食欲魔人日記 00年3月 第4週
3/20 (月)
銀だこの
 たこ焼き
ナイルレストラン
 ムルギランチ

買い物に行かなければ、本日の晩御飯の材料も無かった。
「買い物行かなきゃ〜」
「ついでに、朝御飯も外で食べちゃえ〜」
と午前10時に起きた私たちはノロノロと準備し、銀座にお出かけ。
「DearSOUPに行ってみよー」
と新富町で降りて歩き出したところで、何故かたこ焼きを買って喰っているし。

私の勤める会社から徒歩2分の銀だこ、さすがに休日でお客は少ないが、ガラス張りの向こうのカウンターでは今日もたこ焼きをたっぷり焼いている。
「もう、お腹がすきすぎて"ペコペコキュー"の状態だよ、僕は」
と言いながらだんなは1パックのたこ焼きを求め、店頭の隅っこで皆してハフハフ言いながら食べる。

銀だこはチェーンのたこ焼き専門店だ。ウリである超火力の鉄板で焼くたこ焼きは、大きくて表面はカリリとしていて中はふわふわだ。仕上げに揚げるほどの油をとっぷりかけるのも特徴らしい。おかかと青のり、好みでマヨネーズも添えて、ソースをたっぷりかけてもらって食べる。
丁度焼き上がるタイミングだったようで、容器には鉄板から上がったばかりのジュワジュワと音をたてているたこ焼きを並べてくれた。ん〜、美味しい。突風にも負けず、体でたこ焼きをカバーしながら一家でごそごそとたこ焼きを食べる。

「今度こそ、DearSOUPだっ!」
と歩き出すが、好事魔多し。新富町からDearSOUPへ向かう道のりには、「ナイルレストラン」なんてのもあったりした。
「ああ……いいねぇ、ナイルレストラン。」
「なんか入れそうっすよ。席空いてるみたい。」
「久しぶりだし、入っちゃえ入っちゃえ。」
って、スープ屋へ行く計画は何処へ行ったんだ、キミタチ。

陽気なインド人のおじさん、ナイルさんが切り盛りするこのお店はインド料理店だ。「ムルギランチ」が有名。噂では、席について何も言わないとこれが出てきてしまうとも聞く。それは大袈裟だとしても、席につくなり
「今日は何にする?ムルギランチ?ムルギランチね?」
と言われてしまうのは本当。私たちも、なんだかんだ言って、まだムルギランチしか食べたことがない。初級者だ。
広くはない店の中ではナイルさんの他、もう一人のインド人おじさんも動き回っている。どちらもえらく恰幅が良く、しかもいつも派手なベストとシャツを着ている。狭い空間に彼らの姿を見ると、「ああ、ナイルレストランだ」と思う。余談。

で、今日もムルギランチ。
大きな楕円の銀色のプレートに、サフランライス。カレー味のポテトサラダに、カレー味のキャベツ炒め、そして鶏肉。それにカレーソースがたっぷりとかかっている。これで1400円。
鶏肉は骨付きのもも肉だ。学校給食でクリスマスに出たような、あの骨付きもも肉である。それがほろほろに煮込まれたものが乗っていて、骨をずるりと目の前で抜くデモンストレーションがいつも行われる。

「骨、抜きますよ〜」
の声と共に、フォークで軽く肉を押さえると、骨は綺麗にずるりと取れる。どれだけ煮込めばこんなにホロホロになるのか。そう思っていると隣のテーブルでナイルさんと常連のお客さんらしき人が話をしている。
「骨がぽろっと取れるまで煮込むんですね。」
「ええ。8時間、煮込んでいます。」
8時間。ちょっとびっくり。

ムルギランチ、美味しいけどかなり辛い。じわじわじわじわ、口の中が熱くなってくる。そんなに鼻に来るほどの香辛料の香りはせず、味としては食べやすい方だと思うのに、なのにじわじわじわじわ辛くなってくる。でも、それが良いのだ。ムルギランチならではなのだ。

ドゥリエール
 ミルクレープ
アールグレイアイスティー

2時半、帰宅。おやつを食べる。
ドゥリエールのミルクレープ。そう、それは3/14、ホワイトデーのプレゼントにだんながくれた、ホールケーキの残りである。360度のケーキをひたすら食べて、残りは30度。それが冷蔵庫に残ったままだったのだ。
「……いける?」
「……多分、大丈夫。」
と夫婦して恐々としながら味見する。酸味もない。臭くもない。表面のクレープ生地がちょっと水分でくたぁ〜っとなってしまってはいるものの、クリームがちょっと油っこくなってしまってはいるものの、まだ大丈夫。けっこう美味しい。

アールグレイの冷たいお茶を入れて、最後のミルクレープ。
ああ、もうしばらくはミルクレープは食べられそうにない。
(でも、PastelのプリンとかLa Tableのマンゴプリンとか買ってきたりしたけど)

R1/Fの
 彩ひじき
 野崎流かぶの浅漬け
 京菜のパリパリサラダ
鶏だんご鍋
 (鶏団子・春菊・キャベツ・うどん)
よなよなエール、麦茶

La Tableの
 フレッシュマンゴープリン
プーアル茶

『ケンタロウの和食 ムズカシイこと、ぬき!』という本を買ってきた。小林カツ代さんの息子、ケンタロウさんが著した本だ。
彼のレシピもそりゃ好きなのだが、私は(だんなも)彼の文章のセンスが好きだ。買ってきたばかりの本をめくって一言、
「鶏だんご鍋が食べたいなぁ……」
とだんなが言ったので、今日は鶏だんご鍋。ひき肉買ってきて、野菜も用意して、ついでに和風のサラダもいくつか買ってきて鍋の夕べ。台所でだんなが鶏肉をこねこねしている。ケンタロウのレシピを広げながら。

