食欲魔人日記 08年03月 第4週
3月24日 月曜日
夕飯のおかずの盛りつけが大失敗で、ハーブの写真でお茶を濁す……
ふりかけ御飯
牛肉とわかめの韓国風スープ
麦茶

「……卵でも焼く?」
「卵、食べ過ぎじゃね?」
「……あー……そっか……」
そんな会話の後、じゃあ卵料理の代わりは何かないかなーと思っても何もないのだった。今日の朝御飯は、昨夜の残りのスープと、ふりかけ御飯。息子は丸美屋の「のりたま」、大人2人は山本山のふりかけ海苔をかけてみる。

シンプルで美味しいふりかけというのは、あるようでいてなかなか巡り会えないでいた。
「俺ん家、いっつもこれ使ってたんだけど」
と、結婚したばかりの頃にだんなが山本山のふりかけ海苔を買ってくれて、それ以来我が家の定番のふりかけもこれになった。何しろ、海苔屋さんの海苔ふりかけだから、海苔がちゃんと美味しいのが幸せ。いつも冷蔵庫に入れて、パリパリした海苔の食感を楽しんでいる。

バターコッペ トースト
比内鶏入りクリームシチュー(レトルト)

アイスティー

早いもので、明日から息子は春休み。あまり短縮授業らしい短縮授業もなく、昨日まで普通に午後まで授業があっていきなり今日が修了式というのは、自分が子供の頃の事を思うと(2週間前くらいからぼちぼち短縮が始まって、給食のない日が何日かあっていよいよおしまい!みたいな)、ちょっと違和感だ。通信簿からは、学校で楽しくあれこれ取り組んでいるらしい事が先生からの一言で伺えた。算数は強いのに漢字はからきしというのは、父ちゃんに似たのか母ちゃんに似たのか、どちらに似てもそういう傾向にはなりそうなので、もう笑うしかない。

で、「楽しい春休み」のこのタイミングで、私の仕事が忙しくなってきてしまった。ここ1ヶ月ほどは少し余裕のある状態だったので楽しくゲームなどできていた日々だったのだけれど、「もう休暇は終わりですよ」とばかりにあれこれ仕事が舞い込んできた。週末にはCD-ROM4枚分の資料画像が届けられて(写真が何枚入っているのかカウントするのも恐ろしい……)、さてどうしましょうと。

午前中の一人静かな時間にさくさく仕事して、当然のように午後も仕事を続けなければいけない状況だったので、お昼は簡単にありものを用意した。カルフーで買ってきたパンの残りを軽くトーストして、母が以前秋田から送ってくれた荷物の中に入っていた、レトルトパックの比内鶏入りクリームシチューを温めてみることに。一人の昼御飯などに何度か食べたことのあるシチューだけれど、いかにもなレトルトシチューの味で、せっかくの「比内鶏を使っている」という目玉的な部分が、あまり感じられないところが残念。不味くはないのだけれど、「美味しいー!」と大喜びできるほどでもない、という、ごく普通な感じのレトルトシチューなのだった。

バター風味のパンにバターを塗って食べるという暴挙をしつつ、苺もどっさりテーブルに。

魚肉ソーセージ&スティックきゅうり
塩キャベツ
金目鯛の煮付け
青梗菜と豆腐のスープ
羽釜御飯
ビール(BEER FINE)
ほうじ茶

昨日買ってきた大きな金目鯛を煮付けにした、今日の夕御飯。
我が家最大サイズのフライパンに入れたのだけれど、それでも尾の先がはみ出るほどの大きな金目鯛だった。

切り身や、小さめの丸魚だったら、ひっくり返さず、そのまま煮汁を適宜すくいかけてやりながら煮ていくのだけれど、さすがに今日は魚のサイズも大きめなので途中でひっくり返そうとして……失敗した。やっぱり煮魚は、あまりいじくらず、ひっくり返さず火を通す方が良いらしい。ひっくり返すところで失敗して、盛りつけるところで更に失敗して、とても写真には撮れないような状態の、非常にがっかりな外見の煮魚になってしまって悲しかった私。せめてもとファインダーの端に魚の皿を入れてみながら、週末にカルフールで買ってきたコリアンダーとバジルの鉢つきハーブを撮影してみた。気長に水やったり植え替えしたりしたら、巨大に育つかしら。いかにも「ちぎって使え」という風の、密集して植えられたひょろひょろとした苗だから無理かなぁ。

味はともかく外見は大失敗の煮魚と、並行して準備したのは青梗菜と豆腐のスープ。少量のラードで青梗菜を加え、水を加えて軽く煮つつ紹興酒と塩で調味して、豆腐を加えてできあがり……の、中華風スープを久しぶりに用意しつつ、御飯を炊いて、簡単に魚肉ソーセージを切ったりキュウリを切ったり。

「今日の夕御飯は何かなー」
と台所にやってきて、煮魚のフライパンと食卓の魚肉ソーセージ皿を見た息子は、
「……あ、御馳走だー」
と呟いて去っていった。でもその「御馳走だ」の目線は金目鯛ではなく魚肉ソーセージに向けられていたのが、何とも言えない。魚肉ソーセージ、大好きだものねぇ……いかにも添加物てんこ盛りって味で、あまり頻繁に食卓に出すのはどうかなと私は思っているんだけれども。

