カフェオレ
みかん
朝食案をここ数日分決めていたのだけれど、どれも少々の準備を要するものばかり。
「月曜はジムに行くよー」
とだんなに言われ、しまった!と思ったのだった。幸いイングリッシュマフィンとかチョコブレッドとか余っているからそれを適当に……ということに。だんなは一人で卵焼いてイングリッシュマフィンに挟んで食べていったようだった。
で、私と息子はチョコブレッドをスライスして。
どのくらいの厚さがいいですかー?何枚がいい?などと聞きつつ、結局息子も私も薄切りのを2枚ずつ、お供にカフェオレとみかん。
チョコレートがそれほど好きではないはずなのに、パン・オ・ショコラとかチョココロネあたりには興味がないらしいのに、なぜかチョコブレッドは好きな息子。駅前で簡単に買える「サンジェルマン」のものも美味しいけれど、やはり本家本元(?)の「Johan」のを買ってくるべきかしら。
今日は月曜、野菜が届く日。そろそろ年末に向けて一直線という時期で、家を空けることも多くなってくるから野菜セットを毎週買うのも不安になりつつある今日この頃。キャベツ1玉とか届いても1週間で使い切れそうにない……かも。
ともあれ、今日届いた「ベジタS」は
備中れんこん2節 ・ 人参3本 ・ 白菜1/2株 ・ ほうれん草1把 ・ なめこ1パック ・ 早生温州みかん4個 ・ りんご(ふじ)1個
という内容で、果物が2種、みかんとりんご。小松菜はなし。
最近自分の中で「蓮根調理」がブームになりつつあるから蓮根が届いたのは嬉しいし、何よりすごく巨大で美味しそうな白菜が届いたのが嬉しい。これは近日中にピェンロー決定だわ、と思いつつ、今日の夕飯はブリの切り身を食べるのだ。
ナムルいろいろ(昨夜の残り)
五目がんもの含め煮 小松菜添え
ブリの照り焼き
「神宗」の塩昆布
ごぼうと舞茸、鶏肉の汁
羽釜御飯
ビール(サッポロ黒ラベル)
美味しそうなブリの切り身を買ってきてあったので、今日の夕飯のおかずはブリ。
塩焼きもいいし、野菜と煮るのも悪くない……と思いつつ、他の献立を考えていたら「結局照り焼きが一番似合うかも」という結論になってしまった。
昨日のスーパーでは、すごく立派な舞茸を量り売りしていて、「あ、久しぶりにあのおつゆ作って食べたい」と、豆腐や鶏肉も買ってきた。
ごぼう・舞茸・鶏肉の具が入る(あとは好みで豆腐とか大根とか人参なども)汁物は、まんま「きりたんぽ鍋」の主要材料で、母の郷里の秋田でよく出されるもの。味付けは、鰹だしベースの、普通の吸物味。
「きりたんぽ鍋」は葉ものは芹を使うけれど、この吸物には何故か三つ葉を使うのが基本らしい。家庭料理だから「これが正しい」は無いと思うものの、母の親戚の家で御馳走になったその汁も「ごぼう、舞茸、鶏肉その他諸々、食べ際に三つ葉」という感じだった。
あとは、ちょっと前に買って賞味期限が迫っていたがんもがあったので小松菜と含め煮にして、酒の肴にベルキューブも出してみた。
一口サイズのクリームチーズ「ベルキューブ」はプレーンも大好きだけど、先日どこかで買ってきた「ビストロ」はトマト味とハム味とローストオニオン味がセットになっていて、その組み合わせがとても良い感じ。一応「酒の肴」のつもりで、でも息子の分も計算して1人3種1個ずつ皿に乗せたら、誰よりも息子が食い付いていた。「オニオンなのに、玉ねぎなのにこれ美味しい!」とか言っている。
昨夜の残りのナムルは、今日もミニビビンバのようにしてコチュジャン添えつつ食べて、脂がしこたま乗っていた肉厚のぶり照りを堪能。ぶりが美味しくなってくると、いよいよ寒い季節になってきたんだなぁという気がする。
カフェオレ
りんご(ふじ)
「火曜と水曜の朝御飯ね、ホットドッグとうどんにしようと思ってるのね」
だから、火曜をホットドッグにして水曜をうどんにするか、火曜をうどんにして水曜をホットドッグにするか……という流れなんですが、どっちがいいですか?と息子に聞いてみた。
そうしたら
「水曜うどんがいい!うどんの方が好きだから後にする!」
だそうで、今日はホットドッグに決定。私はホットドッグもうどんもどちらも好きよ。
で、ホットドッグには、だんなが先日作ってくれていたミートソースを使うことに。半割にしたドッグパンにミートソースをたっぷり詰めてから、炒めたソーセージを乗せ、更にミートソース乗せてチーズをトッピング。私とだんなの分にはミートソースの上からチリパウダーをちょっと多めにふりかけた。見てすぐわかるようにチーズの上からもチリパウダーを散らしておいて。