「おゆきさん、おゆきさん、レシピが面白いよっ!」
と居間にいる私に台所から声が飛ぶ。そしてレシピを朗読する声も。
「"ボウルに鶏ひき肉、葱、調味料を入れて、粘りが出るくらいよぉく手で混ぜる"!」
「"タネをスプーン2本使って丸く形作りながらポコポコ入れていく"!」
「"よぉく"とか、"ポコポコ"とか、いいよねぇ〜」
……だ、そうだ。買ったばかりの本は、台所に持って行かれて小さい醤油のシミが出来ていた。ま、料理本はそうあるべきだ。

昆布だしで鶏団子をたっぷり煮込んで、柚子醤油でいただく。七味唐辛子と、刻み万能葱もパラパラ。春菊の香りやキャベツの甘味が良い感じだ。ビール飲んでサラダつまんで鍋もつついて、いい加減堪能したところで、最後はうどん。
鶏のだしが出てすっかり濁ったスープをすくって、塩を少々、胡椒もたっぷり。うどんの上からぱらりと葱をふると、良い感じのスープうどんになる。鶏鍋は、やっぱり最後のうどんがサイコーだ。あ、おじやも勿論良い。うどんかおじやで、最後の1滴までスープを飲んでしまいたいところである。
でも、春菊1束キャベツ半個、鶏肉400gはちと多かったか。

食後は今日買ってきたマンゴープリン。450円もするくせに、親指と人差し指で円を描いた中に収まってしまうような、小さな小さなプリンだ。中華デザートを装丁して、プーアル茶を入れていただいたら、濃厚リッチなクリームクリームしたプリンだった。んふ。美味しいわ。詳細はマンゴプリンページにあったりなんかして。

3/21 (火)
Johanの
 チョコブレッド
ホットミルク

ジョアンのチョコブレッド。銀座三越では開店直後と午後1時に焼きあがる、人気のパンだ。
昨日、ちょうど午後1時前に通りかかったら整理券が無くなる直前の列に滑り込むことができて、めでたく入手。「お一人さま2本まで」の言葉につられて2本いただく。じゃぁ、「お一人さま3本まで」だったら3本買うのか、自分。……きっと買っちゃうのだろう。

列のほぼ最後尾にて並んでいるところ、初めてチョコブレッド行列を見てしまったらしい中年の女性が店員に尋ねていた。
「あらあら。これは何の列なんですの?」
「チョコブレッドでございます。」
「チョコ……って、菓子パン?」
「ええ、生地にチョコを練り込んだ、うずまき型の……」
「つまり、チョコパンってことね?」
「ええ、まぁ、そうです。」
「じゃぁ、いいわ〜」
去る女性。見送る店員。

店員さん、あなた、チョコブレッド嫌いでしょう、そんなんでしょう。そういう説明してたら、あまり美味しく感じないもの。買いたいと思わないもの。チョコブレッド愛好家の私は、会話を聞いていてそう思う。
私だったらこう言うかな。
「食パンの生地に、たっぷりのチョコペーストを練り込んであります。それを層にして渦巻き状に丸め、食パン型に焼き上げたものです。もちもちとした独特の食感が人気でございまして、焼き立ても美味しいですが、明日の朝でも美味しいですよ。そのまま何もつけずに、手でちぎってお召し上がりください。」
てとこかな。でも、まだ魅力が伝わらない。本当に上手いのだ、チョコブレッド。
チョコブレッド2本の入った袋を抱えた昨日の帰り道、私は事あるごとに紙袋に鼻つっこんでは「ぷは〜」と焼き立てのチョコとパンの香りをかいでいた。「おゆきさん、ヘン」とだんなに言われながら。

で、今朝。
チョコブレッドをまな板の上に乗せ、分厚く分厚くスライスする。どこを切っても美しい層状になるチョコレート。もちねちもちねちとした独特の食感も相変わらずで、何とも食べ応えのあるパンだ。
お供にはホットミルク。

フレッシュネスバーガーにて
 ベーコンオムレツバーガー
 オニオンリング
 トマトとモッツァレラチーズのスープ

フレッシュネスバーガーにて、初の「ベーコンオムレツバーガー」にチャレンジ。すっかり私的定番となったオニオンリングと、あとはこれまた初挑戦のトマトとモッツァレラチーズのスープ。

「ベーコンオムレツバーガー」ときたら、普通は、普通のハンバーガーにオムレツとベーコンが追加で載っているもの、だと思わないだろうか。私はそう思っていた。
んが、出てきたのは「オムレツとベーコンが挟まったパン"なのであった。肉っ気、なし。もとい、オムレツに入っているひき肉がハンバーグ代わりなのであるらしかった。ちょっと物足りないけど、これはこれでまぁ悪くない。オニオンリングにケチャップをつけたものを片手に持ちつつ、わしわしと食べる。

チーズのかけらが底に沈んだスープも、まぁまぁ。
でもこの店、ちょっと注文するだけですぐ800円近くなったりするのだ。ちょっと痛い。

牛肉とじゃがいのの赤ワイン煮
じゃことレタスの和風サラダ
R1/Fの
 野崎流かぶの浅漬け
大根の味噌汁
御飯
よなよなエール、麦茶

Pastelの
 ブランマンジェ

スーパーに「新じゃが」が並んでいるのを見て、購入。牛肉と一緒に赤ワイン煮にすることにする。
バターでこっくりと炒めた牛肉とマッシュルームに赤ワインをたっぷり投入。少々のトマトピューレも加えて、大きく切ったじゃがいもも加えてクツクツと煮込む。味つけは塩と少しばかりの砂糖のみ。赤ワインの酸味が残る、ちょっと大人の煮込み料理。

