食欲魔人日記 09年05月 第3週
5月11日 月曜日
お得なランチでした
チーズトースト
アイスカフェオレ

昨日のカレーが案外と胃に溜まっていて(単に食べ過ぎたかららしい……)、今朝はなんとなく食欲減退。卵を焼いたりする気分に今ひとつなれないなと、チーズトーストにすることにした。マーブル模様のチーズ「コルビージャック」も残り少なく、等分すると各自の食パンの半分ほどしか覆えない分量。バタートースト部分半分と、チーズトースト部分半分という感じで、3枚のトーストを焼いた。

ここ数日やけに蒸し暑い日が続いているところで、今日も明け方こそ涼しかったもののぐんぐん気温が高くなる。先日撒いた朝顔とひまわりの種が芽を出してきたので他の植木ともども世話しているところで月曜恒例の「三越くらしの御用達便」がやってきた。今日でお届け5回目ということで、今回から「お試し期間」も終わって本会員ということに。入会プレゼントなる「季節の野菜セット」が無料で届き(だからいつもの野菜セット"ベジタS"は頼まなかった)、その内容は

人参500g・じゃがいも500g・玉ねぎ500g・きゅうり300g・小松菜1束

というものだった。じゃがいも、玉ねぎ、人参は日常使う野菜なのでとっても嬉しい。きゅうりも嬉しい。……でも……小松菜はそろそろ「私たち、距離をおいた方がいいのよ」という気分になってきた……かな……。使いやすい葉野菜だけれど、そのアクの無さを却って持てあまし気味な今日この頃。
根菜もちょこちょこ溜まってきてしまっていることだし、来週もベジタSはお休みして単品野菜をいくつか買って様子見かなー。

千葉「PASSE-PIED」にて
 本日のレディースランチ \800

午前中、のんびり仕事していたところ、友人から「お昼御一緒にどうですかー?」とお電話が。行きます行きます喜んで!と、仕事は午後に続きをやることにして、千葉までお出かけしてきた。

友人が連れて行ってくれたのは、「PASSE-PIED(パスピエ)」というお店。

ランチは肉料理のランチセット、魚料理のランチセット、カレー、そして女性限定レディースランチが全部800円というお手頃価格。どのランチセットにもドリンクバーとサラダバーがついてきて、コーヒー紅茶、スープ、サラダあれこれが食べ放題というおまけつき。スープは1種類、サラダは葉野菜が3種類(ほうれん草とレタスとリーフレタス)とヤングコーンとプチトマト、茹でブロッコリーとカリフラワー、海藻サラダとマカロニサラダ。ドレッシングは胡麻としそとシーザーの3種類。スープは大麦とキャベツがベースのコンソメスープだった。

あれこれおしゃべりしつつ、やっぱりここはお得っぽいレディースランチでしょう!と、「本日のお魚・お肉料理盛り合わせ」のおかずが楽しめるレディースランチを。パンかライスが添えられてお代わりも無料、デミタスカップにベリーのソースを添えたミルクプリンもついてきた。今日の肉料理は「ハンバーグステーキみぞれあんソース」、魚料理は「姫鯛のポッシェ バンブランソース」。写真の左奥が魚料理で手前中央が肉料理、涙型の器に盛られたおかずは白身魚の南蛮漬け風の揚げ物だった。

グリルした姫鯛の下にはラタトゥイユ状の野菜の煮物が敷かれていて、そこにクリームベースのソースと赤ワインを煮詰めたような褐色のソースがかけられている。
「バンブランソース、って、なんでしょね?このクリームソースの事なのかな、ラタトゥイユ含めてのことなのかな」
と食べている間考えてしまったので、帰宅してから調べてみたら「vin blanc」(ヴァン・ブラン)の事で、要するに白ワインソースの事だったらしい。このサイトによると

ヴァン・ブラン vin blanc
白ワインソース。エシャロットを炒め、魚のだし汁を加えたベースに白ワインを加えて煮詰めたもの。生クリームやバターなどを加えて仕上げる。これをもとに ベルシー 、 カルディナル 、 ジョワンヴィル 、 ノルマンド などに派生する。

とのこと。……ジョワンヴィルもノルマンドも、もう全然わからない……。フランス料理は奥が深い。まだまださっぱりわからない。

量は当然軽めながら、温野菜もちゃんと美しく添えられたそれぞれの料理を味わうことができて満足。サラダもお代わりしたし、食後はアップルティーをゆっくり飲んだ。

茹で空豆・スティックきゅうり
小松菜と豚肉のあえ物
鯛の煮付け
大根の味噌汁
羽釜御飯
麦茶

うっかりお昼に姫鯛を食べてしまったのだけれど、冷蔵庫の中には昨日買ってきた真鯛の切り身が入っている。届いた野菜と共に鯛を食べてしまわないとなぁ、と、昼に続いて夜も鯛。

