食欲魔人日記 07年11月 第4週
11月19日 月曜日
えーと、今シーズン2回目?
「永楽製麺所」の肉まん
アイスプーアル茶

千葉そごうの地下には永楽製麺所のショップがあって、それはそれは重宝している(それほど頻繁に買い物しているわけではないと思うのだけれど、お店のおばちゃんに一家揃って顔を覚えられてしまっているっぽい……)のだけれど、
「ああ、この隣に551蓬莱のショップとかあっても、すごく幸せなのに」
と思ってしまう今日この頃。

永楽の麺は文句なしに美味しいし、お饅頭の類もかなり好きなのだけれど、いかんせんお値段がお安くないのだった。いや、551蓬莱の豚まんみたいにお手頃な価格(かつ値段相応以上に美味しい)肉まんというのが、存在しないのだった。3つで900円くらいしてしまう肉まんは、買うのになかなか勇気が要る。

「で、肉まん買ってきたんですよ」
昨日の買い物は留守番していて(というか外でお友達と遊んでいて)一緒には行っていなかった息子に報告したら、
「じゃあ今日の朝御飯。朝御飯は、肉まん!」
と速攻リクエストされてしまったので、昨日買ってきた肉まんで早速朝御飯。

皮に甘さはほとんどなく、でもしっとりとしたキャベツと玉ねぎたっぷりという風の肉あんはどこか551蓬莱の味を思い出させるものだったりして、最近何かと出番の多い永楽の肉まんなのだった。

豚味噌鍋
 (豚肉・白菜・長ねぎ・うどん)
ビール(ザ・プレミアム・モルツ〈黒〉)
焼酎ロック(焼きいも 黒瀬)

今日は素晴らしく寒く(12月並の気温だったとか)、そして週末に白菜がお安かった。そして今日は19日(ニクの日)で駅前の肉屋さんが特売日だった。
「月曜は豚味噌鍋にするのがよろしいでしょう」
という神の啓示だということで、今日は豚味噌鍋。豚肉を美味しく食べる鍋であることに間違いはないのだけれど、それ以上に「白菜を美味しく食べる鍋」であるような気がする豚味噌鍋。1/2玉ほどの分量の白菜を一気に食べられるのは鍋料理ならではで、今日もしこたま入れてみた。

バラの薄切りと、しゃぶしゃぶ用のロース肉を適当に交互に鍋に入れつつ、ビール飲み飲み焼酎飲み飲み。柔らかく煮えた葱のとろけるような甘さもたまらないけれど、柔らかく煮えた白菜の芯のやわやわとした食感とほのかな甘さもたまらない。刻んだ万能葱をひとつまみ散らしては七味唐辛子(うちの七味は京都の七味家一辺倒……山椒の香りが強くてあまり辛くなく、好みな風味)をぱっぱとかけて食べる。シメのうどんも皆で1玉ずつ食べる感じで3玉が消え失せ、今年は11月も半ばなのに豚味噌鍋頻度が高めな気がする。

11月20日 火曜日
豚続きですが、気にしない方向で
豚味噌うどん
麦茶

土鍋の中に、今回はちょっと多めの豚味噌鍋スープ。
「おじや……ちゅーより、うどんかな」
「うどんですかね」
と、今回はうどんを入れて朝御飯にしてしまうことにした。半端に残っていたしゃぶしゃぶ用の豚薄切り肉も入れて、煮えた白菜や葱もまだまだ残る具沢山めな味噌うどん。

何味かと言えばやっぱり「味噌味」に違いないのだけれど練り胡麻や酒粕の風味もかなり強いので、濃厚なのにあまり塩辛くはないというか、見た目ほど味噌味噌した感じはないというか、まぁとにかく何というか美味しい(結論がそれかい……)。3年ほど前までは、美味しいね美味しいねと食べていたのはもっぱら私とだんなの2人だったのだけれど、今は息子が諸手をあげて喜ぶようになってしまったので、これから豚味噌鍋頻度はますます高まりそうな予感。

お刺身の残りあれこれ
肉じゃが
とり豆腐
釜揚げしらす・自家製いくら
羽釜御飯
ビール(キリン一番搾りとれたてホップ)