オーブンで焼いてチーズがトロリとしたところで食べると、いつものキャベツ入りとはまた違ったコッテリさで良い感じ。チリパウダーの辛さをきちんと感じることができて、豆は入ってないけれどチリドッグ風。
食後に「大地〜」から届いた、びっくりするほど蜜の入った赤いリンゴを剥いて食べたら、さぁ今日もがんばりましょう。
スライスバゲットとチーズいろいろ
蓮根と牡蠣の白ワイン風味のマスタード炒め
ペコロスとマッシュルームのグラッセ
ルッコラ
牛たたき
ごぼうと舞茸、鶏肉の汁
羽釜御飯
ビール(Kilkenny)
カイピリーニャもどき
週末にお肉屋で見つけた、特売品だった国産の牛ももブロック。350gほど小さめだったけれどいかにも美味しそうで、「たたきにして食べたいかもー」と買ってきてみた。親子3人でメインのおかずにするには少々物足りないサイズではあったので、牡蠣の炒め物も添えることにして、あとは牛たたきと共にバゲットに乗せて楽しめたらいいなと、チーズや野菜もずらっと並べる感じで。急遽青カビチーズなんかも買ってきてみた。
ペコロスとマッシュルームは、1kgサイズほどの大きな肉だったら一緒にオーブンに入れて焼いてしまただろうけれど、このサイズの肉だとコンロで焼くだけで終わってしまうかなと、肉を焼く前にバターでじっくり炒め煮にしてみた。炒め煮していたスキレットに後から牛肉を入れ、バターを絡めるようにしながら全面こんがりと焼いていく。蓋して返しながら数分ずつ火を通せばいい具合になるはず……!と、自分の勘を信じて焼いてみた。
「牡蠣を一緒に炒めても美味しい」と先日Tさんに教えてもらった蓮根の洋風味の炒め物は、マスタードと白ワインで調味するというもの。昨日届いた蓮根をさっそく牡蠣と炒めてみた。これはむしろビールよりワインの方が良かったかもと激しく思いつつ、今日のお酒はアイルランドのビール、キルケニーで。
一応御飯も炊いておき、汁ものは昨日作った和風のでいいやと献立の後半は妙な感じになったけれど、なんとなくクリスマスみたいな夕御飯。結局、用意はしたものの、誰も御飯と汁物は食べなかったので、買ってきたバゲット(と酒)が減りまくりの夕食という感じになった。
ほとんど勘で火を通したのに、ちょっとばかりドリップが出てしまったものの、中心部はほどよい赤ワイン色。せっせと塩をした割にはあっさり味に焼き上がってしまい、適当に生ハムやチーズと交互にいただいた。
バゲットにルッコラ乗せてプチトマト乗せて、トリュフ入りのブリーチーズ乗せて牛たたき乗せて食べると最高!味の方向性が違う蓮根の炒め物も、粒マスタードが良いアクセントになってくれて美味しかった。
これはいい!と、オープンサンドのノリでたらふく食べて、1缶開けたビールでは物足りなくなって"カイピリーニャもどき"(ピンガにグラニュー糖とレモンを入れる←ほんとはライム)を作ってしまって、最後はすっかり良い気分。
揚げ玉と刻み葱
麦茶
今日は息子、校外学習なのだそう。目的地が遠いから集合時間も早く、いつもより30分以上早く登校しなければいけないらしい。
「……ってことは、お弁当の準備も早くなるってことかぁ〜……」
それは大変……と思いつつ、それでもちゃんと早起きした。昨夜寝たのは1時を過ぎた頃だったから、わりかしがんばった。
「弁当のリクエストは?」との私の数日前の言葉に対しては、予想通りの答え「カツ丼!」だそうで。
なんか最近、息子の弁当はカツ丼ばっかりだなぁ(今年は運動会の弁当までカツ丼だった)……と思いつつ、確かにお弁当のカツ丼というのは、冷めていても案外美味しいし、おにぎりより嬉しいというのもわかる。
リクエストを聞いた手前、応えてあげなきゃなぁと、2段弁当の大きな方(本来はおかず入れ用)にカツ丼詰めて、小さい方にマカロニサラダとほうれん草とソーセージのサラダ、プチトマトと苺を詰めた。だんなの弁当もお揃いで、今日はカツ丼弁当。
朝御飯は、予定通り「うどん」。
るみばあちゃんのうどんを茹でて、だしは簡単にヒガシマルの粉末スープを湯で溶いて。冷凍庫に入れておいていた揚げ玉と刻み葱を添えて、一気に啜って平らげた後、息子を送り出した。楽しんでこーい。
さつまいものオーブン焼き
いろいろ青菜の茹でたの
杭州名物東坡肉
辣白菜
ごぼうと舞茸、鶏肉の汁
羽釜御飯
ビール(サッポロ黒ラベル)
先日、またもスーパーで皮付き豚バラブロックが売られているのを見つけた。輸入ものの冷凍肉なら近所のスーパーでほぼいつでも見かけることができるし、国産豚バラの皮つきも頻繁に見かけるようになってきた。以前は近所の肉屋には全然扱いがなくて、アメ横あたりに行った時に「うわー、皮つき売ってる!」などと鼻息荒く買ってきたのに、なんで今、「皮付き需要」の高まりが??
