食欲魔人日記 08年04月 第5週
4月28日 月曜日
焼肉のシメに、焼きそば。
「551蓬莱」の豚まん
プーアル茶

「たいへんだー、豚まんが固くなってしまったー」
と、だんな。そういえば、冷蔵庫の奥の方に、まだ若干(いや、そこそこ)551蓬莱の豚まんが残っていて、それをうっかり忘れてこのところ食べていなかったのだった。そういうわけで、今朝は少し慌てた感じで豚まんの朝御飯。固くなってしまった分、いつもより時間をかけてじっくり蒸した。ああ、ごめんよ蓬莱。もっと早く食べ頃のうちに食べておくべきだった。でもまだ残ってるよ蓬莱。冷凍庫にも残ってる……。

刻みキャベツとスティックきゅうり
コロッケと唐揚げ(ラスト)
鮭とたらこの混ぜ御飯
わかめの味噌汁(インスタント)
麦茶

土曜日の運動会の振替休日で、今日の息子は学校がお休み。でも私は普通にお仕事の山が待っていた。
「お母さん、狩り行かない?一緒にレイアとレウス倒しに行かない?」
などと息子がゲームをしようと誘ってくれたけれど、あいにく今日は仕事がたくさん。結局夜まで1分も遊ぶ余裕なく一日中お仕事していた。だらだら仕事していると、せっかくのゴールデンウィーク中も休めずに私一人パソコンに向かい続けることになりそうだし、せめてカレンダーの週末休日くらいは仕事をしなくて良いようにしておかないと……と、画像作ったりflash作ったりword原稿をhtml化したり、あれこれあれこれ。

お昼御飯は、ほんの少し残っていたコロッケと唐揚げ、そしておにぎり用の残りだった鮭とたらこを出して適当に済ませた。既に火を通してほぐした状態だった鮭とたらこは共に御飯に混ぜ込んでしまって、塩と風味づけの胡麻油と揉み海苔もざっと一緒にして混ぜ御飯に。刻みキャベツとスティックきゅうり添えて、味噌汁はインスタント。

ほのかな生姜風味のいつもと同じ味の唐揚げも、薄い衣のコロッケもどちらも美味しい。ああー、揚げ物ってやっぱり美味しいなーと思いつつ、なかなか普段の夕御飯には登場しないメニューを堪能して、これでお弁当おかずは全部消えたのだった。

サンチュ
焼肉(牛カルビ・豚バラ・牛モツ・かぼちゃ・茄子・長ねぎ・玉ねぎ・にんにくオイル焼き)
醤油味焼きそば
ビール(サッポロ黒ラベル)

昨日、スーパーに買い物に行ったら焼肉用の豚バラ肉が安かった。
「あー……豚の焼肉、良くない?サムギョプサルとかって言うんだっけ?確か」
「あー焼肉ねー……」
いいねーいいねー焼肉いいねーと盛り上がって、「火曜日休みだし、月曜の夜に焼肉!」と、茄子や長ねぎなども買い込んできた。

焼肉に必須なにんにくオイル焼きもやらなきゃと、にんにくも買おうとしたのだけれど、国産にんにくは1株が398円。中国産のにんにくは3個で100円、10個で100円なんていうのまである。普段なるべく中国産の食材は買わないようにしているのだけれど、普段使いのにんにくについてはもういいやとばかり中国産の安いのを使ってしまうことが多い。でも、にんにくオイル焼きに限っては美味しいにんにくの方がいいなぁと、昨日デパ地下で奮発して狩ってきた……じゃなかった、買ってきたのだった。

今日は結局一日忙しくて追加の買い出しに行けず、
「えーと……昨日買えなかったサンチュと、あと焼肉のたれもあんまりないのよ。そうそう牛タンも昨日売ってなかったんだー」
と、"買い物の続き"を帰宅途中のだんなにお願いしてしまう。じゃあ駅前スーパーに寄って帰るよと仕事帰りにスーパーに寄ってきただんなは、
「牛タンはなかったけど……これは嬉しいでしょ?」
と、牛モツの袋を渡してくれたのだった。おお!ブラボー牛モツ!すばらしい!