「昨日豚食べたのに、冷蔵庫に豚肉しか入ってないってのは、どーよ……」
どうしようかなぁ魚でも買いに行こうかな、とり豆腐を作る予定ではあるんだよな、煮魚とかの方がメインのおかずはバランスが良いよね……と、冷蔵庫の肉庫の中を睨みつつ、考えた。でも、豚肉使ってしまいたいなぁ、そういえば"インカのめざめ"も残ってたんだったっけ?と、夕飯のメインディッシュは肉じゃがということにした。味噌味じゃないし、じゃがいもがメインみたいなもんだし、まぁ良いかなと。

週末の刺身の残りも半端にあったのでそれを出しつつ、肉じゃがととり豆腐の夕御飯。いつもどおりにスキレットで作った肉じゃがは、小ぶりのサイズの"インカのめざめ"をごろごろと入れてみた。煮つける前から果肉が黄色い、煮つければ更に黄色が映えるじゃがいもは、色だけ見るとさつまいもか栗のよう。ぽくぽくとした歯ごたえも、どこか栗に近いものがある。甘さも強め。実のところ、丸ごと蒸したり、あるいはローストチキンに添えたりするほうが似合いそうなじゃがいもだ。醤油と味醂で云々、という感じではないかもしれない。

とり豆腐は、春菊入りの鶏と豆腐入りのお吸い物(銀座の「三州屋」という魚介料理屋さんの名物料理だけれど、お店ではもみじおろしが添えられてくる)。
春菊は一緒に煮込んでしまうと鰹だしと鶏のスープの風味が春菊臭に上書きされてしまうので、別茹でしたものを最後に添えて出す。鶏からもだしが出るけれど、鰹節と昆布でしっかりだしを取る方が断然美味しいと思う。豚汁ほども手はかからないし、鶏肉と豆腐というなんということのない組み合わせの汁物だけれど、これが実に美味しい。春菊がまた素晴らしく良く似合う。

「おー、肉じゃがと、とり豆腐かぁ……」
今日もなんか豪華だねと、とり豆腐をよそった深鉢を傍らに、しらす御飯を口にしたり、大きなじゃがいもを口に運んだり。肉じゃがに少し火を通しすぎてしまった感があって、玉ねぎがすっかり煮溶けてしまったのが残念だったけれど、肉もじゃがいももホロホロと美味しく煮えて何よりだった。
昨日も寒かったけれど、今日もまた昨日に負けず劣らずの寒さ。そろそろストーブを本格的につけている。

11月21日 水曜日
一人豚祭り開催中……(誰か止めて……)
チーズトースト
ミルクティー
葡萄(巨峰)

愛用のカルピス特選バター、千葉のデパ地下の製菓材料コーナーで800円ほどで買えるのでそれを使っていたのだけれど、クリスマスを前にしてただでさえ品薄気味だった業務用バターが本格的に町から消えつつある模様。スーパーで売られている1200円ほどの箱入りのカルピス特選バターはまだ見かけることができるけれど、1.5倍もの価格のそのバターを買う勇気はなく、しばらくは大手メーカーのバターを使うか、あえていっそ輸入品のエシレバターでも使っちゃおうかなー……と思っている。

「そういうわけでね、バターが品薄ですよ、我が家の在庫もあまりないですよ」
「ん、僕、バタートーストね?」
「お話聞いてた?だからバターあまり使いたくないんだって。お母さんはチーズトーストにするんだって」
「でも僕、バタートーストね?」
息子のバタートーストブームは未だ収まる気配を見せず、厚切り食パンどうやって食べたい?と聞いたら即答で「バタートーストね」と返されたのだった。チーズにしておこうよ、チーズに。

で、私はチーズトースト、かたくなに主張した息子はバタートースト。卵もハムも食べたい気分じゃないねと、せめてもと少し甘くした紅茶に牛乳を多めに入れてみたりした。

牛乳はごくごく普通に手頃な価格で買えるのに、そして生クリームも特に品薄という感覚はないのに、バター(しかも業務用)だけが異様に品薄というのが不思議。バターに使用される生乳の価格が飲用や生クリーム加工用のものよりも安いために「飲用牛乳の消費減退に伴う減産調整」のしわ寄せが一気に来てしまったという話だけれど、だとしたら洋菓子屋さんやパン屋さんはしばらく大変な事になるのではないかしらと心配している。