やっぱり独特なコリコリした食感があるから何にでも似合うというわけではないだろうし(雲白肉や回鍋肉に使うのも美味しいだろうなと思うけど)、やっぱり東坡肉(トンポーロー)をはじめとする、角煮、らふてぇといった煮豚系への使用が一般的かなと思う。
「……で、やっぱり角煮ですかね?」
と、だんなに聞いたら
「こないだのレシピの角煮がいいなぁ……あれ、旨かった」
だそうで、先日作って美味しかった「杭州名物東坡肉」を再度作ってみることに。時間はかかるけれど、そう大きな手間もかからず、美味しく煮えるのでお気に入りになったレシピだ。
豚はほとんど下茹でせず、表面の脂や血、アクを簡単に洗い流すように2回茹でこぼしてから煮込みに入る。調味料は紹興酒と醤油と氷砂糖、そして水。鍋底に竹製のすのこ(私はざる蕎麦の下に敷くようなのを100均で買ってきて使用)を敷いて火の当たりを柔らかくすることがコツ。煮汁は若干少なめで、煮汁が吹きあがるねっとりとした泡で全体をくるんで煮ていくような感じ。案外上下を返さなくてもちゃんと煮えるし、柔らかく美味しく煮える。
今回は、ちょっとだけ八角の香りをつけようかなと、1cm四方くらいの小さなかけらを鍋に入れてみたけれど、その分量ではさすがに少なかったらしく、ほとんど風味はつかなかった。
すごく半端な分量の青菜類があれこれ残っていたので、水菜と菜花、ほうれん草をそれぞれサッと茹でて合わせて肉に添えてみた。さつまいもは、アルミホイルにくるんでオーブンで焼いただけのもの。
先日「大地〜」から届いた立派ななめこは、軽く茹でてからおろし醤油を添えて、明日たっぷり食べる予定の白菜は、古い方の白菜の葉をちらっと刻んで「辣白菜(ラーパーツァイ)」にした。塩で和えて酢と砂糖、刻んだ赤唐辛子を加えて混ぜ、最後に煙が出るほど熱した胡麻油をかけ回したらできあがり。タッパーにみっちりと、圧力をかけるように詰めて蓋して、本当は半日〜1日置いておいた方が美味しいらしいのだけれど、作って2時間ほどでテーブルに出した。角煮はけっこう甘ったるいので、こういう味のものがあっても良いかなと。
あとは御飯とスープで、なんとなく定食風の夕御飯は、今日もだんなと一緒に食べられた。食後にコーヒー淹れてもらって、ちょっとのんびり。
炒めウィンナ
ダージリンティー
チーズに添えて食べる用にと買ってきたバゲットが、まだ半分以上。スライスしてたっぷり卵液吸わせてフレンチトーストにした。
卵液には砂糖を入れていないので、バターで焼いてから仕上げにハチミツかけながら食べる。脇には炒めたウィンナも。
これに、チーズとか卵とか足したら「クロックムッシュ」とか「クロックマダム」とかになるんだっけ……?と思いつつ、結局いつもの味のフレンチトーストを用意して、お供に今日は紅茶。
いつも使っているハチミツは大丈夫だったのだけれど、「たまには他のも使ってみようかな」と出そうとしたハチミツ瓶が軒並凝固している。まぁ、寒くなってきているし……と、今日は固まっていない森ビル産ハニー(六本木ヒルズのイベントでもらった)を使ったのだけれど、どうにも凝固ハチミツが気になったので、食後に湯煎で温めた。でっかい瓶やら小瓶やら、全部綺麗に溶けきって瓶も綺麗になったので、よし。
(白菜・椎茸・春雨・豚バラ薄切り・鶏もも・ごはん)
ビール(サッポロ黒ラベル)
先日「大地〜」から届いた1/2個の白菜は、とにかく巨大だった。外側の大きな葉1枚の長さが50cmはゆうにある感じ。こう巨大だと、煮込み料理にでもしないと食べ切れそうにないし、でも豚味噌鍋は既に頻繁に口にしているし、
「じゃあピェンローだ!」
ということにした。豚味噌鍋も白菜を美味しく食べられる鍋だけれど、ピェンローの白菜の美味しさは異常。
元々は妹尾河童さんの本に載っていたというピェンロー、干し椎茸の戻し汁と水でざく切り白菜と豚バラ、鶏もも、干し椎茸、春雨を煮込むだけというもの。煮始めと煮あがりに胡麻油をたらたら垂らし、各自碗に塩だの一味唐辛子だのをスープで溶きつつわしわしと食べる。
「油と塩の組み合わせが不味かろうはずはない」という「"おいしい"の基本」を体現しているような料理だけれど、本当にこの白菜が反則でしょってくらいに美味しいから、冬には必ず何度か食べたくなる、冬ならではの鍋物だ。
いつも大きな量手鍋にたっぷり作って、適当に中身を土鍋に移し替えつつ卓上のコンロで温めながら食べている。今日は「そろそろ満喫したかな」というタイミングで、土鍋の中身を白菜の葉の部分と小さな肉のかけらとちょっと多めのスープにして、御飯を入れて雑炊にした。塩をぱらりとふって、溶き卵回しかけて半熟に固まればできあがり。
これがまた、イエローカードじゃない?3枚揃って退場じゃない?というくらいにやっぱり美味しくて、困ってしまった。もっと雑炊の余力を残しておけばよかった……!と思いつつ、最後に鍋の残りをもう1回器によそって食べている私。
