食欲魔人日記 99年6月 第3週
6/14 (月)
キッシュ
バナナとレーズンのカスタードデニッシュ
アイスカフェオレ

朝から暑い。5時に起きて寝ぼけつつ扇風機のスイッチを入れるようになると、夏だなぁと思うのだね。
今日の朝御飯は、昨日パークハイアットのパティスリーショップで購入してきたパンである。飲み物入れるだけの、超簡単朝食で私はらくちんだ。
デニッシュは160円、キッシュは250円もするだけあって、どちらもめさめさ美味しい。
デニッシュの生地はサックサクでこってりしたカスタードクリームが絡まってなんともシアワセな味わいだし、キッシュは分厚いベーコンたっぷり、ほうれん草もたっぷりの栄養たっぷり加減のもの。なんか朝から高カロリー。なんかシアワセ。

焼き肉丼
肉じゃが
ゆでほうれん草

午前中、ちょっとしたトラブルでばったばったとオシゴト。
昼休みも引き続き、トラブル対応でばったばったしながらオシゴト。
隙間に一息ついて弁当食べようと思ったら……箸が入っていなかった。何というバカ>自分
背中に哀愁を担ぎつつ、近所のコンビニに割り箸買いに行く。10膳入りで、128円。う〜悲しい。何が悲しゅうて10膳も箸を買わなければならないのか。嗚呼、何というバカ。
焼き肉弁当は、最後の手段の手抜き弁当。牛肉炒めて焼き肉のタレ絡め、御飯に乗せるだけ。

枝豆
肉じゃが
にらたま汁、御飯
ビール
ココナッツムース
アイスカフェオレ

日曜日に作り置きしていた肉じゃがをとりあえず片づける。
だんなの帰宅がやや遅かったので簡単に枝豆つまんで、ビール飲んで。
ちょっとへるしー?

……と思ったが、昨日パークハイアットで買ってきたケーキが残っていたりしたので、だんなと2人、子供が寝静まった後で食べる(ヒドイ?)
ここのケーキ、あまり甘くないケーキが多い昨今、くどくない程度にこってりと甘くてとても美味。ココナッツムースは底のメレンゲ状の台もほんのりココナッツ風味で、ムース部分は全面的にココナッツココナッツココナッツ状態。上にはホイップクリーム、頂上に削ったホワイトチョコレート。舌触り滑らかで、白一色のケーキは何というか、大人の味。

6/15 (火)
チョコ星人
牛乳

息子、微熱の発熱。
無理矢理保育園に持っていこうとも思うが、丁度私も頭痛くて喉痛くてだるくて(風邪か?)体調不良だったので今日はごろごろするのだと諦めて、休む。ああ、なんかまともに1週間会社行けてないぞ、復職早々。

9時すぎて、とりあえず何か食べなきゃなと棚を漁り、先日アメ横の投げ売りチョコ屋で買ってきた「チョコ星人」なる怪しげなスナックチョコを発掘。牛乳と食す。

棒棒鶏 with 千切りきゅうりとレタス
大根の紹興酒漬
海苔ふりかけ弁当

朝、まさか休むことになるとは思わず、今日もお弁当作成していたのであった。
んが、なんだか午前中からしていた吐き気が弁当食べてピークになり、せっかくの特製バンバンジー弁当は数十分後にトイレに消えた。下から排出されて消えるならまだしも、上から排出されて消えてしまうのは、非常に納得がいかない。いかないんだけど……何故こんなに具合が悪いのか。きゅぅ。

ジャージー牛のクリームパン
ざるそば
「桃とカルピス」ゼリー
びわ 3個

具合が悪くてごろごろしていたら、だんなが心配して夕方早目に帰ってきてくれた。
「甘くて、冷たくて、プルプルしてるもの食べたい」
と言ったら、近所のコンビニに言ってゼリー買ってきてくれた。しかも、なんかクリームパンとか持ってるし。
クリームパンはぐはぐ食ってる横で、そばも茹でてもらい、食べる。
「桃とカルピス」(せりあの好物♪)ゼリーも、食う。
具合、どこが悪いんだかという感じだが。
ああ、しかも、ビワまで。

