ばくだん鬼斬り
おにぎり2個入り(砲弾ミートボール&大砲ソーセージ)
ボリュームフルパワーサンド
……適当に皆で分け合いつつ。
麦茶
……えーと、昨日は一日お台場でONE PIECE映画で、そして本日9月1日から全国のローソンでこういうキャンペーンというのもどうでしょう奥さん……と自問自答しつつ、でも起きるなり
「息子さん息子さん、ローソン行きますよ。ローソンで朝御飯買いますよ」
とか言っている私。だんなは今日は午前中少しだけお仕事があるそうで、息子と2人ローソンに行ってきた。
"鬼斬り"(剣士の必殺技でそういうのがあるの)のおにぎり、とか、そのへんは楽しいけど本当のところはどうでも良くて、どうでも良くないのが「対象商品を2つ買うと貰えるクリアファイル」。麦わら海賊団8人分、8種類存在するクリアファイルは、そうすると必要対象商品は16個必要で……それらは全部お菓子。
「まぁ、とりあえず、面白いから"鬼斬り"とか買って……お菓子いくつか買ってこようか、4個とか」
と息子と話していたのだけれど、店内に自分で選べる状態でクリアファイルが置かれていて、「対象商品2つにつき1枚好きに選んでいいよー」的な事になっていたので、ついつい、ついつい……大人買い。小枝とかフランとかポッキーとか、こんなにお菓子まとめ買いしたことありません状態で籠にあれこれ入れてしまった。私、最近頭の必要なネジが数本行方不明になっている気がします。そして、「これならいくつあっても、まぁ食べるでしょう」的存在だった「じゃがりこ」は売り切れ状態。
んで、結局、売り場にあったONE PIECE商品と、クリアファイル8種類と、それを貰うのに必要なお菓子計16個をレジに出した。お店はオーナーのおっちゃんと息子さんらしき2人で品出しをしていたところだったようで、
「すみませんねぇ、じゃがりこは……今朝早くに、やっぱりクリアファイル欲しがってたお客さんが買い占めちゃったんです」
とか、
「あとねぇ、ワンピースのは……パンとかあるはずですよ。これは、今はまだないけど、月曜くらいに入ってくるからねぇ」
などと売り場を右往左往していた私たちに親切に色々教えてくれた。
「おー、全部ワンピースだね、ぼうや、そんなにワンピース好きなんだ」
とレジを打つおっちゃんに言われて「うん、僕、ワンピース好きだよ?」と言っている息子。「うん、お母さんもワンピース好きなの」とか「お母さんがワンピース好きなの」とか言わないところに息子からの心遣いが感じられる。
……で、家に帰って朝御飯。
「そりゃ、まず、"鬼斬り"食べるでしょう」
とそれから食べ始めたのだけれど、照り焼きハンバーグ入りのおにぎりはめちゃめちゃ食べ応えがあった。サイズも大きかった。カロリーも大変なことになっていて、1個470kclほどもあるらしい。他に買ってきたものはとりあえず残しておいて、だんなが仕事から帰ってきたところで皆で適当に分けながら続きを食べた。味の方は、要するにコンビニ飯なので、まぁこんなものかな、的なもの。しかし、「海賊」をイメージしているのか("肉"大好き船長をイメージしているのか)、おにぎり系はどれも肉っ気たっぷりだし、サンドイッチもチキンとエビカツと魚のフライという大変なことになっている。野菜も食べた方がいいと思うぞ、海賊団。
キャベツ \199
もつ煮込み \367
豚タンネギ塩 \472
ハラミ \514
中落ちカルビ \514
牛ホホ肉 \409
牛ホルモン3点盛 \619
豚ホルモン \409
粗挽きウインナー 2×\409
カルビ \304
にんにく焼き \304
韓国海苔 \157
冷麺(ハーフ)\399
ネギ飯 \315
玉子スープハーフ \210
生中 6×\304
……けっこう食べた、かも
「野菜も食べなきゃ」の舌の根乾かぬうちに
「……焼肉……?」
「……いいねぇ、焼肉……」
などと盛り上がっていた私とだんな。モツ焼き屋は何かと行っていたけど、焼肉屋は御無沙汰だよねぇ、駅前にある生ビール280円の店とか行ってみる?……と午後にだらだら話し合い、行ってみることになった。「虎の子」という店は、チェーン店かと思いきや、そうではないらしい。中ジョッキの生ビールが税抜き280円というのはすごいことだ。
しかもネットで「最初のドリンク1杯無料券」も手に入れてしまい、案外お安く色々食べることができた。高いものはそれなりに高く、安いものはすごく安い、といった印象の焼肉屋さん。焼肉のタレの味はいかにもな普通なものだったけれど、リクエストすれば無料で出してくれるおろし醤油などが良い感じ。豚タンネギ塩についてきた葱の残りを他の肉などにも絡めつつ、塩味の肉多めで色々つまんだ。厚切りのカルビやハラミ、ぷりっぷりの大ぶりなカットのものが出てきたホルモン系も美味しかった。
もつ煮込みは味噌味ベースのもので、「でも、こんなに要らない……」というほど七味唐辛子がかけられていたのがちょっと残念。「キャベツ!200円くらいだし!」と注文してみたキャベツは、「ただキャベツを切っただけのもの」が理想だったのだけれど(適当に焼肉のタレとかつけながら食べるからそれで良いのよー)、よくある味の胡麻ドレッシングがかけられていたのも少しばかり興冷めだった。にんにくもレンジでチンしたような、変な柔らかさがあったりして、「やらないで良い手間をかけているなぁ」と思うことがいくつか。
それでも全体的に値段は良心的で、値段に対する味もとても満足できるものだったので、また来ようねと言いつつお店を後にした。御飯やスープ、冷麺などにハーフサイズがあったのもまた嬉しい。
