食欲魔人日記 11年01月 第2週
1月3日 月曜日
ゆる〜いお昼御飯をということで、「肉サラダ」
バタートースト
ベーコン入りスクランブルエッグ
カフェオレ
りんご

昨夜、山形から東京駅に戻ってきてグランスタをぷらぷらしているとき、
「朝御飯は、パンが食べたいです!!美味しいパンに美味しいバター塗ってトーストオォォォォ」
と発言してだんなに苦笑いされた。そう、パンとかバターとかチーズとかヨーグルトとかに飢えているんです私。御飯と味噌汁と納豆と焼き海苔の朝御飯とはちょっと距離を置きたい気分。
 
で、グランスタのパン屋さんでパン・ド・ミを買ってきた。コーヒー淹れて、美味しいバターたっぷり塗ったパン・ド・ミをトーストして、だんながベーコンたっぷり入りのスクランブルエッグも用意してくれた。
 
そうそうこれこれ、こういうのが食べたかったの〜と、噛みしめたパンの美味しさに感動しながら、バターの香りがふんわり漂うスクランブルエッグも頬張る。食後にりんごを剥いて食べて、「あ〜家に帰ってきたんだなぁ」という感覚が改めて沸いてきた。
 
左の二の腕やら何やらがたいそう筋肉痛だったりするけれど、「今日は一日お洗濯〜!」とばかりに旅行の荷物のお片づけ。午前中のうちに昨日送った荷物も届いて、
「スキーウェアも干さなきゃね」
「小物は?どこまで洗って大丈夫かな?」
とがんばっているうちにすっかりお昼になってしまった。スキーウェアは……まぁ、来月にも使う予定だしねぇ。

「サイゼリヤ」にて
 肉サラダ \499
 フレッシュチーズとトマトのサラダ \299
 マルゲリータピザ \399
 ミートソースボロニア風 \399
 ミックスグリル \559
 ビール(ジョッキ) 2×\390
 お子さまドリンクバー \100
を注文して、皆で適当に分け合いつつ。

というわけで、
「お昼はテキトーな感じでいいなぁ……」
「なんかこう、ダメな感じでいいよね、冷凍ピラフ買ってきたりとか……」
「いやいや、ピラフ買ってくるくらいだったらちゃんとお買い物行こうよ、お買い物ついでに何か食べてこようよ」
と、大型スーパー内に入っている「サイゼリヤ」に行くことにした。
 
2011年初サイゼリヤ。ビールとサラダとカプレーゼ(風のサラダ)と、と、好き勝手な感じに頼んで、皆で分け合いながら食べた。甘辛く炒めた豚バラ肉が乗った「肉サラダ」は、中でも大好きなメニュー。いかにもな感じのサウザンアイランド風のドレッシングが好みで、
「これがあれば家でも肉サラダができるねぇ」
ちょうど常備していたシーザーサラダ用ドレッシングが切れたところだったので、「じゃあサイゼリヤドレッシング買って帰ろう」と1本買って帰ることに。
 
バジルの香りはないのであくまで「カプレーゼ"風"」なのだけれど、モッツァレラとトマトのサラダも値段以上にちゃんと美味しくて、レタスたっぷりのサラダをもりもり食べているうちにパスタやピザ、肉料理もやってきた。
 
小ぶりとはいえピザ1枚が399円というのもすごいことだなぁと、毎度のことながら思ってしまいつつ、パスタを抱え込んでいる息子からミートソースももらいつつ、ピザは分けっこ。だんなの前にはハンバーグとソーセージとパンチェッタの盛り合わせの「ミックスグリル」。これだけ色々食べてお会計は3000円ほど、相変わらずサイゼリヤはすごかった。

蔵王クリーミースプレッド(オレンジ)とクラッカー
黒豆 からすみ大根 かまぼこ
だんな特製 豚肉のにんにく生姜焼き
千切りキャベツ
鶏肉、舞茸、ごぼうの吸物
羽釜御飯
ビール(琥珀ヱビス)

昨日一昨日の分の日記をまとめたり、洗濯物を畳んだりしているうちにあっという間に夕方に。
 
明日の朝は"うちのお雑煮"にしようねと材料買ってきたので、吸物代わりにもなるその準備を始めた。鰹だしで鶏もも肉、ささがきごぼう、舞茸、豆腐を煮て、味付けは薄口醤油と塩がベース。きりたんぽ鍋には芹を入れるけれど、この吸物には三つ葉を入れる方がそれっぽい感じ。蒲鉾や大根なども入れたりするのだけれど、今回は抜きにした。
 
メインのおかずは、だんながざっかざっかと炒めたくれた、豚肉のにんにく生姜焼き。
お刺身や焼き魚は毎晩毎朝口にしていて、肉はというと煮物や汁物に含まれている他はあっさりした鍋物に薄切りのが数枚出てくる感じだった年末年始だったので、がっつり味のついた「肉!」という感じのものが恋しいところだった。
 
汁気多めに甘じょっぱく炒めて、千切りキャベツを山と添えて、その肉汁をキャベツに染みこませつつわしわしいただく。スキー最終日の昼御飯にこういう感じのものを食べたような気がしないでもないけれど、いつもの味の私の作った吸物と、定番な感じのだんなの炒め物でやっと日常感が戻ってきた。
 
あとは、正月ものの残りのからすみ大根とかかまぼことか黒豆などをおつまみにとあれこれ並べる。調子に乗って何種類も買ってきた「蔵王クリーミースプレッド」もクラッカーと共に。
 
明日からだんなは出勤、私もお仕事。
あーっという間に年末の盛り上がりもお正月気分もスキーと共に飛び去ってしまって、「え?もう?」という感覚だ。そしてやっぱり体中筋肉痛……。

1月4日 火曜日
ひとりでほくほく、お汁粉♪
お雑煮
 (焼き餅・鶏肉・ごぼう・舞茸・豆腐・三つ葉)
抹茶入り玄米茶

昨日仕込んだ吸物使って、正月らしくお雑煮の朝御飯。
 
息子はどうにも餅が好きではないそうで(あんこまぶした甘いやつならともかく、しょっぱい系はいまいちらしく、汁に浸ってると更にアウトなのだそう)、
「おいしいのにー」
「お餅が嫌いな子供ってあんまりいないよねぇ」
と言われつつ、でも息子の分は"吸物と御飯"で用意した。
 
息子、この吸物自体はすっごく好きなのだそうで、
「そんな美味しい吸物なのに、なんでお餅入れて美味しくなくしちゃうのかなぁ」
という感覚なのであるらしい。お餅入れても美味しいんだけどなぁ。なお一層美味しいんだけどなぁ。
 
まぁ、嫌いな人は喰わんで良し、今年はけっこう良いお餅買ったから安くは無かったものだし、と、大人は2人でビヨーと伸びる焼きたて餅を堪能した。金曜日は七草粥だし、水曜か木曜はもう1回パン食の朝御飯も挟みたいところだわ〜と思いながら、今日はお餅をもぐもぐもぐ。餅美味しいな!

