食欲魔人日記 05年04月 第2週
4月4日 月曜日
新商品が気になる今日この頃……
「ミスタードーナツ」の
 チョコクリスピー
 D−ポップ
カフェオレ
復刻マグカップキャンペーン、昨日が最終日だということで
「……もう1個マグもらいたいね」
「一応寄ってみようか」
と、品揃えも少なくなりつつあった夜8時半のミスタードーナツに昨夜寄ってきた私たち。マグカップはもう品切れということで、でも代わりにマグカップ引換券を貰ってきた。5/31以降にお店に券持っていけば、復刻マグカップと交換してくれるのだそうだ。

「これ以上マグカップ増やしてどうするのー」
と言いつつ、でも2個並んだミスドマークのマグカップにちょっとうっとり。

私と息子はD−ポップをひとつずつ、それにエンゼルクリームとかカスタードクリームとかポン・デ・ライオンとかあれこれあれこれ。私はD−ポップの他に、お気に入りのサクサクザクザク食感の「チョコクリスピー」を1つ。
今日も朝からいい天気……と思いきや、昨夜から冷たい雨が降り続いていて、冬用コートをクリーニングに出してしまったことを全力で後悔したくなる寒さ。……今日は銀行行ったりする用事がいろいろあるのに、もうもうもう……と空を見上げる。しかし寒いね。

稲毛 「旨麺」にて
 叉焼麺(パイタンベース) \900
 鉄鍋餃子 \380
 絶品杏仁豆腐 \150
午前中は仕事して仕事して仕事して、昼間近になってから銀行にお出かけ。息子の通う小学校の給食費等々の引き落としをしてくれるのはたったひとつの地方銀行だけなのだそうで、「……いいじゃん都市銀行でも……なぜダメかなぁ……」と全く腑に落ちずに新しい銀行の口座を作る。……息子にと紙風船をくれた(あとはポケットティッシュが2個……)から、まぁいっかー。

「うー!それにしても寒い!寒いね〜」
「うん、きょうは、さむいよねおかあさん」
あまりに寒くて寒くて、あったかいラーメンが恋しくなっちゃって銀行後にランチタイム営業のラーメン屋にダッシュ。久しぶりの「旨麺(ういめん)」に赴き、豚骨スープの叉焼麺を。

「ぼくもね、ぼくも、ラーメンひとつ食べられるよ」
「……お母さんの大盛にして分けるんじゃなくて?」
「うん、ぼくもー、ぼくのラーメンが食べたい」
ラーメン1杯普通に喰いきれるようになってしまった息子は「自分のラーメン」を所望し、シンプルな醤油ラーメンもひとつ。息子の「食べられるよ」の言葉を信じて、鉄鍋餃子もひとつ、そしてラーメンとセットにしてもらって(←ラーメン料金+150円で杏仁豆腐をつけてもらえる)杏仁豆腐も1つずつ。

とろみはあるけれど、味わいはかなりあっさりめなこのお店の豚骨ラーメン。固めに茹でたキュキュッとした細めの麺は美味しいと思うけれど、全体としては印象が薄めなラーメン屋さんだ。そのあっさりさが懐かしい時があって、時々恋しくなるお店。黄身がやんわりと半熟な煮卵と、5枚のちょっと脂っけの少なめなチャーシュー、葱にメンマに海苔に……とトッピングされたラーメンを食べきって、やっと体があったまった。ここのお店の餃子は、春巻きのような形状の巨大な筒状のもの。3本鉄皿に入れられてやってくるこれもきっちり半分こして、食後にはココナツミルクの味がするツルツルッとした杏仁豆腐もきっちりいただいた。息子は今日も華麗に完食……。

まぐろのづけ丼
豆腐としめじの吸い物
辛さ控えめきんぴらごぼう
冷茶

「栗原さんちのおすそわけ(とろけるパンナコッタ)」
「tialence マンゴー」
……を、息子と半分こ

今日から息子の通うジムは、幼稚園生対象のクラスから小学生対象のクラスに変わり、内容もちょびっと難しいものになった模様。
「知ってたおともだち、ぜんいんいなくなっちゃった……」
と言いつつも、でも元気に動き回っていた。あの大量の麺やスープや餃子や杏仁豆腐はどこへやら、運動終わった直後に
「おなかすいたー」
とか言ってるし。

帰宅してから数十分おきに繰りだされる「おなかすいた」攻撃に負け、早々に準備したのはまぐろのづけ丼。先日まぐろのサクを買ってきた時、食べきれなかった分をだし醤油と煮きり味醂・煮きり酒を合わせたものに漬け込んでおいたのだった。ちらし寿司をした残りのイクラやでんぶもあったので、それも一緒に盛りつけちゃって、づけ丼ともちらし寿司ともつかないものに。残りものの吸い物を温めなおし、あとは御飯を炊いている間にちゃちゃっとにんじん入りのきんんぴらごぼうだけを作った。息子も食べるしと、赤唐辛子は抜きの醤油と味醂だけで味をつけた辛くないきんぴらごぼう。

デザートには、スーパーで買ってきた「栗原さんちのおすそわけ(とろけるパンナコッタ)」と「tialence マンゴー
を息子と半分こして。春は何かと新商品が出てくる季節で、毎年のヨーグルト・ゼリー・プリン系デザートの新発売にちょっとわくわくしている私。
「……これ、人気あるらしいねぇ……」
と買ってきた"栗原さんちの〜"は料理研究家栗原はるみさんプロデュースのデザートだそうで、パンナコッタにはカラメルシロップつき。確かにとろける口当たりで、カラメルのほろ苦さも心地よかった。「tialence」(ティアレンス)は濃厚なヨーグルトもの。中には缶詰マンゴーみたいなものだったけれどマンゴーの果肉がこれでもかと入っていて、甘さすっきり、じわ〜っと舌に残る酸味の強さがいい感じ。

「……お、おいし、おいし」
「あー、おかあさん、こうかんこしよ」
「……君はどっちが好き?」
「こっちー」
「うん……やっぱりパンナコッタだよねぇ……」
乳製品が好きならば、パンナコッタもたいてい大好物になる(例:私と息子)。生クリームを軽く煮詰めてゼラチンで固めるデザートなのだけれど、
「……要するに、100ccのグラスに固めたパンナコッタって、生クリーム1/2パックを一気飲みするに等しいってこと……?」
と想像すると、なかなか怖くて家で作る気持ちになれないのだった。今度、勇気を出して作ってみるかなー……でも恐ろしいなー……。

4月5日 火曜日
誕生日おめでとう、私〜
ハムチーズパン
牛乳 with ミルメーク(いちご)
だんなは朝ジム。
「朝に……食べられそうなものないなぁ……」
と思い、昨日のうちにタコライスの具を仕込んでおいた。合い挽き肉(本当は牛挽き肉を使うのが良いんだけどね)をタコスパイスで炒め、レタスとトマトを刻んでボウルに入れておく。タコライスの具、揃えてあるから良かったら食べていってね〜……と伝えておいたら、ちゃんと食べて出かけていった模様。

