食欲魔人日記 08年12月 第2週
12月8日 月曜日
絶景眺めながらホテルランチ
「ロイヤルパーク汐留タワー」のチョコデニッシュ
カフェオレ

朝食は、昨日汐留にお出かけついでにロイヤルパーク汐留タワーで買ってきたパンをいくつか。チョコデニッシュは、チョコデニッシュにしては少々珍しい円形をしていて、表面に細くアイシングが模様を描いているものだった。チョコが四方から差し込まれる形で程良い分量入っていて、食べやすいサイズ。

ホテルメイドのパンが全て美味しいというわけではないけれど、ホテルのペストリーショップを覗くのが大好き。
このシーズンはクリスマス用の焼き菓子やケーキ類があるのも楽しくて、ホテルによってシュトーレンだったりパネトーネだったりするのを観察するのが面白い。このホテルでは美味しそうなシュトーレンを扱っていて、密かに気になっていた私。

新宿 パークハイアット東京内「Peak Lounge」にて
 ONE PLATE LUNCH \1800
    オニオンのブイヨンスープ
    シーザーサラダ
    仔牛肩肉のローストとキャベツのプレゼ マスタードソース
    バゲット・テーブルロール・グリッシーニ
    アッサムティーのパンナコッタ
    紅茶(ウバ)

今日は友人と2人で新宿で仕事の打ち合わせ。私はhtml担当、友人はイラスト担当ということでwebサイト制作を請け負っていて、打ち合わせ自体は昼過ぎから。

「わざわざ新宿まで行くんだし、どこかで昼御飯御一緒しましょうか?」
「します!しましょう!」
ということで、早めに新宿に向かって昼御飯をということになった。前回、パークハイアット東京のデリを覗いて、「ここで昼御飯というのもステキ!」と盛り上がったのだけれど、よくよく調べてみたら眺めの良いロビーフロアにあるPeak Loungeでランチセットなるものも提供中らしい。

平日のランチタイムのみの提供で、季節のスープ・前菜・魚料理又は肉料理・パン・本日のデザート・コーヒー又は紅茶という内容で1800円。魚料理と肉料理両方を食べると2500円。ちなみに金曜にはデザートがちょっと豪華になるらしい。

今日の肉料理は「仔牛肩肉のローストとキャベツのプレゼ マスタードソース」、魚料理は「真鯛のポワレ スモールトマトコンフィ添え バルサミコの香り」。どちらもとても美味しそうだったけれど、「やっぱり肉でしょ」「肉ですよね」と2人とも肉ということに。

お好きなものをどうぞ、と勧められたパンは3種類。バゲットとテーブルロールとグリッシーニ、そして風味の良いバターが1人1切れ大きめのがやってきた。
グリッシーニぱりぽりつまみながら待つこと数分、横長の皿に綺麗に盛りつけられて出てきたのが、オニオンスープとシーザーサラダ、厚切り3枚、たっぷり食べ応えのある仔牛のロースト。透けるように薄く削られたパルミジャーノ・レッジャーノにカリッカリのベーコン、アンチョビ風味のドレッシングが添えられたロメインレタスやチコリのサラダはシンプルながらとても美味しい。柔らかく火の通ったキャベツからはバターの香りがして、適度に酸味のあるマスタードソースが肉に添えられていた。オニオンスープも綺麗な琥珀色で、嫌みのない上品な味。大きな窓からは新宿中央公園から遠くに見える繁華街まで一望できて、これまたすごく良い気分だった。

手抜きのないワンプレートディッシュの後は、ポットサービスの紅茶飲み飲みアッサムティーのパンナコッタ、ベリーのソースがけ。打ち合わせまであと○十分ありますね、なんて話しながら、優雅な食後を満喫した。

会計しつつ、ここの三段重ねのアフタヌーンティーセットが大好きで何度か食べに来ていました、なんて話をお店の方としていたら、今はこのようなプランもあるんです、と、クリスマスの案内と共にピークラウンジのプランのリーフレットをいただいた。なんでも午後5時から9時まで、「料理の三段重ね」(ガーデンサラダやラタトゥイユ、ピクルスや肉のグリル、ペンネなどなど)に加えてカクテル、ワイン、ソフトドリンクなどが飲み放題というプランがあるのだそう。男性5200円で女性4500円。カクテル数杯で充分元が取れそうなプランだなぁと、ついついニヤけてしまった。

