食欲魔人日記 05年12月 第5週
12月26日 月曜日
息子大好き、マッケンチーズ
卵御飯
2日目の豚汁
マグロのづけ
抹茶入り玄米茶

朝起きると「昨夜作ったこのシチューがある」「この具沢山スープがある」「豚汁がある」という状況は何とも言えず幸せなもので、この悦びを味わうたびに「よーし、毎日煮込み料理大量に作っちゃうもんねーそれで翌朝は毎日幸せ!」などと思ってしまったりする。汁物ならば何でも良いというわけじゃなくて、「昨夜の残りのわかめの味噌汁」あたりだと、微妙な寂しさが漂ったりもするのが難しいところ。味噌汁ジャンルでは「けんちん汁」「豚汁」あたりが翌朝にあって嬉しい存在なのだと私は思う。そして今朝は、鍋にたっぷり豚汁の残り。ばんざーい!

御飯は朝になってから炊くことに。今日はだんなは出勤で息子は冬休み。昨日の夕方から突然具合が悪くなり、ほんの数口の夕御飯で
「も、ねるね……」
とベッドルームに消えていった息子、今日は朝7時に目覚まし時計が鳴ったところでシャキーンと起きてきた。勢いよくベッドに上に立ち上がり、「おっはよん♪」と弾んだ声で挨拶し、すごい勢いでトイレに去っていった。……もしかして、復活した?元気になった?

深夜に高熱が出たらすぐに救急外来だなー……とちょっと心配して昨夜を過ごしたのだけれど、幸いインフルエンザでも、どうやら風邪ですらなかったようで(どっちかというと、好きなおもちゃに囲まれ過ぎて興奮しすぎて知恵熱を出した……という感じ?)、今日は完全復活。クリスマスも過ぎたことだし、とクリスマスツリーの解体を始めた私の脇で、「ぼくも、取ったげるね」「ぼくも、これ、まとめてあげるね」と活発に動き回っている。これなら朝御飯も余裕だわね。

……で、朝御飯は2日目の豚汁をメインに、買ったばかりの卵で卵御飯。それと昨日漬けておいたマグロのづけを少々。あまり醤油が強すぎないように同量ずつ小鍋に入れた味醂と酒を煮切ったところにその半量の醤油を加えて作った漬け汁に浸ったマグロは、黒く艶やかに色づいていて、とろ〜んと甘く美味しくなっていた。数切れおかずにつまみながら、久しぶりの卵御飯と久しぶりの豚汁。これからの季節、豚汁頻度はますます高まる一方になるのよ〜。

「重吉」の
 おにぎり(焼きたらこ・胡麻しゃけ)
 おかずセット(卵焼き・唐揚げ・柴漬)
抹茶入り玄米茶

家に籠もっていると息子がゲームばっかりやっていて(←サンタさんに「ポケモン不思議のダンジョン」をもらい、私とだんなからおニューのパソコンをもらい、おじいちゃんに「ポケモン図鑑」と「デラックスモンスターボールボール」を買ってもらったもんだから……)大変よろしくないので、熱が無いことを確認して午前中は一緒にお出かけ。昨日刷った年賀状をポストに投函して、大行列だった銀行のATMで用事を済ませ、本屋行ったり文房具屋行ったり。

ちょうど駅ビル近くの銀行ATMで行列に並んでいたので、
「じゃあさ、お昼御飯、そこで買って帰ろうよ。中のお店見て、"これ食べたいなぁ!"っていうのあるかどうか、見ておいで?お寿司屋さんも稲荷寿司屋さんもあるし、あとスパゲティ売っているお店とかハンバーグのお店とかもあるから。サンドイッチとかでも良いし」
と息子に声をかけ、昼御飯の探索に向かってもらった。数分後に帰ってきた息子は
「んとね!昼御飯は、おにぎり!」
だそうで。

そうかーおにぎりかー、いろんな種類あって楽しいよねぇ〜……と、リクエストどおりにおにぎり屋さんでおにぎり購入。
「ぼく、3個食べてもいい……?」
とすっかり顔色の良い息子は、焼きたらこと胡麻しゃけとイクラおにぎりを頼んでいた。じゃあ私もそれとそれをということで、焼きたらこと胡麻しゃけを詰めてもらう。150円で卵焼き2切れ鶏唐揚げ2個がミニパックに入った「おかずセット」があったので、それも2つ。帰宅してあったかいお茶淹れてからこたつに足突っ込んで一緒に食べた。

そうか、息子もたらこおにぎりが好きになっていたのか……と思いつつ、大好物のたらこおにぎりは後回しにして、胡麻しゃけから食べ始める私。息子は「好きなものは最初に食べる」の人で、早速イクラおにぎりにかぶりついていた。甘い卵焼きと醤油と味醂の味の唐揚げがいかにもな味でなかなか良い感じ。