お汁粉
麦茶

だんなは今日から出勤、私も今日からお仕事始動。
 
息子は今日明日とまだ冬休みだけど、年始のご挨拶(&お年玉目当て)にと、保谷のおばあちゃん宅に一人行くことになった。携帯電話持たせて、電車の乗り継ぎ方法教えて、先方にお渡しするお土産やら何やら持たせて「いってらっしゃーい」とお見送り。突然静かな日中が戻ってきて、こりゃいいやと仕事もはかどり、モンハンもちょこっと。
 
朝のお餅がたいそう美味しかったけど1枚しか食べなかったので、
「そうだわ、お昼はあんころ餅にしてお餅2枚食べちゃおう♪」
と、昼になるのを待ってそわそわと準備。
 
以前2度ほど年末に小豆を煮たことがあったけれど、家族でお汁粉を喜んで食べるのは私くらいのもので、最後には全部食べきるまえに傷んでしまって処分することになっていたので、今年は「大地を守る会」の野菜を頼むついでに、1人分ずつ真空パックされたもの数パックがセットになったぜんざいを買っておいてみた。
 
市販のものって、甘味つけに砂糖だけを使っているのではないみたいな変な匂いがしたり、甘さ自体も強すぎたりするものが多いんだけど……と戦々恐々1パック温めて小丼に入れてみたら、とても好みな感じのサラッとした小豆の粒が残ったもの。甘さはやっぱり好みより若干強めではあったけれど、自然な味でとても美味しかった。あ、自分で煮なくてもいいやこれでいいや、という感じ。
 
いや〜ん美味しい、超美味しい!と、一人うっとりお餅を堪能。
りゃんりゃんが近寄ってきて「なんか、美味しそうな匂いがする……」と興味津々だったのが面白かった。

千切りキャベツと茹でブロッコリーのサラダ
蔵王クリーミースプレッド&リッツ
梅乃宿 あらごしみかんリキュール

おばあちゃん(=だんなのおばあちゃん、息子にとってはひいばあちゃん)家に無事着いた息子は、そちらで叔母(息子にとっては大叔母)たちに囲まれて楽しい時間を過ごしているよう。
「なんかねー、夕飯も食べていきな、っておすすめされた」
と電話があって、いいよいいよご馳走になっておいでと返事した。
 
今日はだんなも飲み会だそうで、「じゃあ母ちゃんと君でパスタでも作って食べようか」という話を出かける前にしていたから、息子はちょっとばかりパスタに未練があったらしい。で、それを聞いたらしい大叔母たちが夕飯はパスタにしてくれたようだ。めでたしめでたし。
 
自分の分だけ食事の支度をすれば良い日なんて久しぶり♪とちょっとわくわくしたのだけれど、でも駅前にお総菜買いに行くのもめんどくさい。朝昼がっつりお餅食べたから実際のところ夕方になってもいまいちお腹も空かない。
 
「……千切りキャベツはっけーん……」
と、昨夜の残りの千切りキャベツが冷蔵庫から出てきたので、同じく冷蔵庫に残っていたブロッコリーを茹でて共に盛りつけ、昨日買ってきたばかりのサイゼリヤドレッシングかけて食べることにした。御飯ものも要らないや、と、リッツを出して蔵王クリーミースプレッドこてこて塗りながら数枚食べる。
 
でもお酒だけはちゃんと(?)飲むんだもんね、と、出したのは「梅乃宿」の「あらごしみかんリキュール」。
 
梅乃宿酒造の果物のリキュール類は美味しいものが多くて、梅酒や柚子酒などを飲んだことがあったので、うっかりこの「あらごしみかん」も先日買ってしまったのだった。「あらごし」シリーズは他に梅・柚子・桃があるみたい。
 
アルコール度数は7度と低めなので「お酒飲んでる感」は盛り上がらないけれど、「つぶつぶみかんジュース」そのものの、自然な味がとても素敵。温州みかんそのものの、その和風な味がなんとも好みなものだった。
 
日本の果物のリキュールといえば、秋頃に出てくる「梨園」という和梨のリキュールも良い感じ。他にも色々美味しいのがあるよね〜と、あらごしみかん片手にネットサーフィンしていたら、「とろっといちご」という、これまた幸せな感じのリキュールを見つけてしまった。あらごしみかんを飲み切ったらそっちも買ってみたいなぁと思いつつ、台所周辺には日本酒やら焼酎やらの酒瓶ごろごろで、まずこれを減らすことを考えないと。

1月5日 水曜日
おばあちゃんのお赤飯♪
おばあちゃんのお赤飯
鶏肉とごぼう、舞茸の吸物
麦茶

昨夜、飲み会の予定と聞いていたのに早めに帰ってきただんな、
「なんかね、昼頃からすごい胃腸の調子が悪くって……」
なんか吐き気もするし、前にノロウィルスに感染した時みたいな体調だったからヤバイと思って帰ってきたよ、と、何も食べずに早々に床に就いたのだった。あらまぁ、大変。
 
もしノロだったら私と息子も危険かも!?と思っていたのだけれど、私も息子も変わらず元気。
 
今朝になって「病院に行って来るねー」とだんなが朝一で病院に向かった後、息子は昨日1日の外出の疲れもあったのか寝続けている。まぁ今日が冬休み最終日だし起きてくるまで放っておくかな、と、一人居間でのんびりしていたら、10時を過ぎて息子はやっと起きてきた。ほどなく帰宅しただんなはウィルス性の胃腸炎だったそうで(いわゆる"お腹にくる風邪"ってやつ?なのかしら?)で今日一日は家で静養ということに。
 
これは朝御飯なのかしら、昼御飯なのかしら?と、用意したのは、昨日息子がおばあちゃん宅からお土産にと貰ってきたお手製のお赤飯。雑煮用に用意していた吸物の残りもあったので、それは汁物として添えた。今日は夕飯まで何も食べずにいるよというだんなには、豆腐だけ入れた吸物をほんの少しだけ。
 