「萬珍樓」の豚肉焼売
「四陸」の青椒肉絲・酢豚
羽釜御飯
麦茶

「Chez Cima」のショートケーキ
カフェオレ

打ち合わせは滞りなく終了し、思いのほか早く帰れることに。
何時に帰れば大丈夫そう?せっかくだしお買い物していく?と、新宿を少しぷらぷらしてから帰ることになった。デパ地下と言ったらやっぱりここでしょう!と伊勢丹まで足をのばしてあれこれお買い物。夕飯は手抜きして、家に焼売もあることだしと中華総菜を買って帰ることにした。

ちょうど輸入食材コーナーではPadonniのパスタを展示販売中。少し前に雑誌かどこかのwebサイトで目にしてからというもの、そのあまりにカラフルで美しいパスタ類が気になって仕方がなかったのだけれど、実際に目の当たりにしてもやっぱり素敵。ねじったロングパスタの美しさときたら、普通にオブジェとして通用しそうな勢いだ。

「……でも、ソース選びそう。ラグーは論外だし、生クリーム系も綺麗な模様が見えづらくなりそう」
と呟いたら、お店の人が「オリーブ油ベースでボンゴレとか、パルミジャーノと和えたりするのがお勧めです」と。他にさほどお客さんもいなかったので少し言葉を交わした後、「100g単位ですか?もし可能なら150gくらいいただきたいんですが、ダメなら100gで」とお願いしたら、50g単位ではできないんですスミマセンと言いつつも、結局130g近くを袋に詰めて100g分の代金にしてくれた。クリスマス料理の付け合わせに使えるかなと、ストライプ模様のファルファッレ単色虹色のファルファッレを買ってきてみた。ロングパスタも買うべきだったかなぁ……モノトーンのリバーシブルパスタなんかも本当に面白い。こういうの大好き。

息子のお土産用に美味しそうなレアチーズケーキをと、ケーキショップを一通り眺め歩いてChez Cimaのケーキをお土産に。私の分は、シンプルながら美味しそうだったショートケーキにしてみた。パークハイアットホテルでバゲットなども買い込んでいたので、友人も私も大荷物で帰宅。肝心の打ち合わせは30分もしないうちに終わったので、今日はなんだか単に新宿にランチとお買い物をしに来たような感じになってしまった。「また打ち合わせがあるといいね」「今度はあのホテルのメインダイニングで!?」なんて、目的が別の方向にスライドしそうになりながら帰ってきた。

今日の夕飯は大変な手抜きで、いただきものの焼売と買ってきた中華総菜を2品ほど。ひょんな事からいただいてしまった「萬珍樓」の豚肉焼売は、サイズが大きめ、みっちりと肉の詰まった美味しいものだった。息子も「これ!すっごく美味しい!」と目を見張るほどの美味しい焼売。ピーマン多めの色鮮やかな青椒肉絲と、素直な味の酢豚は新宿伊勢丹にあった「四陸」というお店のもの。

さて、ここ数日、楽しく遊んでばっかりなので、明日から今週一杯は真面目に仕事しなければ……。

12月9日 火曜日
これが昨日買ってきたファルファッレ。綺麗だわぁ……。
磯辺焼き
抹茶入り玄米茶

今日の朝御飯はちょっと方向を変えて、お餅。餅と言ったら、基本は磯辺焼きでしょう……と、グリドル(フチのない平べったいフライパン、主にパンケーキを焼くために存在している)で両面こんがり焼いて、醤油を絡めて海苔巻いて、ごくごくスタンダードな磯辺焼きにした。

「御飯と味噌汁」の組み合わせではない醤油味の朝御飯というのも良い感じ。柔らかく伸びる美味しいお餅で、「ああ、いよいよ冬だ」という気分が盛り上がってきた。

今年の正月は小豆を煮ようかどうしようか。悩む時期には早いけれど、そんなことを思ってみたり。

もやしとクラゲの中華風和えもの
水菜とじゃこのサラダ
あんかけ焼きそば
麦茶

今日は一日真面目に仕事しつつ、2時間に一度くらいは
「アニマルセラピーのせんせい〜!」
と猫たちの腹にすがりつきに行ったりしていた。おかげさまで気分転換もできて、思った以上にはかどった。

夕御飯は、永楽製麺所の揚げ麺(伊府炸麺)をそろそろ食べてしまわなければなと、あんかけ焼きそばに。豚肉とシーフードミックス、白菜と人参と長ねぎを炒め合わせ、麺と一緒に買ってきたちゃんぽん麺用スープを加えつつ適当に調味した。強めにとろみをつけて、あとは皿に盛った揚げ麺にかけるだけ。

クラゲの和えものは今日お肉屋でたまたま特売していたものだったのをこれ幸いと買ってきたもの。あと1品何か欲しいなと思い、じゃこを乗せて胡麻ドレッシングをかけた水菜のサラダを用意した。