マッケンチーズ
コーンスープ
「ニューヨークデリ」のタラバガニのクリームコロッケ
レタスとラディッシュのサラダ プチトマト山盛り
アイスティー

昨夜はあまりに具合が悪そうだった息子に、
「明日はお父さん遅そうだし、何でも好きなものを作ってあげるよー」
と約束しちゃったのだった。約束したからには守らねばならぬ。そして息子の「好きなもの」は、もう聞かずとも決まっているのであった。チェダーチーズ和えの茹でマカロニ、「マッケンチーズ」。"Macaroni & Cheese"が正式名称で、おうおうにして"Mac'n Cheese"なんてファミレスのキッズメニューには掲載されていて、店員さんが発音するところによると「マッケンチーズ」とか「マックンチーズ」とか「マッカンチーズ」とか、そんな感じになる。英語を耳から覚えてしまった息子の華麗な発音によると「マッケンチーズ」が一番近い……らしい。

アメリカで覚えてしまったその味は、日本のどんな美味をもはねのけるほどの「息子的ナンバーワン」の食べ物になっちゃっていて(多分にジャンクな感じの、いかにもーなアメリカ〜ンなものなのだけど、それが良いのね、きっと……)、私は最近
「今日は何食べたい?」
と聞かないようにしているのだった。だって絶対「うふふ、それはね♪マッケンチーズ♪」とか言われるし。たとえ前日にコテコテクリームソースのパスタを食べていても「うふふ♪それはね♪」と同じ回答をもらってしまうので、だからもう「今日は何食べたい?」は禁句になりつつあるのだった。うう、クリームシチューとか、カレーライスとかハンバーグとか豚の生姜焼きとか、世の中には美味しいものがしこたまあるのになぁ。

約束は約束と、バターと小麦粉炒めて牛乳加えてホワイトソースを作り、そこに皮剥き器でチェダーチーズの塊をショリショリ削って落として適当に濃厚なチーズソースを作る。サラサラすぎるとパスタにちゃんとソースが絡まなくて「チーズの海に盛りつけられた茹でマカロニ」みたくなってしまうし、チーズ多すぎると粉っぽいネトネトしたソースになるし、なかなか難しい。毎回同じように作っているはずなのに微妙に仕上がりが毎回異なっていて、今回はちょっとチーズ多すぎのネトネト系になってしまった。……少し生クリームとか入れてのばせば良かったかしら。

なんか乳製品山盛りだなと思いつつ、でも冷蔵庫に開封済みの紙パック入りコーンスープがあるのがずっと気になっていたし、更に昼にお総菜屋さん歩いていて
「あー、お母さん、クリームのコロッケだよ?」
「あークリームだねぇ……タラバガニって書いてあるよー」
「安いよ。Sale!って書いてあるよ」
「あるねぇ……」
なんて会話の後「タラガバニのクリームコロッケ」なんて買って来ちゃったものだから、全体的にクリームクリーム。せめてもとレタスのサラダはどっさり用意した。薄切りにしたラディッシュをたくさん散らした綺麗な色のレタスのサラダ。「かぜだから、野菜食べる。トマトいっぱい食べる」と昨日言っていた息子のために、プチトマトもこれでもかと添えた。

「お母さん?お母さんのサラダは、トマト少ないねぇ?トマトきらい?」
「うーん、嫌いというかねぇ……"それほどたくさん食べたいほどには好きじゃない"って感じ。わかる?」
「わからない」
「ほら、君は茄子をさ、食べられるけど"少しでいいなー"って言うでしょ?それと同じ」
「……???」

嫌いと断言するほどには嫌いじゃないけど、でも大好きでもないものってあるじゃない〜……と必死に説明しながら、
「要するに、君が家族で一番トマトが好きってことだよ」
と結論づけて、息子の皿にはトマト山盛り。昨夜の反動があるのか、170gほど茹でたパスタの100gは息子が確実に平らげた。
これなら明日、お出かけできそうだね。パンケーキ食べに行こう!

12月27日 火曜日
このパンケーキが食べたくて、早起き
日比谷 帝国ホテル内「ユリーカ」にて
 パンケーキブレックファースト \2,700

先日、だんなが帝国ホテルの「ユリーカ」で朝食パンケーキを喰ってきたらしい。行くはずだったジムが休館日で、「こんなに早く職場行ってもなぁ……」と、ジムに行けなかった悔しさもあって、パンケーキ食べに行っちゃったのであるらしかった。
「すんげー、旨かったよ。すんげー、高かったけどー」
なんて報告されて、ずるいずるい私も私も!と、ずーっと思っていたのだった。

息子も冬休みになったことだし、「朝御飯にパンケーキ」というのも楽しいかもしれない!?と予定を立てる。別に朝食でなくてもおやつの時間帯などでもパンケーキはいただけるそうだけれど、週末や休暇時期などは何かと混雑するらしいので朝が良いかなぁと。今日は、今日の午前中で今年の仕事を終える予定のだんなと合流して銀座でお昼御飯を食べようということになっていたので、
「あのさ、明日ね、お昼前に家を出て、お父さんと一緒にお昼食べるだけにする?それとも、ちょーっと早起きして、パンケーキの朝御飯食べに行って、午前中、科学技術館で遊んでみる?」
と息子に声をかけてみた。早起きするからには、息子にも何かメリットがなければなと科学技術館へのお誘い。ものすごい勢いで顔をぶんぶん縦に振られたので、今日は早起きすることになった。と言っても、いつもの通学時間よりは幾分か遅めの起床。

