食欲魔人日記 07年04月 第1週
4月1日 日曜日
久しぶりに、皮から作った餃子
日の出製麺所のさぬきうどん(ひやひや)
麦茶

今日はやたらと蒸し暑い、4月の初日。近所の桜は美しく咲き誇っていて、でも私は急ぎの仕事を抱えていて朝からパソコンに向かっていた。しょんぼりなー……。

朝御飯どうする?とだんなに後ろから声をかけられて、
「んー……冷蔵庫の中に、まださぬきうどん残ってるよ、生麺。それで良いんじゃない?」
とモニターを見たまま口だけで返事をする。葱でも刻むか、と思っているうちに、早々にうどんは茹でられ、どんぶりも出され、葱も綺麗に刻まれていた。朝食に私の出番なし。……そして、一日過ぎてみれば、私の出番は2割くらいしかない1日だったりしたのだった。

生麺だけあって、茹でるとキュッと強い伸びとコシが感じられる美味しいうどん。刻み万能葱どっさりかけて、同じお店のいりこだしかけて、今日は胡麻もガリゴリすってかけた。我が家の胡麻すりは、ハンドルをくるくる回してするタイプの、香川にうどん食べに行った時にどの店にも置いてあったのと同じもの。全く同じ形状のものを地元のスーパーで見つけて
「これよ!これこれー!」
と買ってきたのは、我が家でさぬきうどんが熱かったもう5年ほど前の話だ。いつのまにか隙間に詰まるようになってしまって、
「……うまくすれない……」
「分解して、掃除しよっか」
と、食後はゴマすり器のお掃除を。

だんな特製 ステーキ丼 水菜添え
麦茶

「今日中に、なるべく早く」あげなければいけなかった仕事も午前中になんとか終わり、少しばかり気が楽になった。お昼御飯どうしようか、と話しつつ、だんなと一緒にスーパーにお買い物。卵買って、味噌床に漬ける用の鮭も買って、あとは牛乳とか、パンとか。夕御飯どうしようか、ていうよりまず昼御飯だよねと話しながら肉や魚も見て歩き、
「……こんな感じ?」
と、安売りステーキ肉の前で足を止めた。薄めの赤身のステーキ肉の2枚パックで800円弱。

「ステーキ丼、ですかね?」
「水菜が安いから、お肉の下に敷いてみる?」
と今日もスーパー内をブラウン運動しまくった。一時期やけにお高かったキュウリは手頃な価格になってきた。ピーマンも安くなり白菜は高くなり、全体的に「いよいよ春本番」といった空気が漂っている野菜売り場だ。そして、夕御飯は餃子に決定。

帰宅して、私が早速西京味噌床に魚を漬け込む作業をし始めた横で、だんなが昼御飯作りをしてくれた。
「あ……肉と飯の事考えてたけど、水菜の事全然考えてなかった」
「だいじょぶ、私の作業終わるから、そしたらすぐそっちやる」
バタバタしながら水菜を刻んだり、バターを冷蔵庫から出したり、買ってきた諸々を食料庫に移したり。ほどなく、ちょっと可愛らしいサイズのステーキ丼が食卓に並んだ。3人で分けると、2枚のステーキ肉もほんのり頼りない分量になる。その分水菜はちょっと多めで、サラダ丼という風情だ。

午前中に友達と遊びに出た息子は、午後にも約束があるらしい。やけに急いでガツガツと食べた後、早々に出かけて行った。
「超高級バター醤油御飯」を平らげた私とだんなも、満喫しながら午後はまったり衛星放送で野球観戦。

枝豆
スティックきゅうり with マヨネーズ
自家製餃子(焼き&水)
市販の餃子(にんにく餃子・ネギニラ餃子)
ン日目の豚汁
羽釜御飯
黒ホッピー

夕御飯は、久しぶりに皮から作る水餃子。強力粉と水を合わせてしばらく寝かせてからこねてこねて、2カップの粉から40枚分の皮を作る。レシピによっては粉と水に加えてラードや卵白を使ったりするところもあるようだけれど、私は一番最初に見たレシピ(この本の)を参考にし続けている。そのレシピの具にはトマト(!)が入っていたりするのだけれど、具はだんながいつも通りの作り方で。白菜を大量にフードプロセッサーにかけてみじん切りにしてから塩揉みして水分を絞りきったのを入れる我が家の餃子は、野菜の味がしっかりするのに水っぽくもなくジューシーで、とても美味しいと思う。ある程度下味をしっかりつけているから、醤油やラー油をつけなくても美味しい。

そういえば冷蔵庫に、先週買った宇都宮餃子もあったじゃないかと慌ててそれも取り出して、今日食べたのは自家製皮の餃子40個と市販の餃子30個。市販の皮も一応買ってきてあったし具もある程度余ったのだけれど、それは後日の「続き」にすることにした。

一度寝かせてからこねてこねてこねまくった生地をドーナツのように輪にしてニギニギと細く伸ばし、それを4等分の紐状にしてからそれを10等分に切っていく。軽く丸めてお団子にしてから粉をまぶしてボウルにまとめておき、1つずつ円形に薄く成形していき、脇ではだんなが伸ばした皮を受け取って餃子に仕立てていってくれた。2人で会話しながらやるから楽しい作業だけれど、皮を伸ばすのも包むのも1人で、となると、それはちょっと大変な事だ。

