食欲魔人日記 05年07月 第4週
7月18日 月曜日
なんともキュートな「シャチボン」。惚れました。
ホテルアソシア名古屋ターミナル内「Cafe Gentiane」にて
 私:
 グレープフルーツジュース \630
 だんな:
 アイスコーヒー \472
 息子:
 生リンゴジュース \630
いよいよ今日で名古屋も最後。
「万博、もう一日行きたかったら月曜に行こう」
なんて当初は言っていたのだけれど、万博はもう近寄りたくない……あんな人ごみには、もうしばらく近寄りたくない。
「……でも、ポケパークくらいなら、まぁいいかな?」
「ん、まぁ、万博会場ほどの混雑じゃないしねぇ」
と、一昨日の昼間、混雑で断念したアトラクション2つばかりを乗りに、ポケパークに再び行くことになった。9時開園に合わせてホテルを早々にチェックアウトして名古屋駅近くで朝御飯を食べようということに。

で、向かったのは「ホテルアソシア名古屋ターミナル」内、入り口そばにあるカフェ。ここは朝、ドリンクを注文するとパンとゆで卵とバナナが食べ放題になるらしい。

「わーい、バナナバナナ♪」
「わーい、たまごたまご♪」
「おぉ、なんか、ブリオッシュみたいなパンもあるよー?」
「これにはチョコが入ってるー」

わいわいと、何種類かあるパンを選んでバター塗ったりジャム塗ったりしてぱくぱくと。息子はくるみ入りの食パンを丁寧にトーストして、バターこてこてつけて食べていた。

名古屋 名駅前「若鯱家」にて
 カレーランチBセット \930
んで、午前中はポケパークであれこれ。先日は180分待ちで乗る気が沸かなかったスライダーものとか、ジェットコースターチックなものとかを数十分待ちの朝早いうちにサクサクと乗り、ひととおり楽しんでから会場を後にした。

昼御飯は、一度行ってみたいと思っていたカレーうどんのチェーン「若鯱家」(わかしゃちや)。ここのカレーうどんが旨いですよーと聞いていて、前から行きたいと思っていたのだった。今日もじりじりと朝から27度を超える猛暑だったけれど、冷房の効いた店でなら熱いカレーうどんも悪くないでしょう、と、駅前にある支店を目指す。私も漠然と、「駅に出て……右手の方にあったよねぇ、ナナちゃんのそば……」と覚えていた店があったのだけれど、だんなは迷うことなくスタスタと駅前を直進して細い道に入っていく。迷わず向かったその先には、ビルの地下に小綺麗な若鯱家が存在していた。

「……あ、あれ?こんなところにあったんだ?」
「言ったじゃん、"チャオの下にもあるよ"って」
「あー……チャオって、ここにあったんだっけ……そっか……」
「迷わず来られるよ、チャオくらいなら」
だんな、何度か名古屋出張に来ていることもあってか、やたらと名古屋の土地勘が身についてしまっている。いつのまにか地下鉄もすらすら乗りよる。

ランチタイムということで、「ランチセットA」とか「B」とか、名物のカレーうどんにミニ丼がセットになったやつとか、かつ煮にミニカレーうどんがセットになったやつとか、色々お得なものがある。息子にはカレーうどんはちとつらかろうとメニューを眺め、ミニサイズの鉄火丼をあげることにした。私の注文をミニ丼つきの「Bセット」にして、丼は息子にそのままあげる。だんなは白い御飯とサラダがセットになったAセットを。

カレーうどん、そう頻繁にお店で食べたことはないのだけれど、数少ない経験と比較しても、ものすっごく濃厚なトロントロンのちょっと独特なカレーうどんだった。そのまま御飯にかけても美味しくいただけそうなほどの濃厚なカレーだしに、「味噌煮込みうどん」で使うような極太のねっちねちした麺が沈んでいる。具は薄切り豚肉とか油揚げとか葱とか。じわーっと辛い、大人の味だ。

「うぉっ、麺、太っ」
「すごいねぇ、このだし、このまんまカレーライスにできそうだよねぇ」
油げが嬉しいねぇ……なんて言いながら、服に飛ばさないように注意しながら鼻に汗してカレーうどん。片栗粉たっぷりという風の粘っこいとろみが、「いかにも名古屋」という感じがした。名古屋の食べ物、片栗粉どっさり系がけっこう多いように思う。

名古屋 「RESTAURANT CAPCCINA」にて
 私:
 白熊くん \530
 だんな:
 抹茶ミルク宇治金時 \530
 息子:
 プチパフェフルーツ \399
昼過ぎて、夕方の新幹線の時間までやることがなくなっちゃった私たち。栄まで移動してもう一回コメダ珈琲店に行ってみようかとか、駅近くにあるという駄菓子屋さんを探して「たません」を食べに行こうかとか色々画策したのだけれどいまいち実現できなくて、右往左往して歩き疲れて「大名古屋ビル」の地下にたどり着く。かき氷がメニューにあったレストランで休憩した。

私は「白熊」、だんなは抹茶ミルク宇治金時、息子はミニサイズのフルーツパフェ。練乳がたっぷりかかった「白熊」には、キウイフルーツ、ルビーグレープフルーツ、オレンジにバナナ、そして粒あんとアイスクリームがトッピングされていて、「なにかが違う」という印象のものに仕上がっていた。本場の白熊をそんなに食べたわけじゃないけど、でもこれはちょっと違う気がする……と思いながら、でも練乳味の小豆氷はとても美味しかった。

新幹線内で
 「風来坊」の手羽先
 「矢場とん」の串カツ
 「狐太閤」のひつまぶしいなり・味噌煮込みいなり
 「黐木」のシャチボン
 ビール
名古屋を発つのは午後5時の新幹線。
「……車内でビール飲むよねぇ」
「つまみが要るね」
「手羽先だ」
「あと、串カツも」
「そうそう、シャチボンも」
と、あれこれあれこれ画策して、楽しい新幹線ライフをエンジョイするべく出発の1時間前から名古屋駅のデパ地下などをかけずりまわってあれこれ揃えてみた。ロング缶のビールも買って、乗り込むなりだんなとプチ宴会。

購入したのは「風来坊」の手羽先(3人前=18本)と、「矢場とん」の串カツ(味噌だれ別添)、そして息子用にと「狐太閤」でプレーンないなり寿司を購入するついでに、「ひつまぶしいなり」「味噌煮込みいなり」という不思議なものも1個ずつ。更に、昼過ぎに一度お店に出向いて「夕方取りに来ますからー」と取り置いてもらっていた、「黐木」(もちのき)というお店の「シャチボン」。シャチボンに執着したのは、私じゃなくてだんなだった。

「シャチボン?……なにそれ」
「え?知らない?シャチホコ型のシュークリームでさぁ、すっげーかわいいの!」
「ふーん、かわいいんだぁ……」
けっこう必死に「取りおいてもらわなきゃ」「まだお店、開いてないよねぇ」とシャチボンに思いを馳せているだんなに「なぜそこまで」と少しばかり思っていた私。実物を見て、笑ってしまった。なんだこのキモ可愛いものはー!なんかめちゃめちゃ可愛いんですけどー!

