食欲魔人日記 07年02月 第1週
2月1日 木曜日
久しぶりの、うな〜♪♪
「サンジェルマン」の
 レモンパイ
カフェオレ
いちご

昨夜、ものっすごくお腹が空いた状態で寄ってしまったパン屋さん。美味しそうに見えるのは、コロッケサンドとか焼きそばパンとかフィッシュフライ乗せパンとか、そんなものばっかりだ。

ついつい
「だんなはこれがお好き〜」
とフィッシュフライ乗せパンをトレイに乗せ、
「私はこれがお好き〜」
とレモンクリームを詰めたデニッシュをトレイに乗せ、
「僕はね、僕はね、これだぁ!」
と、息子もでっかいメロンパンと、ホイップクリームと苺がトッピングされたパンを指さしている。

あげくに
「3個食べたいけど、ダメだよねぇ?」
とか言っている息子。3個はいけません3個は。それは道を踏み外している。

本当は「ハイジの白パン」も買ってきてあったのだけれど、パンは1個で充分だねと、私とだんなはパン1個ずつ。息子も1個だけ食べて、「残りはおやつにする」と片づけていた。今日は急いで身支度してだんなと一緒に家を出る。今日は都心にお買い物(&飯)に行くのよー。

銀座 「ひょうたん屋」にて
 うな重(上) \1800

数週間前から、突然にビーズアクセサリー作りの道に踏み込んでしまった私。こういうアクセサリーが欲しいなぁ、と思っていたものがオークションサイトに手作り品として出ていて、まじまじと商品写真を見ていたら「これはもしかして、パーツさえあれば自分にも作れるものじゃない?」と。調べれば調べるほど欲しいものは作ることができそうな気がして、先日試しに比較的好みなもので簡単そうだったネックレスのパーツセットを買ってきて作ってみた。……よくできた。ばんざーい。

いいよいいよ、これいいよ、ということで、真面目に材料探しに向かったのが浅草橋。アクセサリー作りを趣味とする者にとっての聖地なのだそうで、安く品揃え豊富なお店がこれでもかとあるらしい。お店のマップを印刷して、スワロフスキー専門店や天然石専門店を眺めつつ、最後は貴和製作所でこれでもかとお買い物してきた。ヴィンテージスワロフスキーの雪の結晶パーツが買えて満足な私。

今日の外出の目的はだんなと一緒に銀行に行くことだったりしたので、昼間近になって急ぎ銀座に移動。無事に手続きを終えて、お昼はだんなにゴチになった。
「わざわざ銀行のために来てもらったんだし、奢るよ。鰻?三州屋で牡蛎フライ?」
と言われてしばし悩み、
「……高いほう?」
と、自分の心を正直に吐露してみる。そりゃ鰻でしょ、鰻にするかぁ……と、苦笑いしながら久しぶりの「ひょうたん屋」に向かった。

写真のように、表面がちょっとごわっとした、「柔らかさ、上品さ」はあまりないワイルドなこの店の鰻。蒸さずに焼かれた関西風のスタイルの鰻で、「上」を頼んでも1800円とお手軽な価格だ。お昼限定の「並」はたったの1200円。甘からず辛すぎずのタレはとても好みな味で、お店の自家製だろうお漬物もとても良い味。鰻重に使われるお米は、硬めに炊かれた魚沼産こしひかり(なのだそう)で、どこからどこまでも好みな感じの鰻屋さんなのだった。昔ながらの席の狭さだけが少々つらいのだけれど、銀行で用事を済ませた後のちょっと遅めのお昼だったのでお客さんの姿もまばら。

久しぶりの「ひょうたん屋」の鰻は、今日も実に実に実に実に美味しかった。ガシガシッとした鰻で、でも「固い」というわけではなく、適度な弾力と適度な歯ごたえ。箸でしっかりつまんで、ガブッと噛みつくことができる。箸を軽く入れただけで崩れたりということがない。炭火の良い香りが全面にまとわりついて、今日も隅々まで美味しい鰻だった。