「……どうするのかね?一度皮全部伸ばしてから包むのかなぁ……」
「いや、伸ばしながら包むんでしょ、やっぱり」
「手ぇ、べたべたになるよ?粉もつくし……」
「でもそうするしかないんじゃない?」
「じゃあ、"1人の時は自家製餃子は作らない"ということで」
「そうなりますか……」

1人で餃子を作る人(皮から作る人)はほんっとーにエライ、と心から思いつつ、ひたすら皮を伸ばすのに専念した数十分はなかなかに楽しかった。包むだんなが待つ時間を作らないようにしよう、と、包むスピードに合わせてなるべく早めに仕上げるようにすると、今度はだんなの作業もこちらの動きを見て早くなる。最初は会話をする余裕もあったのに、最後は「餅つきでもしてますか?」というような変な緊張感が漂っていた。

無事にできあがった40個の餃子は半量茹でて速攻食べて、残りの20個は焼いて食べた。焼き餃子だったら市販の皮使った方がパリッとして美味しいのではないかと思っていたのだけれど、自家製皮の焼き餃子もちゃんとパリパリで、そしてモチモチで、かなり美味しい。こんがり焼けたところからまた粉の香りが漂っていて、水餃子も焼き餃子も、どちらにせよ自家製皮は本当に美味しい、という結論でまとまった。ホッピーも進んでヤバいという証明も得られた。餃子は色々危険だ。

4月2日 月曜日
山椒が芽吹いてきました
具沢山ナチョス
アイスティー

朝一緒に起きて、だんなは朝御飯を食べていたけれど、私は今ひとつ食欲がなくてボーッとしていた。ほどなく起きてきた息子も一緒になってボーッとしていて、気がつけば9時。パンでも焼いて食べようかと思っていたところで、息子のお友達が遊びにやってきた。
「……30分ほど後から遊んだら?ちゃんと何か食べてからさ」
と言ったのだけれど、でももう息子は遊びたくて足が浮き足立っている。だいじょうぶ、お昼にもりもり食べるから大丈夫、と息子が言い、まぁそれならそれでいっか、と私も仕事に戻った。

今日は我が家で遊んでいた子供たち、お昼にお友達が一度帰ったら食事にしよう……と思いつつ、1時近くなっても盛り上がりが止まらない様子。Wiiのコントローラーをぶんぶん振っている子供たちに
「君たち一度休んでさ、コントローラ置いて、これ食べな?」
とナチョスを出してやった。息子はおそらく腹ぺこだろうと、けっこうたっぷりめなナチョス。トルティーヤチップにチーズをトッピングしてレンジで2分ほど温めてチーズを溶かし(オーブンで温めるよりレンジが手っ取り早くでしかも美味しいらしいと最近学んだ)、上から刻みトマトと刻みレタスを適当に散らす。ついでに豚薄切り肉を少量のタコミートで炒めたものもトッピングした。見かけは「砕いたタコス」という感じ。子供たちは苦手かなと思いつつ、一応サルサも小皿に入れて添えてやった。

「わぁい!ナチョスだぁ!」
と息子が喜び、友達に
「これはね、こうやって食べるんだよ、普段はお肉は、乗ってないの。乗ってるのはタコスになるんだ」
とか何とか教える声が聞こえてきて、しばらく居間からサクサクパリパリ言う声だけが聞こえてきた。私もダイニングテーブルでお一人様用ナチョスをもぐもぐ。「チーズ、ぴよーん!!」と騒いでいる声が聞こえてきたところをみると、子供はみんなチーズがお好きなものであるらしい。

「寿司わん」の
 マグロ丼 \1080
 インスタント吸い物
水菜のサラダ
麦茶

結局今日は、ほぼ1日我が家が遊び場になってしまって、仕事の能率が素晴らしくよろしくなかった状況。いつもはスピーカーつけて聞いているiPodに多分初めてイヤホンつけて、お気に入りの曲を聞きながら作業していたのだけれど、いつも通りとはいかないわけで、夕方には少々お疲れ。家が静かになってから必死に作業を進めてみた。ああ、もうダメだ、夕御飯とか作ってられそうにない。

「というわけで!すまん、宅配のマグロ丼とかでいい?これからお母さん楽しみにしてた番組始まるんだー……」
息子に宣言して、7時になったところで仕事を止めて居間のテレビの前に座して、今日の特番だった映画版名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌をうきうきと見る。
「そうか、お母さんは、コナンか」
と、息子にものすごく納得されてしまったのは……まぁ、いいや。

ノートパソコンでお仕事しつつ、目線はちらちらテレビ画面にも飛ばしつつ待つこと数十分、マグロ丼がやってきた。「寿司わん」という宅配専門のお寿司屋さんのマグロ丼は1000円ちょっと。マグロとねぎとろ、卵が盛られて海苔もたっぷりの息子好みな丼だ。インスタントの吸い物もついてきたのでありがたく使い、サラダっぽいのも食べたいなと水菜のサラダだけ添えた。

すごく美味しい、というほどのものはなかったけれど、でもマグロの分量は充分な食べ応えのあるマグロ丼で、とりあえず一息。

4月3日 火曜日
というわけで、野球観戦
イングリッシュマフィンサンド(卵&チーズ)

