食欲魔人日記 01年09月 第1週
9/1 (土)
本日届いた山盛り野菜
「ベノア」のプレーンスコーン 生クリーム添え
アイスカフェオレ

何だか久しぶりに「涼しい」と思った朝だった。
朝8時半、週末にしては早い時間に目を覚まし、家中の窓を全開にして、ついでに寝室の窓も全開にして、もう一度寝る。……極楽ぅ〜。

だんなも起きて、息子も起きて、「では朝御飯どうしましょうか」と言っていたところに荷物が届いた。いつもお米を買っている秋田大潟村の花咲農園からの荷物だ。「いつも御愛顧ありがとう」の、中身は有機農法栽培の野菜のセットだった。
巨大な巨大な南瓜にキャベツ、小ぶりだけどすごく肉厚なピーマン、泥つきのにんじんとじゃがいも、でっかい玉ねぎにこれまた大きめのオクラ。山盛りの野菜はどれもいかにも新鮮そうでピカピカしている。形が微妙に不揃いだったりして、それもまた可愛いらしい。

「キャベツと……ピーマンだ」
「回鍋肉だな」
「……だな」
と今晩のメニューは回鍋肉に決定。「じゃがいも・玉ねぎ・にんじん」の組合せを見て「……カレー?」と思わなくもなかったが、カレーは先週末に作ったばかりだ。

山のような野菜に胸躍りつつ、そういえば残っていたよねと「ベノア」のマフィンとスコーンを取り出して朝御飯。私はプレーンのスコーン1個、だんなはバナナのマフィン1個、息子はチョコマフィン1個。あとはアイスカフェオレ。我が家にしては非常にささやかな朝食だった。

ベーコンといんげんの手打ちパスタ
カルピス

昨夜、「Cucina Tokionese Cozima」のレセプションパーティーのお土産で手打ちパスタを貰ってきた。有り難くも2人分。そりゃ当然急いで食べようよと、昼は塩味パスタ料理にすることにした。ベーコンといんげんを刻みにんにくたっぷりのオリーブ油でじくじく炒め、手打ちパスタは3分ほど茹でる。最後にベーコンの鍋で炒め合わせてできあがり。最後に上から胡椒を粗挽きでガーリガーリかけただけの、シンプルなパスタ。

乾麺とちょっと違う食感の、小麦の香りが漂ってくるようなもちもちした手打ちパスタは美味しかった。にんにくとベーコンの塩気とが良い感じに似合っていた。
今日は気温も低めで良い感じ。昼飯を食べたらお買い物に行こう。

「築地銀だこ」のたこ焼き
メロンソーダ

「パスタ2人前」という分量は、我ら家族で食うには少々少なかったようだ。何しろいつもは4人前、あるいは5人前茹でたりしているのだから。
「何だか余計にお腹が空いちゃった……」
と、買い物ついでに「銀だこ」のたこ焼きを食べることにした。1階のその店で買ったたこ焼き2パックを持って地下のフードコートまで下り、ジュースを買って座って食べる。

「築地銀だこ」は、"築地"には確か店舗がない。築地にほど近い東銀座にお店が出来たのも、確か何店舗もオープンしてからのことだ。東銀座のその店は会社から近く、何度も食べていた。会社を辞めて千葉に越して来たら、今度は自宅の近くに支店があった。「銀だこ」とはあまり縁が切れない。
受け取りの時に
「美味しく召し上がれますように」
という、聞いたら一瞬「?」と思ってしまうフレーズも各店共通のようだった。

油多めで焼かれるらしいたこ焼きは、表面がカリカリに焼けている。見事な球型のたこ焼きの中には大きなタコのかけらが入っていて、生地はふわふわと柔らかい。タレと青海苔と鰹節がかかったそれに、好みでつけてもらえるマヨネーズをぺたくたとなすりつけつつ、囓る。いわゆるたこ焼きとはちょっと違った味だけど、相変わらず美味しい。

豚バラ買ってビールも冷やして、今日は回鍋肉。

茹で枝豆
細切りきゅうり with マヨネーズ
回鍋肉
ニラ入りの豚スープ
御飯
モルツ、麦茶
メロンの自家製シャーベット

500gの塊の豚バラ肉を茹でてスライスするところから回鍋肉作りは始まる。刻みキャベツと刻みピーマンは一度油と塩を垂らした熱湯でさっとゆがき(本当は油に通すのが良いらしいけど、それだけのために揚げ油用意するのも面倒だし)、刻みにんにく刻み生姜、豆板醤(今日は豪華にXO醤使用)と一緒に全部をタレで炒め合わせる。醤油と甜麪醤、砂糖やオイスターソースを入れるタレは、もう3年以上も同じ調合だからさすがに覚えてしまった。

「3、2、1、1、1。1、1。少々、少々。」
ほとんど呪文だ。
上からスープ(大さじ3)、醤油(大さじ2)、砂糖と酒と甜麪醤(各大さじ1)、オイスターソースと胡麻油(各小さじ1)、塩胡椒(各少々)を指している。

「さんに、いちいちいち……」と頭の中で唱えると、次に何を入れるのかなんとなく思い出せるようになった。以上を混ぜ合わせておいて、炒めた肉野菜の上にジャッとかけて絡め合わせ、最後に水溶き片栗粉でとろみをつけたらできあがり。届いたばかりのキャベツにピーマン、香港で買ってきたXO醤使用、更に先日作ったチャーシューのタレを醤油代わりに入れたりして、何やら「特選素材」だらけの回鍋肉になった。

ビールを片手に回鍋肉や枝豆、きゅうりをつついて、続いて御飯茶碗を左手に持ち引き続き回鍋肉。バラ肉を茹でた茹で汁は半量を明日の昼飯用(明日の昼はとんこつラーメン予定……)に残し、半量には刻んだ茹で豚とニラを入れて塩味のスープに。全体的に豚肉の味にまみれた夕食だったけど、だんなは御飯を3膳食べ、私も2膳食べ、すっかり「回鍋肉、ありがとう!」という心持ちになったのだった。