いちご with コンデンスミルク&牛乳
カフェオレ
だんなは朝ジム、私と息子はいつも通りの時間に朝御飯。
コーヒーサーバーにちゃんとコーヒーが淹れられているのを感謝しつつ、コーンパンを温めた。ウィンナーとか卵とか添えようかなと思いつつ、「いや、むしろ苺を食べよう!」と、パンを食べた後に苺をたっぷりと。
完熟の柔らかい苺じゃないから潰すのがちょっと大変だけどね……と、牛乳と練乳かけて、半割にした苺を苺スプーンで潰しながらいただいた。潰した苺が本当に美味しいかどうかはともかく、最後に飲む苺ジュースの美味しさときたら。
「おいしー」
「ん、おいし」
と、シリアルボウルに入れた「いちご牛乳」を堪能した。
麦茶
この週末はお出かけなので、「あるものをとにかく食べてしまわないと」と、だんなの帰宅が遅そうな今日の夕飯は昨夜のピェンローの残り。ちょうど2人で食べきれるかどうかな残りそうかなという微妙な分量だったので、他には何も用意せずにただひたすら「昨夜の鍋の続き」を食べることになった。
すっかりくたくたに煮えた白菜を、スープを吸ってトゥルントゥルンになった春雨。全体がとにかく柔らかく渾然一体という風に火が通っていて、それもまた悪くない。何より悪くなかったのは「おじや」で、ある程度具をさらってから今日も御飯と溶き卵を加えてシメおじやを作成。
昨日は鍋と同じように一味唐辛子で食べたのだけれど、黒胡椒の方が好みかも、と上からガリゴリ黒胡椒を挽いてみたら、これが素晴らしく良い感じ。胡椒の香ばしさと辛さが柔らかなおじやの味にたまらなく似合っていて、2口3口食べるたびに黒胡椒をガリゴリ追加しながら平らげた。
ああ、あの呆れるほど巨大だった白菜1/2玉が2晩で綺麗に消えてしまったよ……半玉で3kgを超えるくらいの重さ(少なくともかすみさんより重く感じた
があったよ。
カフェオレ
りんご
今日は1ヶ月くらい前から楽しみにしていたお出かけ。体調も万全、胃袋も万全、朝食は家族揃って手早くホットドッグにした。キャベツの手持ちがなかったので、炒めたウィンナーをチーズと共に挟んだだけの簡単ホットドッグ。ケチャップしっかりかけて食べ、食後にはリンゴを剥いて1人2切れ。
今日は名古屋で用事があるというだんなを見送った後は、私たちも荷造りして、いざ出発〜。
バニラビーンズドーナツ(ミニ)
アイスロイヤルミルクティー
「12/12の土曜に名古屋に行かなきゃいけない用事があるんだけど、帰り待ち合わせて浜松の"弁いち"さん行かない?」
その日は浜松泊まって、翌日富士宮行って富士宮焼きそば食べて帰るとか、と、だんなに提案されたのは1ヶ月ほど前の事。
行く行くぜひ行く絶対行く!と食い付いて、そろそろ「年末」の響きも似合い始めるこの時期、友人たちを誘っても多忙だろうなぁと思いつつも「一緒に行かない?」と友人たちに声をかけつつ、お店に予約の連絡を入れてみた。
さすがにこの時期、お店も忘年会ピークのタイミングとのこと。あいにくと大きな部屋は空いておらず、「我が家3人+あと2人」くらいが限界のお部屋のみがまだ空いているとのことで、友人たちも忙しそう。それでも、友人ご夫妻が一緒に行ってくれることになった。嬉しいことに「うち車出すから、よければ乗って行かない?」と言ってくれ、今回は車で浜松!んでもって翌日は富士宮!ということになった。他の友人たちも「行きたい〜、弁いちさん、私も行きたい〜」と嘆いていたので、また改めて春にでも企画したいね。また皆で。
昼過ぎに友人と落ち合って、東名高速で一路浜松へ。
車でそちら方面に向かうのは本当に久しぶりで、途中立ち寄ったサービスエリアの充実ぶりと化粧室の美しさにはびっくりしてしまった。こう、どうしようもない味の食券制のレストランしかないような時代しか知らなかったから、
「うわ!普通に吉野家あるし!なんか美味しそうなお店たくさんあるし!椅子もたくさんあるし!」
と本当にびっくり。意味もなくあれこれ買い物したくなってしまいながら、友人が「朝から何も食べてないんでー」とお蕎麦食べている前で、私と息子は「DOUGHNUT PLANT」のドーナツを囓った。
昔々、ニューヨークで、わざわざ工場併設店まで行って食べたことがあったこのお店、今はずいぶん日本国内のあちこちで見ることができるようになった。買ったその場では美味しいけど、ややしっとりめのドーナツだからか、持ち帰って翌日になると今ひとつな味になってしまうこのお店のドーナツなので、食べたいと思ってもなかなか口にする機会がなくて、これ幸いとミニサイズのドーナツをもぐもぐと。
スタンダードなバニラビーンズドーナツは、相変わらず美味しかった。ふわんふわんで、KKDとはまた違う甘さと食感。