んで、午前9時頃、帝国ホテルに到着。平日のこのくらいの時間帯ではお客さんもほとんどいなくって、のんびり朝御飯を楽しめた。ホイップバターつきのバターミルクパンケーキは900円だけど、お腹空いちゃって
「いいや、私このパンケーキブレックファーストで!」
と清水ダイブ。2700円のこのセットは、ソーセージ、ベーコンなどの好みの肉料理1品とジュース1杯、コーヒー紅茶がついてくる。パンケーキではなくワッフルなども選択できるらしいけれど、ここは当然パンケーキで。ベーコンとオレンジジュースをつけてもらい、あとは頻繁に「お紅茶のおかわりはいかがですか?」の声に頷きつつたっぷりのミルクティー。

「君も、いいですよー、何でも好きなものお食べ?」
と言ったら、息子は季節のフルーツ乗せのバターミルクパンケーキ(1300円)を。苺の甘いソースつきの生の苺が飾られた、これまた美味しそうなパンケーキだった。私も息子も、やや薄めのパンケーキが3枚セット。別添で、絵に描いたアイスクリームのような形状のまあるいホイップクリームがついてきた。ベーコンは、更に別添で三日月形の器にぺろんと1枚。あはは、なんかすごいぞ。

お高いだけあって、パンケーキはめっちゃめちゃめちゃめちゃ美味しかった。生地そのものは甘さ控えめのさっぱり味で、きめが細かくふわんふわん。空気ばかりが入っているような頼りない食感でもなくて、ちゃんと「パンケーキを食べてます」という充実感があるのに口の中でとろけるよう。テーブルにはミルクピッチャーと同じ容器にメープルシロップと蜂蜜の容器が2つ並んでいて、それらも適当に添えつついただいた。息子もすごい勢いで、パンケーキに苺を乗せて苺のソースを乗せて、「……ジャムもつけて、いーい?」と卓上に置かれたミニパック入りジャムから苺のを選んで飾りつけ、ホイップバターもしっかり乗せて、「豪華苺パンケーキ」に仕立てて食べまくっている。……あーあ、3枚まとめてフォークに串刺しにして口の中に入れてる……。

「おいしいねぇ!おかあさん!すっごくおいしいねぇ!」
「ほんと、めっちゃめちゃおいしいねぇ……」
親子して感激しながら、「でも、これで5000円の朝御飯じゃなかったら、本当にすごく幸せ」と密かに思いながらお会計を済ませた。美味しかったけれど、肝の冷えるお値段でしたわ……。そうしょっちゅうは食べられないね。

銀座 「ひょうたん屋」にて
 鰻重(特上)

そして午前中は、息子初めての科学技術館。どんな博物館、動物園よりも、ここは子供時代の私が好きな場所だった。色々と触って学べるものがあって楽しかったんだよね、変わってないかなぁ……と思いつつ、多分その手のものが私同様好きなはずの息子を連れて。

私の期待以上に息子のツボにはまってくれたようで、3時間近くたっぷり遊び倒してくれた。子供の頭くらいある鉄球をテコやネジなどの原理を使って広いホールを一週させていくものとか、クレーン作業の体験ゲームとか、あれこれあれこれ。館内入った途端に「わー!」とか言いながら好みのブースに突っ込んでいき、ひとしきり遊んだ後は180度反転して、また好みのブースに「わー!」と突撃。館内中をブラウン運動しまくっている息子を必死で追いかけた。
「また来ようね!また来ようね!!」
と本当に楽しそうにしていたので何よりだわ。

お昼御飯は、仕事を終えただんなと合流して、大好きな鰻屋さん「ひょうたん屋」へ。もうこれが年内最後の訪問だねぇと訪れたところ、ちょっと時間が遅めでメニューは「中」か「特上」のみ(いつもは「上」とか「並」もある)。上が無いんじゃね、しょうがないよね……なんて言いながら私とだんなは「特上」にして、息子には若干サイズが小さめの「中」を。

優しい味のお漬物に、長ねぎを散らしたお吸い物。そして表面カリッと、中はふくふくジューシーな鰻の乗った鰻重!今年のこの味はこれで最後だねぇと感慨深く鰻重をいただいた。蒸さずに焼かれるこのお店の鰻は、東京風の脂の抜けた柔らかくしっとりとした鰻に比べると幾分か下品にも思われるかもしれないけれど、私もだんなもこの味がたまらなく大好き。同様にたまらなく大好きと感じているのだろうお客さんで、このお店はいつ行っても繁盛している。今日も大変な混雑だった。

「あー、うなうな♪」
「うなー♪」
「ぼくもね、うなぎ、大好き〜♪」
と、親子3人にへらにへらしながら鰻を完食。あー、美味しかったー。今日はなんて幸せな日だろう(←美味しいものが食べられた日は、もうそれだけで幸せ)。