あとは胡麻や味醂の入る和風ドレッシングを作ってレタスサラダ。上にはカリカリに炒めたじゃこのトッピング。柔らかく透明に煮た大根の味噌汁と炊きたてのアツアツ御飯が揃えば和洋混在の夕食だ。御飯が食卓にあると、何となくシアワセ。やっぱり私は日本人。

そしてそして。デザートは「なめらかプリン」だ。
数年前にブレイクしたらしいPastelのなめらかプリン。友人Rが土産にと恵比寿で買ってきてくれたんだった。ふるふるで美味しかったプリンが、銀座三越に新店舗オープン。買わなきゃ買わなきゃ〜!となめらかプリン2つにブランマンジェ、ショコラプリンを買ってきた。1つは昨日息子に喰わせ、今日は3つ。だんながプリン、私がブランマンジェ、息子がショコラ。ブランマンジェとショコラには、アングレーズソースが添付でついてくる。サラリとしたソース。プルプルのプリン。やっぱり人気が出ちゃうだけ、旨い。プルップルでトロットロでツルンツルンなんですぅ〜(セブンイレブンのCM調)

3/22 (水)
Johanの
 チョコブレッド
牛乳

突然だけど、バームクーヘンを食べる際、私には困った性癖がある。あの年輪状になったあの皮を、1枚1枚剥いで食べようとするのだ。層の部分がかぽっと取れると、非常に楽しい。ヤな食べ方だ。

そして今日のチョコブレッド。こいつも層になっているのである。パン生地とチョコの境目は巧くするとぽろっと取れ、それを面白がって層を剥ぎつつ食べている自分がここにもいる。あんまり人には見られたくない姿だ。

茅場町 LATINOにて
 本日のカレー 〜 チキンバジルカレー

茅場町 翠江堂の
 いちご大福

午前11時、銀座2丁目にて1000万円のシステムのプレゼン。終了予定12時15分。
そして次の予定は13時15分、人形町。
異動距離3km弱、手段はチャリンコ。経由は八丁堀、茅場町。
ならば!と以前この日記の読者Mさんに教えて貰った、茅場町のカレー屋と和菓子屋に行ってみようと決意する。時間はあまりないけど、ま、なんとかなるでしょ。

「LATINO」という店、そばに来てすぐにわかった。間口の狭い、中も広くはない店は、サラリーマンでごったがえしている。
ビーフカレー、カシミールカレー、とひたすらカレーの名前が入り口に掲げられ、下の方に「ハヤシライス」の文字。
「ここのカレーが!!!ハヤシライスが!!美味しいんです〜」
と聞いていた私の目当てはハヤシライスだ。
んが、「本日のカレー」と掲げられた看板には「タイ風 チキンバジルカレー」の文字が。更に下には「ココナッツミルク、たっぷり」の文字が。
ほどなく4人がけの席の隅っこで「本日のカレー、ひとつね」と頼んでいる私がいる。

目の前にはレモン水(レモン入りの氷水が各テーブルにポットで置いてあるのだね)。それを飲みつつ待つこと数分、"本日のカレー"がやってきた。御飯の上には砕いたアーモンドがぱらり。別容器に、サラリとした緑がかった褐色のカレーが入っている。全く濃度のない、スープのようなカレーの中には、大きなアスパラガスや茄子や鶏肉がごろごろと入っている。ふわりと漂うココナッツの香り。うおぅ、異国の匂いも漂ってくる。すばらしい。
「中辛」とあったそのカレーは、確かに飲み込んだ後にピリピリと辛くなり、レモン水が大量に欲しくなる。日本風、もっさりどっしりとした小麦粉カレーとは対極の本格タイ風カレーだ。濃厚なスパイスの香りに、たっぷりの具。人気のあるのもうなずける。よし、次はハヤシライスにチャレンジだ!

そして、その店の近くには小さな小さな和菓子屋さんがあるらしい。
「ここのいちご大福は、私的に絶品です。」
と聞いている。
おお、あったあった、小さな小さな木造の建物の1階、木製のショーケース。「いちご大福」と手書きでかかれた画用紙が入り口のガラス扉に止められている。こういう店に私は弱い。
引き戸を開けてショーケースを見ると、いちご大福は、ない。
「あの〜、いちご大福、ありますか?」
と聞くと、おばちゃんがニコニコと横の木箱を持ち上げてくれた。中にはぞろりと、粉をはたいた大福。4ついただく。だんなと私で2個ずつ半分こ予定。

今、午後0時50分。約束まで25分。もうここは水天宮が間近。
「ここなら、余裕で間に合うなぁ〜」と隅田川沿いの遊歩道に自転車を止め、川べりのベンチに腰掛ける。風は少し強いけど、天気は上々、大福日和。……と買ったばかりの大福を、ぱくり。
薄い皮の中には少なめのあんこ。そして中には大きな大きないちご。噛んだ途端にいちごのジュースがジュワーッと口の中に広がって、あんこの甘さと一緒に皮がほろりと溶けていく。んにゃ〜、絶品のいちご大福!たしかにこれはすんばらしく美味しい!Mさん、教えてくれてありがとう〜!
と隅田川に叫んで、気がつくと午後1時。さぁ自転車こいでプレゼンだ、プレゼン。