要するに「シャチホコ型のシュークリーム」に他ならないのだけれど、実に綺麗にヒレなどが作られていて(5つのパーツが綺麗に組み合わさっている)、詰まっているのはたっぷりのカスタードクリームと生クリーム。「んべー」という感じに苺の飾りがちょうど舌のあたりに置かれていて、チョコで作られた目玉が非常に愛らしい、ムツゴロウのようにも見えるシャチホコ菓子なのだった。3個取り置いてもらっていたものを出発直前に取りに行き、デザートに1人1個。

最後の最後まで名古屋の味を堪能して、帰宅は8時頃。
だんなは明日から普通に仕事で、息子は明日から本格的な夏休み。私にも仕事の小山が待っていた。

7月19日 火曜日
さっぱりと、サバの塩焼き
「ポパイ」の
 野菜サンド
 ハムサンド
アイスカフェオレ
旅行から帰っての平日。だんなは今日も元気に朝ジムに出かけていった。すごいなぁ。元気だなぁ。

私と息子は「目が覚めるまで寝よう」と思っていたのだけれど、だんなが出かけて行った直後の6時過ぎにうっかり私は目を覚ましてしまい、山のような洗濯物をまとめはじめたり、ベランダの植物の手入れをしたり。今回の旅行は、日曜日に雨が降ることに期待して、たいした対策も施さずに植木鉢類をそのまんまベランダに出したまま出かけていたのだけれど、その賭けに勝てたようでベランダの植物はおおむね元気。ミニトマトには小さな実がつきはじめていた。朝顔もニョキニョキ成長しているし。

息子が起きてきたのは9時過ぎ。買い物に行かないと牛乳もないねということで、午前中買い物に行き、図書館に本を返し、返したついでに近くにあるサンドイッチ屋さん「ポパイ」でお買い物してきた。ただひたすらサンドイッチだけが売られている、昔ながらのといった佇まいのお店「ポパイ」、ポテトサラダサンドとか野菜サンドとか、ハムカツにコロッケにロースカツにと、種類は10種類以上はありそうだ。

ここ数日の暴飲暴食(というか暴ビールというか)にすっかり胃が疲れている感があるので、私は野菜サンドを1包み。息子は
「ぼくねぇ、このフルーツサンドと、ハムサンド!」
と、2切れずつ入った包みを2つ指さし、サンドイッチ用食パン4枚相当のサンドイッチを選択し、お店のおばちゃんと私をちょっとだけ驚かせた。

「え?おかあさん、ひとつだけなの?」
「んー、なんか、お腹が重くてねー」
「ひとつしか食べないなんだらー、ぼくの、1こあげるよ?ハムサンド」
レタスときゅうりとトマトが挟まった野菜サンドをショリショリ食べていたら、「おかあさんはそれだけなの?」と息子が同情してハムサンドを1切れくれた。こちらはレタスとハムとチーズがサンドされている。素朴な味で、けっこうお安くて、密かにお気に入りのサンドイッチ屋さんなのだ。

だんなの実家で
 桃
 ビスケット
 アイスカフェオレ
我が家のピアノが未だ工事中なため、だんなの実家にピアノの練習をさせてもらいに行ってきた。
おやつに、甘く熟れた桃。岐阜の知り合いが送ってくれたのだという桃は、良い具合に熟れていて、それなりの固さはあるのに甘くて果汁たっぷり。息子の分と私の分と、1人1個ずつお義母さんが桃を剥いてくれて、このうえなく美味しいおやつをいただいてしまった。帰りにもお裾分けの桃をどっさり。

……美味しい果物があると、顔がニヤけ続けてしまうほど幸せ。桃は近所のそのへんの店で買ったのがめちゃめちゃ美味しかったり、デパートで買ってきたお高いやつが大ハズレだったりとなかなか難しいけれど、「大当たり」の桃は他のどんな果物よりも、他のどんな食べ物よりも美味しいんじゃないかと思えてしまう。当たりの桃が手元に山盛り。嬉しいな嬉しいな。しばらく幸せ。

枝豆
茹で野菜サラダ 中華ドレッシング
サバの塩焼き 葱ソース
羽釜御飯
冷やっ汁
麦茶
我が家を満喫した一日(でも仕事は山盛……)。だんなは激ジョブで帰って来られないということで、息子と2人、さっぱりさっぱりした魚の和食夕飯をいただいた。

安売りしていたサバは、塩焼きに。焼き上がったところに冷やしておいた葱ソース(刻み葱に酢とスープと砂糖と味醂と醤油を合わせたもの)をかける。ブロッコリーやにんじん、アスパラガスは歯応えが残る程度に茹で、レタスや刻み玉ねぎと合わせてノンオイル胡麻ドレッシングで和える。あとは枝豆と、炊いた御飯と、冷たい味噌汁「冷やっ汁」。

いりこだしでちょっと濃いめの味噌汁を作って冷蔵庫で冷やしておき、刻んだ茗荷ときゅうりと豆腐を入れた椀の中に注いで、夏のお味噌汁を用意した。鯵の干物を炙ってほぐしたものを入れたりするのも良いと聞くけれど、私が作るのはたいていきゅうりと茗荷、焼き茄子などの野菜だけ入れたものだ。食べる時に胡麻をゴリゴリ砕いて入れる。

「おお!おみそしるが、つめたい!」
息子にはおおいに受けた。もう何年も前から夏には頻繁に作っているはずなのだけれど、何やら改めて喜んでいて、
「ごはんにかけると、おいしいかなー?」
とか言いながら炊きたて御飯にかけている。だんなの分も用意したはずの分量だったのに、息子と2人おかわりしながら食べていたらあっさりと無くなってしまった。