根菜を中心に野菜あれこれと一緒に蒸籠蒸しにして葱ポン酢で食べたりするのも良いかなと思いつつ、だんなのお弁当には煮付けとかの方が美味しいだろうと、鯛は煮付けることにした。
フライパンに調味料を入れて、魚を並べたらあまり動かさずに"短め、強め"な感じに甘辛く炊いていく。小松菜はレシピデータベースをあれこれ眺め、こってりめの副菜という位置づけで、豚肉と合わせて和え物に。一口大に切った小松菜とスライスした豚バラ肉をそれぞれ茹でて、醤油と味醂ベースで黒胡麻と共に和えたもので、参考レシピはケンタロウさんによるもの。

あとは、今日届いたキュウリをさっそくスティックに、単品注文で届いた空豆は、まずは普通に茹でてみた。

空豆が、良い意味で実に「土臭く」て、良い感じ。無農薬減農薬の野菜の味は葉物の味にも顕著に出るし、根菜と豆類には特に強く感じるものがあると思う。茹で加減もばっちりだった空豆の濃厚な香りを堪能しつつ、歯触りも心地よい、ごくわずかにほんのりと苦みも感じる新鮮なキュウリもばりぼりと。無農薬減農薬をやみくもに信奉するつもりもないけれど(信奉していたら安居酒屋なんて行っていられないよね……)、家で食べる野菜が美味しいのは嬉しいことだし、「この野菜を美味しく食べなきゃ野菜に申し訳ない」と毎日の食事の準備への意欲が増すのも悪くないことだと思う。

鯛は、3切れ買うのも4切れ買うのもあまり変わらない価格だったので4切れ買ってきたもの。
夕方の餌やりでウェットフードのパウチパックを1つ開けてやったら、りゃんりゃんが1匹で食べきってしまったので(かすみさんは「息子が食べ終わるまで私は良いわ」とばかりに後方にひっそりと控えているのが常)、1/3切れ分ほどの鯛を取り分けて味付けなしで茹で、かすみさんにこっそりお裾分けしてあげた。

「まぁ!この美味しいものはなんでしょう!」
という風情でかすみさんは嬉しそうに食べていたけれど、煮上がった人間用の鯛の素晴らしい脂の乗りっぷりと口の上でとろける口当たりに「しまった、これではかすみさんの要求レベルが今後更に上がってしまう!」と思ったり思わなかったり。

5月12日 火曜日
今日は焼き肉用の牛肉を中華炒めに
「金谷ホテル」のチーズロード
炙りボローニャハム
ルッコラときゅうりのサラダ
アイスカフェオレ

冷凍庫で保存していた金谷ホテルのチーズパン。そろそろ食べたいところだなと、起きるなりオーブンの余熱をはじめ、冷凍のままのパンをトーストした。

で、パンを温めている間に、昨日届いたあれこれを皿に盛りつける。ルッコラをちぎり、きゅうりをスティックにして、あとはボローニャソーセージをフライパンでほんのり焼き色がつくまで焼いて1人2枚ずつ。

今日はやたらと眠くて半分寝ぼけながら朝食の準備をしていたのだけれど、私のみならずだんなと息子もどこかボーッとした表情でルッコラをもしゃもしゃと食べていたのがなんとも。寝ぼけていてもルッコラ美味しい。バリボリと、囓るとすごい音がするキュウリも美味しい。

冷ややっこ
アスパラとにんにくの芽、牛肉の牡蠣油炒め
大根の味噌汁
そら豆御飯
麦茶

今日は一日真面目にお仕事。

夕飯は、「お弁当にこれ使ってくださーい」とだんなが肉屋さんで見つけて買っていた、焼き肉用の赤身のもも肉を使って炒め物にすることにした。

牛肉は醤油と塩胡椒、水と重曹と胡麻油、片栗粉を揉みこんで少し置いてから一度炒める(レシピでは油通しになっていたけど)。アスパラとにんにくの芽を5cm長さほどに切ってこちらは茹でておき、各々火が入ったところで改めて炒め合わせる。味付けは醤油がメインでそれにオイスターソースを加える感じ。砂糖も少々。にんにく芽が入っているところに、刻みにんにくも加えて炒めたものだから、かなりがっつりしたにんにく風味の炒め物になった。味も若干濃いめでいかにもな「御飯のおかず」という感じ。