そして、夕食の準備中、台所の床でウィンウィンと動きまくっていたアイスクリームメーカーの中身が食後のデザート。
お義母さんに貰った巨大なメロンが熟しすぎて、昨夜半分食べたは良かったけど今日には何やら柔らかで怪しげな物体へと変化を遂げつつあったので、フードプロセッサーでジュースにしてみたのだ。どうせなら、とアイスクリームメーカーも引きずり出して「メロン果汁100%」のシャーベットにしてみた。くどいほどの甘さの熟したメロンの味も、冷たく凍らせると程良くさっぱりした感じになった。うむ、タカノのデザートに負けてないぞ。めでたい。

9/2 (日)
安楽亭(稲毛)にて「石焼きユッケビビンバ」 (夕御飯)
だんな特製ホットドッグ
アイスティー

午前10時起床。起床した途端、目の前の本棚が目に入り、突如猛烈に本の整理をしたくなってきてしまった。私の片づけ欲だの掃除欲だのはいつも突然に発症する。
「あああ、気になる気になる……」
と、買ったまま居間に積んでいた書籍を本棚に整理して並べ、あちらこちらをバタバタと片づけまくっている間にだんながホットドッグを作ってくれた。いつも通りの、カレー風味の炒めキャベツ入りバターたっぷりのチーズ乗せホットドッグ。

食事の準備を全くすることなく、他の作業に熱中していて、
「御飯できたよーん」
などと言われるのはとてもとても嬉しい。しかもそれが美味しかったりするともう最高に嬉しい。

今日のホットドッグも相変わらず美味しかった。思わず息子の残したやつを「あ、そう、いらないの〜♪」とだんなに分けもせず食べてしまったくらいだから。

インスタント熊本ラーメン
麦茶
巨峰

先日九州出張に行っただんなの土産に、インスタントの熊本ラーメンがあった。2〜3分茹でれば良い麺と、とんこつの濃縮スープ、胡麻油の小袋と、更に味付け卵とチャーシュー、薄切りにんにくの具までそれぞれ袋入りでついてきている。麺を茹でるための湯を沸かし、スープを薄めるための湯は昨夜とっておいた豚肉の茹で汁を使用し、更に
「絶対"なんか違う"と思うけど、入れたいから入れちゃう〜♪」
と"シャキッとコーン"の缶詰を開けた。とんこつラーメンにコーンは違うだろう、と思うけど、ラーメンに入れるコーンはどうにもめちゃめちゃ美味しくていけない。

ちょっとばかりケダモノ臭さも漂う、こってりして案外と美味しいとんこつスープに縮れのない黄色い麺、卵やチャーシューはかなり安っぽい味ではあったけど、なかなか美味しいラーメンだった。「ラーメンの隙間にコーン」というより「コーンの隙間にラーメン」という状況になっている山盛りコーンも良い感じ。

稲毛 安楽亭にて
 ファミリーセット(タン・カルビ・野菜)
 ねぎ上タン塩
 にんにく焼き
 サンチュ
 ライス
 ミニビビンバ
 石焼きユッケビビンバ
 コムタンクッパ
 生ビール×2
 あんずサワー
 コカコーラ
 ……を家族3人で食べる。
不二家の
 チョコレートパフェ
 アイスティー(L'EPICIERのペニンシュラ)

確か昨日立てた予定では、今日は
「サンマでも焼いてさー、冷や奴で軽く和食な夕飯……」
という予定だった筈だ。

だが、全体的にダラダラダラダラと過ごしていた日曜の午後、私もだんなも激しくやる気が無くなってしまった。
「……外に食べに、行く?」
「焼き肉……とか?」
「そういえば先週頃、焼き肉屋の割引広告が届いてたぞー」
とガサガサとチェーン店「安楽亭」のチラシを発掘。

先日発売されていた『Hanako』を眺めていて、焼き肉熱が高まっていた私たち。その中の記事によると、店内が妙に小洒落ていてメニューもちょっと面白い「牛角」は「焼き肉界のスターバックス」であり、「安楽亭」は「焼き肉界のドトール」なんだとか。私は安楽亭は初体験だ。
「ふーん、ドトールなのか、ふーん……」
と妙な偏見を抱きつつ歩いて数分のその店に行ってみることにした。

ベンチシートの4人席が多い、ファミレスチックな内装の焼き肉屋だ。1皿290円というメニューが多くあったり、おっちゃんやおばちゃんなどのお客も多く、「ドトールって、わかるような気がする……」という感じ。
割引券が利用できる「ファミリーセット」なるものを注文。タンやカルビ、ロース、野菜のセットだ。ロースはカルビにも変更できる。勿論ビールも。そして勿論サンチュも注文。明日は月曜日、ということも考えず「にんにく焼き」も注文。更に「ねぎ上タン塩」も。テーブルはあっという間にいっぱいになった。

山盛り葱つきのタンは薄めではあるけど柔らかで悪くなく、「いかにも安めの牛バラ肉です」てな外見の山盛りカルビもそんなに悪いもんじゃなかった。サンチュに、サンチュに添えられてきた大根やにんじんやきゅうりの細切りを乗せ、サンチュ味噌をつけ、白い御飯を少々乗せて焼きたての肉を巻いて食べる。肉は薄くて小さいので「2枚巻き〜♪」なんて遊んでみたり。

いつもはタンと少しのビビンバくらいしか食べない息子は珍しく、「おにく、ちょーだい!おにく!」とカルビを食べまくっていて楽しそうだった。3歳児は焼き肉屋を堪能している模様だ。

ユッケがどかんと乗った生卵入りの石焼きビビンバも堪能し、アルコールも充分摂取し、すっかり御機嫌になって店を後に。
「ややや、ドーナツが100円セール中〜♪」
とミスドでドーナツを購入し、
「あらら、ひまわりが100円で売られてる〜♪」
と閉店間際の花屋で切り花のひまわりを購入し、
「おやおや、不二家でもケーキのセールをやってるぞ〜♪」
とプリンや小さなグラス入りのパフェをも購入して帰ってきた。
焼き肉屋でデザートは食ってこなかったので、家でテレビなぞ見ながら不二家のデザート。