……朝御飯にも冷や汁美味しいと思うんだなー……今度はもっとたくさん作っておこう。

7月20日 水曜日
朝顔、ポンポン咲いてます(ろくな写真撮れなかったんでー)
イングリッシュマフィン
ベーコンエッグ

アイスカフェオレ
何やらベーコンエッグが恋しくて、ベーコンエッグに似合うのはイングリッシュマフィンかなぁということで昨日マフィンを買ってきた。お義母さんからどっさりもらってきた桃もいくつか冷やしてあるのでそれも剥いて食卓に。

パック入りの薄切りベーコンはあんまり質が良いものじゃなくて、焼いてもただチリチリと焦げていくだけ。脂が抜けていってカリッとはなってくれない。時間をかけて焼いてもあまり美味しくならないベーコンなので、さらっと片面焼いてからひっくり返し、その上に卵を割り落としていく。あとは超弱火にしてフライパンに蓋をして数分間。黄身の表面にうっすら膜がかかったあたりが私好みの半熟の目玉焼きだ。イングリッシュマフィンに挟んだりするときにはもうちょっと火を通さなきゃいけないんだよなと思いつつ、つい今日もやわやわの半熟にしてしまった。で、黄身を破ってしまう人続出(=だんなと息子)。

バター塗って軽くトーストしたイングリッシュマフィンにベーコンエッグ乗せて、お供にアイスカフェオレを。桃は、私の感覚では「お盆の後になって出回るもの」という感じだったのだけれど、7月半ば過ぎの今頃のタイミングで果物屋さんの店頭で頻繁に見かけるようになっている。
「……早いよね?早くなった……のかな、桃って、残暑厳しい季節に、ってイメージなんだけど」
「あー、そうそう、スーパーに桃の匂いし始めるとさ、"あーあもう夏休み終わりだー"って思うんだよな」
「……だよねぇ」
「だよなぁ」
とか言いながら、充分甘く果汁たっぷりの桃をもぐもぐ。

うどん(ひやひや)
おにぎり(すきやきふりかけ味)
麦茶
今日は一日、鋭意お仕事。ここを頑張ればー8月に報酬が出てーいっぱい遊べるー……と、真面目にパソコンに向かう。暇さえあれば外に遊びに行きたがる息子も今日はおとなしく家で本を読んだり、夏休みの宿題の一環の絵日記(毎日じゃなく、「3枚だけ書いてきなさい」という宿題)をつけてみたり。ちょっとばかり涼しくて心地よい一日だった。

お昼は2玉だけ半端に余っていたさぬきうどんを茹で、麺もだしも冷たく冷やして「ひやひや」に。御飯茶碗1杯分ほどの御飯が余っていたので、おにぎり2個作って表面にすきやき味のふりかけをまぶした。これで、さつまいもの天ぷらとかイカ天とかあったら最高にさぬきうどんっぽいかもー……と思ったのだけれど、そこまではできなかったので冷凍庫に保存してあった揚げ玉を出す。

これから1ヶ月半近く、毎日息子とお昼御飯なんだなぁ……と改めて自覚して、せっかく夏休みなんだし一緒に作れそうなものを昼御飯にするべきかなと思い至りつつ、でも今日はうどんとおにぎりのごくごく簡単な昼御飯。
「つめたいうどん、おいしーねー!……おかわりは、できる?」
「できませーん。できないからさ、おにぎり食べてよ」
「そっかー」
……しまった、息子にとってのお昼御飯は「おかわりをするもの」だったんだ……明日からはもうちょっとたっぷり用意しなきゃ……。

「モスバーガー」の
 スパイシーモスチーズバーガー
 ミスチキン
 山ぶどうスカッシュ
枝豆
茹でとうもろこし
サニーレタスとトマトのサラダ
さっぱりしたものが恋しいなぁ……と、豚もも肉の塊を買ってきた。茹でてスライスして、それで刻んだ生野菜を巻きつつニンニクだれとかわさび醤油とかつけて食べたいなぁ、と。でも、だんなは昨日に続き今日も激ジョブ。息子と2人で食べる料理という感じじゃないし、どーしよどーしよパスタにでもしようか御飯炊いて別のおかずを考えようか……と思いながらも夕方仕事を続けていたら、7時を過ぎてしまっていた。

「あー……どうしよ。全然夕飯のイメージがわかないー……何かさ、食べたいもの、ある?」
「うどん、とか」
「……それ、昼に食べた」
「じゃあ、たいこーえんとか」
「……うーん、きっとねぇ、今は混んでるよ……トリビアまでに帰って来られないかも」
「じゃあねじゃあね、モスバーガーとか」
「あー……モスかー……」

モスバーガーも良いけれど、野菜が恋しい。生野菜をバリバリ思う存分食べたいなぁと、モスバーガー行ってバーガー類を買って帰ってきた。スパイシーモスチーズバーガーのオニポテセット、山ぶどうスカッシュをつけてもらって、あとは息子用のチーズバーガー、ストロベリーシェイク、モスチキンを買ってきた。買いに行く直前にサラダや茹でとうもろこし、枝豆の準備をしておいて、家に帰ってからのんびりとバーガーをいただいた。まだまだ安値が続いていて嬉しい葉もの野菜、今日のサニーレタスは1株100円だ。刻み玉ねぎ、きゅうり、にんじん、トマトを合わせてピエトロのドレッシングをかけて。

久しぶりに食べたスパイシーモスチーズバーガーは、相変わらずしっかりと辛かった。息子用に買ったオニポテから数本ポテトをわけてもらって、袋に残ったミートソースをコテコテつけながら最後までいただく。
……さ、仕事に早く目鼻をつけて明日はちゃんと料理しよう。

7月21日 木曜日
野菜たっぷり、茹で豚1枚、そして味噌味
ピーナッツバターパン
牛乳 with ミルメーク(抹茶きなこ味)
昨日、私は無性にピーナッツバターが恋しかった。それも、100円くらいで買える、紙製のカップに詰められて売られている安っぽ〜い味のピーナッツバター。白っぽくない、やけに透明がかった水飴たっぷりという感じのネカネカ光るピーナッツバターが恋しくて、昨日ついドッグパンと共に買ってきてしまったのだった。同じ棚に並べられたチョコレートペーストなんかも「そうそう、これがまたけっこう美味しいんだ……」と思ってしまいつつ、購入するのは5年ぶりくらいじゃないかという紙容器入りピーナッツバターをめでたくお買い上げ。