こってりした味のおかずだから添え物はあっさり味のが良いなと冷ややっこにして、あとは出始めの空豆使って「空豆御飯」。参考にしたレシピ通り、塩と酒と昆布と共に薄皮剥いた生の空豆を加えて御飯を炊いたら、最後に混ぜ込む時にはすっかり崩れてしまって、出来映えは今ひとつ。グリンピースと同じく、空豆も別茹でしたものを最後に混ぜる(というか乗せる?)方が見た目も味も良いものになるだろうしきっとその方が私の好みだわと改めて思った。くずれた豆がしっかり混ぜ込まれた御飯も、それはそれで全体からほこほことした豆の香りがして悪くはないのだけれども……でもやっぱり見た目が、ちょっと。

「今日の炒め物は野菜が2種類入ってるよ。わかる?」
息子に聞いたら
「ねぎ!」
と即答された。いや、それは香味野菜だからカウントしないのよ。

「うーん、ねぎ入れたら3種類だわ。あと2種類わかる?」
今回、アスパラガスがかなり細いものだったから、よくよく見ないとにんにくの芽と区別がつかない。アスパラの穂先をみつけた息子が
「あ!これ、あれだ!えーと……ア……アジサイ!?」
と一歩目から躓いてしまいつつ、結局アスパラガスは出たけれど「にんにくの芽」は正解に至らなかった。けっこう難しいクイズだったらしい。

ちなみに、アジサイは料理に使っちゃいけないのよ。葉や蕾は毒なのよ。

5月13日 水曜日
フォークとナイフで食べました
「551蓬莱」の豚まん
アイスプーアル茶

今日の朝御飯は、まだまだ冷凍庫に残っている「551蓬莱」の豚まん。なにしろ8箱も買ってきたので、冷凍庫への圧迫感もなかなかなもの。これでは他の冷凍食品がいつまでたっても入れられないぞと、せっせと食べようとしているところだ。
……でも、無くなったらきっと切なくなっちゃうのだろうな……。今日蒸して食べて、残りはあと6個。

今回買ってきた豚まんは、店頭で包んで蒸して売られていたものだった。包み方が悪かったのか何なのか、どれも微妙に皮が厚めでぼってりとした口当たり。元々皮が薄い豚まんというわけではなかったけれど、それにしてもなんだか「皮ばっかり」な部分があって、美味しいのだけれど、いつもの味なのだけれど、「あれ?あれ?」という印象の豚まんだった。……でもまぁ、美味しいからいいや……。

豚肉の軟らか煮 パイナップル風味のソース
豆とふだん草のミネストローネ
羽釜御飯
アイスティー

昼間にちょこっとお買い物に出た以外は、これということもない平穏な一日。のんびりめに仕事したり、雑誌めくったりしていた。
夕飯は、買い置きの豚バラブロックを食べてしまおうということに。

醤油味醂味のものもちょっと飽きてきたところで、洋風がいいな、トマトの水煮缶も使いさしのが残っているからそれ使いたいし……とあれこれレシピを検索して、「豚肉の軟らか煮 パイナップル風味のソース」というものを作ってみることにした。少し前の『ELLE a table』に掲載されていたレシピのようだ。

豚バラはブロックのまま、ブーケガルニとにんにく、塩を入れた湯で1時間ほど煮込む。途中で人参も加え、更に煮込んで煮込み時間は合計1時間半くらい。その煮込んだスープを少し取り分けて、パイナップルジュース、とんかつソース少々、風味づけのコリアンダーパウダーを加えて煮詰めてソースにし、厚切りにした肉と一口大にカットした人参をスキレットで焼き付けてそのソースを絡めればできあがり。添えたキャベツは、鍋にスープの残りで火を通したもの(←このキャベツを添えることもレシピに書かれていた)。

私はフルーツを料理に使うのはけっこう好きで、豚肉にりんごのソースとか、焼きいちじくとかの組み合わせにはおおいに萌える。中華料理で生のパパイヤを器にしたスープというのも大好き。でも、自分で作るとなると、フルーツを使った料理というのは匙加減がなかなか難しくて、「あれ?こんなはずでは……」という事態になることも、ままある。

フルーツの熟し具合で仕上がりの味がずいぶん違ってきてしまうのが「こんなはずでは」の要因の一つだと思うのだけれど、今回は幸い、使うものは「ジュース」。味に大きな違いはなく、これならそこそこお手本の味に近いものができるはず、と挑戦してみた。……でも、色々凝った感じの内容なのに、最後の最後にソースに加えるのが「とんかつソース」というのが、なんかこう……もうちょっとどうにかならないかな、と苦笑い。でもきっとケチャップという感じでもないのだろうな。
ともかくも、私には味を創造するセンスというのはほとんど無いので、自分の勘は信じずに「初めて作る料理は、とにかくレシピに忠実に」を旨として作ってみた。