カスタードクリームとチョコクリームが詰められたチョコレートパフェは、ハート形の小さなパイ菓子とバナナとホイップクリームが飾りについていた。
アイスにして入れたお茶は「ペニンシュラ」という名のL'EPICIERのブレンドティー。もう5年以上もこのお店の紅茶を買いまくっているけど、目下のところ一番気に入っているお茶がこれかもしれない。「中国の半発酵茶に焙じ茶をブレンドし、オレンジで香りづけ」というこのお茶は紅茶というよりは「柑橘系の香りがする日本茶」という感じでホットにしてもアイスにしても妙に美味しい。香港の有名ホテルとどんな関係があるのかは謎だけど、毎年夏には大量消費するお茶なのだった。氷をみっちり詰めたポットに濃いめに入れたお茶を一気に注ぎ、たっぷり作ったアイスティーを皆でお代わりしまくりつつ、飲む。アルコールもすっきり抜けて、良い感じ〜♪

9/3 (月)
食パンとカチョカヴァロのオーブン焼き (昼御飯)
ミスタードーナツの
 シュガーツイスト
 ゴールデンチョコレート
アイスカフェオレ

昨日、「全品100円キャンペーン」中のミスタードーナツでドーナツを各種買ってきた。私の好きそうなもの(オールドファッションとかバタークランチとか)は、大抵そういう時でも余っている。対して、だんなの好きなもの(エンゼルクリームだとかエビグラタンパイだとか)は、まず残っていないのであった。私の好みは一般的でないのだろうか。嬉しいけどちょっと悲しい。

というわけで、今日はゴールデンチョコレートにシュガーツイスト。長細くねじったタイプの砂糖まぶしドーナツと、チョコ生地にバター風味粒々をまぶしたドーナツ。どっちも私の好物で、それはやっぱり嬉しかった。

食パンとカチョカヴァロのオーブン焼き
アイスカフェオレ

朝から微妙に風邪気味な私。一気に涼しくなってきたこの数日、布団もかけずに腹を出して寝ていたのがまずかったらしい。

「あったかいものが食べたいぞー」
と、冷蔵庫から残り物のパンを発掘した。トーストにして食べるにも、ちょっとばかり水分が抜けきっていてパサパサすぎるような薄い食パン1枚だ。残り少なくなったチーズ"カチョカヴァロ"も発掘した。そういえばイタリア料理の本で見た、簡単かつ美味しそうな料理がある。
「今こそ実行するとき〜♪」
と思い出しつつやってみることにした。

ココットケースに四角く切ったパンとチーズを重ねつつ詰め込む。確かバゲットとモッツァレラチーズでやるものだったような気もするけど、気にしないことにする。パンとチーズを詰めた器をオーブンに放り込んでこんがりと焼き、その間に小鍋に生クリーム少々を温める。生クリームには刻んだアンチョビ1枚を放り込み、フツフツと煮立ったところで焼けたパンの上からぶっかける。チーズと生クリームでお菓子のようでもあるけれど、アンチョビの塩気があるから「おやつ」という感じでもない。

溶けたチーズがかかり、生クリームで適度に水気が加わり、アンチョビの塩気があるパンは想像していたより隨分と美味しかった。パングラタンとちょっと似ている感じだろうか。ゆで卵とかハムとか入れたりしたら、もはや別の料理になってしまうような気がするけどそれもまた美味しそうだ。
……そいでもって、やっぱりモッツァレラチーズを使うともっと美味しいかもしれない。今度はモッツァレラチーズでチャ〜レンジ。

京樽の
 パックにぎり
 赤飯おむすび
ほうじ茶

出勤する前、具合が悪かった私を見ていただんなが
「大丈夫〜?お寿司でも買って帰ろうか〜?」
と心配する電話を、夕方よこしてくれた。もう充分動けるくらいではあったけど、お言葉に甘えて寿司を買ってきてもらうことにする。丁度、魚を食べたいと思っていたところだったし。

マグロやねぎとろ、イクラや帆立の入った12個ほどの握りのパックと、私の大好物の赤飯のおむすび。買ってきて貰ったそれを熱いほうじ茶を入れて飲みつつ食べる。
サーモンや卵、タコやイカ。この近辺で購入するには「京樽」はかなり美味しい部類の店だ。それなりに、美味しい。

9/4 (火)
「おじや」でも「ぞうすい」でもなく、
「南瓜の生姜風味リゾット」のつもり……
(ちょっと失敗……)(夕御飯)
うどんですかい
冷茶

我が家の朝は、7時丁度にタイマーセットしてあるNHKニュースが流れ出し、7時20分に貰いもののケンケン目覚まし時計が「シーッシシシシシッ」と笑い出すことで始まる。んが、今朝はケンケンが笑ってくれない。笑ってくれなきゃ、起きられない。
どうやら昨夜に目覚ましをセットするのを忘れていたようで、一家揃ってNHKニュースの音声を聞きつつも目覚めることなく朝寝坊してしまうこととなった。

「おゆきさーん、もう40分だよ、40分。」
のだんなの声に慌てて飛び起き、とりあえずは洗濯機を回し、「朝御飯準備するヒマもないじゃん!」と、とりあえず湯を沸かす。こういう時、JAL製「うどんですかい」は救世主のように輝いて見える。3分で食べられる、なかなか美味しいインスタントうどん。ネーミングはどことなくやる気を喪失させる、気の抜けた商品名のような気がしないでもないけれど、油揚げがたっぷりはいった和風味のうどんはやはり美味しい。例えば1年間海外勤務に行くなどという事態が勃発したとき、その帰国のJAL便機内にて「うどんですかい」が出てきた日には「日本の味ぃぃぃぃぃぃぃ」と男泣きに泣いてしまうこと、想像に難くない(←特にだんなが)。

1人1個の小型カップ麺をすすり、バタバタと急ぎまくって出勤の今日。

田町 町田や にて
 暁セット(鶏そぼろご飯、そば(かけorもり)、サラダ)

今日はお仕事。
「ひさしぶりに学食だ〜♪」
とほてほてと大学学食に向かってみると、「9月25日から営業します」などという張り紙が。がーん、8月半ば頃、営業再開していた筈だったのに。
気分はすっかり「定食」という感じになっていたので、「……じゃ、大戸屋だ……」と、大学前のチェーン定食屋に向かう。こちらは12時過ぎて長蛇の列。がががーん。