水菜のサラダ
カツ丼
とり豆腐
麦茶

今日はだんな、飲み会。
ならば息子と2人で軽く外食にでも行こうかねと目論んでいたのだけれど、どうにもこうにも、今日の私は「カツ丼」が恋しくてたまらなかった。「トンカツ」ではなくて「カツ丼」。卵とカツのハーモニー、衣を囓るとじゅわっと甘じょっぱい汁が染み出てくるあの感じ。豚囓ってます、というあの感じ。

「まてまてまてまて、一昨日は豚味噌鍋だったし、昨日は肉じゃがだったじゃん」
なんで豚?なんで3日連続豚?なぜこうも連続して豚を食べたいの自分。

なんか、変な電波受信してるのかな自分、だんなの昼御飯がカツ丼だったとか?とだんなに濡れ衣を着せてみたりしつつ、でもどうにもこうにもカツ丼気分が収まらない。
「なんかお母さんねぇ、……カツ丼食べたい」
と呟くと、横で万歳して喜んでいる子供もいる。止める者は誰もいなかった。

というわけで、息子と2人の夕御飯は、カツ丼。明日の朝御パンを買いついでに、肉屋さんでトンカツ2枚買ってきた。玉ねぎと卵とカツ、味つけは醤油と味醂と酒で、いつもの感じのカツ丼を用意する。昨夜のとり豆腐も軽く温め、あとは簡単に玉ねぎやプチトマトを混ぜた水菜のサラダ、胡麻ドレッシング。

「僕ねぇ、いつのまにか、蟹クリームコロッケよりもトンカツの方が好きになっちゃってた」
「ふーん、奇遇ねぇ。お母さんは最初っからコロッケよりトンカツが好きよ」
んでもって、トンカツよりカツ丼が好きなんだなぁ……と、トンカツ及びカツ丼の魅力について語り合いながらの夕御飯。御飯は軽めによそったのだけれど、いかんせん買ってきたカツがかなりの大きさだったものだから、ものっすごく食べ応えのあるサイズのカツ丼になってしまった。私でもすっかりお腹一杯になってしまったそれを息子は綺麗に完食。最近の息子は「肉喰い」のDNAが目覚めつつあるらしい(お父さんとお母さんが2人して肉喰いだからねぇ……)。

11月22日 木曜日
豚祭りは終わったはずなのに、今度は肉祭り開催中(そろそろ魚を食べようよ)
「Krispy Kreme Doughnuts」のオリジナルグレーズド 2個
カフェオレ

昨夜、日付が変わった頃に買ってきただんなは、でっかいお土産袋を持っていた。白い地に緑のドットの模様のその箱は、Krispy Kreme Doughnutsのダース箱。息子は朝から狂喜乱舞だ。起きろ起きろと何度つついても起きなかったくせ、「クリスピークリームあるよ」と言った途端に跳ね起きたほどだった。いかにもなアメリカのコーヒーの味の、酸味少なめ苦み強めなコーヒーをだんなが淹れてくれたので、それを飲み飲み朝御飯。

「何個食べてもいい?」
「あー、いいですよー」
「どうぞ、喰えるだけ喰ってください」

息子のクリスピークリームドーナツの好きっぷりは本当に尋常じゃなく、今日も朝から5個平らげて登校した。確かにふわんふわんだし、甘さを考えなければ食べた気がしないドーナツだけれど、「甘さを考えない」というのは不可能なわけであって、かなりしっかりと強めに甘いのであって。私はやっぱり2個くらいで充分だった。

「あー、あれだ。クリスピークリーム大好きなんだけどさ、でもさ、私としては、ベニエ屋さんが日本に進出してくれるほうが嬉しい」
既に、ニューオーリンズのCafe Du Mondeはダスキンのバックアップで日本に進出しているのだけれど、いかんせん店舗数が多くない。

「やっぱさ、持ち帰りしにくいんじゃない?ベニエはさ」
「それ言ったら、クリスピークリームだって"HOT NOW"の時に買ってその場で食べるのが一番なわけじゃん」
「んー、でもドーナツは持ち帰りしやすいわけで。それでも」
クリスピークリームやドーナツプラントが日本に上陸しまくりつつあるなら、その勢いに乗ってニューオーリンズ名物ベニエももっと広まってくれると最高なのになと思いつつ、ベニエの甘さと大差ないかもしれないクリスピークリームを甘い甘いと食べているのだった。