『ELLE a table』はちょっととんがった面白いレシピが多く載っているけれど、その分奇抜なものも少なくなくて、以前トマトとマンゴーのソースを添えた肉のグリルを作ってみたら(スイートチリソース入りでちょっと辛かったのだった)、
「トマトもマンゴーも美味しいのに、どうして美味しくなくしちゃうかな……」
と息子にがっかりされたことがある。
息子の許容範囲を超えた辛味をつけてしまったのが最大の敗因だけど、でも確かにちょっと微妙な味だった気もする。

「でもなんとなく、こういうのを作ってみたかったので作ってみました!」
と、フォークとナイフを添えてパイナップル風味のソースの洋風おかずを出してみたところ、今日のはばっちりだったらしい。パイナップルと言っても食べてすぐに「これパイナップルだ!」とわかるほどの風味の強さではなく、ほんのり甘くてフルーティーなソースが肉と人参に絡んでいる、くらいのものだった。肉の茹で汁ににんにくが入っているので、添えたキャベツがほのかににんにく味。それが案外良いアクセント。

で、添えたスープはトマト味。ベーコンと玉ねぎ、ピーマンにミックスビーンズ、ふだん草(スイスチャード)も具に使った、豆と野菜のミネストローネ風。いつもトマトスープには隠し味程度にトマトジャムを加えてこくを出したりするのだけれど、今日はおかずが甘めだったのでスープは甘さのものは加えずにあっさり味で。水煮トマトの分量もさほどなかったから、サラリとしたスープになった。

5月14日 木曜日
お昼御飯に、だんなと「虎」。
イングリッシュマフィンのハムチーズエッグサンド
豆とふだん草のミネストローネ
アイスカフェオレ

やっと少し状況が落ち着いてきたということで、だんなは今日お仕事休み。
「寝てる?それとも皆で一緒に御飯食べる?」
と聞けば、「食べるー」とのことで、全員分を同時に用意した。

今日は、ボローニャソーセージを食べてしまおうということで、イングリッシュマフィンを買ってきてサンドイッチに。マフィンを半割りにしてチーズを乗せて軽くトーストし、フライパンでソーセージ炒めて目玉焼きも添えて。卵とソーセージとチーズを挟んでしまった後に、「どうせだったらレタスとトマトも挟むべきだったかしら」と思い至った。

昨夜の具沢山のミネストローネも出して、なんとなくバランスが良い感じの朝御飯。

稲毛 「虎ノ穴」にて
 ラーメン並
 煮タマゴ
 もやし普通盛り(無料)

「お昼、どっか食べに行こう、どうせだったら息子が嫌いな系統のお店にしよう」
と話し合っていて、なぜか結局向かったのはラーメン屋さん「虎ノ穴」。

でも確かに、息子はここのラーメンはあまり好きでない(というか、ごくごくフツーの醤油ラーメン以外のラーメンは基本的に好きじゃない)から、この機会にちょうど良かったかも。すんごく美味しいけど、私としては、一度食べたら2ヶ月くらいは距離をおきたくなる感じの味でもある。……でも2ヶ月後にはまたムラムラしてきて食べたくなる。そんな感じのラーメン屋さんだ。

以前は調子に乗って、無料でつけてもらえる茹でもやしを大盛りで頼んでいたけれど、今はもう普通盛りで充分。ラーメンサイズも中(1.5玉)、大(2玉)があるけれど、並で充分。でも煮タマゴは欲しいところ。

で、もやしと煮タマゴはそれぞれ小皿や御飯茶碗に盛られて別添でやってきて、海苔とチャーシュー1枚と茹でほうれん草の乗ったこの店基本の並ラーメンが出てきた。とんこつベースの、トロリと濃厚な醤油味のスープ。湯気を浴びるだけで顔中がコラーゲンでテカテカしてきてしまいそうなほどの(実際食べていると、口の周りがすぐにテカテカしてくるし……)濃厚さで、でも「油っこい」と片づけるのとはまた違う旨さ。だんなが「肉ラーメン」にして、別盛りのチャーシューがどっさり添えられてきていたので数枚おすそわけしてもらいつつ、スープがこってりと絡んだ太麺を堪能してきた。トッピングされているのがほうれん草というのがまた似合うんだなぁ……もやしを浸しつつ食べるのも好き。

「いつもにんにく入れようと思いつつ忘れてしまうから、今日は入れてみようと思います」
と食前に宣言して、途中から卓上のおろしにんにくとすり胡麻もスープに入れつつ。にんにく入れるのも目先が変わって美味しいかも。