アイスカフェオレ

息子の春休みもあとわずか。で、今日の夜は野球観戦!
……のはずなのだけれど、今日は朝から冷たい雨がざんざんと降ってきている。今日向かう球場は、あいにくとドームではなく神宮だ。気温は低く、雲も低く、「これはしばらく止みそうにないなぁ」という感じ。

「……ま、ともかく朝御飯食べようね」
と、だんなが朝ジムに向かったのを良いことに少しばかり朝寝坊してからの遅めの朝食。イングリッシュマフィンがあるなと、チーズエッグサンドにすることにした。2つ割りにしてピザ用チーズをトッピングしたマフィンをオーブンで軽く温め、あとは焼きたての目玉焼きを挟むだけ。
いよいよ手軽な価格になって嬉しい状況になっている苺も出して、冷たい雨が降る窓の外を眺めながらのちょっと静かな朝御飯。

焼味弁当風 塩豚丼
キャベツのナムル、大根の甘酢漬け
アイスティー

「だいじょーぶっ!絶対晴れるからっ!」
言葉にならないほどの根拠のない自信に満ちているだんなは、午前中に仕事を終えて午後は休みを取ったらしい。適当に昼食摂ってから一度家に帰るよ、と連絡があり、私と息子も適当に昼御飯を済ませることにした。塩豚が……あるね。

保存用に塩をたっぷりすりこんでいたとはいえ、そろそろ食べてしまいところだった塩豚を適当に角切りにして、脂を落とす感じにじくじくと弱めの中火で焼いていく。味つけは醤油と少しの味醂で、塩の染みた脂身が良い感じにカリカリな食感になるまで火を通した。なんとなく、香港の焼味弁当みたいな感じ。どうせだったら全体的にそれっぽいものにしようかなと、細めの拍子木切りにした大根を軽く甘酢に漬けたものと、キャベツのナムルもささっと作って横に添え、ワンプレートディッシュにした。

さすがにちょっと漬かりすぎた感のある塩豚は塩気が強めで御飯の良いおかず。肉が少なめなのが幸いして、ついつい御飯を食べ過ぎてしまう前に皿が綺麗に空になった。

神宮球場内にて
 「万葉軒」の菜の花弁当
 鶏の唐揚げ・うずら卵フライ
 焼酎(黒瀬)のお湯割り

昼になってもまだ雨は止まない。でも、だんなが帰ってくると共に雨は小雨になり、いつしか止んで雲に切れ目も入っていた。
「ほーら、晴れただろう♪」
なんでもだんな、自分が取ったチケットの試合が「雨中」(雨天中止)になったことがないのだとか。でも寒いよね、あったかくして行かなきゃね、シート濡れてるからバスタオルも1枚持っていこうね、と、出発までの数十分のだんなの準備っぷりがすごかった。ビールというより焼酎のお湯割りかね?と、小さめの水筒に焼酎(焼き芋焼酎 黒瀬)を詰め、別の保温ポットに熱湯を詰めている。トートバッグの中にお茶類のティーバッグも放り込み、紙コップも準備万端。メガホン持って応援用のジャージも持って、大荷物で電車に乗り込んだ。すごい、ほんとに晴れちゃったよ。

雨が降った後ということもあって、本当に今日は寒い。重々承知の上だったので、スキー場に行く時並に気を遣って防寒対策して行ったのだけれど、焼酎のお湯割りが心からありがたい野球観戦になった。観戦しながら焼酎の濃度がだんだん濃くなっていくのはご愛敬ということで……。

試合開始の直前、応援でバタバタする前にねと食べたのが、地元のお弁当屋さん万葉軒の「菜の花弁当」。そぼろと炒り卵の2色丼で、アサリの串焼きが中央に添えられている。あとは紅生姜と漬物類のシンプルなお弁当なのだけれど、このお弁当屋さんの人気商品でそれはそれは昔から存在しているものらしい。球場近くに行って買うのは大変かなと、千葉から買って持っていったものだ。これまた地元の駅ビル内で買っていった唐揚げやうずら卵フライもちょこちょこつまみつつ、それにしてもお湯割りが美味しい。

1人1個の菜の花弁当を平らげ終わった頃に試合開始。チャンスは来れども得点ならず、という状況がしばらく続いた後で、今日誕生日だった4番金本が二死満塁からのホームラン。

「うあ、満塁だ……しかも次の打順はアニキだ……」
ここでホームラン出したらカッコイイよねぇ、と思っていたら本当にホームランで、幸先の良い関東開幕戦。同じ回にあっさり3点返されつつ、その後けっこうなピンチにも陥りつつ、なんとか1点差で逃げ切った。

息子は2回もジェット風船を飛ばせて満足気だったし、だんなはなんども六甲おろしを熱唱できてそれもまた満足気。私は、席からすぐ見下ろせる場所で藤川球児の投球練習が見られたのが密かに嬉しかったりした。ともあれ、勝って良かったね良かったね嬉しいねと、8回表あたりからまた本格的に降り出してしまった雨にも負けず、最後まで見て試合後の六甲おろしもしっかり歌ってから帰宅。寒いけれども熱かった夜。