稲毛「炭火焼肉 虎の子」にて
 キムチ盛り合わせ \546
 ナムル盛り合わせ \514
 サンチュ \409
 ユッケ \934
 ゲタカルビ \619
 ネギ塩カルビ \367
 カルビ \304
 ハラミ \514
 粗挽きウィンナー \409
 牛ホルモン3点盛 \619
 豚ホルモン \409
 にんにく \304
 韓国海苔 \157
 ライス(並) \262
 ネギ飯 \315
 冷麺(ハーフ) \399
 ワカメスープ(ハーフ) \210
 シークァーサーサワー \304
 生ビール 5×\304
……けっこう食べた、かも。

一人密かに地味に開催されていた「豚祭り」は昨夜終わったはずだった。今日もだんなは飲み会の予定が入っているそうで、息子と2人食べようと、ラム肉を少しばかり買ってきてあった。パプリカや玉ねぎ、じゃがいもあたりと一緒にカレー粉ベースで炒め物にして、ドライカレーのような感じで御飯に添えて食べようかなー、などと思っていた。

が、だんな、「飲み会無くなっちゃったー」と、あっさり早めの時間に帰宅。少しばかりのラム肉では夕飯に全然足りるはずもなく、さてどうしましょうお買い物行っておかず増やしましょうかと考え相談しているうちに「焼肉に行こう」ということになった。「豚祭り」は終わったはずだけど、「肉祭り」は全然終わってないらしかった。そもそもラム肉買ってる時点で肉祭り、終わってない。

向かったのは、一度行ってけっこう気に入ってしまった虎の子というお店。生中が1杯304円で飲めるのも嬉しければ、「上」じゃないカルビやホルモン類が手頃な値段なのも嬉しいところ。肉の質も悪くない。チェーン店ではないので、メニューの品揃えにいかにもな"こなれた感"もなく、色々と頑張っている感があちらこちらに漂っている。

まずはビールをいただきつつ、肉数皿とホルモン類、ナムルやキムチなどを注文した。前回は、市販のものっぽい味の焼肉のタレだったのだけれど、つい先日店長さんが変わったらしく、メニューが刷新し、タレを自家製にしたりなどの変更があったらしい。卓上には壷に入った辛口だれと甘口だれが置かれている。最近はすっかり、あれこれ味がついている肉よりは「もういっそ、塩だけで」という方が好きな感じなので、ホルモンなどは塩だけで食べていた。

牛ホルモン3点盛りはホルモン(テッチャン)、コプチャン、ハツの盛り合わせ。もっちりツヤツヤとした肉厚のコプチャンが実に美味しかった。白い身が七輪の上でキラキラと輝いて、カルビよりも高級な肉に見えてくるから不思議だ。このところ、普通の肉よりホルモンの方が実は好きなんじゃないかというほどにホルモンに惹かれているのだけれど、レバ刺しも置いているこのお店、ハツなども苦みや臭みが全くなくて美味しく食べられる。

「いやん、美味しいよ。ホルモン、すんごく美味しいよ」
「ホルモンって、ほんっと旨いよねぇ……」
息子は韓国海苔を添えた御飯を傍らに、カルビとソーセージを中心にもりもりと食べていたのだけれど、大人はもっぱらビールを傍らにホルモンを。

デザートにアイスクリームが食べたいねと、帰り道にコンビニでアイスを買って帰った。

11月23日 金曜日
タコスの王様の、タコス。美味しいよー。
「アンデルセン」の
 ツナフランス
 クリームパン
カフェオレ

今日の朝御飯はパン。しょっぱい系を3種類と、「なんだかクリームパンが恋しい」と問答無用で家族分3つ買ってきたクリームパン。ハムチーズパンとウィンナーロール、ツナフランスを「ハムチーズは多分息子、ウィンナーロールが多分だんな」と思って買ってきたところ、息子もだんなも目論み通りにそれを選んでいた。というわけで私がツナフランス。

