食欲魔人日記 03年07月 第4週
7/21 (月)
豚肉と大根の炊き込み御飯 (夕御飯)
「ミスタードーナツ」の
 オールドファッション
 ツナサラダデニッシュ
アイスカフェオレ

3連休の最終日。んぼ〜っと起きて、んぼ〜っとテレビゲームなどしていたらだんなと息子も起きてきた。
「……あさごはんは?」
問いかけられて、……あ、そういえばなぁ〜んにもなかったっけ……と思い出す。パンでも焼いておけば良かったね……と思っているうちに、
「ドーナツ食べたい気分だから、ちょっとミスド行って買ってくるよ」
と我が夫は軽やかに出かけていってしまった。相変わらず、腰の軽いお人よ。

「オールドファッションが食べたいな。あとはね……甘くないやつ。ツナとか卵とか」
リクエストどおり、だんなが買ってきてくれたのはオールドファッションと、ツナサラダデニッシュ。カレードーナツとかエンゼルクリームとかチョココーティングのやつとか、ドーナツ5個がテーブルに並んだ。そういえば、ミスタードーナツもすごく久しぶりに食べる気がする。

クリーム詰められていたりコーティング施されたりしていない"オールドファッション"は、ミスドの中でも一番好きな味のものの1つ。もさもさっとした食感がまた好みだったりして、「あぁ、相変わらずの味……」と嬉しく食べる。

久しぶりのエンゼルクリームを前にしただんなも幸せそうに生クリームが詰まったそれを囓っていたけれど、ちょっと顔をしかめて
「……あまくない」
と苦笑いしながら呟いた。
そりゃねぇ確かに甘くないね、さんざん食べたKrispy Kreme Doughnutsのアレに比べたら、冗談みたいに甘くないよね、と笑ってしまう。ミスドのドーナツの甘さを美味しいと感じていたし、今もやっぱり美味しいと思うのだけど、「もっと甘くてもいいんじゃないか」という気持ちも確かに存在している自分の味覚がちょっとイヤになってみたり。……でも、アメリカのスーパーで売られているケーキ類はやっぱり甘すぎだと思う……。

カップラーメン「俺の塩」
アイス コーン茶

連休じゃどこ行っても混雑してるだろうしね、と今日は(今日も?)一日家でのんびり。交代でテレビゲームやってみたり、買ったは良いけど全然読めていなかった雑誌を読んでみたり。全体的に、やる気なーし。

「小腹すいた……」
「……ん〜……」
「なんか、食べるぅ〜?」
「……ん〜」
やりとりまでやる気がない。しまいには、「……カップラーメン食べよ……」と呟いただんなに、「わたしもー」「ぼくもー」と母子して追従してみたり。

「おお!今回の安売りでは"どん兵衛"が1つ65円ではないかっ!」
なんて、スーパーの安売りでついつい(だんなが)買い込んでしまうものだから、台所の籠にはカップラーメンの貯蔵が現在10個近くあったりする。「なにかあったときにこういうのを食べればいいのよ」なんて言いながら、案外減ってくれなかったりして。

カレーうどんじゃ暑いしなぁ、やっぱり焼きそばっぽいものが……と選んだのは、「俺の塩」というごついネーミングの塩味焼きそば。顆粒スープと液体スープを両方投入するタイプの麺で、そりゃもうジャンクな味であることに違いはないのだけど、けっこう好みな味だったりする。舌がしびれるような塩味が、こう、なんとも。

お供には、昨日作って冷やしておいた「コーン茶」。
韓国のお茶なのだけど、その名のとおり、とうもろこしのお茶。以前とある韓国料理屋でこれを飲んだ時に「これ……何のお茶?ほんのり甘くて懐かしいような味が……」と気になっていたのだった。以前、このお茶について記したときに「それは、コーン茶というものですよー」と教えてくださった方がいて、今度はそのコーン茶なるものを探し続けていたりして。ネット通販ではごろごろ見つかるけれど、大量にそれを買うのもなぁ……と思っていたところ、友人Sちゃんから、
「あ、とうもろこしのお茶〜?ちょうどね、昨日行った韓国料理屋さんで、おみやげにもらったんだけど」
と、手のひらサイズの袋に入ったそのお茶をいただいてしまった。味見には、ちょうど良いサイズ。ありがとうSちゃん〜、と、冷蔵庫内のポットが空になったのを期に、作ってみた。

煮出し麦茶の要領で、熱湯にその"焙煎とうもろこし"的なものをひとつかみ放り込み、軽く煮出して更に10分ほど放置すれば完成。麦茶のように、黒く煤けたとうもろこしは、別に粉になっているわけでもなくて、とうもろこしそのまんま。フライパンに入れてから煎りしたら、黒いポップコーンができるんじゃないかという感じ。お店ではあったかくして出すのが普通だったようだけど(アイスティーちょうだい、と言ったら、わざわざ氷で冷やしたものを持ってきてくれた)、冷たいのもけっこう美味しかったのでポットに詰めて冷やしておいてみた。
「あー、確かにコーンだ、コーンだね。なんで最初に飲んだ時にわからなかったんだろ」
「ていうか、ポップコーン茶って感じ」
このお茶が実はすごく気に入っている私。麦茶とは違った香ばしさが心地いい。

枝豆・茹でとうもろこし
舞茸の茶碗蒸し
豚肉と大根の炊き込み御飯
夏野菜の味噌汁
ビール

やっぱり、微妙に夏ばて気味。んがーっと強火で炒めるような料理を食べたい気分ではなく、胃に優しそうなものが恋しかったので、そのような夕飯を目指してみる。豚バラ肉の角切りを軽く混ぜ込み、大根と一緒に炊いた塩味の炊き込み御飯と、鶏肉とたっぷりの舞茸が入った茶碗蒸し。大根とにんじんとブロッコリーと舞茸を放り込んだ具沢山の味噌汁と、冷蔵庫に残っていた枝豆と、とうもろこし。

一人分の器で作るの、めんどくさいなー、大きな器で作ってしまえ、と巨大なココットケースに作った茶碗蒸しは、以前一度上手くいったことがあったのだけれど、今回は大失敗。鶏肉の量がちょっと多めだったのも悪かったのか、蒸しても蒸してもちゃんと固まらず、茶碗蒸しというよりは「鶏肉と舞茸入りのゆるゆる卵スープ」のようになってしまった。

「卵スープだね」「まぁ、味は茶碗蒸しだけど」「味は悪くないけど」と、だんなと母からフォローともつっこみともつかないお言葉をいただきつつ、
「まぁ、今日のメインディッシュは御飯!ってことで!御飯食べてよ。お代わりしてさー」
と、炊き込み御飯を一生懸命すすめてみたり。豚肉と大根の炊き込み御飯を出したら出したで、
「あらー、由紀ちゃん、これは、"大根飯"ね?」
「ああ、"おしん"の……」
「あれやってた頃、大根飯がブームだったじゃない?」
「そうですねぇ〜」
「だから!大根飯じゃなくて!豚入ってるし!」
と、今度は大根飯大根飯言われてしまったり。遠回しに2人で私をいじめてますか?そうなんですか?

