食欲魔人日記 01年09月 第3週
9/17 (月)
卵とベーコンとチーズの胚芽パンサンド (夕御飯)
鯵の干物
納豆
いぶりがっこ
大根と油揚げの味噌汁
御飯
冷茶

数年前、横浜桜木町にある『dancyu』のアンテナショップ「The dancyu shop」にYさんという店長さんがいた。当時、後に私たちの大好物となるヨコイのパスタソースを置いていたその店に「ヨコイ製の麺も置いてよー」とリクエストし、それをきっかけとしてガタイの大きな優しい顔のその店長さんと仲良くなったのだ。ちなみに、彼に
「香川のうどん、最高っす!『恐るべきさぬきうどん』、最高っす!」
と力強く語られて、私たちは思わず香川に行ってしまったのだ。

年月流れてYさんは、退職してしまった。「三浦半島あたりで食べ物関係の仕事やる予定です」と言い残して。
「どうしてるかなー」と気にしつつ、顔馴染みの人がいなくなってしまった(しかもヨコイも置いてくれなくなってしまった)dancyu shopに「なんかつまらない〜」に足が遠のきつつあった。

で、話は変わって、、突如「パスタマシーンを買おう!」という話になったのである。レストランで貰ってきた手打ちパスタを自宅で茹でたらあまりに美味しかった、というのが1つの理由。前後したタイミングで『パスタマシンで麺道楽』(大森大和/著 文化出版局)を買ってしまったのがもう1つの理由。なんでもパスタ以外にもうどんでも中華麺でも冷麺でも、なんでも作れるそうなのである。もしかしたら餃子の皮なんかも作れるかもしれない。そうして、ネット通販で安そうなところを探し始めた。

で、このサイトが安かったので、そこで注文した。そうしたら、接点があるとは想像だにしていなかったYさんからメールがあったのだった。「お久しぶりです。ところでパスタマシーン、買いましたね?」と。関係のある会社だったようで、発注が彼のところにいって発覚したものらしい。世の中は案外狭い。
彼は今、本当に三浦半島で商売していた。しかも代表取締役だ。びっくりだ。
クック&ダイン」というその店では漁港に揚がったばかりの新鮮な魚介やその他食材、調理器具を幅広く扱う店のようだった。彼にだったら、色々遠慮せずにリクエストさせてもらえそうで、私達はもう「何かあったらここに頼もうね」と話していたりなんかした。

で、だんなは早速Yさんと「文通」状態だ。「ヨコイが食べたくなってきた〜」との彼の返事に、先日25箱も届いたばかりの麺と、大量買い置きしてあるソースからだんなは小さい小包を作って彼に送っていた。そのお礼にと逆にYさんが送ってくれたのが、今朝のおかずの鯵の干物(や、やっと御飯の話に辿りつけた……)。気分は「わらしべ長者」だ。

「佐島」の「根つき」の「真鯵」の干物、なんだそうである。あまり干物は買ったことがないので、それだけ聞いてもピンと来ない。でも、私たちを軽く凌駕する"超食いしん坊"の山口さんがイチオシするものなのだから、きっと美味しいだろうという期待はあった。これまでも、彼が「これ、おすすめ!」というもので不味いものがあったためしはなかったのだ。

身を上にしてグリルにてまずは5分ばかり。七分目ほど火が入ったところで皮を上にしてあとは数分。こんがり焼けた鯵は、頭も骨もバリバリと食べられる極上の干物だった。磯の香りがする塩の味と、ほろほろふくふくの身。これまで「干物なんて、どれも同じ……ような気がする」と、スーパーの超安売りのものしか買っていなかったものだから、一層びっくりするほど美味しかった。
小ぶりの鯵を1人1匹。
「なんだか民宿の朝のようだわー」
と、納豆といぶりがっこを出して、一層民宿気分を満喫してみた。シアワセな朝御飯。冷凍庫には、まだ沢山の鯵の干物。これまた超シアワセ。

鶏肉と長ねぎの煮込みそば
プーアル茶

乾燥の中華麺を使って、一人煮込みそばを作ることにした。
鶏の手羽先を2本ばかり湯で煮てスープにし、そこに長ねぎと麺を放り込んで塩胡椒してできあがり。青梗菜でも入れたらそれっぽくなりそうだったけど、青菜の類は冷蔵庫になかったのでそれはパス。なんともシンプルな昼飯になった。せめてもと、熱いプーアル茶でも入れてみる。

卵とベーコンとチーズの胚芽パンサンド
ケニアチャイ

夕方、豆腐とか鶏肉とかひき肉とか買い込んで帰ってみると、だんなから「遅くなるー」のメールが入っていた。がっかり。

じゃあちょっと軽めの夕食にしよう、と胚芽パンを使って温かいサンドイッチにすることにした。トースターでチーズトーストを作り、フライパンでベーコンエッグを焼き、サンドする。岩塩と粒胡椒をガーリガーリと上からかけて、できあがり。黄身も半熟に焼けて、なかなか美味しいサンドイッチになった。