数年前まで狂ったように足を向けていた近所の「牛角」は、店長さんが変わってしまってからお店の清潔度とか接客の態度とか、心なしか味までもが悪い方向に変化してしまったようで、最近は全然足が向かなくなっていたところ。手頃な価格の焼肉屋さんが近所にあれば良いなと思っていたところだったので、こういうお店ができてくれたのは密かにとっても嬉しかったりした。……で、「最近ホルモンばっかり食べているし、焼肉食べたい」と言っていた割に、なんだかんだでホルモンを多く食べていたというのが、なんとも。(ホルモン、相当好きらしい……)
野菜かきあげ
冷やしうどん
麦茶
朝御飯、たまにはうどんとか食べたいねぇということで、昨日冷凍うどんを買ってきた。冷凍うどんだけで止めておけば良いのに、
「じゃあ天ぷらも……」
とか言いつつ、だんながスーパーのお総菜コーナーをうろうろしている。結局、小さめサイズの野菜かきあげを買うことになったのだった。
で、朝御飯は冷たいだしに冷たいうどんの「ひやひや」に、温めたかき揚げ、だんながささっと準備してくれた牛すじ(まだある……けっこうある……)の甘辛煮。冷たいだしにかき揚げひたしつつ囓り、半分以上食べ進めたところで牛すじを入れて肉うどん風にして食べた。
"すじぽん"で食べるから、と、塩味さえつけずに水と焼酎で煮ただけの牛すじは、すっかり柔らかくとろんと煮えているので醤油と味醂などで適当に調味するだけですぐに味が染みて美味しい煮物になるのがありがたい。
チキンガーリックカレー
今日は息子の夏休み、最終日。宿題らしい宿題の出ない学校で、「ま、適当にやってよ。自由研究ひとつくらいは仕上げてきてね」的なゆる〜い状態だったので、適当にノルマを決めて算数と漢字のドリルは続けていた息子。自由研究は、実験キットを使って食材の成分比較を数日かけてやっていた。実験の結果をデジカメで撮影したりしていたので、
「だったらパソコンでまとめちゃう?そういうのまとめるのに向いてるPowerPointってソフトの使い方、教えてあげるよー」
と私が提案し、まとめはパソコンで。これまでもPhotoshopの使い方あたりは折を見てぼちぼち教えていたところだったので、ざっと使い方を教え終わったら
「うん、テキストの入れ方とか、Photoshopと似てるから大丈夫そう、わかるよ」
と、淡々とレポートをまとめていた。……子供は本当に飲み込みが早い。……タイトルに影とかつけてるし。
で、レポートは既に仕上がっていたものの、最終日の今日までプリントアウトをしないでいたので、慌てて印刷。プリンターのトナーが切れていたのが判明したのは刷り終わったレポートの写真の色合いが妙なことに気付いた時だった。大丈夫大丈夫、買い置きあるから……とトナーを入れ替えたところ、トナー自体が不良品だったらしく一向にカラー印刷ができない。これは大変と、慌てて千葉のヨドバシカメラにトナーを買いに行く展開になっちゃったのだった。
いっそ昼御飯食べがてら家族皆で行きましょう、と電車に乗り、でもその頃にはすっかり空腹で
「……昼御飯、千葉駅構内のカレー屋はどう?」
と、だんな。いつもいつも通るたびにカレーの良い匂いがしていた「M's KITCHEN」というお店は、千葉が誇る駅弁屋さん万葉軒(菜の花弁当が美味しいよ!)が運営しているカウンター形式のカレー屋さんだ。値段も手頃。いつも密かに気になっていたのだけれどなかなか千葉駅構内で食事するという機会がなくて、だんなも私も「いつか食べてみたいねぇ」と言っていたのだった。すっかり空腹の今、これは良い機会と、さらっとカレー。空腹のあまり、ついつい美味しそうで「チキンガーリックカレー」などという濃厚なものを選んでしまった。
カレーの上には、ふっくらしたチキンステーキ。御飯の上にはにんにくの芽を茹でたものとフライドガーリックがトッピングされて、「肉です、スタミナです」という様相を呈していた。だんなは大盛りのビーフカレー、息子は「辛いカレーだと、やだ」ということでハヤシライス。ルーの辛さは選べず中辛のみで、思ったよりもちゃんと辛さを感じる味だった。肉や野菜の塊はほとんど見えない、さらりとした感じのカレールー。たっぷりの量の福神漬けとラッキョウが出てくるのも嬉しかった。出てくる水がレモン水なのも小さく嬉しい。
おお、思ったとおりにちゃんと美味しいカレー屋さんだったよ、さすが万葉軒!と感心しつつ、トナー買って、デパ地下少しぷらぷらして帰宅。
寄せ豆腐
スティックきゅうり
もやしのナムル
すじぽん
まぐろの山かけ
あさりのXO醤蒸し&酒蒸し
羽釜御飯
ビール(サッポロ黒ラベル・バスペールエール)
このところ、家の夕飯が飲み屋のメニューのようになっているのは「すじぽん」の存在のせい……と、すじぽんに原因を押しつけてしまいつつ、どうにも居酒屋メニューが多くなっている最近の我が家だった。暑い→ビール飲みたい→ビールが美味しく飲めるものを、という流れなのだとも思うのだけれど、今日はあからさまに涼しかった。やっぱり、単にこういうものが食べたいからこういうものを用意してしまうのだろうと思う。
今日のメインディッシュは、まぐろの山かけ。美味しそうなまぐろのぶつ切りが手頃な価格だったので、山芋と一緒に買ってきた。山芋はすりおろしてだし汁加えて薄口醤油と塩で調味。たっぷりできたので、まぐろにかけたり御飯にかけたりして楽しんだ。まぐろと一緒に買ってきたあさりは、2/3量ほどをXO醤蒸し(紹興酒軽くかけて、薄切りにんにくとXO醤散らして蒸す)に、息子用に1/3量は酒蒸し(紹興酒かけて蒸す)に。そろそろ終わりが見えてきた「すじぽん」もぬかりなくテーブルに出し、あとは枝豆とかスティックきゅうりとかもやしのナムルとか、「夏よさらば」と言わんばかりの冷たい野菜料理。