私は7時過ぎに起きて、急に思い立ってベランダの大掃除を始めてみた。隅の隅までほうきを動かして砂やほこりや木の葉を取り除き、乱雑気味だった鉢植えを綺麗に並べ替えてみる。肥料や土の類も一ヶ所に綺麗にまとめなおしたりしていたら、息子が
「きょうはおかあさんのおたんじょうびでーす!おはようございまーす!」
と近所中に響く声で窓から顔を突き出して挨拶してくれた。

朝御飯、タコライスにしようかとも思ったのだけれど、1個だけ残っていたハムチーズパンの存在が気になっていたのでそれを息子と半分こ。「アンデルセン」で買ってきたそれ、食べる機会を逸してしまって冷蔵庫の中に保存しておいていたのだった。オーブンでしっかり中まで温めて、息子と分け合ったら1人分たったの3口分くらい。

「おかーさん……なんか、たりないね」
「うん、昼御飯にさ、うわーって食べに行こうよ、お買い物したいし」
「うわーっと?」
「うん、うわーっと」

稲毛 「四季のさんぽ道」にて
 ブッフェ(大人) \1500
 ブッフェ(幼児) \500
今日は私の誕生日ということで、欲望の赴くまま私が楽しいことを楽しいようにやりましょうと小さく決意し、
「お母さん、お花屋さん行きたいなぁ……一緒に行く?」
と息子を誘って一緒にお出かけ。入学式を数日後に控え、そろそろ買わなきゃいかんということで息子の通学帽や体操服を途中の雑貨屋で購入し、ホームセンターの花コーナーで季節の花や野菜やハーブの苗を見て歩き、ついでに鉢やら何やらもじっくり眺めて少しお買い物。昼御飯は、久しぶりにオーガニックブッフェ専門店「四季のさんぽ道」に寄ってきた。

「ほらほら、"うわーっと"食べられるお店でしょ?」
「うん!このお店、だーいすき!」
息子が気に入る一番の理由は、料理と共にジュースも飲み放題だということじゃないだろうか。オーガニック食材のお店ということで、料理に使われる食材はもとより、調味料もお茶もジュースも何もかもが「こだわりの食材」だらけ。1本1000円近くの価格で売られているトマトジュースやにんじんジュース、りんごジュースに甘夏ジュースにたんぽぽのお茶に……と、全てが自由に飲めるのだった。しっかり酸っぱく渋みもある甘夏のジュースなんか、しみじみ美味しい。

料理は和7割・洋3割といった感じで、炊飯器が4つくらいずらりと並んでいるのがなかなか壮観。玄米御飯に七分づき米、麦入り御飯に雑穀飯。そして「薬膳カレー」などの他に梅干しだ納豆だふりかけだと「御飯の友」が大量に用意されていて、いつも激しく目移りしてしまう。おかずも豊富で、五目豆、ひじき煮、さばの塩焼きなどの他に、何種類もの揚げ物、3種類のパスタ、美味しそうな野菜だらけのミックスサラダに漬物に……と、あれこれあれこれ。苗買っちゃったから午後は土いじりしたいし……ということで、あまり食べ過ぎてしまわないように心しながら食べてきた。

単なるさつまいもの天ぷらとか、これ以上なく普通っぽい外見のポテトコロッケなんかがいちいち美味しいのがこのお店のすごいところだ。卵や鶏肉も少しもブロイラー臭いものじゃないので、茹で卵や鶏の唐揚げなんかも捨てがたい。私はブッフェ台に近寄るたびに唐揚げを1個か2個皿の隅に乗せてきて、あとは根菜の卵とじとか、三之助豆腐の冷や奴とか、にんじんのミルク煮などをまんべんなくいただいてきた。土臭いごぼうとか、青臭さ漂うような葉野菜とか、今日も幸せに美味しかった。

お店の人もすごく感じが良くって、料理も旨くって、値段も料理の内容みれば納得のできるものであって……ただ一つの難点は
「オーガニックなんですぅ!すばらしいんですぅ!私たちは地球の事を親身になって考えてるんですぅ!」
……みたいな、ほんのり「オーガニック教」的雰囲気を感じてしまうこと。私は地球の事を全く考えていないような食べ物やら何やらもすごく好きだから、なんとなーく肩身が狭くなっちゃうのだった。「土に命と愛ありて−ティア 四季のさんぽ道」という店名も、毎度ながらなんとかした方がいいんじゃないかなぁと思っちゃう……。

ともあれ満腹になって、午後は暖かな陽気の中、せっせと土いじり。

海南鶏飯(茹で鶏・鶏御飯・鶏スープ)
ビール(モルツ)

「マキシム・ド・パリ」のナポレオンパイ
エスプレッソ

私の誕生日ディナーの内容は、色々考えた挙げ句、「海南鶏飯(シンガポール チキンライス)」に。美味しい鶏肉食べたいなぁ、香菜料理も恋しいなぁということで、両方を実現できるものにしてみた。簡単かと思っていたけれど、これが案外と手間のかかる料理で、これを作るだけで何だかいっぱいいっぱい。

まずは鶏に火を通すことから。蒸しても良いのだけれど、「鶏の茹で汁」をスープや御飯炊きに使うので、買ってきた日向鶏をたっぷりの水で茹でる。火を通しすぎれば固くなるし、お店で食べたようなフクフクの柔らかさを実現するにはどうすれば……とあれこれ調べ、
「沸騰させて1分後に火を止め、15分おいてからまた火を付けて沸騰させ……と何度か繰り返す」
「15分茹でて、あとは火を消したまま30〜40分放置する」
などといった調理法がみつかった。なるほどこれならフクフクになるかなぁ、と、後者の調理法を選択してそのように。(……でも、期待していたほどにはフクフクになってくれなかった……美味しかったけど……)

で、残った茹で汁には塩を加えてそれで米を炊き、更に残った茹で汁に刻みにんじんと葱と香菜を散らしてスープにも加工。自然に冷ました肉はざくざく切って、千切りレタスと千切りにんじんを混ぜたサラダの上に盛りつけた。

海南飯には、3種のソースが添えられるのがお約束。「生姜ソース・中国醤油・チリソース」が基本なのだそうで、「生姜ソース」は刻んだ生姜と刻んだ長ねぎを混ぜ合わせ、胡麻油をひたひたに注いで強めに塩をきかせておいた。「中国醤油」は手元にないので、「日本の醤油よりはこういうのが近いような気が……」とインドネシアのサンバルソースで代用してみたり。「チリソース」はスイートチリソースにケチャップ混ぜて、酢と塩と砂糖で適当に味を調整してみた。「そうそうこんな感じ」という色のソースができたので、それを肉の脇に並べておく。……あともう1品くらい作りたかったのだけれど、ここで早々に仕事を切り上げて帰ってきてくれただんなも家に到着したので、夕飯はただひたすらに「海南飯」を皆でつつくことになった。