それじゃあ俺は仕事に帰るからね、というだんなと銀座で分かれて、私は久しぶりの銀座を堪能。欲しいと思っていた春の新色のアイシャドーを買い(でも、新色のAが良いと思っていたところ、店員さんから「あなたの顔だったら絶対B!」と勧められ、それもそうだなと同じブランドのBを購入……)、ケーキとチョコを買い、色とりどりのビーズに春色の化粧品に美味しそうな甘いもの……と、マリーアントワネットな気分で帰宅した。でも今日のマリーアントワネット、ランチは鰻(もちろん悔いなし)。

鰺の干物とニラの和え物
イナダの胡麻まぶし焼き・茹でさやいんげん
海老のエスニック風ガーリック炒め
里芋と豚肉の炊き込みごはん
大根の味噌汁
ビール(フォスター)

「パティスリー ジャン・ミエ」の
 ショートケーキ
カフェオレ

今日はありものの野菜や魚介をなんとかしようということで、「メインディッシュが3品」という感じで同量くらいずつのおかずになった。鰺の干物はこんがり焼いてから油通ししたニラと和え、すり胡麻と醤油、味醂で味つけ。残っていたイナダのサクは、黒胡麻と白胡麻をまぶして、中心はレアの状態でこんがり焼いてスライスした。大きめのブラックタイガーは、殻つきのままたっぷりのにんにくと共に炒めて砂糖とナムプラー、たっぷりの粗挽き黒胡椒で味つけ。

で、御飯は以前から作ろうと思っていた里芋と豚肉の炊き込み御飯。皮を剥いて一口大にした里芋と角切りにした豚肉を米と一緒に炊きあげる。味付けは塩と薄口醤油とお酒。大根のシンプルな味噌汁も作り、ちょうど海老を炒めようというところでだんなが帰ってきた。

なんとなく、「殻つきの海老の殻をむしりとりつつわしわしと食べる」ということが懐かしかったので、卓上に手拭きタオルを出して手を汚しつつ殻を剥きつつ海老を食べる。もうちょっと味が強くても良かった気がするけれど、甘じょっぱい味の染みたガーリック風味の海老はなかなか良い感じ。そうそう、こういうのが食べたかったんだよー、と笑いつつ、だんなが買ってきてくれたビールで乾杯した。

食後は、パティスリー ジャン・ミエのショートケーキ(品名は「フランボワ」だか「フランソア」だか、そんな感じだった)。美味しいショートケーキが食べたいなぁと思って銀座三越を歩いたのだけれど、これ!と感じるものがなく、じゃあ松屋はどうだと移動してケーキ売り場をさんざん眺めて選んだ一品。私の目には、その2つのデパートのうちで一番美味しそうに映ったショートケーキがそのお店のものだった。

クリームはたっぷりめ、でもたっぷりなら良いというわけでなく、柔らかそうなスポンジと、できればたっぷりめの苺、苺以外のベリーや果物は必要なくて、シンプルなのに美味しそうなもの……と、いう感じで眺めて歩き、「そうそう、こういうのが私の理想!」と見つけたのがそのケーキだ。
「……と、そんな感じで選んだんだけどね、それで不二家と同レベルならごめんなさいということで……値段も倍とは言わないけどそれなりだったし」
と食後にテーブルへ。

このケーキ、「まいりました」というほどに美味しかった。甘すぎずくどすぎずの生クリームが好みな分量にたっぷりめ、スポンジ部分も上質な口当たりで、サンドされた苺もたっぷり、しかも甘くて美味しい。やや小ぶりのケーキだったけれど、ちゃんと食べ応えがある、ちゃんと甘いケーキで幸せだった。
「さすが奥さま!」
「お母さん、このショートケーキ美味しいねえぇぇぇ!」
と、夫息子からも絶賛を受け、ひと安心。