稲毛 「一の酉」にて
 串焼き色々(ぼんちり・ねぎま・皮・つくね・うずら卵)
 鶏煮込み
 玉ねぎサラダ
 鶏茶漬け
 生ビール

正月前の大混雑な伊東屋でぽち袋や正月の飾りをひやかし眺め、デパ地下を軽く歩いてから帰宅。夕飯の買い物もせずに帰ってきてしまったし、遅めの昼鰻でいまいちお腹も空いてないし、
「焼き鳥何本かつまんでビール!ってくらいで良いような」
「焼き肉何皿かつまんでビール!って感じでも良いような」
という腹具合。ちょっと前にオープンした、駅近くの焼き鳥屋さんが気になっていたので、行ってみることにした。クーポン持参でジョッキのドリンクなんでも半額♪

焼き鳥はどれも1串105円と、なかなかお手頃。おつまみ類も200円程度で食べられる。生姜が効きまくった味噌味の煮込み(レバーなどの臓物もざくざく入っている)と、玉ねぎだけをこれでもかと盛りつけた玉ねぎサラダをつまみつつ、串は何本か適当に。プリプリと歯ごたえのあるぼんちりが美味しかった。

けっこう気軽に入れそうなお店だったし(今日は、おばちゃんたちがカウンター貸し切ってパート先の忘年会のどんちゃん騒ぎ……)、そのうち息子と2人でも来てみようかな。6時半までなら生ビール半額で飲めるしね。

12月28日 水曜日
健康的な(?)忘年会
「Johan」の
 クリームコロネ
 オニオンブレッド
カフェオレ

「今日は私、10時半に家を出ないといけないのにー……みんな起きてきてくれない〜」
と思いつつ、朝起きてコーヒーの準備。昨日の昼は鰻を食べた直後だというのに、
「朝御パンを買うよー」
「わーい、ぼくメロンパン!」
「久しぶりにクリームコロネとか懐かしいなぁ……」
「俺はチョココロネだな」
なんてわいわいとお買い物してきた。私は昼御飯に外食控えているから1個にしておこう、などと思いもせずに、
「わーい、オニオンパンが美味しそう〜♪」
と買ってきてしまうし。

いやでも、オニオンパンは少〜しにしておこう……と朝になって少しだけ殊勝になりつつ、塊のオニオンパンは薄切りにしてオーブンへ。三越デパートのほぼ全店に入っているパン屋さん「Johan」、私はここの食パンとかデニッシュ類とか大好きなのだけれど、千葉三越などで買うより銀座三越で買う方が微妙に美味しいような気がする。銀座に寄ると、毎回「三越Johanでパン買うよー」か「木村屋総本店であんぱん買うよー」か「松屋のFAUCHONでパン買うよー」か「プランタンのビゴの店も捨てがたいんだよねぇ」とパンの亡者になりがちなのだった。

私の好みな、もったりとしたカスタードクリームがたっぷり詰まったクリームコロネを久しぶりにいただきつつ、出発の準備準備。

東京 TOKIOA内 「野の葡萄」にて
 昼食ブッフェ \1,600

今日は高校の友人たちとの忘年会。ニューヨーク住まいのYが盆正月期に日本に帰ってくるタイミングで「暑気払い会」であったり「忘年会」であったり「新年会」であったりが開催されるのだけれど、忙しい人たちばかりなのでなかなか日程が決まらない。今回は「28日のお昼ならー……」ということになったのだった。Tさんはお仕事を抜け出しての参加、SちゃんもYもNさんも午後から用事……と各人それぞれ用事があってなかなか大変そう。銀座近辺だとみんなハッピーねと結論になって、Sちゃんが「ここはどうかしら?」と調べてくれたのが「野の葡萄」というお店。

店名と、あと店内の「ぶどうの樹特製の○○です」なんて紹介されて置かれているジャムやお菓子の類からして、お菓子屋さん「銀のぶどう」の系列なのかな?と思ったのだけれど、帰宅して調べたところによると福岡県の「ぶどうの樹」 というところがやっているお店のようだった。「銀のぶどう」の系列は「ぶどうの樹」じゃなくて「ぶどうの木」なのね……ややこしい……。

最近流行のオーガニックブッフェながら、品揃えはすごく豊富で食べ応えのある内容だった。ひとつひとつに「血液サラサラ」「免疫力アップ」「カロリーが気になる方へ」なんて紹介があって、その中には「黒いメニュー」とか「黒いパワー」なんてメニューも。
「……くろいの?」
「何が黒いの?」
「黒のパワーって、何?」
「元々黒い心が一層黒くなるってことじゃないの?」
と、久しぶりの友人たちときゃあきゃあ騒ぎながらあれこれ持ってきてあれこれ食べた。