6/16 (水)
ココナッツミルクゼリー

今日も朝からちと腹具合悪し。非常に不本意ながら、軽くゼリー食って出社。

木村屋ペストリーショップにて
 ポークシュープリーム サンドウィッチ
 バジルと大麦のクリームスープ
 アイスミルクコーヒー

本日は、やる気なしにて弁当作らず。
一人うきうきと外食に向かう……が、暑い。暑すぎる。
よろよろと炎天下を歩き、木村屋ペストリーショップに入る。12時過ぎるとほぼ満員で、カウンターのすみっこに座らせてもらう。
本日の注文は、「ポークシュープリーム」。写真入りメニューの説明には、
「自家製ローストポーク、アップルピクルス、ルシアンソース、ブルーチーズかクリームハバティをチョイスで……。」
と書いてある。今日はチョイスできなかった。まぁ良い。
これに、
「スープと、アイスミルクコーヒーもつけてね♪」
と注文。この店ではカフェオレをカフェオレと言わない。「ミルクコーヒー」と言う。良いじゃないか、ミルクコーヒー。
というわけで、メニューも何も見ず、「アイスミルクコーヒーね♪」と言えるのはツウの証拠なのだ(ほんまかいな)。

しばし待って、今日のスープは「バジルと大麦のクリームスープ」。
バジルの緑色は感じられない、ホワイトベージュの素朴なスープ。口に運ぶとふわぁ〜とバジルの香り。この暑い日に熱すぎるスープはイヤだけど、今日のスープはほわんと温かい程度。猫舌の私でも一気飲み出来そうな温度だ。中には柔らかく煮えている大麦。各種の豆もころころ入る。むむ、ここのスープは何故いかなるものでもこんなに旨いのか。
で、サンドイッチ。
何度目かの注文の、「ポークシュープリーム」。皿には2種類のサンドイッチ。
1つはローストポークとアップルピクルスが甘酸っぱい、サウザンアイランドドレッシングにも少し似た"ルシアンソース"に絡まれてパンにはさまれている。
もう1つは、やや厚めに切ったきゅうりとレタスが、同じくルシアンソースと一緒にパンの間へ。ピリリと舌に響くブルーチーズも入っている。
1組の横たえられたサンドイッチには、上にプラスチックの楊枝でパイナップルが1切れ止められている。
うう、なんかたまらない情景じゃ。
目の前の、臙脂色とオレンジが交互にはまる、懐かしくなっちゃうようなタイルの壁眺めながらサンドイッチを食す。具の1つ1つに手のかかっているサンドウィッチは相変わらずほのぼのとしながらも絶品の味だった。
最後に、ミルクコーヒーをごっついグラスでいただいて、お食事終了。

巻き鶏
えのきだけのクリーム煮
ごはん

帰宅すると、だんなの「遅くなるかも」の留守電が入っていた。
とりあえずえっさえっさと洗濯取り込み、えっさえっさと米を研ぎ、まぁいつ帰ってきても良いようにと鶏肉を薄く開いて、巻き鶏を作ることにする。周富徳だかのレシピだったが、本来八丁味噌と砂糖などで自分で作るたれを、思い切り甜麪醤で省略してすすめることとする。
薄くした鶏肉に甜麪醤を塗り、五香粉をぱらぱらとかけ、端からきっちり巻いて凧糸で縛る。酢と片栗粉と水飴を合わせたたれを塗りつつ、オーブンで30分焼く。
鶏肉が出来る直前に、先日マンゴプリンを作った時の残りのエバミルク使ってえのきだけのクリーム煮も作り、なんとなく夕飯完成。
どうやらだんなは帰って来られ無さそうだったので、息子と一緒にがつがつ食べる。

6/17 (木)
えのきだけのクリーム煮
びわ 1個
牛乳

だんなの帰宅、午前2時半すぎ。
だからか、今朝は全然起き上がれないようで、こっちも「しゃーないなー」と思い、弁当を作り、洗濯をし、息子に御飯食べさせた。
さすがに、そろそろ朝御飯食べてくれないと、出かける時間が迫ってきてるなー、と思い、
「朝御飯、ちゃんと食べられる?軽くにしとく?」
とだんなに声をかけると、
「あれ、どうしたのおゆきさん。会社行かないの?」
とねぼけたような声で言われる。