「……というわけで、今日はピーナッツバターパンなのです。……ミルメーク、飲むかい?」
「のむのむー、ぼく、バナナね、バナナ」
「俺コーヒー味……って、ありゃ、コーヒーがないぞ……ココアのでいいや」
最近は100円ショップで簡単に買えるようになったミルメーク。100円ショップで買える袋のサイズがとても手頃で、ダイソーに置かれているコーヒー・ココア・イチゴ・バナナ味はたいてい我が家に常備されている。先日名古屋で「抹茶きなこ味」という愉快なフレーバーのを見つけたので、私はそれを飲んでみた。

……笑っちゃうほど、まんま抹茶きなこの味だった。
これだったらなんとか家で再現できるかな、みたいな抹茶ときなこの味。

メロン味も飲んだことあるし、ピーチ味もあるし、あと未食の味は「胡麻きなこ」と「きなこ」、「減糖コーヒー」あたりがあるらしい。深いな、ミルメーク。

胡麻だれ 冷やし稲庭うどん
刻みきゅうりと味噌
麦茶
「おかーさん、いっしょにかたまりだましい、やらない?」
「……ごめん、ちょっと仕事……」
「じゃあさ、いっしょにさ、おばけえび育てない?」
「あー……今日は卵入れていい日だっけ。じゃあ、それは一緒にやろう」

まだ仕事が一区切りついてくれなくて、息子にちょっとばかり寂しい思いをさせてしまいつつ、でも『1年の科学』の今月号のふろくについてきた「おばけえび」飼育キットは一緒に触ってあれこれ準備した。昨日のうちに専用の海水を作っておいたので、今日は卵を投入する。卵やら何やらは、なんだかとっても「上質な金魚のエサ」のようにも見えてしまうのだけれど、金魚の水槽には入れない方向で。一緒にベランダの朝顔に水をやったり、のんびりと木曜の午前中は過ぎてしまった。仕事もけっこうはかどった。

お昼御飯は、胡麻ダレ味の麺が恋しい気分だったので、冷たい稲庭うどんに、稲庭うどん屋で買ってきた胡麻ダレを添えて。息子にはその胡麻ダレはちと辛そうだったので、醤油の普通のつけダレ(これも稲庭うどん屋で買ってきたやつ)を。バリバリした食感の野菜が恋しくて、キュウリに味噌添えただけのものも箸休め代わりに用意した。

今日は、「おかわり」と言われても大丈夫なように、麺をたっぷり茹で、別皿におかわり用の茹で麺をとっておく。小学校が始まって1ヶ月ほど経ったころ、
「幼稚園で食べる、お母さんが作ったお弁当とさ、学校で食べる給食、どっちが好き?」
と息子に聞いてみたらば
「給食が好きだなぁ〜。だってね、給食は、おかわりできちゃうんだよ」
と即答されて「そうかよ給食かよ」と軽いジェラシーを感じた私。「おかわりできちゃうんだよ」という理由に忠実に、毎日毎日給食をお代わりしていたらしい息子は、「お昼御飯はしっかり食べるもの」と刷り込みがされてしまっているようだった。

「麦茶、おかわりできる?」
「あるよぅ〜いっぱいあるよぅ〜」
「おそばも、ある?」
「ありますよー。まだ向こうに残ってるから、持ってこようか?」
「うん!!!」
……ぜ〜ったい残るだろうなぁと思う分量茹でてしまったのだけど、綺麗になくなってしまってびっくり。

枝豆
薄切り茹で豚 野菜巻き
タカベの塩焼き
冷や汁
羽釜御飯
いぶりがっこ
発泡酒(サントリー マグナムドライ)
泡盛ロック(瑞泉 8年白龍 熟成古酒)
今日はだんなの帰宅が早いという。わーいわーい予定していた豚の野菜巻きを準備して食べるわよー……と、午前中のうちから冷や汁の準備などしておいた。

冷たい味噌汁「冷や汁」、本当は、ちゃんと普通にだしとって味噌汁作って、それを冷蔵庫で冷ますのが一番なのだけれど、夕方に「あ、夕飯に冷や汁飲みたい」と思った時はかなり乱暴な作り方をしている。できあがりの1/3量くらいの少なめの水でかなり濃いめなだし汁をとり、多めに味噌溶いて、それを1時間ほど室温に置いて粗熱を取ってから、おもむろに氷と水を加えて一気に薄めながら冷却してしまうのだ。それでも一応イリコとかトビウオとかでだしをとっているからそれなりにちゃんとした味になるのだけれど、やっぱりいつも通りに作った味噌汁を時間をかけて冷ました方が風味は良いような気がする。今日は早め早めに準備して、キーンと冷えた美味しい冷や汁を用意した。具は豆腐ときゅうりと茗荷を刻んだの。

豚のもも肉の塊は塩茹でにし、冷めてからできるだけ薄くスライスする。深鉢にサニーレタスを大きくちぎったの、貝割れ大根、きゅうり、ピーマン、玉ねぎ、にんじん、茹でたアスパラガス、プチトマトをこれでもかと盛りつけて、手製のタレは2種類。おろしにんにくと醤油と少しの味醂を合わせたものと、刻み葱に胡麻油かけて塩をちょっと強めに効かせたもの。あとは市販のポン酢、クリームタイプのドレッシング、叙々苑のドレッシング、マヨネーズなどもずらりと並べ、好きなように肉で野菜巻いたりレタスで肉巻いたりして適当に味つけて食べるようにした。茹で肉じゃなくてローストポークとかローストビーフ(牛のたたき)でもお似合いだし、野菜もたいてい何でも合うし、生野菜をメインディッシュにばりばり食べたい時には何かと手頃な食べ方だ。ここのところ、とにかく無性に野菜が恋しい。多分名古屋で揚げ物を食べ過ぎた反動だと思う。

今日は更に、焼き魚も。夕方顔を出しただんなの実家で
「あ、これこれ、今日いただきものでね、届いたばっかりなのよ〜」
とお裾分けしてもらった魚「タカベ」。伊豆半島のあたりから届いたという、小ぶりのアジくらいの大きさの可愛い魚だ。脂乗ってて、小骨はあるけれど身離れも良くて実に美味しい魚だそうで、お義母さんの大のお気に入りだとか。塩をした後急速冷凍されて輸送されてきたのだという魚もさっそく焼いていただくことにした。