回鍋肉
牛肉とじゃがいのの赤ワイン煮
きゅうり with マヨネーズ
卵入り中華風スープ
御飯
ビール(San Miguel)、麦茶

大きな豚バラ肉の塊を買ってきたので、これを使って回鍋肉(ホイコーロー)。やっぱり真の回鍋肉はかたまり肉で作らなくっちゃ。まず、肉をグラグラと30分ほど茹でることで、今日の料理は始まる。30分茹でた肉を、適宜薄切りに。肉はやっぱり脂の入る3枚肉が望ましい。この層状になっている肉に茶色の回鍋肉だれが絡むのを考えると、わくわくしてしまう。

米を研ぎ、卵のスープを作って、あとは野菜を刻むだけ。そうこうするうちにだんなも帰ってきて、最後の山場、鍋ふるいはだんなに託す。調味料はスープが大さじ3に醤油が2、砂糖と酒と甜麪醤が1。そいでもって小さじ1ずつ胡麻油とオイスターソース。「中華味噌炒め」と称される回鍋肉は、実はあんまり味噌は入っていないのであった。
中華鍋に油を熱して、煙がたつところまでアツアツになったところでたっぷりのにんにくと生姜を投入。肉と野菜もホイホイと入れ、調味料も入れたら水溶き片栗粉でまとめるだけ。出来合いの調味料など使わなくても、回鍋肉は案外簡単だ。

皿の周囲に油の透明な膜がかかるような、とろみ加減もばっちりな回鍋肉のできあがり。お供は先日買ってきたフィリピンだかシンガポールだかのビール、「San Miguel(サン・ミゲール)」喉ごし軽やか、なのにコクはあって我らの愛するビールなのである。日本で買うと300円くらい。でもバリ島では50円以下だった。香港でも100円以下。うう、このビールのために海外に住んでもかまわない(いや、かまうけど)。

で。デザートは、今日買ってきたいちご大福〜♪……と思っていたのに、粗忽な私は会社の冷蔵庫に入れたまま忘れてきてしまったのであった。
「いちご大福はね、暑いところが苦手なの。玄関先とか、涼しいところがなかったらいっそのこと冷蔵庫に入れておいてくださいね」
と店のおばちゃんに言われたので、会社の冷蔵庫に入れてしまっていたのであった。がーん。明日でも大丈夫かなぁ。

3/23 (木)
ごはん with すきやきふりかけ
卵入り中華風スープ
抹茶入り玄米茶

昨日のスープ。んでもって昨日の残りの御飯。
それだけじゃつまらないね、とふりかけを棚から取り出す。私の好みは「丸美屋すきやきふりかけ」だ。あのカリカリ具合とかすきやき風の味付けだとかが何とも言えずに好みなのである。「のりたま」も捨て難い。「かつお」なんてのも良いだろう。だが、やっぱり「すきやきふりかけ」、これが宜しい。

で、このふりかけを取り出す度に小説家・原田宗典さんのあるエッセイを思い出す。彼は幼少の頃偏食で偏食で、肉も魚も野菜もろくに食わなかったのだとか。その彼が唯一好きなのが「すきやきふりかけ御飯」。ただただ毎日、呆れるほどにこの「すきやきふりかけ御飯」を食べつづけたのだ、とあった。
共感してしまうのである。

フロリダ 銀座店の
 チリウィンナードッグ
 クリームパン
べこの乳

会社の近所のパン屋に出向いて昼食入手。
マガジンハウス本社から徒歩30秒に位置するこのパン屋、人気があるらしくマガジンハウス内からざかざか出てくる女性たちがドアの中に消えていく。「六本木で1ランク上のランチを!」なんて特集組んでる雑誌の編集人たちがこのちょっとやぼったい感じのするパン屋のパンを食べていると思うと、ちょっと笑える。かくいう私も、このパン屋が好きなのである。

人気はトーストだ。昼の12時に合わせて焼きあがるトーストは8種類くらいもある。「ベーコンエッグトースト」「カレートースト」「ツナマヨトースト」、それぞれ分厚くスライスされた食パンの上に具が盛られ、トーストされている。「シナモントースト」なんてものも。
それを横目に、私はチリホットドッグをトレーに乗せる。赤いソースがかかるホットドッグの上にはチーズがとろけている。焼きたてらしく、まだ温かくて良い感じ。それとクリームパン。これが私のお昼御飯。

ここのクリームパンは、ちょっともさっとした生地の中に、水飴入りであるらしい、ツヤツヤと光るクリームがみっちり入っている。このテロ〜ンとした真っ黄色のクリームにもさもさ系のパンは案外似合っていて悪くないのだ。

R1/Fの
 ローストビーフサラダ
 揚げ餃子のエスニック風サラダ
銀座 チョウシ屋
 コロッケ
だんな特製オニオンリング
だんな特製ナポリタンスパゲッティ
だんな特製パンプキンポタージュ
ビール(San Miguel)、アイスコーヒー

翠江堂の
 いちご大福
抹茶入り玄米茶

「家でナポリタン作って待っているよ〜ん♪」
とだんながおっしゃるので、退社後にぷらぷらと銀座へお買い物。道すがら、チョウシ屋でコロッケをまだ売っていたのでこれを3つ貰い、デパートでサラダも少々。帰ると、
「オニオンリングも作ることにしました〜」
とだんな、厨房で格闘中。
というわけで、今日はだんなが作ったものばかりの夕御飯。私はらくちんだ。