[前菜]
柿膾(水前寺海苔 せいこ蟹) あんきも(島根)
むかご烏賊海胆金団和え 自家製唐墨
[椀]
海老芋(京都産) 穴子(江戸前) 双身椎茸
京都菊菜 柚子
[刺身]
平目(舞阪) ぶり(佐渡沖) 鰆(御前崎)
さらだ大根 式部草
[蒸し物]
甘鯛(舞阪) 塩昆布蒸し 香り葱
[焼き物]
丹波産猪 炭焼き 味噌だれ ごぼう
[ご飯]
舞茸牛肉ご飯 黒胡椒の香り
[デザート]
醍醐見
[ビール]
GARGERY ESTELLA
[日本酒]
黒龍 八十八号限定
村佑(新潟) 雅純米大吟
白老 ふた昔(二十年以上古酒)
ヤマサン正宗 純米大吟醸斗瓶35% 平成6年大古酒
十四代 七垂二十貫 愛山純米大吟醸
花垣貴譲酒 七年古酒
そして夕方、無事に浜松入りして宿泊ホテルでしばし一休み。用事を終えただんなも無事にホテルに到着し、少しのんびりしてから街のイルミネーションを楽しみながらてくてく歩いてお店に向かった。
「弁いち」さんは、友人の開設しているブログが縁で知り合った、浜松の割烹料理屋さん。大きな看板を掲げず、「肴町」という素敵な住所に赴きのある佇まいのお店だ。都心の和食料理店ではとうていこの味、この食材、この量でこの値段では楽しめないだろう料理の数々は素晴らしいものばかりで、お酒の品揃えも目を見張るばかり。御縁ができたことを本当に嬉しく思う。
前回伺った時には日本酒の古酒の美味しさとか、"日本酒は辛い方が美味しい"なんてことはない("甘ったるくて不味い"なんてことは絶対ない)……だとか、色々なお酒の味を教えてもらったけれど、今回はまた更に深く、色々な日本酒の愉しみを教えていただいた。今日いただいたのも、自力ではとうてい買えないお酒(金額的に無理というのもさることながら、そもそも市場に全く出回っていないという意味で)をずいぶんたくさん出してもらってしまった。
「これまで日本酒は好きだけど知らないからあんまり飲んだことなくて」と言っていた友人夫妻も一緒にたくさん飲んでくれていたし、どれもこれも美味しい美味しいと気持ちよく平らげていたので、本当に楽しい夕食のひととき。結局3時間以上もお店で過ごしてしまっていた。
……で、今回、お座敷の個室だったこともあって、普段は「デジイチなんてレストランでは構えられない、ムリムリムリ……」とコンパクトデジカメしか使えなかったストレス解消のようにデジイチを使いまくっていた(でも時間を経るごとにいーい感じに酔っぱらってきたのでどんどん写真の枚数が少なくなるし、ピンぼけ写真が続いた挙げ句にデザートは撮影していないという体たらく)ので、せっかくだから無事に撮れた料理写真を並べてみた。クリックすると巨大化します。
最初に、だんなリクエストでガージェリービール(私はエールタイプを選択)を皆で軽く一杯いただきつつの前菜は、奥から柿なます、手前はむかごとイカのウニきんとん和え、厚切りのを炙った自家製唐墨、そしてあんきも。
どれもこれも素晴らしく「酒の肴」で、
「からすみだー!」
「あんきもだー!」
と、一同のテンションが大盛り上がり。
いつもながらこの自家製唐墨は絶品で、ゆるんだところのない、全体的にキュッと締まった風のあん肝も、しっかり食べ応えのあるもの。なますには、ほぐした「せいこ蟹」の身がどっさり入っていた。
日本酒も出していただきつつ、次の料理は「椀」。
肉厚の椎茸には椎茸の風味に負けない海老しんじょ。大きくたっぷりとしているのに大味なところのない穴子に、柔らかく煮た海老芋、柚子の香りがしっかり漂い、あとは菊菜も。
穴子は口に入れるととろけるようで、私はたいてい「焼きもの」とか「揚げもの」の方が心に残る料理だったりすることが多い(ほら、がっつり魚とか肉とかが食べられるから……)けれど、この椀の存在感はすごかった。しんじょもしっかりと「味」のあるものだったし、お芋も美味しかった。
最初にいただいたお酒は、「黒龍 八十八号限定」。まずボトルにびっくり(ラベルが刺繍入りの折りの布製)な、そのお酒、お米の味もちゃんと感じるのにワインに通じるようなフルーティーさがある。辛口で、グラスを口に近づけるだけでふわぁっと立ち上がる香気がとても素敵。椀、そして続くお造りにとても似合う、魚介にお似合いのお酒だった
続く「お造り」は、ヒラメ、ブリ、皮目を香ばしく炙ったサワラ。
実に見事なブリがお店に入った、と伺っていたので楽しみにしていたところ、マグロの大トロのような見た目のブリがやってきた。全体に細かに脂の入った見事な「シモフリ」状態。
見た目通りに、口に入れるとトロリと溶けていく食感で、まるで馬刺でも食べているような濃厚さ。でもその脂の乗りが嫌味なものじゃなかった。プリプリした口当たりの炙りサワラも絶品だったし、締まった身の味わい深いヒラメも他の2品に負けない存在感のものだった。