ミスドも混雑、モスバーガーも昨今の割引キャンペーンで混雑、空は今にも雨が降ってきそうで遠出する気もいまいち起こらず、道並びにある蕎麦屋に入ることにした。近隣のサラリーマンがちらちらと入るような、小さな「町の蕎麦屋」という感じの店だ。

「暁セット」なるものは、鶏そぼろご飯と蕎麦がセットになっている。サラダもついて850円。1200円の天ざるにしようかどうしようかしばし悩んで、天ざるは断念した。
蕎麦屋の丼ものというのは妙に美味しい。大体が甘めの割り下で、カツ丼も天丼も甘めの味付けのことが多いけど、それが妙に美味しい。この店のそぼろご飯も、かなり甘めに炒られたそぼろがたっぷりとご飯の上にひかれていた。照り焼きの鶏も2切れ。ハーフサイズくらいの小さなざるそばもついてくる。そば湯も出る。4人がけの席が4つしかない店内は「相席あたりまえ」で、私の向かいには1人客のサラリーマンが「冷やしきつねうどん」を食べていた。レジにはおばあちゃんがちんまりと座っており、上方に設置されたテレビを眺めている。テレビから流れる声は……みのもんた。

「ガンにならない食べ方が、あったんですよっ奥さんっ!」
なんて声を聞きながら甘いご飯をかきこみ、こちらは甘みの少ないつけ汁に蕎麦を浸しつつ食べる。
「炭水化物ばっかり!これ、良くないんですっ!」
……うわぁ、私の食べ物、炭水化物だらけ……。

南瓜の生姜風味リゾット
鮭のバター醤油焼き & おくらといんげん
モルツ

息子をだんなの実家に迎えに行き、茶など御馳走になって帰宅すると7時を過ぎていた。だんなは遅いらしい。
適当に済ませたいところだけど、食べてしまわなきゃいけない食材が各種冷蔵庫に詰まっているのでリゾットを作ることにした。これならご飯が炊けるのを待つよりも早くご飯が食べられる。

バターでみじん切り玉ねぎを炒め、米も炒める。米が透明になってきたところで白ワインを少量注ぎ、アルコール分を飛ばしてから温めておいたコンソメスープ(←顆粒のを湯に溶かしただけ)をじょばじょばと"ひたひた"の状態になるまで注ぎ入れる。それからは、常に"ひたひた"になるように熱いコンソメを適宜足しつつ、12〜13分ほどかけて米を炊いていく。パスタのようにアルデンテの状態に炊けたら完成。

南瓜は、米と一緒に角切りのやつを煮ていき、更にピューレにしたやつも最後の方で加える。火を止めたら風味づけにバターを落とし、生姜の絞り汁もたっぷり垂らしたらできあがり。バターと南瓜に生姜の風味が加わった、ちょっと面白いリゾットはどこかの本で見たものだった。アルデンテの状態で火を止めたら、思い切り水っぽくなってしまった。まだまだリゾット道の道は険しい。

リゾットを作る間にフライパンで鮭を焼く。鮭と一緒にいんげんとおくらも放り込む。バターと塩胡椒で焼いた魚と野菜を皿に盛りつけ、空になったフライパンにバターひとかけ落として、醤油も垂らして沸騰したところで皿の鮭にぶっかけて簡単なおかずのできあがり。全体的にバタ臭くなった食卓に、「こりゃもう、ビールだよなぁ……」とビールを取り出して、息子と2人で夕御飯。

9/5 (水)
彩ひじき (夕御飯)
アンデルセンの
 クリームチーズデニッシュ
 ベーコンチーズパン
アイスカフェオレ

昨日は仕事の帰り、電車を少々先まで乗って千葉のデパートに寄り、パンを買ってきた。目下のところ「アンデルセン」のパンがお気に入り。私的に
「比較的買いやすくて(←つまり不便な場所に1店だけあるとかじゃなくて)、んでもって美味しいパン屋」
は「Johan」「アンデルセン」「神戸屋」がベストスリーになっている。「Johan」は食パンも菓子パンも総じて美味しく、「アンデルセン」はデニッシュ系がすばらしく、「神戸屋」は「神戸屋スペシャル」という食パンがとにかく美味しい。長らく「Johan」のパンばかりを頻繁に買っていたのだけど、最近は「アンデルセン」にどういうわけか心惹かれる。ただ単に「クリームチーズデニッシュ」にハマッているだけかもしれない。

今日は、私とだんなは同じパン。クリームチーズのペーストがこってりと一本線に敷かれた長細いデニッシュと、溶けたチーズが固まった、ベーコンが乗ったパン。息子にはミルクの香りのミルクパン。
9月に入った途端にすっかり気候は涼しくなり、今日はちょっとホットコーヒーが恋しく思えたほどの空気の冷たさだった。今年は自宅で1日もかき氷を作らないまま、どうやら季節は秋になってしまったようだ。ちょっと悲しい。

食パン with バター
牛乳

朝に引き続き、昼もアンデルセンのパン。昨夜買った塊の食パンの袋を開けると、ふわんとした柔らかそうな白い生地が出てきた。本当は「溶かしチーズを乗せて目玉焼きも乗せて、ついでにトマトなんか乗せちゃったりして豪華サンド」の予定だったのだけど、
「……こりゃ、このまま食べた方がきっと美味しいや……」
とパンを分厚くスライスし、ただバターだけをつけつつ囓ることにする。何もこんなに分厚く切らなくても、というくらい厚く切ったパンを端からはぐはぐと食べていく。ご飯にも似たもちもちした食感が何とも良い感じ。

アイスミルクティー

午後、義妹が遊びにやってきた。
だんなの実家では毎週水曜日に近隣の主婦の皆様を集めて「編み物講習会」が開かれている。お義母さんが先生だ。その会の実体は「お茶飲んでおしゃべりしながら、ついでに編み物する」というものではあるらしいけど、おばちゃんらが大挙して押し寄せてくる現実はどちらにしても同じことで、水曜日に授業のない(しかも今は未だ夏休みだ)大学生の義妹は、時折我が家に避難してくる。