「次はつけ麺!食べたことないし、つけ麺!」
と次回の課題を胸に秘めつつ、すっかり満腹になって帰宅した。平日の昼間でも、今日も12時近くなるとすぐに行列になってしまいそうな勢いで、相変わらずの人気みたいだ。

茹で空豆・スティックキュウリ
鰹のたたきのサラダ仕立て
短角牛のすね肉と蕪の煮物
大根の味噌汁
羽釜御飯
ビール(プレミアムモルツ)

ここしばらく利用している「三越くらしの御用達便」。
ダッシュするとか階段を長時間上り下りするとかではない限り、足ももうすっかり日常の動きに不都合を感じることはなくなってきたところだけれど、「美味しくて止めるに止められない」という感じで、まだしばらくお世話になるつもりでいる。

頼むものは基本的には野菜だけれど、扱っている肉に短角牛があるのがずっと気になっていた。脂身の少ない締まった食感の旨味のある肉はレストランのメニューでもよく見かけ、外食で口にしたことは何度かある。値段はそれなりで、100g600円は下らない、といったところだ。でもでも食べてみたいのよね……と、今回、ちょっと安価なすね肉の扱いがあったので、頼んでみた。すね肉の調理法は洋風のワイン煮などが多いようだったけれど、なんとなく和風の味が恋しいところだったので、醤油と味醂味でことこと煮てみることに。参考にしたレシピでは最後に大根を加えるところ、今回は蕪を加えてみることにした。ほんの5分ほどで蕪には火が通ってしまうので、最後の最後に煮込み鍋に加え、湯を少々足した状態で蕪に火を入れて全体を煮絡めておしまい。

残っていたのが半端な分量で牛肉とは煮込めなかった大根は味噌汁にして、鰹のたたきをサラダ仕立てに。今週届いた春玉ねぎが実に瑞々しくて甘くて美味しいものだったからびっくりしてしまった。少々大きめに切っても、少し水にさらしただけで辛さもなくバリバリシャリシャリ美味しくいただける。玉ねぎとレタスの千切りを混ぜて鰹の下に敷き、ポン酢かけたりドレッシング添えたりしながら思い切りたっぷり食べた。あとは空豆とキュウリも出して、そろそろ初夏という雰囲気の食卓に。

短角牛は期待通りに旨味を感じる肉で美味しかった。サービングポットを使って圧力鍋的に火を入れたので、充分な柔らかさ。もっとあっさりめの味にした方が肉の味がより感じられて良かったかも……と思いつつ、次回はローストビーフ用のもも肉とか焼き肉用の肉あたりを試してみるつもり。回を重ねるごとに注文する品が増えている気がします。

5月15日 金曜日
ソーセージ炒めてサラダスパゲッティ
ホットドッグ
ヨーグルト
カフェオレ

今日の朝御飯はホットドッグ。

もう記憶も薄れつつある、アメリカでの暮らしを思い出させるJohnsonvilleのソーセージ、スーパーで見かけるとついつい籠に入れてしまう。1本がでっかくて、それゆえあまり安くはないのだけれど、これでホットドッグをすると最高に美味しい。でも、このソーセージの巨大さに見合うだけのドッグパンはあまり売られておらず、パンにソーセージを挟むというよりもソーセージにパンが添えられている、といった風体になってしまうのが難しいところ。……ドッグパンを自家製すれば良いのだろうな……。

今回はキャベツの買い置きがもうなくなっていたので、代用にレタスを使った。炒めず、カレー粉の風味もつけず、刻んだだけのレタスをドッグパンに詰め、その上に炒めたソーセージ乗せてとろけるチーズをトッピングしてオーブンへ。火の通ったほんのりカレー風味のバター味のキャベツがやっぱり最高だったわと思ったけれど、レタスもレタスで悪くはなかった。

「ごめんね、いつものキャベツ挟みのホットドッグじゃないけど」
と出したら、息子が
「じゃあ白菜!?」
と。

「そう。白菜」
とシレッと答えつつ、数秒後に「そんなわけあるかい」とツッコミを。いくらなんでも白菜は詰めないよ……。

サラダスパゲッティ
豆とふだん草のミネストローネ
アイスカフェオレ

今日は一日微妙に風邪気味で、「鼻水も出るし、花粉症的なものかしらん?」と思っていたらどんどん具合が悪くなってきた。いかんなぁ、明日はお出かけの予定なんだけどなぁと、薬を飲んで一日静養。