あんかけ焼きそばは、なんというか「ちゃんぽん味」に限りなく近い感じになってしまって「しまったー、加えたスープの素が多すぎたー」と反省。もうちょっとちゃんと中華っぽい味にしたかったのだけれど、不味いわけではないのでこれはこれでと美味しく平らげた。

最後の問題は、このあんかけを明日のだんなの弁当にもする予定なのだけれど、御飯に添えて果たして似合うのかな、ということ……。

12月10日 水曜日
今日はタコスだ
ハムエッグ
バゲットのトースト
カフェオレ

手元にある、塩気強めの美味しいバター、先日は食パンに塗って食べたのだけれど、美味しい食べ方としては「軽く炙ったバゲットに食べ際にたっぷり塗って食べる」という感じの方が良いらしい。それならばと買ってきたのが、パークハイアット東京のデリで見つけたバゲット。これなら外すことなく美味しいはず!と、一昨日遠方から長いパンを抱えて帰ってきたのだった。

スライスして、軽くオーブントースターで炙って、バターを塗って(というよりも、割とポソポソしたバターなので「削って乗せる」という感じ)、添えたのはハムエッグ。ハムは昨日スーパーで「鎌倉山」のが3割引になって売られていたもので、賞味期限間近のものだったそれを日付を確認しつつお買いあげ。ほんの数切れしか入っていないパックで、期限まであと5日以上あるのに3割引とは、けっこう太っ腹なことだと思う。

火をあまり通さない方が確かに美味しい、このバター。普通の「有塩」もしっかりしょっぱく、「燻製塩入り」の方は更に塩の存在感が感じられて香ばしく、更には「海藻入り」という面白いものもあったりして、さてどうやって使おうかなと考えているところ。正直、あまりに磯の香りが濃厚な海藻入りの方はパンに合わせるという感じではなくて、アサリの蒸しものに加えるとか帆立や海老を炙ったものに添えるとかした方がずっと美味しくいただけそう。クラムチャウダーっぽい魚介のスープの仕上げに少量落とすのも美味しそうだ。

タコス
(ハードタイプのトルティーヤ・タコミート・レタス・トマト・シュレッドチーズ・サルサ)
ビーフファヒータ
チューハイ(マンゴー)

先週末にスーパーを覗き、良い感じに柔らかい熟れたアボカドを見つけたので買ってきた。アボカドだったらワカモレディップよねメキシコ料理よねタコスよね、ということで、今日はタコス。タコミックスはあるしファヒータミックスはあるしワカモレミックスはあるし、全然調理らしい調理をする必要のない料理だけれど、でも下手に自分であれこれいじくるよりもタコスらしいタコスが味わえるので、今日もOld El Pasoさまさま、という感じだ。

レタスは少々太めの千切りに、トマトは湯剥きして種もしっかり取ってみじん切りに。牛ひき肉は炒めてからタコミックスと水を加えて少々煮込み、ファヒータの具は牛薄切り肉とパプリカと玉ねぎ。ざっと炒めてファヒータミックスふってスパイシーな炒め物にした。トルティーヤもOld El Pasoのハードタイプのを用意。

と、ここまで用意したところで、色が悪くなると嫌なので後回しにしていたアボカドの皮を剥いた。……ら、アボカドはもう「熟している」を通り過ぎて、果肉が茶色く変色しつつあった。無事なところだけでもすくってディップにしようかなとも思ったのだけれど、茶色い部分をより分けるのも難しいほど柔らかくなっていて、見た目も大層悪い感じ。味の方も「甘い」というより「ヤバイ」に近くなっていて、泣く泣くアボカドとはお別れすることになった。そもそもアボカドを買ったからタコスにしようという話だったのに、本末転倒というか何というか。

「今日は、柔らかい方の皮はないの?」
と息子に言われてしまって、
「ごめんね、今日は無いんだー……あれ作ると、10枚単位で出来ちゃってお父さんいないと余りまくりだしね」
と、返しつつ、パリパリ生地のトルティーヤをもぐもぐ。クリスピーな食感のものを好む息子なのでハードタイプだけでも良いかなと思っていたのだけれど、自家製のソフトタイプの皮が思いの外お気に入りだったらしい。じゃあ今度はハードタイプは無しで、ソフトタイプのだけ用意するからねと約束して、今日のところはサクサクした食感のハードタイプを存分に楽しんだ。私はどちらかというとこっちの方が好きかなぁ。