今日は、いよいよ美味しそうにプリプリしてきた秋刀魚も魚屋さんでたくさん見かけ、「いよいよか、いよいよだな」とうずうずしていた。今日は秋刀魚という気分ではなかったから買わなかったけれど、代わりに美味しそうな梨を買ってきた。
栗も出始めていたし、「桃はそろそろ終わりです」という感じだったし、夏ももう終わりなのねとしみじみと。
梨(豊水)
アイスカフェオレ
今日から息子は学校。久しぶりの6時台の早起きはちょっと大変で、卵焼こうか……眠いからいっか……と、9月早々やる気のない朝御飯になってしまった。オーブンから出したところにぺろっと1枚焼き海苔を乗せた「海苔バタートースト」と、水出しコーヒーを同量くらいの牛乳で割ったいつものアイスカフェオレ、あと、昨日買ってきた梨も剥いた。
長十郎、二十世紀なども好きだけれど、梨と言えば好きなのはやっぱり豊水と幸水。水気が多くて少し酸味もある豊水が、食感も味も好みだ。今回買ってきた豊水も、いかにも豊水らしい爽やかな味だった。……そういえば、今年は桃をあまり食べてなかった気がする。まだまだ八百屋さんの店頭に桃は並んでいることだし、今度は桃を買ってこよう。
ロースカツ弁当
麦茶
9月最初の登校日ということで、今日は防災訓練の一貫の"学校に保護者お迎え訓練"デー。昼前に学校へ赴き、息子を拾ってのんびり帰ってきた。今日はまだ給食のない日で、でも何も用意してなかったなと駅ビルで息子と一緒にお買い物。
「……コロッケ弁当とか、どうでしょう……とんかつ弁当でも良いし」
と、「和幸」の前で立ち止まったら「じゃあ僕、カツ丼!」と、息子。
「ヒレカツとロースカツって……どう違うの?」
"ヒレカツ丼"と"ロースカツ丼"の見本を見ながら息子が聞いてきた。
「んー、ヒレは、脂が少ない。ロースは脂ついてる」
お母さんはロースカツの方が好きだけどね……と最後まで言い終わらないうちに、
「じゃあ僕は、脂が少ないヒレカツ丼にするね、僕」
息子が決断を下していた。お、なんだ息子、私を裏切るのか。お母さんは臆せずロースカツにしちゃうよ。
お母さんの方がヒレカツを選択すべきだろうという現実はさておき、息子はヒレカツ丼、私はロースカツ弁当。今日は甘じょっぱいカツ丼よりも、ソースの味のカツが恋しい気分だった。サクサクのカツに、たっぷりの刻みキャベツ、御飯には昆布の佃煮と壷漬けも少し添えられている。
今日の午前中は、少しバタバタしていたのですっかり空腹。息子も久しぶりの学校で汗まみれでの帰宅だったので、ボリュームのある昼御飯がしみじみ美味しかった。
ポークビーンズ(風)
コールスローサラダ
スペアリブバーベキュー
マッケンチーズ
ビール(Corona)
つくばで買ってきた、美味しそうな国産豚のスペアリブ。普通、バーベキューにするようなスペアリブは短くカットされたのがずらりと8本くらい連なっている形のものだけれど、これは1本ずつバラけていて、でもとても長い。
「……まぁ、普通にバーベキューっぽく仕込めば良いのかなー」
と、冷凍されていたそれを朝から室温に出して解凍しておき、まずは1時間半ほどかけて脂を落としつつ蒸してみた。そこに市販の(クラフト社の)バーベキューソースをこってり揉み込んで、今日は220度のオーブンで20分ほど焼いてみる。本当は直火で炙りたいので魚焼き用のグリルなどに入れたいところなのだけれど、それでは今日のサイズの肉だと1本かせいぜい2本くらいしか同時に焼けない。仕方がないので今回はオーブンにしてみたのだけれど、割り箸で上げ底にして網の上で並べて焼いたところ、なかなか綺麗に焼き上がった。下の部分がベタつくことなく、綺麗な焼き色がついたスペアリブバーベキューに。
今回はスペアリブを買った時から「これはバーベキューだ!」と決めていた。添え物は、いかにもなアメリカ南部料理っぽいのにしたいなと、セロリの香りの甘めの味つけコールスローと、ポークビーンズっぽい大豆の煮物、そしてマッケンチーズ。コーンは、クリームコーンをグラタンのようにしたものなどを良く見たけれど、さすがにそこまですることもないかなと、買ってきた美味しそうなとうもろこしを単に茹でて添えてみた。
コールスローのレシピは、アメリカに住んでいた頃すごくお世話になっていたサイト、「The Kolis Inn Restaurant」内のレシピページを参考にさせていただいた。マヨネーズと酢の他に砂糖が入る、南部風コールスローのレシピ。そして「セロリシード」というスパイスも入る。
実際、かの地で何度も口にしたコールスローはしっかり感じられる甘さがあって、そして異様にセロリ臭かった。セロリは刻んだ生のものが入ることもあったけれど、セロリシードが混ぜられているものもすごく多かったように思う。少し苦みがあって、野菜のセロリより更に濃厚なセロリの香りが感じられるセロリシードは、セロリが嫌いな人には「なんだってこんなものを」と思われること請け合いだけれど、これで風味をつけたコールスローはものすごく懐かしい味になる。私は特段セロリが大好きというほどでもないのだけれど(普通に食べられるし美味しいとは思うのだけれど、キュウリや茄子ほど前向きにせっせと買ったりはしない)、スペアリブやステーキに添えるコールスローはこうでなければ、と思う。そうそう、こんな感じ〜と、嬉しくなりつつ料理していた。