黒胡椒をガリガリ挽いて食べる、塩味の豚と大根の炊き込み御飯は、どこかの料亭のレシピが雑誌に載っていたものだった。バラ肉ころころはいって、ほんのりこってりめな味もして、思いの外美味しかった。3合の米にいつもの分量の水と、塩と酒と薄口醤油を小さじ1と1/2ずつ放り込み、刻んだ大根も放り込み、いつも通り炊いたら"蒸し"が始まる直前にさっと茹でた一口大の豚バラ肉を放り込むだけ。胡椒ガリガリが、お酒飲んだ後に食べる御飯のような感じで、美味しかった。

7/22 (火)
夏バテ防止強化週間ということで、レバ野菜炒め
豚肉と大根の炊き込み御飯 目玉焼き乗せ
冷茶(霧社高山茶)

なんだかとても久しぶりな気分で、だんなのお弁当作りで始まった週明け。
今日のお弁当は、ふりかけ御飯にたくあん、鶏のきじ焼きと、ピーマンとベーコンのさっと煮、自家製ぶどうのコンポート。当初の予定では、「御飯の上に、鶏乗せてきじ焼き丼にするんだ〜♪」と想定していたのだけど、作り始めたところで、
「……御飯の上におかず乗せたら、もう1個のお弁当箱に入れるものなくなっちゃうじゃない……」
と気づき、御飯とおかずとして別に盛りつける事にした。

正方形の、二段重ねの角形フードキャリーを、だんなのお弁当箱として使用しているのだけど、すんごくキュートで私はすんごく気に入っているのであるけれども、でも、丼ものをやりたいときにはちょっと不向きだ。御飯の量が相対的に少なくなってしまって、いったいおかずを何種類用意すれば良いのやら、とちょっとだけ気が遠くなる。

ともあれ、御飯とおかず別盛りの弁当を作り上げ、朝の会話はだんなにも母にも、
「あのねあのねあのね、舞茸って、生のまま入れちゃうと茶碗蒸しは固まらなくなっちゃうんだよー」
と、まずそれを伝える。昨夜、舞茸入りの茶碗蒸しを作ってみたら、いっくら火を通しても固まってくれなくて、なんでだろなんでだろと、かなり不思議に思っていたのだった。朝起きてみると、この日記を読んでいたある方からのメールで、「茶碗蒸しは、舞茸入れると固まらないって、雑誌で読んだことが……」というものが。えぇ?マジ?と調べてみると、本当にそうだった。なんでも、舞茸には「タンパク質分解酵素」が入っているそうな。パイナップルとか熱帯のフルーツあたりによくあるそれは、きのこでは舞茸他数種類に含まれているらしい(しめじやえのきは、大丈夫)。

「知ってましたか奥さん!……しらなかったでしょ〜」
みのもんた顔になりながら、「ここがね、大切なんです!」と、だんなと母の前でうんちくを垂れる私。そういう私もつい数時間前までは知らなかったのだけど、これでもう「生の舞茸を入れた茶碗蒸しは二度と作らない」と学ぶことができた。一度茹でた舞茸を入れるのは大丈夫だそうです。いやはや……。

朝御飯は、ほんのりとやる気なさげに、昨夜の炊き込み御飯の残り。味噌汁も飲み尽くしてしまったので、さすがに物足りないかと半熟目玉焼きを焼いて、御飯の上に乗せてみた。豚肉のおかげでちょっとばかり油っぽさが感じられる御飯なので、半熟の黄身の上に胡椒をがーりがーりかけたものがすごくよく似合う。お供には氷の上から濃いめに淹れたやつを注いで作ったアイス中国茶。そんな飲み方するにはもったいないほどの良いお茶っ葉なのだけど、後生大事に取っておいてもしょうがないしと飲みたいようにガバガバ飲むことにした。御飯もお茶も美味しかった〜。

千葉 「銚子丸」にて
 大トロとか、ハマチとかシマアジとか鰻とかイクラとかウニとか
 ……親子3代3人で5千円くらい。

今日は母の仕事が休み。人々が遊びに行くような場所が勤務地である母なので、連休があったりするとその間はずっと仕事。代わりに連休明けはぐっとやることがなくなり、今日と明日と母は連休なのだそうだ。
ちょっと買い物に出ましょうかね、と母と私と息子の3人で千葉駅方面にお出かけ。目当てのものを購入する用事はほんの十数分で済んでしまい、100均ショップをぷらぷらしたり、本屋を覗いてみたり、デパートのバーゲン品を眺めて歩いてみたり。

昼は、
「中華?焼きそば、とか」
「いや〜……お寿司がいいなぁ、銚子丸とか」
と意見が分かれ、更に息子が
「たまごのごはんがいいなぁ〜」
と、またわけのわからないリクエストをし始めた挙げ句、回転寿司屋の「銚子丸」に行くことになった。平日ランチにはあら汁が1人1杯タダでついてくる。

休みの日の母は大抵太っ腹で(しかもよく食べる)、
「大トロ食べましょ、大トロ!最初に大トロ!」
大トロ大トロ呟いたあとに「ほら、由紀ちゃん注文して!」とか言ってくる。注文するのは私かい!と心中つっこみ入れつつ、
「大トロ2皿くださ〜い♪」
注文しながらお茶の準備をし、ぐるぐる回る皿を眺めて黒板の「今日のおすすめ」を見る。ヒラメだー、アジだー、ハマチだー、とわくわくする横で息子はリンゴのジュースと卵の握りに手を伸ばしている。