フランスパン生地でツナペーストをくるみ、切り込みの入った生地部分にマヨネーズを絞ったパンなのだけれど、マヨネーズが微妙に物足りない感じ。
「マヨ足りないよマヨ。マイマヨ足していい?」
と冷蔵庫からマヨネーズ出してにょろにょろ絞って食べていたところ、
「まぁ、マヨラーよ、マヨラーだわ」
「お母さんが土方が好きだからってマヨラーになってるわ」
と夫と息子がこそこそニヤニヤ話している。違う、土方関係ない。

好きな声優が出ているからという大変不純な理由で見始めたアニメ「銀魂」に家族最近ハマッている今日この頃。見始めた直後に長編の「柳生編」なるものが始まっちゃったのも良くなかった(いや、良かった)。
「やっぱ土方さんでしょ。声とか関係なしとしても土方さんでしょ」
「えー、僕は沖田がカッコイイと思うなー」
「いやいや、俺は近藤さんがとても他人とは思えないな」
と一家揃って真選組メンバー(新選組に非ず)に肩入れして、なんだかんだで毎週楽しみになっちゃってるのだった。で、土方さんという人が強度のマヨラー。ツナフランスとは、多分関係ない。

「タコスの王様」の
 チーズタコス
 アボカドナチョス
ビール(Tiger)

だんな、今日は一日料理人モードらしい。
「日曜に友達ん家行くんだ、牛すじ煮て持っていこうかなーって思ってさー」
と意気揚揚とお買い物に出ていき、結局手頃な牛すじが見つからなくて豚バラの角煮にすることにしたようだ。角煮大根にしようかね、あと卵も入れて味つけ玉子にしよっか……と、楽しそうにお買い物してきた。
「たくさん煮たら、喰うでしょ?君たちも」
と、買ってきた豚バラ肉はよりにもよって2kgだ。業務用ですか、店でも開きますか、という分量だった。

ついでに昼御飯も買ってくるよと言い置いて出かけただんなは、「タコスの王様」でタコスを買ってきてくれた。駅近くの裏通りにあるお店で、テイクアウトが基本の小さな店だ。タコスやタコライス、ナチョスなどがあって、手頃な価格。自家製皮のタコスはかなり小さめなサイズで、皮の直径はおそらく12〜13cmくらいじゃないかなというところだ。3つ食べるくらいでちょうど良いような大きさということもあってか、3個セットにすると割引になる。で、3個セットのパックを2つ買えば、更に割り引きになる。

「年明け、1月一杯はお休みするって貼り紙があったよ。お店改装するんだってさ」
厨房広くして、チリビーンズとかも扱うようにするらしいよー……とだんなが報告してくれる中、ビニール袋に別添されたレタスを温かいタコスの上からバラバラかけて挟んで食べた。トマトベースの、甘くほのかにスパイシーなソースで炒められた肉と玉ねぎがとろけたチーズと共にトルティーヤの上に乗っている。レタスが別に添えられるのは、熱でしんなりしてしまわないようにとの配慮からだ。タコスと一緒にだんなが買ってきてくれたアボカドナチョスは、トマト入りの自家製アボカドディップが添えられているもので、これもまた自然な優しい味がしてとても好み。全体的に愛が感じられる料理ばかりで、だんなも私もこのお店が大好きなのだった。

1月一杯は閉まっているということだけれど、メニューも増えるみたいだしとても楽しみ。

早いもので、もう11月も下旬。昨日サンクスギビングデーも過ぎたということもあって、「じゃあそろそろクリスマスかなー」とツリーを出して飾りつけをした。大きなツリーを居間に出し、玄関にミニツリーやリースを飾る。普段は家の中であまり見ない赤や金の色がどどーんと出現してきて、ちょっとわくわく。

卵豆腐
ラム肉ともやし、ニラの炒め物
豚スープのかき玉汁
羽釜御飯
ビール(ザ・プレミアム・モルツ〈黒〉)

昨日の夕飯に当初予定していたラム肉に、追加のラム肉を少々買い足して炒め物に。もやしやニラ、赤ピーマンなどを加えて、だんながざざっと炒めてくれた。そして夕方から、我が家最大級の両手鍋で4本の豚バラブロックがぐらぐらと下茹でされつつある。