ポークビーンズは、いかにもなバーベキューソース味のが恋しかったので、水煮缶トマトで煮込むのとは違う感じのものにしてみた。玉ねぎと一緒に水煮大豆を炒め(本当はここでベーコンも入れると良かったと思う)、ざっと火が通ったところで水とバーベキューソース、トマトピューレを適当に合わせて煮込んでいく。途中で味を見て、ハチミツと塩も足してみた。なんとなく粘度がついたように煮詰まったところで火からおろし、スペアリブの下に敷いてみる。
で、ビールはやっぱりコロナでしょー!と、1人2本予定でキンキンに冷やしておいていた。カットライムもぬかりなく用意し、
「いぇーい、南部料理ー」
「いぇーい、スペアリブー」
と、アメリカ南部料理な夕御飯。息子は
「なんで?なんで今日、マッケンチーズにしてくれたの?」
と、すごく不思議そうだった。……別に、記念日とかじゃなくてもたまにはマッケンチーズ出しますよ……(いつも「まだダメー」とか「こないだ食べたばかりじゃんー」と断ってるからだな……)。
今回のスペアリブは本当の本当に美味しくて、肉汁たっぷりで脂身プルプル、そう長い時間蒸していたわけでもないのに骨から身が綺麗に剥がれ、骨ぎわの肉もパサパサにならずにしっとりと良い感じ。焼き色も綺麗についていて、1人1本で充分食べ応えのあるリブだった。
時々、こういうコテコテのアメリカ御飯が恋しくなる私たち。
昨夜の残りのマッケンチーズが少しばかり。
「俺、明日の朝それ喰ってからジム行くわー」
とだんなは言っていたけれど、どうやらマッケンチーズではなくトーストを口にして朝ジムに向かったようだった。……うん、朝にマッケンチーズはちょっと(いや、かなり)重い。
私の方も、昨日のスペアリブ&アメリカ南部飯はけっこう胃に重かった。コールスローや豆はともかく、スペアリブとマッケンチーズという組み合わせはそろそろ胃に重く感じるお年頃。
「……息子さん、息子さんは食べますか?マッケンチーズ……朝御飯に」
と起き抜けの息子にだんなが食べずに行った皿を見せたら
「え!?食べていいの?お父さん食べなかったの?僕食べちゃっていいの?」
……ものっすごく、喜ばれた。
私はいまいち食欲ないなぁ、冷たくてプルプルしてるのが食べたいなぁ……と、冷蔵庫で冷やしていた「源 吉兆庵」の白桃ゼリーを出して食べることに。先日仕事の打ち合わせで会った大学時代の先輩から、「俺の地元の和菓子屋の〜。……うまいんだよ、コレ」といただいたものだった。立派な箱に丸々とした大きな桃の形のゼリー。んまぁ、お高そう……と思ってはいたのだけれど、数日前にデパ地下でそのゼリーを見かけてしまい、その値段に後ずさってしまった。私が思っていたよりずっとお高かったそのゼリー。……仕事、がんばろう。(打ち合わせはしたけど、まだ何も始まっていない仕事なのね……)
桃そのままの果汁のようなジュースがたっぷり詰まったゼリーで、食感も白桃を再現したものなのだとか。プルンツルンとした爽やかな甘さのゼリーはとても美味しくて、
「これなら食べられるー♪いくらでも食べられるー♪」
とマッケンチーズの皿に取り組んでいる息子の向かいで食べていたら、「……ぼく、それも食べたい」と言われてしまった。1人で平らげるにはなかなかのボリュームのゼリーだったので、1/4ほど息子にも分けてやる。……旨い、旨いよ。
厚揚げときのこの煮物
鮭のちゃんちゃん風
さやいんげんのかき玉汁
羽釜御飯
ビール(Corona)
今日から早々に給食も始まって、やっと「普通の日々」が戻ってきた。夕御飯は、鍋をさらうようにして盛った最後の「すじぽん」(ずいぶん長いこと食べていたような……)と、冷蔵庫の中のありものを使った和風の料理を。
冷凍庫の中に保存してあった鮭の切り身は、冷凍臭さが気にならないようにと味噌味で煮込む"ちゃんちゃん風"に。ケンタロウさんのレシピによると、合わせ調味料は赤味噌、醤油、オイスターソース、砂糖、酒、胡麻油、すり胡麻、おろしにんにくにおろし生姜、といった感じ。フライパンの底に水でのばした合わせ調味料を1/3量敷き、薄切りにしたじゃがいも、切り身の鮭、ざくぎりにしたキャベツ、青葱を層にこんもり積み重ね、残りの調味料を回しかけたら蓋をして強火で10分ほど煮込む。
普通は「ちゃんちゃん焼き」と言って鉄板でバーベキューのような感じに鮭を野菜と共に炒めるのがこの料理だけれど、家でも手軽に、キャベツやじゃがいもに味噌の味を染みこませて……と考えられたレシピらしい。しっかり味の染みたおかずができた。予想以上に鮭に塩気がついていたのだけれど、それはそれで御飯の良いおかずに。
厚揚げは買い置きのきのこと一緒に醤油と味醂で薄味にさっと煮込む。汁ものはシンプルにいんげん入りのかきたま汁。
「……で、こういうおかずだったら、ホッピーとか普通のピルスナーのビールが似合っていたかもしれない……」
と思いつつ、冷蔵庫に突っ込んであったビールはコロナとバスペールエールで、では半端に残ったライムを消費する意味でもコロナにしときましょう、と、コロナをお供に出した。
全体的にあったかいおかずが多かった夕御飯だけれど、今日はその内容に反してとても蒸し暑かった一日。昼頃も暑かったけれど夕方になってますます蒸し暑さが増してきて、数日ぶりにクーラーのスイッチを入れたりしていた。
明日あたり秋刀魚食べようかなと思っていたのだけれど……もうちょっと待とうかしら。
ミニ肉まん 1個と半分
アイスプーアル茶
千葉そごうの地下にある永楽製麺所のショップの前を通りかかると、つい買い物しないではいられない私たち。週末に立ち寄った時も、ついつい特にこれが必要というわけではなかったのにチャンポン麺と肉まんを買ってきてしまった。