移動してくる皿を眺めたり、メニューを眺めたりしながらのんびり3皿4皿と食べていたら、母のペースは私よりも早かった。私より1皿多く食べ終わったところで「今度は、うに」などと呟いている。「由紀ちゃんも、うに?」と聞いてくるところ、いや、もう、1皿は無理……1個でいいって感じ……と返し、結局1皿のウニを2人で1個ずつ分け合って食べたりした。今日はちょっと控えめに、親子3人で食べて会計は5千円ほど。しかも母の奢り。ごっつぁんです。

鶏レバーと野菜の炒め物
枝豆豆腐・胡麻豆腐の冷や奴
羽釜御飯
ビール

千葉そごうの食料品フロアには、地鶏を扱う、ちょっと"いいめ"な鶏肉屋さんがある。カウンターだけの親子丼屋さんが併設していて、そちらも人気だ(←ここの親子丼、かなり好き)。買い物のシメはやっぱりデパ地下よね、とぷらぷらしていて、
「野菜炒めが食べたい気分ねぇ……」
「あー、もやしとかキャベツとか、ね」
「レバー入れてさぁ……」
「レバ野菜?いいんじゃない?」
ここでその鶏肉屋さんに到達し、ショーケースを覗き込んで、
「……あ、レバー、おいしそ……」
と、200gお買いあげ。予定していた「ちゃんぷるー」がまた遠くなってしまったけれど、赤くプリプリしたレバーは本当に美味しそうだった。やっぱり臓物系は、買ったらすぐに食べなきゃいけないしね、と今日のメニューはレバ野菜。

レバ野菜は、言い出しっぺの母が担当。キャベツともやしを買ってきて、あとは冷蔵庫内に残っていたパプリカとかピーマンとかにんじんとかニラなどをこれでもかとざくざく切っていく。レバーはザルに入れて熱湯を上からジャッとかけるだけの下ごしらえをし、合わないかなと思いつつ豚バラの薄切り肉も混ぜちゃう。あとは、塩と胡椒で炒めていくだけ。

「おかーさんはねぇ、これがけっこう好きだったのに、あんたったら、これ作っても一口だって食べなかったじゃない……」
などと母は愚痴愚痴言っていたけれど、子供の時分にレバーを好きになれというのも無理がある話だと思う。あまり食わず嫌いはない息子も、さすがにこの炒め物は眉毛の外側両端を限りなく下方向に向けながら、
「いらない、これはね、いらないよー」
とぷるぷる首をふっていた。私がレバーを食べられるようになったのは高校卒業するくらいの年になってからだし、前向きにレバーが美味しいと思えるようになったのは二十歳を超えてからの事だった。今だって、焼き鳥で"ねぎま"や"つくね"が並ぶ中にレバーがあっても、優先順位は限りなく低めではある。

「……まぁ、夏バテ対策にはちょうど良いってことで」
と、できあがったのは山盛りのレバ野菜炒め。レバーも野菜もたっぷりで、プリプリのレバーは臭みもなくてかなり美味しいものだった。レバー独特のほろ苦さがあるけれど、ビールに似合ってもりもりと食べられる。
それと、同じく千葉そごう地下で買ってきた、「枝豆豆腐」と「胡麻豆腐」。どちらも普通の豆腐と同じようなサイズに四角くパック詰めされたものが売られていたのだけど、試食品として出ていた枝豆豆腐が色鮮やかで風味も案外良かったので胡麻豆腐と一緒に買ってきてみた。グレーの色合いの胡麻豆腐と、薄黄緑色の枝豆豆腐。両方ざくざく切って深皿に盛り、刻み葱とおかかをぶわーっとたっぷりかけて食べた。

7/23 (水)
作るのも食べるのも初めての、「ゴーヤーチャンプルー」
クリームパン
ジャーマンポテトパン
アイスカフェオレ

昨日は千葉の駅ビルの地下で、「ミセス・モード」だか「ミス・モード」だかいう聞き慣れないパン屋さんの前を通りかかったので、試しにとクリームパンその他を買ってきてみたのだった。私はジャーマンポテトパンとクリームパン、だんなはカレーパンとクリームパン。

今日もちょっと早起きしてだんなのお弁当を作る。今日の献立は、ふりかけ御飯・豚肉とにんにくの芽のオイスターソース炒め・ごま塩かけゆで卵スライス・海老グラタン(これは冷凍もの)。今ひとつやる気がなくて、今期の弁当作成においては初めてとなる冷凍食品使用に踏み切ってみた。
私としては、冷凍食品1品入れるだけで、一生懸命作った他の「手作りおかず」までもがなんとな〜く安っぽくなってしまうような印象があったりして、今ひとつ良い気分がしなかったりするのだけど、だんなに言わせると
「1人分作るのに手間かかっちゃうようなおかずだったら、冷凍食品でいいんだよー。ちくわの磯辺揚げとか!大歓迎だし!ていうか、入れてほしいし!」
拳を握りながらそう力説するほど、"ちょっとした揚げ物"などは嬉しいものなのだそうだ。で、買ってきたのはスーパーの「冷凍食品4割引セール」で買ってきたものの1つ、海老グラタン。非常に手間のかかっていないお弁当ながら、そこそこ美味しそうな外見にはなった。やる気なくてごめんよー、だんなー。

聞き慣れないパン屋さんのパンは、ごくごくフツーのものだった。白っぽくもっさりとしたクリームが入るクリームパンに、じゃがいもとチーズその他が乗ったジャーマンポテトパン。クリームパン、卵の黄色い色が濃厚な、水飴の光り具合とは違うねっとりさがあるツヤツヤしたクリームのものが好みなのだけど、そういうクリームパンって、あんまり見かけない。美味しいクリームパンが食べたいなぁ……。

ミニ卵丼
アイス コーン茶

先週くらいから、「スポーツジム入会するぞー。泳ぐぞー。運動するぞー」と鼻息を荒くしていた私。今日は母の仕事も休みだということで、息子を午前中みていてもらってスポーツジムに行ってきた。プールだけを利用する会員として申し込み、月額7千円くらい。平日の夜だろうが休日だろうが利用できるということで、せっせと通おうと決意する。今日も早速ばしゃばしゃばーと1時間ほど泳いで帰ってきた。
……しかし、平日の昼間のスポーツジムって、運動しに来ているはずなのにベンチに張り付いているおばちゃん軍団とか、ベンチならまだ良いのだけれどプール内の壁面と一体化しているおばちゃんたちがやたらと目についてしまう。その巨大タニシのような方々がほんのりと……邪魔だったり。泳がないなら、サウナとかお風呂にでも行って欲しい……な。