ベッドの上で寝ていたかすみさんの隣に「ちょっとごめんなさいよ」と声をかけて横になったら、そのままかすみさんが逃げずに寝ていてくれたものだから、手を伸ばすとずっとモフモフしたものに触れることができて幸せだった。りゃんりゃんも隣にくっついて寝てくれたので、右脇にかすみさん、左足のところにりゃんりゃんをはべらせて「アニマセルセラピーの先生方、どうもありがとう」状態だった。毎日、仕事やら家事やらで疲れて休憩するたびに「アニマルセラピーの先生〜!」と猫たちのところに駆け寄っては腹に顔をうずめたりしているので、猫たちには良い迷惑だと思う。

そんなわけで夕飯は「いっそ宅配のパスタかピザでも取ってしまおうか」と思ったけれど、もうちょっとまともなものが食べたいなと、簡単にパスタ料理を用意することにした。スープが余ってるからパスタはちょっと手抜きでも良いかしらと、いつかお店で食べたサラダスパゲッティをやってみることに。味付けは簡単、ピエトロドレッシングと塩だけ。

目指すところはこんな感じのもので、でも冷蔵庫の中のありものの野菜を集めたらレタス、ルッコラ、玉ねぎ、人参、程度しかない。ブロッコリーとかとうもろこしとかトマトがあったら良かったな、と思いながらそれぞれを刻み、ゆで卵と炒めたソーセージと共にトッピングした。息子にも手伝ってもらって、「卵とソーセージを盛りつけてくれる?」などとお願いしつつ、出来上がりは写真のような感じ。

冷たいスパゲティはけっこう好きで、美味しいフルーツトマトで作る冷たいトマトのパスタなんかは大好物。ピエトロドレッシングを使うサラダスパゲティは既にお店で食べていたから味を知っていたけど、今日のもちゃんと美味しかった。ツナや缶詰のコーンとも相性がよさそうだし、サラダスパゲティは夏休み中のお昼御飯とかに重宝しそう。

5月16日 土曜日
ランチはがっつりハンバーガー
池袋 「OATMAN DINER」にて
 ベーコンチーズバーガー(モッツァレラ) \1070
 ポテトセット \100
 ランチドリンク(ピンクレモネード) \200

今日はお出かけなのにうっかり朝寝坊。朝食を摂ってから行く時間でもなくなってしまって、急ぎ身支度して家を出た。目的地は池袋。

「……で、お昼どうしようか」
「どっか気になるお店、なかったっけ」
と、手持ちの雑誌をパラパラしていて、「ここ、行ってみたくない?」と決めたのがハンバーガー屋さん「OATMAN DINER」。

先日だんなが「すっげー魅惑的な本買ってきた!」と見せてくれた『別冊 Lightning ハンバーガーブック』に載っていたお店だった。ちなみにこのムック、1冊全部、端から端まで日本全国の美味しいハンバーガー屋さんのことばかりが掲載されていて実に危険。北海道にも九州にも、美味しそうなお店がたくさんあるんだなぁ……。

目指すサンシャインシティとは駅を挟んで反対側だったそのお店、池袋駅からは徒歩5分くらいでビルの2階にある。Route66のオブジェやキャラメルポップコーンなどのアメリカンな小物たたくさん飾られた店内はこぢんまりとしていながらもいかにも「ダイナー」のようでわくわくしてくる。ハンバーガーメニューも種類豊富で、タコスやサラダ、御飯もののメニューも揃っていて昼も夜も楽しめそうなお店だった。少し早めの到着を目指したのだけれど、それでも店内はそこそこの混雑で、どんどんお客さんも増えてきているところだった。

私がもらったのはベーコンチーズバーガー。ポテトをつけるとプラス100円、ソフトドリンクをつけるとプラス200円になる。チーズはチェダー、スイス、モッツァレラから好みのものを選べる。だんなはダブルバーガーにチーズとマッシュルームの追加トッピングで、息子はダブルチーズバーガーで。こういうところのダブルバーガーは、そりゃもう大変なボリュームなんだろうなぁと思っていたら、だんなと息子の前にやってきたのは本当にたいそうなボリュームのもので笑ってしまった。私はダブルじゃなくて充分でございます……(でもベーコンとかつけるけど)。

くし形にカットされたポテトとピクルス1切れが添えられたハンバーガーには、てっぺんにプラスチック製の楊枝が刺さり、「この袋に入れてお召し上がりください」とバーガー用の紙袋もテーブルに。ダブルバーガーではない私のバーガーは、なんとか(それでも"なんとか"というレベル)袋に納めることができたけれど、だんなと息子のダブルバーガーのボリュームになると、袋に入れるのも一苦労。というか、入らない。だんなは早々に諦めて、フォークとナイフを使ってハンバーガーを食べ始めた。

あふれんばかりのチーズと、こぼれんばかりの肉汁と、とにかく色々なものが「たっぷり」という印象だったハンバーガー。全体的に胡椒ががっつり効いていて、肉厚のハンバーグもとても美味しいものだった。ベーコンもどっさり入っていて、これはなかなか幸せなハンバーガー。