こっくり濃いめの甘口の味に煮付けた金目鯛は、ほろほろと身が柔らかく(柔らかすぎて皿に上手いこと盛れなかったほど)、とても良い感じ。あのホクホクとした身の感じとか脂の乗った具合、あの少し深海魚チックな面構えなどなど、金目鯛は大好きな魚だ。私にとっての「三大好きな魚」は、もしかしたら「秋刀魚・金目鯛・サバ」かもしれないと思う今日この頃。

3月25日 火曜日
春野菜いっぱいパスタ
「ミスタードーナツ」の
 ハニーディップ
 ポン・デ・抹茶あずき
カフェオレ

今日は朝からコーヒーの良い香り。だんなが朝ジムに行く前にコーヒーを淹れているようで、
「いーい匂い〜、いーい匂い〜」
と、すーはーすーはーと大きく呼吸をしながらそのまま睡眠続行。今日から息子は春休み、私も一緒に朝寝坊……と思っていたのだけれど、結局息子共々6時40分頃に起きてしまって、いつもと全く変わらない感じになってしまった。

朝御飯は、だんなが昨日買ってきてくれたドーナツ2個。
「すみません!朝御飯を!」と、買い物に行かなかった日はだんなに朝御飯になるものを買ってきていただくことがままあるのだけれど、
「今日はねー、なんか、全然良いのがなかったんだよー」
と、パン屋を覗いた後にドーナツ屋に寄っただんなが、紙箱抱えて帰ってきたのだった。私の取り分は、ハニーディップとポンデ抹茶あずき。ふわふわの「リッチドーナツ」シリーズは相変わらず好みな味で、ハニーディップもとても好きなタイプだった。いつも通りに早起きしたはずだったのに、なんだかなんだで少し遅めの朝御飯。

「タコスの王様」のタコス・ナチョス
春野菜と生ハムのリングイネ
クラムチャウダー(キャンベル缶)
ビール(Corona)

「一緒にゲームしようよ〜」
という息子の誘いを断りつつ午前中に必死に仕事していたら、「僕に手伝えること、ある?」ときた。
「……横で見ていて、手伝えそうだなー、って思う?」
「思う」
そうか、思うのか……と苦笑いしつつ、簡単な画像加工だったら本当に手伝ってもらいたいなと思ったり。でもあいにく今抱えているのはあまり簡単な仕事じゃなかったり。

気分転換も兼ねて、昼頃に近所のスーパーに夕飯の食材のお買い物。グリンピースと菜の花がお手頃価格で、「豆御飯と菜の花のおひたし……いや、卵落としてココット焼きとか?」と思ったのだけれど、他の野菜もあれこれ合わせてパスタにすることにした。

「お、ミックスリーフも安いじゃん」
サラダにして添えよう、とそれにも手を出したら、脇から息子の
「あのね、僕はその野菜よりも、レタスのサラダの方が好きなんだよ、本当は」
というミックスリーフ却下の申し出があったので、普通のレタス(これも安かった)に変更。オイルベースのパスタの予定なので、スープはちょっとこってりした感じのものでも良いかなと思っていたけれど、ちょうど買い置きのキャンベルのクラムチャウダー缶があったのでそれを開けることにした。

パスタ(今日はリングイネ)を茹でつつ、途中で次々とアスパラガス、グリンピース、菜の花、細切りにした赤パプリカ、ちぎったキャベツをパスタ鍋に加えて一緒に火を通す。脇の中華鍋ではオリーブ油を熱して薄切りにんにくと赤唐辛を炒めつつ、最後に茹であがったパスタ、野菜と炒め合わせればできあがり。火を消す直前に切り落とし生ハムを加えてざっと混ぜ、卓上でE.V.オリーブ油をひと垂らしして、おろしチーズと粗挽き黒胡椒などを添えつつ食べる。別に「春野菜」でなくとも、季節の野菜を使えばたいがい美味しくできると思うけれど(炒めた茄子とか、茹でた蕪とかも似合いそう)、グリンピースやらアスパラやらを見るとこのパスタが恋しくなる。

で、パスタの準備をしていたら、刻んだ野菜を入れたボウルが全面的に緑色だったので、
「このうえ、レタスのサラダ……?なんか変じゃない……?」
と思い至って、「なんかこう、葉ものっぽくないサラダみたいなのか、いっそビールの肴みたいな一品が欲しいです」と帰宅途中のだんなにメールを入れた。買ってきてくれたのは、タコス屋さん「タコスの王様」の手のひらサイズの小さなチーズタコスが1人1個と、ナチョスが1パック。ちょうど良い酒のアテもできてしまったので、コロナビール飲み飲み、つまみもパスタも美味しく食べた。

一見さっぱりした味に見えるパスタだけれど、アーリオオーリオタイプはそれなりの量のオリーブ油が加わってしまうので、案外とこってり味。塩もある程度しっかり決めないと、なんともぼやけた味になってしまうこともあって、クリームソースのパスタよりも難しい感がある。今日は幸い、適度に塩味も決まってくれて、一安心。

3月26日 水曜日
焼き鳥屋さんの鶏煮込み
「ランチパック」の
 ソース焼そば(マヨネーズ風味)
 ダブルミルククリーム
カフェオレ

昨日スーパーで買い物していたら、ランチパックの見慣れない商品と目が合ってしまった。特売品の20%OFFの札がついていたそれらは、「ミート&ポテト」であったり、「メンチカツ」であったり、「ソース焼そば」であったり、「キナコモチ」であったり。