そして、お供は「ケニアチャイ」。
いつも紅茶を買っているL'EPICIERで、新しく発売されたらしい「クイックチャイ」なるものの1つだ。面白そうなので、思わず全種類買い込んでしまった。
茶葉とスパイスがあらかじめ小袋の中に入っていて、これを熱湯で少々煮出してから牛乳を注いで熱して漉すだけでチャイが楽しめる、というもの。「ティースパイス」の類を買っても、1瓶全部使い切るのはなかなか至難の業なので、こういうパック入りは手軽で嬉しい。6種類あるうちの、今日の「ケニア」は「黒胡椒ベースの、パンチの効いたチャイ」なのだそうだ。確かに袋の中には大量の黒胡椒が入っている様子。

茶葉より黒胡椒が多く入ってるんじゃないの?というくらい、本当にパンチの効いた辛いお茶だった。黒胡椒独特のツーンとしてフガフガとしてしまいそうな辛さがあるけど、妙に牛乳や砂糖の味となじんでいる。息子も「……からいね」とか言いながら黒胡椒満載のお茶をぐびぐびと飲んでいた。しかし、黒胡椒たっぷりのサンドイッチと一緒に飲むには、どっちも黒胡椒黒胡椒していて「……ちょっとミスマッチ?」なんて思っちゃったりなんかして。

9/18 (火)
おかーさんのおでん (夕御飯)
鯵の干物
大根と油揚げの味噌汁
おばーちゃんのお赤飯
冷茶

美味しい美味しい鯵の干物20枚(いや、昨日2枚食べたのであと18枚)が冷凍庫で固まっている今日この頃、思わず今朝もグリルで鯵をこんがり焼くことで朝御飯の準備が始まるのであった。美味しい干物があると、御飯の朝食は一段とシアワセだ。

だんなと息子は白い御飯、私はおばあちゃん手製のお赤飯の残りを食す。本当は蒸しなおせば美味しいのかもしれないけれど、時間がないので電子レンジにがんばっていただく。で、胡麻塩をぶっかけて。ほの甘く煮られた小豆がざくざく入るお赤飯は、もちもちもちもちと強い弾力があってやっぱり美味しかった。私はお赤飯が大好きだ。

エクセルシオールカフェの
 チキンバジルサンド
 チョコデニッシュ
 マンゴープリン
 アイスロイヤルミルクティー

本日、お仕事。
御飯の朝食が続いているのでパンが食べたくなり、出勤途中にエクセルシオールカフェに寄ってパンを買っていくことにする。チキンバジルの、小さなサンドイッチの袋をトレイに乗せ、続いて好物のチョコデニッシュも1つトレイに乗せ、ふとケーキの入る冷蔵ケースを見るとマンゴープリンがあるのだった。「神様のお導き……」とこれもいただくことにする。なんだかトレイは大変なことになりつつあった。
ドリンクは、アイスロイヤルミルクティーのLサイズ。でかい氷が詰まった冷たい紙コップ入りの袋をがさがさ言わせて職場の大学に向かう。案外と氷は溶けなくて、2時間ほども経った昼御飯にもちゃんと冷たいままで飲むことができた。

ほんのりバジルの味の、茹でたような鶏肉が挟まるサンドイッチはレタスやトマトもそれなりに新鮮なやつが詰まっていて、期待以上に美味しい。柔らかなチョコクリームが詰まったデニッシュも、「そうそう、これこれ、こんな感じ」と嬉しく食べる。

そして、デザートにマンゴープリン。なんでも白桃のムースなどが乗った、工夫を凝らされたものであるらしい。
「なめらかプリン」系の柔らかな食感のマンゴープリンは、イヤな青臭さや生臭さもなく、軽い甘さの食べやすいものだった。ほのかにただよう酸味も良い感じ。

おかーさんのおでん
御飯
冷茶

銀座「空也」の最中
抹茶入り玄米茶

息子を保育園終了後見ていてくれているだんなの実家に迎えに行ったのが午後6時過ぎ。「さー、夕飯は簡単にタコライスにでもしようかなー」と自転車チャリチャリこいで迎えに行くと、その復路は巨大なタッパーと共に帰ることになった。

「今日、おでん作ったのよー、おすそわけー」
なのだそうである。家に帰って巨大なタッパーを開けてみると、大根やらガンモやらこんにゃくやらタコやらちくわやら、全てが3個ずつ詰められているのであった。外から見たより豪快な量詰まっていたそれを、ありがたく夕飯のおかずとしていただくことにする。ありがたやありがたや。
卵までちゃんと3個入っているのが笑えてしまう。きっと「家族の人数分詰めないと喧嘩になるからね、あそこはね」とか思われていたに違いない。そしてそれを否定できないのがまた情けない。

卵にこんにゃく、タコや厚揚げ。適当に盛りつけて、御飯茶碗を左手にわしわし食べる。薄い色のだしのおでんは、まだほんのり薄味ではあったけど「おお、もうおでんの季節じゃのー」としみじみできた。夕飯の準備は、御飯を炊いただけ。恐ろしく簡単だった。