昨日と同じビールを空けて(フィリピン産のビールだと教えていただきました。感謝♪)、つまみはサラダとコロッケ、オニオンリング。揚げ餃子のサラダはパリパリのミニ餃子が入っていてスィートチリソース付き。ビールと合う合う。カリッと揚がった揚げたてのオニオンリングにはケチャップつけて、肉屋のラードで揚げたさくさくのコロッケには当然とんかつソースだ。何だかやたらと充実してしまったつまみ類だ。

で、メインはナポリタンスパゲッティ。
だんなの作るナポリタンは喫茶店的味がする。分厚いベーコンがこんがり焼かれてたっぷり入り、大きめの玉ねぎやピーマンがざくざく。そしてバターもたっぷり入っているからたまらなく濃厚。味つけはケチャップだけ、らしい。太い太いスパゲッティで作るのが、いかにも日本の喫茶店風。
横にはサラリとした手製のかぼちゃのスープ。
「だんなが作るの、いつも一品料理だよね……」
とずっと前に私が言ったのを気にしてか(その頃は蟹玉丼なら蟹玉丼だけ、スパゲティならスパゲティだけ、だったのだ)、普段の私以上に気合いの入った献立だ。
えらいえらい。やればできるじゃないか。……台所は何だかものすごい有様になっちゃってるけど(苦笑)

3/24 (金)
ベーコンエッグチーズトースト
だんな特製パンプキンポタージュ
カフェオレ

昨日、サンドイッチ用の食パンを買ってきた。
「ホットサンド、だ♪」
と思ってのことだが、昨日たらふく洋食じみたものを食べてしまったので、マヨネーズ味なんかのホットサンドはちょっと……という気分だ。
で、今日は軽やかにね♪とトーストサンドを作成。

薄切り食パンにバターを塗り塗り。とろけるチーズも乗せたら4枚、オーブンでトースト。
その間フライパンで薄切りベーコンをこんがり焼いて、上に卵を落として目玉焼きに。やっぱり黄身が半熟で、とろ〜んとなるあたりがベストだ。
焼きあがったパンにベーコンエッグを乗せて、チーズの乗ったパンを更にかぶせて、できあがり。ボリュームのあるベーコンエッグチーズトースト。どこらへんがホットサンドより軽やかなのかはさっぱり不明だ。

「おおう、美味しいぞ、これ。」
「うむ。タルタルソースをかければ、ベーコンエッグバーガーになるな。」
ならへんて。パンが違うて。

銀座 十石の
 しょうがおむすび
 たらこしぐれおむすび
 いくらおむすび
UCC玉露入りお茶

朝にパン喰ったら、昼には御飯が喰いたくなる。正直な私の本能。
午前の仕事ついでに銀座のおむすび屋に寄り、3個のおむすびを購入。好物のいくらおむすびが特価販売していて、250円が200円に。「サバみそ」「ザーサイ」「ちゃあはん」などの魅惑的かつ個性的なものが並ぶショーケースから「しょうが」と「たらこしぐれ」もいただく。全部で3個。断面が三角形の、キュートな紙容器に入れられて、うきうきと振り回しながら(振り回しちゃいけませんったら)会社に戻る。

ワインやカクテルは「軽いものから重いものへ」というのが鉄則と聞いている。やっぱりおむすびも「軽いものから重いものへ」だよな、と一人勝手に合点して、
 しょうが→たらこしぐれ→いくら
の順に食すことにする。コートの要らない今日は、久しぶりに冷たいお茶も準備して。さ、昼御飯だ昼御飯♪

しょうがおむすび。薄切りにした生姜が、甘辛く甘辛くこってりとに含められたものが入っている。生姜も旨いが、その香りと辛さが染み込んで茶色くなった御飯がまた旨い。うむむ、さっぱりしていて美味しいぞ。「十石おむすび、気に入っちゃったもんね具のリスト」に密かに入れる。

たらこしぐれも、甘辛く煮てあって、ちょっと「しょうが」と似ている味だ。
「たらこ」おむすびは、焼かれたたらこの、ノーマルなたらこおむすび。「たらこしぐれ」はほぐしたたらこが、ほっくりと煮られたのが入っているおむすび。とどうやら分類されているようなのであった。
ほんのりと味噌の香り。むむぅ、これもヒットだ。「十石おむすび、気に入っちゃったもんね具のリスト」にまた密かに加える。

そして真打、いくらおむすび。
醤油漬けの、寿司ネタのいくらとおんなじやつが、おにぎりの中にたっぷりと入っている。これはとうの昔に「十石おむすび、気に入っちゃったもんね具のリスト」に並べられている。
いくらは寿司飯にも当然合うけど、おにぎりににも似合うのだ。しっとりと海苔で巻かれたおにぎりをぱくつきつつ、そう思う。

牛肉とごぼうのこってり煮
きりぼし大根の含め煮
春の豚汁
御飯

『ケンタロウの和食 ムズカシイことぬき!』なる本を見る。

普段、俺は料理に
砂糖はあんまり使わないけれど、
甘甘こってりの煮物だけは別。
途中で煮汁が飴のように
ドロッとなるあのかんじ。
たまんないぜ。
そうそう、たまんないのである。くねくねしちゃうのである。わかるぞケンタロウ。
彼の食べ物に関する表現はとても豊かだ。無性に御飯が食べたくなる。彼のような表現力まで持っていくことが私の目標なのだけれど、先はまだまだ遠い。
や、文章の話をしているのではなかった。今日の夕飯の話をしているのである。
折しも「春ごぼう」なる旬の野菜も入手したところだ。牛肉とごぼうのこってり煮、いざいざいざ、である。