年の離れた兄二人を持つ末っ子の義妹は、一番年の近い姉ができたことを喜んでくれているらしい。漫画やゲームに詳しい、やたらとボーイッシュな義妹の趣味もまた私に近く、いつのまにか"うひひひひ"と二人で内緒話ができるような関係になった。
大学の専攻の話だとか"結婚生活ってやつぁ"みたいな事を話しながら、冷たいお茶を飲む。

「ティー・オ・レ」という名前の、ちょっとバニラの香りのするお茶を濃いめに入れて砂糖多めに放り込み、氷をみっしり詰めた大きめのグラスに一気に注ぐ。最後に牛乳もたっぷり入れてできあがり。
最後には彼女の彼氏の話など出てきて、密談はおおいに盛り上がって夕刻を迎えたのだった。ちなみに彼女の好みは「ケイン・コスギ」。

冷や奴
彩ひじき
秋刀魚の塩焼き 大根おろし
焼き茄子とおくらの味噌汁
ご飯
冷茶

我が家には現在、食べねばならない食材類が沢山ある。そして現在、大量に水に戻してしまった「青大豆」もまた私を悩ませていた。

乾燥の「青大豆」を貰ったのはもう数ヶ月も前のことだ。「どうやって食べようかなぁ……」と台所に放置してはや2ヶ月。アジアデザートの本をめくっていたところ「緑豆のぜんざい」なる美味しそうなアジアンスイーツのレシピを見つけたのは昨日の事だ。小豆を緑豆にして炊いた汁粉状のものに白玉が浮かんでいるデザートは、涼しげでいかにも美味しそうだった。この段階で「緑豆と青大豆は同じものかどうか」という問題をまず考えなければいけなかったはずなのに、
「色が一緒だし大きさも一緒だから多分同一のもの〜♪」
と、私は何も考えずにもらった青大豆全てを水に浸してしまったのだった。

真実は、「同一でなかった」のである。
今朝、台所で乾燥時の5倍ほどの大きさに「ずもももも」と膨らんでいた豆は、どこから見ても、本に載っていた「緑豆」とは似ても似つかなかった。「青大豆」は青いだけで「大豆」なのである。あまりにも巨大で、これを甘く煮ようなどとはとても思えない。とほほー。どうするんだ、こんなに巨大化させて。

で、結局水で戻した「青大豆」は半分義妹にお持ち帰りいただいた。お義母さんならばきっと美味しく加工して食べてくれることだろう。両手ひとすくいほどの量になった青大豆を使って、今晩のおかず「彩ひじき」を作ることにする。ひじきと切り干し大根、蓮根やにんじん、じゃがいもなどが入る甘辛い煮物だ。ご飯の美味しいおかずになる。

それに、出始めの秋刀魚が1尾100円だったので買ってきた。塩焼きにして大根おろしを添える。
茄子は丸ごと網焼きにして、柔らかく焼けたところを皮を剥いて裂き、固めの塩ゆでにしたおくらの小口切りと一緒に椀に入れて味噌汁を注ぐ。あとは炊きたてのご飯。ついでに冷や奴。全体的に大変に和風な夕食になった。

適度に脂の乗った秋刀魚は香ばしく、網焼きした味噌汁の茄子も香ばしく、「すっかり秋ですなぁ……」なんて心境の夕御飯。
食後は本日、義妹がお土産に持ってきた2個の桃。これでもかと甘く熟れていて、これもやっぱり初秋の味。

9/6 (木)
鶏肉と青大豆の中華炒め (夕御飯)
だんな特製ホットドッグ
アイスティー(ASIA)

「ソーセージとドッグパンが残ってるよ〜」
と昨夜就寝前の「明朝何を食べるか会談」にて報告したところ、「じゃあホットドッグやらなきゃなあ〜」とだんな。今朝は起きるなりキャベツを刻みソーセージを温め、だんなはてきぱきとホットドッグ作成に励み始めた。どういうわけかホットドッグ作成はだんなの担当。

キャベツをバターとカレー粉で炒め、ソーセージも炒め、香ばしく焼けたそれらをバターを塗ったドッグパンに詰め込んでピザ用チーズ積み上げて、焼く。晴海埠頭に出てくるホットドッグ屋の真似だけど、目下のところこれ以上美味しいホットドッグはとりあえず食べたことがない。

だんなが出勤した後、料理本『ケンタロウ+キッチンでおいしい生活』をぺらぺらとめくっていたところ、ホットドッグのレシピがあった。ソーセージは茹でる。キャベツも入るけど、これは生のまま。更に玉ねぎも入る。パンは最初に温めるけど、その後具を詰めた後には温めない。生のキャベツにオリーブ油やおろしにんにくを混ぜ込んで詰めるそのレシピも悪くなさそうだったけど、
「やっぱりキャベツはバターでカレー粉よ〜」
と、一人毒づく私だった。うーん、でもこの作り方も悪くなさそう……。

かにキャベツ混ぜごはん
焼き茄子とおくらの味噌汁
冷茶

息子は昨日、保育園から「ひえピタ」をおでこに貼られて帰ってきた。なんでも38.7℃も熱が出たとか出ないとか。大事をとって、今日は保育園をお休みだ。

先のレシピ本の、「ホットドッグ」の次のページは「かにキャベツ混ぜごはん」だった。ぎちぎちの野菜庫に食べてしまわなきゃいけないキャベツもあることだし、しかも「蟹」だ。うう、うまそうかもしんない。レシピについている説明文(というかミニエッセイというか)には

「かに」っていうだけで手が震えるぐらい高級なかんじがする。
でも、かに缶は300円ぐらいからあるんだぜ。知ってた?
もちろん8000円とかのお大尽なやつもあるけれど、300円で
じゅうぶん。8000円のかに缶なんて、びびっちゃって
料理できないもん。でも人に出す時は言うんだよ。
「今日は、金かかってるぜー」
わかるわかる。我が家にもちょっと「お大尽な」蟹缶が存在しているけど、とてもじゃないけど使えない。「フレーク」と書かれた、ちょっと安めの値段だった蟹缶を発掘して、息子には
「今日の昼飯は、金かかってるぜー」
と言いつつ「かにキャベツ混ぜごはん」。