2月2日 金曜日
夜、バッテラ買いにチャリンコで
レーズンパン
ベーコンエッグ
牛乳

レーズンパンの買い置きがあったので、今日はそれをスライスして朝御飯。薄めにスライスして1人2枚、パンがあっさり味なので、久しぶりにベーコンエッグも作って添えた。

先日お義母さんに、「30分でできるのよ、朝とか便利よー」と、ポンテケージョの素をいただいて、それがすごく気になっているのだけれど、朝食の支度に30分かかっていると息子が遅刻してしまう。ポンテケージョのために、今度少しだけ早起きせねばと思いつつ、今日はやたらと冷え込む朝でもう全然無理ー。

タルタルソース添えレタスとトマトのトーストサンド
紅茶

冷蔵庫の中に、タルタルソースの残り(先日食べたチキン南蛮用)が入っていたのと目があって、「やばい、食べちゃわなきゃ」と。そのままサンドイッチにしても美味しそうだなと思いつつ、トーストした食パンにレタスと輪切りトマトを乗せた上からタルタルソースをたっぷりかけた。照り焼きチキンあたりをはさんだらすごい御馳走になりそうだったけれど、あいにく鶏の買い置きはなかったので野菜サンドということで。

ピクルスを入れず、玉ねぎと茹で卵をベースにした優しい味のタルタルソースだったので、サンドイッチにしても癖なく美味しく食べられる味。今回は、マヨネーズの他にケチャップ少量とビネガーと砂糖なんかを加えたタルタルソースだった。タルタルソースを舐めていると、フィッシュ&チップスが恋しくなる。

駅ビルで買ってきた
 ばってら
 鳥の唐揚げ・肉団子
菜の花のおひたし
大根の味噌汁
麦茶

今日の夕飯は中華炒め〜!と、息子の音楽教室が終わってから急ぎ野菜などを買って帰宅した。帰宅した途端にだんなから
「ごめん、今日遅くなる」
と連絡が。……あと1時間早く連絡貰いたかった……。

中華炒めはある程度の量になってしまうから息子と2人でつつくにはちと不向きだし、かといって簡単に作れるスパゲティの材料になりそうなものも手元にない。
「そういえば、駅ビルに入ってるお寿司屋さんで、ばってらのセールやってたなぁ……」
と思い出して、自転車かっとばしてもう一度駅前にお買い物に行ってきた。ちょうど7時を過ぎたところで、お総菜の大半が30%OFF、50%OFFになっている。ばってらを買い、息子用にはいなり寿司を買い、そしてお総菜屋さんで半額になっていた鶏唐揚げと肉団子のミニパックを買ってきた。

家に帰ってから
「……やっぱり青いものもなくちゃ」
と、買ってきたばかりの菜の花を茹でておひたしに。幸い昨夜の味噌汁も残っていたので、なんとなくこれで献立が整った。

「ああっ!肉団子だ!唐揚げだ!いなり寿司まで!!!!」
と、ダッシュで買い物してきた間、留守番をしていてくれた息子は、食卓を見てものっすごく嬉しそう。そんなに嬉しそうな顔をするなよ……とちょっとばかり複雑な心境になってしまいつつ、満面の笑みで肉団子に食らいつく息子を眺める。確かに我が家で肉団子作ることってあまりなかったなぁ……と思いつつ、あ、これだったら私の方がちょっとはマシな味の肉団子が作れるかしら?とも思いつつ。

で、私はばってらが大好き。というか、サバが大好き。刺身も好きだし塩焼きも好きだし酢締めももちろん大好きで、
「わーい、鯖よ鯖。嬉しいなぁ〜」
と、期せずして食べることになった「御馳走」に私もちょっと幸せだった。

夕食が至極簡単に済んだ分、食後に息子と一緒にWii Sports。ゲームは隨分上達してきて、自分がテニスや野球やボーリングの名手のような錯覚が味わえて良い感じ。

2月3日 土曜日
青椒肉絲。肉の下味はしっかりめ。
ポンテケージョ
ボローニャソーセージと目玉焼き
カフェオレ

昨夜は日付がとうに変わってから帰ってきただんな。今朝はさすがにぐーぐーと良く寝ている。私と息子でそうっと起きて、さすがに11時頃には起きてくるかなぁと、遅めの朝御飯(もはや昼御飯)の準備を始めた。時間もあることだしと、焼くのに25分かかるポンテケージョを作ってみることに。