「うわっ、今日は、なんか、おかずがいっぱいだねぇ〜」
と息子にチェック入れられてしまうほど今日はお皿がいっぱいの夕御飯。
「タレ2つ作ったからさ、そのへんのドレッシングと組み合わせて食べてね」
と野菜や肉をテーブルに並べると、だんなから一言
「……味噌は?」
と。おお、それは確かに似合うかもしれぬと名古屋の「矢場とん」の味噌カツ用味噌ソースも出してきて、レタスに肉乗せて野菜あれこれ乗せたところに垂らして食べてみた。……あはは、なんだかすごく美味しいぞ。

やっぱり葱のがさっぱりして旨いねとか、にんにくダレにマヨネーズ添えちゃうのも危険な味でいいかもよ、なんて言いながら、速攻飲み干してしまった発泡酒に続いて泡盛をロックで。以前お店で飲んで旨かったのだと、だんなが以前買ってきてくれた「瑞泉 8年白龍 熟成古酒」。強いけれど、とんがったところのないまろやかなお酒で、でも力強くもあって実に好みな味。泡盛くっぴくっぴ飲みながらタカベつついて野菜もしっかり食べて、
「……これさぁ、いぶりがっこ似合うよ、きっと」
「ん、じゃあ切りましょか」
と、いぶりがっこも切ってみたりしながら(似合った……確かに……)、だらだらと酒飲み夕飯。最後の冷や汁には御飯突っ込んで、冷たい雑炊みたいにしながらさらさらっといただいた。

そしてその後数時間はだんなと私はぐにゃぐにゃに。泡盛は実に危険だー。

7月22日 金曜日
「王様にんにくキムチ」ですって。すごい……
鯵の干物
ほうれん草のお浸し
冷や汁
御飯
麦茶
先週末の旅行から、ずーっと眠りが浅かった。旅行中はハイテンションになってしまって一人5時半に目を覚ましてしまったり、帰宅後も「仕事しなきゃー」とか「旅行記書きたいなー」とか「塊やりたい……」としたいこととしなきゃいけない事が頭をぐるぐるしてしまって、毎日6時とか6時半にパキーンと目を覚まして活動してしまっていた。昨日ある程度仕事が一段落して、旅行記も最終日の分を残すだけになって、そうしたら気が抜けた。

……目覚めたら10時。
「……おんやぁ〜?」
と目を覚まし、横を見れば息子も一緒に寝こけていて(いつもは7時過ぎにはちゃんと起きてくるのに……)、慌てて洗濯機をまわして花に水やって掃除して、今日はピアノの調律師が来るから家の中をちょっとばかり片づけて……とやっているうちに息子も起きてきて、昼になってしまった。

朝昼兼用の御飯は、昨日の残った冷や汁を。豆腐と茗荷とキュウリと焼き茄子を入れた、夏っぽい野菜たっぷりの冷や汁に、温めた御飯を用意し、あとはほうれん草のおひたしと鯵の干物を炙ったの。魚は身をほぐして冷や汁の中に入れてしまい、そこに御飯も入れ、上から炒り胡麻をゴリゴリすってかけて。初めて魚の身を入れた冷や汁をいただいたけど、これが香ばしくて旨味たっぷりでとても美味しかった。そのまま飲んでも美味しいけど、ご飯にかけて食べるのがめちゃめちゃすてきー。うまー。

「味噌汁かけご飯」はお行儀が悪いとたしなめられる(「外でやっちゃいけませんよ」と母には言われた)ものだけれど、これは立派な郷土料理(どうやら宮崎の郷土料理らしい)。私は茗荷が大好きで茗荷をざくざく入れてしまうのだけれど、しそは嫌いだからあんまり買ってこない。だんなはしそは大好きだけれど、茗荷は嫌い。

「……あ、そうか、だんな用に、しそ買ってきてあげれば良かったんだよね……茗荷刻んだのとしそ刻んだのと別々に用意すれば良かったんだ……」
と気付いたのは昨日の夜で、だんなは茗荷少なめの、ちょっと香り少なめな冷や汁をさらさらと食べていた。今度はしそも必須、ということで。

「牛角」にて
 やみつき塩キャベツ \290
 王様にんにくキムチ \290
 王様フランクフルト \390
 ネギ豚タン塩 \490
 国産牛中落ちカルビ(塩ダレ) \690
 ブラックガーリックハラミ (無料)
 ホットスパイシーピートロ \490
 ぼんちり塩ダレ \390
 国産牛焼きしゃぶ \780
 熟成ハラミ(タレ) \490
 炙りベーコン \390
 焼きおにぎり \290
 ゆず塩冷麺(ハーフ) \430
 牛角クッパ \630
 牛角豆富 (無料)
 牛角アイス (無料)
 白玉きなこアイス \180
 生ビール 3×\490
 マンゴーカルピスサワー \390
 コカコーラ \290
夕方は息子の音楽教室で、更にその後ピアノの調律師さんが修理に出していたピアノの中身を持ってきてくれたのでそれを取り付けて調律して。もう30年以上も弾かれて弾かれてヤワヤワになったハンマーのフェルトを綺麗に削って、いくつかイカれてしまっていたハンマー部分の補強などをやってもらい、「あと10年は多分このままいけますよ」と太鼓判を押してもらった。良かった良かった。

調律してもらっている間に台所でガタガタやるのもなぁ……と、夕御飯は簡単にパスタあたりにしとこうかなと思っていたところ、だんなから
「牛角行く?」
というお誘いが。そうそう、つい数日前に新商品1品サービスのクーポン届いたのよねー、と、うきうきして久しぶりの牛角に行ってきた。一時期1ヶ月に1度くらいは行っていた牛角、しばらく行ってなかったなぁと思ったのだけれど、3ヶ月ぶり。

「……おかしい……"野菜が恋しい"とか言っていたのに、"もう肉に戻るのかよ!"と……」
「なんかねぇ、肉が恋しかったのよね。しかも牛を!ガツンと!」
「そうそう、アウトバックもねぇ、俺、そろそろ誕生日だから割引サービスあるよ」
「行かなきゃねぇ……」
焼き肉屋でステーキの話をしなくても良いものだけれど、そんな事話しながら今日もいろいろ怪しいものを食べてきた。牛角と言ったら、ほのかにジャンクフード的な匂いのするイロモノメニューなのだけれど、それが私たちは大好きだ。にんにくどっさり、黒胡椒がガリガリ挽かれた「ブラックガーリックハラミ」とか、10種のスパイスをブレンドしたというビリビリッと辛い「ホットスパイシーピートロ」とか、網の上に鉄板乗せてしゃぶしゃぶ用の肉を焼いておろしポン酢で食べる「国産牛焼きしゃぶ」とか。