普通にタコス、とか、ファヒータ+チーズとか、ファヒータ+トマトとか、好き勝手しながら食べる夕飯は楽しかった。

そういえば、冬休み明けには「お弁当の日」なるものがあるのだとか。
平日の普通の授業のある日にあえて給食を出さず、「小学低学年は親がお弁当を作る様を見学し、学習しましょう」「小学高学年は前日の準備や当日の過程などを親と一緒に体験しましょう」「中学生は自分でお弁当を作ってみましょう」と、そんな趣向の千葉市内全域のイベントらしい。

「青少年の日」「家庭・地域の日」とやらの取り組みの一環だそうだけど……そんな押しつけみたいなイベント、私はあまり好きじゃないな……。
「家で一緒に料理しましょう」なんて、各家庭毎に「週末にやろう」とか「まとまった休みの時に」とか色々考えはあるだろうし、そもそも「弁当」というジャンルが料理の中ではちょっと特殊な分野だと思うし(単に「一緒にカレーを作りましょう」とかの方がずっと簡単)。変なイベントだこと、と思いつつ、「マイ包丁」を持つ息子には嬉しいイベントではあると思う。

「んー……一緒に作るらしいよ。お弁当何にしたい?何作りたい?」
「カツ丼!」
「こないだの遠足の時と同じメニューじゃん」
「うん、あれすげー旨かったからカツ丼!あと、マカロニサラダ!」
「……マカロニサラダもこないだ詰めたじゃない、たしか」
「うん、あれもすげー旨かったから!」
「同じでいいと」
「うん!」
じゃあ、あと、君が好きだって言ってたキュウリとワカメの酢の物とか詰めるかねぇ……来月だったら苺も出てきてるかしらね、なんて今から献立考えておしゃべりしながら、私が食べたトルティーヤは4個。息子は3個。

12月11日 木曜日
タコスの次は!タコライス!
フレンチトースト・炙りハム
カフェオレ

バゲットがまだ残っているけれど、昨日と同じ食べ方ではつまらないかなとフレンチトーストにすることにした。卵に牛乳加えて溶き、ひとつまみの砂糖を入れてからスライスしたバゲットに吸わせてバターで焼く。フレンチトーストにははちみつをかけることにして、塩気のあるものも欲しいなと炙ったハムも添えた。

フレンチトーストは食パンで作るのも柔らかくふわふわにできて美味しいけれど、バゲットで作るのが格別だなと思う。気泡の多いパンは乾いたスポンジそのもののようなものだから、卵1個分程度の卵液では3切れほどのフレンチトーストしかできないところが美味しさでもあり、ポイズンなところでもあり。

スティック野菜のサラダ
「ケンタッキーフライドチキン」のオリジナルチキン
タコライス
アイスティー

昨日タコスを作ったので、夕飯は残ったタコミートを使ってしまおうということで、タコライス。

今日のだんなのお弁当もタコライスだった。
冷めたタコミートというのは美味しくない(牛脂が固まって口当たりは悪いわギトギトするわ……)けれど、「職場に電子レンジあるよ」と数ヶ月前に話を聞いてから、「じゃあおでん弁当も美味しく食べられる?」「こんな内容のも大丈夫?」と、温めて食べることを前提にあれこれ用意するようになった。

今回は、御飯の器を温めてもらうことにして、2段重ね弁当箱のおかず側(=大容量の側)に御飯を詰め、チーズとタコミートをトッピング。色味づけにチリパウダーも少しかけ、いつもは御飯用にしている方の容器にレタスとトマトを詰めてこちらには保冷剤をつけておいた。御飯の側だけチンしてレタスとトマトを乗せて食べてもらえれば美味しいかな、と。

と、そんな準備を朝にしていたら私もタコライスが恋しくなるというわけで、夕飯は息子と一緒にタコライスということになったのだった。
そして先日来の「ケンタッキーフライドチキンが食べたい」という欲望が相変わらずおさまってなくて、
「夕飯用にフライドチキン買ってきてくれる?私はオリジナルの2ピースね、君の分はお店で見て好きなタイプの買ってきていいから」
と息子にお使いを頼んで、おかずはケンタッキーフライドチキン。レタスとトマトはタコライスで使ってるしなと、添えるサラダはキュウリや人参、大根などのスティックタイプのしてみた。バジルペーストを混ぜたマヨネーズ添え。

「ふふふ……"ケンタのフラチン"だ……♪」
なんだか下品な響きだけれど、ネットのお友達の某さんがそう略しているのを目にしてから、その呼称は呼びやすいこともあってついつい口をついてしまう。普通に「ケンタ」とか、あとは「ケンチキ」とか「ケーエフシー」とか、いろんな略称があるらしい(人によっては「肉」で通じる、とか)。