500m程度しか泳いでいないはずなのにすっかりくたびれて帰宅すると、息子と母は2人で近所のスーパーに買い物に行き、スーパー内のゲーセンで遊んだ挙げ句にクレープ食べて帰ってきたのだという。昼御飯、私一人で食べるのね切ないわぁと呟きつつ、卵1個使った卵丼を作ってさらさらっと食べちゃうことにした。要は、「親子丼の鶏肉抜き」という感じ。三つ葉がないので、刻んだ万能葱をぶわっと散らしてかっこんだ。
猛烈にビールが恋しくなったけど、ここで飲んだら運動した意味が全然ないし、ていうかマイナスになるくらいだし、と、ぐっと我慢。とりあえずコーン茶をがぶがぶ飲んでみる。

初めての「ゴーヤーチャンプルー」
小茄子の煮物
枝豆
白菜の味噌汁
羽釜御飯
ビール
ミルクゼリー 葡萄の自家製コンポート添え

スポーツジム入会と同じくここ数日の懸案だった「ゴーヤーチャンプルー」の作成に、ついに今日とりかかった。
ゴーヤーを買ったのは、先週の土曜日。明日作ろう、明後日作ろう、と材料そろえて待ちかまえつつ、ついレバ野菜炒めとか作ってしまっていたのだった。

ところで、私は(だんなも、そして母も)、沖縄料理というものをちゃんと食べたことがない。幼い頃に一度だけ家族旅行で沖縄に行ったことがあるけれど、その時の記憶は「パイナップルが美味しかった、さとうきびジュースはちょっといただけなかった」という程度のもので、豚料理食べたのか、ソーキソバ食べたのか、さっぱりそのへんの思い出は残っていない。今行ったら、これでもかと沖縄ならではの料理を食べて帰るところだけれど。で、
「ごーやーちゃんぷるー、って、にがうりと、豚肉?あと、豆腐とか入れるんだっけ?」
と非常に曖昧な知識で取り組み始めたのだった。一応、料理雑誌めくってみたり、インターネットで検索してみたり。

とにかくゴーヤーの苦みたるやすさまじいものらしく、色々な人が色々なやりかたで「苦み軽減法」に取り組んでいる。とにかく薄くスライスしろ、水にさらせ、一度茹でろ、塩で揉め、白いワタはガリガリこすってでも取り除け……などなどなど。そんなに苦いものなのか、とにかく「ゴーヤー初体験」の身としては、いまいち実感がわかない。わかないあまりに、
「ゴーヤーは、その苦さを楽しむものなので、特にあく抜きはしません。厚めに切りましょう、7mmぐらいに」
なんて書いてあった料理本の言葉にうんうんと頷き、もしかしたら一番苦いゴーヤーを堪能するレシピだったかもしれないそのやり方で作ってしまった。

縦割にしたゴーヤーは、スプーンで白いワタと種を抜き、ざくざくと5mm厚さほどにスライス。豆腐は水切り。豚バラのブロックの買い置きがあったので、それは薄くスライスする。
肉をガーッと中華鍋で炒め、つづいてゴーヤーを投入して更にガーッと炒め、んばばっと塩と胡椒をし、続いて豆腐を加えてじゃかじゃかと鍋をあおり、最後に溶き卵をちーっと回しかけて火を通したらできあがり。「ゴーヤーチャンプルー」なるものは、基本的に塩胡椒の味つけなのだということを、今日初めて知ったのだった。レシピによってはおかかかけて醤油もかけて……とやったりもするみたいだけど。

「……というわけで、初めての、ごーやーちゃんぷる〜でございます」
と、大皿に盛りつけたそれをテーブルにどかっと出した。豆腐や肉と一緒に食べればそれほどでもないのに、つい怖いもの見たさ精神でゴーヤーだけを箸でつまんで口に運び、
「……うーわー、ニガッ」
「やっぱり、"にがうり"って言うくらいだから苦いんだねぇ」
と、家族皆で騒然。息子はそんな大人の表情を見て脅えてしまい、「ぼくはね、いらないから!いらないの!」と不穏な顔になっている。

瓜系特有の、舌にじわーっと残る苦さ(アメリカで食べた、"ピクルス用キュウリ"の中にまさにそんな苦みのものがあって……)があるゴーヤーは、それでも他の豚や豆腐と一緒に食べるとその苦さもそれほどには気にならなかった。ビールと一緒で、なじむとその苦さが恋しく感じられるものなのだと思う。豚と豆腐と卵の組み合わせはふわふわとした食感の優しい素朴な味なだけに、ゴーヤーのインパクトはなかなかすごいものがあった。あー、苦いよ苦い。ばっちりと苦い。でも、けっこうクセになる味のような気がする。

実のところ、雑誌(確か『dancyu』)に載っていた作り方よりも、ゴーヤーの割合がちょこっと多く、肉は更に多く、という感じになってしまっていたのだった。だんなは
「……ちょっと、ゴーヤーチャンプルー初体験としては……ゴーヤーが多いかな、と……」
と言っていたけれど、それ以前に肉が大量に入ってるんです、と口の中でもにょもにょと呟いてみたり(肉の量の多い少ないはあまり関係ないのね、夫……)。
ともあれ、初挑戦のゴーヤーチャンプルーはなかなか美味しくできた。問題は、これが果たして「ゴーヤーチャンプルーとして正しいものなのか」ってことで……。

7/24 (木)
さらさらっと、鶏そぼろの親子丼 (夕御飯)
「松家」のうどん 細いの・ひやひや
麦茶

今日から数日間、だんなは北海道出張。
「おみやげは?やっぱりマルセイバターサンド?」
というだんなに、そうそうそれそれ、と頷いた後、
「あとねあとね、"白い恋人たち"の黒いバージョンがいいなー。ホワイトチョコじゃなくてね、普通のチョコのやつ」
追加のリクエストも伝えてみる。
「わかったわかった、マルセイバターサンドと……あと、"黒い恋人たち"……っと。……ヤな名前だな黒い恋人たち……」
自分でボケで自分でつっこんで、がさがさと出張荷物をまとめている我が夫。