ミックス生地に、水と卵とサラダ油を混ぜて軽くこね、10等分して180℃に余熱したオーブンで焼くだけ。ただし焼く時間は25分と、ちょっと長めだ。自家製パンならば12〜3分ほどで焼き上がるところなので、「ほんとに25分?ほんとに焦げない?」と戦々恐々説明書にあったとおりに焼いてみた。……ちゃんと焼けた。

ポンテケージョを焼きはじめても一向にだんなは起きてこないので、仕方なく「朝ですよー……」と起こして、焼き上がりに合わせてボローニャソーセージを炒め、目玉焼きも準備し、コーヒーも淹れる。今日はすごく良い天気で温かく、窓から日差しの入る中の食事になった。

ポンテケージョはブラジルのパン。本来はキャッサバ粉(キャッサバは、別名タピオカ)を使うのだそうで、日本では高価になってしまうキャッサバ粉の代わりにじゃがいもや白玉粉、片栗粉を使ってそれっぽくすることが多いのだとか。本当のポンテケージョを食べたことがないので、これが果たして「本当の味」なのかどうかはわからなかったけれど、粘るようなモチモチとした弾力のあるチーズ風味の小さなパンは、食べ応えもあるしハムや卵にも合うしで、楽しいものだった。1袋で10個焼けたところを、1人2〜3個ずつつまむ。

ピータン豆腐
菜の花のマヨネーズ和え カレー風味
ブリトロのお刺身
だんな特製 青椒肉絲
しめじと豆腐のスープ ベーコン入り
羽釜御飯
発泡酒(Draftone)

ビールの買い置きがもう全然ないよと、近所にふらりとお買い物。
「ブリトロが美味しそうだよ……」
と鮮魚ケースの前で立ち止まってみたり、
「明日は餃子かなぁ」
と白菜や皮を買ってみたり。で、たまには発泡酒にしようかとDraftoneを1ケース買って帰ってきた。

夕御飯は、数日前からの課題だった「青椒肉絲」。俺が作るよとだんなが一緒に台所に立ってくれたので、私は他のあれこれの用意をしてみた。スープは鶏ガラスープをベースに、しめじと豆腐を入れたもの。ベーコンも少し加えてみた。昨日も食べた菜の花は、今日は茹でてマヨネーズに少量カレー粉を加えたもので和えてみる。スープに使った豆腐の残りは、ピータン豆腐にした。

背後ではだんなが青椒肉絲用の豚肉に下味をつけている。
「やっぱりね、オイスターソースがね……」
なんて声が聞こえてきて、でかいオイスターソースの瓶が逆さに降られていた。……で、めでたく、肉にしっかり下味の染みた美味しい青椒肉絲が完成。調子に乗って買ってきたブリトロのお刺身も出したら、今日はなんだかすごい御馳走になった。

そして息子の前には納豆のパック。先日買ってきて食べた久しぶりの納豆が息子の心に直撃したらしく、以来毎日のように
「納豆買う?納豆いつ買う?」
とリクエストされている。今日はめでたく3パック入りのが90円弱だったので、買ってきてあげてみた。そんなに納豆好きだったのか……とびっくりしながら、食後には豆まき。ちゃんと「鬼は外、福は内」をしながら家の外と中に軽く豆をまいてみた。納豆も美味しいけど、節分の炒り豆も美味しいよね。

2月4日 日曜日
これが「タコスの王様」のタコス。可愛いです。
だんな特製炒飯
しめじと豆腐のスープ ベーコン入り
アイスプーアル茶

たまには炒飯食べたくない?そういえば冷蔵庫の中に、自家製煮豚の残りが入りっぱなしじゃなかったっけ?と、朝から冷蔵庫をがさがさと覗きこんでいる私とだんな。

「……あ、あったよ煮豚」
「……大丈夫そう?」
「んー……もう半分凍ってる感じだから……匂いはわかんない……」
「じゃあ、軽くチンしてさ、味見してください」
「……私が?」
「我が家で一番丈夫な胃腸の人が味見すると良いと思うんだよね?」
「……そりゃ私だ……」