横浜中華街に店を構えるお店だから……ということもあるけれど、永楽製麺所の肉まんは中華街っぽい味がする、ような気がする。価格といい味といい、大のお気に入りであるところの「551蓬莱」の豚まん("肉まん"じゃなくて"豚まん"なのね)は玉ねぎどっさりという風だけれど、こちらの方はキャベツどっさりという感じ。皮にほのかな甘さがあるところとか、しっとりした肉あんの具合とか、味は551のものと違うけれど方向がどことなく似ていて、こちらの肉まんもかなり好きだったりする。
今回買ってきたのは「ミニ肉まん」で、5個入りが1パック。
蒸籠3段に2個、2個、1個と入れて蒸し、
「僕!僕2つ!」
と声をあげる息子には2個入り蒸籠を目の前に出してやった。じゃあだんなも2個ねともう1つの2個入り蒸籠をだんなの前にずいと出したら
「……おゆきさんは?」
1個で良いの?という顔で見られたので「……じゃあ、半分こしましょうか」と続けたら満足気に頷かれた。そういうことで、息子が2個で私とだんなは1個半ずつ。
ミニ肉まんだからして、2個食べたくらいでも息子などには「ちと物足りないかな」という分量で、5個入りパックじゃなくて6個入りパックの方が嬉しいんだけどなと思いながらもぐもぐ。
カルボナーラスパゲティ
25cmピッツァ ハーフ&ハーフ(生ハムとルッコラ・5種類のチーズ)
ミックスリーフのサラダ
ビール(バスペールエール)
そこそこ大きな台風が、関東目指して北上中らしい。今日は一日ものすごい勢いで雲が流れて、陽光が差した10秒後に大雨が降ってきたり、雨が止んだと思ったら真っ黒な雲に覆われたまま生暖かい突風が吹いてきたりと大スペクタクルなお天気だった。買い物に行こうにも、数十分後の天候も予測つかない感じ。
でも、冷蔵庫には冷凍の塊肉くらいしかタンパク質がないし、きっと明日はまた輪をかけて大変な天気になるだろうしと、タイミング見計らってえいやっと自転車にまたがって近所のスーパーにお買い物に行ってきた。
今日はだんなは仕事で遅いと聞いているし、簡単にパスタかな、クリームソースのパスタかなー……と、生クリームを籠に入れ、ブロッコリーも籠に入れ、あと鶏肉かベーコンかなと思いつつ、鶏肉もベーコンも買い忘れて帰ってきた。
明日食べるつもりの秋刀魚3尾と大根、お豆腐あたりはしっかり籠に入ってるのに、肝心の今日の夕御飯材料を忘れている私。
……やっぱり、肉っけがないとクリームのスパゲティは締まらないのよね、と帰宅してかなり愕然とする。もう気分はグダグダなままに、今日の夜はピザ屋のチラシを開くことになっちゃったのだった。やっぱ買い物メモとかちゃんと作ってから行かないとダメだ。
一応ミックスリーフのパックは買ってきてあったので、スライスオニオンやパプリカと合わせてサラダは用意して、あとは「ナポリの釜」というお店のハーフ&ハーフのナポリピッツァとカルボナーラスパゲティ。息子が抱え込んだカルボナーラから
「私にもちょっと寄越しなさいよ」
とフォーク2巻きくらい奪って食べたけれど、ピザは8切れのうち3切れを息子に持っていかれた。
最近とみに食卓のパワーバランスが崩れつつあるなぁと思いつつ、でもそのくらいの量で私もちょうど良くなってきている今日この頃なので、息子にあれこれ堪能していただく。大手宅配ピザ屋さんの、いかにもなパンっぽいふかふかな生地とはまたちょっと違う、このお店のナポリピッツァの生地の感じはけっこう好み。しっかり青カビチーズの味がする「5種類のチーズのピッツァ」も悪くなく、ただ「生ハムとルッコラ」はもう少し生ハムとルッコラの盛りが良いと良いなと思わなくもない。
ピザ屋のクーポンを見つつ、息子が
「2000円の10%オフって、100円引きってこと?」
などと言っている。違うよ、1000円の10%だったら100円だけど……と、食べ終わった後は突然に「パーセント」の概念を教えるお勉強会。10/100、1/10といった分数の概念とパーセントの概念と、ついでに「○割×分」の概念もまとめて簡単に教えてやって、
「……では!2000円の30%オフは何円でしょう!?」
「200円の3倍を引くから……1400円?」
「そうそう、正解!」
と、そんな話で盛り上がっていた。ピザ屋の10%オフ券は案外と侮れないねというのが、今日の結論。
アイスカフェオレ
桃ゼリー
昨日、イングリッシュマフィンを買ってきたんだった……と思い、眠い目こすりつつオーブントースターに半割にしたマフィンを入れる。割ったうち、片方には薄くバターを塗って片方にはチーズを乗せた。急いで目玉焼きも用意して、チーズエッグサンド。
「このゼリー、すんごい美味しかったよ。君、食べてなかったでしょ」
でも、1人1個食べるのはちょっと多いんだよね……と、食後に「源吉兆庵」の桃ゼリーを3等分して出した。ほんの2口分ほどのゼリーになったけれど、すごく濃厚な味のゼリーなのでこのくらいの分量でちょうど良さげな感じ。
数日前からじわじわと関東平野に迫ってきている台風は、いよいよ今晩から明日未明にかけて上陸するらしい。予想ルートを見ると、伊豆半島あたりに向かっているらしく、千葉もしっかり暴風域突入予定。息子の通う学校からも「雨風の様子を見て登校させてください、遅く来ても遅刻にはしません。下校も様子を見て早めたりする場合があります」としっかり通達が来ていて、これはけっこう大変なことになりそうだなと。
わさび風味のポテトサラダ
きゅうりのXO醤和え
秋刀魚の塩焼き 大根おろしとシークワーサー
豆腐とわかめの味噌汁
羽釜御飯
焼き海苔
ホッピー