ざく切りキャベツをサラダ油とバターで炒め、塩胡椒。そこに蟹缶を汁ごと投入してまた炒め、醤油と塩胡椒で味つけて具の完成。バター1かけと一緒に具を熱いご飯に混ぜ込んで、盛りつけて食べるだけ。
バターの香りがふわふわギトギトと漂う、蟹風味濃厚な豪華昼御飯。醤油とバターが多すぎて、ちょっとばかりペショッとしてしまったけれど、キャベツシャキシャキのご飯はなかなか美味しかった。

「金かかってるのよ。……ホントよ。」
と息子に主張してみたけれど、彼にはいまいち通じてないようだ。

茹で枝豆
彩ひじき
鶏肉と青大豆の中華炒め
豆腐と油揚げの味噌汁
ご飯
モルツ、冷茶
巨峰

昨夜から、「山盛りの青大豆」に頭を抱えていたりした。鶏肉と大豆を炒めた中華料理がそういえばあったじゃないかと思い出し、作ってみることにする。醤油に塩胡椒、卵白や片栗粉で下味をつけた鶏肉を焼きつけ、刻みにんにくや生姜、水で戻した青大豆や刻んだ生椎茸も放り込んで炒める。塩と醤油とスープの味がベースの、ごくごくシンプルな炒め料理。片栗粉でとろみをつけて最後に胡麻油でも垂らせば、立派な中華料理っぽいおかずになった。

もう数ヶ月ぶりという感じの、7時半という早い時間に帰ってきただんなと一緒に夕御飯。
「家のご飯がやっぱり嬉しいなぁ〜」
とがつがつ食べてくれるだんなの存在はやはり嬉しい。

食後は「どっちの料理ショー」ワッフルVSフレンチトーストを観戦しながら葡萄を食べる。ぽいぽい剥いてぽいぽい食べる。
「……ああ、今日、パン買ってくれば良かったなぁ……」
と呟いただんなの心中を察して「アンデルセンの食パンならあるけど?」と返したところ、嬉しそうなオーラが漂ってきた。
どうやら明日の朝はフレンチトースト。

9/7 (金)
頭朦朧として写真撮れなくて……
仕方ないから、とりあえずオブジェのカバなぞを……
だんな特製フレンチトースト with カリカリベーコン
アイスカフェオレ

どうも朝から猛烈に喉が痛い。身体もだるい。私から息子に伝染った風邪がまた私に戻ってきた、という感じだった。いや〜ん。
「……喉が痛いよ。頭も痛いよ……。」
とダラダラしている私を横目に、だんながてきぱきと
「おゆきさんも食べる?食べる?なら作る〜」
とフレンチトーストを焼いてくれた。昨晩放映の「どっちの料理ショー」効果だ。

いたってシンプルなシンプルなフレンチトースト。
卵と牛乳、砂糖を混ぜた卵液に食パン浸してバターで焼くだけ。うっすら甘いフレンチトーストは何もつけなくても美味しいし、ホットケーキシロップなぞかけてもめちゃめちゃ美味しい。それに塩気のあるベーコンをカリッと焼いたものなぞ添えたら、もうそれだけで完全無欠な朝御飯という感じ。

心配しつつ出勤するだんなを見送り、今日は私も仕事を休んで息子と二人でだらだらだらだらする予定。
「頭痛い……」
とか言いつつ、「パラッパラッパー2」なぞやってテレビの前でくねくねゲームをしているのである。駄目じゃん。

彩ひじき
ミニ親子丼
豆腐と油揚げの味噌汁
冷茶

昼頃から急にがくんと調子が悪くなり、なにやら強烈にだるく眠くなってきた。
「でもでも、ごはんごはん〜。肉とか卵とかきっちり食べたいぃぃぃ〜」
と、よろよろと親子丼を作る(実はあまり記憶がない)。

昨夜作った味噌汁と、残りもののにじき煮をテーブルに出し、鍋に2人分ほど作った親子丼の具をご飯にがばっと乗せ、息子と2人でかつかつ食べる。
「おー、息子、良く喰ったねぇ。ささ、おかわりもお食べ」
と、食べ終わった自分の食器は流しに下げ、食べ終わった息子の食器には2膳めを作ってあげて、そして私はそのまま寝室のベッドに倒れ伏した。そこで途切れた意識が戻ったのは、午後7時35分。6時間ばかり、ひたすら眠っていたようだ。

「おゆきさん、おゆきさん、大丈夫〜?」
と、だんなが最寄り駅まで帰ってきての電話で目が覚めた。
食堂に戻ってみると、息子に作ったはずの2膳目の親子丼は綺麗になくなっている。居間はおもちゃでぐちゃぐちゃで、更にどうやら寝室の私の横でも何やら遊んでいたようで、絵本や車のおもちゃが並んでいた。す、すまん息子すまんだんな。
眠りまくっていたためか、すっかり身体も軽くなり、ついでに腹など空いていたりして、思わず
「外に食べに行こう〜!」
と着替えて外へ。よりにもよって、行く先は焼き肉屋なのである。直前まで6時間寝ていた自分が食べて良いものかどうかはわからない。でも食べる。

稲毛 牛角にて
 おぼろ豆腐の牛角風冷奴
 牛角サラダ
 サンチュ
 にんにくホイル焼き
 ねぎ舌塩
 にんにくハラミ
 月見カルビ
 骨付きカルビ
 三元豚カシラ
 熟成ハラミ(塩ダレ)
 塩ダレハラミ
 焼おにぎり
 クッパ(ハーフ)
 生ビール・中×3
 ライチカルピス
 ラムネ×2
 バニラアイス
 マロン&バニラ
 ……を3人で消費し、合計8500円くらい。

金曜の「牛角」は混んでいた。なんでも「焼き肉界の"ドトール"が安楽亭」なら「焼き肉界の"スタバ"が牛角」なのだそうである(←最近見た『Hanako』より)。
「スタバか〜、確かにスタバだ。」
「小洒落ているところとか、美味しいんだけどごくごく微量にムカつくところとか、確かにスタバだ」
などと話しながら家族でスタバ……じゃなかった、牛角。