海南飯らしい海南飯を作ったのはこれが初めてだったのだけれど、いつもは買わないお高めの鶏肉を使ってたんねんにアクをひきながら作ったスープのせいか、すんばらしく美味しかった。ソースもちゃんと「そうそうこれこれ」という味になっていた。

「これねぇ、こうすると、旨いよ」
と、だんなが平皿に御飯よそってレタスのサラダを盛りつけ、その上に肉も乗せ、3種のソースをそれぞれ少しずつ上からかけて、わっしわっしと軽く混ぜて食べ始めた。見かけはアレだけれど、この「3種のソース全部がけ」がこれまた旨くて、しかも鶏御飯にもめちゃめちゃ似合っちゃって、後半はひたすら「混ぜチキンライス」を大堪能。4枚買ってきちゃった鶏肉はさすがに全部なくならなくて、
「……明日、続きを食べよう……」
と冷蔵庫にしまいこまれることに。

食後は、だんなが淹れてくれたエスプレッソいただきながら、だんなが買ってきてくれたバースデーケーキ。今年のケーキは、「マキシム・ド・パリ」のナポレオンパイ。ババーンと苺が5個ずつ2列に並んだ小さめホールのナポレオンパイで、ご丁寧にろくそくも6本つけてくれていた。

「……でも、パイだから刺さらないね……クリームぐじゃぐじゃになっちゃいそうだし」
「……代表ってことで1本だけフーッてする?」
「……どうせだったら6本フーッてしたいなぁ」
どうしようどうしよう、息子の持ってる粘土に刺してしまおうか、深皿に盛り塩して刺してしまおうか、植木鉢に刺してしまおうか……とあれこれ考え、結局だんなが6本のろうそくを手で支え(底が不安定なろうそくで、皿に立てられるような状態じゃなかったんで……)それを私が吹き消すという、なんだかすごい展開になってしまった。

「いくぞーいくぞー、火つけるぞー……さ、いそいで歌おう」
「はっぴばーすでーつーゆー……」(ろうそく支えるだんな、チャッカマンで火をつける私)
「はっぴばーすでーつーゆー!フーッ!」
「うぉっ、アチィー!」
フーしたときに、溶けたろうがちょっとばかり飛んじゃったようで、誕生日祝いの席が一転SMプレイルームに。

上に絞られた生クリームにも、中にしこたま詰め込まれたカスタードクリームにも、たっぷりのバニラビーンズが仕込まれているこのナポレオンパイ。パイのバリバリッとした食感と濃厚なクリームの味が大好きで、大好きな大好きなケーキのひとつ。このうえなく美味しいけれどこのうえなく食べにくいのでなかなか外出先で食べられるものじゃなく(←銀座松屋デパート内のティールームで食べられる)、口にするのはン年ぶりだった。あー美味し美味し。幸せ。

いただいた誕生日プレゼントは、DVD『深海』と『DEEP BLUE』。前者も後者も私の大好きな深海魚もりもりの素敵な素敵なDVD。
「今日両方渡せればよかったんだけどね、ディープブルーはまだ発売されてないから間に合わなかった〜」
とのことで、『深海』DVDを渡された私はずっとニヤニヤ。わーいギンザメ、わーいベニマンジュウクラゲ、わーいユウレイイカ。明日じっくり見させてもらおう。

4月6日 水曜日
お昼御飯はタコライス
ミニロールパン
カップスープ(コーンクリーム)
昨夜の茹で鶏も鶏飯も鶏スープもふんだんに余ってるので今朝も……と思ったのだけれど、
「……胃が重いね」
「……やっぱり?」
と、昨夜の食事やケーキがどっしりと胃に残っている感のある私とだんな。もう若くないってことなのかしら……しくしくしく。

軽くでいいね軽くでねと、昨日買ってきたミニロールパンを温めて食べることにした。お供にカップスープだけを用意して、あとはパンにバターを塗っただけで。"ミニ"と名がついただけあって、そのロールパンは本当にちっちゃくて、1個が2口分ほどしかない。
「1人2個だねー」
と温めたのだけれど、あまりに小さくて食べ応えがないことこのうえない。ともあれこれだけ胃に入れて、午前中は胃を休める方向で。

タコライス
鶏スープ(昨夜の残り)
息子の春休みも今日が最終日。わかってるのかわかってないのか、息子は朝から全力で外で遊び続けている。年の近い子供達、男の子女の子ごった煮状態でサッカーやったり自転車こいだりしゃぼん玉飛ばしたり。おかげで私は一人静かな家の中でのんびり仕事したり、だんなからの誕生日プレゼントの深海魚DVDをこってりと眺めたりすることができた。

「深海探査機が発見する深海の生物の、およそ7割がクラゲです」
の解説にうっとりしながら、その解説どおりにクラゲ率の高いDVDに更にうっとり。ニジクラゲもマンジュウクラゲもキヨヒメクラゲも実に美しくて、涎出そうになりながらDVD鑑賞終了。ちょうど昼時ということで
「おひるごはん!おひるごはんの時間ですかー?」
と息子が転げ込むような勢いで帰ってきた。

昼御飯は、タコライス。いつもは、「タコスの翌日にタコライス」と、タコスの準備をするついでに肉を多めに炒めたり野菜を多めに刻んだりしていたのだけれど、今回はタコスじゃなくタコライスがめちゃめちゃ恋しい気分だったので、タコライスのために各材料を準備した。

アツアツ御飯の上に、細切りレタスをたっぷり積み上げ、続いてタコミート、シュレッドチーズ、角切りトマトの順に重ねていく。てっぺんに香菜ちょこっと盛りつけてできあがり〜。チーズを適度に溶かすためには、チーズを御飯の間に挟んじゃうとか肉の下に敷くとかする方が良いのだけれど、
「……でも、色合いとしては肉の上に散らす方が美しいんだよねぇ……」
と、いつもどおり飯・レタス・肉・チーズ・トマトのタワーに。昨夜のスープも温めて、息子と2人わっしわっしとタコライスを混ぜつつ食べた。

白い御飯に生のレタスやトマト、更にはチーズまで混ぜて食べちゃうというのは想像するとちょっと違和感だけれど、これが妙によく似合う。メキシコ人あたりに食べさせたらびっくりしてしまいそうだけれど、私は密かにタコスよりもタコライスの方がお気に入り……かも。

ベーコンとゆで卵のクリームスパ
茹で鶏(昨夜の残り)
刻みレタスと燻製ハムのサラダ
鶏スープ
アイスティー

「マキシム・ド・パリ」のナポレオンパイ
アイスティー

だんな激ジョブにより、息子と2人の夕御飯。スパゲティが食べたいな……ベーコンとクリームの味の……と考え、カルボナーラに似ているけどちょっと違う「ベーコンとゆで卵のクリームスパ」にすることにした。バターと小麦粉と牛乳でゆるめのベシャメルソースを作り、そこに炒めたベーコン、みじん切りにしたゆで卵を混ぜ、それを茹でたパスタに絡めるだけの簡単な料理だ。