「うわあ……ランチパックの焼きそばパンだ……」
"キナコモチ"というのも相当すごいな、と思いつつ、思わずまじまじと棚を眺めてしまっていたら、息子がそっと背後から手を伸ばして「じゃあ、僕はこれね」と「苺&ホイップ」とかを籠に入れようとしている。こらこら、まだ買うって決めてないって。

「うーん……美味しいかなぁ……なんっとなく、味が想像できちゃうんだけどなぁ……」
でもランチパックの焼きそばパンって、なんかちょっとインパクトあるよね……と、すごく悩んだ結果、買ってみることにした。購入理由は、「これを見たらだんながどんな顔をするか」というのが8割強くらい。予想通り、ハニワ顔で「……ソース焼きそばのランチパック?」と固まってくれた。受け狙いとしては成功だった。

2切れ入りが1パックなので、だんなと半分こするつもりで「ソース焼そば」を1つと、「ダブルミルククリーム」なるものを1つ。一度は「苺&ホイップ」を手にした息子は、私が「ダブルミルククリーム」を選んでいるのを見て、
「あ、僕、僕もそれ、それが食べてみたい!」
と、「ダブルミルククリーム」を選びなおしていた。

「でもさ、焼きそばパンって、コッペパン使うよね」
「うん、"当然コッペで"って感じだよね」
食パンに焼きそばって、面白いよね……と話しつつ、マヨネーズ風味の焼きそばパンをおっかなびっくり食べてみた。味は普通に焼きそばパン。サンドイッチになっているのがなんとも違和感だった。

「ダブルミルククリーム」は、ホイップクリームと練乳味のクリームがサンドされた、ミルクフランス風のもの。こちらの方は馴染みのある味で、柔らかい食パン生地にも似合う感じ。私はどうもランチパックが大好きなのであるらしいと、今更自覚。

「一の酉」にて
 オニオンサラダ
 鶏煮込み
 串焼(ねぎま・にんにくま・ぼんぢり・皮・ささみ・つくね・豚白モツ)
 ねぎま丼
 生ビール
など。

今日の午前中はけっこう暇で、
「仕事先に"確認してください"ってメール出し終わったから、そのお返事来るまで遊んでいようか」
と、息子と2人ドラゴン退治などする余裕があった。お昼に簡単にスパゲティを用意して、麺を茹でている間に仕事の電話。続いて夕方も遅くなってから急な仕事のメールがあって、午後はやたら慌ただしくなってしまった。

最後にこの大容量のファイルをとりあえず送ったら一段落、というところで、いつも使っているストレージサービスの会社のサイトが今日に限って繋がらなかったり、最後までバタバタしているうちに夕飯の仕度をしなければいけない時間に。今日は鮭料理、和風の味で〜……と、冷凍庫にしまってあった鮭の切り身を既に解凍していたのだけれど、結局皆で外に食べに行くことにした。お気に入りの焼き鳥屋さんに行ってみると既に満席、中華定食屋さんの太閤園も満席、
「なんか……なんか、焼き鳥が食べたい……」
と、何度か入ったことのある「一の酉」に行くことにした。ここも小さな店でいつも混雑しているのだけれど、なんとか3人入れる席があったのでそこで落ち着いた。

「養老乃瀧」系列だけあってか、串焼きが1本105円(で、1種類2本から注文)と、とにかく安い。他のおつまみ類も100円から300円くらい。シメにお茶漬けやおにぎりがあるのも手頃な感じで、最近「お茶漬けブーム」到来中の息子がメニューを眺めて「最後はお茶漬けね、鮭茶漬けね」と早々に注文しようとしている。「30分後くらいに取りに行くので、焼いておいてくださーい」などという注文にも快く応えてくれるのも嬉しい。

わさび味のささみ、塩で焼いたぼんぢり、たれの「ねぎま」「にんにくま」と次々つつきつつ、一味唐辛子のような辛さが効いた煮込みも1人1つ。最後に、けっこうなボリュームだった「ねぎま丼」を頼んで、肉も葱もたっぷりだった塩味のシンプルな丼で終わりにした。

……で、料理とは全然関係ないのだけれど、背後のテーブルのグループ客が
「ジェロニモの師匠って、誰だったっけ?」
「テリーじゃね?あれ?ラーメンマン?」
「ちっがうよ、ロビンマスクじゃね?」
などという会話を繰り広げていて、耳がダンボになっていた私。

ジェロニモというと、「アパッチのおたけび」であり「ウララー!」であることくらいしか覚えてないや……と脳の中の古い引き出しを開け閉めしつつ、それからしばらくキン肉マンたちが脳裏で飛び跳ねてしまって困ったことですよ。私は普通にテリーマンが好きでした。"キン消し"とか、めちゃめちゃ流行っていたなぁ、と。