で、今日も忙しかっただんなは帰宅が10時半だったのである。手には「空也」の最中を持っていた。
なんでも職場で他の人が食べていて、「いーな、いーな」と思わず予約してしまったらしいのである。先週木曜あたりに電話予約したのに、「一番早くて来週火曜日の昼です〜」と言われたらしい。昔っから銀座の名物店の名物最中ではあったけど、今もその人気は健在らしかった。……と、偉そうに書いているけど、実は私、食べるのはこれが初めて。わーいわーい。

だんなの遅い夕食を傍らで見守り、そして午後11時を前に深夜の最中。とても身体には悪そうだけど、夜の甘いものって妙に美味しい。
老舗の最中は、片手の親指と人差し指で作った楕円ほどの大きさの、隨分小さなものだった。小さな箱に小さな最中が10個、ぎっちりと詰まっている。パフパフとした皮と、ねっとりした甘い粒あんのバランスは丁度良くて、確かに美味しい最中だった。1つのつもりが、ついつい2つ食べてしまう。

小さな箱には小さなしおりが入っていて、それには「硬くなった最中につきましては、五〜六ケまとめて、手なべに入れ、水を加えて、おしるこにして召上がるのも一方かと存じます」と書かれていた。空也の最中でおしるこ……まぁ、なんて美味しそう。

9/19 (水)
タコライス (夕御飯)
空也の最中
牛乳

ここ数日、だんなの帰宅が遅いのに合わせるように、だんなはもとより私まで寝不足である。普段より数時間遅く布団にもぐるというのに、そこから日々の習慣そのままに「ねーねー、きいてよー」とお互い"今日の出来事"を話し合うのがいけないのだと思う。多分、昨日寝たのは2時をまわっていたはずだ。

で、今朝は全員で寝坊した。何とかベッドから這い出したのは午前8時を回っていた。
とりあえず急ぎ出勤しただんなを見送り、いつもより1時間以上長く寝ている息子を起こす。彼の保育園登園時間も迫っていたので、「と、とりあえず腹になんか入れて行こうね」と「空也」の最中を冷蔵庫から出した。牛乳と、冷えた最中。美味しいけど栄養的にそれはマズイだろう、という感じの朝食だ。

昨夜の常温状態の最中も美味しかったけど、あんが程良く冷えてちょっと締まったやつもなかなか美味しい。ふかっとした皮が上顎にくっついてしまうのだけど、そんなの気にならないくらい美味しかった。10個単位で購入できる「空也」の最中の、一番でかい箱のものは108個入りの桐箱だということだ。108個もあったら、とりあえず「最中風呂」とかできるかもしれない。やりたくないけど。

ところで、何故「もなか」は「最中」であるのか。「さいちゅう」とついつい読んでしまいそうだ。
調べてみたところ、江戸末期、吉原の芸者さんがその菓子で客をもてなした際に「この菓子の名は?」と問われて「……窓の月」と答えたのがその発祥なのだとか。四角い皮から丸い餡が透けて見えるのがその様に見えたのだそうだ。で、「十五夜の月」のことを「最中の月」ということからその菓子は「もなか」になったのだそうだ。

名月を朝から食べるのはどうかと思うけど、ところで最中は牛乳と合うのだった。

おかーさんのおでん
卵御飯
冷茶

今日は一日端末の前に座りっぱなしだった。友人Tさんの結婚式2次会を控えて「招待ハガキを作ってくれない?」と頼まれたのだ。ならばかっくいーものを作らねばなるまい、とパソコン駆使して切ったり貼ったりわらわらと作業してみた。濃紺が基調のなんとなく静かな感じのカードになってしまったけれど、夜のパーティーで場所はお台場で、しかも会場はライブハウスのようなところだから、きっとこんな感じで良い……と思う。

集中しているときに御飯やトイレで中座するのはできればあまりやりたくないけれど、喰わねば腹が減るし出さねば大変なことになる。で、作業の合間に昨夜のおでんを温めなおし、沸騰したところで速攻昼御飯にすることにした。ちゃっちゃと食べたかったので、御飯には生卵をぶっかける。早く食べられるし栄養も取れるしで一石二鳥だ。

残ったおでんは大根とこんにゃく、椎茸やがんも、ちくわなど。一晩経って大根が美味しくなっていて、ちょっと嬉しかったりした。

わさびマヨネーズのポテトサラダ
タコライス
冷たいコーンポタージュ
モルツ、アイス烏龍茶

ここ2週間ほど、無性に「タコライス」が食べたかったのである。「蛸ライス」ではなくて「タコ(ス)ライス」。タコスの具を御飯の上にぶっかけて食べる料理だ。冷蔵庫に残っているキャベツやピーマンを食べてしまわなければいけなかったけど、うきうきとレタスやトマトを買ってきてしまった私。今日は何が何でもタコライスの気分だった。

タコスミート用のミックススパイスでまずはひき肉を炒め煮する。ホロホロになって水分が飛んだら完成で、あとは刻みトマトと刻みレタスと刻みチーズを用意する。これまで何度か作っていて、どうやらレタスはなるべく細く切った方が美味しいという結論に至った。御飯と適当に絡むように細く切ったレタスは肉やトマトとも良く絡んでシャキシャキと美味しくなる。巨大に切るとそれは何だか「ひき肉とレタスの和え物」のようになってしまってどうもあまり口当たりが良くないのだった。