4月4日 水曜日
明日誕生日なので(?)焼肉屋さん。ユッケユッケ♪
バタートースト
比内地鶏のシチュー(レトルト)
水菜のサラダ
アイスカフェオレ

今日で息子の春休みはおしまい。
「今週中にコストコに行こうと思ってるんだけど、由紀さんも一緒に行く?」
と友人が誘ってくれ、今日御一緒させていただくことになった。遅めの昼御飯か早めの夕御飯も一緒に……ということで、早めの夕御飯も御一緒することに。なので、朝昼兼用のしっかりめの食事を昼前に摂ることにした。

先日、秋田の母がお米といぶりがっこを送ってくれたのだけれど、箱の中の隙間には比内鶏のシチューのパックとか比内鶏の燻製卵とか比内鶏の親子丼レトルトパックも入っていた。このシチュー食べちゃおうかと1人1袋それを温め、あとはトーストとサラダ。

「焼肉やまと」にて
 Aコース(ナムル・サンチュ・タン・ロース・カルビ・ホルモン・冷麺・デザート)
 上ハラミ
 ユッケ
 にんにくホイル焼き
 ビール、マッコリ、焼酎
などなど

で、久しぶりにコストコでお買い物。
「あ、洗剤洗剤……」
「あ、ジップロックジップロック……」
と、誘ってくれた友人よりも会計が多かった私。とにかく商品の単位が大きいお店なので、
「このトイレットペーパー、人気あるみたいなんだ……でも36ロールって、試すにはすごい単位だよねぇ……」
「あ、私半分貰おうか?」

サーモンは?このパンは?ワッフルは?と、今日もあれこれたくさん半分こすることになった。何しろサーモンの塊は1kgを軽く超えているし、パンは40個くらい袋に入ってるし、冷凍ワッフルは3箱セット(←入らないって、冷凍庫に……)だ。売り場には呆れるほどガーデニング用品なども置かれていて、相変わらずスケールのでっかいお店だった。でも、これで洗濯機の洗剤も食器洗浄機の洗剤もジップロックもしばらく買う必要がないかなー。

買い物中、塊肉の賞味期限の日付をチェックしつつ、
「……あ、そういえば明日が私の誕生日じゃん」
と呟いたところ、
「まぁ!それじゃあお祝いしなきゃ。由紀さんの行きたいお店に行こうよ」
と友人が言ってくれた。一度我が家に帰宅して山のような買い物荷物の山分けをしているうちに空はみるみるうちに真っ暗になり、気温もズドーンと下がってものすごい夕立に。夕立というには本格的な降りっぷりで、食事に行くなら駐車場がある、移動に濡れないお店じゃないとね……と、選んだのが焼肉やまと。私も友人も焼肉用アメリカ牛のパック(1パック800gくらいある……)を買ってきたばかりのはずだったのだけれど、

「うん、いいよ焼肉」
「行っちゃおうか焼肉」
焼肉焼肉♪と、誰も止めるものもなく皆で焼肉屋さん。ビールにマッコリに焼酎にとカッパカッパ飲みながらあれこれ焼いてあれこれ食べた。人数分より少ないコースメニューを注文して、ユッケやハラミなどを追加注文したのだけれど、上ハラミがとても柔らかくて良い感じ。シメにやってきた冷麺を食べ終わる頃にはすっかりお腹一杯になった。大人はセットについてきた杏仁豆腐をつつき、子供たちは別にとってやった苺アイスクリームを楽しそうに舐め、その頃にはやっと雨も上がっていた。

明日が誕生日なんです、と入店時に伝えたところ、全員の最初の飲み物が無料になったうえに最後にバニラアイスクリーム(誕生日おめでとう、のチョコの飾りつき)もいただいちゃったりして、しかも「いいのいいの、御馳走したげる」と友人夫妻に焼肉代ゴチになってしまった。

わーいわーい御馳走様。誕生日イブはものすごく楽しい1日でした。

4月5日 木曜日
はっぴばーすでー私。
コーンパン
自家製いちごミルク

昨日、友人と半分こして買ってきたコーンパン。コストコのコーンパンは「1400gで650円」とかいう価格設定で、他の商品ともどもこれまた大変な単位で売られている。多分、袋の中には40個くらい。1家族でこれを買った日には、冷凍保存するにしても冷凍庫がなかなか大変なことになってしまうシロモノなのだった。半量の20個とかにしたところで、やっぱりけっこうな分量だ。

「というわけで、しばらくコーンパンなのです」
と、オーブンにぽいぽいとパンを入れて温め、先日安売りのを大量買いしてきた苺をジュースにして飲むことにした。バーミックスもどきで果肉を粉砕し、牛乳加えて更に攪拌。苺と牛乳だけを使った"いちごミルク"は爽やかな酸味もあってなかなか美味しく濃厚にできた。おかわりあるからねー、と、卓上におかわり分のポットも置き、朝御飯。

手頃な価格ながら、コストコのコーンパンは美味しいと思う。コーングリッツの香ばしい粒々感があり、コーンそのものの粒も大量に混ぜ込まれている。1個あたりのサイズはさほどではないので、2個か3個はぱくぱくと口に入れられて、夕食のお供にも似合いそうな味だ。