「おおー、これ、辛いよ。けっこう辛いよ」
「おおー、ぼんちり、旨いね。プリプリしてるね」
とか言いながら今日もおおいに食べた。今日も食欲絶好調の息子も、タンもカルビもハラミもフランクフルトも焼きしゃぶもベーコンもおおいに食べ、だんだん「息子の分の肉皿」が必要になってきそうな状態に。ぼんちりとかピートロは「いらなーい」と言っていたくせに、焼きしゃぶが出てきたとたんに目が輝くのはなぜなんだ息子。国産牛だからなのか息子。

今日のツボは新商品の「王様にんにくキムチ」で、にんにく1個丸ごとキムチになっている壮観なものだった。外見からしてステキだ。いつもは「にんにくホイル焼き」を頼んでいるのだけれど、代わりにこれを注文してみて肉つつく合間にせっせと食べた。からー、でも、うまー。……キムチの素とか買ってくれば、家でも作れるのかしらん。

携帯のアンケートサイトでめでたくデザート2品も無料になり、私は牛角アイス(バニラアイスにきなこと黒蜜)、だんなは牛角豆富(ミルクプリンにきなこと黒蜜)、息子は白玉きなこアイス(きなこアイスに白玉と黒蜜)という、全員色がそっくりなきなこ・黒蜜味のもの。
「あはは、みんな色がおんなじだ……だんなの豆腐、旨そうね」
「交換する?……そっちの白玉、1つくれない?」
「だめ!おとうさん、おだんごはダメ!」
わいわいとお皿交換しながら、白玉の美味しさについて語っちゃったりしながら食事終了。帰りに思わず「SHOP99」に寄って白玉粉を買ってきてしまった。みんながあまりにも白玉白玉言うから、この週末に白玉宇治金時でも作ろう。

7月23日 土曜日
久しぶりの、MOS's-Cのハンバーガー。
「ミスタードーナツ」の
 フロマージュヨーグルト
 カレーパン
アイスカフェオレ

昨日通りかかったミスタードーナツで、100円セールをやっていた。
「買ってく?買ってく?お母さん、マンゴーのデザート買いたいと思ってたんだー」
と、昨夜の焼き肉前にミスドに寄ってお買い物。結局、100円セール品はほとんど買わなかったのだけれど、新商品のカレーパン3種のうちから「カリーパン」「夏野菜カリーパン」を買い、息子にD−ポップ、だんなにエンゼルクリームなどなど。棚には白っぽいコーティングが施された新商品が並んでいて、フロマージュシリーズなるその白っぽいやつからエンゼルクリーム系の「フロマージュヨーグルト」も買ってきた。

「そういうわけでさー、カレーパン2つあるから、半分こね。どっちかが普通のカレーパンで、もひとつは夏野菜カレーパンね」
どっちも食べてみたかったから両方買ってきたのね、だから半分こね、と、あっためてだんなに出したら「自分が食べたかっただけかーい!」とツッコミを入れられた。いや、でもだんなもカレーパン好きでしょー?

表面カリッのカレーパンはそれぞれちゃんと味が違っていてなかなか美味しかった。トマト味の濃厚な夏野菜カレーパンが夏らしい味だったけれど、モサモサ食感小麦粉系のスタンダードなカレーパンの方がやっぱり好みかな。甘酸っぱい「フロマージュヨーグルト」はそのチーズクリームの乳製品臭さと酸味がとても好みな味だった。次は「ポン・デ・フロマージュ」買ってこよう。

神楽坂 「MOS's-C」にて
 ベーコンエッグバーガー \950
   チーズトッピング \110
 タルタルチーズバーガー \870
   ゆで卵トッピング \110
 クラムチャウダー \420
 オニオンリング \420
 トルティーヤチップ \610
   生ビール 2×\300
 アイスティー \320
今日はちらりと新宿にお出かけ。
「ユニクロの新宿三丁目店でベッドシーツとか売り出し始めたってよ、タオルとか」
「……私はデパートでマンゴプリン探したいなぁ」
「ぼくねぼくね、ムシキングやりたいなぁ!」

三者三様の欲望を抱えつつ、「どっかでお昼ご飯食べなきゃね」と相談して飯田橋で途中下車。美味しいハンバーガー食べたいねぇ〜ということで(←つい最近まで「野菜が恋しい」とか言っていたのに、実にあっけなく「肉が恋しい」に逆戻り中……)「MOS's-C」に寄ってきた。モスバーガーの経営する、本格ハンバーガーのお店だ。値段はしっかりお高めだけれど、でもアメリカ〜ンなボリュームたっぷりハンバーガーを楽しめる。

私はベーコンエッグバーガーにチーズを追加、だんなはタルタルチーズバーガーにゆで卵を追加。「ハンバーガーはね、ちょっと多いから、いらないの」という息子のためにトルティーヤチップやオニオンリング、ついでに「本日のスープ」からクラムチャウダーをボウルサイズでいただいて、それらを皆でつつきまわしながら昼からビール。たまたま、ビールフェアということで、通常500円のビールが200円引きになっていたのだった。

「……うわー、ヤバイもの見ちゃった。生ビール300円だって」
「……飲めって、ことかなぁ?」
「飲めってことだよねぇ?」
「……アイスティーを飲もうと思って来たのにねぇ」

しょうがないなぁーもうーと、だんなも私も昼からビール。このお店のアイスティーはお代わり無料(ソーダ類とかは不可。アイスティーのみ)。甘みのついてないアイスティーをがぶがぶ飲みながらいただくハンバーガーもそれはそれは美味しいのだけれど、でもビールが300円じゃあ、飲まないわけにはいきますまい。

揚げたてのオニオンリングに、具沢山のクラムチャウダー、そしてアボカドディップとミートソースがたっぷり添えられたトルティーヤ。アボカドディップはハンバーガーの追加トッピングなどにも使われているものだけれど、これがクリーミーで自然な甘さでふわふわしていて、やたらと美味しい。

「ヤバイ……ビールに合う……」
「息子用にと思って注文したのに、めちゃめちゃ旨いよアボカドディップ……」
などと呟きつつ、トルティーヤチップをパリパリポリポリ。そうこうしているうちに、ピクルスとフライドポテトが添えられたハンバーガーがやってきた。「お好みに応じて半分にカットしてからお持ちします」とメニューには書いてあったけれど、最初から半分にカットされたハンバーガー。でも食べやすくて有り難かった。

