰めた。こちらも保冷剤を容器の下や横にぴったり貼り付けて持っていったので、かなり良い感じに冷え冷え状態。昼になるにつれ気温は上がる一方で、冷たいフルーツサンドや果物が舌に心地良かった。

お弁当の残りあれこれ
胡麻だれ冷やし中華
ビール(Corona)

息子の出番をひととおり見て、閉会式までは見ずにだんなと帰宅。日焼け止めを塗って行ったのに頬や腕がピリピリとしていて思った以上に日焼けしてしまっていたらしい。
「日焼けすると……なんか疲れない……?」
とか言いつつ、弁当の残りやレジャーシートを片づけるのもそこそこにシャワーを浴びて、それから数時間私は沈没してしまった。

昼寝から目覚めた後も私一人なんだか腑抜けた状態になってしまっていて、
「夕飯は……油そばでも良いかね?……え?冷やし中華の方がいいの?うん、そっか」
と、うだうだしている私をよそに、一人お買い物に出かけて冷やし中華の用意をしてくれた。

ハムと卵、キュウリを乗せた胡麻だれの冷やし中華に、あとはお弁当の残りのサラダや揚げ物などなど。テーブルにあれこれ並べて、これだけは外せないよねとビール瓶持って乾杯する。気温が高くなってくると、ライムをひとかけ落としたコロナが本当に美味しい。昼にたっぷり食べたからあまりお腹空いてないけどねと、冷やし中華以外のつまみはそこそこに、ビールだけはしっかり2本飲んでしまった。

毎年恒例の、春の終わりの大イベントがとりあえず終了して何より何より。

5月27日 日曜日
期待以上に美味しかった東坡扣肉
昨日のお弁当の残り
 卵サンド・苺サンド
 メンチカツ・鶏の唐揚げ
 ポテトサラダ
 スイカ・ぶどう・アメリカンチェリー
アイスカフェオレ

昨日は運動会でお疲れだったはずなのに、今日も元気に早起きしている息子。もう起きてるよこの人……と、私もつられて目を覚まして起きてみれば、キラキラした瞳で
「今日、プール行くって言ったよね?行くよね?」
とのたまうのだった。……いや、プール行くこと、お母さんは約束してない……(ちょっとお疲れ中……)。お父さんに頼んでください。

朝御飯は、昨日食べきれなかったお弁当の残りあれこれ。生クリームをホイップして使い切れなかったものやマヨネーズ和えのツナの残り、メンチカツや鶏からの残りを冷蔵庫にしまってあったので、それらあれこれを出し、パンをトーストにしたりして適当につつくことにした。トーストにポテトサラダを乗せて食べたりするのが案外と美味しい。

稲毛「華香園」にて
 食べ放題 \1580/人
     搾菜
     皮蛋豆腐
     叉焼
     上海小龍包
     焼き餃子
     東坡扣肉
     蟹肉炒蛋
     油淋鶏
     叉焼湯面
     五目炒飯
 青島ビール \380×4
おなかいっぱい……

いつも体力が漲っている我が夫は、息子の「運動会翌日だけれど、そんなの全然関係ないからプールに行こう」という誘いを断らず、午後に2人で出かけて行った。数時間後に、「いられる時間、めいっぱいプールに浸かってきました」と2人が帰宅。

夕御飯は、一応「今日はこれを食べよう」というのがあったのだけれど、今日ポストに入っていた「中華料理食べ放題」の広告の文字に釘付けになってしまった私たち。地元の駅近くにあるその中華料理屋さんは、存在自体はけっこう前から知っていたけれど、その店で「食べ放題90分1580円」なるものをやっているとのことだった。オーダー制のバイキングで、選べるメニューは80種類ほどらしい。広告にそのメニューが全て記されていたけれど、麺類御飯類スープ類で半分ほど、残りは前菜類と炒め物、という感じだった。子供は半額とのこと。

「値段見ると、炒め物と炒飯で1500円くらいになるから……」
「餃子とか頼んだら、すぐ元は取れそうだね」
中華良いね中華、と、何だか盛り上がってしまい、昼御飯を摂ってなかったこともあって夕方早めの時間にそのお店に向かってみた。

店員さんは中国人ばかりで、厨房にはおっちゃんが一人。思っていた以上に「ちゃんと中華料理」なお店で、そして食べ放題で出てくる料理は通常メニューと変わらない感じの、ちゃんと手がかかっているものばかりだった。小龍包もきちんと自家製のようだったし、東坡肉は素晴らしく美味しい。あ、これは美味しいよ、嬉しいね、と、ずいぶんあれこれ注文して食べてしまった。

まずは、青島ビール(安い……幸せ……)を飲みつつ、皮蛋豆腐とかザーサイとか。豆腐一丁丸々使ったボリュームのある皮蛋豆腐には、小さめに切られた皮蛋が1個分とザーサイが盛られてさっぱり味の酢醤油がかけられている。優しい味のザーサイも美味しくて、スパイスの香りが漂うチャーシューも良い感じ。

東坡肉は、ちゃんと皮つきの豚バラ肉を使ったものだった。たっぷりの青菜が底に敷かれ、プルプルの柔らかい、やや薄切りの角煮が上にどっさりと。白いんげん豆と思われる大きな豆がごろりと数粒入っていた。具沢山の「蟹玉」も、甘酢タレではない、海老チリのタレのような赤いピリ辛タレのかかった油淋鶏も、どれも「日本の中華料理」ではなくて「中国の料理」という匂いがする。どれも盛りが良かったけれど、これまた盛りの良かったチャーシュー麺を前に息子は嬉しそうだった。

このバイキングメニューに載っていない、通常メニューには、大根餅やモツの炒めもの、スペアリブなどもあるらしい。「飲茶セット」などというものもあって、この地元でそういうものが食べられるのは嬉しい限り。また来よう。