3月27日 木曜日
アラ大根。素晴らしく美味しいブリのアラでした。
いつもの感じのホットドッグ
カフェオレ

昨日はうっかり日付が変わるまでだんなとゲームに興じてしまい今日は朝寝坊気味。でも、せっかくホットドッグの材料買ってきたしなぁと、急ぎホットドッグの準備をした。

キャベツを太めの千切りにして、バターと風味づけ程度のカレー粉少々で炒め、ドッグパンにそのキャベツを詰めてから炒めウィンナー、チーズを乗せてトースターで3分ほど焼いてチーズを溶かす、いつもの我が家のホットドッグ。ホットドッグ屋台で食べた品の真似っこなのだけれど、ホットドッグの一つの形態としてけっこう有名らしく、ケンタロウさんのレシピ本や、その他の料理雑誌などでも同様の作り方を見たことがある。

キャベツから漂うバターとカレー粉の香りがケチャップと見事に合うし、キャベツのクタクタ感とウィンナーのバリッとした食感のバランスもとても良い感じ。今回使ったウィンナーは、これまた大好物のJohnsonvillebeddar with cheddar。小さなチェダーチーズが混ぜ込まれたウィンナーで、ただでさえリッチな味のこの社のウィンナーの中でもとりわけゴージャスな味がするものだった。

ホットドッグ1個でしっかりお腹いっぱいになって、さて今日も頑張ろう。

津田沼 「Tapas&Tapas」にて
 カンデラおばさんの田舎風スパゲッティ

今日は、ここ1ヶ月ほど家族で大変にハマッているゲーム、モンスターハンターの最新版「MONSTER HUNTER PORTABLE 2nd G」の発売日。今遊んでいる「2nd」の続編……というか、「おまけ付き豪華版」みたいなもので、これまで育てたキャラクターをそのまま引き継いで使うことができる。家族で遊びたかったら家族分、ソフト3本買わなければいけない状況(今までどんなゲームにはまることがあっても、ここまでやることはなかったのに……)だったのだけれど、ソフトの予約などは一切していなかった。当日ふらりと買いに行けば、普通に買うことができるだろうと。

が、午前11時の千葉駅前ヨドバシカメラの前でハニワ顔になっていた私と息子。
当日売りの分はもうとっくのとうに売り切れて「あとは御予約のお客様のみとなります」という事態になっていた。ソフト自体が無いなんて、もうここ何年も経験したことがないものだから、大変にびっくり。

「うーん……今から秋葉原とか行ってもねぇ……。ダメ元で、津田沼のスーパーとか覗きに行ってみる?」
家電店は見込みが薄いから、いっそ大型スーパーだったら残っていたりするかも?と希望を持って津田沼のイトーヨーカドーなども見に行ったのだけれど、売り場には「売り切れました、次回入荷は未定です」の非情な文字が踊っていたのだった。何も収穫を得られずに、すっかりお腹が空いたお昼時。
「しょんぼりなー」
「しょんぼりなー……」
と、息子と2人しょんぼりしょんぼりしながら駅までの道を歩き、途中で見つけた「Tapas&Tapas」でお昼御飯にすることにした。パスタとピッツァの店で、ランチタイムにはドリンクが飲み放題。よくあるソーダ類ではなくて、フルーツジュースが豊富なのが密かに嬉しいお店だ。更にランチスープ(1種類)も併せて飲み放題。

なんだか無性に茄子が食べたくて、私が頼んだのは「カンデラおばさんの田舎風スパゲッティ」。ざくざく大きく切った茄子とトマト、それにツナが具になったオイルベースの塩味スパゲティだった。「カンデラおばさんって……誰?」と思いつつ、想像以上に具沢山だった野菜とツナのパスタを堪能。食べた茄子は1本以上の分量があったようで、なかなか幸せだった。ジュースはマンゴー、ピンクグレープフルーツ、マスカット、オレンジ、ピーチなどの選択肢があって、適当にマスカットジュースを選んでみたり、グレープフルーツジュースにしてみたり。

目当てのブツの収穫はないまま、胃袋だけは満足して、とりあえず帰宅した。
帰宅して諦めきれず、各種通販サイトを覗いてみたのだけれど、当然のようにどこも売り切れ。「どうせここはとっくに扱い終わってるんだろう」と最後に開いてみたメーカー直販サイトに奇跡のように扱いがあって、ぎりぎり注文することができた。注文確定のボタンを押した数分後に「在庫調整中」の文字が輝いて注文ができない状況になり、その数分後には「在庫」項目が「3/31(月)再入荷予定 」に変わっていた。……とりあえず、なんとか買えたっぽい。でもいつ届くんだろう。

ちなみに、新宿西口ヨドバシカメラはこんな事になっていたそうで、私は状況を相当舐めていたらしい。そんなに人気があったのね……。

スティックきゅうりとスティックセロリ
ブリのお刺身
アジのたたき
アラ大根
ごぼうと舞茸、鶏肉の吸い物
羽釜御飯
ビール(BEER FINE)

夕方、お義母さんから
「今、魚屋さんに来てるのね。美味しそうな、大きなブリ買ったんだけれど、今日食べる〜?」
と電話があった。ブリ!喜んで!とお返事したら、数時間後に大荷物持ったお義母さんがやってきた。

はいこれブリね、お刺身用のサクね。あと、アラもつけてくれたから、半分あげるわね。大根も持ってきたから一緒に炊くと良いわ、無いと困ると思ったから生姜もつけておいた。あとこっち、アジね、おろしておいたから、あとは皮ひいて叩けばいいわ。あとね、安かったからサラダ油と、うん、あとまぁ、色々ね。