そして、スープは1リットル紙パック入りのポタージュスープ。あの、牛乳などと一緒に並んで売られているパック入りのスープもまた、私の大好物なのである。空腹とカロリーさえ許せばパックごと一気飲みしてみたいところだけど、なんだかそれはとてもカロリーが高そうなので未だにやったことがない。今日は安売りしていて、おもわず1つ籠に入れてきてしまったのだ。

ついでに茹でたじゃがいもといんげん、水にさらした薄切り玉ねぎをわさびマヨネーズ(←という商品名のものをお義母さんがくれた)で和えたサラダも作る。全体的にピリ辛の夕食になってしまった。

御飯を皿に平たく盛り、上に平たくひき肉を乗せる。周囲にレタス、中央にトマト、そして最後に細切りチーズ。彩りも綺麗で楽しい料理だ。
温かい御飯に冷たいレタスとトマトなんて最初は妙な感覚だったけど、食べ慣れるとこれが妙に美味しい。スパイシーなひき肉と御飯という組合せもまた、妙に美味しい。何だかくせになるタコライス。

9/20 (木)
"魔法の粉"のアーリオオーリオペペロンチーノ (夕御飯)
「空也」の最中
抹茶入り玄米茶

昨日に引き続き、今日も寝坊。何だか一家揃って最近デレデレだ。
「遅れちゃう遅れちゃう」
と、急ぎ家族全員で囓る「空也」の最中。さすがに冷蔵庫に2日入れていると皮も餡も少々硬くなってきていたけど、まだまだまだまだ美味しい。

最後2つしか残っていなかった最中をだんなは1つ、私と息子は半分こして囓る。ささやかな朝食にお腹が空いて、今日のお昼は11時頃早々に食べることに。

タコス
アイスカフェオレ

台風が接近していたらしい今日、1日かけて本日は家の片付け大会。無印良品からどかどか届いた籠やらケースやらを駆使して、今年1月に引っ越した時になんとなくわやくちゃになっていた居間のラック類の整理をする。ビデオテープも各種書籍も引越から9ヶ月で大変に増えてしまっていて、あれこれと工夫しながら片付ける。片付けは、楽しい。

昼御飯は、昨夜の「タコライス」の残りの肉や野菜で本来の「タコス」を作ることに。パリパリの皮のタコシェルをあっためて、レタス詰めてタコミート詰めてトマト詰めてチーズ詰めてタコス用サルサをぶっかける。2個分ほどの材料があったので2個のタコスを作り、テーブルへ。昼御飯がタコスなんて、ちょっとリッチでちょっと嬉しい感じ。

タコスを端から囓ると、肉汁やらトマト汁やらその他の汁が反対側からボタボタと落ちてくるので、こぼさないように口を真横に持ってきてはぐはぐと囓っていく。とてもじゃないけど人にはあまり見せられない光景かもしれない。左手を色々な汁で汚しながら顔を右側にひきつるほど傾けてタコスを囓る女。……街にはタコス専門店も確かあったと思うけど、そこでは皆エレガントに食べているのだろうか。みんな揃って顔を右や左に傾けていたら、それもまた奇妙な光景かもしれない。

わさびマヨネーズのポテトサラダ
手羽先の塩焼き
"魔法の粉"のアーリオオーリオペペロンチーノ 麦茶

本日の夜は、とにかくシンプルな味のものを食べたかった。塩でただ焼いた肉だとか、基本中の基本みたいなパスタとか。
で、満を持して「魔法の粉」を使ってみることにした。「Cucina Tokionese Cozima」のレセプションパーティーのお土産にもらった小瓶だ。中には緑や赤や黄色の粉末が入っている。「アーリオオーリオペペロンチーノの素」だということだった。

「いやぁ、みんなで"作ろう!"と言ったところまでは良かったんですけどね、作るのと詰めるのが大変で大変で、もぉ……」
と童顔のマネージャーさんは苦笑しながら渡してくれた。茹でたスパゲッティにオリーブ油と共に和えるだけでアーリオオーリオペペロンチーノが食べられる、らしい。

スパゲティを茹でている間に手羽先に粗塩を黒胡椒をガリガリと挽いてぶっかけてオーブンで焼くことにした。昨夜のわさびマヨネーズ和えのポテトサラダも取り出して、いざいざスパゲティが茹であがるのを待つ。
冷めないうちにざざっとお皿にあけて、すぐさまエキストラヴァージンオリーブ油をぶっかけて、"魔法の粉"をパッパとかける。フォーク2本でざざざっと混ぜて、最後に表面にもう一度パッパとやって、いただきます。

12分で作れたスパゲティは「こんなに早くできてくれてありがとう!」と全面的に感謝したくなるくらい美味しかった。どうやら"魔法の粉"の正体はイタリアンパセリや唐辛子やにんにくを香ばしく揚げたものらしく、カリカリとしたにんにくがいつものように炒めたものとはちょっと違って、ふりかけみたいな食感だった。それがまた楽しい。そのにんにく風味が楽しくて、ついついパッパパッパと追加でかけまくってしまうのだった。似たような商品を市販の物で見たことがある。これくらい美味しかったら山盛り買ってきてみたいところだけど、どうだろう。