私は昨日の夕食が軽めだったのですっかりお腹が空いてしまい、がっつり2膳お赤飯を堪能した。綺麗な色に染まったフクフクのもち米。お赤飯は家族の中でとりわけ私の好物で、おばあちゃんは炊くと毎回たっぷりのお赤飯を持たせてくれる。私が呆れるほど食べたのに、まだ包みに1/3ほど残ったので、明日はだんなにも食べさせてあげられるかな。

豚味噌鍋
 (豚肉・長ねぎ・白菜・うどん)
泡盛ロック(瑞泉 御酒(うさき))

結局丸1日以上(ほぼ)絶食となっただんな、
「予定では今日は豚味噌鍋だったけど……どうする?食べられそう?」
と聞けば、豚味噌鍋ならいけそう、とのこと。じゃあ量は控えめにしようねと、週末買ってきていた白菜、長ねぎ、豚肉を出して準備をした。
 
だんなはさすがにお酒は抜きで、でも私はちょっと飲みたいなと泡盛ロックを用意。ちびちび飲みながら、皆の食べ具合をみつつ白菜や豚肉を足しつつ、早めの夕御飯をゆっくりいただいた。
 
「予定していたのが豚味噌鍋で良かったねぇ、これならけっこう食べられるよね」
「お母さんは、前に"トンカツは油っこいけどカツ丼はあっさりしているから食べられる"って言ったことあるんでしょ」
「君だって、具合が悪い時に"ミートソースはダメだけどたらこスパはいける"って感じあるでしょ?それと同じだよー」
「……そうか……?」
 
などという話をしながらもぐもぐ。
 
どんなに体調が悪くてもカレーとカツ丼は食べられるわ!と私は思っているのだけど(インフルエンザで39度の熱の時も、目の前にそれらが出てきたら食べていた……多分……)、、その仲間に「豚味噌鍋」を加えてもいいかもしれない、と思ったりした夕御飯。
 
息子も今日は微妙に食欲不振で、我が家にしてはすごく珍しいことに、肉が残って使った冷凍うどんも2玉だけ。年末年始色々食べ過ぎた感があったからちょうど良かった。

1月6日 木曜日
ほっけ焼きました。ほっけ大好き♪
お餅(磯辺焼き)
おばあちゃんのお赤飯
麦茶

おばあちゃんから貰ったお赤飯、早いうちに食べないとなー……と今朝は残りを蒸かしてみた。
「体の具合はどう?お赤飯蒸してるけどちょっと食べる?」
とだんなに聞けば「それなら食べる〜」とのことで、じゃあだんなと息子にお赤飯出したら私の分は残っても少しだなと、自分の分は餅を焼くことに。
 
気分的には「きなこもちが食べたい……」という感じだったのだけれど、あいにくきなこの買い置きはないので、じゃあこれでいいやと簡単に磯辺焼き。食べられるだけ盛りつけて、と各自赤飯をよそってもらったら3口分ほどが余ったので、それは私がいただくことにした。
 
そういうわけで、炭水化物&炭水化物!(というか両方もち米!)の朝御飯。
 
おばあちゃんのお赤飯は美味しいし、今回買ったお餅もちゃんと美味しいものだし、で、もち米の美味しさを満喫する朝食になったのだった。

黒豆
蔵王クリーミースプレッド(オレンジ)&クラッカー
ささかまのチーズボウル
もやしのサラダ
ほっけ一夜干しの炙り
豚味噌うどん
ビール(琥珀ヱビス)

今日から息子の学校も始まって、まだ若干不調ながらだんなも出勤、いよいよ私の仕事も本格的に始動。静かな日常が戻ってきた。
 
昨夜、思ったほど食材を使わなかった豚味噌鍋が、スープも材料もたんまり残っていたので、それを具沢山の汁物代わりに出すことにして、最後はうどんを入れて「豚味噌うどん」でシメの夕御飯。
 
食卓にコンロは出さず、鍋は小丼によそって出す形にして、食卓にはあれこれおかずを並べてみた。
 
本当は焼き鯖が食べたいなと魚屋を覗きに行ったのだけれど、これという魚が見つからず、ちょっと悩んで買ってきたのは値段もそこそこの立派な感じのほっけの一夜干し。軽く干されたほっけは焼くとたっぷり脂が染み出てきてホクホクした食感がたまらない。もやしはさっと茹でて刻み万能葱と胡麻を散らし和風ドレッシングで。
 
冷蔵庫の中に色々あるなぁと、山形駅ビルのささかま屋さんで買ったチーズ入りのボールを出し、蔵王クリーミースプレッドを出し、そうそうこれも残ってた、と黒豆も出し、なんだか「私が作った"料理"って……ないわねぇ……」という食卓になってしまった。
 
だんなはまだ胃腸の具合をみながら節制中とのことだったので、ビールもいつもの1人分の缶を半分こして、うどんも3人で2玉。ほっけはもとより、もやしが何故か家族に人気で、これは争う勢いで最後なくなったのだった。豚味噌鍋のお肉だけが少し鍋に残ってしまったので、これは私のお昼御飯とかになる予定。

1月7日 金曜日
今日は七草、我が家定番の中華風のお粥で
七草粥
苺 with 練乳&牛乳
麦茶

今日はいつもより1時間ほど早く起きて、粥を炊く。
 
昨夜のうちに胡麻油まぶした米と干し貝柱を合わせたものを水に漬けておいたので、その鍋をそのまま火にかけ、沸騰したらごく弱火にしてそのまま放置。30分くらいしたところで、"すずな""すずしろ"を刻んで入れて、最後炊きあがりに合わせてそのほかの七草の葉もの類を刻んで混ぜる。塩も適度に効かせれば、和風ではなく中華風の七草粥のできあがり。
 
「……つまり、油っこいお粥が中華風のお粥……?」
と寝ぼけた頭で考えつつ、皮蛋の殻も剥いた。ますます七草粥から遠ざかった気がするけど、でも中華粥には皮蛋入れて食べたいのよね。
 
お粥はお昼にお腹空いちゃうんだよねぇ……などと言いつつ、皆でお粥をハフハフ食べる。今日はそれなりに汁気が少ない、「啜るお粥」ではなく「食べるお粥」に仕上がっていたけど、でも米1合が3人分のお粥になるのだから、やっぱり腹持ちは良くはない。
 