「行かないの?」ってなぁ。だったら私も寝てるよ。家事ものんびりやってるよ。
一緒に朝御飯食べようってんだから先に色々片づけて待ってるんじゃないかー。
だが、ここではまだ怒りもせず、
「昨日は仕事で大変だったのよ。怒っちゃいけない、怒っちゃいけない。」
と自分を必死になだめつつ、だんなの御飯を作る。レタスとポーチドエッグのえのきだけのクリーム煮かけ。

んが、さて、だんなのも出来たし、自分も一緒に食べよう〜、とせかせか動いている間に、だんなは「いただきます」とか言って先食べてるし。一緒に朝御飯食べたいと思った自分の思いはなんだったんだよ、んもー。用意されればそれで良いわけ?ああ〜ん?
気がつくと、8時を過ぎていて、そんなことしてる時間じゃなくなっていて、私は4個のびわのうち1個しか食べられず、会社に向かうのであった。
会社向かっていて、なんか無性に腹たってきた。なんで自分の飯もろくに食べられないじゃ。さっさと食べておけばよかった。むー(怒)
とりあえず悪いのはだんなに深夜まで残業させる職場なのよね……。

海苔ふりかけ御飯
巻き鶏
アスパラのマヨネーズ和え
大根の紹興酒漬
いぶりがっこ
 茶流彩彩 爽健美茶

午前中、「物品買入れ等競争入札参加資格審査内容変更届」と「建設工事等競争入札参加資格内容変更届」なるアイテムを手に入れるべく、大手町の東京都弘済会本部用紙販売所なるダンジョンへ向かう。このアイテムを使うことにより、特定の相手とのイベントが発生したとき、「入札」というコマンドが使えるようになるらしい。
さて、当該のビルはまさにダンジョンであった。
とりあえずビルの入り口までは到着し、何階かと持ってきた案内プリントを眺めていると、いきなり
「書類買いに来たんですか?」
とガードマンのおっちゃんに声をかけられた。肯くと、
「2階の左奥だけど……すごく分かりづらいところにあるから頑張ってね。ビル1周するつもりで歩けば見つかるから。」
とヒントをいただけた。なかなか手強いダンジョンらしい。

……って冗談は抜きにして、本当に大変なところにあった。エレベーター降りてから300mは歩いたぞ、私。
奥の奥の一番奥にあり、すわラスボスかと思ったら、年輩のおっちゃんが書類を売ってくれた。60ギル。もとい60円。
手強いミッションでありました。

さて、帰ってきてお弁当。
昨日の残りもの、ずっと前からの残りものなどで構成された、ひどく手抜きな弁当である。
ところで、巻き鶏は五香粉の八角の香りも豊かな、異国情緒溢れるものでした。なかなか美味。

冷や奴
水割り 2杯
ショット 1杯

今日もやっぱりだんなの帰りは遅かった。
私の望みは金でもなく名誉でも地位でもないのに、「朝と夜は一緒に御飯食べたいなぁ」というだけなのに、なんで願いは叶えられないのか。

明日予定されるM井さん訪問予定に合わせてエスニック料理の仕込みをしつつ、適当に息子の御飯(豆腐のお好み焼き、かぼちゃの甘煮)を作り、さて、自分はどうしようかと周囲を見る。
シンク周辺に放置されたままだった、先日インターネット懸賞で当たったまま放っておかれたウィスキー「膳」と目が合い、
「そうか!酒飲めばいーんじゃん!」
と非常にヤバい結論に達する。
酒飲みつつ、豆腐摘んで、息子にも御飯やりつつ親子へらへらしながら食事を済ます。
しかし、せりあは酒に強かった。甘党だけど酒も好き。いまいち酔っぱらわない。うーむ。もっと飲むか……(おいおい)

膳を空にする前に、早く帰れるようになるといいねぇ、だんな。へっへっへ(←よっぱらい)
そうそう、私はたらふく飲んだ後に、甘いものも平気で食べる。というか、食べたくなる。
以前、ビールをジョッキで2杯、ワイン2人で1本空けた後の食後にあんみつを喰った。旨かった。うう、書いていたら食べたくなってきた……(←現在進行形でよっぱらい)