と、どさりと渡してくれた袋の中には、椎茸やアスパラガスやパセリ、セロリなどまで入っていて、なんだか大変な「御馳走の素」という感じ。今日、早速ブリをいただいてしまうことにした。アラはびっくりするほど巨大で、半割になっていた頭部分を更に半分にしようとしても、我が家の包丁ではとても太刀打ちできないほど。諦めて大きなまま大根と一緒に煮付けてしまうことにした。

大根は米のとぎ汁で30分ほど下茹でしてから、一度湯通ししたアラと一緒に水と日本酒と味醂を合わせた中で焚きつけていく。沸騰して少ししたところで醤油と砂糖を足し、だんなが帰るまでの1時間ほど火を通し続けて、なんとか良い具合の飴色にすることができた。並行して、当初の予定だったごぼうと舞茸、鶏肉の吸い物の準備もしつつ、アジの皮ひいて小骨抜いて包丁2本でドカドカ叩いてたたきにする。ブリのサクは普通にお刺身にした。いただいたばかりのセロリはキュウリと一緒にスティックにしてサラダ代わり。

今日の夕飯は元々和風の魚料理の予定だったのだけれど、予定よりも大幅にすごい御馳走になった。
使ったブリのアラが新鮮だったためなのか、アラ大根は魚特有の生臭さのが全く出ずに、実に素敵な炊きあがり。まだまだ身のついていたカマ部分はおおいに食べ応えがあったし、しかも美味しかった。あまり時間をかけられなかった大根も適度に味が染みていて良い感じ。しょっぱすぎず甘すぎずで、味つけもかつてなく上手くいった美味しいアラ大根だった。

冬の間、一度はブリ大根を作らなきゃと思いつつ結局作れないでいたので、思わぬ天からの(もとい義母からの)ブリの恵みがたいそう幸せだった夕御飯。

3月28日 金曜日
魚づいてます
「神戸屋」の
 コーンパン
 マロンデニッシュ
紅茶

昨日、津田沼駅前をぷらぷらしていたら、パン屋さんチェーンの「神戸屋」を見つけた。
あ、神戸屋だ神戸屋、食パンの"神戸屋スペシャル"美味しいんだよね、買っていこう!と喜びつつお店に入ると、店頭に並んでいるのは、半円の形をした食パン「津田沼スペシャル」だった。……あれ?

あの、ほのかに甘くて美味しい神戸屋スペシャルが恋しいんだけどなー、と店内を見渡しても「スペシャル」の名のつくものは「津田沼スペシャル」しかなく、あれ?あれ?と思いながらも、それをトレイに乗せてみた。あとは、コーンパンとかマロンデニッシュなど。それらをトレイに乗せつつ、「やっぱりなんか、神戸屋っぽくない……」と思いながら(でも袋のロゴはちゃんと「神戸屋」のそれだった)帰ってきた。

今朝それらの総菜パン、菓子パンの類を朝食に食べたのだけれど、「やっぱりなんだか、激しく違う」という感じ。パン生地は変にふやふやと柔らかいばかりであまり旨味もなく、「モンブラン用のマロンペーストをトッピングしました」などと説明のあったマロンデニッシュは、缶詰だか瓶詰めだかの、市販のマロンペーストそのまんまのものがトッピングされていて、「何の加工も無しですか……」と、ちょっとがっかりなものだった。

「津田沼スペシャル」は明日食べる予定なのだけれど、どんな感じだろう。楽しみ半分、不安半分。

お義母さんのカレーライス
レタスとコーンのサラダ
とろとろ桃のフルーニュ

昨日、ブリやアジを持ってきてくれたお義母さん、
「夕飯、お魚だけだと子供向けじゃないじゃない?だからカレーも持ってきたのよ」
と、タッパーに入れたカレーまでお裾分けしてくれたのだった。確かに息子はブリの刺身もアラ大根も好物ではなかったのだけれど、でも全体的に和風の献立のうえ、吸い物とカレーという組み合わせもどうだろうと思って、昨夜の食卓には出さなかった。息子1人分としては若干多めのカレーだったので、ありがたく今日のお昼に息子と2人でいただくことに。

簡単にコーンを散らしたサラダも用意して、「これ飲んでみない?一緒に」と息子と2人で1本空けてみたのは、キリンビバレッジ「世界のキッチンから」シリーズの「とろとろ桃のフルーニュ」。
CMで見てから気になっちゃって気になっちゃって、特にジンジャーエールが美味しそうだなぁと常々思っていて、で、先日カルフールでハチミツレモンを含めた3種類が売られていたので思わず買ってきてしまったのだった。ジンジャーエールは期待通りにバシッと辛くて濃厚で、非常に良い感じ。ハチミツレモンもほんのり苦くて美味しかった。で、最後に残っていた「とろとろ桃の〜」を開けてみた次第。

「うーん……桃じゃん?」
「えー、ちゃんと、マンゴーの味するじゃん、しないのお母さん?」
「うーん……美味しいけど、すごい好みな味だけど、思ったより桃寄りな気がする」
桃だマンゴーだとわいわいやりながら、カレーの方はしっかりと中辛。我が家のカレーと同じくらいの辛さで、じゃがいもたくさん、肉もたくさん。薄切り豚肉を使ったカレーで、薄切り肉がたっぷり入っているのも美味しいものだなぁと思いながらいただいた。