「じゃあせめてこれ食べて学校と職場に行くと良いよ」
と、苺1パック、ヘタ取ってガラスの器に3等分に入れて、練乳かけて牛乳かけて苺潰しながら食べる。シーズンはじめの苺はまだそれほど熟している風ではなかったけれど、練乳風味の「苺ミルク」はこの季節ならではのお楽しみで、いよいよこの季節が来たか、嬉しいなぁという気分。

スモッち(半熟燻製卵)
ロメインレタスのサラダ
鶏肉のスタミナ焼き with 千切りキャベツ
椎茸のかき玉汁
羽釜御飯
ビール(琥珀ヱビス)

今現在の冷蔵庫の野菜のストックが乏しくて、「でも来週になったらまた届くしなぁ」と、今日の夕御飯はありものを中心に。
 
買ってきた鶏もも肉は、"しょうが焼き"もしくは"照り焼き"風の味のものが食べたいなと考えて、にんにくたっぷりの照り焼きにすることにした。スキレットに胡麻油を熱して薄切りにしたにんにくをこんがり良い色になるまで炒め、にんにくは一度別皿に取り置いておく。スキレットの油を軽くぬぐってから鶏肉を入れ、焼き上がったら醤油と味醂をざっと絡めてにんにくを戻し入れてできあがり。千切りキャベツを添えて、大皿にこんもり盛りつけた。
 
おひたし用の青菜でも、と見に行った八百屋さんで見切り品だったロメインレタスは、適当にちぎっておひたしの代わりにサラダで。先日買ったサイゼリヤのドレッシングを卓上に出したら、「サイゼリヤだー!」「これがサイゼリヤのドレッシングなんだ〜」と、やけにだんなと息子に受けてしまった。500mlも入っているからなかなかの迫力のボトルサイズで、しかもいかにも業務用という感じの色気のないパッケージが食卓で異彩を放っている。……可愛らしいドレッシング容器買ってきて小分けしておこうかしら……。
 
あとは汁物……と、汁の実を全く考えていなかった事に気がついて、冷蔵庫の中を漁って「ごぼうと人参……うーん……ピーマン……うーん……」と悩んだ結果、椎茸のかき玉汁に。
 
夕食の支度を始めるちょっと前に、明日のお出かけの準備も始めてしまって、あちこちわやくちゃにしながらの、ちょっと慌ただしい気分で迎えた夕御飯。
鶏肉のスタミナ焼きは、狙った通りに良い具合にスタミナ感溢れていて、息子がわしわし食べてくれた。

1月8日 土曜日
モンハンイベント目当てに渋温泉まで来ましたよ〜。
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新幹線車内にて
 「ほんのり屋」の海老天むすび・うにいくらむすび
 唐揚げ
 お茶

昨年、12月に入った頃、
「おゆきさん……なんか楽しそうなイベントやるらしいよ」
と、だんながパソコンのモニターを指差した。
 
それは12月1日発売の「モンスターハンターポータブル 3rd」と信州渋温泉とのコラボイベントで、クリスマス時期から正月明けのこの連休の週末まで開催の「ユクモノ気分で狩り放題!」というもの。
 
今作のこのゲームの舞台は「ユクモ村」という無国籍風の山奥の温泉街。雰囲気が似ているこの温泉街が街をあげて、テーマカラーの深紅のロゴ入りの布で建物を飾って「渋温泉をユクモ村にしちゃおう」という企画なのだった。元々存在している「巡浴祈願手ぬぐい」という外湯巡りの手ぬぐいもモンハン仕様のを用意して、それはもう何だか楽しいことになっているらしい。
 
これは行かなきゃ!どうせだったら大勢で行こう!と、モンハン友達に声をかけて、集まったのは総勢8人。期せずして男性4人、女性4人の「4人パーティーが2つできるね!ぴったり良い感じで狩りもできるね!」という事に(本当は男性5人女性4人だったのだけど、前日になって1人体調不良でリタイア……残念でした)。
 
朝8時頃の新幹線ということで、東京駅構内のおにぎり屋さん「ほんのり屋」でおむすび2個ずつ買い込んで乗り場に向かう。
「なんか、お肉も欲しいよー」
と、グランスタ内の焼き鳥屋さんで唐揚げも買った。お茶も買って、新幹線ホームで友人たちと無事合流。
 
お気に入りの海老天むすび、期間限定商品のうにいくらむすびをもぐもぐ平らげた後は、早速友人たちとちょこっと狩りを。
「イビルジョー、案外簡単に倒せたよ、2人で」
「うそっ私まだ倒してないよー怖くって」
などと話しながら楽しんでいるうちにあっという間に長野到着〜。

渋温泉 「モンハン屋台村」にて
 ブルファンゴのゴロゴロ角煮丼 650z
 アイルーカレー 650z
 特産キノコ汁 350z
 ユクモノおやき ビビンバ 220z
 ユクモノおやき 黄金シャモ 280z
 3連揚げ肉 250z
を、家族でもぐもぐ

長野駅からは、長野鉄道の特急に乗って渋温泉最寄りの「湯田中駅」を目指す。
 
長野鉄道の「モンハン特急ゆけむり号」オリジナル記念往復乗車券 この長野鉄道でも合わせてモンハンイベントを企画してくれていて、一日に数本、モンハンラッピング仕様の特急が走り、記念乗車券も販売されている。
 
記念乗車券はこんな感じ→
 
裏側に往復分の専用肉球スタンプを押す欄があって、渋温泉までの路線バス往復運賃も含まれて2700円。
 
往路復路共に、もちろんモンハン仕様の特急に乗る算段をつけていた(だんながきっちり旅程を組んでくれていた)のだけれど、あいにく車両のトラブルだか点検だかで、私たちの乗る便は普通の車両になってしまったのだった。左右に綺麗な冬景色が広がる道中を楽しみつつ、40分ほどで湯田中に到着。
 
路線バスに乗り込んで渋温泉に到着したのは「そろそろ12時」という頃合いだった。
 
今回、宿泊にと選んだのは、お手頃価格が魅力だった「貸切露天の宿 大丸屋」。客室8の小さな宿は、カウンターで鍵を借りていつでも無料で入れる貸切露天風呂があり、内湯も広々。あれこれ融通も利かせてくれて、とても快適だった。男部屋と女部屋に分けた2部屋の予約で、1部屋やたらと広い部屋を用意してくれていたので、8人集まってわいわいできたのも嬉しい。
 