息子の前にも、そのブリのお刺身が。
今回、良い機会だから「大人と一緒のコースにする?」と尋ねたところ、「でも時間かかるのヤダし、僕はお肉のおかずがあったら、それをたっぷり食べられる方がいいなぁ」と。だから、「かくかくしかじかで、お肉メインのお弁当的なものを御用意いただければ……」とリクエストさせていただいていたら、私の意を汲んでくれたご主人が、ミニコース仕立てで息子用の料理をあれこれ出してくれた。
ちょっと大人の味の出し巻き卵、メインディッシュは庄内豚、お造りにブリ、お餅を巻いた穴子のみぞれ蒸し、もあったかな。ブリは苦手なら貰うわよ?というか苦手な食材全部もらっちゃうわよ?と食いしん坊の大人たちが手ぐすねひいて待っていたのだけれど、結局「あ、これ美味しい」とばかりに全て食べていた息子。庄内豚に至っては、一口食べるなり
「ヤバイ!これ美味しい!」
と、すごい勢いで喜んでいた。
そして目の前には、私が前回いただいて、すごく気に入っていた日本酒「村佑」が。
今回はちょっと面白い趣向を御用意いたしまして、と、目の前には2つのボトルの同じ「村佑」。1つは開封後少し日数を経た、もう瓶底に1合分ほどしか残らない状態のもの、もう1つはいわゆる「口切り」、目の前で封を切っていただいたもの。
お酒はたいてい「口切りが最高」とされていて、もちろんそういうお酒もあるけれど、口切りの美味しさだけが全てではない、と。色合いなどは変わらないその2つの村佑は、口切りのものが「うん、これは確かに、わかりやすい日本酒の味」と思えるもの(と言っても村佑自体が独特な味わいではあるのではあるけれど)で、日数を経たものは、全体がまとまった、まるく穏やかな味。それぞれ良さがあり、風味が思った以上に違っていたのが面白かった。
「ジュースのよう」と言うと語弊があるけれど、でもこのまろ〜んと丸く上品な甘さのあるお酒、大好きなんだなぁ。"甘口の日本酒"は長らく苦手だと思っていたのだけれど。
そして料理は、香ばしい葱をたっぷりトッピングした、冬の"ぐじ"(甘鯛)。
しっかりとした塩気と胡麻油の存在が、お酒を進ませてくれるお皿だった。塩昆布も良いアクセント。柔らかいけれど、柔らかすぎる気もある"ぐじ"は、そのホロホロした食感も残しつつ、きちんと締められた身は食べ応えもあるものだった。
いつしかお酒は「古酒」に。
一つは、お酒屋さんでうっかり常温保存し続けていたという、"うっかり古酒"白老。もう一つは、狙って古酒にした、平成6年古酒の「ヤマサン正宗」。それぞれ綺麗な琥珀色をしていて、シェリー酒のような色合いは「そうそう日本酒の古酒ってこんな感じ」と、知っている今では言えるもの。
どちらも独特の「ひね香」があって、友人曰く「あ、紹興酒みたいなんですね」と。より深いひね香があって、その分味も深く感じるようなうっかり古酒と、元の日本酒の味を残しつつ時を重ねた古酒は、これも飲み比べてみると面白いもの。"うっかり古酒"の人気が高かったのが面白かった。
そのひねた日本酒と合わせていただいていたのが、丹波のいのしし。
臭みがなく、でも猪独特の力強い味はちゃんと感じられる猪には、甘く香りの良い八丁味噌ベースのソースがたっぷり。胡麻の香りも強いけれど、でも「胡麻油を使って作った風味」とはまた違う……と思っていたところ、黒ねり胡麻を使いつつ大変な労力をもって練りあげたものらしい。
歯ごたえを感じるごぼうが、猪肉とよく似合っていた。最後に皿に残ったソースを舐め舐め、「これがまたいい……!」と、お酒を飲んでしまったり。
最後にいただいたお酒は、「十四代 七垂二十貫 愛山純米大吟醸」。
なんでも、空瓶だけでもオークションで値がつく(何に使うの!?)ようなお酒らしい。「愛山」は、いわゆる「酒米」、日本酒のためだけに育てられた米で、同じ蔵のお酒でも使うお米が違うだけでずいぶんと風味が違ってくるのを、以前酒屋さんで試飲比べして感じたことがある。愛山を使ったお酒の風味は好きだなと思っていたけれど、それが「十四代」となると、なおのこと。
これがまた、口に入れる前は強い香りがなくスルッと飲めてしまうのに、口から鼻からふわわわわわと吟醸香が広がってくる、「黒龍」とは別のベクトルに香りの良さを感じるお酒。口当たりも良いから、くっぴくっぴと飲みまくってしまったけれど、飲みまくっちゃいけない酒だったと思う……一口ごとに「幸せー幸せー」って呟いていたから許してください。毎回、すごく美味しいお酒を前にすると「あー、なくなっちゃうー美味しいお酒がなくなっちゃうー」とか言いながら、すごいスピードで2合4合飲んでしまうんだなぁ……。
「お食事」は、舞茸と牛肉の入った混ぜご飯。炊き込みご飯というより、むしろチャーハンに近いコク?と思ったら、牛肉の甘辛煮を舞茸と共にオリーブ油で炒めたものを使われていたのだそう。