「アーリオオーリオペペロンチーノ」にせずとも、焼いただけの肉にぶっかけて食べたりサラダにかけて食べたりしても美味しそうだ。ピザトーストあたりにかけても、きっとすごく美味しいと思う。
「"魔法の粉"……手作りしちゃおうかなぁ……」
と新たな野望が沸いてくるのだった。

さて、今日の「どっちの料理ショー」はコロッケパンVS焼きそばパン。
「なんで炭水化物の焼きそばをパンに挟まなきゃいけないの?全然わかんなーい。」
という主張の私は当然コロッケパン。
「なに言ってんだよ!焼きそばをおかずに御飯を食べるじゃないか!焼きそばパンは立派な食べ物だ!」
と主張するだんなは、身悶えしてしまうのだった。

"焼きそばをおかずに、御飯"という文化は、だんなに教育されて"知る"に至ったけど、いまひとつ"理解"はできていない。同様に"お好み焼きをおかずに、御飯"などというバリエーションもあるらしい。それって学校給食で"ソフト麺をおかずにコッペパン"(←こういう組合せが度々あった)が出るようなものだろうか。いずれにしてもちょっと違う気がしないでもない。

「美味しい応援団」で、愛してやまない築地の「木村屋ペストリーショップ」が出てきたりして、いつも以上に楽しい番組だった。しかしあすこのコロッケパンは食べたこと、ないのだ。コロッケパン食べる前に他のサンドイッチや菓子パンを食べてしまっていた自分が悔やまれた。(大体コロッケパン目当てだったら「チョウシ屋」に行ってしまっていたし〜)

「コーンクリームコロッケパン」はそれはそれで美味しそうだったけど、やはりコロッケパンの真髄は「芋コロッケにとんかつソース(もしくはウスターソース)」が肝だと思う。凝りすぎたコロッケパンは、何だか「肉屋のコロッケが食べたかったのに、華美な皿に豪奢に盛りつけられて出てきた豪華コロッケ」という感じ。私はシンプルなのが好きだけどなぁ。

9/21 (金)
鮭のホイル焼き (夕御飯)
"あつあつ"うどん
抹茶入り玄米茶

連日寝坊続きの我が家だけど、今日はちゃんと起きた。起きるなりパスタ鍋にお湯を沸かして、今朝はうどん。
冷凍うどんをたっぷりの熱湯でガーッと茹で、だしは市販のもので手抜きさせていただく。久しぶりに涼しい気候だったのでお湯からあげたままの熱いうどんの熱いだしをぶっかけて、すり胡麻をパッとひとふりして、食べる。

数ヶ月ぶりの"あつあつ"うどんは熱いうどんならではのテレンとした食感が良い感じだった。うどんも冷たく、だしも冷たい"ひやひや"は、そのシャキッとした温度感もさることながら、氷水で締めたうどんがキュッキュとしていてそれもまた何だか涼しげな印象だ。季節はそろそろ"あつあつ"に移行しつつあるらしい。……ああ、香川に行きたいかも。

田町 BAMBIにて
 スタミナランチ \800

今日は、お仕事。「職場まわりを開拓しましょー」と、昼休みは外に出てみることにした。駅近くの狭くて小さな商店街は、店が潰れたり新しいのができてみたりと入れ替わりがなかなか激しい。気になっていた飲茶のお店がいつのまにか無くなっていて、今は「四国さぬきうどん店近日オープン!」なんて看板が立っていたりする。最近にできた「BAMBI」なるハンバーグ屋さんが最近は気になっていた。鰻丼の店にするかどうか悩んで、初めてのハンバーグ屋に突入することにする。

吉野家のようなカウンター式の、食券制のその店はどうやらチェーン店のようだ。池袋や茗荷谷などにお店があるらしい。壁のメニューをじーっと眺め、目玉焼きが乗ってるやつだとかコロッケがくっついてくるやつだとか、カレーとセットになっているやつだとかをつらつらと眺め、ネーミングで「スタミナランチ」にすることにした。なんとなくスタミナが欲しかった。

「へい、らっしゃい!」
と、ハンバーグを焼くカウンター向こうのおっちゃんが即座に水とコンソメスープを出してくる。奥では鉄板の上にいくつものハンバーグが並び、コンロの上で鉄皿が温められていく。数分して目の前にアツアツのハンバーグの皿と御飯がやってきた。鉄皿の上にはやや小さめのハンバーグとチキンステーキ、甘く煮たにんじんや茹でたいんげん、揚げたじゃがいもなどがこんもりと飾られている。これで800円なら、なかなか良い感じかもしれない。

ドミグラスソースチックな焦げ茶のソースがかかったハンバーグは、どうやら玉ねぎやパン粉の入っていない牛肉100%のような感じだった。みっしりと肉が詰まっていて、"ふくよかなハンバーグ"というよりは"ぎっちりとしたハンバーグ"という感じのもの。肉肉していてその食感が心地よい。皮がこんがりと焼かれた巨大な鶏肉とハンバーグを交互に囓りつつ、フォークで白い御飯をわしわしと食べる。途中から御飯に粗塩もぶっかけて食べちゃったりして。ガツンとした定食ものを食べるときに御飯に塩をかけるのはだんながやっていたことだけど、確かに妙に似合うのだ。「ガツンと定食喰ってるぞ〜!」という気分が盛り上がる。
猫舌を駆使してハフハフ言いながらおかずと御飯を平らげて、15分ほどで店を出た。