昨夜の残りのチキンライス用茹で鶏は、ちょっと目先を変えたタレを添えようということで、オリーブ油にみじん切りにした玉ねぎとオリーブとアンチョビを加え、強めに塩をしたものを用意。刻みレタスと刻みにんじんに燻製ハムを混ぜてオリーブ油とビネガーと塩胡椒で和え、まだ残っているスープには半端に残っていた豆腐を入れた。アイスティーも準備したいな、あ、お皿も出してないや……と、コンロ1つでパスタを茹で、も1つのコンロでベーコンを炒め始めたところで、激しくバタバタした状態に。ずっと脇で調理の応援をしてくれていた息子に
「ごめん……ちょっとベーコンのめんどう見てて。焦げないようにかき混ぜてね、でもフライパンから落とさないように気をつけて」
と、ベーコンの世話を任せてみた。もう息子、大喜びで鍋に向かう。

ベーコン炒めが終わった後も、
「じゃあぼく、スープかきまぜまーす」
「スープ、おわんに入れたら、うれしい?うれしい?」
とか言いながら、あれこれお手伝いしてくれた。

常日頃
「ぼくも、お料理したいんだよ。お料理、好きだなー」
とか言っていたけど、どうもポーズじゃなく本当に好きらしい。食事中は何度も何度も
「ぼくがいためた、ベーコンはおいしい?」
「ぼくがいれた、スープもおいしい?」
と聞いてきて、「スープって、君はよそっただけじゃーん」と私にツッコミを入れられていた。いや、ベーコンは全然焦げてもいなくて見事な出来映えだったのよ。

夕食後は昨日のケーキの残りも食べて、息子も御機嫌で私も御機嫌。息子の
「あのね……ぼくは、1万円さつ、持ってないのね。お母さんは、持ってるんだよね?ぼくのー、千円と、お母さんの1万円、こうかんこしませんか?」
という理不尽な要求にあやうく頷きそうになってしまったのだった。そんな要求はのむわけにいかんなぁ。

4月7日 木曜日
入学式のお祝いはアウトバックでした
「黄金配合」パンケーキ
ベーコンエッグ
カフェオレ
今日はいよいよ息子の入学式。9時過ぎには小学校に到着していなければならないので、何かと準備もあるしと朝7時に起きてあれこれあれこれ用意し始めた。朝御飯は、昨夜のうちに粉を合わせて仕込みしておいた"黄金配合"のパンケーキ。バターミルクパウダーを使うこのあっさり風味のパンケーキがえらいこと私のお気に入りになってしまっていて、
「そーだ……明日の朝御飯はパンケーキ焼こう……」
と昨夜夕飯作成中に思い立ち、「あとは卵と牛乳混ぜて焼くだけ」の"ホットケーキミックス"状態にしておいたのだった。だから今朝はすごくらくちん。

パンケーキ作成の唯一の難点は、「他の作業がほとんどできない」ことにあって(ちょっと他の作業して目を離すうちに焦げてしまう……)、
「すみません……ベーコンエッグとか、作ってくれると嬉しいなぁ」
とだんなにお願いして隣のコンロでベーコンエッグ(ベーコンを敷いた目玉焼き)を用意していただいた。ベーコンエッグ添えて、パンケーキにはあまり甘さを加えずに、バターだけでいただく優しい甘さが今日もしみじ〜み美味しい。薄焼きパンケーキを1人3枚平らげて、いざ入学式へ。

「ケンタッキーフライドチキン」にて
 チキンフィレサンド
 胡山醤チキン
 カーネルウィング
 ジンジャーエール
20年もあれば世の中はずいぶん変わるものだけれど、「入学式」なるものはそんなに変わるものじゃないらしい。君が代歌って校歌歌って、校長先生のありがたくもつまらない話を聞き、更に来賓の方々(教育委員会の人とか、PTA会長とか……)の眠気を誘う話を聞かされ、在校生代表の6年生から立派な「迎えの言葉」を聞き、「いっちねっんせーいになったーら♪」の合唱を聞き、1時間ほどの式。

5〜6年生が大活躍で、下駄箱から教室までマンツーマンで案内してくれたり、1年生入場の時に1人1人の手をとって入ってきたり、花のアーチを掲げたり、式後に早々に「記念撮影」用の段を組んでくれたりと、「うおーすげーあと5年でこんなになっちゃうのかー」と感慨もひとしおだった。ああ、6年生にもなったら、もう「おかーさんおはよー♪すきすき、ぎゅ〜」とか言いながら抱きついてくれなくなっちゃうんだろうなぁ……(いや、されたらされたでちょっと気色悪いかもねぇ……)。

教科書貰って、ノートも貰って、文部省からのありがたーいしおりとか千葉市教育委員会からのありがたーいしおりとか警察署からのありがたーいしおりなんかもざくざく貰って、山の荷物でよろよろしながら帰宅するともう12時過ぎ。

「今日は入学式でお祝いだし、君の好きなもの食べて好きなように過ごそう。昼御飯、どうする?お買い物に行く用事もあるから、外で食べる?スパゲティとか」
聞いたら、
「んとね、マクドナルド……いや、いや、それよりね、"たべたくなるなる〜"が食べたい。ケンタッキー!」
だそうで。夕食にはステーキ屋に行くことが既にリクエストされていたので「昼は軽くにしておいた方がいいんじゃない?」という話だったけれど、ケンタッキーという何よりもヘビィなものになってしまったのだった。

それならそれでチキン1個とかサンド1個とかにしておけば良かったのに、
「あー……久しぶりにチキンフィレサンド食べたい……あと、胡山醤チキンってのも気になってたんだ……1個だけ……」
「あのさあのさ、なんか"カーネルウィング"なんてのがあったよ。手羽先でさ、味噌味だって!八丁味噌味!」
と、結局選択したメニュー内容もヘビィなものになっちゃって、脂ギトギトの胃もたれしそうな昼御飯。

胡麻と山椒の醤油の味の、和風な「胡山醤チキン(ござんしょチキン)」は、「ちょっとお時間かかります」と言われた後に出てきて、揚げたてのアツアツの、最高に美味しい状態のもの。噛みしめるとプリプリした皮の下から肉汁がだばだばだばっと溢れてくる。いつものケンタのスパイスの効いた味じゃなく、胡麻が香る確かに和風な竜田揚げのような揚げ鶏で、揚げたての旨さもあってかなりツボだった。