今日から息子は新3年生。クラス替えもあるそうで、元気に登校していった。

豚玉丼
菜の花の胡麻和え
わかめの味噌汁(インスタント)
麦茶

「たっだいまー!」
とお昼前に弾丸のように帰ってきた息子、
「今日はね、○○くんと××ちゃんと……が、遊びに来るよ?お昼御飯の後に。いい?」
と息を切らせている。上がった名前は4人か5人。えー、私、家で仕事ー……ていうか、そんなにうちに入るかなぁ?と苦笑いしつつ、大変に楽しみにしている様子だったので良いよと答えた。各自昼御飯摂った後に三々五々集まってくるということなので、我が家も早めに食べてしまわなくてはいけないらしい。

急いで作れるものを、ということで手っ取り早く手持ちの薄切り豚肉で豚玉丼。親子丼の鶏肉を豚肉にしただけ、みたいな簡単な丼を、ちょっと甘さ強めな感じで作ってみた。丼の準備している間に菜の花をさっと茹でて胡麻和えに。コンロの空きも時間もないので味噌汁はインスタントで済ませることにした。
「早く食べたいんでしょ?じゃあ準備手伝ってね。どんぶり出す、その後麦茶の準備、お箸も出してね」
あと、この味噌汁の素を椀に入れて……と、立て続けに指示を出したのだけれど、早く遊びたい一心の息子がものすごい勢いで手伝ってくれた。いつのまにか、温めた御飯を丼に盛りつけたりもしてくれている。

丼を甘めにした代わりに、胡麻和えの方は砂糖を使わないあっさり味に。練り胡麻ではなくすり胡麻で和えた、胡麻風味のおひたしといった感じのものにして、軽くつまみつつ豚玉丼を平らげる。急いだのが良かったようで、食べ終わった食器を洗浄機に入れて居間の片づけを簡単に済ませたところで早々にお友達がやってきた。それから日が暮れるまで、男の子も女の子も入り乱れて我が家はかつてなく大騒ぎ。大人数なら大人数なりにちゃんと交代しつつ仲良く遊んでいて、
「○○くん、そんなに騒いじゃダメだよ、迷惑だよ?」
と女の子たちは気遣いを見せてくれたりして、私はちょっとびっくり。幼稚園卒園からたいして経っていないと思っていたのに、みんなすっかりお兄さんお姉さんだ。

「コストコの」シュリンプシトラスサラダ
スペアリブのBBQ
マッケンチーズ
ビール(Corona)

苺のロールケーキ
カフェオレ

今日は私の誕生日。特に「これを作ろう」などと考えていたものはなかったのだけれど、昨日コストコでスペアリブのでっかい塊(多分、片腹分が1パックになっていたのだと思う)を2つ買ってきた。お店で食べるフルサイズの「BABY BACK RIBS」がちょうど1パックに相当する量なので、2つ要るかなぁ?とカートに入れたのだけれど、これがでっかいでっかい。冷蔵庫内も圧迫するサイズだったので、良い機会だと今日のメインディッシュにしてしまうことにした。

骨つき肉ゆえ見た目の半分以下ほどしか食べるところはないのだけれど、それでもけっこうなボリューム。火が通りにくいので、以前やってみたように一度蒸してからオーブン焼きにすることにした。時間をかけて脂を落としつつ1時間半ほど蒸した後、ハインツのバーベキューソースを全面に絡めてからオーブンで20分ほど焼いていく。

メインディッシュはスペアリブとして、そして冷蔵庫の中には、おっそろしいサイズのサラダも1個、どどどーんと入っている。「シュリンプシトラスサラダ」という名前のその巨大な容器入りのサラダは、連れて行ってくれた友人が「これ、けっこう美味しいんだよー?」と教えてくれたもの。お互いに1パックずつ買ってきたのだけれど、それにしてもでかい。そしてすごい。透明な蓋から透けて見えるところに、大量の大きな茹で海老がごろごろと入っており、その横にスライスされた紫玉ねぎと、一口大に切られたマンゴーの果肉。海老と玉ねぎとマンゴーの下にはひたすらに大量のミックスリーフが詰められている模様だった。2つ、ぎゅうと押し込められるように入っているのはマヨネーズ状のドレッシングだ。品名の「シトラス」とある割にはミカン系の果肉はなく、どうやらドレッシングが柑橘味なのであるらしい。パッケージを開けてみたら、我が家最大級のお皿にも収容できないほうどの分量だったので、野菜料理兼前菜はこれで良いやという感じになった。

そして、スペアリブだったらこれよね〜……と、マッケンチーズも用意する。だんなはスペアリブが大好物、息子は言うまでもなくマッケンチーズが大好物、「はて、今日の誕生日は私のでは?」という感じに皆が好きな献立になったのだけれど、私もスペアリブとマッケンチーズが大好きなのだ。冷やしておいたビールはコロナ。

品数はさほどじゃなかった(うっかりスープの用意をするのを忘れていた……)のだけれど、「なんだかすごい御馳走」感のある夕御飯。時間だけはかけただけあって、スペアリブは少しつつくだけで肉から骨がスルッと取れる火の通り具合。ふくふくと柔らかく、表面は適度にソースが染みて焼き色がついている感じになっていて、今日もとても美味しく焼き上がっていた。1つの塊を半分に切ってオーブンに入れたのだけれど、それでも2塊分も一気に火を通すのはなかなかに大変。結婚した時にお義母さんから譲りうけた大型電気オーブンの天板を2枚使って、火を通したのだった。