今日の冷凍庫には、昨夜クール宅急便で届いた、通販会社「千趣会」の「恐るべき讃岐うどん」の今月分の商品が入っている。昨日の夜に届いたものだ。毎月、お店を替えて本場香川の讃岐うどんの味をお届け、というふれこみのこのうどん、今月は「松家」という、高松市内にほど近いうどん屋さんのものだった。太いのと細いのの2種類の麺が用意されているという、ちょっと珍しいお店だ。以前食べたことがあるお店だけど、入店した時間なども悪かったようで、今ひとつインパクトが感じられないうどんだった記憶がある(この店に至るまでに、「これぇ!」という美味しいうどんを何玉も食べていたせい……というのもあると思う)。

「おおー、太いのと細いの、両方の麺が入ってるよ」
「濃縮だしは水で薄めて沸騰させろ……と。ふむふむ」
と、届いてすぐのそのうどんをせっせと茹で、だしの準備をする。近所のスーパーにて購入した1パック50円の揚げ玉を準備し、あとは刻み万能葱をたっぷりと。茹でた後に水で洗って締めたうどんに冷やしただしをかけ、揚げ玉と葱をばららららーっとふりかける。やっぱり冷凍麺であり大量生産した濃縮だしであるわけなので、「香川で食べた味そのまんま!」とは言えなかったけれど(いまいちだった……と感じつつ、お店で食べたその麺は"ゾンビ状態"だったとは言いつつ、いりこ臭いだしも麺も、冷凍のこれよりはお店のそれのが美味しかったかなぁ……という印象が)、我が家で手軽に食べられる味としては嬉しいかな、というものだった。ぴよ〜んと伸びる、「柔らかい」とは違う食感のぷよぷよと弾力のある麺がなかなか良い感じ。

「伸びるねぇ」
「伸びるコシだねぇ〜」
「うぉー、香川行きてぇ〜」
「ていうか、君が今日向かうのは北の地だし」
なんて話しつつ、羽田に向かっただんなをお見送り。黒い恋人たち、買ってきてねぇ〜。

コーンフレーク(フルーツグラノーラ)牛乳かけ

今日は息子と2人きり。天気もあまりよろしくないので、今日はひきこもりな一日だ。
「お昼御飯、どうする?納豆とお肉と炒めた丼ものとか、普通に卵御飯とか……?」
と息子に聞いてみたところ、
「おかーさんおかーさん、カリカリがね、見つけたんだよー」
と、コーンフレークの箱をどこからか出してきた。カルビーの「フルーツグラノーラ」は、私の好物。あららー、見つかっちゃった、なんて言いながら、それが良いという息子のリクエストに応じて、朝食みたいな昼食を摂ることになった。……ま、あとで果物でも食べて空腹を癒すことにしよう。

アメリカのドーナツを食べまくってきた後、先日、日本のドーナツを食べて感じたことは「甘くない……」だった。今度は、大好物だったはずのフルーツグラノーラに牛乳注いで食べて、「……うう、やっぱり甘くない……」と、ちょっと愕然。コーンフレークの味まで、甘みの割合は私が思っていたよりも違いがあるものだったらしい。かなり感じる味が大雑把になったらしい自分の舌を自覚して、今日の昼御飯は少なからぬショックなひとときだった。た、多分料理の味付けはそんなに変わってないと思うのだけど(基本的にちゃんと計量スプーン使って調味料の分量はこれまで通りきっちりとやってるはずだし……)、一抹の不安が。ただでさえ、母が東北出身だということもあって私の味付けは濃いめ濃いめに移行しがちなのに、これ以上濃くなってどうする、という。気をつけよう。

鶏そぼろの親子丼
白菜の味噌汁(昨夜の残り)
白菜の漬け物
茄子の冷やし鉢(昨夜の残り)
サラダ
枝豆・冷や奴
ビール

母と私、息子3人の夕御飯。「なるべく軽めにね」をモットーに、しかし息子にはちゃんと食べさせてやらにゃいかんということで、軽めの丼ものを作ることにした。どんぶりではなく、いつもの御飯茶碗にこんもりと作る小さな丼にすることにする。一昨日買った鶏ひき肉を生姜入りの甘辛味で炒りつけ、卵にはだしを少量加えてふわふわとした炒り卵に。御飯の上に卵乗せて、鶏そぼろ乗せて、三つ葉を乗せたいところだけど三つ葉がないので刻み葱を散らし、ざくっとかき混ぜてわしわしと食べる。

あとは、昨夜の残りの味噌汁とか茄子の煮物とか、レタスと玉ねぎとキュウリのサラダ。野菜多めの健康的な夕飯となった。でも鶏そぼろは味濃いめ。

食後、そろそろ風呂に入るかというところで毎週木曜恒例の「どっちの料理ショー」が始まった。今日は「氷宇治金時VSイタリアンジェラート」ということで、
「……うーん、宇治金時、大好物なのよねぇ……」
と眺めていたところ、ジェラート側の応援団に「Cucina Tokionese Cozima」が!来週末のだんなの誕生日のお祝いにと、今日のお昼にディナーの予約の電話をしたばかりだった。
「うっわー、シェフが出てるよー。ジェラート喰ってるよー。……うん、やっぱりスイカのジェラートで決まりよね」
とふんふん頷きつつ方針転向してジェラートを応援していたところ、4対3でジェラートの勝利。
……予約の電話、明日にしていたら、いっぱいになっちゃってたりして……とちょっとどきどきしてしまった。テレビに出ると、数週間は一気に繁忙期になるという話を聞いたことがある。これからしばらくお店は大変な事になっちゃうのね、多分。

7/25 (金)
アジのカルパッチョ風サラダ……(とは名ばかりの)(夕御飯)
バタートースト
牛乳 (イチゴ味ミルメーク入り)

昨日から北海道出張中の我が夫。帰ってくるのは明日だ。私もちと寂しいけれど、息子はもっと寂しそうで、朝から
「おとーさんは、いつ帰ってくるのかなぁ……」
とあちこち覗きまわっている。……洗面台の物入れを覗いても、おとーさんは出てこないと思うぞー(出てきたら、その方が怖いぞーホラーだぞー)。

朝御飯は、ちょっとやる気なさげにバタートースト。バターをまんべんなく塗った厚切り食パンをこんがりとトーストするだけ。せめてもと、お供の牛乳にはミルメークを入れてみたり。
「ココア味とかコーヒー味とかいろいろありまーす。どれがいい?」
息子に問いかけ、息子と一緒にイチゴ味ミルメークを牛乳にさらさらと溶かす。イチゴ味だろうが、コーヒー味だろうがココア味だろうが、いかにも子供が好きそうな、どこかジャンクな甘ったるい味だったりするのだけど、ミルメークの味ってば妙に癒される。