ケンチキの方がスマートかもしれないけどどうにも発音しにくくて舌噛んでしまいそうだし、「ケンタ」は店名として認識しているので「ケンタに行こう、ケンタで食べよう」とは言っても「ケンタを食べる」という言い方は私にとってはなんだか違和感。だから「ケンタのフラチンを食べる」になる。

あのいかにもなスパイシーさ、パリッとしてなくてフニャッとしているようなあの独特の食感は相変わらずで、「あ、やっぱり好きだ」と思ってしまった。
チキンで手をべたべたにしつつ、合間にペーパーで手を拭きまくりつつ、合間に食べるタコライスもまた格別。

12月12日 金曜日
カプリチョーザ、相変わらず大変な量でした……
「サンジェルマン」のミートパイ
ミルクティー

金曜はだんなが朝ジムに行くかな?と昨日パン屋でお買い物。「サンジェルマン」で、期間限定ということでミートパイがお手頃価格になっていたので「これだ!」と買ってきてみた。広くチェーン展開しているパン屋さんの中では、サンジェルマンのミートパイはとても美味しい部類に入る……というか、好みの味だ。生地の適度なサクサク感も、嫌みのない挽き肉部分も良い感じ。良くも悪くも変なクセのないミートパイだ。

朝からミートパイはちと重い?と思いつつ、安かったものだから、私もミートパイ。
しっかり中まで温めてさくさく食べた。

幕張 「カプリチョーザ」にて
 カプリチョーザのシーザーサラダ
 ベーコンとクリームのスパゲティ カルボナーラ
 生チーズケーキ ラズベリーソース
 紅茶
 トリプルグレープソーダカクテル
……なにもそんなチーズばかりを、みたいな息子の選択。

今日は夕方から息子を誘って幕張に。
「幕張のクリスマスイルミネーションがけっこう綺麗みたいだからさ、見に行こうよ」
と、イルミネーション見ましょう&夜景撮影をしましょう&ついでに御飯も食べましょう、ということで。

今日もごっついカメラを持ってあちこち撮って歩き、息子にもカメラを貸してやりながら夜景散策。いつもテクノガーデン周辺のイルミネーションはなかなかすごいけれど、今年も光のアーチが美しかった。ホテル方面も覗いてみようと思ったけれど、食事にかかる時間と終バスの時間を考えてあえなく断念。
今日は満月に近い(あ、いや、ここで確認したら今晩が満月でした)月夜で、イルミネーションの木々の向こうに見える白い月が実に綺麗だった。

夕飯は、「またあの大盛りカルボナーラ食べようか」と、駅前ビル内にあるカプリチョーザへ。サラダとパスタ、2人分のデザートと食後のコーヒーの2人分のセットメニューがあったのでこれにして、息子と相談しながら決めたメニューはシーザーサラダにカルボナーラにチーズケーキという「あんたどれだけチーズ好きなんだ」という内容のもの。

アルコール度数の低い、ジュースみたいな葡萄味カクテルをいただきつつ、おおむね息子と半分こして食べた。「僕はパスタに力を注ぎたい」という息子はパスタ多め、私はサラダ多めを引き受けた。

しかしこのセットメニューのパスタ、呆れるほど量が多い。前回も苦しみに苦しんで、最後に息子が男を見せて食べきってくれたのだけれど、今日は今ひとつ食指がすすまなくてパスタは5口分ほど残してしまった。量が多いのはけっこうだけれど、
「……でもさ、ぶっちゃけ、ここのカルボナーラ、そんなに美味しくはないよね……」
「うん……」
と、こそこそ2人で頷き合う。なんだかやけにオイリーだし、クリームがベタベタした感じなんだよね……。

食後のケーキもやっぱり今ひとつな感じで、ほんのりがっかりしながら熱い紅茶を飲んだ後はアウトレットモール玄関のツリーなど眺めながらバスロータリーに向かい、帰宅した。
来週から東京タワーのイルミネーションも始まるし、来週どこかのタイミングで汐留&六本木&東京タワー撮影に息子引っ張って行って来たいところ。キラキラしているのを見るのが大好き。

帰宅した後は、こたつに足を突っ込みながらお正月料理に思いを馳せてみたり。

先日だんなのおばあちゃんのお誕生日会があったときに、うちの息子が最近料理するようになって……という話をしたのだけれど、そこから
「曾孫の作った料理が食べてみたいねぇ」
「そういえば由紀さんお料理上手なんですって?(←いや、食べるのが好きなだけ……)由紀さんの作った料理も食べてみたいわぁ」
「お正月に食べさせてくれるかなぁ?」
と、そんな話に。私たちが結婚した頃は卓上にあふれんばかりの手料理を出して歓待してくれたおばあちゃんも、もう米寿を迎え、膝や腰が痛くてね……という話を何度か聞いている。