アラ大根
鮭のにんにくバター焼き キャベツ添え
ごぼうと舞茸、鶏肉の吸い物
羽釜御飯
麦茶

延び延びになっていた鮭の切り身を食べてしまわないと、ということで、夕飯のメインディッシュは焼き鮭。
昨夜のアラ大根や吸い物もちょうど残っていたので、それと合わせつつ、にんにくバターのたれで焼きつけることにした。

塩胡椒で炒めたキャベツを下に敷き、バターと酒と醤油と味醂、スライスガーリックで最後に煮絡めた鮭のグリル料理のレシピは、確かケンタロウさんのものだったと思う。にんにくバターのソースの鮭が食べたかったというよりは、「そのソースの染みたキャベツ、きっとすごく美味しい……」というのがそれを作ろうと思った理由だったりした。芯の部分も盛大にざくざく刻んでざっと炒めて皿に盛りつけ、魚を焼いてソース絡めて盛りつける。アラ大根と共に、今日も魚介メインの夕御飯になってしまった。肉好きの息子には少し申し訳ないなと思いつつ、吸い物の鶏肉を1かけ多く入れてやってみたり。

昨日も美味しかったアラ大根は今日になってますます味が染みていて、大変に危険な感じだった。上品な味わいのふろふき大根も好きだけれど、私はアラ大根とかブリ大根とかの方が好きかもしれない。単にブリが好きというだけ……?

3月29日 土曜日
今夜はスペアリブをバクテーに
「津田沼スペシャル」のトースト
ソーセージと目玉焼き
カフェオレ

先日買ってきた、津田沼駅近くの「神戸屋」というパン屋さんの「津田沼スペシャル」という半円型食パンで朝御飯。軽くトーストしてバターを塗って食べたのだけれど……やっぱりこれは、「神戸屋」のパンとは似ても似つかないもの。不味くはないのだけれど、なんというか「普通のパン」だった。袋には確かにそれらしきロゴが入っていたけれど、袋の色はJohan的な深緑。そういえば神戸屋のパン屋さんの袋は白くて茶系の格子模様のようなものが入っていなかったっけ?とだんなと話し合い、ネットなどで調べた結果などとも照らし合わせて「どうもやっぱりあのチェーンとは別のお店らしい」という結論でまとまった。色々と謎めくパン屋さんだった。

添えたのは、Johnsonvilleのソーセージをじくじくと時間をかけて炒めたものと、目玉焼き。今日は一日予定もなく、のんびりする予定。

春雨ともやしのサラダ
バクテー
羽釜御飯
ビール(青島)

お昼頃、家族全員待ちに待っていたMONSTER NUNTER PORTABLE 2nd Gが届いた。各自のPSPにそれぞれソフトを差して、しばし大騒ぎ。
「ぎゃー、お道具箱の中が大変に圧縮されてるー」
「わー、このあたりのクエスト全部クリアしたはずなのに、なんか増えてるー!」
「猫が、猫がかわいいー!」
ぎゃあぎゃあと騒ぎつつ、午後は結局ずっとそれで遊んでみたり。

夕飯は、先日コストコで買ってきたスペアリブを使い、満を持した感じでバクテー。
ずっと作りたかったのだけれどなかなかタイミングが合わず、肉はずっと凍った状態でしまわれていた。塊肉のそれを骨1本ずつ切り分けていき、1株分のにんにくと共に専用のスパイスで煮ていく。

スパイスは、昨年秋の旅行時にランカウイのスーパーマーケットでみつけてきたバクテーミックスで、「四川」「福建」「傳統」と3種類もの種類で売られていたもの。四川は辛そうだねと「福建」「傳統」と数袋ずつ買ってきたものだ。箱の中には2袋のスパイスが紙製の袋に包まれた状態で入っていて、それを肉、にんにくと共に煮込めば美味しいバクテーのできあがり、という感じ。「好みで醤油やオイスターソース、塩などを入れてねー」という説明がついていたので、適当にそれらで味をつけてみた。

2時間ほどかけて煮続けている間に、ナムプラーで味をつけた春雨ともやしのサラダも用意した。
さっと茹でた春雨ともやしを合わせ、あとは刻みきゅうりと刻みハム。味つけはナムプラーとレモン汁と砂糖、塩あたりで、よくある甘酸っぱい味のサラダにした。この手のサラダ、作ってみると案外隠し味どころじゃない砂糖が入っているのだなとレシピを見て気付かされたり。

胡椒が多く、八角、シナモン、クローブなどのスパイスの香りがするバクテーミックスは、自分でそのスパイスを合わせてみようとしても、なかなかこれという香りに辿りつけそうにない複雑なものだ。手っ取り早くティーバックタイプのバクテーミックスを使って作るバクテーは、実のところかなりのお気に入りで、旅行先で見つけた時、とても嬉しかったのだった。

「おお……まごうかたなき、 バクテーだ」
「うん、ちゃんとバクテーになった」
と、ほろほろに煮えた肉を骨から剥がしつつ、少しつつくだけで崩れてしまうにんにくも一緒に盛りつけて、上にはたっぷり香菜乗せて食べた。最後は御飯をスープに入れて、おじや風にして啜ってみたり。