研究室に戻ってくると、何故か机の上に「ゆべし」がころんと置かれている。
「あ、それですね。研究会室にいっぱいあったんで、おひとつどうぞ。」
と教授が現れた。期せずしてデザート登場。ちょっと充実したお昼御飯になったのだった。

レタスのサラダ
鮭のホイル焼き
コーンスープ
御飯
ペールエール、麦茶

夕方、だんなの実家に息子を迎えに行ったところ、今日も色々貰ってきてしまった。
「大きな鮭あるの。食べる〜?」
「あ、丁度今晩のおかずの材料がなかったんでありがたいっすー」
「あらあら、じゃあ、お野菜はあるの〜?にんじんとか。」
「あー、野菜はけっこうあるけど、にんじんは昨日使い切ったところですー」
正直に申告して、わさわさと巨大な鮭の切り身やにんじん、これまた大きなさつまいもなどを貰ってきた。

鮭はホイル焼きにしてしまうことにする。ホイルを大きく切って適当に1人分に切った鮭を置き塩をして、玉ねぎとにんじん、いんげんやしいたけを一緒にくるむ。オーブンで20分ほど焼きまくる。
その間にさささとレタスのサラダを作り、コーンスープも作り、帰宅早々にセットした御飯が炊けたところで鮭も焼けた。すだちをギュッと絞りかけて、いただきます。

……で、私はどうやら空腹だったのだ。皿ごとオーブンに放り込んでいたホイル焼きをテーブルに置き、その皿を思い切り両手の指で掴んでしまった。「うひいぃぃぃぃぃぃ」と半泣きしながら蛇口の水に指を差し出し、耐えること数分。本当はもっと冷やさなきゃいけないんだろうけど、空腹に負けて食事を始めてしまうのだった。やれやれ。

9/22 (土)
「壁の穴」のパスタソースで、ミートソーススパゲッティ (夕御飯)
冷や奴
鮭と胡麻の混ぜ御飯
コーンスープ
抹茶入り玄米茶

連休初日、朝11時、起床。しょっぱなからやる気のない連休だ。
「鮭があるよー」
「混ぜ御飯にしよう!」
「ほいじゃ、鮭をこんがり焼いてねー」
「そうそう、胡麻油も垂らしてねー」
とだんなとわいわいやりながら朝飯とも昼飯ともつかないものを作る。

昨日お義母さんに貰った巨大な鮭の切り身の残りをグリルでこんがりと焼き、皮を取って骨を抜いてほぐしてから御飯と混ぜる。ついでに炒り胡麻と胡麻油を垂らして、香ばしい混ぜ御飯をたっぷり作る。昨夜の残りのスープは少々違和感だけどこれもテーブルに出し、ついでに冷や奴もテーブルへ。

だんなは、魚の皮はあまりお好きでないらしい。私は大好きだ。特に鮭の皮なんか香ばしくて皮の真裏は脂も乗っていて(←ギトギトとも言う)、捨てるのはあまりにもったいないような気がする。で、剥がした皮は再度こんがりグリルで焼いて、パリパリになったところを刻んで御飯の上に乗せて食べることにした。カリッカリに焼けた皮がまたたらまなく美味しく、何だか豪華な朝御飯になった。

「高円寺ナイルカレー」のチキンカレー
アイスカフェオレ

今日はホームセンターに行くのである。現在「居間の収納大改造」計画を実行中の私が「棚増やしたいしー、あそこをこうして、ここもこうしたいしー」とだんなにおつきあいいただいてベニヤ板などを買いに向かう。160cmくらいもある巨大な板も買い込んで、ヒーヒー言って帰ってきた頃にはちょっと疲れていた。腹も空いていた。

私はさっそく片付けに入り、だんなは「ほいじゃ、味噌ラーメンでもしようかねー、材料買ってくるねー」と家を出て行った。数分後には電話があって「やっぱりカレーライスにしない?買って帰るけどー」とのこと。ラーメンもカレーもどちらも嬉しい私は一も二もなく頷いて、そうして十数分後には発泡スチロールの容器に入ったカレーが3つ、だんなの手にぶらさがってやってきた。

近所には、ちょっと気になっていたカレー屋さん「高円寺ナイルカレー」がある。千葉に住んでいて「高円寺」とは大層謎で、高円寺に本店があるというわけでもないらしい。話では、こちらに移転する前に高円寺で商売していたからだとか。昼頃に前を通るとカレーの良い匂いが漂ってきて、ちょっと気になる店だった。テイクアウトカレーは800円くらい。コールスローもついてくる。