義弟家族や義妹も同じタイミングで伺うことになるだろうし、そうすると作る料理の分量は10人分を越える。電車での移動だから鍋を持っていくわけにもいかないな……とあれこれ考えて、メモがわりに残しておくと

・ちらし寿司(飯台に作って飯台ごと持っていく)
・鶏肉とごぼうと舞茸の吸物(一度作って、だし汁は2リットルペットボトルに、具はタッパーにして持参?)
・彩ひじき(これだけは外さず美味しく作れるから)
・海老のタルタルサラダ(これまた外さず美味しく以下同文)
・鴨肉のシードル煮(ちょっと和風気味に作って、常温でも固くなく食べられるかな、と)
・クッキー(年末にシンプルな柄のアイシングクッキーを焼こうと思ってるので)
・息子手製のケーキ(大型地雷になるか、全てを救う希望の光になるか……)

といった感じでどうかな、と。

はは……正月早々、今年は大変なことになりそう。いつ買い出しに行けばいいんだろ。訪問は3日だから、2日に買い出し&下ごしらえ開始、かな。がんばるぞー。

12月13日 土曜日
丸善の早矢仕ライスはとーっても美味しいのです
バゲットトースト・パルメザンチーズパン
カフェオレ

今日はお出かけ。
何も食べずに出かけるのもねと、残ったバゲットを簡単にトーストにし、更に残っていたチーズ風味のパンもスライスして軽くトースト。軽くパンを囓ってから外出の支度をした。

丸の内oazo内「M&C Cafe」にて
 スパイシーチキン早矢仕ライス \1300
 ドリンクサラダセット \600

最初の目的地は日本橋三越。
「どっかでお昼御飯食べよう」
「日本橋エリア……だねぇ」
「ドンピエールでハヤシライス!」
「それ京橋。日本橋違う。……ハヤシライスだったら、丸善のがいいなぁ……」
「ああ、"早矢仕ライス"ね、あれもいいよね」

丸善改装しちゃったけど、あの早矢仕ライスのお店はまだ残ってるのかな?とあれこれ調べたら、丸の内oazoの中に「M&C Cafe」なる丸善のカフェがあることがわかった。丸善の書店フロアにある喫茶で、もちろん"早矢仕ライス"も食べられる。

幕末か明治のはじめ、
丸善の創業者・早矢仕(はやし)有的(ゆうてき)は、友人が来訪すると、
当時まだ珍しい肉と野菜を煮込み
ライスにかけてもてなすのが常であった。
この料理を友人たちは"早矢仕ライス"と言い、
やがて「ハヤシライス」として、
レストランのメニューに載るまでになった。

という由来(出典はこちらのサイト)のあるハヤシライス、ここのはほのかに甘さがあってでも安っぽい味ではなくしっかりとしたコクもあって、とても良い感じ。ドンピエールのも大人っぽい味でしっかり煮込まれたソースがとても美味しいけれど、私は僅差で丸善のハヤシライスの方が好き。だんなは鼻差くらいでドンピエールのハヤシライスの方が好みなのだそうだ。
「いや、鼻差じゃないから、頭差くらいかな。おゆきさんは写真判定くらい?」
「うーん、そうね、ほんとにギリで」
と、なんで競馬での例えになるのか、だんな。

ともあれ、今日のランチは丸善の早矢仕ライス。ハンバーグ添えやステーキ添えなど色々あったけれど、期間限定メニューでスパイシーチキン添えというのがあったのでこちらにすることにした。柚子風味の胡麻ドレッシングのかかったボリュームのあるサラダとアイスティーをつけてもらってプラス600円。息子はハヤシソースがけオムライスを選んでいたけれど、こちらも実に美味しそうだった。

想像よりも強めにスパイスの香りのついたチキンは、柔らかでジューシー、でも皮がパリッとしていて良い感じ。マヨネーズとブロッコリーが添えられていて、マッシュルームがたっぷりのほの甘いハヤシソースは相変わらずの美味しさだ。

窓からはJRの線路がすぐ近くに見え、山手線、中央線、新幹線などの行き来が常に視界に入ってくる。これは鉄道好きにも嬉しいお店だね、なんて話しながらもぐもぐ。

日本橋「千疋屋総本店」にて
 マンゴーシェイク \450

食後はてくてく歩いてCOREDO日本橋へ。ちょっと変わったクリスマスツリー(マネキンもツリーも吹き抜けホールに宙釣りになっていて、少し和風な装い。年明けには七福神になるそうで……)を眺め、館内の雑貨屋さんを覗いてきた。ここにもPadonniのパスタが並んでいて、やっぱり綺麗だなとうっとり眺めつつ、手ぬぐい2本を買ってお店を後に。既にこの手ぬぐいを家の玄関に飾っているのだけれど、カラフルながら和風で可愛い「サンタ小紋」と柄が綺麗な「雪の結晶」を買ってみた。