「モスバーガー」にて
 フレッシュバーガー
 アイスティー

久しぶりに晴れ間が覗いた今日、シーツや枕カバーの洗濯をし、図書館に出かけてみた。息子も私もあれこれ本を借りこんで、ちょうどランチタイムだねと帰りがけに寄ってきたのはモスバーガー。最近、地味めに「カロリー摂取量を気にしましょう」キャンペーン実施中だったりするので、フレッシュバーガーのポテトつきセットを1つ取り、ポテトは息子へ。バーガーもちょこっと息子へ。

ごっついボリュームの、肉もパンも巨大なハンバーガーをこの1年頻繁に食べていたから、「日本のハンバーガーが物足りなくなっちゃったりするんだろうなぁ」と密かに思っていた。思っていたんだけど、サイズはやっぱり小ぶりだなぁとは思ってしまうのだけど、モスバーガーのハンバーガーはやはりしみじみ美味しい。子供の頃からずーっとトマト嫌いだった私に、ハンバーガーに挟まったトマトって美味しいものなんだ、と教えてくれたのがモスバーガーのそれだったりするのだけど、フレッシュバーガーに挟まる厚切りトマトは特に美味しく思えてしまう。どの商品にもほのかに漂う「和」の味が、好みなんだわぁ。……やっぱりポテトかモスチキンを追加注文すべきだったかしらん(もの足りぬ……)。

アジのカルパッチョ風サラダ、のようなもの
茹でアスパラガス マヨ醤油添え
卵御飯
ビール、アイスウーロン茶

だんな不在のさっぱり軽めな夕食をということで、今日のおかずは1尾80円で特売していた鰺2尾。鰺を胡麻和えにしたお茶漬けも悪くないし、たたきにして丼にするのも悪くないし、いっそのことオーブン焼きとか塩焼きに……と思ったのだけど、ここはさっぱり刺身にしてサラダで食べることに。
「そうそう、綺麗に薄切りにして盛りつけると、"カルパッチョ"って感じぃ?」
とせっせと3枚おろしにした鰺の骨を抜き、皮をひき、薄く薄く薄切りに……ならない。できない。身の柔らかい鰺を薄く切るのはなかなか至難の技で、カルパッチョ用の切り身というよりは、どう見てもせいぜい「刺身(しかもちょっと失敗)」という感じ。えーい、これでいいやー、とサラダ用ミックス野菜とレタスと玉ねぎとキュウリを合わせたサラダの上に積み上げる。ああ、これはどう見ても「カルパッチョ」という外見ではないぞ……と思いながら食卓に出した。

「あらー、これ、噂の"カルパッチョ"ってやつ?」
と母は喜んでくれたけど、
「違いますカルパッチョじゃないです、カルパッチョはもっと薄くて綺麗で盛りつけも美しいです」
まくしたてて大否定。できあがったブツは、「グリーンサラダ、刺身入り」といったものになった。でも、自分でおろした鰺はしっかり美味しかったし、野菜多めの夕飯はさっぱりと心地よかったので、とりあえず気にしない。……でも、お客さんに出せるようなカルパッチョが用意できるようになりたいなぁ。

7/26 (土)
友人Rちゃん宅で、魚介のパスタをごちそうになる♪
フルーツグラノーラ with 牛乳

今日は、数年ぶりに会う友人の家に遊びに行くことになっている。3年前に結婚した中学生時代の友人Rちゃん。「新居に遊びに来てねぇ〜」と言われていたのだけど、お互いタイミングが悪く、時折メールのやりとりをするだけの日々が続いていた。で、先日
「久しぶりに会いませんかー?」
同じく中学生時代の友人Kちゃんと一緒に声をかけ、ひっさしぶりに3人で会うことになった次第。じゃあ約束どおり、と新居においでと誘われたので伺わせていただくことになった。もう、これまでの人生の半分以上の時に渡ってお友達な友人たちだ。

だんなはまだ北海道から帰ってこず(だんなはだんなで昨夜、北海道で高校時代の友人と会って飲んでいたらしい)、私の母は仕事。さて息子はどうしましょう……と、だんなの実家にお願いすることにした。朝御飯をさらさらっと食べ、準備をしたら早速息子をお義母さんに託しに行く。

「うどん、あるよ。大好きな卵御飯でも良いし。……あと、コーンフレークもあるよー」
ちょっとばかり早起きさせてしまって不機嫌になっている息子に聞いてみると、
「……かりかり」
と、これ以上なく不機嫌な顔で答えられた。いつも甲高い声が、半オクターブほど低くなっている。それでも、ミニボウルにフルーツグラノーラを入れて牛乳を注ぐ頃にはご機嫌になり、「もっと、もっと、たくさん!やまもり!」なんて言っていた。コーンフレークで満腹になるほど食べなくても良いのに……と思いつつ、私もちょっと山盛り気味。

友人Rちゃん宅にて
 シェルマカロニの魚介ソース
 サラダ
 豆と野菜のスープ
 麦茶とか中国茶とかアイスコーヒーとかミルクティーとか
 塩せんべいとか、ゼリーとかアイスクリームとか
 いろいろ

正午に、Rちゃん宅最寄り駅に待ち合わせ。都内に住むKちゃんと、千葉に住む私、そして埼玉に住むRちゃん。お互いが大移動かと思いきや、Kちゃんは1時間かからずに、私も1時間半程度で待ち合わせ駅に着くことができた。早速始めたのは、お互いが住む地域の田舎ぶり自慢。うちの駅の前の本屋、なくなっちゃってー、とか、うちのそばはこんなにコンビニないよー、とか。そんな事を話しつつ歩いてRちゃん宅に向かった。

「まだやっぱり新婚気分?」
「らぶらぶ?」
「で、Kちゃんにはらぶらぶな相手はいないの?」
などと互いの近況報告など聞き出したり話したりしながら、Rちゃんお手製の料理をいただいた。海老やイカなどの魚介が入った、ほんのり赤いクリームソースの絡まったシェルマカロニのパスタ料理と、プチトマトが乗ったサラダ、何種類もの豆が入っているほんのりハーブの香りのスープ、いちじくが混ぜ込まれたパンとか、小さな容器に入ったジャムとか。