メニューは、

白菜と青菜のおかか和え
さわらの煮おろし
油揚げと春菊の和え物
うずら豆のサラダ
鯖の味噌煮
大根柚香煮
根菜ミネストローネ
青菜とろとろとオクラの納豆和え
豆乳豆腐
つみれ鍋
もつ煮込み
野菜の天ぷら・野菜のかき揚げ
胡麻豆腐の温奴
ミートボールと豆腐のうま煮
卯の花煮
ローストチキンのサラダ
肉じゃが
七穀あんかけ茶碗蒸し
蕪のカルパッチョ
水菜のサラダ
明太子パスタ
かまどごはん
鮭ときのこの炊き込み御飯

……などなどなどなど。広いブッフェコーナーに、上に書いたのが半分ほどの種類。とても全種類は食べきれなかった。肉や魚は全体的にちょっと少なめで、野菜たっぷり豆たっぷり。

噂の「黒いメニュー」は、黒胡麻入りの牛乳とか(きなこミルクみたいな味がした……)、「黒五穀ヨーグルト」「ひじきの炒め煮」などなど。
「ほらほら、黒いよ黒いよ、このへんのブツブツが黒いよ」
などと言いつつ、「黒いミルク」はしっかりいただく。

久しぶりに会った友人たち(Nさんは寝坊しちゃって来られず……)も皆元気そうで何より。最近飼い始めたのだというYの愛猫の写真など愛でつつ、仕事の昼休みに抜けてきたTさんは会社に戻り、残ったYとSちゃんの3人でお茶飲んだりデザートの続きを食べたりした。

デザートもこれまた案外充実していて、

人参ゼリー
干し果物
黒胡麻豆腐
わらびもち
蒸しパン
バターケーキ
白玉ぜんざい
杏仁豆腐

などなど。オーガニックブッフェはどこもたいていそうだけれど、ジュース類、お茶類の種類もなかなかに豊富で、ルイボスティーやらオリジナル健康茶やらをいただきつつ、1時間半の制限時間たっぷり料理と会話を楽しんだ。

食後、2人と別れて私は東京中央郵便局に行って切手をしこたま買い込み(仕事で使うのねー……なるべく季節に合った記念切手を使いたくて色の綺麗な「ふるさと切手」をあれこれ購入)、丸ビルに移動してだんなへのおみやげにユーハイムのミートパイを……と思ったのだけれど、残念ながらミートパイ売り切れ。福臨門のお高くないお総菜を2つだけ買って帰宅した。

「福臨門」の豚スネ肉の前菜・家鴨のグリル
豚肉の生姜焼き
千切りキャベツ・ポテトサラダ
ン日目の豚汁
羽釜御飯
ビール(モルツ)

「豚肉の生姜焼きが食べたいな。豚汁残ってるし」
と言っておいたら、だんなが生姜焼き用の豚肉を買ってきてくれた。ばんざーい。

で、夕飯は豚肉の生姜焼きと、豚汁の残り。いかにもな「定食風」にしたくて、刻みキャベツとポテトサラダを添えた。
「ここは……芋芋としたざっくりめのポテトサラダがそれっぽいかもー」
と思いながら作ったのに、「きたあかり」で作ったポテトサラダはとても滑らかなふわんふわんのお上品なポテトサラダ。きゅうりがなかったので、塩もみした玉ねぎとにんじんだけを混ぜた。

12月29日 木曜日
不思議な形があるのも御愛敬……
「ミスタードーナツ」の
 D-ポップ
 ポン・デ・リング
カフェオレ

「"ミスドのL"が気になる」
と言っていただんな、クリスマスはとうに過ぎてしまったけれど、遅ればせながら"ミスドノエル"を昨日買ってきた。私の分はD-ポップとポンデリング。
「ちょっと食べる〜?」
と見せられたそれは、小さめサイズながら、オールドファッション様の生地がチョコソースと共にロール状に巻き込まれ、チョココーティングとスプレーチョコの飾りのついた、「プチブッシュドノエル」のようなもの。なんかすごいからいらない……と断る私の前で、だんなは実に美味しそうにミスドのLを食べていた。「ミスドのMはないのん?ミスドのSは?」てなCMが、だんなの心を掴んで離さなかった……らしい。

たらこスパゲティ
麦茶

今日はだんなも私もゲーム三昧。買ったは良いけれど激ジョブ続きで一向に遊べなかった「BIOHAZARD4」をだんなはやりまくり、私はだんなのゲームを眺めながらPSPの「僕の私の塊魂」をやりまくり。息子は息子でクリスマスプレゼントのゲームボーイ版ポケモンゲームをやりまくり。
「なんか全然年末って感じがしませんねぇ……」
とか言いながら、午前中はひたすらに遊んでいた。

で、昼頃になってお買い物に。さっぱりした魚介が恋しいねと、今晩用のホイル焼きの材料を買い、年始のお雑煮用の野菜を買い。
「ぼくねぇ、たらこのスパゲッティが食べたいなぁ〜」
と数日前から息子がリクエストしてきていたので、昼御飯はたらこスパ。たらこ1腹買ってきて、ほぐして酒と昆布茶混ぜて練り練りして、バターと共に各自の皿に。茹でたてのスパゲティを盛りつけたら、右手にフォーク、左手にスプーンを構えて、たらことバターと麺を馴染ませるようにわっせわっせと麺を持ち上げ、おろし、上下を返すようにしながら和えていく。