6/18 (木)
巻き鶏
卵焼き
冷ややっこ
油揚げの味噌汁、御飯

なんとなーく、残り物やら、お弁当で作った残りやらを盛り合わせたら豪華になってしまった朝食。

海苔ふりかけ御飯
豚肉のピリ辛味噌炒め
醤油味の卵焼き
いぶりがっこ
 ほんのりさらり天然水 ももと洋なし

敬愛する小林カツ代の息子である小林ケンタロウという男がおり、私は実は彼のファンだったりする。
最初は料理の本などを出している彼を「何でぇ、親の七光りか」とバカにしていたものの、よく見ると、彼の作る料理もすっごく美味しそうで。基本はカツ代とほぼ同じだけど、完成品はダイナミックな男の手料理系になっている。中でも『ドーンと元気弁当』(文化出版局)に載っている弁当ときたら、肉ばっかで栄養バランス悪そうなくせにやたらと美味しそうな弁当が並んでいる。すっかり私のお気に入り。

というわけで、本日の弁当はケンタロウの弁当です。豚肉とにんじんとピーマンを味噌と味醂、酒と豆板醤で味付けしただけの炒め物。「醤油味のきいた卵焼きを一緒に!」などとあったので、そのとおりに卵焼きを作った。実は料理歴2年ちょいにして卵焼き、初調理。小さいフライパンで作ったので、見かけはオムレツもどきになったが、切ってみるとちゃんと層になっていた。おお、上手いじゃーん。えらいぞ自分。
しかし、初めて買ってみたUCCの天然水ジュース……確かに桃と洋梨で……美味しいんだけどちょっとすごいぞ、これ。

自家製 ベトナム風生春巻
タンドーリチキン
ポークのピリヤニライス
トムヤムクン
ビール
フィリニミックスのデザート

久々にM井さんが遊びに来るというので、昨夜より仕込みしつつ、盛大にエスニック料理パーティをする。
確か、先週の金曜日も同じようなものを喰っていたような気もするが、まぁそんなこたぁどーでも良い。
昨日のうちに

・生春巻用にバジルを摘む
・タンドーリチキンはマリネ液につけこむ
・ピリヤニライスの具を作り、混ぜるだけにしておく
・デザートは作って冷やしておく
・ビールグラスとビールを怠りなく冷やしておく

などの作業をしていたおかげで、本日の作業は
・米を研いでピリヤニライスの具を入れてスイッチオン
・タンドーリチキンはホイルに包んでオーブンへ放り込む
・豚と海老を茹で、生春巻の具を盛りつける。
・トムヤムクンを作成する
といった簡単なもので済んだ。

段三段階に入ったところでM井さんがやって来、だんなと息子も帰宅したので手早く片づけて早速宴会。
M井さんはエスニック料理初めてみたいで、
「はは〜、ライスペーパーって興味あったけど初めて食べます。」
「えええ!御飯にヨーグルト入ってるんですか!」
「トムヤムクンの酸味というのは……えええええ!?ライムジュースなんですかっ!」
などと驚愕の表情を繰り返し、美味しそうに生春巻3本とライス1膳とトムヤムクン2杯とタンドーリチキン4本を綺麗にたいらげた。余程美味しかったらしい。良かった良かった。
今日のデザートは初めて作成する、中近東のライスデザート。米とフルーツの入った甘い粉(フィリニミックス)を牛乳入れて温めて溶かし、冷やしたもの。フルーチェ状に固まったそれは、米のザラザラ感が多少あるものの濃厚な甘さでタンドーリチキンの口中大火事状態を冷ましてくれる。かなりイケた。うーん、これはまた作りたいぞ。

6/19 (土)
ピリヤニライスの卵のっけ
トムヤムクン
アイス烏龍茶

今日は、以前より「鰻の日」と決めていたのであった。
先週休みだったひょうたん屋は今日はやっているはずだ。
起きたのが10時頃で少々焦ったが、しかし朝食は昨日の残りをしっかりと食べ、家事を済ませて、私は一足先に図書館に寄る為に家を出る。外は大雨。
うぬぅ、負けてなるものか!
とチャリにまたがると、後輪は空気抜けてパンク状態。
うぬぅ、私の鰻にかける情熱を皆が邪魔しようとしている!許せん!
と必死こいて図書館へ行き、予約していた本を受け取る。『時間をかけない本格ごはん、ひとりぶん』(有元葉子 メディアファクトリー)と『笑ってる場合』(原田宗典 集英社)の2冊。どちらも新刊ほやほやで、ちょっと嬉しい。
駅前でだんなと息子と待ち合わせ、鰻に向けてれっつごー。