「おおー、おもてなし料理だー」
「すごいね、さすが新妻だね!」
とKちゃんとひやかしながら、手料理をいただいた。魚介のソース、磯の香りがちゃんとしていてすごく美味しい。スープも手間かかっているし、新宿で買ってきたのだと言っていたパンも何種類かあって、どれも美味しかった。友人ちで手料理昼飯というのは、なんだかとてもシアワセだ。

食後は、台湾や香港で買ってきたのだという色々な茶碗を使っての中国茶とか、それに合わせて塩せんべいとか焼き菓子とか、更にはゼリーとかアイスコーヒーとかチャイとか。これ食べて飲んでちょっとしたらまた次のものが出て……と、食卓の上にひっきりなしになにがしかの食べ物飲み物がある状態で5時間ばかりをRちゃん宅で楽しんだ。いつでもひっきりなしに食べ物がテーブルに出ている状態だなんて、なんだかおばあちゃん家に遊びに来たみたいだよー、なんて笑ってしまいながら、お茶をがぶがぶ。お互い結婚しちゃったり結婚したがっていたり色々変化はあるけれど、相変わらずだなぁという感じ。今度は我が家にも遊びに来てねー。

稲毛 「食酒房くうくう」にて
 生牛タンのカルパッチョ風
 なすにんにく
 鮪のスタミナ和え
 牛ハラミのバーベキュー
   メカジキの石鍋おろしポン酢
 にんにくスパゲティ
 半熟卵の焼き鳥丼
 生ビール×2
 kukuスペシャルカクテル
 生グレープフルーツサワー
……を、だんなと2人で。

おうちでデザート
 北海道土産3点セット
 (バターサンド、黒い恋人、ロイズの生チョコ)
 牛乳

すっかりRちゃん宅でのんびりしてしまい、帰宅は午後6時半。だんなも北海道から帰ってきていて、我が家で息子と待っていてくれた。
夕御飯……どうしましょうかね、やる気……ありませんね、などと話し合い、外に食べに行っちゃおうか、ということに。母は「めんどくさいから家で適当にありもの食べるわ」と言っていて、我が息子はだんなの実家で遊び狂ってきたようで、すっかり疲れて昼寝中。ではたまにはだんなと2人で食事に行きますか、と、母に息子をお願いして近所のお店をぷらぷらしてみることにした。

この日記を読んでくださっている方からのメールで、この町にある「にんにくに」なるお店が美味しくてオススメ、というお話をいただいていて、にんにく好きの私はとてもとても気になっていた。ではここに行ってみようかと調べてみると、「にんにくに」は閉店して、グループ店らしい「食酒房くうくう」なる店に吸収合併されているらしい。遠くないところにあったので、ではここに行ってみましょうとぽへぽへのんびり歩いて向かってみた。

店名のとおり、「にんにくに」はにんにく料理満載のお店だったようだ。"にんにく料理満載メニューの中に、にんにく抜きのものもあります"といった感じだったらしいそのかつてのお店と違い、「くうくう」は"にんにく料理もそこそこありますが、そうでないものもたくさんあります"といったメニュー構成。オリジナルカクテル他ちょこちょこっとカクテルが用意され、ワインやビールもそこそこあり、食べものはちょっと変わった内容のものが多い。日替わりらしいデザートは、焼きプリンとパンナコッタ。なかなか良い感じだった。

で、にんにく嫌いの母は一緒に来ていないしね、と、これでもかとにんにく系の料理を注文してみたり。おろしにんにく入りのソースがまぶされた牛タンのカルパッチョとか、こんがり揚げた薄切りにんにくがトッピングされた「なすにんにく」とか、マグロと納豆とオクラと山芋を甘辛タレで混ぜ合わせ、海苔で巻いて食べるものとか。どれもすんばらしく良いお味!……というほどではなかったものの、1皿600円前後とお手軽な価格としては充分いけるものばかりだった。昼前の便で帰ってきたから、昼飯らしい昼飯が食えなくてさぁ……というだんなにつきあい、せっせとあれこれ注文してせっせとあれこれ食べてしまい、シメにはスパゲティと丼をだんなと半分こして食べる。

1時間半ほどして帰宅すると、顔を真っ赤にして怒っている息子がお出迎え。
「ぼくが寝てるときにさー!なんで、おとーさんとおかーさんと、ふたりで行っちゃうんだよー!」
と、つい10分ほど前に目覚めたのだという息子は、ものすごく怒ってしまっていたらしい。
「ぼくも、ぼくもいっしょに行きたかったのにぃ〜」
涙ぼろぼろ流しながら「んもー、もー」とフーフー怒っている息子に、ごめんごめん、でも起こしたくなかったし寝ているのに起こされるのイヤでしょ〜?今度はじゃあ一緒に行こうね、寝てても誘ってあげるからねー、と全力でなだめ、夕御飯を作って食べさせてやってから皆で一緒にデザート。だんなは北海道から、大量の食べ物を買って帰ってきてくれていた。

六花亭のマルセイバターサンドに、石屋製菓の白い恋人……もとい、黒チョコバージョンを所望したので我が家通称「黒い恋人」。そして、息子の「チョコがいいなー」のリクエストに応じた、ロイズの生チョコ。チョコものばっかりである。更にラーメンとか、「とうきB」とか「じゃがB」という妙な名(と妙な材料)のビール数缶とか。とりあえず、デザートにはそのデザート3点セットをいただいた。ねっちりどっしりした、レーズンたっぷり入りクリームが挟まるバターサンドに、ほろ苦くて良い感じの黒い恋人、相変わらず良い感じに柔らかくて風味が良い生チョコ。にんにく料理の後にチョコレートだなんて、なんだか鼻血吹きそう……と思いつつ、土曜の夜はちょっと夜更かし。

7/27 (日)
まぐろの山かけ。山芋、うまー。(夕御飯)
「モスバーガー」の
 ロースカツバーガー
 サラダ
 山ぶどうソーダ

遊んだり仕事したりで先週はだんなも私もパタパタとしていて、やっとぐっすり眠れた日曜日。目覚めると10時を軽く過ぎた頃で、いきなり半日損した気分。

「うどんでも食べるぅ〜?」
とやる気なさげに洗濯を始めたところで、だんなが
「モス……いいよなぁ。モス食べたいなぁ。僕、そういえば帰国してからモス一度も行ってないよ」
と、モスモス呟いている。……あ、そういえば、
「モスバーガーは近所にあるし、休みの日にでもおゆきさんと一緒に行こうと思ってたー」
って、前に言ってたんだっけ。すっかり忘れて、母と一緒に行ってみたり、息子と一緒に行ってみたりしていたさー。……すまん、だんな。