で、豚やら牛やらモツやらをジュージュー焼いては食べた。豚も豚で味わいがあって良いのだけれど(モツの旨さは言うまでもなく)、息子は牛肉一辺倒。「息子はきっと牛肉の方が好きだろうし」と少しばかり牛肉も買ってあったのだけれど、「そろそろ君は豚も食べた方がいい」と忠告したくなるほど牛肉を焼きまくって食べまくっていた。あの独特の乳臭さが、やっぱり美味しさではあるのだな。

シメには、だんなが焼いてくれた豚肉キャベツ入りの焼きそば、醤油味。
「シメに焼きそばしよう!」
は昨日から決めてあった事だったので、昨日の夕方千葉に行ったついでに永楽製麺所で焼きそば用の蒸し麺を買ってきたのだった。独特の茶褐色の麺は、炒めるとモチモチムチムチとして非常に良い感じ。麺のそのものの味って、案外と麺料理の重要な要素だわと思い至りつつ、焼肉たらふく食べた後だというのについついたくさん食べてしまった。

4月29日 火曜日
今日は麻婆豆腐でした
ハムエッグ
ハイジの白パン・バタートースト
カフェオレ

祝日だというのに、ここぞとばかりに寝ておこうと思ったのに、実にあっさり6時半頃に目が覚めてしまった。得したような損したような……と思いつつ、せっかく一人で目が覚めたんだしと皆が起きてくるまえに少しお仕事。時間を有意義に使えて良かったと思うことにする。

朝御飯は、まだ残っていた"ハイジの白パン"と、それ1個じゃ物足りないかなと食パンのバタートーストを適当にざく切りにしたものも用意。シンプルなハムエッグも恋しい気分だったので、半熟目玉焼きを作って添えた。あとはカフェオレと、そろそろシーズンも終わりになりつつある苺。つい数日前に朝食に出した時は売れ行きが悪かった苺だけれど、今日は私も含めて皆やたらと手を伸ばす。1パック近い分量があった苺は、あっという間に無くなってしまったのだった。売れ行きが良かった理由は、きっと食卓に練乳垂らした小皿を出したせいなのだ。

で、「ハムエッグと白パン」という組み合わせの朝御飯だったら、それなりになかなかお洒落な洋風な感じが醸し出されなくもなかったのだけれれど、食卓に一緒に出ていたのは「昨夜の残りの焼きそば」。息子が早速その焼きそばに食いつき、私も私で「あ、これ、パンに挟んだら焼きそばパンになるんじゃ?」と、別な雰囲気が醸し出されてしまう展開になってしまったのは、気にしない。

だんな特製 ナポリタンスパゲティ
アイスカフェオレ

特に予定のない一日。家で皆でゲームしてみたり漫画読んでみたりと自堕落な感じで過ごしてみた。
お昼御飯は久しぶりにナポリタンスパゲッティが食べたいなーということで、ナポリタンスパゲティ。

「ピーマンとかあったっけ?ベーコンもなかったよね?」
と、「昼食はナポリタンスパゲティ」という献立が決まったと同時に、それは俺の担当だという風にてきぱきと動き始めただんな。材料がないねと私も一緒に近所のスーパーに買い物に行き、でも調理の方は全てだんながやってくれたのだった。

ケチャップ味のベーコン、玉ねぎ、ピーマン入りのスパゲティはナポリの人が見たら嘆きそうなパスタ料理なのだろうなと思うけれど(イタリアのパスタ料理でトマトソースではなく"ケチャップ和え"というのは存在しないはず)、本格的なイタリア料理を口にすることができるこのご時世になってもなお、ナポリタンスパゲティは大好きな味だ。だんなの作ってくれるバターの香りが漂うナポリタンスパゲティは、クラフトの粉チーズをどさどさかけて食べるのがとても良く似合う。
「やっぱりね、粉チーズかけて完成する味だよね」
と、粉チーズをばっさばっさと皆でかけつついただいた。

wikipediaに書かれていた

バブル景気の頃のイタリア料理ブームが起こる前、日本におけるスパゲッティ料理と言えばミートソースとナポリタンが双璧をなしていた(よほどの食通でない限り、その二種類しか知らなかった)。

は、全くもってその通りという感じ。子供の頃の私にとっての「スパゲティ」とは、ミートソースかナポリタンのどちらかだった。
色々美味しいパスタ料理も知ったけれど、でもナポリタンというのはやっぱり少し別格で(少なくとも「イタリア料理」のつもりでは食べないし)、時々こうして食べたくなる味なんだなぁ。

もやしのナムル
だんな特製 麻婆豆腐
牛肉とわかめの韓国風スープ
羽釜御飯
ビール(サッポロ黒ラベル)

「今日の夕御飯、どうしましょう」
「ハンバーグとか、どう?」
「ハンバーグ……いいねぇ……ひき肉料理、良いよねぇ」
「だったら餃子とか」
「餃子も良いよねぇ……」