細い新鮮なごぼうは、太い部分のところだけ薄く皮をスライサーで剥いちゃって、あとはざくざくと大きく切る。醤油と味醂同量に、砂糖半量、この割合でこってり煮ればツヤツヤ光る御飯のおかず。

ついでに
「きりぼし大根、食べたいなぁ。」
のだんなのリクエストにお応えして、きりぼし大根の含め煮。具は人参と油揚げ。牛肉煮よりも醤油を多めに、でも薄味にしておく。これってアツアツよりはちょっと冷めた方が美味しいんだよな〜っと早めに火を止めて。

で、全体的にちょっと量が少なめなおかずになってしまったので、味噌汁は豪華に。
胡麻油で豚バラ肉をこってり炒めて里芋や大根がドカドカ入る濃厚な冬の豚汁も良いけれど、「春の豚汁」があっても良いじゃないか、とおもむろに勝手に作ってみる。一昨日、回鍋肉をやった残りの豚バラ肉の塊の残りを、薄く薄くスライス。ほら、ベーコンみたいだ。
具は大根と人参、ごぼうはいつもの通り。それに新じゃがとブロッコリーを入れちゃう。油揚げの残りも入れちゃえ〜。
味噌をちょいと薄めに溶いて塩をふれば、サラリとしたスープのような豚汁のできあがり。あとは炊きたての御飯。うん。たまんないぜ。

ご飯の進むおかずは、楽しい。何をどう食べても、おかずも美味しいしご飯も美味しい。甘辛い牛肉でぱくり。さっぱりしたきりぼし大根でまたぱくり。
かくして、2合炊いたお米は足りなくなっちゃって、冷凍保存していたやつまで持ち出すことになってしまったのであった。

3/25 (土)
Johanの
 チョコブレッド
牛乳

朝10時。
先日、「ホテル日航東京には"焼きマンゴープリン"がある」という話を聞いてからずっと、私はそわそわそわそわしていたのである。台場は近場だ。行かねばならない。

かくして、朝10時。
一人起きあがった私はまだ寝息をたてているだんなの真上にのしかかり、
「御飯、行きましょう!ホテル日航東京に行きましょう!ランチランチランチ!」
とほざいているのであった。迷惑きわまりない。
優しきだんなは、「君がおごってくれるならね」と優しくない一言をつけ加えつつも、私の意見に賛同してくれた。

30分後、洗濯機の止まるのを待ちつつ腹ごしらえ。ぺろりと薄いチョコブレッドの1枚を食す。

ホテル日航東京 唐宮にて
 ランチセット
 (おかず1品、スープ、点心、御飯、デザート)
 焼きマンゴープリン
 マンゴープリン
 グラス生ビール、ジャスミンティー

というわけで午後0時、チャリこいで台場にたどり着く。いきなり正門前に乗りつけて
「あの……自転車で来たんですが、どこかに置く場所は?」
と煌びやかな金モールつきドアマンに尋ねてしまい、結果、大きなスーツケースが並ぶその横に自転車を置かせてもらうことになった。ハンドルに、「○○さま」と書かれた丸い紙なんかつけられちゃったりして。すまんホテル日航。

ランチセットを2つ、息子には「焼き豚葱細切りつゆそば」を注文。おかず1品にスープ、点心、御飯、デザートがつくセットには、鶏の唐揚げ葱ソース(油淋鶏)と、海老のマヨネーズ炒めをつけることに。
席は窓際、隣のホテルとゆりかもめのレールが良く見える。大きな窓からぽえ〜んと空を見上げると、ビールが飲みたくなってくる。
……というわけで、ビールも注文。

最初に、スープ。透明な鶏スープにやや強めのとろみがかかり、具はひき肉と卵白、上には刻み葱が散っている。とろとろ〜んとしたスープは空きっ腹に良く浸みる。それ以前にビールも浸みている。
"手間かかってます"風情のスープは複雑かつ上品な味がして、かなり良い感じだ。スープの美味しい店は、うれしい。

「息子が食べるので、早めに持ってきてね」と言った麺も、やってくる。醤油ベースのつゆに、縮れのない麺が入る。上にはたっぷりの白髪葱と細切りチャーシュー。甘辛い豚肉に淡泊なスープは似合っている。……と評論しながらちゃっかりいただく私たち。このスープが、さっきのスープとはベースが違うようでこってりと濃厚な香りが漂っている。いけるいける、とまたまたちゃっかりいただく私たち。

"点心"は、春巻であった。
カリカリの皮にくるまれた春巻。飲茶を食べに行くと、たいがい腹にたまる春巻は倦厭してしまうので、実は久しぶりの春巻だ。この春巻ならではのサクサク感、やっぱり良い。具は筍や豚肉などのスタンダードなもの。ちょっと濃いめの味つけの、そのまま食べても美味しい春巻は……ビールが進む、のである。

御飯も来る。おかずも来た。
大きな唐揚げがごろごろとする油淋鶏、上には刻み葱とパセリ、香菜が混ざったようなのがパラパラと散っている。
海老のマヨネーズ炒めは、なんとフルーツ入りなのであった。海老に絡まる乳白色のソース、黄色く見え隠れするのは桃やパイナップルといったフルーツだ。甘く酸っぱく香り豊かな、面白いおかず。ビールに似合う……とは言えず、御飯のおかずに……とも言えないが、不味くはない。むちむちした海老に、クリーミーなマヨネーズ味はけっこう似合う。