夕方過ぎて本格的に強い風が吹き始め、私は一日家にお籠もり。夕飯は昨日買ってきた秋刀魚を食べるんだもんねと、和風の夕食の準備をしてだんなの帰りを待った。
やっと秋刀魚。とうとう秋刀魚。待ちかねた秋刀魚。ありがとう秋刀魚。
数週間前から本格的に魚屋の店頭に並び始めた北海道産の秋刀魚は、「でも8月中は買わないんだもんね」と心に決めて買っていなかった。そろそろ涼しくなってきたし学校も始まったし9月だし、と、私の中で秋刀魚解禁。
私は本当に秋刀魚が大好きで、可能だったらこのシーズン、1週に2回は食べたいなと思っている。焼いてほぐしてパスタの具にするのも、生姜で煮つけたりするのも悪くはないけれど、至高はやっぱり普通に塩焼き、大根おろし添え。今シーズン初秋刀魚の今日は当然、塩焼きにした。鬼おろしでおろした大根おろしと、先日友人がお裾分けしてくれたシークワーサーを添えてみた。
秋刀魚を邪魔しないようなおかずをということで、あとはちょっと辛みのある野菜ものを2つ。XO醤和えのきゅうりは、板ずりして適当に叩き、塩と胡麻油とXO醤をまぶしてひやしておいたもの。茹でたじゃがいもは枝豆と一口大に切ったレタスと合わせ、マヨネーズとおろしわさび、少量の醤油であえてほんのり和風めなポテトサラダにした。本当は、わさびを「わさびの味がする」とはっきりわかる程度に加えた方がメリハリがついて美味しいサラダになると思ったのだけれど、息子も食べるものなので心もち控えめに。それでもわさびの風味がかすかに感じられるさっぱり味のサラダになった。
味噌汁は豆腐とわかめ、そして多めに炊いた羽釜御飯。全体的に、「メインディッシュは秋刀魚ですよ秋刀魚、どうですかー?」といった感じが醸し出されるように(って、どんな感じなんだか……)準備してみた。買ってきた秋刀魚は1尾100円。魚焼きグリルから尻尾の先がはみ出そうなほどにプリプリと大きかった。しかも太かった。あまりに大きすぎて、頭の方にあまり火が入らなかったほどだ。
……で、今シーズン最初の秋刀魚は、めちゃめちゃ美味しかった。焼きはじめて数分もしないうちにパチパチジュージューと脂がしたたり落ちてくるほどに脂が乗っていて、箸を入れるとほろりと崩れる身がたまらない。秋刀魚は2等分にしたりせず、頭やワタを落とすこともせず、そのまんま丸ごと焼くのが私は好きなので、数年前に大きな秋刀魚もはみ出させずに盛りつけられる秋刀魚専用皿をわざわざ買った。それまでも、「別にはみ出ても気にしないわー」とばかりにやっぱり2等分にも頭を落としたりもしていなかったのだけれど、秋刀魚専用皿ができたおかげで一層堂々と秋刀魚を丸焼きにできるようになって私は密かに嬉しく思っている。
ハイテンションになってしまいつつ、うっとりと秋刀魚を食べていたら、
「……1人で2尾とか食べればいいじゃん」
と、だんな。
いやいやいや、そんな、そんな贅沢はいけません。秋刀魚2尾一気喰いなんて、そんなもったいないことはようできません。バチあたります。
夢中で否定したら、
「……だって、1尾100円でしょ?2尾でも200円でしょ?」
肉だったら100円で100g、50gの世界ですよ奥さん。1尾150円としても、卵1パック並のお値段ですよ奥さん。
何を贅沢とか言ってますか、この季節しかないんだから、食べればいいじゃんー。
だんなは悪魔の誘いをするのだった。……確かに、値段だけ考えれば全然懐の痛まない食材なのだけれど、でも2尾一気食いはダメなのよ、美味しすぎてバチあたっちゃうのよ。とりあえず、週末か週明けにまた秋刀魚買ってくるのよ。
アイスカフェオレ
梨
台風9号が予報どおりに関東平野にやってきた今日。昨夜2時頃に小田原あたりに上陸した台風が、そのまま北上。昨夜遅くから、外は大変な風の音だった。明らかに「何か固いものが舞っている」系のドガンガコンガランガランといった不穏な音も何度か聞こえてきて、そのまま今日の8時9時くらいまでは千葉は暴風域に入りっぱなし。ベランダは、落ち葉やら何やらでそりゃもう大変なことになっていた。ベランダサンダルも水びたしだ。でも、幸いにして木が折れたとか電柱が倒れたとか電線が切れたとか、そういうことはなかったらしい。
「……天気の様子見て、落ち着いてからの登校でも良いってお手紙もらってるけど……どうする?」
だんなは、めちゃめちゃな天気の中、今日も元気に朝ジムに出ていった。息子の方は「遅れてきても遅刻にはしませんよ」とお手紙を貰っているけど、でも、この状況では2〜30分登校時間を遅らせたところであまり状況は変わらないようにも思う。
「こういうひどい天気っていうのもそうそうないし、がんばって登校してみる?傘ささないで、レインコート来てさ」
ランドセルにカバーかけて、タオルも持たせてあげるから、どう?と言えば、息子は満面の笑みで頷くわけで、すごい風だすごい雨だわーい!とばかりに登校していった。
朝御飯は、イングリッシュマフィンのチーズトーストとカフェオレと梨。窓から外眺めつつ、すごいねーすごいなー言いながら食べた。
角切りサーモン乗せレタスのサラダ
わさび風味のポテトサラダ
ビール(ヱビス)
金曜の今日は息子の音楽教室、今日も(というか、いつも)レッスン時間20%増量キャンペーンといった感じで、いつも熱心にレッスンしてくれる良い先生だ。ただ、遅めの時間帯なのでレッスン終わって軽く買い物して帰るだけで、急がないとすぐ7時を超えてしまう。今日は
・友人が先日から元気がないみたいだから声かけて一緒に夕飯しようかなぁ
・でもだんなが帰って来られるみたいなんだよなぁ
・声かけて待ち合わせて皆で一緒に飲み、とか?