と、家族でやいやい相談していた今日の夜の献立。結局、ひき肉料理つながりで麻婆豆腐ということになった。御飯に似合う感じの、辛くないコテコテした風のが良いよねと、昼に続いて夜もだんなが台所に立ってくれた。私はもやしのナムルの準備をしたり、葱切ってみたり。

台湾で買ってきた豆板醤を今回開けて調味料に加えてみたそうなのだけれど、これが面白いくらいに異国の風味。
「おおっ、合わせ調味料用意したら、なんかすごい中華な匂いになったよ」
「ほんとだ……八角の匂いが強いのかな、なんか五香粉っぽいスパイスの香りするよね」
「でも、原材料名のところにスパイスの名前なんか書かれてないんだけどね」
と、漢字ばかりが書かれた瓶を検分したのだけれど、特に「スパイス入りの豆板醤」というわけではなさそう。ともかく、いつにも増して異国な香りのする麻婆豆腐になったのだった。でも辛くはない。

いつもどおりに肉肉していて味噌味噌していた麻婆豆腐を、ビールのおかずにつつきつつ、最後はいつも通り御飯にかけて「麻婆丼」で。

4月30日 水曜日
ちゃんと蔵王っぽい味だったのでした
バタートースト
牛乳withミルメーク(コーヒー味)
いちご

先日息子と100円ショップに行った時に
「最近お母さん全然ミルメーク買ってないよねー?」
と、苺味ミルメークをねだられた。そういえばそうだねと苺味のを買ってやり、今日の朝御飯に使うことに。息子は苺味で、私は買い置きのがまだ少しだけ残っていたコーヒー味を。

ミルメークに御飯とスープというのも変だしと、バタートーストを用意した。私はなんだかゆで卵が恋しい気分だったのだけれど、
「卵はいらなーい」
の息子の一言で、トーストとミルメーク入り牛乳、苺というシンプルきわまりない朝御飯。パンにバターたくさん塗ってくださーい、と息子にリクエストされたのだけれど、バターの在庫が心もとない我が家。市場のバター品薄はますますひどくなっているような印象で、昨日行ったスーパーではついに大手メーカーのバターまでもが売り切れていてびっくりした。
「ウチにはバター、ありますよっ!」と太鼓判を押してくれた合羽橋の業務用食材屋に、またそろそろ買い出しに行かなければいけないかもしれない。

卵豆腐
玉こんにゃく
新玉ねぎスライスとブロッコリースプラウト
鰹のたたきとサーモンのお刺身
自家製いくら
牛肉とわかめの韓国風スープ
羽釜御飯
ビール(サッポロ黒ラベル)

昨日覗いたスーパーで、鰹のサクが手頃な価格だった。刺身用サーモンもこれまたお手頃価格だったので、それぞれ1サクずつ買ってきて、今日の夕御飯に。柔らかくてみずみずしい新玉ねぎをこれでもかとスライスしてスプラウトと合わせ、お刺身に添えた。今日も一日バタバタと忙しく、自家製いくらと買い置きの卵豆腐、昨夜の残りのスープなど出して、簡単に体裁を整えさせてもらうことに。

一品くらいは温かいものをと考えて出すことにしたのが、数日前に見かけて買ってきた「玉こんにゃく」。その名も「山形の玉こんにゃく」などという名前で売られていたものだった。

パック詰めされた玉こんにゃくは水を切ってから1分ほどから煎りし、添付の醤油だれを絡めながら5分ほど炒め煮すれば良いらしい。あの、蔵王のスキー場で食べたような味になるのかなー、玉こんにゃくって、このあたりではあまり売ってるの見かけないのよね、と思いつつ、あまり安くはなかったそれを試しに買ってきたのだった。

これが、思った以上に良い味。煮汁がすっかりなくなるまでじっくり甘じょっぱい煮汁を絡めていったら、いい具合に理想な感じの玉こんにゃくができあがった。練り辛子もセットになっていて、それを器に隅に絞り出し、こんにゃくをごろごろっと盛りつける。予想以上にだんなが喜んでくれ、息子もせっせと手を伸ばしてくれて、こんにゃくは早々になくなった。四角いこんにゃくで同じようなのを作っても、多分こんな感じにはならないのだろうなと思う。丸くつるんとしたこんにゃくがまんべんなく茶色に煮えるのが食感、味共にステキな感じになるのではないかと。