「んとね、冷や奴とね、サラダとね、サンチュとね……」
と思わず最初に豆腐だの野菜だのを頼んでしまう。やはり具合が悪いのかもしれない。そう言いつつも生ビールもまた忘れない。私の胃袋と脳は、今日は激しく矛盾していた。

ずらっと並んだ豆腐に野菜に、肉数々。山盛りの刻み葱とレモンが小皿でついてくる「ねぎ舌塩」や、卵の黄身を最後につけて食べる「月見カルビ」。すりおろしにんにくがこれでもかとなすりつけられた「にんにくハラミ」。もう病人の食べるものではないのであった。

どの肉も、「とてもとてもとても美味しいし上質〜♪」というほどのものではないけれど、いちいち何か仕掛けがしてあってそれが面白い。しっかり下味が染みこんでいて、その味がまた悪くなく、塩ダレハラミやカルビなどに、ねぎ舌塩についてきた葱やレモンをぶっかけて食べるのがまた美味しかった。
いつのまにかだんなは生ビール2杯目、私はビールに続いて「ライチカルピス」なるアルコールをクピクピと飲みだして、すっかり事態は「宴会」になっている。肉はどんどんテーブルにやってくるし。

計700gほどの肉を食べたことになるだろうか。シメのご飯は、息子用に注文した「焼おにぎり」の1個を囓るにとどめ、代わりにデザートはしっかりいただいた。マロンペーストと栗の甘露煮が乗っかったバニラアイス「マロン&バニラ」。

9/8 (土)
龍天門(恵比寿)にて「龍天門特製冷しタンタン麺」 (昼御飯)
ミスタードーナツの
 シュガーレイズド
 チョコファッション
アイスカフェオレ

平和な土曜日。なのに今日は6時半起き。
本日は、集合住宅入居者総出の「草むしり」の日であった。7時から8時まで、老若男女揃ってえっさえっさと草刈りをする。8時に全てを終えて帰る頃には足はドロドロ、手は何ヶ所か蚊に刺され、顔も身体も汗みどろだった。とりあえずシャワーなど浴び、いつもより早い時間の朝御飯を食す。折良く昨夜、ミスタードーナツでドーナツも買ってきていた。

閉店間際でいまひとつ品揃えが悪かったお店で買ってきたのは、シュガーレイズドやチョコファッション、ダブルチョコやフレンチクルーラー。普通っぽい外見と味のドーナツをアイスカフェオレぐびぐび飲みながらぱくつく。今日はだんなの仕事関係のイベントに顔を出すのを目的に、お台場へ行く予定。

恵比寿 龍天門にて
 龍天門特製冷しタンタン麺
 咸魚炒飯
 小龍包
 焼売
 うずら卵の焼売
 腸詰入り花巻
 グラス生ビール(エビス)
 マンゴープリン

「じゃ、お台場へ行こう!」
と家を出たのが10時前。駅に行くまでに、どういうわけか
「昼御飯、担々麺が食べたい!恵比寿だ!」
「恵比寿の龍天門だ!」
と目的地が変更してしまった。当初「バスに乗って、京葉線に乗って、新木場に出てからお台場へ」という予定で歩いていたはずなのに、「総武線に乗って品川まで行って、山手線で恵比寿へ」という全く違うルートを歩むことに。……あれ?

美味しい担々麺と美味しいマンゴープリンが待つ「龍天門」は恵比寿ウェスティンホテル内にある。独身時代にだんな(となった人)と2人で行って以来、すっかり気にいっている店だ。そのとき食べたマンゴープリンの美味の感激は、他に何個マンゴープリンを食べようとなかなか薄れるものじゃない。

メニューを開くと、「龍天門特製冷しタンタン麺」の文字が。当然私はこれ。だんなは熱いタンタン麺。息子用(と称して私たちも食べる)には咸魚炒飯(ハムユイチャーハン)。ちょっと独特な香りのある塩漬の魚が入る、ちょっと塩気の強い咸魚炒飯もまた美味しいのだ。更に点心数種類。最初2種類頼んでいただけだったのに、麺を啜っている最中に「本日の点心でございます〜♪」とワゴンでしずしずといくつも蒸籠を見せられてしまい、ついついいただいて合計4種。昼から妙に食べまくっている私たちであった。ビールとか飲んでるし。

冷たいタンタン麺は、ほんの少し酸味も感じられるさっぱりとした辛さのものだった。ひたすら濃厚でねっとりとした胡麻の味が全体に漂い、上にはカラッとした辛さのラー油が円を描いて点々と散っている。甘さのある肉味噌たっぷり、上には彩り綺麗な刻み葱。色も味も鮮やかな、相変わらず絶品のタンタン麺だった。麺や汁を飲み込んだ後からじわじわと唇や舌が辛さで熱くなってくるような、そのくせそれほど後をひかない軽い辛さがピリピリとやってくる。こんなにリッチな胡麻の味がするタンタン麺はなかなか出会えることがなく、目下のところだんなも私もここのタンタン麺が一番好きだ。

酸味のある「冷し」に比して、熱いいつものものの方は酸味はない。辛さも熱さとあいまって尖った感じ。これはこれでまた汗をかきながらヒーヒー食べるのが美味しくて楽しいのだ。

ほぐれた咸魚の身がざくざく入る炒飯をもハフハフ言いながら食べつつ、高級ホテルの料理店のくせに妙にケダモノ臭さが漂って好みな小龍包もつつく。うずらの卵が1個ごろんと入った焼売や、太い腸詰を巻くように花巻の皮がまとわりついている点心もちょっと独特で旨かった。

食後はうきうきと、ワインショップ「PARTY」でお買い物。大好物のイタリアワイン(1本6500円と高価なやつだった……)を見つけてしまって大騒ぎしながら合計5本のワインを買って配送の手続きをしたり、安いチーズやアンチョビペーストを嬉々として購入し、更に恵比寿三越でパスタマシンを眺めて夫婦でくねくねし、ついでに「ホワイトクリーム」なんて美味しそうな名前のジェラートなど食べたりしつつ一路お台場へ。何故か500gのパスタ袋を4つも抱えていたりするのであった。なんでだ。