豚の茹で汁貰って良い?スープにするよーと、下茹でを終えた茹で汁を分けて貰って、かき玉汁を用意した。炒め物にもニラが入っているのだけれど、美味しくとれた濃厚なスープはかき玉汁とか似合いそうだなということで、ニラと人参をスープに加えて卵を溶き入れる。コンロでは大根の下茹でも進んでいて、台所近辺は全体的に鍋だらけ。炒め物がボリュームたっぷりにできあがりそうだったのを良いことに、あとは卵豆腐を出すだけの簡単な夕御飯にした。

いかにもなラムの香り(匂い、と言って良いくらいの)を堪能しつつ、月並みながらラムには本当にもやしとニラが良く似合う。ジンギスカンを考えるとキャベツも素晴らしく似合うけれど、味の主張はほとんどないもやしと、この上なく味の主張があるニラがそれぞれ似合うのが面白い。レシピをあれこれ見るとラムに香菜を添えるものも珍しくなく、「臭い肉には臭い野菜」という組み合わせは悪くないのかも。……でも、ラムと春菊とか、ラムと芹とかは、なんだかちょっと違う気がする。

11月24日 土曜日
ひっさしぶりのコールドストーン 簡単に買えました
だんな特製 角煮大根
卵御飯
豚スープのかき玉汁
アイスプーアル茶

だんなが昨夜楽しそうに煮込んでいた角煮大根が、なかなか美味しく出来たらしい。
「スープ残ってるし御飯もあるし、朝御飯はそんな感じですかね?」
とだんなに言ったら、キラキラした瞳で
「あとね、角煮大根も煮えてるよぉ〜♪」
と返された。ではお味見程度にねと、小皿に角煮と大根も盛りつけ、そんな感じの朝御飯。

数時間煮込んだ角煮と大根は、「もう少しだけ味が染みてる方が良いかな?」という感じではあったけれど、でも食感の方は非常に良い感じ。肉はぷるぷるやわやわだし、大根も適度に食感が残る具合でとても好み。美味しく煮えていた。
久しぶりの角煮は、だんながしっかり手間をかけてくれたもので、下茹でした塊肉を一口大に切った後、醤油と酢を絡めてから全面を焼きつけ、醤油と砂糖の味つけで煮込んだもの。中華料理の「東坡肉」の作り方だったのだけれど、焼きつけるという工程が肉の表面を適度に固めてくれ、香ばしくしてくれるようでとても美味しくできあがる。

丸ビル内「もつ福」にて
 レバカツ 4×\346
 酢もつ \451
 自家製厚揚げ \451
 串焼き(しろ・ぎあら・がつ) 各\199
 串焼き(つらみ) 3×\241
 串焼き(つくね) 2×\241
 もつ鍋(塩) 3×\1039
 もつ鍋(追加もつ) \619
 ちゃんぽん玉 2×\378
 生ビール 3×\619
 芋焼酎(影法師蔵) 3×\619
 黒糖焼酎 2×\588
 すだちサワー \451
4人で、そんな感じ。

丸ビル内「Cold Stone Creamery」にて
 ブレスレス ボストン クリームパイ

今日の夜は、お友達と飲み。大阪に引っ越してしまうことになった友人と、東京でモツ鍋でも囲いましょうかねということになって、何度か行ったことのあるもつ福を予約した。都内に何店舗か(新橋、浜松町、赤坂、丸の内)店を構えるモツ鍋屋で、そこそこ手頃な焼酎の価格、プリプリの美味しいモツ、辛さのあまりないシンプルな塩味の鍋とかが気に入っている。あ、あと、お一人様1本限定のレバカツも大好き。チゲ味、味噌味のモツ鍋もきっと美味しいのだろうなと思いつつ、もっぱらこの店の塩味鍋を堪能してしまうことが多い我が家なのだった。

午後少し早めに家を出て、秋葉原をぷらぷらと。剥き出しのデスクトップ用ハードディスクが家の中に転がっていたので専用のケースを買ってこなくちゃという目的があったのだけれど、もうひとつの目的はもやしもんマグネット。他所の案内でもう発売中みたいなことを目にしていたので、秋葉原ラジオ会館内にあるアンテナショップに寄ってみたのだった。初めて足を踏み入れたけれど、ラジオ会館、すごいね……。