鰻重 特上
肝焼き

さぁ、念願の鰻だ!
行ったのは、大好きな大好きな「ひょうたん屋」。
確か、だんなと結婚する前に、デート中にあまりにも美味しそうな匂いをふりまいていた銀座の裏通りにあるこの店に引き寄せられ、喰ってみたら非常に旨かったという店だった。あれから何度も行ったけど、そういえば久しぶり。

鰻には、関東風と関西風がある。
関東風は背中から背開きにして割く。関西のは腹開き(武士の多い江戸では、腹から割くのは切腹を連想させてもってのほか、ということだったらしいんだな)。
そして、最大の違いが白焼きしてから「蒸す」かどうか。
関東風のは蒸す。関西風のは蒸さない。
私はずっと関東風のばかり食べていて、関西風のは食べたことなかったです。
このひょうたん屋は関西風。竹葉亭や宮川、登三松なんかのほっくりした柔らかい鰻と違って歯ごたえのある鰻で、ある意味下品な味かもしれない。身も蒸したのよりは固いし。
でも、そこが良いのだ。「鰻喰ってますうぅぅぅ!」という感じで、脂もじくじくとたっぷり出てきて、なんとも言えない。やっぱ鰻喰うならこうでなくっちゃいけませぬ。

しかも、この店は銀座にあるくせにやったら安い。並1200円(ランチのみ)、中1500円、上1800円、特上でも2200円。店のおばちゃん手製のぬか漬けと、吸い物つき。ちなみに頼めば出てくる肝焼きは1本300円。今日は給料日直後だったので、特上に肝焼きつけてかなりの御馳走。
プランタン近辺の裏通りに位置する店は、はっきり言って「小汚い」。古い建物なのでとにかく古びた印象があり、間口も狭く、30人入ればぎっちぎちという感じ。しかし、とても清潔。カウンターが油でぬめっていたことなんて、一度もないし。でも、女の子はこういう店、イヤかもしんないなぁ。いいんだけどなぁ。
あ、店の奥には小さな小さな3畳ほどの座敷もある。8人ほどで行くとここが占領出来る。かもしれない。ここも良い感じに古くてなごめる場所だ。

今日は開店後の初めての客だったようで、子供連れの我らは座敷に入れて貰えた。
子連れはそぐわないし、嫌がられるかと思ったけど、「ちっちゃい靴だねぇ、かわいいねぇ」などとおばちゃんが構ってくれ、店の兄ちゃんまで「おお、お父ちゃんそっくりだねぇ!」とか声かけてくる。しかも子供用のスプーンまで出してくれる。嬉しい。かなり嬉しい。
初めて食べる特上の鰻は、大きいやつが3本、重箱にはみ出るサイズで「でーん、でーん、ででーん!」と置いてあり、拝んでしまいたくなるような迫力だ。うう、いいなぁ特上。後に来た客に「特上は今日は無くなりました」なんて言っているのを聞くと、一層ありがたみが増してしまう。
今日の鰻も大変おいしうございました(お前は岸朝子か)。
たれの甘味辛味加減、御飯の染み具合、おばちゃん自家製の漬物とあいまって、非常にグゥでございます。
肝焼きも、ほどよく苦いオトナの味で、酒やビールが恋しくなる。
2人で喰って5000円。充実した昼御飯でありました。

R1/Fの
 ぱたーた!
 スモークサーモンの生春巻
茹で枝豆
牛タンのステーキ
焼き葱の豚スープ
御飯
ビール
マンゴプリン

銀座三越のR1/Fにて、先日買って美味しかった山田宏巳氏のポテトサラダ「ぱたーた!」を購入。ついでにウィンドーを見ると、新発売の「スモークサーモンの生春巻」と目が合ってしまった。昨日の夕飯は……生春巻だ。だが、目が合ってしまったものはしかたない。見るとマスタードマヨネーズソースなんて書いてあって、ますます美味しそうだった。1分の迷いもなく、購入。
そしておかずを求めて肉売場へ向かう。
当初、「焼き鳥でもすっかねー」と言っていたのが、「本日サービス品」に惹かれて牛肉コーナーを見ると、「ステーキ用牛タン」の文字が。また目が離せなくなってしまう。頭の中で「焼き鳥、牛タン、焼き鳥、牛タン、牛タン、牛タン」としばし思案した後、
「だんなー」
と声をかけると、速攻で今日の夕食は牛タンのステーキがメインとなる。分厚い塊が5つ入った、300g強の牛タン。ちょっと高いかな。でも滅多に見かけないような良い感じの牛タンだったし。牛タンと一緒に「角煮を作るの♪」とだんなが豚バラ肉の塊を購入。
次、野菜売場。牛タンには当然ビールで、生春巻もやっぱりビールで、そうなると当然枝豆なんかが側に添えてあると最高だったりするので、枝付き枝豆600円なりを購入。ついでに季節の茄子と、オランダ産のパプリカも購入。