これまた揚げたてのが出てきた味噌味手羽先も、
「……万博だから?名古屋つながりってことで味噌味にしたのかな?」
「……ていうか、すごい味噌味だね、これ。……おもしろい……」
と、笑っちゃう旨さ。名古屋の手羽先って別に味噌味しているわけじゃないんけれど(味噌味というより胡椒味……)、微妙にズレているようで微妙に美味しい手羽先をバリバリ食べてきた。

こんな千葉のちっこい町でも、愛知万博による名古屋食文化の波はちゃんと押し寄せてきていて、なんとスーパーのパスタ売り場にはヨコイの極太麺と真空パックソースまで置かれていた。これまで都内でも見つけることは難しいとされていた(だからわざわざ名古屋のお店から取り寄せたりしていた……)のに、なんでこんなめちゃめちゃ身近で山積みされているんだヨコイ。

数日前に発見して、
「だんなだんな……サティでヨコイの麺見ちゃった。ソースもあった……」
「なんてことだおゆきさん!なぜ買ってこない!?」
「こないだは手持ちのお金が少なかったんだよぅ……」
なんて会話の後に、今日盛大にたっぷりと買い込んできた。麺を一気に8袋とか買っている私たちは、レジのおばちゃんの目にはちょっと異様に見えたかもしれない。この麺、便利でねぇ……たらこスパやったり、ごってりしたソースに絡めたりするとすんごく旨いんだ……。

学校始まったというのに、そういや鉛筆や学校のお道具箱に入れるセロテープやホッチキスも買っていなかったことが判明していたので、そういうものも細々買ってから帰宅。

幕張 「OUTBACK」にて
 カラマリ
 プライムリブ(310g)
 クリームマッシュルームスープ・バターライス・コーンサラダ
 ビール(Foster)
 フローズンオージーマルガリータ
「入学式のゆうごはんはー、アウトバックでマッケンチーズがいいと思いまーす!」

息子からそうリクエストされていたので(おうちで3人で餃子でも作ろうか?それともピザ?それともどこかお外に食べに行く?……とあれこれ選択肢を与えてみたんだけど……アウトバックなんですって)、夕方幕張方面にお出かけ。春っぽい長袖のシャツが全然ないねということで、「春もの処分50%OFFセール!」なんてやっていたアウトレットモール内のショップであれこれあれこれ息子の服をお買い上げ。途中のゲーセンで息子ハマりまくりの「ムシキング」に親子共々興じてみたりして、まるで誕生日のような"お殿様"扱いに、息子も終始御機嫌だった。

で、夕飯はリクエストどおりOUT BACKへ。アメリカ〜ンなステーキ屋さん(一見オーストラリアチックな作りなのだけれど、その実はアメリカのステーキチェーン)なのだけれど、息子の目的はステーキではなく、「マカロニチーズ」。キッズメニューに載っている、この店のマカロニチーズはチーズチーズしていて、でもクリーミーでとっても美味しく、息子の大のお気に入り。キッズメニューを頼めば無料でついてくるソフトドリンクもアメリカのように飲み放題とあって、息子の心を捕まえて離さない店なのだった。

クーポン持参で前菜のカラマリ(イカリングフライ)は無料。「また肉だねぇ……」と苦笑いしながらそれでも私はがっつりとプライムリブ310gを注文し、だんなは「また肉だしねぇ……」とステーキは避けて巨大なハンバーガーと、でもハーフサイズのスペアリブもつけてもらっていた。ステーキの添え物はバターライスとコーンのサラダ、そしてクリームマッシュルームスープ。

今日の店内は複数のスーツ姿の団体さんが入っていて、そこここで
「飲み物ない人いませんかーっ!?」
「じゃあ!かんぱーい!」
とわいわいわいわい。団体以外のお客さんも3割くらいのスペースにぎゅうぎゅうに入っていて、店はかつてない混雑だった。いつもタイミングよくスルスル出てくる料理も今日ばかりは遅めで、イカフライがやってきて数分後にやっとビールが出てくる始末。

一番悲しいことに、ミディアムレアでと頼んだプライムリブは、限りなくウェルダンに近い"ミディアムウェルダン"状態だった。いつもは
「お肉の焼き加減、お味は大丈夫ですか?」
の半ば社交辞令の店員さんの問いに笑顔で頷くだけなのに、今日はさすがに
「んとねぇ……ミディアムレアだったはずなんだけど……これはウェルダンっぽいっていうか……」
と、答えるしかなくて。結局、「新しいの、お持ちします」のお返事に、いやもうけっこう食べちゃったし……とそれは断り、代わりに「次回来店1000円オフ券」を貰って帰ってきた。あの、ほのかに生っぽい肉の「ライオンのように肉囓ってます〜」みたいな食感が快感で好きだったのだけれど、今日ははっきりしっかり「焼いた肉」の食感のものを食べることになって、さすがにそれだと赤身みっちりの肉はちょっとパサパサかな、と……。

私のプライムリブはちと悲しかったけど、カラマリも旨かったしとろ〜んと濃厚なクリームマッシュルームスープも懐かしい味だったし、ムシキングはちっこくてかわいい「コクワガタ」のカードが出てきて嬉しかった(←なんか親が喜んでるし……)し、空は青くて桜も綺麗で、良い一日だった。入学おめでとう〜。

4月8日 金曜日
汁気多めのマトンの炒め。
「カルフール」の
 クリームコロネ
 薄焼きアップルパイ
カフェオレ
しまったなぁ……と、今朝テーブルの上を見て反省している私。
昨日の夕方、夕食前にカルフールでお買い物してしまった私たち、なにしろこれ以上なく空腹なタイミングでお買い物しちゃったもんだから
「……明日の朝御飯に……」
「あー、このパン美味しそ」
「ぼくねーぼくねー、このパンとこのパン!」
「お、2個食べるのか、食べてしまうのか」
などと、欲望の赴くままわいわいとこってりどっしりなパンをあれこれ買ってきてしまったのだった。

その後にはガッツリとした肉塊を食べたわけで、翌朝にちょっと早起きすることを思えばもっともっと軽くあっさりしたものにしておけば良かったのであって……今朝になって猛烈に後悔しちゃってるわけなのであった。
「ぼくはね、ぼくはね、おなかすいちゃったから、パン2こ食べられるんだよー」
息子は起きるなり元気。

しまったな、胃がちょっと重いな……と思いつつ、でもせっかく買ったパンは食べちゃおうとクリームパンと薄いアップルパイをカフェオレと共に。好みな具合にもっさりもったりしたカスタードクリームの詰まったちょっと小さめサイズのコロネと、薄切りリンゴを並べた四角い形の薄いパイはシナモンの香り。息子はホイップクリームを詰めたコロネと、カスタードクリーム入りの揚げドーナツを綺麗に完食。