お台場 AQUACITY内フードコートにて
 成城石井のマンゴプリン
 千駄ヶ谷のマンゴープリン
 フローズンラッシー
 スプライトM

恵比寿から山手線で浜松町へ。そこから水上バスでお台場海浜公園へ。台風が近づいていて空模様は少々怪しくなっていて、船に乗っている時にとうとう雨が降ってきた。お台場に着く頃には強めの雨になりつつあって、当初の予定だった「だんなの仕事関係のイベント」に濡れそぼりながら顔を出す。しばしして、いそいそと屋根のあるショッピングセンターに戻り、ひとやすみ。

恵比寿のショップで買ってきた2個のマンゴプリンをごそごそと出して、おやつに食べてしまうことにする。スプライトMサイズをほとんど一気飲みし、更に足りなくてフローズンラッシーまで追加注文。
ヨーグルトと牛乳の味の、ほんのり酸っぱくほんのり甘いフローズンラッシーは今日も美味しかった。シナボンの甘い匂いと、煙草や香水の匂いが充満する、独特の空気に満ちたAQUACITYのフードコートの中は雨を避けてやってきた人で大混雑なのだった。
まだ時間は4時過ぎ。何だか今日は1日が長い。

天ぷら蕎麦
モルツ、アイス烏龍茶

ヒロタのシュークリーム
アイスミルクティー

「もー、今日は夕飯軽くていいぞー」
「天ぷら買って、天ぷら蕎麦!か、うどん!」
「それって全然軽くないぞー」
と漫才しながら午後7時帰宅。結局、天ぷら詰め合わせとか買ってきているのである。しかも寄ったスーパーで「ヒロタのシュークリーム」を見つけてしまって大騒ぎしながら買ってきてしまっているのである。もう、全然軽くない夕食が待っているのであった。

帰宅して早々に風呂に入り、午後8時半をすぎてゆっくりと晩御飯。キリッと冷やした蕎麦にキリッと冷やした蕎麦つゆを用意し、カリッと温めた天ぷらを並べて食べる。キンキンに冷えたビールなどあったりして、なんともシアワセな夕食だ。手間も何もかかっていない夕食だけどシアワセな事に変わりはない。

今日は忙しかったけど一日中美味しかったなぁ。うまうま。

9/9 (日)
今日は手巻き寿司♪ (夕御飯)
だんな特製ホットドッグ ダブル
牛乳

昨日の夕方スーパーに行ったところ、またもだんなは「ソーセージソーセージ♪」と呟きながらロングソーセージを探しているのである。その後は「ドッグパン、ドッグパン♪」とパン売り場に直行したりするのである。
「ドッグパン、小さかったから明日は1人2個ね。2袋買ったらソーセージの本数と合うから2袋買うね♪」
と、合計8個分のホットドッグ材料を買ってきたのであった。するってぇと、もしも「ソーセージが8本入りでパンが4個入り」ではなくて「ソーセージ7本入り・パン4個入り」などという事態だったら28個分の材料を買っていたのだろうか。考えるとちょっと怖い。

かくして、今朝は1人2個のホットドッグ。山盛りの溶けたチーズがいつにも増して美味しかった。

マクドナルドの
 ダブルチーズバーガー
 フライドポテト
コカコーラ

昨日から妙に「手巻き寿司をしよう!」熱が高まっていて、今日の夕御飯は手巻き寿司に決定。「ならば材料を買いに行かねば!」と、近づく台風の前に買い物しようと早い時間に皆でスーパーに行った。

「ウニは必須じゃ〜」
「イクラも必須じゃ〜」
と、あれこれお買い物。昼御飯は、「半額」の文字に惹かれてマクドナルドのダブルチーズバーガー。ここはセコく、バーガーとポテトのみ購入してテイクアウトし、安売りコーラをスーパーで買って家で食べることにした。なんとも安上がりだ。

ダブルチーズバーガーは、中学3年の塾通いの日々に散々食べていた。週に3日以上の夜食はダブルチーズバーガーだった。ニキビも増えたし体重も増えたしで、あまり良い思い出じゃない。でも、懐かしい味なのも事実なのだった。独特のクセのあるチーズに薄いハンバーグ2枚。ピクルスとケチャップの味。ちょっとふにゃりとしたパン。塩気の強いポテトをバリバリ食べながらコカコーラ1.5リットルボトルを皆でガバガバを飲む。ジャンクだけど美味しく思える日曜の昼御飯。

大根と貝割れ大根のサラダ
卵豆腐
手巻き寿司
 (まぐろ・鯵・イカ・帆立・甘海老・ウニ・イクラ・卵)
しじみの味噌汁
モルツ、抹茶入り玄米茶

米を3合炊いた。酢と砂糖と塩で作った合わせ酢をかけて寿司飯を作る。木製の飯台に広げた御飯をうちわでパタパタ仰ぎつつ、たっぷりの寿司飯を準備した。具は全部細切りに。切り身になった鯵と1尾のままの鯵の値段を比較して、「がんばって骨抜きしよう……」と買ってきた鯵3匹も切り身にする。私がひたすら3枚におろし皮を引いた切り身を、だんなが骨抜きしていく。サクのまぐろもスライスし、イカや甘海老も皿に並べていざいざ手巻き寿司。何だかパーティーのようでとても楽しい。

「豪華にね、マグロとイカを巻いちゃうよ〜」
「俺は豪華イクラ山盛り、シングルで!」
「なんのっ!更に豪華なウニイクラ巻き!」
妙に盛り上がる。1種類巻くのも楽しいし、案外と「卵と鯵」なんてものが美味しいという発見もあったりして面白い。

口直しがわりに胡麻ドレッシングの大根とかいわれ大根のサラダをつつき、卵豆腐もつつく。
具はさすがに全部食べきれなかったけれど、3合分の御飯はほとんど空になった。
「明日の朝は鯵のたたき丼だなっ」
やはり嬉しそうなだんなである。