友人が
「料亭とかの最後の"お食事"って、もうお腹一杯じゃないですか。で、ただのご飯だからいつも半分残すか、全部残すか、なんですけど……」
とか言いながらぺろっと全て平らげていたのが印象深かった。
適度な塩気とコクで、私たちみたいな酒飲み食いしん坊には本当に何よりの「お食事」。最後まで好みを見抜かれている!と笑ってしまった。
で、すっかりいーい気分になってしまって写真を撮りそこねたのだけれど、デザートは「日本酒版貴腐ワイン」とでも言う風な「貴譲酒」と、「醍醐見」。
"七年古酒"の貴譲酒は、先にいただいた古酒より更に深い色で、見た目は本当に洋酒のよう。グラスに注ぐなり周囲に漂う強い香り、トロリとした口当たりで、濃厚な甘さはあるけれどあまり舌には残らない。日本人、食後に貴腐ワインとかグラッパとか飲んでいる場合じゃないよ、自分の国にこんなに素晴らしいお酒があるよ!とメガホン抱えて叫び歩きたいほど、美味しかった。
「醍醐」は牛乳を使ったデザートに使われる言葉ということで、和風パンナコッタという感じのデザート、「醍醐見」。煮詰めた生クリームを葛粉でまとめたとのことで、舌触りは独特のモチネチ感がある。色鮮やかな透けるようなルビー色のソースは、ざくろを使った甘酸っぱいもの。しっかり甘く濃厚で、手のこんだデザートをいただけて最後まで大満足の食事だった。懐石って、どんなに食事が凝っていても食後は「メロンとスイカ」とかだったりして「フルーツだけかー」と思ってしまうことがままあるので、デザートまでちゃんと「その店の味」が出てくるのは、本当に嬉しい。
帰り道はすっかりご機嫌で、駅前の巨大クリスマスツリーを眺めに寄り道しつつ、のんびりと宿へ帰還。
そのまま就寝かと思いきや、「せっかく大人が4人もいるし!」とばかりに、息子も交えてモノポリー&スコットランドヤードのボードゲーム大会。友人たちが「車に積めるから」とあれこれ持ってきてくれていて、ものすごい白熱ぶりになってしまった。なにしろ午前3時過ぎまで起きていたくらいで。
初めてやってみた「スコットランドヤード」は実に楽しいゲーム。1人が犯人役になって街を逃げ回り、残りは警察官となって犯人を追いつめていくというもので、1回目の犯人は息子、2回目の犯人はだんなが担当。
私は理論的に考えるのは苦手(戦略を積み立てられない……前の事をそう多く覚えていられない)で、でも何しろ犯人は私の家族なものだから、
「息子はねぇ、こういう時何も考えないで直進して駅を目指すと思うよ」
と断言してその読み通りに息子を捕まえてみたり、
「だんなはねぇ、こういう時は上に逃げると思う……」
と割と正確にトレースしてみたり、「母ちゃんの勘・奥さまの勘」をメインにそこそこ正確に追いつめていたのがなんとも。
テーブルロール・クロワッサン
サラダ
コーンスープ(インスタント)
オレンジジュース
今回の宿泊は「ホテルセンチュリーイン浜松」。
浜松駅に隣接していて宿泊費もそこそこお手軽価格、簡単な朝食が無料とのこと。
ただ、食事は9時までで、チェックアウトは10時と割と早めなのが大変。私たちは昨夜3時まで夜更かししていたから尚のこと大変で、「朝食逃すのもやむなし」くらいに覚悟していたけれど、そこはちゃんと8時に目が覚めた。
パンは2種類、テーブルロールとクロワッサン、マーガリンといちごジャムもある。千切りキャベツがベースのサラダとドレッシングが3種類、インスタントのコーンスープの用意(顆粒スープとポットのお湯)、あとはホットコーヒー、アイスコーヒー、オレンジジュース。スープが地味に嬉しくて、眠いけどしっかり食べた。
むすびや・すぎ本・富士宮焼きそば学会・シーズあるばとろす
ついでにモツ煮込み
チェックアウト後は、「せっかく浜松に来たことだし」とうなぎパイ工場に行って、"割れせんべい"にあたるお得袋を数個購入、ついでに工場見学もやってきた。友人が「工場萌えなんです」とか言いつつガラス窓からなかなか剥がれなかったり、だんなさんはだんなさんで「そろそろ上映するっていうから……」と工場紹介ムービー放映のシアタールームの席にスタンバイしていたりと、大変に満喫していたので何より。試食品うなぎパイも貰えて、何より。
その後は一度富士宮へ。
昨日は、そこそこの天気で富士山が良く見えたのだけれど、今日はあいにくの天気、「あのへんに富士山が……あるかも?」くらいしか見通せなかったのが残念。でも、雨に降られることはなかったからラッキーだったと思うことにする。
富士宮には「富士宮焼きそば」なるものがあるそうで、特徴はこんな感じ。主な特徴は「コシのある麺を使用」「肉かす(ラードの絞りかす)が入る」「いわしの削り粉をかける」といったもの。基本ソース味なので「ソース焼きそば」なのだけれど、モチネチした食感の麺と、肉かすの存在が良い感じ。