今日から息子はいよいよ小学校に登校だ。幸い近所には年の近い子供がたくさんいて、朝は
「○○ちゃん、いっしょにいこー」
「あっ○○くんだ!」
「みんないっしょにいこうねー」
と、2〜3年生あたりの子供達も一緒になってわいわいと団子になって登校していった。私はそれを
「……ヒヨコの群れか小魚の群れかって感じだよなぁ……」
と思いながらお見送り。群れる必要のなさそうな、高学年の男の子2人がついーっと横を通り過ぎて登校していった。まだまだ"いかなご"か"イワシ"かといった風に見える小さな子供達だけれど、いつかブリとかシャチとかクジラくらいになるのね、それも遠くない将来に。

息子のいない午前中はものすごく静か。しかも息子の登校は7時半という早さで、しかも今日のだんなは朝ジム。8時にして簡単な家事はおおむね片づき、家の中はいきなりひっそりしちゃったのだった。
「……仕事がはかどるねぇ……」
とポチポチキーボード叩きながら、でもちょっと寂しい。

茹で餃子
簡単中華スープ
青菜のおひたし
御飯
麦茶
11時半、玄関の外でデデデデデと派手な音がしたと思ったら
「ただいまっ!」
と息子が元気に帰ってきた。朝は道具箱だ防災頭巾だと軽くはない荷物を持って行った息子、その疲れも見せずに
「バッジはここにおけばいいんだよね?あとー、あとー、これがお手紙!」
なんかいきなり頼もしくなっている。学校、今日も楽しかったんですって。

「……さて、お昼御飯ですが、スパゲティでも茹でようか?」
買い置きのミートソース缶でも使ってさぁ、簡単に……と提案したら
「うーん……スパゲティって気分じゃあ、ないんだよねぇ」
頼もしくなるのと同時に、小憎たらしくもなっていた。なんだよ気分って……と、冷凍庫から手作り餃子の残りを冷凍しておいたのを取り出して、
「んじゃ、これ茹でる?」
と聞けば、全力で頷いてきた。

冷凍御飯をチンして、餃子用の茹で湯を沸かしている間に簡単スープの用意も。碗に顆粒鶏がらスープと醤油ひと垂らし、胡麻油とすり胡麻と刻み葱を入れておき、あとは湯を注いで混ぜるだけの「自家製中華風インスタントスープ」を作った。ちょびっと残った春菊があったので、それはシンプルなおひたしに。
「おなかすいちゃったよー」
の声に押されるように15分ほどで大急ぎで食事の支度をして、幸いさして冷凍臭くもなっていなかったプリプリした茹で餃子をいただいた。

「ぼくねぼくね、ゆでぎょうざが大好きなの。うどんみたいに、ちゅるちゅる〜って、なるしね」
茹で餃子の皮がいかに旨いかを力説しながら、8個ほどの餃子を一気食いする息子。私は朝も重かったので餃子は4個くらいに留め、あとはせっせと青菜つまんで軽め軽めに済ませておいた。

マトン入り野菜炒め
「R1/F」のコーンと水菜のサラダ
ビーフコンソメスープ(インスタント)
羽釜御飯
麦茶
夕方は息子のピアノ教室。ピアノ教室から帰るなり、息子は日が暮れるまで全力で外で遊んでいた。だんなは帰りが遅いというし、じゃあ簡単に夕飯を……と思っていたら、日が暮れて帰ってきた息子が何だかぐにゃぐにゃしている。

「なんかね……つかれちゃって、ねむくなっちゃった……」
熱があるわけじゃなく、「とにかく疲れた」という風で、
「ゆうごはんも……いらない……」
と、もそもそ着替えてパジャマになってベッドで寝始めてしまった。午後6時にしてスースーと熟睡。……さすがに入学式からこっち、疲れが溜まっていたようで、でもこの調子なら明日の早朝には
「おなかすいたーっ!」
と起きてくるのだろう。

昨日カルフールで「炒めて食べたいなぁ」と買ってきた200gほどの薄切りマトン。適度に厚さがあって炒めて食べるのにちょうど良さそう。コテコテの、ある意味下品な味つけで食べたいなぁと思い、もやしと玉ねぎ、ピーマンと共に「焼き肉のタレ」で炒めることにした。胡麻油で全体を炒め、酒を加えて飛ばしてからタレをジャーッと。汁気多めのテラッとした炒め物ができた。そうそうこんな感じ、という甘じょっぱい味のマトンの炒め物。

あとは、「R1/F」で気になって買ってきたコーンと水菜のサラダ。コーンと水菜、玉ねぎなどがマヨネーズ風味の薄味ドレッシングでざっと和えられ、そこに別添の玉ねぎ入り和風ドレッシングをかけて食べるようになっている。
「……美味しそう……ちょっと買って食べてみて、美味しかったら家で真似してみよう……」
と100gほどだけ買ってきたので、それも食べちゃうことに。

本当はそこに野菜料理をもう1品、それと具沢山の味噌汁でも作って……と思っていたのだけれど、息子が寝てしまって急遽1人の食卓になっちゃったのでマトン炒めとサラダと御飯、インスタントのビーフコンソメスープでちゃちゃっと済ませることにした。
「……細木数子って、すっごい豪邸持ってんのねぇ……」
一人の食事はつまらないので居間のテーブルに料理持ち込んで、しょーもない特番見ながら一人飯。マトン炒めは、いーい感じに好みな具合にケダモノ臭く、最近割合と簡単に買えるようになった羊肉の存在がしみじみ嬉しい私だった。……いっそ、「ジンギスカンのたれ」でも買ってきて常備しちゃおうかしら。

4月9日 土曜日
今日はお花見!
「ミスタードーナツ」にて
 ポン・デ・リング
 オレンジジュース
今日はずっとずっと前から予定していたお花見予定の日だったけれど、昨日早くにベッドにもぐった息子は深夜になって発熱してしまっていた。
「わ、氷枕氷枕」
「冷えピタも貼ろうね」

日付が変わってから帰ってきただんなの音でうとうとしていた私が目覚めてみると、息子が赤い顔してちと苦しそうにしている。慌ててだんなと2人あれこれ対策を施して、
「……こりゃー花見は中止かなー……」
なんて言っていたのだけれど、当の本人が
「やだ。おはなみ、行く。おべんとう食べて、さくら見るんだもん」
と行く気満々。それなら明日の朝までに頑張って熱下げるんだよ……と言っておいたら本当に熱を下げてしまった。入学式だ何だできっとすごくお疲れだったんだろう。

朝御飯は、
「今はねぇ、ポン・デ・ライオンのタオルのキャンペーンやってんだよ。欲しくねぇ?欲しくねぇ?」
というだんなに誘われてミスタードーナツへ。昼にはた〜っぷりの美味しいお弁当が待ちかまえているのが確定なので、1人1個のドーナツをさくさくっと食べて済ませることにした。私はポン・デ・リング、だんなはシュガーレイズド、息子はエンゼルクリーム。
酸っぱい飲み物が恋しくて久しぶりにオレンジジュースを注文して、チューッと飲み干してからいざいざまずは表参道へ。ポン・デ・リングは旨いねぇ。もっちもっちもっちもっち。