だんなはもとより、私と息子もそういう次第で「モス熱」の高まりを感じ、電話で「15分くらいしたら受け取りに行きますからー」と予約しておいて自転車かっとばしてだんなが買いに行ってくれた。私はすっかり空腹で、ロースカツバーガーにサラダに山ぶどうソーダ。だんなはモスチーズバーガーにモスチキン、コーラ。息子はシンプルなチーズバーガーと、コーラ。

「やっぱりね、このビミョ〜な和風味がなんとも言えんのよね」
「うまいのよね」
「……でも、夏のモスは魅力が3割減くらいなのよね」
「……なんでよ?」
「夏には!クラムチャウダーがなーい!魅力3割減!」
「なるほど……」
我が夫は、クラムチャウダーが大好き。それはそれは大好き。本場のクラムチャウダーを食べてこようが何だろうが、相変わらずモスのクラムチャウダーは我が夫の中で未だ「別格」なのらしかった。そんなに好きかい、クラムチャウダー……。

マンゴプリンとか、
マルセイバターサンドとか

今日は一日我が家でのんべんだらり。私はため込んでいたネタを元にマンゴプリンコーナーの更新を始めたところ、やってもやっても終わらなくなってしまった。どこもかしこもマンゴーもの花盛りなシーズンで、行きたいところがいっぱい出てくる。えーと、今度は恵比寿行って浅草行って、新宿とかも行って……。

そういえばと冷蔵庫の中に保存してあったマンゴプリンの存在を思い出す。スーパーやコンビニで新商品を見つけるたびに買ってはいたのだけど、ここ1週間ばかりはちょっとばかりマンゴプリンが食傷気味になってしまい、1個も食べずにしまい込んでいたのだった。……うわー、8個とか9個とかあるし……(冷蔵庫内の光景として、いかがなものかと……)。

で、だんなや息子にもぽいぽいあげつつ、マンゴプリン食べてみたり北海道土産のマルセイバターサンドを食べてみたり。昼御飯が食べたくなるほどの空腹具合ではなかったので、「ちょっと豪華なおやつ」程度の軽食になった。
思いの外美味しかったのは、森永乳業から先日発売されたばかりの、「譚彦彬のたっぷり濃厚マンゴプリン」。これは美味しい!というメールや報告をいただいていて、もう1週間ほど前にいそいそと近所のコンビニに行って買ってきたものなのだけど、赤坂離宮の料理長の譚彦彬さんの顔写真がばばばーんとパッケージに印刷された、なんとも派手なマンゴプリンだった。これまで、マンゴーのイラストや写真が入ったマンゴプリンはしょっちゅう見かけていたけれど、シェフの顔写真入りというのは初めてだ。

大量生産の、しかも長期保存可能なメーカーもののコンビニデザートということで、お店で700円だの1000円だの出して食べるマンゴプリンの味とは比較にはならないものではあるけれど、それでも"コンビニもの"としては、かつてなく美味しいものだった。缶詰っぽい食感ではあるけれど果肉がざくざく入り、適度にミルクっぽさもある生地も硬すぎずゆるすぎずで良い感じ。
「今までマンゴプリンものは迷走していた森永だったけど……がんばったなぁ……」
なんて事を考えてしまいながら、ちゅるちゅると食べた。ん〜、けっこう幸せ。

枝豆
茹でとうもろこし
まぐろの山かけ
牛しゃぶ、おろしポン酢のサラダ
舞茸と焼き海苔の吸い物
プチうな丼
ビール・ほうじ茶

夕方になってから、家族で近所の安売りスーパーにお買い物。そういえば今日は鰻の日だったのである。
「そうかー、うなの日だったかー」
なんてのんびりスーパーに行ったのだけど、魚売り場は当然のごとく鰻で埋め尽くされていた。中国産の2尾500円のものから、真実そうなのかは謎だけれど「浜名湖産」の文字が踊る2000円近いものまで、何種類ものパックが並んでいる。
「……別に、今日食べる必要性は無いわけだけれども」
「……でも、けっこう安いし……ま、とりあえず1パックだけ……」
と、スーパーの戦略にまんまと踊らされ、1尾分の蒲焼きパックを買ってしまった。普通に盛った御飯の上に切り身をちょこっと乗せてプチうな丼にでもすることにしよう。

鰻だし、さらっとしたおかずでも用意しようか、いや、でも肉も食べたいんだよね、と肉売り場行ったり野菜売り場行ったりと今日も売り場をブラウン運動。どうも要領がよろしくないというか、ちゃんとメモして買い物しないからなのか(いや、メモしていたとしても)、私は買い物に行くと毎回毎回
「……あー、鰹が安いなー……たたきで喰うか。……となると葱買わなきゃ」とか、「あ。納豆食べたかったんだなそういえば……」などと売り場で足を止めてはスーパーの端から端まで大移動したりする。予定に則した手際よいお買い物というのは、なかなか苦手なのだった。1週間分の予定をたててお買い物なんて、もう絶対無理。3日後あたりに、突然餃子が食べたくなったりするかもしれないではないか。唐突に肉を煮たくなるときもある。だからあんまり先の事は考えないのだった。いつも思うけれど、私の「主婦パラメーター」はいちじるしく低い。多分だんなよりも、低い。

結局、本日買ってきたのは、鰻1パック。安売りマグロに、それを山かけにするのだと山芋1本。同じく安売りのしゃぶしゃぶ用牛肉。息子のリクエストによりとうもろこし。その他諸々、野菜やお肉。今日のおかずは、まぐろの山かけと牛しゃぶのサラダ風の2本仕立てになった。しかもプチうな丼。豪華だ。

吸い物はさっぱりと、舞茸を煮ただけのもの。椀に注ぐ時に刻んだ焼き海苔と刻み葱をぶわっと散らす。牛しゃぶの皿にはレタスをたっぷり盛り、肉の上から粗くおろした大根をぶっかける。あとはポン酢をかけるだけ。角切りにしたまぐろには、おろした山いもをだしや醤油でのばしたとろろをたっぷりと。そういえば食事の支度に油を1滴も使わなかったなぁなんて後で気がつきつつ、品数はあるけれど割とさっぱりとした夕飯になった。
明日はごってりと、マーボー茄子予定。