月替わりのスペシャルハンバーガーもあるそうで、今月は「ブロッコリー、マッシュルーム&スイスチーズ・バーガー」とのこと。この月替わりメニューも毎回美味しそうな感じで、これはまたぜひ来たいかも。

で、午後は演劇集団キャラメルボックスの春公演「容疑者Xの献身」を見に。原作を先日の入院時、図書コーナーでたまたまみつけたので読んでいたので、あらすじを知ったうえでの舞台は楽しみなものだった。既に福山雅治主演で映画化されていることもあってか、そして原作つきということもあってか、劇場にやってくる客層はちょっといつもと違った感じ(具体的には年齢層が高くなったかな、みたいな)。シリアスな話なので、いつものお笑いシーンもあまり多くなく(ゼロではないのがさすがキャラメルボックスという感じ)、淡々と進む芝居だった。

福山雅治版の映画もガリレオシリーズのドラマも見ていないので比較の話はできないけれど、湯川役の岡田達也さんが、「いい人」オーラをふりまいていて、上手かったけれどちょっと違う感じがするな……と。原作を読んだ限りでは(これまたガリレオシリーズ全部を読んだわけではないけれども)、もっと偏執的で偏屈で端的に言って「変人」というイメージを抱いていたので、「容疑者X〜を忠実に舞台化しました」というよりも、やっぱり「キャラメルボックスの容疑者X〜です」という印象の舞台だった。それはそれで悪くはないけれど、だったらやっぱりオリジナルの脚本の舞台の方が楽しめるかな、と。

息子は相変わらず誘っても一緒に観劇はしてくれなかった(「漫画喫茶の方がずっと嬉しい」とのことで、劇場近くのネットカフェでお留守番……)けれど、秋には「さよならノーチラス号」の再演がある。主人公は小学6年生の少年でわかりやすい筋だし笑いもあるし、人の言葉が話せる犬が出てくるし、これはきっと楽しいんじゃないかなぁと、「今度の、この公演は一緒に見てみない?やっぱ興味ない?」と誘いながら帰路についた。

稲毛 「串じまん」にて
 串焼き(つくね) 2×\168
 串焼き(ねぎま) 2×\136
 串焼き(白レバー) 2×\189
 串焼き(かわ) 2×\136
 串焼き(ぼんじり) 2×\136
 串焼き(ハツ) 2×\136
 串焼き(もも) 4×\136
 串焼き(チーズ焼) 6×\189
 串焼き(うずらマヨ巻き) 2×\180
 串焼き(いかだ) 2×\126
 串焼き(にんにく) 2×\126
 キャベツの浅漬け \320
 豚しゃぶサラダ \577
 お茶漬け \420
 焼き鳥丼スペシャル \661
 生ビール \546
 焼酎(やきいも黒瀬) \546
 焼酎(古丹波) \546
 焼酎(長雲 一番橋) \598
 焼酎(長雲) \651
 ラムネ \252
焼き物中心に、家族でもぐもぐ

夕飯は、なんかこうビールをクワーッと飲みたい気分だったので、地元の焼き鳥屋さん「串じまん」に。

土曜日はお得なセットメニューなどもなく、あれこれ単品で注文して、今日は唐揚げなどは抜きにして串焼きをメインに堪能した。予約もせずにフラリと行ったので、空いている席は焼き場正面のカウンター席。3人横並びで座って、「前から失礼致します〜」と焼き場のお兄ちゃんが直接手渡してくれる串の皿を受け取りつつ、これ以上なく焼きたてアツアツの串焼きを次々に堪能した。

特別メニューの「うずらマヨ巻き」は、うずら卵を豚肉で巻いてたれを塗りつつ焼いたもの。上からマヨネーズを格子に細くかけてあり、たまらなく好みな味。
いつものハツやレバーも楽しんで、息子は息子で相変わらずの「チーズ焼き」をいくつも注文。つられて私たちも1本ずつ追加でチーズ焼きをもらって、最後は焼き鳥丼をだんなからお裾分けしてもらいつつ、御飯ものは軽めで終えた。
そういえば、ビールをクワーッと飲みたい気分だったのに、結局後半は焼酎ロックばかりいただいていたような気が……。

5月17日 日曜日
「すた丼」風。
「marond」の
 ル・マタン
 ミルクフランス1/3個
カフェオレ

昨夜は半ば(いや、けっこう完全に)酔っぱらいながら「明日の朝御パン買わなきゃ〜」「明日は天候悪いみたいだし、肉か魚も見てこなくちゃ〜」と、駅前をぷらぷらして帰ってきたのだった。