というわけで、牛タンのステーキ。自分の舌より厚そうなステーキを、塩をきかせた網焼きで、わしわしと食べる。肉食獣なわたしたち。
スモークサーモンの生春巻は、既にエスニック料理でも何でもないような味だったけど、これもビールと合ってうまし。中身はあまり臭みのある野菜(しそとかニラとかバジルとか香菜とか)は入っておらず、かなりさっぱり味。なかなか。
スープは、帰宅後に角煮作成で豚バラ肉と格闘していただんなが、肉茹で汁で作成。バラ肉だけあって油ぎっとぎとになったらしく、さっぱりさせようと試行錯誤して焼き葱を入れることにしたらしい。胡麻油で葱をこんがりと炒め、豚スープの中へ。塩と胡麻ふって、さっぱり味。旨いぞ。だんなえらい!
デザートは新宿高野のマンゴプリン。先日、銀座松屋で発見したのに給料前で所持金1000円ちょっとで、海老買ったらプリンは1つも買えなくて、すごーく寂しい思いで帰ってきたのであった。だんなに訴えたら、買ってくれた。らっきっきー。

6/20 (日)
カスタードクリームデニッシュ
チョコデニッシュ
カフェオレ

字面で見ると、めちゃめちゃ甘そうな朝食だ。いや、実際甘かったんだけど。
昨日の外出中、johanで買ってきた朝ごパン。だんなはチョココロネとミートパイ、息子は食パン切ってフレンチトーストを焼いてやった。
わたくしの好きなパンは、
1. カスタードクリーム系 (クリームが乗ってるデニッシュが一番好き)
2. チョコ系 (練り込みよりも、チョコそのままが入ってるやつ。コロネよりはデニッシュが好ましい。) 3. マヨネーズ系 (マヨ&コーンが最高。次にマヨツナ、マヨ卵と続く。)
4. アップル系 (アップルパイが最高ですな。)
5. その他ふわふわ系
てーランキングです。どれもカロリー高そうね。あ、チーズ系もかなり好きです。ふがふが。

ういろう
麦茶

だんな、所用で外出。
昼過ぎて、息子と二人でういろうを食す。白と抹茶を美しく盛ったのに、抹茶が好みらしい息子に抹茶ういろうをことごとく奪われ、悲しく白ばかりを食べる。

ミルクレープ
アイスティー

でかけていただんなが義弟と共に帰宅。ドゥリエールのミルクレープをお土産に買ってきてくれたので、早速皆で食べる。
ミルクレープは、最近チョコクリーム入りの「ゼブラ」という種類もあるけど、私は毎度毎度大煩悶した挙げ句ノーマルミルクレープを食べてしまう。このクリームがね、甘くてミルクミルクしていてこってりしていてまったりしていてさっぱりしていて、やっぱしこれだと思うのだね。

豚の角煮
枝豆
ピーナッツ豆腐
茄子の味噌汁
御飯
ビール
敦賀の"大吟醸古酒"

土曜日、だんなが良い感じの豚バラ肉の600gの固まりを購入し、昨夜からいそいそと作っていた角煮が完成。
「今晩は、角煮で枝豆でビールでしょう♪おっと、残っていた日本酒も良いですねぇ」
と朝からグラスを冷やし始める。なんだかすっかり酒呑みモードである。

角煮は脂身にしっかり醤油と砂糖の味が染み込んで、脂そのものの甘さとあいまって、山田五郎垂涎の「ゼラチンですよぉ♪」的様相を呈している。だんな渾身の角煮はちょっと甘かったかど、辛めの古酒と合って良い感じ。
すっかりシアワセに酔っ払い、皿洗いまでだんなにやらせてしまった私であった。すまん。