・ああ、でも夏休み遊びすぎちゃったから緊縮財政なんだよなぁ
と色々考えつつ、結局タラコと刺身用サーモン買って帰ってきてしまった。
息子に
「クリームのパスタの材料揃えて、クリームソースのパスタにしよっか?それともたらこのスパゲティとか」
夕方だから刺身も安くなってるかも、家で手巻き寿司もできそうかも。
……と話しながらデパ地下に降りたのだけれど、息子は即断で
「じゃあたらこスパ!」
と。そんなに好きかねたらこスパ、と、結局たらこ1パックを買ってきたのだった。サラダくらいは準備できるだろうと、サラダに散らすつもりで小さなサーモンのサクもひとつ。
「……そして、手元にあるのは300g入りのスパゲティの袋なわけですよ」
1袋じゃあ絶対たらない、暴動が起こる。かといって、2袋600g茹でるのはいかにも多いでしょう。500gは茹でるつもりだけど……100gだけ残しておくのかなぁとしばらく袋を睨みながら考える。こうなったらだんなと息子に聞いてみようと、脳内で「600g茹でちゃいますかー?」と問いかけてみた。脳内のだんなと息子は笑顔で右手親指を上に突き出した「グッジョブ!」のポーズで「もちろん!」と言っていて、彼らに聞いたのは間違いだったと思い直す。結局、600gはあんまりにもあんまりな分量だろうと、500gほどを茹でることにした。息子もだんなも、普通に180gくらいは食べるはずだ。
先日、新宿の「壁の穴」で息子が食べていたたらこスパゲティは本当に美味しくて、なんでそんなに美味しいのかと分析した結果、それは「尋常ならざるバターの量」に多く起因するものだという結論が導き出されている。割と容赦ない量のバターと、そして大ぶりの1腹ぶんたっぷりほぐしたたらこ(たらこは日本酒と昆布茶で和えておく)を使った濃厚なたらこスパゲティを用意した。サーモンは角切りにしてサラダに混ぜた。帰宅して急いで準備したはずだったのに、パスタを茹で始める前にだんなが帰宅。金曜は何かと慌ただしい(週末を前にして、仕事もけっこうやってくるしねぇ)。
昨夜のポテトサラダの残りもあったのでそれでなんとなく食卓を誤魔化しつつ、でも誤魔化す必要もないほどに大盛りにできたたらこスパゲティ。「大盛りがいいな!」と言っていた息子ですら「うひょー」と言葉を発するほどの大盛りっぷりにしてやったそれを、息子は綺麗に平らげた。みんなたらこスパゲティが大好きだ。
スイートポテトパイ
あんドーナツ、くるみミルク 1/2個
アイスカフェオレ
ここのところパン屋さんでパン買ってなかったねと、夕方のパン屋さんで総菜パンとか菓子パンとか見繕ってきた。だんなにウィンナーロール、息子はオレンジ乗ったデニッシュ、私はスイートポテトパイ。もう少し欲しいなと、滅多に買わないあんドーナツと、くるみパンにミルククリームが挟まれたパンも買ってきた。両方食べたかったので、それらはだんなと2人で半分こ。
朝御飯の時にする会話の内容としていかがなものかと思うけれど、さつまいものペーストの乗ったパンをもりもり食べながら話していたことは「夕飯どうしよっかー」で、
「なんかギョーザ食べたくない?自分ちで作ったギョーザ」
という話。食べたら買い物行こうか、黒ビールあるけどピルスナーないよ?ビールも買わなきゃ……と、あんパンを食べくるみパンを平らげる間、そんな話をしていた。パン食べながらギョーザに思いを馳せるというのも、なんだかシュールだ。
アイスプーアル茶
そういうわけでお昼頃、近所のスーパーにお買い物に行ってきた。
「お、葡萄安いじゃん」とか、「今日は卵、89円だってよー」なんて目ざとく安売り品を見つけるのは、なぜかだんなだ。サランラップや洗剤などの底値についても、詳しいのはなぜかだんなだ(私は割と無頓着……)。私が「秋刀魚のお刺身、食べたいなぁ……」と魚売り場で秋刀魚など眺めている間に、着々と安売り品を見極めつつギョーザの材料を籠に入れているだんななのだった。
「暑いし、めんどくさいから冷蔵ケースに残ってる大判の餃子の皮買って帰るので良くない?」
などと私が思っている隣で、
「いつも買ってる皮、売り切れてるんだよなぁ……大判のはやけに高いし……もう1軒のスーパー寄って帰ろうよ」
と、だんなは言っている。ホッピー用の亀甲宮焼酎も買って帰ろうよ、これもあっちのスーパーじゃないと売ってないんだよ、と、てきぱき買い物済ませてもう1軒のスーパーはしごして帰ってきたのだった。
食料品の買い出しを好まない(というかめんどくさがる)男性も少なくないだろう中、これだけ楽しそうに買い物する男も珍しいなと、週末毎に私は思っている。
今日もいくつかの買い物袋を自転車に積んで、これらを持って2軒目のスーパーに入るのはちょっと大変だからと自転車置き場で私が荷物番をしていたのだけれど(荷物番が私の役目というのがまた……)、「皮もお酒もあったー!」と急ぎ足で戻ってきただんなの手には、なんかそれ以上の品もぶらさがっていた。
「……なんか、アイスボックスとか見えるよ?」
「いや、俺、カクテルチューハイセットなんて買ってないよ?」
「……買ってるようにしか見えないよ?」
「……そう?」
「そう」
どこから見てもアイスボックスとチューハイの入った袋が追加されていて、それはなんだかんだ言って私も大歓迎の品。何買ってるんだろうねこの人はと笑いながら、アイス溶けたら大変と、そのまま急ぎ足で帰宅した。
昼御飯は、卵買ってきたばかりだし沢山あるし、チャーハンが食べたいです、ということで、だんなにチャーハンを作ってもらった。卵と葱、冷蔵庫に入れっぱなしだったチャーシュー、そして「天津冬菜」を入れたシンプルなチャーハン。醤油と塩で味つけられた、いーい感じに香ばしいチャーハンだった。以前、友人の中国料理の料理人に教えてもらった天津冬菜、これをチャーハンに加える(塩抜きしないこれを最初に軽く炒めて除けておき、御飯と卵炒めて最後のあたりで戻し入れる感じ)だけで、味に深みが出ていかにもな中華っぽい味になる。
午後はのんびりして、夕方になったら適当にギョーザ作りを始めましょうかね、と、午後はテレビゲームしたり本を読んだり、各自好き勝手な事をやっていた。……ら、だんなの実家から電話が。
イカのとも和え
牛肉のたたきのサラダ
秋刀魚のお刺身
いくら乗せ御飯
おいなりさん
ビール(キリン秋味)