ちらりと覗いた駅ビル内の豆腐屋さんで見切り品だった豆腐を2丁と油揚げ1枚を買ったところ、
「あのね、この寄せ豆腐ね、賞味期限は問題ないんだけどパッケージがへこんじゃっててね。あたしが持って帰ろうと思ってたんだけど、お客さんにあげるわね。こっそり持って帰ってね。ほら、あたしお豆腐屋さんでお豆腐なんか毎日見ちゃってるから、もうね〜」
と、陽気な店員のおばちゃんに寄せ豆腐までおまけしてもらってしまった。あとは20%OFFになっていた肉を数パックと、駅前のパン屋さんで朝御飯用のパンと。

朝御飯は、デニッシュ生地を丸めて焼いた風の、ほんのりラムの香りのパンを1つ。自家製らしきクリームが詰まったミルクフランスは家族で1本を等分に。
このお店のミルクフランスのクリームは、かなりふわふわした口当たりの黄色味が強いもの。素朴な風合いで、こういうのも美味しいなと思う。

今日は予定のない一日、家でのんびり〜。

だんな特製"すた丼"
アイスプーアル茶

お昼間近になって「お昼御飯はどうしましょう」とだんなと話し合い、「すた丼っぽいものが食べたい」という結論に。
昨日池袋を歩いていて、すた丼屋の看板を見かけ、「あー、お昼御飯、すた丼でも良かったね」と話していたのが記憶に残っていたらしい。飯!肉!卵!どどーん!という感じの、すばらしく男臭い丼飯だ。私も大好き。

で、早速お買い物に行って豚薄切り肉を買ってきて、だんながささっとすた丼風豚肉炒めを作ってくれた。玉ねぎをたくさん入れてもらったのだけれど、玉ねぎだと肉と同じ色に染まってしまったから、後から公式サイトを見返すと「あ、万能葱か長ねぎの青いところ使えば良かったのか」と思ったり。にんにく生姜風味の醤油味醂の炒め物、いつも以上にこってり味に作ってくれて、どんぶり飯にこのうえなく似合う感じになっていた。上から生卵割り落として、かき混ぜながら「いただきます」。

夕飯も肉料理予定だというのに、昼からガッツリ食べてしまった。

クリームチーズ with リッツ
湯引き白菜のポン酢がけ
冷ややっこ
サイコロステーキ
すじぽん
油揚げとわかめの味噌汁
羽釜御飯
ビール・ホッピー

昨夜、肉屋で安売りしていた角切りステーキ肉で、夕飯はチェーン居酒屋「天狗」風のさいころステーキ。おろし醤油を添えて、大根おろしをたっぷり絡めながら食べる。それと同じく肉屋で値引きシールが貼られていた牛すじ肉で、「すじぽん」を。午後のんびりと水と焼酎で煮込んだ牛すじ肉に刻み万能葱とポン酢をかけて。

あとは昨日オマケでもらった寄せ豆腐を冷ややっこにして、池袋の宮城アンテナショップで買ってきたクリームチーズにクラッカー出して、野菜がないなと白菜の湯引きを用意して、準備が終わってみれば
「なんか、居酒屋で出てくる料理ばっかりみたいだ」
と苦笑い。小鉢に盛ったすじぽんをお代わりしながら、ビール飲んでホッピーも飲んでだらだらした日曜の夕飯を楽しんだ。

宮城のアンテナショップで買ってきたのは、蔵王クリームチーズの「クリーミースプレッド・バニラ」。

蔵王にスキーに行くたびに、このクリームチーズはお店で目にしていたのだけれど、「冷蔵品だしなぁ」とお土産に買うのを躊躇していた品。結局いつも玉こんにゃくや酒を買ってしまっていたところ、このチーズは美味しい、特にバニラが美味しい!と先日教えていただいて、アンテナショップで購入できる機会を狙っていたところだった。

種類はバニラの他にもいろいろあって、ブルーベリーやストロベリー、ラ・フランスやオレンジ、さくらんぼなど。しっかり甘さもついていて、レアチーズケーキそのまんまのような味わいだった。バニラの粒がどっさり入っていて、とても良い香り。滑らかな口当たりも良い感じ。ああ、これは息子がすごい好きそうだ……と思っていたら、案の定、すごい勢いで食べている。
甘くないタイプのガーリック入りとかも美味しそうだなー。また池袋に行ったら買ってこよう。

甘いタイプのクリームチーズは、丸い容器に入ったパイナップルチーズ(これ)も好きで良く買っている。フルーツ入りのクリームチーズはついつい食べ過ぎてしまう危険な食べ物……。