だんなはカツカレー、私はチキンカレー、息子はポークカレー。ルーの味はどれも同じで、ややサラッとしてはいるけどやたらと黒々としているカレーだった。溶けたような玉ねぎと、良く煮込まれた肉がころころと各自入っている。良く煮込まれたハヤシライスのような黒々さで、ほんのりと甘いカレーはインドカレーであるようであり欧風カレーであるようでもあり、ちょっと面白い味がする。第一印象は甘いのに、飲み込んだ後からはピリピリと僅かに辛さが喉の奥から広がっていく。スパイスの香りはそれほど強くはないけれど案外と豊かな風味で、「御近所のカレー屋さん」としてはすごく美味しいカレーだった。銀座あたりに老舗の洋食屋の味としてあっても、不思議じゃないレベルの味、というか。

やや甘めの味付けの、素朴な風情のコールスローサラダをシャリシャリ食べながら別容器に入っているカレーを御飯にだばだばかけて食べる。普通、ルーがちょっと物足りないくらいの量が常であるお店のカレーだけど、ここのは御飯が足りなくなるほどルーがたっぷり入っていた。
「炊飯器に、まだ御飯あるよあるよ」
と各自お代わりして、まただばだばと食べる。

だんなはすっかり気に入ってしまったみたいで、
「俺の中では一発で"好きな店"入り!」
と御満悦だった。「卵カレー」とか「海老フライカレー」なんてのもあるらしい。今度は中に入って食べてみよう。

ミートソーススパゲッティ
ポーターエール

昼御飯を食べたのは午後3時過ぎだったのである。その後、吊り棚を作ってみたり160cmの長さの板に黒いビニールシートを貼って加工したりと各自肉体労働に励む。6時を過ぎてやっと作業に目処がつき、気が付けば夕飯の時間なのにいまひとつお腹は空いてないのであった。

「な、なんか食べる〜?」
「そのへんでお寿司でも買ってくるとか」
「いやいや、簡単にパスタでもするとか」
と、食料庫を眺める。「壁の穴」のパック入りミートソースが発掘されたので、これを食すことにした。1人前ソースを2つ温め、茹でた太麺のスパゲティにはバターを絡めてソースをかける。

「壁の穴」のミートソースは、私のソウルフードである。小学生の頃、給食のない土曜日のお昼はかなりの頻度で缶詰の「壁の穴」ミートソースのスパゲッティが食卓に出たのだ。確か4人前ほども入っていた缶詰を1人でほとんど食べてしまって、何度も母に嘆かれた記憶がある。嘆くくらいなら買って来なきゃいいのに、それでも私が好物だからとその4人前の缶詰は何度も何度も開けられたのだった。
同じ名前の店のものではあるけれど、やっぱりあのときの味とは隨分違うように思う。トマトの酸味がちょっと強くて、昔は入っていなかった椎茸なんかも入っていた。不味くはないけれど、ちょっと甘めの素朴な味のあのミートソースが懐かしくなっちゃったりなんかして。

9/23 (日)
翠華樓(鶴見)の「小龍包」 (昼御飯)
モスバーガーの
 フレッシュバーガー
 フライドポテト
 山ぶどうスカッシュ

連休2日目、今朝は9時半起床。洗濯機を回し、ベランダの花に水をやり、朝御飯を食べたら早々におでかけしようということに。
「……"うどんですかい"?」
「カップ焼きそばとか」
「……ハンバーガーとか」
と朝御飯について算段した挙げ句、だんなが最寄りのモスバーガーで買ってきてくれることとなった。

リニューアルしたフレッシュバーガーと、オニオンリングも入ったフライドポテト。秋限定の山ぶどうスカッシュのセットにしてもらった。
レタスとトマトとハンバーグ。シーザーサラダのドレッシングが挟まるフレッシュバーガーは、どこが変わったのかいまひとつわからなかったけど相変わらず美味しかった。温かいバーガーを食し、ポテトをつまみ、今日は横浜へお出かけするのだ。

鶴見 翠華樓にて
 若鶏の醤油焼き
 蝦餃
 大根餅
 蒸しパン
 豚肉の角煮×4枚
 チャーシュー蒸しクレープ(腸粉)
 鉄板焼き餃子
 小龍包
 五目揚げ餃子
 蒸しカステラ
 カニチャーハン
 杏仁豆腐
 マンゴープリン×3
 生ビール×2
 オレンジジュース
 ……で親子3人9,600円也

蒲田のユザワヤでお買い物し、午後2時半を過ぎて鶴見駅にやってきた私たちの目当ては「翠華樓」。目下のところ、中華料理店の中で一番好きだと言っても過言ではない料理店だ。蝦餃や小龍包もさることながら、ここのマンゴープリンは私は日本一だと思っている。

「ホントに流行ってんのかなここ」
といつも不安にさせられる寂れた感じのドアをくぐり1フロアあがり、どんな時でも待たされることはなかった受付のところには、何組かの客が待っていた。前代未聞だ。
「お彼岸のお客様で混雑しておりまして、少々お待ちください」
と、たとえ飲茶半額セールをしていた時でさえ言われなかった「お待ち下さい」の声を聞いて、「よ、予約しておくべきだった……」と待つこと15分ほど。家族連れで大混雑している店内にめでたく入ることができた。もうお腹はペコペコだ。