3月30日 日曜日
寒空の下、少しお花見
「ファーストキッチン」にて
 ベーコンエッグバーガーセット(ハッシュポテト・アイスカフェオレ)

今日は息子、新宿でお料理教室に参加することになっている。
先日来「自分で料理すること」に執心の息子、キッザニアでの料理人体験もいたく楽しかったとのことなので、ではもう少し本格的にと、
「じゃあ、ちゃんと料理教室に参加してみる?子供だけで料理するっていうの、探せばあると思うんだよね」
と探してみた結果、これは手頃だと選んでみたのが東京ガスの「キッズ イン ザ キッチン」という2ヶ月に1度の料理教室。

小学3年から6年までの子供たちが対象で、親は参加せず、子供たちだけで料理を作って、食べるというコースだ。3月4月の内容は「あられ寿司」で、御飯を炊いたりグリルで魚を焼いたりしながら、お寿司を完成させるのだそうで、酢飯大好きな息子は「これ行くー!」とかなりやる気なのだった。

で、10時半過ぎには集合ということで、少し早く家を出て外で朝御飯。
「朝飯どうする?ファーキチとか?」
「ファーキチ!ポテト!」
と、我が家の男2人がおおいに盛り上がっていて、ファーストキッチンに寄ることにした。ベーコンエッグバーガーとハッシュポテトのセットに、アイスカフェオレ。ハッシュポテトにケチャップつけて食べている私の隣で、息子はチーズ味フライドポテトをすごい勢いで食べていた。そうか、息子はこのポテトが大好きだったんだ……。

新宿住友ビル内 「秀山」にて  ランチブッフェ \995
 生ビール

息子を料理教室の受付まで連れて行き、そして私とだんなは2人で2時間の自由時間。
「せっかくだから、息子が食べそうにないお昼御飯でも食べましょう」
と思ったのだけれど、これというお店がなかなかない。何年ぶりかにNSビルや住友ビルの中に入ったのだけれど、びっくりするほど閑散としている。昔々の住友ビルの地下1階は、色々なお店があって(電車の模型の専門店とか、母が好きだった香水専門店とか)歩くだけでわくわくしたものだけれど、ほとんどのシャッターが降りていた地下1階の光景は、少なからずショックなものだった。

ビールでも飲みながら、あれこれつまみたい気分じゃない?とぷらぷらしていて、結局入ったのは住友ビル内の中華料理屋さん。「テレビで紹介されたランチバイキング!」なる煽り文句に「中華バイキングだったら、ビールが美味しく飲めるかもー」と思って入ることにしたのだった。……が、内容は、とても残念な感じ……。

ウリの一つらしい焼売は、確かに手作りだったけれど蒸しすぎてグダグダな感じだったし、やたらと濃い味の味噌が絡んだペショペショのホイコーローも哀愁が漂っている。蒸しすぎの焼売以外の料理はほとんどが冷めていて、唯一の救いはデザートの杏仁豆腐が美味しかったことと、山盛りのライチがあったことくらい。喉はものすごく乾いていたのだけれど、やけに少ない分量だった(グラスサイズだった)ビールをお代わりする気にはなれなかった。しかも1杯700円くらいしていたらしい。

しょんぼりなーしょんぼりなーとビルを出て、中央公園をぷらぷらしながら息子の教室のビルまで歩いたのだけれど、多くはない本数ながら桜の木があちこち満開であっさりと気分は浮上。浮上した途端に、公園の上を飛んでいたらしい鳩に、フンを引っかけられて今日は厄日かという感じだった。
「うわ!頭!フンかけられた!」
と凍りついた直後に、だんながすぐさま
「あ、俺ウェットティッシュ持ってるから。拭いたげるから座りなさい」
と拭ってくれつつ「じゃあ帰りに宝くじでも買わなきゃねー」などと言っている。なんかもう笑うしかなくて、新宿駅でちゃんとロト6買いましたとも。

ちぢみほうれん草の塩炒め
手羽先の唐揚げ(甘口・辛口)
三之助豆腐の冷や奴
羽釜御飯
ビール(BEER FINE)

息子の料理教室はたいそう楽しかったそうで「また行く!」とのこと。友達も出来たよと、笑顔でレシピノート持って帰ってきた。女の子の参加ばかりだったらどうしましょうと思っていたけれど、案外男の子も多く、息子のグループは男女が半々ずつだったとのこと。

空模様は今ひとつながら、週末にお花見したいなら今日が最初で最後のチャンス、という感じ。今にも雨が降り出しそうな空模様だったのだけれど、少しだけ飲み物とおつまみ買って、新宿御苑でお花見をしてきた。レジャーシートを広げていたのはほんの30分というところ。それでも満開の桜の巨木の下を散歩できたし、桜を見上げてしばしのんびりすることができた。小雨が降り出してきたので退散して、伊勢丹デパートの地下でお総菜買って帰宅。

夕飯は、デパ地下で買ってきた手羽先の唐揚げと、大好きな三之助豆腐を冷や奴で。もうすぐ市場に出回るのも終わりだろう"ちぢみほうれん草"を塩炒めにして、午後の半端な時間に桜の下でカツサンドなどをつまんでしまったこともあって、軽めな夕御飯ということにした。