なんだかんだで、結構満腹だ。
デザートは、セットについてきた杏仁豆腐が2つ。そして念願の"焼きマンゴープリン"。んでもってノーマルな"マンゴープリン"。
家族3人にデザート4つ。なに、いつものことである。
デザートについては、写真入りでばっちりマンゴプリンページにてご報告。
美味しかったです。特に焼きマンゴープリンは愉快でした。

帰り道、4/1オープン予定の「ACQUA CITY」なるものの脇を通った。
DECKSとホテル日航東京の間にある新しいファッションビルだ。
中にはたくさんの飲食店。「すし好」に「Bella,Bella!」に「AmatoAmato」に「Pastel」のパスタ屋。トイザラスも入ってるし、私好みのアジア雑貨屋もいくつか入っている。そして、そして「アンナミラーズ」!!!

忘れはしない、忘れるものか。99年9月13日、品川で途中下車してまでアンミラに寄ろうとしたのに、かの店は改装中で閉まっていたのであった。それ以来、アンミラとはご縁がなく、今に至っている。ううう、好きなのに、アンミラのパイ(とあの制服のおねーちゃん)。
台場にアンミラが来たら、チャリで買いに行ける!やった、やったぞ、アンミラ!
……でも、揺れないように持って帰るの、きっと大変だわね。どうしましょう。

もんじゃ焼き(ノーマル)
もんじゃ焼き(そば入り)
だんな特製モダン焼き
よなよなエール、モルツ、冷茶

ブルドックから出ている、「月島もんじゃの素」だかいう袋をだんなが買ってきたのであった。「マイはがし」なる中指ほどの長さの、小さな小さなステンレス製ヘラがついてきていて、それが目当てだったらしい。200円のその袋の中には、海老や揚げ玉、ソースに青のりなどがそれぞれパックされている。
「お好み焼きもやろう。そうしようそうしよう。」
と局地的お好み焼き機運が高まった我が家、今晩はホットプレートの夕べ、だ。

一昨日あたりからこのページのアクセスカウンタがぶっ壊れたようでウンともスンとも言わなくて、私は夕方頃からずっとこれにかかりきりだった。どこかにナイスな無料アクセスカウンタ屋はないか、余計な画像など貼らずにやってくれるところはないか(結局直りやがりました)。
モニターの前でふんふん唸っている私を尻目に、だんなは台所でキャベツを切っていてくれていた。彼の母直伝だという、山芋入りのお好み焼きだねも着々と作っている。昆布だしに小麦粉、卵。それに山芋、キャベツ、紅生姜、揚げ玉、桜エビ、万能葱なんかが入っているらしい。

最初はもんじゃ焼きだ。サラサラの水っぽいたねにキャベツと揚げ玉、海老ときりイカが入る。うりゃうりゃとかき混ぜて、まずは具だけをホットプレートに乗せてざっと火を通す。一かたまりに一旦まとめたら、ヘラを上手く使って、これをドーナツ状に広げるのだな。ここらへんがもんじゃ焼き作成の大きな盛り上がり。美しくドーナツ状に固めたところで、先ほど具を抜いた器から、残りの汁分をジャーッとドーナツの中心に開ける。ドーナツが下手くそだと土手が決壊して水分が外に流れてべろべろ〜と広がってしまう。それを広がらないように、上手いこと土手を作っておくのが通のやり方だ。……と言っても、私も全然上手くはない。

最後はまぁ、鉄板全体に広がった物体を「マイはがし」でこそぎつつ食べるわけだ。ああ、青海苔をたっぷりふるのも忘れちゃいかん。
でろ〜んとしてて、ねちょっとしてて、ソース味でキャベツで揚げ玉で桜海老味だ。見てくれは悪い。めちゃめちゃ悪い。夜明けの歌舞伎町なんか歩いた日には食べられないシロモノだ。でも、美味しい。
あの小麦粉の汁が焼けてパリパリに固まったところとか、上はでろ〜ん状態だけど、丁度下が良い感じにカリカリになったところとか、そこでソースが焦げていく匂いだとか、この歯ごたえやら何やらは、お好み焼きでは味わえないものなのだ。うん、やっぱり好きだぞ、もんじゃ焼き。

ちなみにもんじゃ焼きの聖地、月島ではすごいもんじゃ焼きが多数存在する。私は唐辛子たっぷりの真っ赤な「ゴジラもんじゃ」を食べたことがある(火を吹くほど辛い、というネーミングらしかった)。食べたかないが、「バナナチョコもんじゃ」とか「イチゴミルクもんじゃ」もあると聞いた。それは……イヤだなぁ。もんじゃ焼きのデザートは、あんこ巻きかあんず巻きが伝統だよ。

そして、もんじゃを堪能した後、だんなが両手にヘラを持ってモダン焼きを焼いてくれた。
生地と生地の間に焼きそば、上には豚バラ肉がべろべろ乗っている、分厚いお好み焼き。上にはマヨネーズとソース(オタフクのおこのみソースが我が家には常備されている)、青海苔にかつぶし。たっぷりかけたら熱いうちに食べちゃおう。

しかし……この粉物ってやつぁ、腹がふくれるのです。美味しく飲んだビールも水も、粉に吸われてぶくぶくと広がってしまうのだ。
あっという間に満腹状態。残ってしまったお好みだねは、だんなが小さな小さなお焼きのようにしてくれた。んん〜、明日のおやつかなっ!