久しぶりのたらこスパは美味しくて美味しくて、けっこうな分量あったそれを家族3人綺麗に食べた。息子は私の皿とそう変わらない分量だったはずなのに、今日も食べる食べる……。

自家製シュークリーム

怠惰な午前中とうってかわって、午後は私もだんなも台所でせっせと作業。だんなは豚味噌鍋用の味噌練りをし、その味噌の香りが漂う中、私は鍋にたっぷりの「彩ひじき」と初挑戦のシュークリームの作成に励む。クリスマスのミルフィーユ用に作ったカスタードクリームが大量すぎて余ってしまい、冷蔵庫の氷温室に入れたまま「どうしよう」と思っていたところ、だんなが「シュークリーム、シュークリーム」と呪文を唱え始めたのでひとつ作ってみようかと。

シュークリームの作り方は、ちょっと不思議。卵を泡立てまくるのでもなく、ベーキングパウダーを入れるのでもなく、牛乳と水と砂糖とバターを熱したところに小麦粉入れて、加熱しながら練って練って練って練まくってねっとりとした糊状のものを作り、そこに溶き卵を混ぜて生地にする。しっかりとした糊状の生地で中の水分を一気に気体にして膨らますのがシュークリームの原理なのであるらしい。

「"鍋底に膜が張るくらいって……どのくらい?どのくらい?」
と、なにしろ初体験なのでオタオタしながらの生地作り。できあがりの、「木べらを持ち上げると、ぼってりと生地がまとまって落ちrるくらい」という状態がいまいちわからなくて、更にその生地を絞り出し袋に入れてどう絞れば良いのかもいまひとつわからなくて、けっこう適当なシュークリーム作成。それでも、どうなることかと思ったけれどちゃんとシューっぽいシューが膨らんでくれた。「銘菓ひよこ」みたいな形状のが複数できたのは、そんな形に生地が絞れてしまったから。思ったよりも生地は横に大きくはならないものらしく、「ちょっと大きめのプチシュー」程度のサイズのものがごろごろとできあがった。おお、でも、初めて作ったにしてはけっこう上出来??

カスタードクリームには固めに泡立てた生クリームを混ぜ、苦心しながらシュークリームに詰めていく……はずが、どうにも上手く詰められなくて、シューを半分に切って詰めることにしたりして、両手をクリームでベタベタにしながら初シュークリーム作成作りを終えた。できあがったシューは固すぎず柔らかすぎずのなかなか良い感じ。だんなと息子には大好評で、これに味をしめてまたシュー作りに挑戦してしまいそう。

チーズ(モンドール)と生野菜
彩ひじき
ポテトサラダ(昨夜の残り)
タラのホイル焼き
羽釜御飯
発泡酒(レモンサワー)

夕御飯は、「さっぱりおかず」ということで鱈のホイル焼き。塩して薄切り玉ねぎ、にんじん、しめじと一緒にホイルで包んでコンロの魚焼きグリルで焼いた。それと、明日のために作った「彩ひじき」(ひじきと切り干し大根を、にんじん、蓮根、じゃがいも、大豆、ベーコンなどと共に炒め煮した具沢山ひじき煮)も少し皿に盛りつけ、昨夜の残りのポテトサラダと、チーズや野菜あれこれあれこれ。

ホイル焼きは15分くらい時間をかけて焼いたのに、野菜がほんのり生っぽくてそれが少し悔しかった。にんじんは「ちょっと固い」くらいだったけれど、玉ねぎは辛さが残るくらいで、息子に「おいしくなーい!」とダメ出しをされてしまい、悲しい私。

明日は、今年最後の忘年会。

12月30日 金曜日
黒いカレーの食べ納め
「高円寺ナイルカレー」にて
 ハンバーグカレー

「……そういえば、今年最後のカレーをまだ食べていない」
「特に、高円寺ナイルカレーのカレーを食べていない」
「食べ納めに行かなきゃねぇ」
なんて話をしながら、カレー屋さん「高円寺ナイルカレー」にお出かけ。冬休みに入って日々「夜更かし→寝坊」の習慣が着々と進行しつつあって、今日 は家族揃って10時起き。朝御飯という時間でもなくなりつつあったので、昼になるのを待ってカレー屋さんに直行した。

すっかりお腹が空いちゃって、だんなはカツカレー(大盛)、私はハンバーグカレー(not大盛)、息子はお子さまカレー。ハンバーグカレー、一見すると小ぶりのハンバーグがトッピングされているように見えなくもないのだけれど、厚みが5cmはあるんじゃなかろうかというこれでもかという分厚さのハンバーグだ。とても食べ応えがあって、とてもジューシー。厨房で働いているのはお店のご主人1人だけで、でもカツもハンバーグも揚げたて焼きたてが常に出てくる。カレーももちろん美味しいけれど、カツもハンバーグも手抜きがないのが素晴らしい。オムライスもちゃんと美味しくて、付け合わせのコールスローも自家製のマヨネーズが添えられていたりして、全体的にあったかさが漂うお店なのだった。