あちらこちらのクリスマスツリーを写真に撮りながら三越に移動した後は、男服バーゲン会場でだんなのスーツを見て、地階のクラブハリエで焼きたてバームクーヘンを1包み購入、「喉乾いたね」と隣のビルの千疋屋の1階カフェで少し休憩した。

ストロベリーサンデー頼んだり、私はマンゴーシェイクを頼んだり、各自好きなようにフルーツメニューを堪能しつつ、気になって仕方がないのは手元にあるバームクーヘン。焼きたてのバームクーヘンに熱い砂糖のフォンダンをまぶして、ほんの数分休ませて砂糖が固まりはじめたところですぐに切って箱詰めしてくれるのは、1箱650円。賞味期限は当日限りというシロモノで、店頭にはいつも買い物客が列を作っている。今日はちょうど私たちの前で包み終えたものが売り切れてしまい、渡されたのは正真正銘の焼きたての箱詰め直後のもの。持っていても「熱い」と感じるほどのもので、周囲にも甘い匂いがふわふわと漂ってくる。

「うう、我慢できない……美味しそう……」
「ちょっとだけ味見しようか」
と、千疋屋のカフェで1つまみ2つまみ食べてしまったのだけれど、素晴らしくふわふわで良い香りで、いつものバームクーヘンのようなどっしりした感じはかけらもなくて、本当に美味しかった。柔らかい砂糖コーティングはできたてのクリスピークリームドーナッツを思い出させる(でもあれほどには甘くないし)。

焼きたてのバームクーヘンがこんなに美味しいなんてね、と感動しながら、次は売り場で
「箱に入れなくていいです、手に持たせてください」
と、その場でもらって速攻かぶりついてみたいね、なんて欲望が。

船橋ららぽーと内「福寿」にて
 食べ放題 \2380
 ヘルシーセット \600
 飲み放題 \1700

夕方になって、今度は船橋ららぽーとに移動した。
ここにはABC Cooking Studioのキッズコーナーがあって、今の期間は1dayレッスンで「雪だるまケーキ教室」を開催中。東京ガスの料理教室には何度か行っていたのだけれど、魅力的な内容だった11〜12月のレッスンは日程が合わず(11月の教室に抽選で当たっていたのだけれど、おばあちゃんの誕生日祝いが入ってしまってやむなくキャンセル……)、探していたらABC〜のレッスンが見つかったのだった。

息子を教室に送り、私とだんなはその間にららぽーと内をぷらぷらと。パン屋ストリートには寄らなくちゃねと、明日のパンをあれこれ購入し、博多のマカロン専門店「ARDEUR 博多」のマカロンもいくつか買ってみた。大ぶりのマカロンは色も美しく、でもどこか和風な感じもして良い感じ。

ガラス張りの料理教室なので息子の勇姿も何度か眺めに行きつつ、教室が終わった後はららぽーと内で食事して帰宅することにした。

向かったのは、焼き肉食べ放題プランのあった「福寿」で。牛カルビにロースにハラミ、鶏に豚、ユッケやサラダ、御飯スープまで食べ放題のコースにしてもらい、私とだんなは飲み放題も。
「マッコリが1杯この値段だから……2杯飲んでビールも飲めば元が取れるね」
と、最初に瓶ビールを2本もらった後はマッコリを多分合計1200mlは飲んだのだと思う。肉もしっかりお代わりしつつ、息子は「韓国海苔食べ放題」に狂喜乱舞して呆れるほどたくさん頼んではバリバリ食べていた。

「サンチュに〜韓国海苔乗せて御飯乗せて〜、そこにニンニクハラミ〜♪うまー」
「海苔で肉巻いても旨いよね」
と、サンチュも食べ放題なのを良いことに、何度かこちらもお代わりしながらせっせと食べた。ユッケは少し下味がどぎつい感じだし、肉の質も最高という感じでもないいわゆる普通の焼き肉屋さんという風だけれど、お腹いっぱい美味しく食べられて満足。

息子の力作クリスマスケーキ 息子のケーキは大切に持ち帰り(焼き肉屋さんでは火から一番遠い場所において、私のマフラーぐるぐる巻いて保冷に努めていた)、焼き肉屋さんでデザート食べなかったし食べてしまおうか、と、紅茶を淹れて皆で食べた。