久しぶりに口にした三之助豆腐、相変わらず濃厚で豆の甘さが感じられて良い感じ。

3月31日 月曜日
モンドールが、素晴らしく美味しかったのでした
バクテー
御飯
麦茶

昨夜見た夢は、「みのもんたに就職のお世話をする」というものだった。
なぜみのもんた。なぜ就職相談。

私は私自身、うっすらと「これは夢だ、なんで私がこんなことを」と自覚しているのに、でもみのもんたを前にして
「ねぇもんた、あなた結局何がしたいの?」
とか言っている夢だった。大丈夫、私なんかが応援しなくても、きっともんたは自分の道を歩むと思うよ……。

久々の奇天烈な夢に、起きて早々だんなに「みのもんたの夢を見た」と告げたら、朝から嫌なもの食べたみたいな顔をされてしまった。

ともあれ、今日は3月最後の日。
春休みど真ん中の今日、息子は「離任式」だかで学校に行かなければならないらしい。いつもの登校日の時間帯に早起きして、家族皆で朝御飯にした。鍋に1/3ほど残ったバクテーと、温めた御飯。各自御飯を好みでスープに入れつつ、おじやのようにして食べる。だんな曰く、
「あー、この味とか色々、何かに似てるんだよなぁと思っていて、やっとわかった。"お茶漬け"だ!」
とのこと。スパイスもにんにくもしこたま入っているし、いわゆる日本の「お茶漬け」とはだいぶ異なる料理なのだけれど、確かにそんな感じがあるかもしれない。

チーズ(モンドール) クラッカー
茹でアスパラ
肉じゃが
わかめと豆腐と油揚げの味噌汁
羽釜御飯
ビール(BEER FINE)

昨日はのんびりとお花見、というわけにはいかなかったので、もしも今日スカッと晴れたらどこかに出かけようかとも思っていたのだけれど、今日は昨日に輪をかけた悪天候。朝から冷たい雨が降り続き、一時は「嵐」と表現しても良いほどの大雨だった。気温も低く、お花見どころか「鍋料理が恋しい」とさえ思えるほど。

それでも冷蔵庫の中が心許ない状況だったので、雨の具合を見計らいつつ、午後に買い物に行ってきた。「肉じゃがに!」というシールが貼られた豚もも肉が安かったので、これを購入。アスパラガスの買い置きがあるので、肉で巻いてトマトで煮込んで洋風の料理にでもしようかなと思った。

……が、夕方になって、
「夕御飯作るの?僕が手伝えること、ある?」
一緒に台所に立ってくれようとした息子が、
「ん、ありがと。今日は、お肉でアスパラガスを巻いた料理をしようと思います」
と私が告げた途端に
「……でも、このパックには"肉じゃがに!"って書いてあるよ」
なんで肉じゃがにしないの?と小さく呟いて悲しそうな顔になってしまっている。

「うん、まぁ、肉じゃがでも良いんだけど。玉ねぎとじゃがいもはあるし」
と答えたら最後、「じゃあ肉じゃがで問題ないじゃん!」と、肉じゃがコールが始まってしまった。そうだ、息子は肉じゃがが大好物だったんだ。

で、急遽夕飯の献立は肉じゃがに。アスパラガスは単に茹でて添えることにして、マヨネーズだけ添えるのもつまらないかなと、肉じゃがに似合うかどうかは置いておいて、だんなが先日の海外出張の折に買ってきてくれたチーズも出してみることにした。

モンドール(MONT D'OR)」は、チーズの中でも1、2を争うほどに好きな味のチーズなのだけれど、日本で買うと1パッケージが3000円〜4000円くらいしたりする。値段にびくびくしながらも年に2度くらいは買って食べているのだけれど、それを知るだんなが
「スーパーで見つけたから買ってきたー……1500円くらい、だったかな?」
と、お土産に買ってきてくれたのだった。一応密閉状態の品だったようだけれど、この1個のお土産チーズのおかげでだんなのスーツケースの中が全面的にモンドール臭くなってしまっていたのは御愛敬。

このチーズが、期待以上に美味しくて、
「しまったー!ワイン開ければ良かったー!」
と、もんどりうつほどに素敵な味だった。厚い表皮を剥ぐと、中はとろんとろんに熟成された柔らかいクリーム部分。常温でそのままチーズフォンデュになりそうです、というほどの柔らかでねっとりとした口当たりの、香りも素晴らしい「これぞモンドール」というモンドールだった。ああ、このチーズに合わせて、ちゃんと洋風のおかずを用意してあげるべきだった……と反省しつつ、クラッカーに添えて囓ったり、アスパラガスにかけてみたり。

そして今日の味噌汁は、息子がほとんど一人で作ってくれた。
「肉じゃがなら、お味噌汁だよね?」
僕が作るねー、と淡々と準備を始めた息子に、
「豆腐も油揚げも買ってきてあるよ。わかめもあるし」
と食材の有無について私が伝えたら
「じゃあ、それ全部入れるー」
と、大ぶりに切った豆腐と、細めの短冊切りにした油揚げ、多めのわかめを加えた具沢山の味噌汁を完成させた。まだまだ包丁の使い方などは見ていて危なっかしいところもあるけれど、料理の「理屈」についてはだいぶわかってきたようで、安心して任せられるところも増えてきた感じ。頼もしいなあ。