3/26 (日)
ツナオニオンチーズのホットサンド
カフェオレ

サンドイッチ用の食パンで、ホットサンド♪
具はマヨネーズ味のツナ。
「チーズを乗せよう」
とだんなに提案すると、
「たっぷりの刻み玉ねぎも入れよう」
という更なる提案が返ってきた。

玉ねぎ入りのホットサンドは美味しい。
刻み玉ねぎは、案外早く熱が通って甘く柔らかくなってくれる。これがんもう、マヨネーズと合って良い感じなのだ。冷蔵庫には「とろけるチーズ」が1枚しか残っていなかったけど、これを半分こして2つのホットサンドに分けちゃう。

熱くセットしておいたホットサンドメーカーにパンをセット。メーカーに当たる部分にたっぷりとマーガリンを塗るのも忘れずに。これを怠ると、キツネ色こんがりホットサンドにいまいちなってくれない。ツナマヨネーズをたっぷり、オニオンも混ぜ込んで、上にチーズをぽいぽいと乗せる。
渾身の力で蓋を閉めて、5分もすれば香ばしい良い匂いのホットサンドが焼き上がる。

コーヒーサーバーにはたっぷりのモカコーヒー。焼きたてのホットサンド。
ううん、至福のひととき、サイコーの日曜日だ。

銀座 土風炉にて
 せいろ蕎麦
 おさつ天定食

「銀座に買い物にでかけよう!」
と今日もおでかけ。そう、私たちはお買い物が大好きだ。

昼は、以前夜の飲み会に使用した土風炉に行ってみることに。
チェーン店の和風居酒屋らしいが、手打ち蕎麦あり、掘り炬燵式の4人用個室あり、とその凝り具合が気に入っている。
「蕎麦だ!蕎麦だ!」
と元気に入店。昼は780円、880円のランチと蕎麦のみが供されているらしい。
息子にせいろと、私は「おさつ天定食」、だんなは「地鶏鍋煮込み定食」を。

掘り炬燵式の良い感じに狭い個室で待つこと十数分、「十割蕎麦」とうたわれているせいろがやってきた。適度に固く、つゆも鰹だしが効いていて旨い。……でも、「十割」と言うほど、蕎麦の風味は芳しくないのがちょっと残念。

定食は麦めしにとろろ、名古屋コーチンスープにキャベツの浅漬けがついてくる。
「おさつ天」は牛蒡や人参が入る"さつまあげ"、「地鶏鍋煮込み」は、味噌味のモツ煮込みであった。……「地鶏煮込み」ときたら、"肉"が入るものと期待するだろうに、何だかモツばかりでちょっと広告に嘘ありなんじゃないだろうか、と思ったりして。

まぁ、それはそれとしてなかなかに充実した定食ではあった。
ふっくら揚がったさつま揚げはアツアツだったし、柔らかいとろろと、ちょっと固めに炊かれた麦めしはサイコーの組み合わせだ。名古屋コーチンスープには、鶏団子が1個ポロリと葱がたくさん。
麦めしは、元気が出るので大好きだ。

R1/Fの
 海老とブロッコリーのタルタルサラダ
うにと生クリームのスパゲッティ
アイスコーヒー

安売りのウニを昨日、買ってきた。
「こないだマンジャペッシェ食べたウニのスパゲッティを食べよう!」
と思いたち、パスタが特集されていた今月の『dancyu』のウニスパゲッティのレシピを見ながら挑戦する。
本当は、ウニなんて醤油つけてホカホカの御飯に乗せるのが一番旨いに決まっているのだ。
解っちゃいるけど、あのパスタは本当に美味しかった。挑戦あるのみ。

しかし、だんなはウニが嫌いである。
梅干しが嫌いな共通項、生のトマトがあんまり得意でないという共通項、夫婦の間の味の好みは相当似ているものがあるけれど、
 ウニ
 納豆
の2つだけはだんなが食べられずに、私は大好物という両極端なシロモノになっている。

「いいから、おゆきさんは心ゆくまでウニスパを作りなさい」
というだんなに甘えて、私は私のためにウニスパゲッティを作成。
だんなはだんなのために鶏肉のワイン煮ラグーのスパゲッティを作成。
広くはない台所で、二人してこちゃこちゃと動き回る私たち。パスタを茹でる鍋は1つだけど、具を作る鍋はそれぞれ抱えてコンロを使う。たまには、こういうこともするのだ。

まず、みじん切りのにんにくをオリーブ油でじっくりじっくり炒める。こんがりしたら白ワインを少々投入。ジャーッとなったらほんの少しのトマトのみじん切りも投入。続いて生クリームも入れる。生クリームはたっぷりと。100ccくらい。
そうして煮詰めて、とろ〜んと濃厚なソースを作る。
あとは、茹でたてのスパゲティをソースに入れて、ウニを混ぜれば出来上がり。そうそう、ウニは少々潰してバターひとかけらと練りこんでおいたやつだ。すっかりペーストになってしまうと寂しいので、ウニはウニの状態を少し保つようにして。
そうしてウニスパの出来上がり。お供は簡単に、買ってきたサラダ(だんなの一番のお気に入り、海老とブロッコリーのタルタルサラダ!)。そしてアイスコーヒー。

ウニでクリームで、ほんのちょっとだけトマトの味がする、ちょっと奇妙なスパゲティ。
決して悪い出来じゃなく、逆に自分としては完璧な出来だったにも関わらず、一口喰って
「あああ、マンジャペッシェのアレは本当に美味しかったんだ」
と実感。
悔しい。
ていうか、プロにはやはり、敵わない。