「ハンター宿泊プラン」のお土産セット。お菓子たくさん♪ まだチェックイン時間になっていなかったのにどうぞどうぞと部屋に通してもらって、最初に配られたのがこれらのお土産。
 
・アイルー(ゲームのキャラ)と"しぶざるくん"(渋温泉のイメージキャラ)の絵柄のミニタオル
・同じく、アイルーとしぶざるくん絵柄の、トートバッグ
・信州限定 アイルーさぶれ りんご味
・信州限定 ユクモまんぢう りんご味
 
以上4点が「ハンター宿泊プラン」のお土産で、更に皆に配られたのが以下の「ユクモパス」(お一人様2800円)のセット。
 
こちらは「ユクモパス」。パスを首からぶらさげて、手ぬぐい持って散策するよ! まずは「九頭巡りスタンプラリー」用のてぬぐい。外湯各所にスタンプが用意されているので、全部回って最後に「納品」する。
 
定期券サイズのカードは「ユクモパス」。これを見せれば温泉街各所にある「リアル集会所」に出入り出来て、モンハングッズのお土産類も「ゼニー価格」で1〜2割お安く買うことができる。イベント参加もユクモパス提示で。
 
あとは特典ということで、パスカードを入れるネックストラップと、ジンオウガ柄のLEDネックレス。
モンハン熱高まるねぇ楽しいねぇと、「じゃあ外に出よう!」と、各自ユクモパスを装備して、タオルや手ぬぐいも忘れず持って、
「まず御飯?」
「いや、まずお風呂じゃない?」
と、わいわい繰り出した。
 
渋温泉の外湯、「三番湯」。ここにはロアルドロスの判子がありました。 宿の裏口から出ると、すぐ目の前に外湯の一つ「三番湯」。
 
古めかしい、こういった外湯が温泉街には九ヶ所あり、建物入り口にあるスタンプを押して巡って高台にある高薬師に詣でれば満願成就、九(苦)労を流し、厄除け、安産、不老長寿などののご利益がある……という「巡浴祈願手ぬぐい」が昔からこの街にはあるのだそう。
 
今回はモンハンイベントということで、本来「三番湯 綿の湯」と手ぬぐいに書かれるべきところに「三番湯 綿の湯 ロアルドロス」とモンスター名が書かれているのだった。この三番湯はロアルドロスの湯。
 
この外湯、誰でも入れるわけではなくて、男湯女湯に別れた入口(湯船も混浴ではなく別々)は自動的に施錠される仕組み。元々が「村の共同浴場」なので、住民の方々が鍵を持っていて、渋温泉の宿に宿泊したお客さんはその日限りの住人ということで宿で鍵を貸してもらえる。「ユクモパス」で手ぬぐいを買っても、それだけでは外湯には入ることができないのだった。……というわけで、外湯入り口にスタンプラリーの列が出来ていても、温泉自体は案外空いていたりして。
 
渋温泉の外湯「三番湯」はこんな感じ。4人入ればかなり窮屈、という狭さ。 じゃあ入ってみましょうか、と入ってみた三番湯。
 
女湯は私たちのグループ以外には誰も来ておらず、なので誰もいない浴室を写真に撮ってみた。
 
湯船はかなり小さめで、4人入ればけっこう窮屈、6人入ればきゅうきゅうという感じ。
 
ドアを入ると小さな仕切り一つですぐ脱衣場、浴室への扉を開けると、浴槽の他は洗面器が数個あるだけ。石鹸もなければ蛇口もないので、服を脱いだらざっと掛け湯してすぐに湯に浸かり、お湯から出たら体を拭いて服を着る……という流れになる。浴室の天井は高く、男湯女湯の仕切りの上は吹き抜けになっているので、家族やグループで来ているときは
「そろそろ出るよー」
「はーい」
なんてやりとりが出来るのもちょっと素敵だ。
 
で、この"ロアルドロスの湯"はたいそう熱かった。ちょうどお湯を張り直したところだったらしく、そりゃもうアッツアツだった。何しろ源泉は60℃近い高温なのであるらしい。これはあまりにも無理!ということで、掛け湯だけでおしまいにしようとしたのだけれど、掛け湯をするのも無理!というくらい熱い。熱い!熱い!ときゃあきゃあ(もとい"ぎゃあぎゃあ")騒ぎながら初めての渋温泉の外湯を楽しんだ。
 
切り傷、おでき、子宝に効能のあるお湯で、ここのは無色透明、わずかに湯の花、というお湯。
面白いことに、小さな温泉街のそこここで沸くお湯がそれぞれ異なる特徴を持った不思議な温泉郷なのだそう。
 
渋温泉、屋台村の奥にあった「ニャン泉岩」! では体があったまったところで御飯!と、目指したのは屋台村。
 
本来はゲートボール場なのであるらしい広場には、100人ほどが食事できるテーブルと椅子、食券制の屋台があれこれ並んでいた。お土産物もたくさん。
 
そして奥の小さな滝の下に据えられていたのは、「ニャン泉岩」。
 
ゲーム中、狩りを終えて村に帰ると、村の入り口でゆらゆら頭を動かしながら温泉を吹き出している大きな岩が「ニャン泉岩」、それがちゃんと置かれていて、ハンターたちは大喜び。ニャン泉岩の手前には絵馬を吊せるコーナーもあったりして。
 
渋温泉、モンハン屋台村で「ユクモノおやき」と「3連揚げ肉」 あれこれ注文してみよう、と、買ってきたのは「ブルファンゴのゴロゴロ角煮丼」「アイルーカレー」「特産キノコ汁」「ユクモノおやき ビビンバ」「ユクモノおやき 黄金シャモ」「3連揚げ肉(10連もあったけど、ちょっと多いかなと3連で……)」といった、モンハン好きならちょっとニヤリとするものばかり。
 
おやきにもばっちりユクモの印が入っていて、アイルーカレーは御飯がアイルー型に固められていた(目玉は輪切りのゆで卵)。お祭り気分でわくわくしながら美味しくいただいた(どれもちゃんと美味しかったんだ、これが……あったかかったし)。
 
渋温泉、リアル集会浴場「臨仙閣」。かっこいー! そして食後は今日一番楽しみだった、「臨仙閣」に行ってみることに。
 
「臨仙閣」は、渋温泉にある老舗旅館「金具屋」の建築物の1つ「斉月楼」(=文化財)の試作として昭和4年に造られたものなのだそう。実験的に造られたものなので内部は迷路のような不思議な構造になっているのであるらしい(その迷路な感じは金具屋さんに泊まれば同様に体験できるそうで……是非いつか泊まってみたいなぁ)。
 