ふわふわのパンにごっついハンバーグ、大量にレタスとトマト、チーズとベーコンエッグと……と、私のハンバーガーのボリュームもたいしたものだけれど、ゆで卵にタルタルソースに……と挟まっているだんなのバーガーもかなりなもの。卓上には、モスバーガーで使われているようなバーガー用の袋が置かれていて、それでくるんで食べられるようにもなっているのだけれど、このボリュームだからその袋には全然おさまってくれない。それぞれ、上からぶっすと刺さった竹串を動かさないようにしつつ、バーガーを両手で抱えてかぶりつくことになるのだった。手も口の周りもべったべたにしながら、ボリュームたっぷりハンバーガーを満喫。たっぷり生野菜に、口から溢れそうな肉汁の味のあるハンバーグ。昼からお腹一杯になってしまった。

新宿 「東京麺通団」にて
 わかめとじゃこの天ぷら \100
 手羽先 \100
 芝エビの唐揚げ \300
 ひやかけ(小) \290
 銀河高原ビール(大ジョッキ)
そして、新宿を散策。一応の目的地であったユニクロでは特に買う物がなくて、あとはあっちのデパートをうろうろ、こっちのデパートをうろうろ。途中、
「じゃ、私、小田急ハルクと小田急デパートの地下見てくるわ」
「んじゃ俺はヨドバシカメラちょっと見たいから……息子連れて行ってくるわ」
と別行動をとった。適当にお互いの用事が終わったら連絡しあって、適当な場所で落ち合おうと。ちょうど4時になろうというところだった。

目当てのマンゴプリンも何種類か購入し、ちょうどお互いの用事がほぼ同時に済んだので地下の京王モール街の一角で落ち合った。
「おまたせ〜」
と、先に到着していただんなと息子のところに駆け寄っていくと、だんなが上を見上げて妙な顔をしている。

「なんかさ……揺れてない?……電車?」
と言われ、そういえばと小刻みに横揺れしているような感覚を足の下に感じた私。いやでもここはすぐそばに京王線が通ってるし、他の人は気がついていないみたいだし……と周囲を見渡した途端に、「ドゴッ」と足の下から突き上げられるような衝撃を感じた。
「げ!地震だ!」
「……でかいね」
と、その「ドゴッ」で揺れはおさまったのだけれど、小走りに地上に逃げていく人、全く気付いていない人、地下街はざわついたものの、案外といつもどおりの平常さもあって、私たちもそこまでの揺れとは思っていなかったから「じゃあ、おうち帰りましょうかね」とJRのホームに向かう。

地震があった後だから多少は遅れるかなと思っていた電車だけれど、ホームに止まっているのは私たちが乗ろうとしていた1本前の便。それが10分経っても15分経っても動かない。ホームでは
「地震がありました影響で電車が止まっております」
とアナウンスが流れ、そのうちに
「関東地方で大きな地震がありました。線路を調べておりますので全線運行を停止しております」
と、若干ものものしいものになってきた。慌てて携帯電話で地震速報を見てみると、千葉北西部の震源、最大震度5弱。このへんも震度4はあったらしく、ホームには続々と人が集まってきてくるのに電車は全然動く気配がない。こりゃしばらくダメだねと、荷物を持って一度駅を出ることにした。

時刻は午後5時を回ったところ。ちょっと早いけど夕御飯食べちゃおうかと向かったのは、お馴染みの「東京麺通団」だ。1時間くらいはのんびりしておいた方が良いかなと、幸いお店も空いていたこともあり、ビールとつまみいただいてきてだらだらと銀河高原ビール飲みながら時間をつぶす。基本的にうどんに合わせるおかずが多いので、唐揚げとか天ぷらとかが中心になってしまって、それらをポリポリパリパリと。
「おゆきさんたら、名古屋であんなに食べてきたのにまだ食べるかね」
とだんなに言われつつ甘辛味の手羽先も1本いただいてしまい、その後はさらさらっと冷たいうどんの小サイズを。

息子はというと、
「おなかすいちゃったんだよー」
と、私たちがビール飲んでいる間にひやかけの小サイズとちくわの天ぷらをペロッと食べ、その後に
「もう1こ、食べてもいーい?」
とひやかけ小サイズをもう1杯食べ(まだ私たちはビール飲んでる)、じゃあお母さんたちもうどん貰ってくるかねー……と席を立ち上がったところで、
「あのね、もう1こ、うどん食べたいかも……」
と呟いて私とだんなを仰天させた。さすがにうどん3杯は止めておきなさい、うどんはお腹で膨れるよと全力で阻止し、結局私の冷やかけを1/3量くらい分けてやることに。そんなに好きか息子、さぬきうどんが(あのいりこ臭い冷たいだしと、モチモチキュッキュとした麺がそれはそれは好きらしい……)。

家に帰って野菜炒めでも作って食べようと言っていたのに期せずしてうどんの夕御飯になっちゃって、電車も復旧したかしらと駅に戻ってみたら、まだまだ運転は再開していないらしい。新宿・高尾間の中央線と埼京線だけが運転再開したというアナウンスを聞いて、「これは……千葉にはなかなか帰れないんじゃ?」とやっと状況が理解できて、あれこれ考えた結果、保谷市のおばあちゃんを頼ることにした。千葉を背にして向かう方向だったら電車も動いているらしいので、西武新宿線に乗って保谷へ。

突然の孫や曾孫の訪問だったのにおばあちゃんもE子おばも歓待してくれて、
「シャワー浴びておいで」
「着替えあるよ、ほら、Tシャツとか、こんなに」
と、あれこれあれこれお世話になってしまった。電車が復旧したなら帰ろうかねぇなんて言っていたのに総武線は一向に復旧する気配がなく、結局一晩お世話になることに。

「今日着ていたものは、すぐに洗って干してあげるから、明日綺麗になったの着て帰りなさい」
というお言葉に甘えたところ、うっかり息子がパンツまで洗濯機に入れてしまって、おばあちゃんが慌てて曾孫のパンツを買いに夜の町に自転車をかっとばしていったりということも。7歳の曾孫がいる年で自転車に乗っちゃうおばあちゃんもすごいのだけれど、夜の町に自転車乗って出かけちゃダメでしょ!と孫や曾孫に怒られるおばあちゃん。すごかった……「ちょっと待っておばあちゃん!」と声をかけたら、もう玄関先から自転車がピャーッと出ていってしまうところで……おばあちゃんお元気すぎ……。