残念ながらもやしもんマグネットは12月中旬発売ということで、その頃になったらまたここに来るか、あとはヴィレッジバンガードとかアニメイトとかそれっぽいところのガチャガチャを探さなければいけないらしい(どこもディープな場所だ……)のだけれど、でも、菌マグネット全種類欲しい……冷蔵庫とかにぺたぺた貼りたい。いっそ玄関ドアとかでも。

で、結局なんやかやで大荷物になってしまいつつ、東京駅に向かった。秋葉原もすごい人だったけれど、東京駅の混雑も相当なもの。ついでにとGranStaにも足を踏み入れてみたけれど、これまたものすごい混雑だった。酒だ酒だと覗いてみたはせがわ酒店はかなりステキな品揃え。

うわー、こんなお酒あるよあんなお酒あるよと涎垂らしながら売り場を右往左往して、結局「醸し人九平次 純米大吟醸 別誂」「梅乃宿 昭和57年度醸造 古酒」を買うことにした。梅乃宿は店頭で生酒と発泡性の軽い飲み口の「月うさぎ」(これも食前酒にちょうど良いような美味しいお酒だった)の試飲販売をしていたのだけれど、生酒もかなり好みな味で(しかも4合瓶が1000円ちょっとというお手頃価格だった)、これがこれだけ美味しいなら古酒はさぞかしと。他にも「江戸清」の肉まん買ってみたり丸ビルの地下でミートパイ買ってみたりしているうちに、たいそうな大荷物になってしまった。

そして空腹を癒すべく、ビール飲み飲み焼酎飲み飲みしながら皆でもつ鍋を堪能。レバカツも1人1本頼んだし(息子の分は要らないだろうと最初大人の人数分だけ注文したら、息子がえらい勢いで欲しがって息子の分も急遽追加することに)、あとはさっぱり味の酢モツとか、モツの串焼きも少しだけ。鍋は3人前を注文して、後からモツを追加してちゃんぽん麺で締めた。この店で鍋に使われるモツは、シロとハツとセンマイ。このお店に初めて来た時に、多分その時初めて間近で見たのだと思うセンマイの外見に当初すごく心が後ずさってしまっていたのだけれど(黒くてビラビラ……表面ぶちぶち……)、今は普通に食べられる。シロほどは美味しいと思わないけれど、コリコリとした食感もいかにも胃袋ですという風の風味も嫌いじゃない。……でも、「牛の胃袋」というよりは、一口大に切られたそれは「クモヒトデ」とかイソギンチャクとか、海洋生物ですと言われた方がしっくりくるような外見じゃないかとはいつも思ってしまう。

「やっぱり最強はチャンポン麺ね、チャンポン最強」
と、シメにしっかり2玉もらってツルツル平らげ、エレベーターでビルの地階に移動してアイスクリームのデザートを。

六本木あたりではいつ行ってもそれなりの行列ができている印象のあるアイスクリーム屋さん、Cold Stone Creamery。丸ビル店も今年の春頃にオープンしたのだけれど、この店はそれほど行列していなかった。5分くらい待って無事に買うことができて、私は「フレンチバニラアイスクリーム+スポンジケーキ+ホイップクリーム+チョコファッジ」という組み合わせの「ブレスレス ボストン クリームパイ」を頼んだ。アイスクリームにスポンジケーキやホイップクリームが混ぜられているなんて、どんなポイズンメニューですかという感じだ。アイスクリームのところどころにふわんとしたホイップクリームの食感、ふわふわのケーキの食感が感じられて、ハイカロリーなことこの上ない。しかもチョコ風味で幸せすぎる。

あー困った、このアイス超美味しいわー困ったわーと言いつつ、友人はミント味の鮮やかなエメラルドグリーンのアイスを、息子はマンゴーアイスにマンゴー果肉が混ざった全体的にマンゴーなアイスを、だんなはオレオクッキーやらチョコチップやらが混ぜられたクッキー&クリーム的なものをそれぞれ堪能。こんなに簡単に買えるなら、またちょくちょく食べたいなぁと思う。今度はぜひ「Create Your Own」で、「フレンチバニラアイスクリーム+キットカット+ホイップクリーム+チョコファッジ」とか「チーズケーキアイスクリーム+パイナップル+グラハムパイクラスト」とか、やってみたいかも。「スイートクリームアイスクリーム+ハチミツ」なんかも美味しそう……。