「臨仙閣」もまた旅館であったそうだけど、10年ほど前に既に閉館となっていて、普段は立ち入ることもできない。
 
渋温泉「臨仙閣」、1階階段から2階を臨む それが今回のモンハンイベントでは「ユクモパス所持者は入館可能、浴場も使用可能」という大盤振舞で、なんでもモンハンに全く興味のない人も「臨仙閣」目当てにユクモパスを買ってしまったりもするらしい。
 
建物の入り口からして、「枝を切り落としただけ」のような形状の柱が屋根を支え、木造三階建ての堂々たる姿の立派な建築物が……すっかりモンハン仕様にというのは不思議な感覚。
 
入れるのは1階まわりと地階の「遊戯場」とお座敷、そして浴場まわりだけだったけれど、その雰囲気はなんとも素敵なものだった。
 
渋温泉、「臨仙閣」内の遊技場に作られた、ギルドカウンター 地階の「遊技場」は、大きな「ユクモダルマ」が置かれて、見事なまでに「ギルドカウンター」そのもの。
 
そのすぐ奥の大座敷には机が並べられ、電源タップも豊富に用意され、見事な「リアル集会所(=ゲーム会場)」と化していたのだった。
 
じゃあここに荷物置いて順番でお風呂入ろうか、と、順番にお風呂(まさに「秘湯」)も楽しませてもらうことに。イベント最終週の連休とはいえ、初日ということでか街はそれほど大混雑というわけではなかったけれど、さすがにこの臨仙閣だけはそこそこの混雑だった。集会所もやっとなんとか人数分の席を取れましたという感じ。
 
渋温泉「臨仙閣」のお風呂〜!実に良い雰囲気! 幸いにして、女風呂にぞろぞろと訪れてみるとちょうど入れ違いで前のお客さんが着替えて出てくるタイミングだった。
 
浴室には誰もおらず、
「ちょっと皆!写真撮るなら今よ!私たちしかいないじゃない!」
「それはそうだ!」
ここばかりはこの先一生入れるかどうかわからないしね、と、皆して素っ裸でカメラを持って写真撮影。
 
高い天井、凝った意匠の窓や天井近くの木組み、端が弧を描いたちょっと変わった形に浴槽と土台にタイルを貼った太い柱。一応、洗い場の蛇口はついてはいたものの使用できないようになっており、ここも石鹸などを使って「体を洗う」前提ではない造りになっていた。掛け湯をしてお湯に入るだけ。
 
渋温泉「臨仙閣」の女風呂、なぜか窓の外にリオレウス希少種が……(笑) 何故か、女風呂の窓の外にはリオレウス希少種のオブジェが。
 
話に聞くと、男風呂にはリオレウス(原種)の同様のオブジェが飾られていたのだそう。
 
「ゲームではお風呂入ってパラメーター上げてから狩りに行くけどさ、でも実際のところ、お風呂なんか入っちゃったら狩りに行く気なんてなくなるよねぇ」
「あとは酒飲んで食事して寝るか!って感じになるよねぇ」
まぁ、私たち、これから狩りに行くけどねーなんて笑いながら、「良いお湯でしたー」と男性陣と留守番部隊を交代して、「んじゃ何か狩りに行こ」と、ひと狩りふた狩り。
 
いやー、素敵でした。臨仙閣。
 
その後は温泉まんぢう(焼印がアイルー柄!)買って食べながら歩きつつ、更に外湯を2つ3つ回りつつ、さすがに全部入浴しているほどの時間はなくて最後は駆け足で「スタンプラリー」だけ終わらせた。
 
最後は本当は「高薬師」で最後のスタンプを押すのだけれど、寒さで階段が凍結して危ないからなのか(あとそこに至る階段が細くて大人数の上り下りは危ないということもあったかな)、最後は金具屋さんのお土産物屋でクエストクリアのスタンプを押して、革細工の「QUEST CLEAR」ストラップを入手。
 
渋温泉、九頭巡りクエスト、無事にクリアー! 満願成就というなら、きっとこれでイビルジョーの大牙とかがサクサク溜まるはず。出なくて泣きそうになっている「爆鎚竜の紅玉」とかもきっと出るはず。
 
小さな温泉街、全部押して歩いてもせいぜい2km歩いたか歩かないかという感じだけれど、小さな路地などの雰囲気がたまらなく良い感じで、とても気持ちが良かった。
 
納品カウンターの近くには「モンハン射的」のお店もあって、だんなと息子が真剣に取り組んでいた。的にモンハンフィギュアが使われ、景品もモンハンのぬいぐるみとか、アイルー印温泉まんぢうとか。
 
お店のおっちゃんが実に良い感じで、なかなか的を落とせなくて涙目になっている息子に
「これは俺からのプレゼント」
と玉を1個サービスしてくれたりして、結局息子は(父ちゃんの分の結果と合わせて)武器フィギュアを1個手に入れることができたのだった。

渋温泉 「貸切露天の宿 大丸屋」にて
 季節料理
 ビール

宿の宿泊プランは「朝食のみ付」で夕食はご自由にということだったのだけれど、多分夜には寒くなってるだろうし疲れているだろうし、外食もどのくらいお店があって何時までやっているのか読めないし……と、宿で夕食をいただいた場合について事前に問い合わせしてみたところ、季節料理が3000円、すき焼きだったら3500円で用意できるとのこと。
 
男衆はすき焼き、女性陣は季節料理ということにして、適当に分けっこしながらいただけば良いよねー、と、お願いしておいた。
 
渋温泉「大丸屋」さんの季節料理の夕御飯♪ 鍋物が2種類あるのが密かに嬉しかった季節料理。
 
1つは牛肉ときのこ、野菜のステーキで、もう1つは魚介ベースの野菜たっぷり寄せ鍋。肉や魚の串カツに刺身盛り、焼き魚に山菜の和え物、面白かったのがかぼちゃときのこのシチューのパイ包み焼き。
 
男性陣側のすき焼きも、かなりな盛りの良さで、卓上には御飯も出ているのにシメのうどんもがっちりたっぷり用意されているのだった。
 
あまり「飲むぞー!」という雰囲気でもなく(だって食後にまた狩りするし!)、瓶ビールを好き勝手な感じに飲みながらだんなにカツを上げつつ、すき焼きもちゃっかり横からお裾分けしていただいてみたり。
 