「葛西臨海公園」でお花見
 Tさんお手製お花見弁当
一の重
お花見ばらチラシ&豆ご飯

二の重
鶏の甘酢漬け
鮭の西京焼き
たたききゅうりのバンバンジーソース
菜花とホワイトアスパラの和えもの
栗の渋皮煮ラム酒風味(箸休め)

三の重
ラムのタリアータ オリーブソース
帆立と春野菜のサラダ ジェノベーゼ風味
キャラメリゼしたオニオン入りフリッタータ
かぼちゃのココナッツミルク煮
カポナータ
きのこのマリネ

息子用プチお花見重
ドラゴンオムレツとフルーツトマト
カットフルーツ(マンゴーとパイン)

白ワイン(ROERO ARNEIS ANTERISIO '03 Cascina Chicco)
お茶
……酔っぱらう。
去年のお花見弁当は、Cucina Tokionese Cozimaで作っていただいて、それがすんごく楽しくて美味しくてしかもらくちんで、最高だったのだった。調子に乗って、今年は
「あのー……もしも、もしも桜の時期にお忙しくなかったら、お花見弁当作ってくださいませんかー?むろん、ビジネスで!お仕事として!」
と、Tさんに頼んでみる。幸い快諾いただけて、家族で食べまーす、予算はこんな感じでー……とあれこれ伝え手持ちの重箱も事前に渡し、今日は駅改札でお弁当受け取り。なんとワイン1本に加え、息子用のお弁当を詰めた小さな重箱まで用意してくれた。

花見場所は昨年に引き続き新宿御苑で……と予定していたのだけれど、なんと今日は小泉首相主催の「桜を見る会」が御苑で開催とのこと。昨日の夕方にそのニュースを知って
「ダメじゃん!御苑全然ダメじゃん!」
と、そこから慌てて別の場所の候補を探す羽目になった。

上野・墨田・井の頭の三大花見公園はできれば避けたい。青山霊園も名所だけれど、墓場はともかく青山のあの墓場は避けたい(あのあたり、いつも空気がどよ〜んと重いような気が……)。息子は本調子じゃないから遠出も避けたい。なるべく帰りやすい場所で、上野ほどには混雑してなさそうで……と選んだのが「浜離宮」か「葛西臨海公園」か、というところだった。どちらも桜の本数はあんまりないみたいだけれど、お弁当食べられそうな広場もあるし、菜の花畑なんかもあるようで楽しそう。で、結局目指したのが「葛西臨海公園」なのだった。

あまり大木ではないけれど数百メートルの桜並木があり、それ以外にもそこここに桜が咲き、大きな観覧車の近くには広い見事な菜の花畑もあって、公園で禁止されている事が多いフリスビーやボール遊びがここでは禁止されていなくて……と、思った以上にずっと良い場所だった葛西臨海公園。桜並木の近くもそれなりに芝生の空きがあって、並木近くの満開のレンギョウの木の近くにレジャーシートを広げた。んで、3時間ほどだらだらとお花見を満喫。

お弁当は和とイタリアンがほどよく混ざり合ったもので、つけていただいた白ワインとどれもお似合い。どれも素晴らしく美味しくて、不調な息子も
「わー、オムライスだー」
「フルーツ食べていい?マンゴー食べていい?」
と元気にちょこちょこつまんで、「おはなだー」と上を見上げたり御機嫌だった。人参で作られたドラゴンの飾りつきのオムライスは、ドライトマトや海老や帆立が入った豪華なもの。いいなぁ息子。

一の重は、重箱たっぷりにご飯が2種類。錦糸卵を散らしたちらし寿司と、塩漬けの桜の花が飾られた豆御飯。で、二の重が和風のおかずたちで、三の重がイタリアンなおかず。ラムのタリアータ("タリアータ"とは"切る"という意味で、和風に言えば"羊のたたき"という感じ?)は柔らかく肉汁たっぷりで臭みもなく、表面にたっぷりまぶした胡椒が香ばしくて最高のメインディッシュだった。

「うわーなんだこれなんだこれ、めちゃめちゃ美味しい!この甘いのって……チャーシュー……?」
甘いこっくりしたものが詰まった"卵焼き"にびっくりして「この中身はなぁに?」と思えば甘く炒めた玉ねぎがたっぷり詰まっていて、トマト味の野菜の煮物"カポナータ"もとても優しい味。シャキシャキした歯応えのホワイトアスパラのサラダとか、脂が乗りまくった美味しい鮭だった西京焼きとか、ココナツの香りが濃厚でどこかエスニック料理みたいな印象もあるかぼちゃのココナッツミルク煮とか、ちょこちょこっと詰められたひとつひとつが美味しくて、酒飲んでは美味しいものつまんで、目の前には桜が綺麗に満開で、しかも眠気を誘うこの陽気。

「はぁ〜……酔った、酔ったよ……」
でかいレジャーシートにべべーんと寝っ転がると、青空と満開の桜の花がいーい感じに目に入ってきて、今日は最高の花見日和だった。レジャーシートの上で、持ってきた「UNO」で遊んだり、菜の花畑を見に行ったり。周囲は家族連れがほとんどで、サラリーマンや学生の団体が大騒ぎということもなく、葛西臨海公園のお花見がかなり気に入った私たちだった。お花見シーズン終わったら、今度はフリスビーとかサッカーボール持って遊びに来るのも楽しそうかも。

だんな特製 海老と卵のスパゲティ
お花見弁当の残りをちょこちょこ
発泡酒・青リンゴサワー
そしてまた酔っぱらう
公園で「もうだいじょうぶだよ」とあれこれ遊び、駅前のゲーセンに立ち寄ってお気に入りの「ムシキング」も1回やり、でも電車に乗った途端にぐったりと眠りそうになる息子。
「……全然本調子じゃないじゃん」
「大丈夫じゃないじゃん」
とツッコミ入れつつ、とりあえず帰宅。息子はそのままベッドに直行し、昨夜何度か起きて息子の様子を見ていて寝不足だった(しかも現在酔っぱらいな)私も息子と並んでお昼寝。目覚めたらもう6時を過ぎていた。

「夕飯はー……牛肉あったよね、それで和風のスパゲティ作るか……あ、いや、海老あるじゃん!これ使おう、あと卵と!」
まだ酒が残ってるわ眠いわでボーッとしている私をよそに、だんなは着々と夕飯の献立を考えてくれていて、マーガリンとオリーブ油で炒めた海老といり卵のスパゲティを作ってくれた。あとは大皿1つにちょこちょこ盛りつけられるくらいの分量しか残らなかったお花見弁当も盛りつけなおして食卓に。

「これ、もらいものの発泡酒、飲んじゃおう」
とビールタイプの発泡酒を飲み、
「あ、しまった……こんなつまもあったよ」
と乾きもののつまみ類も出し、
「そいじゃーサワーみたいなのも欲しいよねぇ」
と、昼も酔っぱらっていたのにそのまま夜も酒盛り状態。今日は一日酔っぱらいだった私だった。