いつも通りの味の黒いカレーも、いつも通りの美味しさだった。野菜と果物の味がするカレーはあまりスパイス臭の強くない、辛さも少ない優しい味。

Mさん宅にて忘年会♪
 鯛とグレープフルーツのマリネ(Fさん作成)
 彩ひじき(私作成)
 豚足の煮込み(Mさん作成)
   ホタルイカの沖漬け・鰤の昆布巻き(Iさんおみやげ)
   豚味噌鍋
 お酒いろいろ

 シューアイス(マロン味)

今日は恒例の、だんなたちの忘年会。だんなの高校時代の友人たちが年末に集うのが常で、うちが結婚したての頃は他に妻帯者もいなくて、我が家に集まって夕食後ゲームに興じ始める男たちをよそに私は一人で食器の片づけして、生後8ヶ月の息子をお風呂に入れたり世話をして、「なんかつまんなーい」と私と息子で別室で寝ていたりした。今は、Mさんがいてくれるのでとても楽しくて、実際私も楽しみにしているイベントになっている。嬉しいことに、「今日は奥様たちをあまり働かせないようにしよう」と取り決めまでなされていて、料理の支度も片づけも、全部男衆がやってくれた。うふふ、らくちんらくちんと夕方から盛大に飲んだくれる。参加者は、女性2人(私とMさん)の男4人(だんな、TさんFさんIさん。全員高校の同窓生)、子供が2人。

特にそれと決めてなかったはずなのに、良い具合に各家庭1品ずつおかずを持ち寄っていて、テーブルには前菜もいっぱい。ワイン好きフレンチ系洋食好きのFさんが鯛とグレープフルーツのマリネ(ミント風味)を作ってきてくれて、Mさんは豚足の煮物を。我が家は、外食続きだろうIさんがやってくるというのを聞いて彩ひじきを作っておいた。料理の苦手なIさんは、現在の勤め先の富山からホタルイカの沖漬けと鰤の昆布巻きをおみやげに。

いいねぇいいねぇ、お酒に似合うのばっかりだねぇと、ビールを飲み、梅酒を飲み、カシスオレンジを飲み、日本酒を飲み、そこらへんにあるお酒を飲み飲みしながらあれこれつまむ。圧力鍋で煮込んだほろっほろの豚足が実に美味しくて、すごい勢いで消えていった。

で、メインディッシュは我が家から持ち込んだ練り味噌使って豚味噌鍋。美味しい豚バラ肉をしこたま入れて、白菜も1玉、長ねぎ1束、うどんが10玉。
「大食らいのIさんが来るからー」
と、肉はなんと2.5kgも用意した(大人と息子で7人、1人300g食べるとして2.1kgだから……という計算)のだけれど、さすがに前菜のボリュームもけっこうあったので、食べきることはなかった。卓上のカセットコンロであれこれ煮て、更に台所の別鍋でも次々白菜や豚肉やうどんを煮ていたのだけれど、だんだん具の追加のペースが遅くなっていって、一人一人じわりじわりと鍋から遠ざかるように移動し始め、そのうち皆が床でごろごろと転がる展開に。息子とMさん宅のお嬢さん(もうすぐ2歳)が「良い障害物ができたわー♪」とばかりにフロアをうごめいて大人たちの背中に乗って遊んでいた。

食後は、「シューアイス買ってくるけどー?」とTさんが立ち上がり、「ならば残りのメンバーでじゃんけんして、負けた人が全員分おごるってことで」という話になり、じゃんけんの結果Fさんが負けに。Tさんはストロベリーだ抹茶だカフェオレだラムレーズンだといろんな種類のシューアイスを買ってきてくれたので、
「じゃあ、買ってきてくれた人とじゃんけんで負けた人が先に選んでー」
「次は子供たちじゃん?」
「じゃあ次は奥様たちで」
「最後は……俺たちか……」
と、平和的にわいわいとシュークリームを選択して1個ずつ食べた。私のはマロン味。

家族くるみでつきあえる人たちがいるというのは楽しいもので、みんなで牡蠣食べたりみんなで豪華白トリュフランチ楽しんだり(白トリュフはIさんは残念ながらいなかったのでした……)、このメンバーで食べ物イベント盛りだくさんの1年だった。来年も美味しく楽しい1年になりますように。

12月31日 土曜日
今年のシメは天津飯で
「ファーストキッチン」の
 チーズベーコンエッグバーガー

 ポテト(チーズ・コンソメ)
カフェオレ

今日も盛大に朝寝坊。それでも一応一番早く起きた私がぼちぼち洗濯など始めている間に息子とだんなが起きてきた。朝御飯は……どーしよーかなー……また朝昼兼用かなー……とぼんやり考えていたところ、
「郵便局行く用事があるんだけど、何かある?朝飯買ってこようか?」
とだんなから提案が。おお、それ良いそれ良い何かお願いします〜とお願いしたところ、ファーストキッチンでベーコンエッグバーガー等々を買ってきてくれた。飲み物は自宅で淹れたコーヒーでカフェオレ。