今日は(宿のおばちゃん曰く)"モンハンのお客さん"でいっぱい、ということだったけれど、夕食をいただいていたのは私たちともう1組だけ。そっか、後の人はやっぱり屋台村とか楽しんでいるかなぁ、なんて話しつつ、食後には宿のお風呂もばっちり堪能して、午前2時まで狩りを楽しんだのだった。

1月9日 日曜日
渋温泉モンハンイベント堪能しました!の2日目〜
※今日の写真はクリックすると大きくなります※
渋温泉 「貸切露天の宿 大丸屋」にて
 鶏と野菜のサラダ
 きのこの柚子風味煮
 厚焼き卵と佃煮
 鮭の塩焼き
 野菜の煮物
 焼き海苔
 漬物盛り合わせ
 豆腐となめこの味噌汁
 御飯

朝食の時間は8時、私がうっかり目覚めてしまったのは6時(寝たの2時なのに……)。
 
そういえば昨晩、宿の貸切露天風呂は結局入らなかったんだわ、と思い出して、一人こっそり部屋を抜けてお風呂に行ってきた。露天ということで、熱い源泉も適度な温度になり、とても良い湯加減。広々とした湯船を思うさま堪能して、でもまだ朝食まで時間が余ったので一人廊下の応接セットでモンハンしながら皆の起床を待つ。上位ウラガンキン亜種、ライトボウガンで一人で討伐できましたー♪(私は太刀使いだけど最近ボウガンが楽しくなりつつあるところ)
 
朝御飯も大広間で。
あ、やっぱりこんなに宿泊者いたんだ、という風にぞろぞろとお客さんが集まり、私たちはやっぱり最大人数のグループだったりした。きのこの煮物があったりして、夕食と同じく野菜が多めなのが嬉しい朝御飯。
 
昨日も夕食時にあれこれお話してくれていた宿のおばちゃんが、
「御飯、あそこにあるからね、いーっぱいお代わりしてね」
「おみそ汁のお代わりはいかが?持ってくるからねぇ、これもいっぱいあるからね」
と。いつもは静かな温泉街、気に入ったらまた来てね、とニコニコしていた。本当にまた来たいなぁ。騒がしくない時期に、またゆったり九湯巡りをしたいところ。

渋温泉「福庵」にて
 アイルーin温泉アイス 580z

荷物は宿に置いておいていいよバスタオルも持ち歩いてくれていいから、あ、タオルはどうせこのあたりの旅館一帯で同じリースのを使ってるから、適当にそのへん置いてきちゃっても全然大丈夫だからねぇ、なんて言われて、
「いえいえ、さすがにちゃんと持ち帰ってきますから」
バスタオルお借りします、と、今日もタオルを持ち歩いて温泉を堪能しながらモンハンと温泉を堪能の一日。
 
今日は最初に「渋大湯」に行ってみた。
外湯の中でも最も大きな建物で、木製の湯船も8人ほどが入れる大きめサイズ。真ん中を板で仕切って「熱湯」と「温湯」に別れている。脱衣場を挟んで檜の蒸し風呂(こちらは4人入るとぎゅうぎゅうという感じ)もある。
 
鉄の香りがほのかに漂う茶色の温泉で、効能は「子宝、リュウマチ、神経痛」だけれど万病に効くとも言われているそう。脱衣場も広く、雰囲気もこれまた最高だった。
 
体があったまったところで、オープンと同時に伺ったのが甘いもの屋さん「福庵」。
 
渋温泉「福庵」にて、「アイルーin温泉アイス」。6個並べてみたりして。 ここは甘い物屋さんで、ソフトクリーム(「温泉ソフト」はソフトクリームの下に粒あんがたっぷりで、これまた良い感じ♪)があったりお汁粉があったりするお店。
 
モンハンコラボということで「アイルーin温泉アイス」があるそうで、それを目当てに皆して集まって食べてみた。8人中6人がこのメニューを選んで、やってきた光景がなかなか壮観だったので6個並べて記念撮影。
 
バニラアイスにチョコレートとクッキー類でアイルー(=モンハンに登場する猫キャラクター)の顔と手を作り、それが青い温泉に漬かっている感じになっている。青いゼリーの下にはコーンフレークと粒あんも少々、ゼリーの上には湯気の表現と思われるマシュマロやホイップクリーム、カラフルなゼリーの飾りつけ。
 
想像していたよりも案外と小さめで、お風呂でしっかり温まった後には良い感じの「午前のおやつ」になった。だんなのソフトクリームが何気なくすごく美味しかったし、粒あんもすごくちゃんとしたもの。コラボメニュー目当てで来たけど、普通に来ても幸せなお店だったかも。
 
渋温泉、とある旅館の前で売られている、無人の温泉卵販売所。1個50円♪ 温泉街をぽてぽて歩いていて、昨日気になっていたのが「温泉卵の無人販売所」。
 
とある旅館の玄関先にこんこんと源泉が注がれる小さな泉があって、そこに「茹で中の温泉卵」と「茹で上がった温泉卵」がすぐわかる形で置かれている。
 
籠に代金入れて、用意されたビニール袋に温泉卵入れて購入できる仕組み。「あ、今は5個茹で上がってる」「あ、なんか今はいっぱいある」と、通るたびに気になっていた。
 
思わず家族分買ってしまって、手にしたビニール袋はほかほかと温かくてカイロのよう。
 
その後、皆は「この週末はリアル集会所として解放されているみたいだし」と、温泉寺に向かったのだけど、まだ温泉自体が物足りなかった私と息子は別行動して「八番湯 神明滝の湯(リオレウスの湯)」に寄り道した。板張りの床に、木製の湯船。湯の花がひらひらと舞う、ここはちょっとばかり白濁したお湯なのだった。すぐ近くの外湯は茶色い湯だったりするのに、本当に面白い。

渋温泉 「モンハン屋台村」にて
 スキル発動[寒さ無効] 狩リーうどん 650z
 ユクモ農場特製 野菜たっぷりフォー 2×600z
 アオアシラのハチミツチャイ 300z

今日はイベント最終週の連休の中日とあって、地元の長野界隈からもたくさんお客さんがやってきているよう。
 
小さな温泉街は昨日より更に混雑していて、温泉寺のリアル集会所はなんと満席、他の場所も軒並けっこうな混雑で、昼前から軽く難民気分を味わう展開になってきてしまった。居心地の良いリアル集会所で軽く狩りでも……のつもりが、あちこちさまよう展開になって、やっとこさ金具屋目の前の集会所に腰を落ち着ける。
 