とりあえず、「お宮横丁」をめざし、そこで食事することにした。他に食べ歩くかもしれないし軽くにしとこう、と話していたのだけれど、他に焼きそばを食べられるお店が他にあるようであんまりなくて、日曜の昼下がり、商店街はシャッターの閉まった店ばかり。お土産に買いたかった麺屋さんも日曜定休ということで、期待ほどには賑やかな雰囲気ではなかった富士宮だった。「お宮横丁」界隈だけは活気があったかな、という。
というわけで、お宮横丁。
焼きそばが食べられるのは3店舗くらい、あとは「マスバーガー」のお店とか、ジェラートのお店、カフェ、豚の串焼きのお店、などが並んでいる。
お土産物屋さんには「富士宮焼きそばドロップ」「富士宮焼きそばふりかけ」なんてものも。
焼きそばを買うとプラコップがもらえて、広場中央の湧き水を汲んで飲むことができる。中央部分にいくつかテーブルが並んでいて、買ってその場で食べることができるけど……今日はちょっと肌寒かった。
友人はさっそく「静岡おでん」と「揚げいわし天」を買っていて、それがとても美味しそうだったので思わず撮影。
静岡おでんにも、富士宮焼きそばと同じく「だし粉」を使うのが面白い。黒々としたおでんは「そうそう、これこれ」という風で、でも私たちはおでんはスルーして焼きそばに集中。
おでんの他にも、各お店に豚汁やモツ煮込みの扱いもあったりして、モツ煮込みの魅力には抗えなくて1杯250円のそれは買ってみたりした。
息子が「このソースの味が一番好みだな」と言っていたのが、「むすびや」というお団子とおにぎりがメインのお店の焼きそば。
ここにはモヤシとキャベツ入りの塩味焼きそばもあって、それがまたあっさり味で良い感じ。
肉かすはもちろん入っているけれど、麺は細め、いわゆる普通のソース味。友人たちにもお裾分けしつつ皆でつついたところ、塩味が人気だった。
2つめは「富士宮焼きそば学会」の焼きそば。
「どうだ!これが富士宮焼きそばというものだ!」という風情の焼きそばで、太麺・だし粉・キャベツたっぷり・肉かすたっぷりという感じのもの。
色は薄いけれど味は濃厚、やや甘め。この太い麺の食感、好きだなぁ。
なんでも、この"学会"の焼きそばが、2006-2007年とB級グルメグランプリを獲得したのだそうだ。
そして、「すぎ本」の焼きそばは、イカ入り。
ソースはかなり黒々としているけれど、案外とあっさり味。だんなはこれが気に入っていたようで、私は学会の味の方が好みだった。
「すぎ本」は、本来は鉄板焼きのお店なのであるらしい。
……で、「お宮横丁」から外れて、浅間神社前の広小路を1区画分軽く往復。
商店街は本当に閑散としていて、ところどころに湧き水があるのをみつけて飲んだりしつつ、さつま揚げやかまぼこを扱うお店で少しお土産買って、「お宮横丁」向かいにある「シーズあるばとろす」というお店のテイクアウト焼きそばを最後に1つ購入。また「お宮横丁」まで戻ってきて、ささっと食べて終わりにした。
本当はメニューにあった「ホルモン入り焼きそば」を食べてみたかったのだけれど、あいにく今は出せないとのこと。他にも「納豆焼きそば」(!)や「ミックス」などもあったのだけれど、卵入りをお願いしてみた。焼きそばの上に半熟の目玉焼き、そして、刻んだ青ねぎがたっぷり乗っているのが素敵。
ここの焼きそばももやしが入っていて、あまり甘さのない焼きそばはややさっぱり味に感じられた。
……なんか、この1時間ほどで1ヶ月分くらいのソース焼きそばを食べたような気がする。
チーズ男爵 \399
肉豆腐 \399
オイスターロックフェラー \546
ミニ鮪漬け重 \399
ビール(ビアブラウン中)2×\410
などなど、家族でつまみつつ。
かくして、2日の美味しいもの旅行も無事に終わって、友人たちとお別れして、日が暮れてから帰宅。
「夕飯どうする?家になんにもないよ……」
「一度帰ってどこか行く?荷物あるし」
「いやそれめんどくさいし、きっと帰ったら出られなくなるし」
とだんなと話し合いつつ、駅前の「天狗」に寄ってきた。"酒場"の方ではなく、"和食れすとらん"の方。
ささっと食べてささっと帰りましょう、と、ビール1杯頼んで少しばかりおつまみ頼んで飲んだ後は、ミニ丼などを頼んでご飯にして、パパッと帰ってきた。
昨日の夜みたいに本当の本当に美味しいものを食べてしまうと、もうファミレスとか安居酒屋などに行けなくなってしまいそうな気もするけれど、「それはそれ、これはこれ」とばかりに「居酒屋の安っぽい味の肉豆腐がまた美味しい!」と思ってしまうのだから、我ながらお安い舌だわ、と思ってしまう。大根餅のような、四角い揚げ芋「チーズ男爵」が思った以上に美味しかった。オイスターロックフェラーは2個もらってだんなと半分こ。