火も通ってるし、かなり強めに味のついた肉だし、ほとんど凍っていたようなものだから大丈夫だろう……と、覚悟を決めて温めた煮豚の端っこをカットして口に入れたところ、全然大丈夫だった。そういう次第で、今朝は煮豚炒飯をだんなが作ってくれた。今日は昨日に続いての良い天気で、私は布団をベランダに干したり、色々と洗濯物を増やして洗濯機を往復してみたり。幸い昨夜の残りのスープもあり、あとは冷たいプーアル茶をポットにたっぷり用意した。

卵たっぷり葱たっぷり煮豚たっぷりの炒飯、量が多くて炒めるのは大変だっただろうに、見事な炒まりっぷりで、息子も私も大満足。今日は特に外出の予定もなく、だんなと2人で「太鼓の達人」で遊んだりしていた。どうせアーケード版の太鼓叩くなら、もうちょっとJ-POPの曲練習しようよ、なんでいつもアニメソングとかゲームの曲になっちゃうんだよ……と、ありえないミスなどにゲタゲタ笑いながら「さくらんぼ」を練習してみたり。

「タコスの王様」の
 タコス 2個
 ナチョス
発泡酒(DraftOne)

お昼御飯は、だんなが買ってきてくれた、駅前の「タコスの王様」のタコス。3個460円のチーズタコスを2パック(2パック買うと100円引きだそうで)と、230円のナチョス1パック。1個160円ほどの自家製タコスは、皮が「餃子よりちょっと大きめ」くらいのとても小ぶりなもの。私の知るタコスの炒め肉とはちょっと違う、ほんのり"焼き肉"っぽい親しみやすい味のする肉が一番下に入っている。レタスたっぷり、チーズもたっぷり。

「……お昼にタコス、いいね」
「ビールとかあると最高だよね」
と、昨日発泡酒を買ってきたことを良いことに、「これならビールより軽いし」とかなんとか理由をつけて、昼からお酒。

「タコスの王様」は、本当に小さなお店で、駅から徒歩1〜2分の線路沿いに位置しているのに今ひとつ人通りの多いところでもなく、大丈夫かなーと思っていたのだけれど、案外人気があるらしい。だんなが買ってきてくれた時も、前に2組ほどが並んでいたのだそうだ。学校帰りの高校生などが連れ立っておやつ代わりに食べたりもしているとか。おやつにタコスなんて、なんだか素敵だわ。

もやしのナムル
だんな特製焼き餃子
水餃子スープ(ハズレ入り)
羽釜御飯
発泡酒(DraftOne)

そして夕方からいそいそと準備し、今日は焼き餃子。包むのは私も参加するけれど、タネを作るのも焼くのもだんながやってくれるので、毎度のことながら「だんな特製」という感じ。今日の餃子は69個できた。皮は72枚分あったのだけれど、包んでみたら69個になったので、残りの皮が3枚。

「……けっこうできちゃったから、スープ餃子にもして食べよう」
「じゃあさ、残った皮も餃子型に包んで、スープに入れて"ハズレ"にしよう」
「……ハズレ餃子、悲しいね」
「悲しいから、1人1個ってことで。ちょうど3個できるし」

そんなくだらないことも画策しつつ、せっせと包んでバリバリ焼いてもりもり食べた。だんながタネを作ってくれている間に、私はもやしを茹でてナムルにして、水餃子用のスープも用意する。餃子には、どうしようもなくもやしが良く似合うと思う。「ノンオイル中華ドレッシング」とかをかけただけでも充分美味しいけど、ナムルにするのがやっぱり美味しい。

今日の息子は(いや、今日の息子)大変によく食べて、餃子も17個ほど食べていた。
「……あ、これハズレギョーザだ」
「ハズレ、けっこうすぐわかるね」
と、仲良く1人1個のハズレ餃子も味わいつつ、餃子大堪能の夜。お腹一杯。