喉が渇いて、とりあえずビール。いつも必ず頼む「蝦餃」「大根餅」「小龍包」「五目揚げ餃子(=咸水角)」の4点セットは当然注文し、更に角煮と蒸しパン(=花巻)、焼き餃子なども注文。「たまにはいつも頼まないもの食べたいし」と腸粉なども頼むことにした。

いつもはえらいスピードでやってくる料理群だけど、今日はさすがに時間がかかる。ビールを飲みつつ、つまみで出てきた南瓜の種をつまんで待つ。前菜の「若鶏の中国醤油焼き」が最初にやってきた。表面が茶色く艶やかに焼けた鶏肉だ。肉はふくふくで、表面は香ばしく、
「やっぱり美味しいっすよ!」
「何頼んでも美味しいっすよ!」
と感激しつつ箸を出しまくる。鶏肉を食べ終わる頃には、テーブルの上は蒸籠やお皿で占拠された。

歯ごたえが残るくらいの海老がざくざく入る蝦餃は今日もプリプリで、焦げ目のついた柔らかな大根餅は息子も交えて奪い合いつつ食べる。干し海老や干し貝柱がたっぷり入っているような、旨味の塊のような大根餅だ。どれもできたてのアツアツの料理はどれから手をつけて良いのか困ってしまうところだけど、続いて角煮を花巻にくるんで食べる。皮つきの豚の三枚肉はトロンと煮込まれていて、その煮汁はサラッとしていてあまりしつこくない。箸で肉をサクサクと切って花巻で挟み、横から煮汁が染み出てくるのをこぼさないようにしながら一気に囓る。ああ、極楽……。

ツルンプリンとした叉焼のあん入りの腸粉や、テーブルに出す時に鉄鍋の上に紹興酒をザッとかけてくれる焼き餃子、五香粉の香りが強い、ちょっと独特な咸水角。どれもこれも高くなく香港を彷彿とさせる味で、「んもう、美味しすぎー」「幸せすぎー」とくねくねしながら食べまくる。
そして、今日も完璧だった小龍包。皮をやぶらないようにレンゲの上にそれをそーっと乗せて、まずは皮の端をちょっとだけ破って中から出てきたスープをちゅるちゅるとちょっとだけ啜っておく。ハフハフとしながらスープと肉あんともちもちの皮を生姜酢と一緒に口にすると、アツアツやらもちもちやらチュルチュルやら、あれやこれやの味が一緒くたになって何とも幸せなのだった。

最後はチャーハンからマンゴープリンへの流れでシメ。二人で食べてたっぷりの量があるカニチャーハンは、スープと杏仁豆腐がついてくるセットで800円。豪華に蟹肉は入っているけど、卵と葱が入るごくごくシンプルな炒飯は米粒1つ1つがパラパラとしていてとても良い感じ。白菜と卵の入ったこれまたシンプルなスープも良い感じだ。

そして、マンゴープリンは何だかリニューアルしていた。プルンプリンとしたこれまでのものと食感が全く異なり、フルーチェに似た食感の柔らかいもの。マンゴーの果肉がざくざくと入る味はほとんど変わらず美味だったけど、私としてはこれまでのものの方が美味しかったような……。

今日もたらふく美味しく食べられた翠華樓だったけど、やっぱり混雑している時はあんまり来るもんじゃないかもしれないと思った。
入口で待つ時、レジの女性は常連客らしき老夫婦(←私たちより10分ほど後に来た)などにはしきりと「今は席そのものは空いていて御案内できるんですが、お料理をお出しするのに時間がかかってしまうのでもう少々ここでお待ちください」なんて言っているのに私たちには目もくれなかったり、チャーハンを食べた後に「デザート持ってきてください」と言ったら1分ほどで出されたマンゴープリンが「すみません、追加でもう1つ」の注文には10分ほども無反応だったり(←どうやら注文の出し方が間違っていたらしいし……)。
「まぁ忙しいだろうしね、しょうがないよね」
と思うところもあったけど、「それにしたって酷くないかい?」と感じるところもちょっとばかりあった。
……今度は空いているような時に行くことにしよう。

横浜そごうで買ってきた
 「たいめいけん」のミートコロッケ・メンチカツ・酢油キャベツ
 ねぎとろ巻き
モルツ、抹茶入り玄米茶

食後、横浜に出てぷらぷら。
横浜そごうの屋上ペットショップでフェレットとたわむれ、本屋を覗き、食料品売り場を散策して帰ってきた。
何故か横浜なのに「東京フェア」なんてコーナーで日本橋「たいめいけん」のコロッケとか買って帰ってきてるし。

帰宅すると午後8時過ぎ。午後4時半頃まで昼御飯を食べていたのでまだまだ空腹の時間は訪れそうになかった。
のんびりお風呂に入った後、遅い時間に夕御飯。ビールをグラスに注いで、ミートコロッケとメンチカツ、そして名物コールスローの「酢油キャベツ」。そして同じく食料品売り場で買ってきたねぎとろ巻きをつまんで、簡単な夕食を終わらせた。それでも何だかお腹いっぱいになっちゃうし。やっぱり昼御飯を食べ過ぎていたらしい……。