ケーキは、だんなは仕事帰りにホテルニューオータニで買ってきてくれた苺の和風なロールケーキ。卵たっぷりという風のカステラ生地で、苺と苺味の寒天、白玉、小豆を巻き込んだ面白いケーキだった。たっぷりの生クリームに優しい味のこし餡が似合って面白い。
「……求肥?」
「求肥だ」
「求肥だよねぇ?」
白玉を求肥だ求肥だ言いながら、苺味濃厚なロールケーキを食べて、充実した夕御飯を終えた。
だんなからのプレゼントは、もうちょっと大容量のが欲しいなと思っていたデジカメ用の大容量カードと、ちょうど壊れて使い物にならなくなっていたキーホルダーの新しいの、そして使い勝手の良さそうなトートバッグ。

4月6日 金曜日
たくさんの干しイワシ
コーンパン
コーヒー

昨夜はちょっと食べ過ぎた。
「うー……あんまり食欲ない……息子は?いっぱい食えそう?」
「うん、食えそう」
そっかー……と、息子にはコーンパン2個とベーコンエッグを用意して、私はコーンパン1個。朝ジムに向かうだんなが淹れていってくれたコーヒーを飲みつつ、デザートに苺を数個つまみつつ、新学期2日目の息子を学校に送りだした。

「まだある?まだコーンパンいっぱいある?」
と息子はコーンパンの残量を気にしている。まだ10個以上残ってるよと伝えたら、えらく嬉しそうな顔をしていた。……そんなに好きなのか、このコーンパン。

マッケンチーズ(昨夜の残り)
サーモンを乗せたシュリンプシトラスサラダ
アイスティー

今日もまだまだ短縮授業が続いている息子、昼前にバタバタと騒がしく帰宅した。靴を抜いでランドセルを肩から乱暴に下ろすなり
「今日もお友達来るよ!」
と騒いでいる。……2日連続居間が大騒ぎなのはさすがにつらいので「ごめん、今日は勘弁して……」と言いつつ、じゃあ外で遊ぶから、という息子に急ぎ昼食の準備。昨夜作ったマッケンチーズはかなり大量だったので、まだたっぷり2人前ほど残っている。

チーズ和えのマカロニ、さすがに作りたての状態ではなくなってしまうと、マカロニも柔らかくなってしまうしチーズソースの水分がその分少なくなってしまうしで当然味が落ちる。ふりかける程度に牛乳をかけて、レンジでチンして軽く混ぜ、楕円皿に盛りつける。昨夜のサラダがまだまだ残っているので脇に添え、同じくコストコで買ってきたサーモンを数枚スライスした。お供にアイスティー。

2日目のマッケンチーズもなんのそのといった風に嬉しそうに
「今日も♪マッケンチーズだぁ〜♪」
と歌うように皿を眺めて呟いた息子は、勢いよくマッケンチーズから食べはじめ、食べ終わってから気がついたように
「今日もこのサラダ……食べるの?」
とシュリンプサラダをつまらなさそうにつつきまわしていた。マンゴーの入ったサラダ、すんごく美味しい(ドレッシングも好み)なんだけどなぁ、息子の口には今ひとつだったようで。

いぶりがっこ・いかなごの釘煮・塩昆布
シュリンプシトラスサラダ
サーモンのお刺身
サワラの西京焼き
丹後イワシの一夜干し
スティックきゅうり・チャーシュー
きのこの味噌汁
羽釜御飯
ビール(サッポロ黒ラベル)
焼酎ロック

今日の夕御飯はどうしようかな、西京漬けの鮭とサワラがあるから焼いて食べようかな……と思っていた夕方、お義母さんが丹波の干しイワシをお裾分けに来てくれた。親戚がいるとのことで、丹波のオイルサーディン(←めちゃめちゃ美味しい……他のオイルサーディンが食べられなくなる……)を貰ったことが何度かあったけれど、「干しイワシ」は初めて。

「ちょっとね、干しが足りない感じのもあるから、ラップしないで冷蔵庫に入れるとかして水気飛ばした方がいいかもよ」
とアドバイスいただいたので、それじゃあと網に乗せて外に出してみることにした。30尾ほど、たっぷりいただいたので今日はそのうちの10尾を焼いて食べることに。サーモンスライスして、西京漬けのサワラも1切れ焼くことにして、魚介だらけの夕御飯になった。相変わらずシュリンプサラダが残っているけれど、それだけじゃ野菜が足りないなと味噌汁はきのこたっぷりの具沢山なものを用意。秋田のいぶりがっこ、垂水の釘煮、大阪の塩昆布も出すと「どれだけ御飯食べろっちゅーねん」といった光景の食卓になってしまった。御飯のおかずが沢山だ。

とりあえずビールねと、サラダやお刺身、イワシを肴にだんなと飲み始めたのだけれど、
「……日本酒か、焼酎って感じ……?」
と焼酎に移行して更にピッチを上げて、ついつい今日は本格晩酌に突入。御飯に似合うおかずは酒に合うものも多いもので、いかなご旨いわぁ、いぶりがっこ最高だわぁとついつい杯を空にしていまい、だんなとの会話の内容もどんどんグダグダになっていく。