麦焼酎(高千穂)
お菓子色々
コーヒー
「今日、良かったら飲みに来ない?」
と、だんなの実家からの電話は、夕食のお誘い。お義父さんが飲み相手を求めているらしく、しかも「秋刀魚、あるわよ」とのこと。秋刀魚!秋刀魚秋刀魚秋刀魚!と、秋刀魚と酒に釣られて、ギョーザは明日に延期することにして、夕方ビール持ってだんなの実家に行ってきた。
たっぷりの秋刀魚のお刺身(おろした柚子の皮とおろしにんにくを添えつつ醤油で食べる)と、幽庵ソースの牛肉のたたき、イカのとも和えに、今シーズン初めての生すじこから作ったいくら。とも和えもいくらも全部お義母さんのお手製で、どれもこれも美味しかった。
「今日作ったばかりだからね、塩辛とはまた違って美味しいと思うのよ?」
と出してくれたイカのとも和えは、身が半透明に綺麗に透けている。濃厚なわたの味に、添えられたすりたての柚子の皮がとても良い香りだった。秋刀魚もいくらも柚子の香りも、どれもが「いよいよ秋ですね」という味ばかりだ。
秋刀魚は本当に大好きだけれど、あの長細い身を3枚におろすのも面倒なら、やたら細い骨を抜いて刺身にするのもまた手間がかかる。刺身が美味しいのは重々承知だけれど、家で食べるときは私はつい塩焼きばかりにしてしまうというのに、目の前にどっさりと秋刀魚のお刺身が出てきたので本当に嬉しかった。ビールが進んで、ついお義父さんと一緒に麦焼酎まで飲んでしまう。
流しっぱなしのテレビでは今日の巨人vs阪神の野球中継がついていて、点取ったー追いつかれたーまた取ったー、の盛り上がりで(主にだんなが)賑やかなことに。今日の試合で阪神が首位に立ち、「もうね、日本シリーズなんてことになったらね……ぼくはおおさかにいくんだよ」と、だんなが不穏な事を呟きはじめてしまった。行っていいよー止めないよー……さすがに私と息子は留守番かしらね、と思いつつ、秋刀魚をもぐもぐ。
抹茶入り玄米茶
昨夜、お義母さんにおいなりさんをお土産に持たせてくれた。今日日曜日の朝御飯は、土曜の夜にたっぷり御飯炊いてスープも作って、それと一緒にハムエッグでも……という予定だったので、いなり寿司をいただけて願ったり叶ったり。1人2個見当で、計6個タッパーに詰めてもらって持ち帰ってきた。
ちょっと甘めのおいなりさんで、御飯には炒り胡麻がたっぷりと。今日はまた夏がぶりかえしたような蒸し暑さだったけれど、
「おいなりさんには、お茶よね」
「熱いお茶よね」
と、久しぶりに抹茶玄米茶を淹れて、それを飲みつついただいた。
今日は私一人でおでかけだ。
空心菜のにんにく炒め
焼き餃子・水餃子
牛肉とわかめの韓国風スープ
羽釜御飯
ビール(キリン秋味)
今日はにょろりと一人出かけて、キャラメルボックスのチャレンジシアター「猫と針」を見てきた。出演者はたったの5人、恩田陸さんの戯曲による小劇場での劇で、いつものキャラメルボックスの劇とはかなり毛色が違ったものらしい。いつもお願いしている託児サービスもこの公演はないということで、一人でチケット取って見に行くことにしたのだった。最近はキャラメルボックスも色々な小劇場での公演を行っていて、全てを見ることも難しいし全てを見なければいけないとも思っていないのだけれど、今回は岡田達也さん、坂口理恵さん、前田綾さんという組み合わせが面白いかなと。
今日は東京公演の千秋楽。でも内輪ネタで盛り上がることもなく、終劇後に長々と役者のトークタイムがあることもなく、淡々とした劇だった。劇自体も、役者が縦横無尽に舞台を駆けずり回ることもなく、大声を張り上げることもなく、大音響のBGMが流れることもない、キャラメルボックスらしからぬもの。それが新鮮で、しかも出演者は誰もが達者な人ばかりで、安心して見ることができたのも良い感じ。客層も、今日はずいぶんと年齢層が高めで、漂う空気もいつものサンシャイン劇場とはずいぶん違うものだった。
なかなか全体像が見えてこない、最後もはっきり「これが結論」と決めつけるようなのではない終わり方で、良い意味でも悪い意味でも押しつけがましさのない演劇、という感じ。幕間のBGMが生演奏のチェロというのも似合っていた。
……で、久しぶりに一人の週末を満喫して、寄りたかった本屋さんなどにも寄ってきて、帰宅。
ああ、「おかえりー」と息子とだんなが出迎えてくれるのって、なんだかとても気持ちがいい。
「ちょうど夕飯の支度始めようと思ってたとこなんだー」
と言っただんなは、「夕食前に風呂入ってきたら?ついてるし」などと言ってくれちゃって、しかも私が「買ってきた本、ちょっと読みたい」とごろごろしている間に「スープとナムルももう準備できたからねー」と、てきぱき夕飯の準備を進めてくれているのだった。おお、なんか私、ホストクラブとかにいるみたいだ。ホストがスープとナムルを作ってくれるものかどうかは良くわからないけれども。
今日の夕飯は、昨日の予定が延期になった焼き餃子。涼しい居間で野球見ながら食べようねと、餃子包むところから居間のテーブルであれこれ作業してそのまま夕御飯に。今日私がやったのは、餃子を包んだことだけで、あとは座してだんなが焼いてくれた餃子やだんなが茹でてくれた餃子をもぐもぐ食べていた。
「ビール、もう1缶いく?」
「そろそろ御飯とスープ出していい?」
と、試合の行方が気になるだろうに御飯とスープのお世話までしていただき、本当にホストクラブにでもいる気分。ホストが茶碗に御飯よそって持ってきてくれるものかどうかは行ったことないので良くわからないけれども。
我が家のホストが焼いてくれた餃子は、今日も完璧な出来映えだった。今日は白菜の水切りが良かったようで、しっかり詰まった感じの具で下味もばっちり。香ばしく焼けた皮がパリパリですごく美味しかった。にんにくがっつり効かせた空心菜の炒め物も、対してにんにくは控えめで塩味強めのナムルも良い感じ。我が家のホストは最高のホストだなぁと思いつつ、でも我が家のホストは野球にも夢中で
「走れー!」とか
「刺せー!」とか、
「入れっ入れっホームラン!」とか、
「ったく、今のどっから見てもボールだろうがよォ!このクソジャンパイア!」
などとたいそう賑やかなのだった。
阪神が首位に立ったのは本当に何よりなのだけれど、だんなが本当に毎晩やかましい賑やかなので……そろそろ野球のシーズンが終わってくれるといいなと思っている私。