相変わらずものすごい種類のフレーバーがあるらしいファーストキッチンのフライドポテト、小さな紙袋に入れられた2つのフライドポテトはそれぞれチーズ味、コンソメ味が選択されていた。このフレーバーポテトが出始めた頃はやたらと塩辛すぎたり香料臭すぎたりしていたのだけれど、久しぶりに食べたらずいぶん美味しくなっていてちょっとびっくり。今は「ハバネロチリトマト」なんていうフレーバーもあるらしいですよ奥さん。

スモークチーズ・レーズンバター・リッツ
彩ひじき
燻製比内地鶏・板わさ
鶏皮のパリパリ揚げ
だんな特製天津飯
牛肉とわかめのスープ
ビール(モルツ)

梅酒

かしわ天ざる

このお正月のおせち料理は、とあるところから明日の午前中に届くことになっている。元旦はだんなの実家に行くらしいし、2日はだんなのおばあちゃん家に行くらしいしで、「じゃあいいや、何もしなくてもー」とお雑煮の準備だけはしておくことにした。お煮染めくらいは用意しておきたい気持ちもゼロではないのだけれど、家族3人だとなかなか減らないし、外出してしまうとなるとますます減りが遅くなって結局何割かは傷めてしまうことになったりして難しいものがあるのだと、数年前に学んだ。……いや、傷む傷まない以前に私がお煮染めの味とかに飽きてしまうのが先だったりして。

そんな次第で、クリスマスほどには気合いの入っていない毎年の年越し及び年明け。でも今回のおせちは本当の本当に美味しそうなものなので、すごく楽しみにしている私だった。

昼間は一日DVDの編集したり(クリスマスにやっていたスカパーでのマドンナのミュージックビデオぶっとおし5時間放送の編集とか……)、ゲームしたり。午後になって
「夕飯、牛肉のスープとか作ろうか?」
「あー……じゃあ牛肉買いに行く?」
と駅ビルに買い物に。和風の総菜屋さんも洋風の総菜屋さんも、どこも揃って海老天とかかき揚げとか売っているのが印象的だった。これ、ぜんぶ年越し蕎麦用……?と笑ってしまいつつ、私たちは牛肉買って、ついでに鶏皮も買って。天ぷらは、家で作るのだ。鶏肉を揚げるのだ。

「あー!あとあと、レーズンバター食べたいなぁ、年越しだし」
「おーいいねぇレーズンバター」
と、レーズンバターも1箱……いや、2箱(←もちろん何日もかけて食べるのよ)。

夕方になるのを待って仕込みして、早めのお風呂を済ませて、だらだらとした大晦日の夕御飯。
先週、安い冷凍蟹(3肩で600円くらい)を見つけて買ってきてあったので、それをほぐしほぐし、天津飯に。

「そのまま食べるんじゃスカスカでいまいちなんだけどね」
「でも、天津飯にするには充分なのよね」
「蟹缶より安いくらいだもんね」
大晦日になんでこんなチマチマした作業してるんだろうねと笑いながら、両手を蟹臭くして蟹ほぐし。筍と刻み葱をたっぷり混ぜて、だんなが天津飯に仕立ててくれた。あとは、買ってきたレーズンバターとか買い置きのスモークチーズとか、母が秋田から持ってきてくれた燻製比内鶏とか。鶏皮を油でカリッカリに揚げたものも用意して酒の肴にした。先日作った彩ひじきもまだまだあるし。

今日の天津飯は「王将」タイプの白い塩味あんをかけてみたもの。酢の味のしない塩味ベースのあんもさっぱり味でなかなか悪くなく、そして相変わらず見事な半熟の焼きっぷりにだんなは仕上げてくれた。

だらだらと夕飯済ませて、だらだらとテレビ見て、10時を過ぎた頃に蕎麦を茹でてかしわ天を作る。さぬきうどんを食べるようになってから初めて知った「かしわ天」(鶏肉の天ぷら)は、私の育ったあたりではあまり見かけない食べ物だった。塩胡椒して天ぷら衣をつけて揚げた鶏肉は、唐揚げや竜田揚げとはまた違った美味しさで、うどんや蕎麦にすこぶる似合う。年越しにうどんを食べる事も多い我が家だけれど、今年は蕎麦にした。蕎麦とサクサクに揚がった揚げたてのかしわ天頬張って、そうこうしているうちにいよいよ「ゆく年くる年」の放映が。そうそうこれがなくっちゃねぇ、これがないと年越しって気がしないのよー……と、テレビで除夜の鐘を聞きつつ年越し。うん、今年も良い1年だった〜。

このつたない食事日記に今年1年おつきあいいただきまして、ありがとうございました。
2006年も、どうぞよろしくお願い致します。