「このドレッシング……おいしいよね、何入ってるんだろ、マヨネーズ以外に」
「この甘さは蜂蜜でしょ」
「そう!そう、蜂蜜だー……アメリカで食べたドレッシングってこういう味の系統が多かったよね……」
「ハニーマスタード系のね」
「そうそう」

ぽつぽつとそんな事話しつつ、たいした内容でもないのにゲタゲタ笑ってみたりして、ドレッシングだけ余ったよ、きゅうりあったよそういえば……とフラフラ冷蔵庫からキュウリ出してスティックにしてドレッシングつけつつ食べてみたり、
「なんかさぁ、角煮とか牛すじ煮みたいな味のものが恋しい……」
あ、チャーシューあるじゃん、とだんなが立ち上がって冷蔵庫のチャーシューブロックをスライスしてチンして持ってきてみたり、全体的にグダグダな食事の後半戦。古甕造りの芋焼酎とか、お気に入りの焼き芋焼酎黒瀬とかたらふく飲んだ後に、御飯と味噌汁でしっかり締めて「ごちそうさま!」になった。

イワシはワタのほろ苦さが大人の味な、でも脂の乗った美味しい身。酒の美味しい夕御飯だった。

4月7日 土曜日
ラーメン啜って、いざ球場へ
冷凍ワッフル
カフェオレ

翌日が休みとなると、深酒しがちな今日この頃。最近また酒に強くなった……というより、焼酎の、時間が経ってからフワッと来るような酔い方に慣れただけかもしれない。なんかこの酒、気持ち良く飲めるんだよねぇ……と気づいてから、我が家の焼酎ストックが着々と減りつつある。美味しいワインもそろそろ恋しかったりして。

朝御飯は、コストコで買ってきた冷凍ワッフル。アメリカに住んでいた時に何度か買ったことのある、丸くてちょっと薄めなワッフルだ。販売単位は、10枚入りのが3箱セットで、3箱もあっても我が家の冷凍庫に入りきらない。
「このワッフル……けっこう美味しいんだよね。ていうか懐かしい味……」
「うん、うちも好きー」
「買う?半分こする?」
「しちゃう?」
半分にして、15枚まとめてジップロックに入れたりするなら、うちの冷凍庫でもきっと大丈夫、という話になって、友人と半分こしたのだった。15枚なら家族の人数の倍数で、それもまた良い感じ。

「ぼく、いっぱい食べるよー」
「俺も食べるよー」
と男共に言われ、とりあえず1人2枚ずつオーブンで温めてみたのだけれど、やっぱり今ひとつ物足りなくて結局1人3枚ずつに。表面が少しこんがりと焼き色がつくまで焼いたワッフルにバターを軽く落として蜂蜜を添えていただいた。
ワッフルとカフェオレだけというシンプルな朝御飯で、そして昼過ぎにはしっかり空腹に。

「吉野家」の牛丼(並)
麦茶

今日は東京ドームでナイター観戦、阪神VS巨人戦。
「水道橋でさ、最初に"てんいち"食べてから球場入らない?」
とだんなに誘われ、ラーメンを食べてからドーム入りすることになった。……でも、出かける以前に既に空腹。

「なんか、軽く御飯食べる?パスタ……とか」
「チャーハン、とか?」
「うーん、なんか違う……」
「あぶそば、とか」
「だって、これからラーメン食べに行くんでしょう?」
「ああ、天一はラーメンじゃなくて"天一"だから」
「……わけがわからない」

ポップコーンという感じでもないしねぇ……とさんざん悩んで、
「じゃあ牛丼はどう?」
というだんなの言葉に私もつい猛烈な勢いで頷いてしまい、出かける前に吉野家の牛丼。これからラーメン食べて、球場で口にするだろうものも大体予想がつくもので、今日は朝から夜まで大変に非健康的なメニューが並ぶことになってしまった。野菜の彩りが全くない……。

水道橋「天下一品」にて
 こってりラーメン 卵入り

球場にて
 唐揚げ、揚げたこ焼きなど
 ビール、焼酎お湯割り

で、球場に入る前、水道橋駅のすぐ近くにある天下一品でこってりラーメン卵入り。

だんなは、本当に「天一」がお好きらしい。
もしも職場の近くにあったら週に一度は行くだろうと断言している。一見とんこつスープのように見える白っぽく白濁したスープは、でもとんこつスープと全然違う。ぷんぷんとケダモノ臭いし、ものっすごい濃度(と粘度)なのだけれど、材料は鶏骨や鶏皮なのだという。とんこつスープの「冷めると膜が張ります」というのとはまた違う、「放置すると、すーぐに煮こごりになっちゃいますよ」といった味わい。その「こってりラーメン」を食べ終えた暁には、口の回りも手も、ネカネカニトニトのコラーゲンの艶が存分に味わえちゃうのだった。……うーん、嫌いではないけれど、私は純然たるとんこつラーメンの方が好みかなー……とにかく濃厚だ。クセになる人(例:だんな)がいるというのはよくわかる。