チョコレートで目鼻をつけ、アラザンやホイップクリームで飾り付けされた可愛いケーキはスポンジもちゃんと皆で焼いて作ったものなのだそうだ。クリームがほのかにチーズ風味で苺もたくさん入っている。スポンジもしっかりふわふわに焼けていたし、クリームもチーズの量が多すぎず少なすぎずで心地よい口当たり。苺好き、チーズ好きの息子にはちょうど良いケーキだったようで、大きく切った1切れを美味しそうに平らげていた。

今年のクリスマスケーキは、息子と一緒にレアチーズケーキを作ってみようかなと思っている。グラハムクラッカーも、もう既に準備しているんだなー。

12月14日 日曜日
今日の豚味噌鍋は野菜多め
「上々飯゜店」の
 半熟卵カレーパン
「こここっぺ」の
 でかでかメンチカツコッペ
 あんこ&ホイップコッペ
 苺&ホイップコッペ
 揚げコッペ(砂糖)
カフェオレ

昨日の夕方、船橋ららぽーと内の東京パン屋ストリートで買ってきたあれこれのパンで朝御飯。だんなと私2人して、あれ美味しそうこれ美味しそうと節操無く色々買ってきたので、ずいぶんたくさんのパンが食卓に並べられることになった。どれも少しずつ食べたいよねと、全部のパンを4等分にして、あれこれ食べられるようにしてみる。

一時期に比べて、出店しているお店の数が減ったような感のあるパン屋ストリート。佐世保バーガー屋さんの人気は相変わらずのようだけれど、その他の店はあまり固定ではなく見るたびに入れ替わっているような印象がある。今回気になったのは、揚げパン専門店の「上々飯゜店」と、コッペパン屋さんの「こここっぺ」。食べるのは翌朝になるし、揚げパンを買って帰ってもなと少し躊躇したのだけれど、「半熟卵カレーパン」があまりに美味しそうだったので、ついつい買ってしまい、あとはだんなが「これ絶対美味しそう!」と食い付いていたコッペパン屋さんのメンチカツコッペも。息子用に苺ジャムとクリームのサンドと、あ、揚げパンも美味しそう……と、大変な荷物になってしまったのだった。

見事に半熟の火の通り具合のゆで卵が包まれている半熟卵カレーパンは、期待以上の美味しさ。溢れる黄身がとろりとして、カレーも辛すぎず甘すぎずの好みな感じ。中までしっかり温まるようにオーブントースターに入れてから出したら、表面もサクサクとこれまた良い感じだった。

だんなの直感に訴えたメンチカツも、メンチカツ自体が美味しくて、キャベツやマヨネーズが挟まった手のこんだもの。大ぶりなコッペパンはどれも美味しくて、でもさすがに全部は食べ切らなかった。

残りはおやつにね……としまっておいて、結局食べたのは夕飯後だったりして。

豚味噌鍋
 (白菜・大根・人参・長ねぎ・豆腐・豚肉・うどん)
ビール(サハリンビール・クラシック、トラヂショナル)

昨日は12月にしては暖かな1日だったけれど、今日はうってかわって寒い1日。ストーブの設定温度を上げてしまうほどの肌寒さで、
「鍋じゃない?」
「やっぱ、鍋?」
などと言いつつだんなと夕食の食材の買い出しに行ってきた。

「昨日たらふく肉を食べてしまったことだし、今日は湯豆腐とか?」
と私が言えばだんなは「なんか違うんだなぁ」と言い、
「むしろ常夜鍋って感じじゃない?」
とだんなが言えば私は「んー……常夜鍋って感じじゃないんだなぁ」と言い、珍しくもなかなか方向が定まらないままスーパーに出かけて
「豚味噌鍋で万事解決じゃない?」
みたいな流れに。

肉は軽めにして野菜多め、うどんしっかり食べて、ついでに根菜とか入れても良いかも!ということで、今日は大根、人参、豆腐なども入れてみることになった。白菜は1/4株、大根は1/2本というところ。

今日はマイ包丁を持つ息子に準備を手伝ってもらい、大根と人参のカット、万能葱を細かく刻むところもお願いしてしまった。私は監督しつつ、白菜切ったり皿を出したり。息子へは、私が一応最初にお手本を見せたのだけれど、どれもこれもどんどん大きくカットされていってしまったのはご愛嬌。

いつもも買う分量の6〜7割くらいの肉の量で、でも今日は根菜も豆腐もあったということで思った以上に満腹に。最後はうどんを2玉茹でて、これもしっかり味わった。