11月25日 日曜日
おいしく煮えましたー
「ユーハイム」の
 ミートパイ
 チョコデニッシュ
カフェオレ

銀座の本店で買う木村屋のあんぱんは格別に美味しいなぁとか、表参道のYOKU MOKUで買う焼き菓子は格別に美味しいなぁとか、そういうのは色々あるけれど、東京駅の丸ビルの地下で買うJUCHHEIM DIE MEISTER(ユーハイム・ディ・マイスター)のあれこれもまた格別だと思う。毎回訪れる度に、ショーケース内のビーフシチューやケーキ類にうっとりしているのだけれど、いつもの目当てはミートパイ。ここでないと買えないというわけでは無いようだけれど、丸ビルに用事がある度に買ってしまうミートパイなのだった。

フィリングは案外とあっさり味で、肉の他にゆで卵がたっぷり混ぜられているのが特徴かもしれない。しっとりと適度に柔らかく、でもベチョベチョした感じのない絶妙のフィリングがサクサクのパイに包まれていて、一見シンプルだし尾を引く後味があるというわけでもないのだけれど、なんというかしみじみ美味しいミートパイで私もだんなもこれが大好き。

昨日、ちょうど空きっ腹の時に買い物したせいもあって、ミートパイと併せて買ったのがよりにもよってチョコデニッシュで(パイ生地とデニッシュ生地って、一体どんな呪いですかという高カロリー……)、飲んだ翌日の朝御飯にしてはかなり重めな組み合わせになってしまったのだけれど、しっかりいただいてしまった。代わりに昼御飯は無しの方向で。

チョコデニッシュにはけっこうな分量のチョコがしっかり中央部分にくるまれていて、これもまた幸せだった。中身スカスカの、チョコ感が全然ないチョコデニッシュも時々見かける中、このチョコデニッシュはかなり嬉しい。いや、でもしかし、ミートパイと組み合わせるべきじゃなかったかもしれない。

春菊と油揚げのさっと煮
だんな特製 角煮大根 煮卵添え
わかめの味噌汁
羽釜御飯
焼き海苔
麦茶

だんな、本日は筋肉イベントにお出かけ。友人たちと友人宅で飲んで帰るという事だったので、息子と2人、かなり早めの夕御飯にした。
「まだ半分くらい鍋に残してあるから、おゆきさんたちも食べればいいよー」
と、自家製角煮をタッパーに詰めて出ていっただんなは、私と息子の分もきっちり角煮を(大根も、煮卵も)残して行ってくれていた。私は"休日は寝てばかりの一人じゃ何もできないお父さん"気分。その気分に甘えさせてもらって、今日は一日息子と交代でゲームしたり漫画読んだり自堕落な生活をしてみた。

夕飯は御飯炊いて味噌汁作って、野菜料理も一品つけようかと春菊を油揚げと一緒に薄口醤油加えただしで炊いてみただけ。角煮は温めるだけで良かったので、御飯を炊いている時間内で余裕で準備できる簡単夕御飯になった。

大根はすっかりいーい色だし、煮込まれた肉も適度に油っけが抜けて脂身はほろほろ、肉も中まで味が染みてとても良い具合。調味料の配合だけ見るとずいぶん甘味(砂糖)が多いような印象があるのだけれど、角煮の時はこのくらいちゃんと甘くて良いのだなと改めて思った。今日のおかずはあまり品数もないことだしと、いつもは「最初の一膳はふりかけも海苔も無しで食べなさい、ふりかけや海苔を添えたかったら二膳目から」というお約束になっている御飯の供を、今日は解禁して一膳目から焼き海苔添えてみたりして、あのゲームの攻略があーだ、あの漫画の続きはこーだ、などという話を息子としながらもりもり食べた。

昨日秋葉原でさんざん見本品をショーケース内などで見かけたダンボー
「あれ……ナニ?」
と息子が聞いてくるので
よつばと読みなさいよつばと。全巻あるから」
と返したのだけれど、まだ読む気はないらしい(ジャンプコミックスしか興味がないらしい……)。あと1週間もすれば多分居間の棚あたりに飾られることになるんだけどなー……と思いつつ。我が家にはディズニーキャラクターもミッフィーもスヌーピーもほとんど全くないくせに、そういう変なものだけは増えていく。どせいさんとか。