数狩りしてから、「じゃあ次は1時半過ぎに和合会館でね!」と、2時から開催のイベント"フィナーレ!「ユクモパス」ナンバー大抽選会!"目当てに、各自昼食摂ってから抽選会会場で集合ということになった。
 
さてどうしましょうと私たち家族も軽くさまよったものの、モンハンコラボをしているお店(お寿司屋さんとかラーメン屋さんとか)は軒並み大変な大行列。コラボイベントをやっていない普通のお蕎麦屋にもやっぱり行列。こりゃダメだーと、結局昨日も訪れた屋台村を目指すことにした。
 
渋温泉、モンハン屋台村にて「野菜たっぷりフォー」、ほんとにたっぷり、お肉もたっぷり 私とだんなは、「すぐ買える」(この屋台だけワゴン車販売で食券制ではなかった)という理由もあって、フォーを。今にも雪が降ってきそうな寒さに、「これも飲みたい……」とハチミツチャイもつけてもらった。
 
さきほど無人販売所で買った温泉卵をぽとりと落として食べてみる。
 
人間が入るにはちょっと熱すぎる源泉だけれど、卵を茹でるには固ゆでにならないほど良い温度のようで、ここの温泉卵は本当に良い感じのぷるんぷるん具合。白身も黄身も絶妙の固まり具合だ。
 
渋温泉、モンハン屋台村にて「狩リーうどん」、寒さ無効のスキルが発動するそうです 息子は、「昨日、これにしようかカレーにしようかどうしようか悩んだ末にカレーライスにしたんだー」と、「狩リーうどん」を。
 
なんでもこれ、「寒さ無効」のスキルが発動するらしい(ゲーム中、"凍土""雪山"といった寒いエリアに狩りに行く時は、寒さでスタミナがどんどん減っていくのでそれを防止する"寒さ無効"のスキルのついた防具を着用したり、体を温める"ホットドリンク"を一定時間毎に飲むのが必要になる)。
 
いやでもやっぱり寒いよね?と笑いながら、でも信州特産のリンゴを入れたカレーうどんは普通に美味しそうなのだった。息子もこれに温泉卵をぽとりと落としながら食べる。
 
そして参加した期待の(?)抽選会。
 
「それ、要らなくなったから大放出するのと違うかー?」
という感じの、「モンハンコラボ ガリガリ君1ケースセット」とか「モンハンコラボ ドデカミン24本セット」なんて罰ゲームみたいな商品も出つつ、非売品のクッションや革製のPSPケースなども登場してけっこうな盛り上がりになった。
 
グループの何人かはポスターなどを当てていたけれど、私たち家族はあいにくと1個もプレゼントには当たらず。残念でした。

長野駅前 「高山亭」にて
 晩酌セット(おまかせ三品+そば焼酎) \900

渋温泉にかかる一番大きな目立つ橋に、この歓迎の横断幕。楽しかったなぁ…… 時間が経つのはあっという間で、そろそろ帰路に就かねばならない時間。
 
抽選会会場を出ると、心配だった天気はいよいよ本格的に崩れ始め、雪がどさどさ降り始めていた。とにかく寒い。昨日より寒い。スキー場並に寒い。
 
宿に預けていた荷物を受け取り、雪の中バス停で路線バスを待って、湯田中駅に戻ってきた。せいぜい2.5kmという距離だから、普通に来るときはタクシーとか使うのも悪くないのかも(バスの本数は30分に1本というところで、モンハンイベント参加者はなるべく路線バスを使ってねという話だったこともあって、時刻表調べて合わせて乗ったの)。
 
モンハン特急で帰りまーす。ドアがジンオウガです。派手派手です。 帰りの湯田中〜長野間は、モンハンラッピングが施されたモンハン特急で。
 
どこかで見たことのある感じのする車体だわと思ったら、これは旧小田急ロマンスカーなのだそう。先頭が展望席になっていて、運転席は2階にある、あのロマンスカー。それが長野を走っているというのも感慨深かったし、しかもモンハンの絵を施されているものだからなんだか不思議な気分だった。
 
長野到着は5時前、新幹線の予約は6時過ぎということで、残りは1時間。
 
せっかく長野に来たことだし、信州蕎麦食べて帰りましょうということで、事前に調べていた駅前ビルにある「高山亭」というお店に寄ってきた。
 
本店は若槻大通りにあるらしく、ささっと入れてパパッと食べることができて、しかも安くてちゃんと美味しくて、と、満足なお店だった。
 
長野駅前「高山亭」で、晩酌セット♪ がっつり蕎麦を、というよりは、お酒を一杯、という気分だったので、私とだんなは「晩酌セット」を。
 
お酒は日本酒やビールからも選べたのだけれど、やっぱりここは蕎麦焼酎でしょう♪ということで、蕎麦焼酎の蕎麦湯割りでいただいた。
 
やってきたおかずは(おまかせ三品ということだったけれど)、鯛の昆布〆にいくらおろし、ごぼうのアラ炊き、たっぷりの冷や奴、という充実した内容。分量もたっぷり。更にこれにサービスでミニサイズのたぬきそば(冷やか熱いのか選択可)もついてくる。それでたったの900円。
 
あらやだ幸せ、このアラ炊いたのもちゃんと美味しい、お酒に合う合う♪と、くいくい呑んでぱくぱく食べて、お手頃サイズの冷やしたぬき蕎麦もしっかり堪能。蕎麦も香りの良い、美味しいものだった。
 
私は「焼酎と言えば芋!芋!芋!」という嗜好で、蕎麦焼酎は数えるほどしか口にしたことがないのだけれど、蕎麦焼酎の蕎麦湯割りというのは、日本酒の「ひれ酒」に通じるような香りや風味を楽しむ良さがあって、あ、これは良いなと思った。体も温まったし。
 
帰りの新幹線の中も、「眠いなー疲れたなー」と思いつつもあれこれ狩り続け、帰宅は夜9時過ぎ。
さすがに寝不足、2日間あれこれしゃべって喉も涸れ気味、ついでに寒い中お風呂入って出てを繰り返したものだからほんのり風邪気味。でもでもとっても楽しかった。家族でモンハン好きで本当に良かったなー楽しめたなーと思った。
 
で、今度はモンハン抜きで改めてちゃんと渋温泉を再訪したい。金具屋さんに泊まるんだ、絶対。