4月10日 日曜日
鰹のたたきに、ドバーッと葱敷いて、葱かけて
「かのん」の
 卵サンド・コロッケサンド
 クリームパン・コーンパン
カップスープ(粒コーン)
カフェオレ
昨日は微妙に寝不足だったので今朝はたっぷり寝てやるぞー……と思っていたのに、息子とだんなが何故か朝7時からごにょごにょと居間で活動し始めていて、その物音が気になって結局私も起床。週末の朝御飯は9時〜10時あたりの時間帯にのんびりと摂ることが多かったのに、今日に限って8時頃から
「なんかお腹空いちゃったー」
と、騒ぐ事になってしまった。

しまった、朝食について全く何も考えていなかったぞー……と、日曜朝8時からやってるかなぁどうかなぁと思いながら近所のパン屋さんに買い出しに行ってきた。幸い、他の曜日と同じく8時から営業していたそのパン屋さん、卵サンドやコロッケサンドもちゃんとカウンターの上に並べられていて、家族皆で適当に分け合って食べられるようにとあれこれ買ってきてみた。小さなミックスサンドのパックに、2切れのコロッケサンド、クリームパンやコーンパン、ジャーマンポテトパン。

帰宅すると、だんなはお湯を沸かしてスープの準備を調え、コーヒーも淹れておいてくれていた。パンは適当にざくざく切って分けられるようにし、少しずつあれこれあれこれ。ここ2日ほど不調だった息子も今朝にはもうすっかり全快したようで、
「はぁ〜おなか、すいちゃった♪」
と、ハムサンドを手にとり、コーンパンを手にとり、むしゃむしゃと食べてくれて一安心。

クリームパンは、「粗熱がやっと取れたばかり」てな感じにほわほわと温かくて、いつもはそれなりにもったりと固まって弾力のあるカスタードクリームが今日はポヤポヤした食感。パンも柔らかくふかふかとしていて、「やばい、やばいぞ、これは何だかいくらでも食べられそうな食感だぞ」と危険を感じるクリームパンだった。

パンをもしゃもしゃと食べた後は、9時開店のスーパー目指し、日曜恒例安売り卵を主目的としてお買い物に。昨年末くらいからずっとずっと卵が高いなどうしたことだと思い続けていたのだけれど(これまで1パック98円くらいで買えていただけに、200円近くしてしまっている今の卵はなかなか買う気になれなくて……)、今回はとうとう
「品不足による入荷制限がかかってしまい、恒例の日曜卵セールは今回中止となりました」
の貼り紙が。なんだか大変なことだ……と落胆しながら、安売りされてた鰹や鶏肉を買ってきた。"初夏"には卵の価格が元に戻っていくらしいけれど、大丈夫かな。

どん兵衛 カレーうどん
麦茶
「なんか……体調悪いから、今日はジムやめ」
とだんなは撮りためたアメリカンプロレスの番組を見、私は、これも家庭で作ってこなきゃいけないのだと入学式当日に把握することになった「給食用ランチョンマット」の作成に取りかかる。

「市販品のものでも……」
と言われたけれど、40cm×45cmなんてぴったりサイズの布製ランチョンマットなんてそうそうあるはずもなく(……お弁当を包むためのナプキンみたいなのでいいのかしら……)、仕方ないので自作。巾着にも使ったポケモンの布と薄手のデニム生地でリバーシブルに作り、
「派手なポケモンの方と、こっちの青い方と、好きな方上にして使いなー」
と数日後から毎日持って行くことになる小さな巾着袋に詰めておいた。……こんなランチョンマットなんて、私の時代は持っていかなかった記憶がある。毎日のズボンスカートのポケットに入れていくハンカチとは別に「給食用ハンカチ」を持ってこいというのも、なかったなぁ。

お昼御飯はカップラーメン。
午前中の買い物で、「どん兵衛」1個65円というのに心惹かれて
「カレー味♪カレー味♪」
「じゃあ、こっちのきつねも」
といくつか籠に入れたのだけれど、息子がそれを目撃してしまってからずっとずっと
「いつ食べるの?おひるごはんに、食べるの?ぼくね、赤いきつねがいいなぁ」
とうっとりした目で聞いてくる。ささやかな保存食のつもり(早めの夕飯を外食で済ませて、帰宅後にどうしようもなくお腹空いちゃった時とか……)で買ってきたのに、結局買ってきたばかりのそのどん兵衛を昼御飯に食べることに。

とろ〜んと、片栗粉系とろみのある、平麺のいかにもなインスタントカレーうどん。かやくに"肉っぽいもの""にんじんっぽいもの""葱と思われるもの"があれこれ入っていてちょっと楽しかった。

「カレーうどん、すっごく好きだけど、外じゃなかなか食べられないんだよねー」
「……うん?」
「カレーうどんってとろみがあるからなかなか冷めないでしょ、で、私は猫舌でしょ、だから食べるのに時間かかるし……」
「うんうん」
「で、ぜったいに間違いなく飛ぶわけよー、胸に。汁が」
「うん、あれは絶対に飛ぶわなー」
そんな事話しながら、インスタント麺をチュルチュルチュル。

鰹のたたき 春玉ねぎ山盛り添え
お義母さんの"醤肉"
冷や奴
すじこ・いかなごのくぎ煮
しじみ汁
羽釜御飯
ビール(モルツ)
夕方、義弟が遊びに来て、お義母さんが作ったジャンロー(醤肉=煮豚)やすじこをお土産に持ってきてくれた。夕飯は、鰹のたたきと共に
「じゃあ、この肉も切っていただこう」
「筋子も出そう」
「あ……豆腐あったんだった。これ食べちゃわなきゃ」
と、ビールに似合いそうなものが並ぶ食卓に。

鰹のたたきは、今日一緒に買ってきた春玉ねぎ(1個20円〜♪)数個をざくざくどっさり薄切りにしたものを敷き詰める。辛さの少ない、甘く柔らかなこの時期の玉ねぎは本当に美味しくて、その上に表面をこんがり焼いて水で締めてスライスした鰹を並べる。上からはこれでもかと刻み万能葱。で、煮切り酒と煮切り味醂にだし醤油とかぼす酢を加えたタレを用意し、おろしにんにくを適当に添えながらいただく。甘酸っぱいタレが玉ねぎにもお似合いで、サラダのような鰹のたたき。

お義母さんの醤肉は山椒の実が一緒に煮込まれている香りの良いもので、冷や奴はごくごく普通におかかとおろし生姜を添えて。すじことくぎ煮をどちらにしようか悩みながら御飯の上にちょこちょこ乗せつつ、ビール飲んでしじみ汁啜って、のんびりとした日曜の夕飯を楽しんだ。息子も完全回復といった感じであれこれ良く食べていたし。