7月24日 日曜日
我が家の結城先生が作ってくれました
おばあちゃん家にて
 トマトとレタスのサラダ
 帆立と大根の和え物
 ハム
 だし巻き卵
 しらす干し・海苔
 かんぴょうといんげんの味噌汁
 ご飯
 お茶
昨日夕方の地震の影響で新宿から千葉まで帰るに帰れなくなり、保谷のおばあちゃん宅に一泊した私たち。突然土曜日に押しかけて申し訳ない……と思いつつ、でもおばあちゃんもE子おばも「わーい、曾孫が来たー」という感じで大喜びだったので、ある意味おばあちゃん孝行にはなったのかな、と。

朝も、「さー、孫夫婦や曾孫はどれだけ食べるかな!?」という感じで、御飯を炊いて、味噌汁作って、サラダに卵焼きに……と食卓に溢れそうなほどの大変な御馳走を用意してくれた。せめてもと、私は廊下や居間や廊下のお掃除などしてみたりして。

おばあちゃんの作っただし巻き卵が、実に実に美味しかった。醤油と砂糖の優しい味で、ふわふわと柔らかい。
「だしをね、けっこう入れないと、卵だけだと固くなっちゃうんだよねぇ」
と、確かに適度に水っぽい、柔らかいふわふわのだし巻き卵だ。御飯に似合うこっくりした味の卵焼きの作り方を聞いてはみたのだけれど、果たして同じ味に作れるかどうか。卵は少しずつ巻いたりせずに、卵焼き器に一気にジャーッと流してからかき混ぜて寄せて……とするそうだけれど、適度に全体に火が入った絶妙の卵焼きだった。

あとは、玉ねぎドレッシングをかけたトマトとレタスのサラダ(トマトは庭で採れた自家製!)、マヨネーズ味の帆立と大根の和え物、御飯の供にしらす干しに海苔に……とあれこれあれこれ。おとっときのを炊いてくれたのだというお米も美味しくてついつい箸が進んでしまい、朝から御飯をお代わりしてしっかりいただいてしまった。

食後、シンクロナイズドスイミングの大会の模様をテレビで眺め、それが終わったころにおいとましてきた。お世話になりました、めちゃめちゃ助かった……。

あんかけスパ 豚肉のピカタトッピング
アイスカフェオレ
めでたく復旧したJR総武線で、お昼頃帰宅。お昼はなぜか、あんかけスパ。
「……俺、先週の金曜からこれで4回目なんだけどね、あんかけスパ」
「……食べすぎじゃん?ネイティブ名古屋人でもそんなに食べないと思う」
「でも、おゆきさんだってこの一週間で2回目じゃん」
「それは普通でしょ」
とか言いながら、真空パックの「ヨコイ」のあんかけソースを使いつつ、具は豚もも肉のピカタ風。

なんだかこないだ名古屋から帰ってきてこっち、私たちの中では「リスペクト名古屋」感がずっと高まっている。矢場とんの味噌ソースも早く何かに使わなくちゃ。……セルフ串揚げでもやるかなぁ。チーズ揚げとかイロモノメニューも用意して、ほんのり大阪の串揚げ屋さんチックな、串カツ味噌ソースの夕べ。

名古屋で食べてきた、黒胡椒山盛りの「からめ亭」というお店のあんかけスパがたいそう美味しかったので、「リスペクトからめ亭……」とか言いながら、ヨコイのソースに黒胡椒ガリガリかけていただいた。片栗粉のトロントロンしたツヤのあるとろみがなんとも不思議なあんかけソースは今日もしみじみ旨かった。

そうそう、新宿歩いていたら、スタジオアルタすぐ脇の喫茶店で普通に「あんかけスパ」というメニュー名が店頭に出ていてしこたま驚きました。え?新宿のど真ん中であんかけ?え?と、だんなと指さして喜んでいる私たち。

水菜のおひたし
刻みキュウリとマヨネーズ
焼き餃子(冷凍もの)
だんな特製麻婆茄子豆腐
羽釜御飯
発泡酒(サントリー マグナムドライ)
ビール(エビスビール超長期熟成)
今日は昼のあんかけスパから、だんなが「結城先生」のようになっている。作務衣着て、強面で、まんま結城先生。しかも台所で料理しよる(いや、料理をするからこそ結城先生なんだけど……)。

「今日は麻婆豆腐でいいですかー?」
「茄子を入れるといいと思います、結城先生」
「じゃ、麻婆茄子?」
「いや、豆腐も欲しいです」
「麻婆茄子豆腐?」
「ええ、そんな感じで」

リクエストしたら、結城先生が麻婆茄子豆腐を作ってくれた。茄子入りの麻婆豆腐、挽き肉の分量はいつもより心もち少なめ。シャキシャキした野菜が恋しくて、水菜はおひたしに(あやうくナムルにしそうになったのだけれど、それじゃちょっとくどいなと)、キュウリは細く切ってマヨネーズと。おひたしは結城先生は作ってくれなかったので、私が。

結城先生、「ビール飲むなら、餃子もあると嬉しくない?」と言いつつ、麻婆茄子豆腐作るついでに冷凍餃子も焼いてくれた。ビールは、先日箱買いした発泡酒に加え、1週間ほど前に届いたばかりのエビスビール超長期熟成。なんでも限定発売なのだそうである。通常のエビスの2倍熟成させているのだそうである。一時期、インターネット販売したらあまりのアクセスにサーバーがダウンしたとかで「抽選販売」になった経緯があったとかなかったとか。たまたま販売しているお店を見つけて、だんなが買ってくれたのだった。

「ほほー、すっごいエビスなんだー」
元々のエビスビールも充分お高いし、充分美味しいのにどうなっちゃってるんだろうねこれは……と飲んでみたら、いつものエビスに輪をかけて美味しいエビスだった。まろ〜んと柔らかくて、でもコクも風味もいつものエビスよりずっと増えている感じ。黒ビールにも近い、こってりと濃厚な好みの味のビールだった。夏の喉の乾きを一気に癒すために飲むにはなんとも贅沢すぎる味。ついつい麻婆茄子豆腐が進んでしまって困ってしまった。

「……野菜、旨いですな」
「ですな」
と、豆腐と共に茄子ときゅうりと水菜を多めに摂取しつつ、エビスビールが美味しかった夕御飯。