半熟玉子が美味しいなぁと思いつつ、粘度が高すぎて麺とスープの境界も曖昧なラーメンをツルツルと啜る。薄切りのチャーシューとメンマと葱が乗っていて、スープも麺も分量はそう多くない。……でも、食べ終わった後はやっぱり口の周りがネカネカしていた。

そして6時からの試合観戦。巨人に2点先制されつつ1点返し、更に軽やかに3点追加し、1点返されつつ逃げ切って4対3でめでたく勝利した。「ここで1発ホームラン打たれたら逆転じゃない」というピンチが何度も何度も訪れて、けっこう気が気じゃなかった野球観戦。どちらのチームの攻撃時にもハラハラしてしまって、化粧室に行くタイミングを必死にはかりつつの観戦になった。「行くーぞチャーンス〜♪勝負ーを決めーろ〜♪」のチャンスマーチを何度も歌い、六甲おろしも何度も歌い、ハラハラながらも充実していた楽しい試合。酒の肴にと買った鶏の唐揚げを息子のが思いの外大量にパクパクと食べていたので、7回終わったあたりで「揚げたこ焼き」なんてものも食べてしまったのは秘密。

……明日は健康的なものを食べるようにしよう、そうしよう……と思いつつ帰宅したのは、もう日付が変わる頃だった。

4月8日 日曜日
昨日の反動のように野菜をあれこれ
サーモンと水菜のクリームソースパスタ
ミックスリーフのサラダ
アイスカフェオレ

昨日は疲れ果てて日付がとうに変わってから布団に入り、朝寝坊した日曜日。
今日最初の食事は、「もうこの時間じゃ朝昼兼用って感じだね」というタイミングになってしまって、パスタにすることにした。残っていたサーモンと水菜、生クリームを使って、クリーム味だけれどさっぱりめな味のスパゲティに。

生クリームは半端に残っていたものだったので煮詰めて使えるほどの分量がなく、「温めた生クリームをさっと絡める」程度のソースに。サーモンと水菜をパスタの茹で上がり10秒前にパスタ鍋に入れ、表面だけ火を通した状態でクリームに絡めた。ミックスリーフがあったので、刻んだパプリカと合わせたサラダにしてパスタ皿の脇に添える。

サーモンは、これまた「コストコ」で友人と半分こしたもの。1パックが2400円くらいもするサーモンは、多分2kg近い分量があったのじゃないかと思う。2日ほどかけてお刺身で食べて、まだ1/3ほど残っていたのをこの料理に使ったのだった。脂が乗ってトロンとした口当たりの美味しいサーモンで……でも、1/2パックですら使い切るのはなかなかに大変だ。

ナムル(もやし・ほうれん草・ゼンマイ・にんじん)
焼き餃子&スープ餃子
「551蓬莱」の焼売・ちまき
羽釜御飯
ビール(サッポロ黒ラベル・エビス)

そして夕方、私の母が上京してきた。
「今、山陰の方旅行してるからー。帰りに用事もあるからそっちに寄るわね」
と連絡があったのが4月になったばかりの頃。またこのヒトは一体どこを一人旅してるんだろうねぇと言っていたら、数日前に「そろそろ見たいところ見終わったから」とメールが来た。で、今日の夕方、やってきた。「ふく茶漬け」「ふく浜焼き」「ふく燻製」などなど、なぜか「ふく製品」ばかりのお土産を持ってきたところをみると、下関あたりから帰ってきたのであるらしい。

で、「もし新幹線乗るようだったら大阪過ぎたところで551の豚まん売られると思うから、そしたら豚まん買ってきてー」との私たちのリクエストに応えて、大阪で乗り換えしたときにわざわざ売店に寄って豚まんと焼売とちまきも買ってきてくれた。

夕御飯は、餃子のタネが半端に残っていたので、それを使って焼き餃子とスープ餃子。昨日の食生活の反動で「野菜食べたい野菜食べたい。……大量に食べられるのって、ナムルかなぁ?」とビビンバが楽しめるようにナムルセットも準備した。ほうれん草ともやし、ゼンマイににんじん。ほうれん草ともやしは茹でて胡麻油と塩と刻み葱と炒り胡麻で和え、ゼンマイは胡麻油で炒めて醤油で味をつけ、にんじんは塩炒めにして黒胡麻をふる。

「んまー、そんなの作るの?買ってくる方が楽じゃない?」
母は相変わらずな事を言っていたけれど、でもナムルは自分の家で(へんこ山田の胡麻油を使って)作るのが本当に美味しい。スーパーでだんながぽいぽいとモヤシ2袋、ほうれん草2束をカートに入れたものだから、それら2つのナムルは大変な分量になった。
「いいんだ、俺は好きなんだ、ナムルならいくらでも食べるから」
と、大量のナムルを前にだんなはとても満足げ。

たっぷりの餃子とたっぷりのナムル、お土産にもらった焼売やちまきも温めて、ビールの進んだ夕御飯。居間でわいわいテレビで阪神戦の野球観戦をしながら盛り上がっていたのだけれど、今日の試合は残念ながら負けちゃって、食事の最後はどよ〜んとした雰囲気になってしまったのが残念。ちなみに母は阪神ファンではないのだけれど、筋金入りの「アンチ巨人」。お互い何か通じるものがあるようで、楽しそうに野球観戦していたのだった。